JP2016138689A - 空調室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】側板に近い熱交換器の端部近傍を通過する気流を多く発生させることである。【解決手段】室内熱交換器30は、伝熱管36及び複数のフィンを有する熱交換部を含む。後舌部45は、熱交換部及び室内ファン50と並べて第1方向に延びるように配置され、フィン配置領域FAの第1領域端AE1よりも第1方向の外側に位置する第1舌部端45aを持っている。第1側板60は、熱交換部の第1領域端AE1の側に取り付けられている。この第1側板60は、第1舌部端45aよりも第1方向の外側に配置されている本体部61、伝熱管36を支持するために第1舌部端45aよりも第1方向の内側に配置されている管支持部62、及び本体部61と管支持部62とを連結するために後舌部45に沿って延びる連結部63を有している。【選択図】図13
Description
本発明は、空調室内機、特に室内空気の熱交換を行うための熱交換部を備える空調室内機に関する。
従来から、上下に(鉛直方向に)短く左右に(水平方向に)長い空調室内機において、空気調和のために幅の広い層流を発生させる機材としてクロスフローファンが使用されることが多い。このようなクロスフローファンを備える空調室内機においては、安定した十分な層流を発生させるために、例えば特許文献1(特開2014−020243号公報)に開示されている空調室内機のようにリアガイダが設けられ、リアガイダの上端部分に後舌部と呼ばれるスタビライザが設けられるのが一般的である。
しかし、特許文献1に記載されている空調室内機などでは、熱交換器を支持するための側板によって後舌部の長手方向の長さが規制される。そのために、クロスフローファンが熱交換器よりも長くても側板近傍では気流が弱くなる傾向がある。
本発明の課題は、側板に近い熱交換器の端部近傍を通過する気流を多く発生させることである。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、第1方向に延びる伝熱管及び伝熱管に沿ったフィン配置領域の第1領域端から第2領域端の間に並べて配置されて伝熱管に貫かれている複数のフィンを有する熱交換部と、熱交換部と並べて第1方向に延びるように配置され、複数のフィンを通過する気流を発生するためのファンと、熱交換部及びファンと並べて第1方向に延びるように配置され、第1領域端よりも第1方向の外側に位置する第1舌部端を持ち、熱交換部を通過した気流をファンに導くための後舌部と、第1舌部端よりも第1方向の外側に配置されている本体部、伝熱管を支持するために第1舌部端よりも第1方向の内側に配置されている管支持部、及び本体部と管支持部とを連結するために後舌部に沿って延びる連結部を有し、熱交換部の第1領域端の側に取り付けられる第1側板とを備える。
第1観点に係る空調室内機において、第1側板が本体部と管支持部とを連結するために後舌部に沿って延びる連結部を有し、後舌部がフィン配置領域の第1領域端よりも第1方向の外側に位置する第1舌部端を持つので、熱交換部の第1領域端よりも第1方向の外側の後舌部で気流を発生させることができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点の空調室内機において、第1側板は、後舌部をファンと第1側板との間にもぐり込ませるための段差部を有する、ものである。
第2観点に係る空調室内機において、後舌部を第1側板の段差にもぐりこませる段差部を第1側板が有しているので、フィン配置領域の第1領域端附近では、熱交換部を通過した気流が第1側板に沿って後舌部を通過するようになり、熱交換部を通らない気流が後舌部を経由してファンに流れるのを抑制することができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第1観点又は第2観点の空調室内機において、熱交換部は、管支持部に取り付けられ、伝熱管を固定するための管板をさらに有し、第1側板は、連結部が管板の第1方向の内側から第1舌部端の第1方向の外側まで延びている延長部を持つ、ものである。
第3観点に係る空調室内機において、連結部が管板の内側から第1舌部端の第1方向の外側まで延びている延長部を持つので、管板の第1方向の内側に第1側板の管支持部を配置することができ、管板の内側にまで側板が入り込んでいる構成と同様の組み立てが可能になる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかの空調室内機において、第1側板は、管支持部の第1方向の内側に水受けを持つ、ものである。
第4観点に係る空調室内機において、管支持部の第1方向の内側に水受けを持つので、管支持部を伝って後舌部及びファンに結露水が滴下するのを水受けによって抑制することができる。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第1観点から第4観点のいずれかの空調室内機において、第1側面及び実質的に平板状の第2側面を第1方向の両側に持つケーシングと、熱交換部の第2領域端の側に取り付けられ、第1舌部端の反対側にある第2舌部端及び第2領域端の第1方向の外側に、ケーシングの第2側面に沿って配置される実質的に平板状の第2側板をさらに備える、ものである。
第5観点に係る空調室内機において、第2舌部端及び第2領域端の第1方向の外側に配置される第2側板が実質的に平板状であるので、ケーシングの第1側面から第2側面までの距離を短くし易くなるとともに第1側面と熱交換部との間に器材を配置するスペースを確保し易くなる。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、第1側板に近い熱交換部のフィン配置領域の第1領域端近傍のフィンの通風量を増加させることができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機では、フィン配置領域の第1領域端近傍のフィンの通風量を容易に増加させることができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、熱交換部と第1側板周辺の組み立てを簡単に行える。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、管支持部に付着する結露水が外部に吹出されるのを抑制することができる。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、ケーシングを小型化し易くなる。
(1)空調室内機の全体構成
本発明の一実施形態に係る空調室内機の全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。この図1には、空調室内機10の長手方向に対して垂直な平面で切断された空調室内機10の断面が示されている。図1に示されている空調室内機10は、長手方向が水平方向と一致するように部屋の壁面Wに取り付けられている。
本発明の一実施形態に係る空調室内機の全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。この図1には、空調室内機10の長手方向に対して垂直な平面で切断された空調室内機10の断面が示されている。図1に示されている空調室内機10は、長手方向が水平方向と一致するように部屋の壁面Wに取り付けられている。
空調室内機10は、底フレーム11と前面グリル12と前面パネル13とを有している。底フレーム11は、壁面Wに固定されて、空調室内機10の全体を支える部材である。以下の説明では、図1に示されている空調室内機10において、壁面Wに取り付けられる側を背面、背面に対向する側を前面、空調室内機10の上を上面、空調室内機10の下を下面と呼ぶ。また、図2に示されている空調室内機10は左右に長く延びており、空調室内機10の長手方向つまり左右方向を第1方向と呼ぶ。また、第1方向において内側とは空調室内機10の中央に近い方を指し、第1方向において外側とは中央から遠い方を指す。
図2に示されているように、前面グリル12は、前面の方から底フレーム11に取り付けられる。そして、これら前面グリル12と底フレーム11で囲まれた内部空間ISに、室内熱交換器30と室内ファン50が収納される。図3に示されている前面グリル12は、内部空間ISの前面、上面、下面及び両側面に覆いかぶさっている。この前面グリル12は、右端に第1側面123を持ち、左端に第2側面124を持っている。前面パネル13は、前面グリル12の前面を覆う化粧板である。
吸込口15は、空調室内機10の上面に設けられている。吸込口15は、主に前面グリル12の開口部であるが、前面パネル13の上端部の背面と前面グリル12の間にも吸込口15が形成されている。この部分の吸込口15から吸込まれた室内空気は、前面グリル12の吸込開口121を通って吸込まれる。吸込口15は、空調室内機10の長手方向に長く延びている。吸込口15の長手方向の長さは、長手方向に延びている室内熱交換器30及び室内ファン50に対応するように設定されている。また、図1に示されているように、空調室内機10の上面に形成されている吸込口15は、空調室内機10の前面と上面のほぼ全域にわたっている。
吸込口15から吸込まれる室内空気中の塵埃を捕集するために、エアフィルタ21が、室内熱交換器30の前方側から上方側まで延在している。このエアフィルタ21は、断面形状がL字型になるように曲げられ、前面グリル12の上面だけでなく、前面グリル12の吸込開口121に対応する位置つまり前面パネル13の裏面に対向する位置にまで配置されている。前面グリル12には、電装品箱80が取り付けられる収納部128が形成されている。この収納部128は、第1方向において、第1側面123と室内熱交換器30との間に設けられている。
吹出口16は、空調室内機10の下面のうち前面に近い側に設けられている。吹出口16は、空調室内機10の長手方向に長く延びており、長手方向の長さが吸込口15に相当するように設定されている。吹出口16からは側面から見て前方斜め下方に向かって調和空気が吹出される。吹出口16は、図2に示されている前面グリル12の吹出開口122に設けられる。吹出口16には、吹出開口122のほぼ全体を塞げるように2枚の水平フラップ17,18が取り付けられている。長手方向に長く延びる2枚の水平フラップ17,18は、前後に並べて配置されている。2枚の水平フラップ17,18は、吹出口16に平行に長手方向に延びた異なる回転軸を中心として回転し、それぞれの回転軸の周りを回動することができる。水平フラップ17,18は、運転時には吹出口16から室内へと吹き出される調和空気の上下方向の風向を調整し、運転停止時には吹出口16を閉じる。吹出口16には、多数の垂直フラップ19が取り付けられている。これら垂直フラップ19は、吹出口16の長手方向に交差するように配置されている。
(2)空調室内機10の内部構成
(2−1)底フレーム11
図1に示されているように、底フレーム11には、リアガイダ41、スタビライザ42、前側ドレンパン43及び後側ドレンパン44が形成されている。底フレーム11は、例えば樹脂によって形成される。リアガイダ41及びスタビライザ42によって吹出口16に続く吹出流路16aが形成されている。
(2−1)底フレーム11
図1に示されているように、底フレーム11には、リアガイダ41、スタビライザ42、前側ドレンパン43及び後側ドレンパン44が形成されている。底フレーム11は、例えば樹脂によって形成される。リアガイダ41及びスタビライザ42によって吹出口16に続く吹出流路16aが形成されている。
図4は、底フレーム11の斜視図である。図5は、底フレーム11の正面図である。また、図6は、底フレーム11を図5のI−I線に沿って切断した断面図である。図4乃至図6に示されているように、底フレーム11に後舌部45が形成されている。後舌部45は、図5に示されているように、空調室内機10の長手方向である左右方向、つまり第1方向に長く延びている。後舌部45の右端が第1舌部端45aであり、左端が第2舌部端45bである。そして、リアガイダ41の第1端部41aと第2端部41bは、第1方向において、それぞれ第1舌部端45aと第2舌部端45bにほぼ同じところに位置する。従って、この後舌部45の第1方向の長さは、リアガイダ41の第1方向の長さに実質的に等しい。図6から分かるように、この後舌部45は、リアガイダ41の背面側から上方に向かって延びている。
また、底フレーム11の下方には、吹出口16を形成するための開口11bが設けられている。この開口11bの第1方向の長さは、リアガイダ41の第1方向の長さと実質的に同じである。
(2−2)室内ファン50
室内ファン50は、クロスフローファンであり、複数の羽根51が円周上に配置された構成である。室内ファン50は、空調室内機10の断面において、空調室内機10の略中央に配置されており、底フレーム11に取り付けられている。室内ファン50は、その右端を図7及び図8に示されている第1側板60で固定され、その左端を図9及び図10に示されている第2側板70で固定される。第2側板70の基部71は、実質的に平板状である。この基部71には、図1に示されている2列に配置されている伝熱管36が挿入される開口72と一列に配置されている伝熱管36が挿入される凹部73とが形成されている。この第2側板70は、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34の伝熱管36を支持する部材である。
室内ファン50は、クロスフローファンであり、複数の羽根51が円周上に配置された構成である。室内ファン50は、空調室内機10の断面において、空調室内機10の略中央に配置されており、底フレーム11に取り付けられている。室内ファン50は、その右端を図7及び図8に示されている第1側板60で固定され、その左端を図9及び図10に示されている第2側板70で固定される。第2側板70の基部71は、実質的に平板状である。この基部71には、図1に示されている2列に配置されている伝熱管36が挿入される開口72と一列に配置されている伝熱管36が挿入される凹部73とが形成されている。この第2側板70は、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34の伝熱管36を支持する部材である。
室内ファン50の回転軸の中心は、図4及び図6に示されている底フレーム11の半円形の凹部11aと第2側板70の半円形の凹部74が合わさってできる円の中心点を通る。第2側板70は、ビス孔75を通して底フレーム11の雌ネジ部11cに螺合されるビスによって底フレーム11に固定される。この第2側板70の左側近傍に前面グリル12の第2側面124がある。同様に、第1側板60も、第1側板60のビス孔(図示せず)を通して底フレーム11の雌ねじ部11dに螺合されるビス及び係止爪(図示せず)によって底フレーム11に固定される。第1側板60の構成については後ほど詳しく説明する。
図1に示されている室内ファン50の羽根51は第1方向に沿って延びており、室内ファン50と後舌部45とは並べて配置されている。第1方向における室内ファン50の両端の位置は、後舌部45の第1舌部端45a及び第2舌部端45bに実質的に一致する。本実施形態では、後舌部45よりも室内ファン50が僅かに長く、第1舌部端45a及び第2舌部端45bよりも第1方向の外側にも羽根51が配置されている。
室内ファン50の下部は、吹出口16につながる吹出流路16aに繋がっている。この室内ファン50からは、吹出流路16aを通って吹出口16に向かう層流が吹出される。この室内ファン50の上部は、室内熱交換器30に囲まれている。図1において、二点鎖線で示された矢印Ar1は、室内ファン50が駆動されているときに吸込まれる室内空気の流れを表しており、一点鎖線で示された矢印Ar2は吹き出される調和空気の流れを表している。
(2−3)室内熱交換器30
室内熱交換器30は底フレーム11に取り付けられている。室内熱交換器30は、前面に配置された第1熱交換部31と背面に配置された第2熱交換部32を備えている。これら第1熱交換部31と第2熱交換部32は、図1から分かるように、断面形状が逆V字型を呈するように組み合わされている。また、室内熱交換器30は、第1熱交換部31の前面に配置された補助熱交換部33と、第2熱交換部32の背面側に配置された補助熱交換部34とを備えている。
室内熱交換器30は底フレーム11に取り付けられている。室内熱交換器30は、前面に配置された第1熱交換部31と背面に配置された第2熱交換部32を備えている。これら第1熱交換部31と第2熱交換部32は、図1から分かるように、断面形状が逆V字型を呈するように組み合わされている。また、室内熱交換器30は、第1熱交換部31の前面に配置された補助熱交換部33と、第2熱交換部32の背面側に配置された補助熱交換部34とを備えている。
室内熱交換器30は、フィンアンドチューブ式の熱交換器であり、複数のフィン35と複数の伝熱管36を含んで構成されている。複数の伝熱管36は、複数のフィン35を貫いて第1方向に延びている。複数のフィン35はそれぞれ第1方向に対して直交する向きに配置され、かつ互いに平行にかつ等しい間隔で並べられている。この室内熱交換器30は、各伝熱管36の中を通っている冷媒と各フィン35に接触する室内空気との間の熱交換を行なう空気熱交換器である。
室内熱交換器30における伝熱管36の配列は、第1熱交換部31及び第2熱交換部32では、それぞれ空気流れ方向に対して上流側と下流側に1列ずつ配置され、補助熱交換部33,34ではそれぞれ空気流れ方向を横切るように1列だけ配置されている。
図11には、室内熱交換器30が底フレーム11に取り付けられた状態が示されている。室内熱交換器30の第1熱交換部31及び第2熱交換部32の左右の両端に管板37を備え、補助熱交換部33,34の左右両端に管板38を備えている。これら管板37,38によって伝熱管36が固定される。これら管板37,38の固定されている位置がフィン配置領域FAの第1方向の両端である第1領域端AE1と第2領域端AE2に一致する。従って、第1方向においては、全てのフィン35がこのフィン配置領域FAの中に配置されていることになる。第1方向において、第2領域端AE2の位置は、第2舌部端45bと実質的に一致する。後ほど詳しく説明するが、第1領域端AE1は、第1方向において、第1舌部端45aよりも内側に位置している。
(3)第1側板60及びその周辺の構成
本実施形態において、従来の空調室内機の構成と大きく異なる箇所は、第1側板60の周辺である。そこで、図11の左右方向(第1方向)に対して垂直な面で切断した断面が示されている図12と、図12のII−II線に沿って切断した断面が示されている図13を用いて、本実施形態の第1側板60及びその周辺の構成について説明する。また、後舌部よりも第1方向の外側に配置するタイプであって第1側板60と置換可能な第1側板を図14及び図15に示す。さらに、後舌部45よりも第1方向の外側に配置するタイプの第1側板が取り付けられたときの空調室内機について、図12に対応する断面が図16に示され、図16のIII−III線に沿って切断した断面が図17に示されている。
本実施形態において、従来の空調室内機の構成と大きく異なる箇所は、第1側板60の周辺である。そこで、図11の左右方向(第1方向)に対して垂直な面で切断した断面が示されている図12と、図12のII−II線に沿って切断した断面が示されている図13を用いて、本実施形態の第1側板60及びその周辺の構成について説明する。また、後舌部よりも第1方向の外側に配置するタイプであって第1側板60と置換可能な第1側板を図14及び図15に示す。さらに、後舌部45よりも第1方向の外側に配置するタイプの第1側板が取り付けられたときの空調室内機について、図12に対応する断面が図16に示され、図16のIII−III線に沿って切断した断面が図17に示されている。
(3−1)第1側板60
第1側板60は、主に、本体部61と管支持部62と連結部63とによって構成されている。本体部61は、第1舌部端45aよりも第1方向の外側に配置される。本体部61の下には室内ファン50を駆動するためのファンモータ52が配置されている。管支持部62は、第1舌部端45aよりも内側に配置されている。従って、管支持部62は、管板37,38よりも内側に配置されている。この第1方向に対して垂直に立っている板状の管支持部62が、室内熱交換器30において最も下流側にある列の伝熱管36を支持する。
第1側板60は、主に、本体部61と管支持部62と連結部63とによって構成されている。本体部61は、第1舌部端45aよりも第1方向の外側に配置される。本体部61の下には室内ファン50を駆動するためのファンモータ52が配置されている。管支持部62は、第1舌部端45aよりも内側に配置されている。従って、管支持部62は、管板37,38よりも内側に配置されている。この第1方向に対して垂直に立っている板状の管支持部62が、室内熱交換器30において最も下流側にある列の伝熱管36を支持する。
本体部61と管支持部62は、連結部63によって連結されている。連結部63には、図13に示されている段差部63aが設けられており、この段差部63aによって後舌部45を室内ファン50と第1側板60の間にもぐり込ませるための段差STが形成されている。この段差部63aは、連結部63の延長部63bに形成されている。延長部63bは管板37,38の第1方向の内側から第1舌部端45aの第1方向の外側まで延びている。
また、第1側板60は、管支持部62の第1方向の内側に水受け64を有している。水受け64は、側面視において円弧状に延びており、管支持部62の内側の面に付着した結露水は水受け64を伝って前側ドレンパン43又は後側ドレンパン44に流れる。図12に示されているように、後舌部45は、水受け64の下を通って、管支持部62に対して第1方向の外側まで延びている。
(3−2)第1側板60と第1側板160の比較
本実施形態に係る第1側板60が示されている図7及び図8と、後舌部45よりも第1方向の外側に配置されるタイプの第1側板160が示されている図14及び図15とを比較して分かるように、このタイプの第1側板160も、本体部61と管支持部62と連結部63にそれぞれ対応する本体部161と管支持部162と連結部163とを備えている。しかし、連結部163には、連結部63の延長部63bに対応する部分が存在していない。
本実施形態に係る第1側板60が示されている図7及び図8と、後舌部45よりも第1方向の外側に配置されるタイプの第1側板160が示されている図14及び図15とを比較して分かるように、このタイプの第1側板160も、本体部61と管支持部62と連結部63にそれぞれ対応する本体部161と管支持部162と連結部163とを備えている。しかし、連結部163には、連結部63の延長部63bに対応する部分が存在していない。
また、図16には、上記実施形態と同様の底フレーム11と室内ファン50に、上記実施形態よりも長い室内熱交換器30Aが取り付けられている。室内熱交換器30と室内熱交換器30Aは第1方向の長さが異なるだけである。底フレーム11と室内ファン50に、室内熱交換器30と第1側板60とを組み合わせて取り付けるか、又は室内熱交換器30Aと第1側板160とを組み合わせて取り付けるかは、状況に応じて選択することができる。
図12及び図13と図16及び図17とを比較して分かるように、第1側板160には第1側板60に設けられていた段差STがない。そして、水受け164は、後舌部45の右側、即ち第1舌部端45aの第1方向の外側に並べて配置されている。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、本実施形態に係る空調室内機10では、第1側板60が本体部61と管支持部62とを連結するために後舌部45に沿って延びる連結部63を有している。そして、後舌部45が図11及び図13に示されているフィン配置領域FAの第1領域端AE1よりも第1方向の外側に位置する第1舌部端45aを持っている。その結果、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34(熱交換部の例)の第1領域端AE1よりも第1方向の外側の後舌部45で気流を発生させることができ、第1側板60に近い第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34のフィン配置領域FAの第1領域端AE1近傍のフィン35の通風量を増加させることができる。
(4−1)
以上説明したように、本実施形態に係る空調室内機10では、第1側板60が本体部61と管支持部62とを連結するために後舌部45に沿って延びる連結部63を有している。そして、後舌部45が図11及び図13に示されているフィン配置領域FAの第1領域端AE1よりも第1方向の外側に位置する第1舌部端45aを持っている。その結果、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34(熱交換部の例)の第1領域端AE1よりも第1方向の外側の後舌部45で気流を発生させることができ、第1側板60に近い第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34のフィン配置領域FAの第1領域端AE1近傍のフィン35の通風量を増加させることができる。
(4−2)
また、第1側板60は、段差部63aを持っており、後舌部45を第1側板60の段差STにもぐりこませるように構成されているので、フィン配置領域FAの第1領域端AE1附近では、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を通過した気流が第1側板60に沿って後舌部45を通過するようになる。その結果、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を通らない気流が後舌部45を経由して室内ファン50(ファンの例)に流れるのを抑制することができ、フィン配置領域FAの第1領域端AE1近傍のフィン35の通風量を容易に増加させることができる。
また、第1側板60は、段差部63aを持っており、後舌部45を第1側板60の段差STにもぐりこませるように構成されているので、フィン配置領域FAの第1領域端AE1附近では、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を通過した気流が第1側板60に沿って後舌部45を通過するようになる。その結果、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を通らない気流が後舌部45を経由して室内ファン50(ファンの例)に流れるのを抑制することができ、フィン配置領域FAの第1領域端AE1近傍のフィン35の通風量を容易に増加させることができる。
(4−3)
また、第1側板60は、連結部63が管板37,38の内側から第1舌部端45aの第1方向の外側まで延びている延長部63bを持つので、管板の第1方向の内側に第1側板の管支持部を配置することができる。その結果、室内ファン50を第1側板60及び第2側板70で固定した後の室内熱交換器30の組み立てにおいて、管板37,38の内側にまで側板が入り込んでいる構成と同様の組み立てが可能になり、熱交換部と第1側板60周辺の組み立てを簡単に行える。
また、第1側板60は、連結部63が管板37,38の内側から第1舌部端45aの第1方向の外側まで延びている延長部63bを持つので、管板の第1方向の内側に第1側板の管支持部を配置することができる。その結果、室内ファン50を第1側板60及び第2側板70で固定した後の室内熱交換器30の組み立てにおいて、管板37,38の内側にまで側板が入り込んでいる構成と同様の組み立てが可能になり、熱交換部と第1側板60周辺の組み立てを簡単に行える。
(4−4)
また、第1側板60は、管支持部62の第1方向の内側に水受け64を持つので、管支持部62を伝って後舌部45及び室内ファン50に結露水が滴下するのを水受け64によって抑制することができる。その結果、空調室内機10では、管支持部62に付着する結露水が吹出口16から外部に吹出されることが抑制される。
また、第1側板60は、管支持部62の第1方向の内側に水受け64を持つので、管支持部62を伝って後舌部45及び室内ファン50に結露水が滴下するのを水受け64によって抑制することができる。その結果、空調室内機10では、管支持部62に付着する結露水が吹出口16から外部に吹出されることが抑制される。
(4−5)
上記実施形態の空調室内機10において、後舌部45の第2舌部端45b及び第2領域端AE2の第1方向の外側に配置される第2側板70が実質的に平板状であるので、前面グリル12(ケーシングの例)の第1側面123から第2側面124までの距離を短くし易くなるとともに第1側面123と第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34との間に器材を配置するスペースを確保し易くなる。このような器材としては、例えば、電装品箱80がある。
上記実施形態の空調室内機10において、後舌部45の第2舌部端45b及び第2領域端AE2の第1方向の外側に配置される第2側板70が実質的に平板状であるので、前面グリル12(ケーシングの例)の第1側面123から第2側面124までの距離を短くし易くなるとともに第1側面123と第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34との間に器材を配置するスペースを確保し易くなる。このような器材としては、例えば、電装品箱80がある。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、熱交換部として、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を持つものについて説明したが、例えば補助熱交換部を持たない空調室内機に適用することもできる。また、複数の熱交換部を持つ場合に、第1方向において各熱交換部の長さが異なるものにも適用することができ、そのようなときには第1方向の最も外側に管板を持つ熱交換部でフィン配置領域の第1領域端及び第2領域端を決めればよい。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、熱交換部として、第1熱交換部31、第2熱交換部32及び補助熱交換部33,34を持つものについて説明したが、例えば補助熱交換部を持たない空調室内機に適用することもできる。また、複数の熱交換部を持つ場合に、第1方向において各熱交換部の長さが異なるものにも適用することができ、そのようなときには第1方向の最も外側に管板を持つ熱交換部でフィン配置領域の第1領域端及び第2領域端を決めればよい。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、右側に第1側板60があり、左側に第2側板70がある空調室内機10について説明したが、これらが入れ替わって右側に第2側板70があり、左側に第1側板60がある空調室内機にも本願発明を適用できる。
上記実施形態では、右側に第1側板60があり、左側に第2側板70がある空調室内機10について説明したが、これらが入れ替わって右側に第2側板70があり、左側に第1側板60がある空調室内機にも本願発明を適用できる。
(5−3)変形例1C
上記実施形態では、ケーシングが一体型の前面グリル12であるものについて説明したが、ケーシングが前面や側面や底面の一部が分割されている分割型のケーシングをも討ち入ることもできる。
上記実施形態では、ケーシングが一体型の前面グリル12であるものについて説明したが、ケーシングが前面や側面や底面の一部が分割されている分割型のケーシングをも討ち入ることもできる。
10 空調室内機
11 底フレーム
12 前面グリル(ケーシングの例)
31 第1熱交換部(熱交換部の例)
32 第2熱交換部(熱交換部の例)
33,34 補助熱交換部(熱交換部の例)
35 フィン
36 伝熱管
37,38 管板
45 後舌部
45a 第1舌部端
45b 第2舌部端
50 室内ファン(ファンの例)
60 第1側板
61 本体部
62 管支持部
63 連結部
63a 段差部
63b 延長部
64 水受け
70 第2側板
123 第1側面
124 第2側面
11 底フレーム
12 前面グリル(ケーシングの例)
31 第1熱交換部(熱交換部の例)
32 第2熱交換部(熱交換部の例)
33,34 補助熱交換部(熱交換部の例)
35 フィン
36 伝熱管
37,38 管板
45 後舌部
45a 第1舌部端
45b 第2舌部端
50 室内ファン(ファンの例)
60 第1側板
61 本体部
62 管支持部
63 連結部
63a 段差部
63b 延長部
64 水受け
70 第2側板
123 第1側面
124 第2側面
Claims (5)
- 第1方向に延びる伝熱管(36)及び前記伝熱管に沿ったフィン配置領域の第1領域端から第2領域端の間に並べて配置されて前記伝熱管に貫かれている複数のフィン(35)を有する熱交換部(31,32,33,34)と、
前記熱交換部と並べて前記第1方向に延びるように配置され、複数の前記フィンを通過する気流を発生するためのファン(50)と、
前記熱交換部及び前記ファンと並べて前記第1方向に延びるように配置され、前記第1領域端よりも前記第1方向の外側に位置する第1舌部端(45a)を持ち、前記熱交換部を通過した気流を前記ファンに導くための後舌部(45)と、
前記第1舌部端よりも前記第1方向の外側に配置されている本体部(61)、前記伝熱管を支持するために前記第1舌部端よりも前記第1方向の内側にまで配置されている管支持部(62)、及び前記本体部と前記管支持部とを連結するために前記後舌部に沿って延びる連結部(63)を有し、前記熱交換部の前記第1領域端の側に取り付けられる第1側板(60)と
を備える、空調室内機。 - 前記第1側板は、前記後舌部を前記ファンと前記第1側板との間にもぐり込ませるための段差部(63a)を有する、
請求項1に記載の空調室内機。 - 前記熱交換部は、前記管支持部に取り付けられ、前記伝熱管を固定するための管板(37,38)をさらに有し、
前記第1側板は、前記連結部が前記管板の前記第1方向の内側から前記第1舌部端の前記第1方向の外側まで延びている延長部(63b)を持つ、
請求項1又は請求項2に記載の空調室内機。 - 前記第1側板は、前記管支持部の前記第1方向の内側に水受け(64)を持つ、
請求項1から3のいずれか一項に記載の空調室内機。 - 第1側面(123)及び実質的に平板状の第2側面(124)を前記第1方向の両側に持つケーシング(12)と、
前記熱交換部の前記第2領域端の側に取り付けられ、前記第1舌部端の反対側にある第2舌部端(45b)及び前記第2領域端の前記第1方向の外側に、前記ケーシングの前記第2側面に沿って配置される実質的に平板状の第2側板(70)をさらに備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の空調室内機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015013085A JP2016138689A (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 空調室内機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015013085A JP2016138689A (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 空調室内機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016138689A true JP2016138689A (ja) | 2016-08-04 |
Family
ID=56560068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015013085A Pending JP2016138689A (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 空調室内機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016138689A (ja) |
-
2015
- 2015-01-27 JP JP2015013085A patent/JP2016138689A/ja active Pending
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