JPH08270546A - 回転斜板式ピストンポンプ - Google Patents

回転斜板式ピストンポンプ

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Publication number
JPH08270546A
JPH08270546A JP7606695A JP7606695A JPH08270546A JP H08270546 A JPH08270546 A JP H08270546A JP 7606695 A JP7606695 A JP 7606695A JP 7606695 A JP7606695 A JP 7606695A JP H08270546 A JPH08270546 A JP H08270546A
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JP
Japan
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swash plate
pressure
discharge
suction
cylinder
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Pending
Application number
JP7606695A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Inoue
淳 井上
Hisao Takami
久夫 高見
Koji Hashimoto
幸二 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板の軸受を静圧軸受として軸受の軽量化、
小型化を図る。 【構成】 駆動軸6と同期して回転する斜板5と、駆動
軸6の軸心から同一円周上の複数のシリンダ7にピスト
ン8を摺動自由に収装したシリンダブロック2と、ピス
トン8に取付けたシュー11の斜板5との摺接面10に
形成した圧力ポケット14と、シリンダ内の圧力をピス
トン8を経由して圧力ポケット14に伝達する連通路1
5と、斜板5のシュー摺接面と反対面に摺接するポンプ
ケース1に固定したリングプレート18と、このリング
プレート18にシュー11の圧力ポケット14と対峙す
る位置に設けた圧力ポケット20と、斜板5を貫通して
シュー11の圧力ポケット14とリングプレート18の
圧力ポケット20とを連通する導圧孔21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動軸と共に斜板が回転
するピストンポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】回転斜板式のピストンポンプとしては、
従来、例えば米国特許明細書5230610号に開示さ
れたようなものがある。
【0003】斜板は駆動軸と一体に回転し、この斜板に
より往復運動するピストンを収装したシリンダブロック
は、ポンプハウジングに固定されている。斜板にはピス
トンを押し込むときの大きな反力が働き、このため斜板
は大容量のテーパコロ軸受あるいはスラスト型コロ軸受
でポンプケースに支持されている。この場合、同じ斜板
式でも、斜板が回転しないでシリンダブロックが回転す
る方式では、斜板の支持にトラニオン軸受や斜板の背面
を円筒形にして軸受として利用できるが、斜板が駆動軸
と一緒に回転するものには、このような構造は適用でき
ない。
【0004】また、各シリンダにはそれぞれ吸込用チェ
ック弁と吐出用チェック弁とが備えられ、1回転につき
1回づつ開閉し、シリンダ内に流体を吸入すると共にピ
ストンで加圧された流体を排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に斜板を支持するのに、テーパコロ軸受やスラスト型軸
受を用いると、ポンプを大型化したり、高速化、高圧化
すると、これに伴って軸受の重量の大幅な増加やコスト
アップが避けられなくなる。
【0006】また、各シリンダ毎に吸込用チェック弁と
吐出用チェック弁を備えるので、多数のチェック弁が必
要となり、チェック弁の配置についてのスペース的な問
題があり、かつチェック弁の応答性からポンプの高速化
には対応しにくい。
【0007】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、駆動軸と
同期して回転しかつ駆動軸の軸心に対する傾斜面をもつ
斜板と、駆動軸の軸心から同一円周上の複数のシリンダ
にピストンを摺動自由に収装したシリンダブロックと、
斜板の回転によりピストンを伸縮させてシリンダに作動
流体を吸引、吐出するようにした回転斜板式ピストンポ
ンプにおいて、ピストンに取付けたシューの斜板との摺
接面に形成した圧力ポケットと、シリンダ内の圧力をピ
ストンを経由してこの圧力ポケットに伝達する連通路
と、斜板のシュー摺接面と反対面に摺接するポンプケー
スに固定したリングプレートと、このリングプレートに
前記シューの圧力ポケットと対峙する位置に設けた圧力
ポケットと、斜板を貫通して前記シューの圧力ポケット
とリングプレートの圧力ポケットとを連通する導圧孔と
を備える。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
導圧孔は円周方向にピストンと同一間隔で同一数だけ形
成される。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、前記
連通路はピストンとシューを貫通してシリンダ内の圧力
をポケットに導くように形成される。
【0011】第4の発明は、駆動軸と同期して回転しか
つ駆動軸の軸心に対する傾斜面をもつ斜板と、駆動軸の
軸心から同一円周上の複数のシリンダにピストンを摺動
自由に収装したシリンダブロックと、斜板の回転により
ピストンを伸縮させてシリンダに作動流体を吸引、吐出
するようにした回転斜板式ピストンポンプにおいて前記
駆動軸と同軸上で斜板と同期回転する円柱状の分配弁
と、この分配弁の外周に形成された吸込行程にあるシリ
ンダと連通する吸込ポートと、同じく分配弁の外周に形
成された吐出行程にあるシリンダと連通する吐出ポート
と、前記吸込ポートと常時連通するようにシリンダブロ
ックに形成した吸込通路と、同じく前記吐出ポートと常
時連通するようにシリンダブロックに形成した吐出通路
とを備える。
【0012】第5の発明は、駆動軸と同期して回転しか
つ駆動軸の軸心に対する傾斜面をもつ斜板と、駆動軸の
軸心から同一円周上の複数のシリンダにピストンを摺動
自由に収装したシリンダブロックと、斜板の回転により
ピストンを伸縮させてシリンダに作動流体を吸引、吐出
するようにした回転斜板式ピストンポンプにおいて、ピ
ストンに取付けたシューの斜板との摺接面に形成した圧
力ポケットと、シリンダ内の圧力をピストンを経由して
この圧力ポケットに伝達する連通路と、斜板のシュー摺
接面と反対面に摺接するポンプケースに固定したリング
プレートと、このリングプレートに前記シューの圧力ポ
ケットと対峙する位置に設けた圧力ポケットと、斜板を
貫通して前記シューの圧力ポケットとリングプレートの
圧力ポケットとを連通する導圧孔と、前記駆動軸と同軸
上で斜板と同期回転する円柱状の分配弁と、この分配弁
の外周に形成された吸込行程にあるシリンダと連通する
吸込ポートと、同じく分配弁の外周に形成された吐出行
程にあるシリンダと連通する吐出ポートと、前記吸込ポ
ートと常時連通するようにシリンダブロックに形成した
吸込通路と、同じく前記吐出ポートと常時連通するよう
にシリンダブロックに形成した吐出通路とを備える。
【0013】第6の発明は、第5の発明において、前記
吸込通路は前記吸込ポートとのみ連通する分配弁の外周
に形成した環状溝と連通し、前記吐出通路は前記吐出ポ
ートとのみ連通する分配弁の外周に形成した環状溝と連
通する。
【0014】第7の発明は、第4〜第6の発明におい
て、前記吸込ポートと吐出ポートとを同一の吸込通路に
対してそれぞれ吸込チェック弁を介して接続する通路
と、同じく吸込ポートと吐出ポートとを同一の吐出通路
に対してそれぞれ吐出チェック弁を介して接続する通路
とを備える。
【0015】第8の発明は、第4〜第7の発明におい
て、前記吸込ポートと略対向する分配弁の外周位置に形
成した圧力平衡溝と、前記吐出ポートと略対向する分配
弁の外周位置位置に形成した圧力平衡溝とを備え、第1
の圧力平衡溝は吐出ポートと連通し、第2の圧力平衡溝
は吸込ポートと連通する。
【0016】第9の発明は、第4〜第8の発明におい
て、前記斜板と駆動軸と分配弁が一体化される。
【0017】第10の発明は、第4〜第8の発明におい
て、前記駆動軸と分配弁が一体化され、斜板が駆動軸に
スプライン係合する。
【0018】第11の発明は、第1、4または第5の発
明において、前記シューを保持するリテーナリングを設
け、このリテーナリングを斜板に対して相対回転自在に
止め輪により支持した。
【0019】第12の発明は、第1、4または第5の発
明において、前記シューを保持するリテーナリングを設
け、このリテーナリングの中央をスプリングで付勢され
たピストンにより押圧し、斜板に圧接するようにした。
【0020】
【作用】第1の発明において、ピストンに取付けたシュ
ーが斜板と摺接する摺接面に形成した圧力ポケットには
シリンダ内の圧力を導入すると共に、この圧力ポケット
の圧力を、斜板の導圧孔を介して反対側のリングプレー
トと斜板の摺接する摺接面に設けた圧力ポケットにも導
き、このためこれら圧力ポケットが静圧軸受として機能
し、斜板が受けるピストンからの反力を支持する。
【0021】この場合、斜板の回転により、斜板にかか
る反力は、ピストンの吐出行程にあるときに大きく、吸
込行程では小さくなるが、圧力ポケットにはシリンダ内
の圧力がそのまま導入されるので、シリンダ内の圧力が
大きい領域では高い圧力が発生し、このため、常に斜板
にかかる反力分布に対応した(バランスした)圧力によ
って斜板を適正かつ効率的に支持することができる。
【0022】第2の発明では、斜板の回転に伴い各導圧
孔がピストンに対峙する度にシリンダ圧力が反対側のリ
ングプレートの圧力ポケットに導入され、過不足なく静
圧支持ができる。
【0023】第3の発明では、連通路がピストン、シュ
ーを貫通して形成され、シューの圧力ポケットにシリン
ダ内圧力を導くだけでなく、ピストンとシューとの摺接
面にもシリンダ内圧力を導くことにより、これらの間の
潤滑と軸受作用を同時に行うことができる。
【0024】第4の発明において、斜板と同期して回転
する分配弁により、吸込ポートは分配弁の回転に伴いピ
ストンが伸び出していく吸込行程にあるシリンダと順次
連通していき、作動流体をシリンダ内へ吸入させる一
方、吐出ポートはピストンが圧縮されていく吐出行程に
あるシリンダと順次連通していき、シリンダから圧送さ
れる作動流体を受け入れる。吸込ポートは吸込通路と接
続し、また吐出ポートは吐出通路と接続することによ
り、作動流体を連続して吸入、吐出する。
【0025】このようにして、シリンダに対する作動流
体の吸込、吐出はチェック弁によらず、回転する分配弁
が行うため、作動が円滑でかつ応答特性もよく、高速回
転にも応答よく追従することができる。
【0026】第5の発明において、静圧軸受作用により
斜板のスラスト荷重を支持すると共に、斜板と同期して
回転する分配弁により吸入、吐出のポンプ作用を行うの
で、軸受部分の小型化、弁部分の小型化という相乗的な
効果により、ポンプ全体の小型化、軽量化が図れる。ま
た、転がり軸受による最高回転数の制約が無く、またチ
ェック弁の応答性からの最高回転数の制約も無く、した
がってこれらが相俟って大幅な高速化が可能となる。
【0027】第6の発明では、分配弁の外周に形成した
吸込側と吐出側の2つの環状溝により、分配弁の回転位
置にかかわらず、常に吸込通路、吐出通路と接続させる
ことができ、作動流体の吸入、吐出が円滑に行える。
【0028】第7の発明では、吸込ポートと吐出ポート
とを同一の吸込通路に対してそれぞれ吸込チェック弁を
介して接続し、また吸込ポートと吐出ポートとを同一の
吐出通路に対してそれぞれ吐出チェック弁を介して接続
するので、ポンプの回転が逆転して、吸込ポートと吐出
ポートの圧力関係が逆になっても、常に吸込通路には吸
込圧力、吐出通路には吐出圧力を導くことが可能で、ポ
ンプ回転方向によらず、吸込通路と吐出通路の通路関係
はそのまま維持することができる。
【0029】第8の発明では、吸込ポートと対向する分
配弁の外周位置に形成した第1の圧力平衡溝には吐出ポ
ートの圧力、吐出ポートと対向する第2の圧力平衡溝に
は吸込ポートの圧力が導入され、このため、分配弁の軸
心についての圧力バランスが均衡し、分配弁の偏摩耗が
防止されると共に回転が円滑になる。
【0030】第9の発明では、斜板と駆動軸と分配弁が
一体なので、組み付けや整備性が改善される。
【0031】第10の発明では、駆動軸と分配弁が一体
化され、斜板が駆動軸にスプライン係合するので、これ
らの加工性が良好となる。
【0032】第11の発明では、シューを保持するリテ
ーナリングを止め輪で斜板に支持したので、ピストンを
伸側に付勢するスプリングが不要となり、構造の簡略化
が図れると共に、そのポンプの高速化も可能となる。
【0033】第12の発明では、シューを保持するリテ
ーナリングを、単一のピストンを付勢するスプリングよ
り斜板に押圧できるので、各ピストンにスプリングを配
置するのに比較して、構造が簡略化でき、部品点数の削
減も図れる。
【0034】
【実施例】図1〜図5は本発明の第1の実施例を示すも
ので、図1〜図3に示すように、ポンプケース1にはシ
リンダブロック2が、ボルト3により一体的に結合され
る。
【0035】ポンプケース1には軸受ブッシュ4を介し
て斜板5と、これに一体に結合されたポンプ駆動軸6と
が回転自由に支持されている。この軸受ブッシュ4はス
ラスト力は支持せずに、回転力のみを支持する。
【0036】前記シリンダブロック2には駆動軸6の軸
心を中心とする同一円周上に等間隔で複数のシリンダ7
が形成され、各シリンダ7にはピストン8が摺動自由に
収装されている。各ピストン8はスプリング9により伸
び出し方向に付勢され、各ピストン8の先端にそれぞれ
取付けたシュー11を介して斜板5の軸心と傾斜する摺
接面10と常時接触している。
【0037】図4、図5にも示すように、シュー11は
球状部12を介してピストン8の先端に球面嵌合すると
共に、斜板5の摺接面10に対しては円盤部13を介し
て面接触し、かつこの円盤部13には相似形の凹部から
なる圧力ポケット14が形成され、この圧力ポケット1
4は球状部12を貫通する連通路15と、ピストン8の
頭部を貫通する連通路16によりシリンダ内部と連通
し、この圧力ポケット14にシリンダ内の圧力が導かれ
るようになっている。
【0038】また、斜板5の背面の摺接面19とポンプ
ケース1との間には、リングプレート18が配置され、
このリングプレート18はポンプケース1に固定される
一方、斜板5の摺接面19と接触する面には、前記圧力
ポケット14と対峙した位置にほぼ同一形状の円形凹部
からなる圧力ポケット20が形成され、これら両圧力ポ
ケット14と20を連通するように、斜板5を軸方向に
貫通して導圧孔21が形成される。
【0039】この導圧孔21はピストン8のシュー11
と同一円周上に同一間隔でもって同一数だけ配置され、
したがって、斜板5の回転位置に応じて全ての導圧孔2
1は同時に全ての圧力ポケット14と20を連通させ、
圧力ポケット14の圧力をリングプレート18の圧力ポ
ケット20にも導く。なお、この導圧孔21は圧力ポケ
ット14をリングプレート18の圧力ポケット20と連
通させればよく、したがって、この孔数、間隔は適宜自
由に設定することもできる。
【0040】このようにして、圧力ポケット14と20
にはシリンダ圧力が導かれ、これにより斜板5の摺接面
12と19を浮動的に支持する静圧軸受を構成し、シュ
ー11を介して斜板5に伝達される主としてピストン8
の吐出行程で発生するスラスト方向の反力を支持する。
【0041】一方、シリンダブロック2の中心には駆動
軸6と同軸上に弁孔25が形成され、この弁孔25に円
柱形をした分配弁24が回転自由に収装され、かつ分配
弁24は斜板5とピン継手26により連結し、駆動軸6
と同期回転する。
【0042】この分配弁24は回転に伴い各シリンダ7
に吸込ポート27からの作動流体を流入させると共に、
シリンダ7から排出される作動流体を吐出ポート28に
合流させる。
【0043】このため、分配弁24の外周には、図2
(A)にも示すように、ほぼ外周面を2分割するように
して、環状溝の一部で構成される吸込ポート27と吐出
ポート28が形成され、吸込ポート27は各シリンダ7
からピストン8が抜け出していく吸込行程に対応し、ま
た吐出ポート28はシリンダ7にピストン8が押し込ま
れる吐出行程に対応するように、斜板6に対する分配弁
24の回転方向の結合位置関係が規定される。各シリン
ダ7の底部付近からは分配弁24の吸込ポート27、吐
出ポート28の外周において、弁孔25に開口するよう
に延びる通路29が形成される。
【0044】分配弁24の内部には、軸方向に延びる2
つの吸込通路31と吐出通路32が形成され、これらは
それぞれ半径方向に延びる通路33と34により、吸込
ポート27と吐出ポート28に接続する。
【0045】吸込通路31の両端には後述する理由か
ら、吸込チェック弁35aと吐出チェック弁36aが介
装され、吸込通路31は吸込チェック弁35aを介して
分配弁24の外周の弁孔25の一部を拡大して形成した
環状通路41と常時連通し、この環状通路41はシリン
ダブロック2に設けた吸込接続ポート42と通路43を
介して連通する。なお、環状通路41はシリンダブロッ
ク2を軸方向に延びる貫通路44により斜板5を内装し
た空間44aとも連通し、ピストン8の摺動間隙等から
漏洩した作動流体を回収するようになっている。
【0046】また、吐出通路32の両端にも同じよう
に、吸込チェック弁35bと吐出チェック弁36bが設
けられ、吐出通路32は吐出チェック弁36bを介し
て、分配弁24の外周に設けた環状溝45と半径方向の
通路46を介して接続する(ただし、図1には吸込通路
31のみで吐出通路32は開示されていないが、吸込通
路31と全く同じように構成されている。また、吐出通
路32は吸込チェック弁35bを介して環状通路41に
も接続する)。
【0047】この環状溝45に対しては、図2(C)に
も示すように、弁孔25に開口するシリンダブロック2
に形成した2つの通路47a,47bを介して吐出接続
ポート48と連通する。ただし、通路47a,47bの
断面積により本数を増減することができる。
【0048】したがって、吸込接続ポート42から通路
43を経て環状通路41に流入した作動流体は、吸込チ
ェック弁35aを開いて吸込通路31に流入し、さらに
吸込ポート27からシリンダ7へ吸入される。また、シ
リンダ7から吐出ポート28に押し出された作動流体
は、吐出通路32から吐出チェック弁36bを押し開
き、環状溝45に流れ、さらに通路47a,47bを介
して吐出接続ポート48へと圧送される。
【0049】なお、吸込通路31には常時、吸込行程に
あるシリンダ7からの吸込圧力が作用し、このため吸込
チェック弁35aは開いても、吐出チェック弁36aは
開かず、同じようにして、吐出通路32は常時吐出行程
にあるシリンダ7からの吐出圧力が作用するため、吐出
チェック弁36bが開いても、吸込チェック弁35bは
開かない。
【0050】ところで、吸込通路31には吸込接続ポー
ト42からの作動流体が流入し、吐出通路32からは吐
出接続ポート48へと作動流体が連続的に圧送される
が、駆動軸6の回転が逆転すると、吸込ポート27と吐
出ポート28に働く圧力関係は逆になり、それぞれ吐出
ポートと吸込ポートの働きをする。
【0051】しかし、図6にも示すように、このときで
も吸込通路31は吐出チェック弁36aを介して吐出接
続ポート48と連通し、また吐出ポート28は吸込チェ
ック弁35bを介して吸込接続ポート42と連通してい
るため、回転が逆転しても、吸込接続ポート42には吸
込圧力が、吐出接続ポート48には吐出圧力が作用し、
流体の流れの方向が変わらないようになっている。
【0052】次に、分配弁24の外周には、図2(B)
にも示すように、吸込、吐出ポート27、28と環状溝
45との間に挟まれた位置に、環状に延びる半周づつの
溝幅が吸込、吐出ポート27、28と同一の圧力平衡溝
51と52が形成され、この圧力平衡溝51、52には
分配弁24の内部に設けた圧力通路53と54を介し
て、それぞれ吸込通路31と吐出通路32の圧力が導か
れる。吸込ポート27と同じ側にある圧力平衡溝51は
吐出通路32の圧力が、また吐出ポート28と同じ側に
ある圧力平衡溝52には吸込通路31の圧力が導かれ、
これにより、分配弁24の軸心回りにかかる圧力バラン
スを均衡させ、分配弁24が回転軸について一方に押さ
れるのを防いで、偏摩耗を防止し、かつ円滑な回転を保
証している。
【0053】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0054】駆動軸6の回転により斜板5が一体に回転
し、かつ分配弁24も同一的に回転する。斜板5の回転
により、軸心と傾いた摺接面10と接触するシュー11
を介してピストン8がスプリング9に抗して順々に押し
込まれていく。斜板5によりピストン8が押し込まれる
回転角度範囲は、最小リフト点から最大リフト点までの
180°であり、最大リフト点を過ぎると、こんどはス
プリング9の反発力でピストン8が最小リフト点までの
間、押し出されていく。
【0055】そして斜板5と同期する分配弁24の回転
に伴い、その吸込ポート27はピストン8が押し出され
ていく吸込行程にあるシリンダ7の通路29と順次連通
していき、また吐出ポート28はピストン8が押し込ま
れていく吐出行程にあるシリンダ7の通路29と順次連
通していく。
【0056】このため、シリンダ7にはピストン8が押
し出されていく過程で吸込ポート27から作動流体が吸
入され、ピストン8が押し込まれる過程でシリンダ7か
ら吐出ポート28に作動流体が排出される。
【0057】吸込ポート27は吸込通路31と接続し、
吸込チェック弁35aを介して吸込接続ポート42から
の作動流体が環状通路41を経て吸引され、また、吐出
ポート28は吐出通路32と接続し、吐出チェック弁3
6bから環状溝45を経て接続吐出ポート48へと作動
流体が圧送される。
【0058】このようにして、駆動軸6の1回転につき
1回の割合で、各シリンダ7は作動流体の吸込と、吐出
を行うのである。
【0059】ところで、斜板5にはそれぞれのピストン
8を押圧するときの軸方向の反力がかかり、この反力は
ピストン8を押し込んでいく、シリンダ7の吐出行程で
大きく、ピストン8がスプリング9の作用力で押し出さ
れていく、吸込行程では小さくなる。
【0060】この斜板5にかかるスラスト力について
は、斜板5とシュー11の接触面に設けた圧力ポケット
14にシリンダ7の内圧が導かれ、同時に導圧孔21を
介して斜板5とリングプレート18との接触面に設けた
圧力ポケット20にもこの圧力が導かれ、これら圧力ポ
ケット14、20の圧力により摺接面10と19をいわ
ゆる静圧軸受として浮動的に支持することにより、摩擦
力の少ない状態で円滑に支持できる。
【0061】とくに、斜板5にかかるスラスト力は、ピ
ストン8を押し込む過程で大きくなるが、このときシリ
ンダ7の内圧もこれに比例して上昇するので、このシリ
ンダ内圧を直接的に導くことにより、スラスト力の大き
い領域には、大きな支持圧力を伝達することができ、効
率のよい静圧軸受として機能させられる。
【0062】なお、導圧孔21はシリンダ7と同一間隔
で同数だけ形成した場合、リングプレート18側の圧力
ポケット20に対して、斜板5の回転に伴って変化して
いくシリンダ内圧を応答よく導入し、適確な静圧軸受機
能を発揮させられる。
【0063】またピストン8とシュー11との接触面に
は、ピストン8の連通路15からシリンダ内圧が導かれ
るので、斜板5の回転に伴うシュー11の首振り運動に
ついても良好な潤滑性を維持する。
【0064】一方、分配弁24は、その回転により吸込
ポート27から吸込行程にあるシリンダ7に順次作動流
体を供給し、また吐出ポート28に吐出行程にあるシリ
ンダ7からの作動流体を集め、吸込通路31と吐出通路
32に設けた吸込チェック弁35a、吐出チェック弁3
6bにより、作動流体の吸込と吐出を制御しているの
で、各シリンダ7にそれぞれ吸込チェック弁と吐出チェ
ック弁を設ける必要がなく、これらの設置スペースが大
幅に削減され、また、原則的には吸込チェック弁35a
と吐出チェック弁36bは連続的に開いていても、吸
込、吐出機能が失われるものではないので、ポンプを高
回転させたときでも、これら吸込、吐出チェック弁35
a、36bの応答性が問われることがなく、高回転運転
が可能となる。
【0065】また、吸込通路31と吐出通路32につい
ては、図6のように、それぞれ吸込チェック弁35a、
35bと吐出チェック弁36a、36bを介して、吸込
接続ポート42と吐出接続ポート48に同時に連通して
いるので、ポンプ回転が逆転して吸込ポート27が高
圧、吐出ポート28が低圧となっても、吸込接続ポート
42からは吐出通路32の吸込チェック弁35bを介し
て作動流体を吸引し、吐出接続ポート48には吸込通路
31の吐出チェック弁36aを介して作動流体を圧送で
き、このため吸込、吐出接続ポート42と48の関係
は、ポンプの回転方向によらず、常に同一の関係を維持
することができる。
【0066】なお、分配弁24の外周には圧力平衡溝5
1と52が形成され、吸込ポート27と同じ側にある圧
力平衡溝52は吐出通路32の圧力が、また吐出ポート
28と同じ側にある圧力平衡溝51には吸込通路31の
圧力が導かれ、これにより、分配弁24の軸心回りにか
かる圧力バランスが均衡するようになっている。このた
め、分配弁24が回転軸心に関して一方向に押されるの
を防ぎ、偏摩耗を防止し、円滑な回転が保証される。
【0067】次に他の実施例を説明する。前記実施例で
は、駆動軸6と斜板5を一体に形成し、分配弁24とピ
ン継手26を介して連結することにより、同期回転させ
るようにしたが、図7の実施例は、駆動軸6と分配弁2
4とを同軸的に一体に形成し、駆動軸6の一部にスプラ
インまたはセレーション部61を形成し、ここに斜板5
をスプラインまたはセレーション係合し、同期回転させ
るようにしてある。
【0068】この場合には、駆動軸6と分配弁24との
同軸性が高まり、分配弁24の回転が円滑になり、また
斜板5にかかるスラスト力が直接には作用しなくなり、
作動の安定性が向上する。
【0069】さらに図8の実施例は、駆動軸6と斜板5
と分配弁24とを一体に形成したものである。この場合
には、加工が難しくなっても、その後に継手などで一体
化する必要がないため、部品点数が削減され、組立工
数、組立手間も簡略化でき、生産性が改善される。
【0070】次に図9、図10に示す実施例は、分配弁
24に吸込チェック弁と吐出チェック弁を用いず、吸込
と吐出とを制御するようにしたものである。
【0071】分配弁24の外周には、吸込環状溝63
と、吐出環状溝64とを形成し、これらに対して、吸込
ポート27と吐出ポート28とを、分配弁24の内部の
吸込通路31と、吐出通路32を経由してそれぞれ連通
し、吸込環状溝63は吸込接続ポート42と、また吐出
環状溝64は吐出接続ポート48と接続する。
【0072】圧力平衡溝51と52には、前記実施例と
同じように、吸込通路31と吐出通路32の圧力を導
く。
【0073】したがって、斜板5と共に分配弁24の回
転により、順次シリンダ7から吐出される作動流体は吐
出ポート28へと排出され、ここから吐出通路32を経
て吐出環状溝64に流れ、さらに吐出接続ポート48へ
と連続的に圧送される。また、吸込接続ポート42から
は吸込環状溝63を経由して吸込通路31に流入した作
動流体が、吸込ポート27を経て吸込行程にあるシリン
ダ7へと順次吸入されていく。
【0074】このようにして、各シリンダ7には吸込接
続ポート42からの作動流体が連続的に吸い込まれ、か
つ、各シリンダ7から吐出される作動流体が吐出接続ポ
ート48へと連続的に吐出される。
【0075】この場合、一切吸込チェック弁、吐出チェ
ック弁が不要であり、作動流体はスムーズに流れてい
く。
【0076】ただし、この実施例では、ポンプの回転が
逆転したときには、吸込接続ポート42と吐出接続ポー
ト48の関係は逆になり、吸込接続ポート42が高圧、
吐出接続ポート48が低圧となる。そこで、図11の実
施例のように、吸込環状溝63と吸込接続ポート42の
間、並びに吐出環状溝64と吐出接続ポート48との間
に、吸込チェック弁35aと吐出チェック36a、及び
吐出チェック弁36bと吸込チェック弁35bを並列に
介装すると、ポンプ回転が逆転しても、吸込、吐出関係
を同一に保つことができる。
【0077】つまりこの場合、図1の実施例と同じよう
に、吸込環状溝63が吐出側になっても、吐出チェック
弁36aを介して吐出接続ポート48に作動流体を送り
出すことができ、また、吐出環状溝64が吸込側となっ
ても、吸込チェック弁35bを介して吸込接続ポート4
2からの作動流体を吸い込むことができる。
【0078】次に、図12の実施例を説明すると、この
実施例では、各シュー11をリテーナリング66により
保持し、このリテーナリング66を止め輪67により斜
板5に支持したものである。
【0079】リテーナリング66には各シュー11に対
応して係止穴68が設けられ、この係止穴68に円盤部
13を挿入保持し、圧力ポケット14が斜板5と密接す
るように、リテーナリング66の外周を止め輪67によ
り斜板5の外周に掛け留めてある。
【0080】このようにすると、シュー11が斜板5か
ら離れないため、ピストン8を伸びだし側に付勢するス
プリング9が不要となり、構造の簡素化が図れ、また、
リテーナリング66の保持力を増加することも容易で、
これによりポンプの高回転化も可能となる。
【0081】また、図13の実施例は、シュー11を保
持するリテーナリング66を、止め輪67によって斜板
5に掛け留めるのではなく、その中央に配置したキャッ
プ状のピストン71と、これを押圧するスプリング72
により、斜板5に向けて圧着したものである。
【0082】なお、ピストン71とスプリング72は分
配弁24の一部の外周に同軸的に配置され、スプリング
72の基端を分配弁24の端面に押し付け、支持反力を
とっている。
【0083】この場合にも、各シュー11を保持するリ
テーナリング66が中央のピストン71により押圧支持
されるので、各シリンダ7にはスプリング9を介装する
必要はなく、構成が簡略となり、組立も容易に行える。
しかも、この場合、スプリング72はその圧縮量が常に
ほぼ一定となり、それぞれのピストン8に設けのに比べ
ると、荷重の変動が極端に少なく、応力振幅も小さくな
り、耐久性が高まると共に、その設計が非常に簡単にな
る。
【0084】
【発明の効果】第1の発明によれば、ピストンに取付け
たシューが斜板と摺接する摺接面に形成した圧力ポケッ
トにはシリンダ内の圧力を導入すると共に、この圧力ポ
ケットの圧力を、斜板の導圧孔を介して反対側のリング
プレートと斜板の摺接する摺接面に設けた圧力ポケット
にも導き、このためこれら圧力ポケットが静圧軸受とし
て機能し、斜板が受けるピストンからの反力を支持し、
とくにこの場合、斜板の回転により、斜板にかかる反力
は、ピストンの吐出行程にあるときに大きく、吸込行程
では小さくなるが、圧力ポケットにはシリンダ内の圧力
がそのまま導入されるので、シリンダ内の圧力が大きい
領域では高い圧力が発生し、このため常に斜板にかかる
反力分布に対応した(バランスした)圧力によって斜板
を適正かつ効率的に支持することができる。このように
して静圧軸受により斜板のスラスト荷重を支持できる結
果、軸受部分の小型化、軽量化が図れる。
【0085】第2の発明によれば、斜板の回転に伴い各
導圧孔がピストンに対峙する度にシリンダ圧力が反対側
のリングプレートの圧力ポケットに導入され、過不足な
く静圧支持ができる。
【0086】第3の発明によれば、連通路がピストン、
シューを貫通して形成され、シューの圧力ポケットにシ
リンダ内圧力を導くだけでなく、ピストンとシューとの
摺接面にもシリンダ内圧力を導くことにより、これらの
間の潤滑と静圧軸受作用を同時に行うことができる。
【0087】第4の発明によれば、斜板と同期して回転
する分配弁により、吸込ポートは分配弁の回転に伴いピ
ストンが伸び出していく吸込行程にあるシリンダと順次
連通していき、作動流体をシリンダ内へ吸入させる一
方、吐出ポートはピストンが圧縮されていく吐出行程に
あるシリンダと順次連通していき、シリンダから圧送さ
れる作動流体を受け入れ、このようにして、シリンダに
対する作動流体の吸込、吐出はチェック弁によらずに行
うため、作動が円滑でかつ応答特性もよく、高速回転に
も応答よく追従できる。
【0088】第5の発明によれば、静圧軸受作用により
斜板のスラスト荷重を支持すると共に、斜板と同期して
回転する分配弁により吸入、吐出のポンプ作用を行うの
で、軸受部分の小型化、弁部分の小型化という相乗的な
効果により、ポンプ全体の小型化、軽量化が図れる。ま
た、転がり軸受による最高回転数の制約が無く、またチ
ェック弁の応答性からの最高回転数の制約も無く、した
がってこれらが相俟って大幅なポンプ高速化が可能とな
る。
【0089】第6の発明によれば、分配弁の外周に形成
した吸込側と吐出側の2つの環状溝により、分配弁の回
転位置にかかわらず、常に吸込通路、吐出通路と接続さ
せることができ、作動流体の吸入、吐出が円滑に行え
る。
【0090】第7の発明によれば、吸込ポートと吐出ポ
ートとを同一の吸込通路に対してそれぞれ吸込チェック
弁を介して接続し、また吸込ポートと吐出ポートとを同
一の吐出通路に対してそれぞれ吐出チェック弁を介して
接続するので、ポンプの回転が逆転して、吸込ポートと
吐出ポートの圧力関係が逆になっても、常に吸込通路に
は吸込圧力、吐出通路には吐出圧力を導くことが可能
で、ポンプ回転方向によらず、吸込通路と吐出通路の通
路関係はそのまま維持することができる。
【0091】第8の発明によれば、吸込ポートと対向す
る分配弁の外周位置に形成した第1の圧力平衡溝には吐
出ポートの圧力、吐出ポートと対向する第2の圧力平衡
溝には吸込ポートの圧力が導入され、このため、分配弁
の軸心についての圧力バランスが均衡し、分配弁の偏摩
耗が防止されると共に回転が円滑になる。
【0092】第9の発明によれば、斜板と駆動軸と分配
弁が一体なので、組み付けや整備性が改善される。
【0093】第10の発明によれば、駆動軸と分配弁が
一体化され、斜板が駆動軸にスプライン係合するので、
これらの加工性が良好となる。
【0094】第11の発明によれば、シューを保持する
リテーナリングを止め輪で斜板に支持したので、ピスト
ンを伸側に付勢するスプリングが不要となり、構造の簡
略化が図れると共に、そのポンプの高速化も可能とな
る。
【0095】第12の発明によれば、シューを保持する
リテーナリングを、単一のピストンを付勢するスプリン
グより斜板に押圧できるので、各ピストンにスプリング
を配置するのに比較して、構造が簡略化でき、部品点数
の削減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】同じく分配弁を示すもので、(A)は図1のA
−A断面図、(B)は図1のB−B断面図、(C)は図
1のC−C断面図である。
【図3】同じく図1のD−D断面図である。
【図4】斜板の分解斜視図である。
【図5】ピストンシューの斜視図である。
【図6】吸込、吐出通路の回路図である。
【図7】第2の実施例を示す断面図である。
【図8】第3の実施例を示す断面図である。
【図9】第4の実施例を示す断面図である。
【図10】同じくその分配弁の側面図である。
【図11】第5の実施例を示す分配弁の回路図である。
【図12】第6の実施例を示す断面図である。
【図13】第7の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケース 2 シリンダブロック 5 斜板 6 駆動軸 7 シリンダ 8 ピストン 10 摺接面 11 シュー 14 圧力ポケット 15 連通路 18 リングプレート 20 圧力ポケット 21 導圧孔 24 分配弁 27 吸込ポート 28 吐出ポート 31 吸込通路 32 吐出通路 35a,35b 吸込チェック弁 36a,36b 吐出チェック弁 41 環状通路 45 環状溝 51,52 圧力平衡溝

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と同期して回転しかつ駆動軸の軸
    心に対する傾斜面をもつ斜板と、駆動軸の軸心から同一
    円周上の複数のシリンダにピストンを摺動自由に収装し
    たシリンダブロックと、斜板の回転によりピストンを伸
    縮させてシリンダに作動流体を吸引、吐出するようにし
    た回転斜板式ピストンポンプにおいて、ピストンに取付
    けたシューの斜板との摺接面に形成した圧力ポケット
    と、シリンダ内の圧力をピストンを経由してこの圧力ポ
    ケットに伝達する連通路と、斜板のシュー摺接面と反対
    面に摺接するポンプケースに固定したリングプレート
    と、このリングプレートに前記シューの圧力ポケットと
    対峙する位置に設けた圧力ポケットと、斜板を貫通して
    前記シューの圧力ポケットとリングプレートの圧力ポケ
    ットとを連通する導圧孔とを備えることを特徴とする回
    転斜板式ピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記導圧孔は円周方向にピストンと同一
    間隔で同一数だけ形成される請求項1に記載の回転斜板
    式ピストンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記連通路はピストンとシューを貫通し
    てシリンダ内の圧力をポケットに導くように形成される
    請求項1に記載の回転斜板式ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】 駆動軸と同期して回転しかつ駆動軸の軸
    心に対する傾斜面をもつ斜板と、駆動軸の軸心から同一
    円周上の複数のシリンダにピストンを摺動自由に収装し
    たシリンダブロックと、斜板の回転によりピストンを伸
    縮させてシリンダに作動流体を吸引、吐出するようにし
    た回転斜板式ピストンポンプにおいて前記駆動軸と同軸
    上で斜板と同期回転する円柱状の分配弁と、この分配弁
    の外周に形成された吸込行程にあるシリンダと連通する
    吸込ポートと、同じく分配弁の外周に形成された吐出行
    程にあるシリンダと連通する吐出ポートと、前記吸込ポ
    ートと常時連通するようにシリンダブロックに形成した
    吸込通路と、同じく前記吐出ポートと常時連通するよう
    にシリンダブロックに形成した吐出通路とを備えること
    を特徴とする回転斜板式ピストンポンプ。
  5. 【請求項5】 駆動軸と同期して回転しかつ駆動軸の軸
    心に対する傾斜面をもつ斜板と、駆動軸の軸心から同一
    円周上の複数のシリンダにピストンを摺動自由に収装し
    たシリンダブロックと、斜板の回転によりピストンを伸
    縮させてシリンダに作動流体を吸引、吐出するようにし
    た回転斜板式ピストンポンプにおいて、ピストンに取付
    けたシューの斜板との摺接面に形成した圧力ポケット
    と、シリンダ内の圧力をピストンを経由してこの圧力ポ
    ケットに伝達する連通路と、斜板のシュー摺接面と反対
    面に摺接するポンプケースに固定したリングプレート
    と、このリングプレートに前記シューの圧力ポケットと
    対峙する位置に設けた圧力ポケットと、斜板を貫通して
    前記シューの圧力ポケットとリングプレートの圧力ポケ
    ットとを連通する導圧孔と、前記駆動軸と同軸上で斜板
    と同期回転する円柱状の分配弁と、この分配弁の外周に
    形成された吸込行程にあるシリンダと連通する吸込ポー
    トと、同じく分配弁の外周に形成された吐出行程にある
    シリンダと連通する吐出ポートと、前記吸込ポートと常
    時連通するようにシリンダブロックに形成した吸込通路
    と、同じく前記吐出ポートと常時連通するようにシリン
    ダブロックに形成した吐出通路とを備えることを特徴と
    する回転斜板式ピストンポンプ。
  6. 【請求項6】 前記吸込通路は前記吸込ポートとのみ連
    通する分配弁の外周に形成した環状溝と連通し、前記吐
    出通路は前記吐出ポートとのみ連通する分配弁の外周に
    形成した環状溝と連通する請求項4または5に記載の回
    転斜板式ピストンポンプ。
  7. 【請求項7】 前記吸込ポートと吐出ポートとを同一の
    吸込通路に対してそれぞれ吸込チェック弁を介して接続
    する通路と、同じく吸込ポートと吐出ポートとを同一の
    吐出通路に対してそれぞれ吐出チェック弁を介して接続
    する通路とを備える請求項4〜6のいずれか一つに記載
    の回転斜板式ピストンポンプ。
  8. 【請求項8】 前記吸込ポートと略対向する分配弁の外
    周位置に形成した圧力平衡溝と、前記吐出ポートと略対
    向する分配弁の外周位置位置に形成した圧力平衡溝とを
    備え、第1の圧力平衡溝は吐出ポートと連通し、第2の
    圧力平衡溝は吸込ポートと連通する請求項4〜7のいず
    れか一つに記載の回転斜板式ピストンポンプ。
  9. 【請求項9】 前記斜板と駆動軸と分配弁が一体化され
    る請求項4〜8のいずれか一つに記載の回転斜板式ピス
    トンポンプ。
  10. 【請求項10】 前記駆動軸と分配弁が一体化され、斜
    板が駆動軸にスプライン係合する請求項4〜8のいずれ
    か一つに記載の回転斜板式ピストンポンプ。
  11. 【請求項11】 前記シューを保持するリテーナリング
    を設け、このリテーナリングを斜板に対して相対回転自
    由に止め輪により支持した請求項1、4または5に記載
    の回転斜板式ピストンポンプ。
  12. 【請求項12】 前記シューを保持するリテーナリング
    を設け、このリテーナリングの中央をスプリングで付勢
    されたピストンにより押圧し、斜板に圧接するようにし
    た請求項1、4または5に記載の回転斜板式ピストンポ
    ンプ。
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