JP2016138472A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

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真志 中森
紀一 出戸
Kiichi Ideto
紀一 出戸
宜久 玉田
Yoshihisa Tamada
宜久 玉田
元気 林
Genki Hayashi
元気 林
健一 角口
Kenichi Kadoguchi
健一 角口
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Abstract

【課題】回転軸の回転時に斜板を回転軸と一体に回転できる斜板式圧縮機を提供する。
【解決手段】斜板式圧縮機は、回転可能な回転軸21と、回転軸21に一体回転可能に連結される斜板23と、斜板23を内部に収容するシリンダブロック11,12と、シリンダブロック11と斜板23との間に配置され、斜板23に作用する軸方向の荷重を受けるスラスト軸受25とを備えている。スラスト軸受25は、斜板23に面接触する第1のレース251と、第1のレース251に軸方向に対向する第2のレース252と、第1のレース251と第2のレース252との間に介在する転動体253とを有している。第1のレース251は回転軸21に圧入されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、斜板式圧縮機に関する。
斜板式圧縮機は、回転軸と、回転軸に一体化された斜板とを備えている。斜板には、ピストンが係合している。斜板の回転に伴ってピストンが往復移動することにより、冷媒が圧縮される。従来、斜板式圧縮機に関し、斜板とシリンダブロックとの間にスラストベアリングが配置された構成が開示されている(たとえば、実開昭61−69484号公報)。
実開昭61−69484号公報
斜板式圧縮機の斜板は、回転軸に圧入されて、回転軸と一体回転可能に、回転軸に固定されている。斜板式圧縮機を小型化しようとする場合に、斜板が回転軸に圧入される軸方向の長さを小さくすることが求められる。しかし、この長さを小さくすると、斜板を回転軸に固定する固定力が減少する。そのため、回転軸の回転時に斜板が回転軸と一体に回転せず、回転軸が斜板に対して空転してしまい、斜板式圧縮機の圧縮機能が損なわれる可能性があった。
本発明の目的は、回転軸の回転時に、より確実に斜板を回転軸と一体に回転できる、斜板式圧縮機を提供することである。
本発明に係る斜板式圧縮機は、回転可能な回転軸と、回転軸に一体回転可能に連結される斜板と、斜板を内部に収容するシリンダブロックと、シリンダブロックと斜板との間に配置され、斜板に作用する軸方向の荷重を受けるスラスト軸受とを備えている。スラスト軸受は、斜板に面接触する第1のレースと、第1のレースに軸方向に対向する第2のレースと、第1のレースと第2のレースとの間に介在する転動体とを有している。第1のレースは回転軸に圧入されている。
上記斜板式圧縮機において好ましくは、斜板は、第1のレースに対向する対向面を有しており、対向面の一部が窪んだ窪み部が対向面に形成されている。第1のレースの少なくとも一部が窪み部の内部に配置されている。
上記斜板式圧縮機において好ましくは、第1のレースは、円環形状の本体部と、本体部の外表面の一部が突起した嵌合突起とを有している。斜板には、嵌合突起を受ける嵌合受け部が形成されている。嵌合突起は嵌合受け部に嵌め入れられている。
上記斜板式圧縮機において好ましくは、嵌合突起は、本体部の外周縁に形成されている。
上記斜板式圧縮機において好ましくは、嵌合突起は、本体部の内周縁に形成されている。
本発明の斜板式圧縮機によると、回転軸の回転時に、より確実に斜板を回転軸と一体に回転することができる。
本実施の形態の斜板式圧縮機を示す縦断面図である。 図1に示す斜板式圧縮機の、スラスト軸受付近を拡大して示す断面図である。 スラスト軸受を構成している第1のレースの斜視図である。 第1のレースと斜板との分解斜視図である。 第1のレースの、第1の変形例を示す斜視図である。 第1のレースの、第2の変形例を示す斜視図である。 第1のレースの、第3の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態の斜板式圧縮機10(以下、単に圧縮機10と記載する)を示す縦断面図である。以下の説明においては、図1に示す矢印Yの方向を前後方向とする。図1中の左側が圧縮機10の「前(フロント)」、右側が圧縮機10の「後(リヤ)」を示す。
図1に示すように、圧縮機10の全体ハウジングは、接合された一対のシリンダブロック11,12と、フロントハウジング13と、リヤハウジング14とを備えている。フロントハウジング13は、フロント側(前側)のシリンダブロック11に接合されている。リヤハウジング14は、リヤ側(後側)のシリンダブロック12に接合されている。シリンダブロック11,12、フロントハウジング13およびリヤハウジング14は、複数本のボルトB(本実施形態では5本。図1では1本のボルトBのみ図示)によって共締めされている。
フロントハウジング13には、吐出室13aが形成されている。リヤハウジング14には、吐出室14aおよび吸入室14bが形成されている。
フロントハウジング13と、フロント側のシリンダブロック11との間には、バルブプレート15、弁形成プレート16およびリテーナ形成プレート17が介在されている。リヤハウジング14と、リヤ側のシリンダブロック12との間には、バルブプレート18、弁形成プレート19およびリテーナ形成プレート20が介在されている。
バルブプレート15,18には、吐出ポート15a,18aが形成されている。弁形成プレート16,19には、吐出弁16a,19aが形成されている。吐出弁16a,19aは、吐出ポート15a,18aを開閉する。リテーナ形成プレート17,20には、リテーナ17a,20aが形成されている。リテーナ17a,20aは、吐出弁16a,19aの開度を規制する。
シリンダブロック11,12には、軸孔11a,12aが貫設されている。軸孔11a,12aには、鉄系金属(鉄または鉄を最も多く含む鉄合金)製の回転軸21が挿通されている。回転軸21は、軸孔11a,12aによって、回転可能に支持されている。フロントハウジング13の内周面と、この内周面に対向する回転軸21の外周面との間には、収容室13bが区画されている。収容室13b内には、リップシール型の軸封装置22が配設されている。軸封装置22は、回転軸21の外周面に摺接することにより、回転軸21の外周面に沿った圧縮機10内から圧縮機10外への冷媒洩れを防止する。
回転軸21には、この回転軸21と一体回転する斜板23が固着されている。斜板23は、回転軸21に圧入されており、回転軸21と一体回転可能なように、回転軸21に連結されている。斜板23は、一対のシリンダブロック11,12の間に区画形成された斜板室24内に配設されている。斜板23は、シリンダブロック11,12の内部の斜板室24に収容されている。斜板23は、アルミニウム合金製である。
斜板23は、円環状の基部23aと、基部23aから外周方向に延在する傾斜面部23bとを有している。フロント側のシリンダブロック11の端面と斜板23の基部23aとの間には、スラスト軸受25が介在されている。リヤ側のシリンダブロック12の端面と斜板23の基部23aとの間には、スラスト軸受26が介在されている。スラスト軸受25,26は、斜板23を挟んで配置されている。スラスト軸受25,26は、回転軸21の中心軸Lに沿った方向(以下、軸方向と称する)への斜板23の移動を規制する。スラスト軸受25,26は、斜板23に作用する軸方向の荷重を受ける。スラスト軸受25,26は、JIS規格SUJ2などの高炭素クロム軸受鋼で形成されている。
フロント側のシリンダブロック11には、複数のシリンダボア27(本実施形態では5つ。図1では1つのシリンダボア27のみ図示)が、回転軸21の周囲に配列されるように形成されている。リヤ側のシリンダブロック12には、複数のシリンダボア28(本実施形態では5つ。図1では1つのシリンダボア28のみ図示)が、回転軸21の周囲に配列されるように形成されている。前後で対となるシリンダボア27,28には、両頭ピストン29が摺動可能に挿入されている。
回転軸21と一体回転する斜板23の回転運動は、斜板23を挟んで設けられた一対のシュー30を介して両頭ピストン29に伝えられ、両頭ピストン29がシリンダボア27,28内を前後に往復動(摺動)する。シリンダボア27,28内には、両頭ピストン29によって、フロントハウジング13側にフロント側圧縮室27aが、リヤハウジング14側にリヤ側圧縮室28aが区画されている。
回転軸21内には、回転軸21の軸方向に沿って延びる供給通路21aが形成されている。この供給通路21aの後端は、リヤハウジング14内の吸入室14bに開口している。供給通路21aは吸入室14bと連通している。
回転軸21において、フロント側の軸孔11a内周面に対向する位置には、フロント側導入通路31が形成されている。回転軸21において、リヤ側の軸孔12a内周面に対向する位置には、リヤ側導入通路32が形成されている。フロント側導入通路31およびリヤ側導入通路32それぞれは、供給通路21aに連通している。フロント側導入通路31とリヤ側導入通路32とは、回転軸21の周方向へ180度ずれた位置に形成されている。
フロント側のシリンダブロック11には、複数のフロント側吸入通路33が、各フロント側圧縮室27aと軸孔11aとを連通させるように形成されている。各フロント側吸入通路33の入口は、軸孔11aの内周面上に開口し、各フロント側吸入通路33の出口は、連通するシリンダボア27のフロント側圧縮室27aに向かって開口している。
リヤ側のシリンダブロック12には、複数のリヤ側吸入通路34が、各リヤ側圧縮室28aと軸孔12aとを連通するように形成されている。各リヤ側吸入通路34の入口は、軸孔12aの内周面上に開口し、各リヤ側吸入通路34の出口は、連通するシリンダボア28のリヤ側圧縮室28aに向かって開口している。
回転軸21の回転に伴い、フロント側導入通路31はフロント側吸入通路33に間欠的に連通し、リヤ側導入通路32はリヤ側吸入通路34に間欠的に連通する。そして、フロント側の軸孔11aによって包囲される回転軸21の部分はフロント側ロータリバルブ35となっており、リヤ側の軸孔12aによって包囲される回転軸21の部分はリヤ側ロータリバルブ36となっている。
上記構成の圧縮機10においては、フロント側圧縮室27aが吸入行程の状態(すなわち、両頭ピストン29が図1の左側から右側へ移行する行程)にあるときには、フロント側導入通路31とフロント側吸入通路33とが連通する。フロント側圧縮室27aが吸入行程の状態にあるときには、供給通路21a内の冷媒が、フロント側導入通路31およびフロント側吸入通路33を経由してフロント側圧縮室27aに吸入される。
一方、フロント側圧縮室27aが吐出行程の状態(すなわち、両頭ピストン29が図1の右側から左側へ移行する行程)にあるときには、図1に示すように、フロント側導入通路31とフロント側吸入通路33との連通が遮断される。フロント側圧縮室27aが吐出行程の状態にあるときには、フロント側圧縮室27a内の冷媒が吐出ポート15aから吐出弁16aを押し退けて吐出室13aへ吐出される。吐出室13aへ吐出された冷媒は、図示しない外部冷媒回路へ流出する。
リヤ側圧縮室28aが吸入行程の状態(すなわち、両頭ピストン29が図1の右側から左側へ移行する行程)にあるときには、図1に示すように、リヤ側導入通路32とリヤ側吸入通路34とが連通する。リヤ側圧縮室28aが吸入行程の状態にあるときには、回転軸21の供給通路21a内の冷媒がリヤ側導入通路32およびリヤ側吸入通路34を経由してリヤ側圧縮室28aに吸入される。
一方、リヤ側圧縮室28aが吐出行程の状態(すなわち、両頭ピストン29が図1の左側から右側へ移行する行程)にあるときには、リヤ側導入通路32とリヤ側吸入通路34との連通が遮断される。リヤ側圧縮室28aが吐出行程の状態にあるときには、リヤ側圧縮室28a内の冷媒が吐出ポート18aから吐出弁19aを押し退けて吐出室14aへ吐出される。吐出室14aへ吐出された冷媒は、外部冷媒回路へ流出する。
フロントハウジング13、バルブプレート15、弁形成プレート16、リテーナ形成プレート17、およびフロント側のシリンダブロック11には、連通通路46が形成されている。連通通路46は、シリンダブロック11の下側に位置し、隣り合う2つのシリンダボア27,27の狭間を通っている。連通通路46の後端は、斜板室24に開口しており、連通通路46の前端は、収容室13bに開口している。すなわち、連通通路46は、収容室13bと斜板室24とを連通している。
図2は、図1に示す斜板式圧縮機10の、スラスト軸受25,26付近を拡大して示す断面図である。図2に示すように、スラスト軸受25は、フロント側のシリンダブロック11と斜板23との間に配置されている。スラスト軸受26は、リヤ側のシリンダブロック12と斜板23との間に配置されている。
スラスト軸受25は、一対のスラストレースを有している。スラスト軸受25は、斜板23に近く配置された第1のレース251と、シリンダブロック11に近く配置された第2のレース252とを有している。第1のレース251は、第2のレース252よりもシリンダブロック11から離れて配置されている。第2のレース252は、第1のレース251よりも斜板23から離れて配置されている。
第1のレース251は、斜板23に面接触している。第2のレース252は、シリンダブロック11に面接触している。第1のレース251と第2のレース252とは、軸方向に間隔を空けて、互いに対向して配置されている。第1のレース251は、第2のレース252と対向する軌道面を有している。第2のレース252は、第1のレース251と対向する軌道面を有している。
スラスト軸受25は、複数の転動体253を有している。転動体253は、第1のレース251と第2のレース252との間に介在して配置されている。転動体253は、第1のレース251の軌道面に接触し、かつ第2のレース252の軌道面に接触している。転動体253は、第1のレース251および第2のレース252の各々の軌道面上を転がる。複数の転動体253は、図示しない保持器によって、第1のレース251と第2のレース252との間に保持されている。
スラスト軸受26は、一対のスラストレースを有している。スラスト軸受26は、斜板23に近く配置された第1のレース261と、シリンダブロック12に近く配置された第2のレース262とを有している。第1のレース261は、第2のレース262よりもシリンダブロック12から離れて配置されている。第2のレース262は、第1のレース261よりも斜板23から離れて配置されている。
第1のレース261は、斜板23に面接触している。第2のレース262は、シリンダブロック12に面接触している。第1のレース261と第2のレース262とは、軸方向に間隔を空けて、互いに対向して配置されている。第1のレース261は、第2のレース262と対向する軌道面を有している。第2のレース262は、第1のレース261と対向する軌道面を有している。
スラスト軸受26は、複数の転動体263を有している。転動体263は、第1のレース261と第2のレース262との間に介在して配置されている。転動体263は、第1のレース261の軌道面に接触し、かつ第2のレース262の軌道面に接触している。転動体263は、第1のレース261および第2のレース262の各々の軌道面上を転がる。複数の転動体263は、図示しない保持器によって、第1のレース261と第2のレース262との間に保持されている。
斜板23の基部23aは、スラスト軸受25の第1のレース251に対向する対向面231を有している。対向面231は、平面形状の一部が窪んだ形状を有している。対向面231には、対向面231の一部が窪んだ窪み部2311が形成されている。スラスト軸受25の第1のレース251は、この窪み部2311の内部に配置されている。第1のレース251は、窪み部2311に収容されており、斜板23に埋設されている。第1のレース251は、窪み部2311の底面に面接触する接触面251sを有している。
スラスト軸受25の第1のレース251は、回転軸21に圧入されている。第1のレース251は、回転軸21に固着されている。第1のレース251は、回転軸21と一体の構造とされている。第1のレース251は、回転軸21の回転時に、回転軸21とともに回転する。
斜板23の基部23aは、スラスト軸受26の第1のレース261に対向する対向面232を有している。対向面232は、平面形状の一部が突起した形状を有している。対向面232には、対向面232の外縁部分の一部が円環状に突起した突起部2321が形成されている。突起部2321の先端は、第1のレース261の外縁に接触している。突起部2321の形成されていない対向面232の内径側の部分と、第1のレース261との間に、中空の空間2322が形成されている。
図3は、スラスト軸受25を構成している第1のレース251の斜視図である。図3に示すように、第1のレース251は、本体部251mと、嵌合突起251pとを有している。本体部251mは、円環形状を有している。本体部251mは、平板状の形状を有している。嵌合突起251pは、本体部251mの外表面の一部が一箇所突起して形成されている。図3に示す第1のレース251では、嵌合突起251pは、本体部251mの外周縁に形成されている。嵌合突起251pは、本体部251mの外周面に対して、径方向外側に突出している。
図4は、第1のレース251と斜板23との分解斜視図である。図4に示すように、斜板23の対向面231には、窪み部2311が形成されている。窪み部2311は、第1のレース251を収容可能なように、第1のレース251の外形に対応した形状に形成されている。本実施の形態の第1のレース251は嵌合突起251pを有しており、斜板23の対向面231には、嵌合突起251pを受ける嵌合受け部2311aが形成されている。
第1のレース251が窪み部2311の内部に収容されると、嵌合突起251pは、嵌合受け部2311aに嵌め入れられる。嵌合突起251pは、第1のレース251の本体部251mの外周面が径方向外側に突起した形状を有している。この嵌合突起251pが嵌合受け部2311aの内部に収容されることにより、斜板23に対する第1のレース251の配置が規定されている。
図5は、第1のレース251の、第1の変形例を示す斜視図である。図3,4に示す第1のレース251は、本体部251mの外表面の一箇所が突起した一つの嵌合突起251pを有していた。第1のレース251は、図5に示すように、複数の嵌合突起251pを有してもよい。
図5に示す第1の変形例の第1のレース251は、円環形状の本体部251mの外周面の三箇所が、径方向外側に突出している。図5に示す第1のレース251は、本体部251mの外周縁に形成された三つの嵌合突起251pを有している。三つの嵌合突起251pは、円環形状の本体部251mの周方向に等間隔をあけて形成されている。
図6は、第1のレース251の、第2の変形例を示す斜視図である。図3〜5に示す第1のレース251は、本体部251mの外周面の一部が径方向外側に突起した嵌合突起251pを有していた。第1のレース251は、図6に示すように、本体部251mの平面状の表面が突出した嵌合突起251pを有してもよい。
図6に示す第2の変形例の第1のレース251は、円環形状の本体部251mの平面状の表面の三箇所が、軸方向に突出している。図6に示す第1のレース251は、本体部251mの外周縁に形成された三つの嵌合突起251pを有している。三つの嵌合突起251pは、円環形状の本体部251mの周方向に等間隔をあけて形成されている。
図7は、第1のレース251の、第3の変形例を示す斜視図である。図3〜6に示す第1のレース251は、本体部251mの外周縁に形成された嵌合突起251pを有していた。第1のレース251は、図7に示すように、本体部251mの内周縁に形成された嵌合突起251pを有してもよい。
図7に示す第3の変形例の第1のレース251は、円環形状の本体部251mの平面状の表面の三箇所が、軸方向に突出している。図7に示す第1のレース251は、本体部251mの内周縁に形成された三つの嵌合突起251pを有している。三つの嵌合突起251pは、円環形状の本体部251mの周方向に等間隔をあけて形成されている。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の斜板式圧縮機10では、図2に示すように、斜板23に作用する軸方向の荷重を受けるスラスト軸受25は、斜板23に面接触する第1のレース251と、第1のレース251に軸方向に対向する第2のレース252と、第1のレース251と第2のレース252との間に介在する転動体253とを有している。第1のレース251は回転軸21に圧入されている。
第1のレース251を回転軸21に圧入することにより、回転軸21の回転時に、第1のレース251は回転軸21と一体に回転する。第1のレース251には、軸方向の荷重が作用しており、第1のレース251は斜板23に面接触している。第1のレース251と斜板23との間に作用する摩擦力が、斜板23を回転軸21に固定する固定力を増大する。
そのため、回転軸21の回転時に、より確実に斜板23を回転軸21と一体に回転させることができる。したがって、斜板23が回転軸21に圧入される軸方向の長さを低減しても、回転軸21に対する斜板23の空転を抑制できるので、斜板式圧縮機10を小型化することができる。斜板23の軸方向の長さを低減することに伴い、斜板室24を形成しているシリンダブロック11,12、およびシリンダブロック11,12に収容されている両頭ピストン29の軸方向の長さも低減でき、斜板式圧縮機10の軽量化を達成することができる。
また図4に示すように、斜板23は、第1のレース251に対向する対向面231を有している。対向面231の一部が窪んだ窪み部2311が、対向面231に形成されている。図2に示すように、第1のレース251は、窪み部2311の内部に配置されている。第1のレース251を斜板23の内部に埋め込んで配置することにより、第1のレース251を斜板23に埋め込んだ軸方向の長さの分、斜板式圧縮機10の軸方向の長さを低減できる。したがって、斜板式圧縮機10をより小型化することができる。
また図3に示すように、第1のレース251は、円環形状の本体部251mと、本体部251mの外表面の一部が突起した嵌合突起251pとを有している。図4に示すように、斜板23には、嵌合突起251pを受ける嵌合受け部2311aが形成されている。嵌合突起251pは、嵌合受け部2311aに嵌め入れられる。
嵌合突起251pを嵌合受け部2311aに嵌め入れることにより、第1のレース251と斜板23との相対回転を確実に防止でき、第1のレース251と斜板23とを一体に回転させることが可能になる。第1のレース251を介在して回転軸21と斜板23とを確実に一体回転させることができるので、斜板23を回転軸21に圧入する軸方向の長さを低減でき、したがって斜板式圧縮機10を小型化することができる。
また図3〜6に示すように、嵌合突起251pは、本体部251mの外周縁に形成されている。このようにすれば、嵌合突起251pを容易に成形することができるので、第1のレース251の製造コスト増加を抑制することができる。
また図7に示すように、嵌合突起251pは、本体部251mの内周縁に形成されていてもよい。このようにすれば、回転軸21の回転中心(図1に示す中心軸L)と嵌合突起251pとの距離を低減できるので、嵌合突起251pに作用するトルクを低減でき、信頼性を向上することができる。
図5〜7に示すように、第1のレース251は、複数の嵌合突起251pを有していてもよい。複数の嵌合突起251pと、対応する複数の嵌合受け部2311aとを設けることにより、第1のレース251と斜板23との相対回転をより確実に防止でき、第1のレース251と斜板23とをさらに確実に一体回転させることが可能になる。
なお、これまでの説明においては、第1のレース251が本体部251mから突出する嵌合突起251pを有している例について説明した。嵌合突起251pの個数は、例示された個数に限られず、任意の個数としてもよい。嵌合突起251pは、第1のレース251と斜板23との相対回転を防止できればよく、嵌合突起251pが嵌合受け部2311aに隙間なく嵌合しても、嵌合突起251pが嵌合受け部2311aに対し隙間をもって嵌合してもよい。
また、第1のレース251と斜板23との摩擦係合によって回転軸21に対する斜板23の空転を十分低減できるのであれば、嵌合突起251pを第1のレース251に設けなくてもよい。本実施の形態で説明した第1のレース251に替えて、円環形状に形成された第1のレースが回転軸に圧入された構成としてもよい。この場合、円環形状の第1のレースを斜板23に圧入してもよい。
また斜板23は、アルミニウム合金製に限られず、鉄系金属製であってもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 斜板式圧縮機、11,12 シリンダブロック、13 フロントハウジング、14 リヤハウジング、21 回転軸、23 斜板、23a 基部、23b 傾斜面部、24 斜板室、25,26 スラスト軸受、231,232 対向面、251,261 第1のレース、251m 本体部、251p 嵌合突起、251s 接触面、252,262 第2のレース、253,263 転動体、2311 窪み部、2311a 嵌合受け部、2321 突起部、2322 空間、L 中心軸。

Claims (5)

  1. 回転可能な回転軸と、
    前記回転軸に一体回転可能に連結される斜板と、
    前記斜板を内部に収容するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックと前記斜板との間に配置され、前記斜板に作用する軸方向の荷重を受けるスラスト軸受とを備え、
    前記スラスト軸受は、前記斜板に面接触する第1のレースと、前記第1のレースに軸方向に対向する第2のレースと、前記第1のレースと前記第2のレースとの間に介在する転動体とを有し、
    前記第1のレースは前記回転軸に圧入されている、斜板式圧縮機。
  2. 前記斜板は、前記第1のレースに対向する対向面を有し、前記対向面の一部が窪んだ窪み部が前記対向面に形成され、
    前記第1のレースの少なくとも一部が前記窪み部の内部に配置される、請求項1に記載の斜板式圧縮機。
  3. 前記第1のレースは、円環形状の本体部と、前記本体部の外表面の一部が突起した嵌合突起とを有し、
    前記斜板には、前記嵌合突起を受ける嵌合受け部が形成され、
    前記嵌合突起は前記嵌合受け部に嵌め入れられる、請求項1または2に記載の斜板式圧縮機。
  4. 前記嵌合突起は、前記本体部の外周縁に形成される、請求項3に記載の斜板式圧縮機。
  5. 前記嵌合突起は、前記本体部の内周縁に形成される、請求項3に記載の斜板式圧縮機。
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