JP2016137133A - 椅子 - Google Patents

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Hiroshi Sakagami
啓 坂上
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Hajime Ito
一 伊藤
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Tadashi Fujii
忠 藤井
浩昭 磯貝
Hiroaki Isogai
浩昭 磯貝
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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら着座者が自然体を維持したままの状態でリクライニングすることのできる椅子を提供する。【解決手段】座10と、座10と一体に回転中心が支持されて傾倒可能な背もたれ20と、座10の第1箇所の移動経路を規制する第1ガイド部30と、座10の第1箇所より後端側の第2箇所の移動経路を規制する第2ガイド部40と、背もたれの下端部の移動経路を規制する第3ガイド部50とを有する。第1、第2ガイド部30、40は、座10が、第1姿勢から後方に移動しながら後端側が前端側より大きく下降して傾斜した第2姿勢に変位するように第1箇所および前記第2箇所を案内し、第3ガイド部50は、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度を規制する。【選択図】図2

Description

本発明は、背もたれの傾倒と座の変位が連動する椅子に関する。
従来のリクライニング機構付き椅子には、背もたれのみが傾倒するもの、背もたれの動きに連動して座が傾斜したりするものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
特許第4796087号
従来のリクライニング機構付き椅子は、背もたれのリクライニングに対して座の傾斜角度が不十分なため、リクライニングされた場合に、着座者が無理のない自然体の姿勢を維持することは難しかった。
また、特許文献1に開示の椅子では、背もたれの傾斜に伴って座を後方に移動させる等の機構を設けて座り心地を改善しているが、椅子の構造が複雑になってしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、簡単な構造でありながら着座者が自然体を維持したままの状態でリクライニングすることのできる椅子を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]座と、
前記座と一体に回転中心が支持されて傾倒可能な背もたれと、
前記座の第1箇所の移動経路を規制する第1ガイド部と、
前記座の前記第1箇所より後端側の第2箇所の移動経路を規制する第2ガイド部と、
前記背もたれの下端部の移動経路を規制する第3ガイド部と、
を有し、
前記第1、第2ガイド部は、前記座が、第1姿勢から後方に移動しながら後端側が前端側より大きく下降して傾斜した第2姿勢に変位するように前記第1箇所および前記第2箇所を案内し、
前記第3ガイド部は、前記座の各位置における前記背もたれの傾斜角度を規制する
ことを特徴とする椅子。
上記発明では、第1、第2ガイド部によって案内することにより、座を所望の移動経路で変位させることができると共に、座の各位置における背もたれの傾斜角度は第3ガイド部によって規制される。これにより、どのポジションにおいても良好な座り心地を提供することができる。
[2]前記座の後端側を押し上げる押し上げ機構を備え、
前記押し上げ機構は、前記座の後端側の所定箇所に一端部が回動可能に軸支された第1リンクと、前記第1リンクの他端部に一端部が回動可能に連結され他端部が前記所定箇所の下方であって椅子のベース部に回動可能に軸支された前記第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結箇所を、前記第1リンクと前記第2リンクとの角度が180度に近づく方向に付勢する付勢部とを有する
ことを特徴とする[1]に記載の椅子。
上記発明では、付勢部が第1リンクと第2リンクの連結箇所に与えた水平方向の動きは、第1、第2リンクによって上下方向の動きに変換されて座部の後端側を上方に付勢する。
[3]前記第1リンクと前記第2リンクは、後方へ凸となるように設けてあり、
前記付勢部は、シリンダと、前記シリンダ内で移動するピストンと、前記ピストンから延設され、前記シリンダに入る方向へ付勢されたピストンロッドとを有するダンパーであり、その一端は前記連結箇所に接続され、他端は前記座の前端側の下方で前記ベース部に支持されている
ことを特徴とする[2]に記載の椅子。
上記発明では、ダンパーは座の前後方向に伸縮するように設けられ、シリンダからピストンロッドが進出したとき第1リンクと第2リンクが後方へ凸になる。その結果、ダンパーに許される最小長をより長くできる。
[4]前記第1、第2ガイド部はそれぞれ、前記移動経路に対応したガイド溝と、前記ガイド溝に沿って細長くかつ前記ガイド溝に嵌合して前記ガイド溝の中を移動するスライド片を備え、前記座と前記ベース部のいずれか一方に前記ガイド溝が、他方に前記スライド片が設けられる
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の椅子。
上記発明では、任意の移動経路を容易に形成することができる。また、ガイド溝の中を、ガイド溝に沿って細長いスライド片が移動するので、スライドの中間位置においてもガタつきを抑えてスライド移動することができる。
[5]前記第1ガイド部のガイド溝と前記第2ガイド部のガイド溝はそれぞれ、前記座の前方かつ下方の所定位置を中心とする同心の円弧をなしている
ことを特徴とする[4]に記載の椅子。
上記発明では、座の前方下方の所定位置を仮想の回転中心として座が変位する。
[6]前記座と一体に設けられた肘掛を有する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の椅子。
上記発明では、座と肘掛が一体になって変位するので、どのポジションでも肘掛が着座者にとって使い勝手のよい位置になる。
本発明に係る椅子によれば、簡単な構造でありながら、着座者が自然体を維持したままの状態でリクライニングすることができて、良好な座り心地を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る椅子の概略の構造を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子の概略の構造であってアップライト姿勢(ポジション1)の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子の概略の構造であって中間姿勢(ポジション3)の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る椅子の概略の構造であってリクライニング姿勢(ポジション5)の状態を示す側面図である。 ガイド部の構造を示す図(ポジション1)である。 ガイド部の構造を示す図(ポジション3)である。 押し上げ機構の概略構成を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る椅子5の概略構造を示す正面図であり、図2は椅子5の概略構造を示す側面図である。
椅子5は、背もたれ20を起立させたアップライト姿勢から背もたれ20を傾倒させたリクライニング姿勢へ変位する際に、座10が後方へ下がりながら前端側よりも後端側が大きく下降するように変位し、座10の変位に連動して背もたれ20の傾斜角度が変化するように構成されている。椅子5では、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度は着座者が自由に変更することはできず、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度は一義的に規定される。
ここでは、座10の各位置において、座り心地が良いとされる理想的な傾斜角度に背もたれ20が連動するように設定してある。すなわち、椅子のプロトタイプの各型を基準として、各型をつなげてスムースにリクライニング動作するようになっている。したがって、どのポジションにおいても、最適な姿勢となって良好な座り心地が提供される。
具体的には、図2に示すポジション1(アップライト姿勢)では、水平に対して座10は0度となり、背もたれ20は水平に対して93度になってほぼ直立する。図3に示すポジション3(中間姿勢)では座10は6度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して105度になる。図4に示すポジション5(リクライニング姿勢)では座10は12度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して115度になる。図示省略するが、ポジション1とポジション3の間のポジション2では座10は3度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して100度になる。また、ポジション3とポジション5の間のポジション4(図示省略)では座10は9度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して110度になる。
椅子5は、着座者の尻が乗せられる座10と、座10と一体に回転中心が支持されて傾倒可能な背もたれ20と、座10と一体に設けられた左右一対の肘掛15と、床面に設置されるベース部60を有する。
また、椅子5は、座10をベース部60に変位可能に取り付けるための第1ガイド部30および第2ガイド部40を有する。第1ガイド部30は、座10の第1箇所(前端寄りの部分)の移動経路を規制する。第2ガイド部40は、座10の第1箇所より後端側の第2箇所(中央よりやや後端側の部分)の移動経路を規制する。さらに椅子5は、座10と一体に回転中心が支持された背もたれ20の下端部の移動経路を規制する第3ガイド部50を有する。
第1ガイド部30および第2ガイド部40は、アップライト姿勢からリクライニング姿勢に変位する際に座10が後退しつつ前端よりも後端が大きく下降するように座10の第1箇所および第2箇所の移動経路を規制する。第3ガイド部50は、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度を規制する機能を果たす。
椅子5の構成をより詳しく説明する。
座10は、座フレーム11をクッション材、被覆材等で覆って構成される。座フレーム11は、椅子5の前後方向に沿うようにして立てられた略矩形の支持板11aを座10の幅に相当する間隔をあけて左右に配置し、これらの支持板11aの下部の前端と後端をそれぞれ連結棒11bで連結して構成される。座フレーム11の支持板11aの上部は外側に折り曲げてあり、その部分にクッション材を被覆材で覆って形成した肘掛15が取り付けられている。
背もたれ20は、長方形の枠とその間を繋ぐ横桟等からなる背フレーム21をクッション材、被覆材等で覆って構成される。
ベース部60は、床面に立てた状態でそれぞれ椅子5の前後方向に沿う向きに配置された左右一対の側板61を備えている。左右の側板61は、椅子5の前端下部、中央下部、後端下部のそれぞれにおいて円柱状の連結棒62(前端下部の連結棒62a、中央下部の連結棒62b、後端下部の連結棒62c)で連結されている。
図5、図6は、第1ガイド部30、第2ガイド部40、第3ガイド部50の構造を説明する図であり、後述する押し上げ機構70等は図示省略されている。
図5、図6に示すように、第1ガイド部30は、座10の第1箇所の移動経路に対応したガイド溝31と、ガイド溝31に沿って細長くかつガイド溝31に嵌合して該ガイド溝31の中を移動するスライド片32とで構成される。ガイド溝31は、ベース部60の側板61の上部前端寄りの位置に穿孔して設けられている。スライド片32は、座フレーム11の支持板11aの下部前端寄りの箇所(第1箇所)に外側へ突起するように設けられている。
同様に、第2ガイド部40は、座10の第2箇所の移動経路に対応したガイド溝41と、ガイド溝41に沿って細長くかつガイド溝41に嵌合して該ガイド溝41の中を移動するスライド片42とで構成される。ガイド溝41は、ベース部60の側板61の上部中央寄りの位置に穿孔して設けられている。スライド片42は、座フレーム11の支持板11aの下部の中央よりやや後端寄りの箇所(第2箇所)に外側へ突起するように設けられている。
座10は、座フレーム11の下部の左右に外側へ突起して設けられたスライド片32、42を、ベース部60の側板61に設けられたガイド溝31、41に嵌合させることで、ベース部60に変位可能に支持される。
第1ガイド部30のガイド溝31は、座10の前方かつ下方の所定の位置(椅子5に着座した着座者のくるぶしの位置に対応する仮想回転中心A)を中心とする円の一部の円弧状を成している。同様に、第2ガイド部40のガイド溝41も仮想回転中心Aを中心とする円の一部の円弧状を成している。すなわち、第1ガイド部30のガイド溝31と第2ガイド部40のガイド溝41はそれぞれ、仮想回転中心Aを中心とする同心の円弧を成している。ガイド溝31の円弧の中心角の大きさとガイド溝41の円弧の中心角の大きさは等しい。
スライド片32、スライド片42は、嵌合相手のガイド溝31、41に対応した円弧状を成している。
このようなガイド溝31、41の中をスライド片32、42がガイド溝31、41に沿って移動することで、座10が前述したように変位する。すなわち、アップライト姿勢からリクライニング姿勢になるときに、座10が後方へ下がりながら前端側よりも後端側が大きく下降するように変位する。
背もたれ20は、背フレーム21の左右両側から前方に突き出るように先端を前方に向けた略三角形の平板状の支持腕22を備えており、該支持腕22の先端が回転中心Bとなって座フレーム11の支持板11aに回動自在に支持されている。
背もたれ20の背フレーム21は支持腕22よりさらに下方にさらに延出している。リクライニングさせる際の背もたれ20の下端部の移動経路を規制する第3ガイド部50は、ベース部60の側板61の後端部に穿孔されたガイド溝51と、背フレーム21の下端部に設けられて、ガイド溝51に嵌合するガイドピン52とから構成される。
ガイド溝51は、図2〜図4に示すポジション1からポジション5の間の座10の各位置において、背もたれ20が所望の傾斜角度となるように湾曲具合が設定される。
図2〜図4のポジション1からポジション5の間で座10が変位するとき、背もたれ20の回転中心Bは座10と共に変位し、背もたれ20の下端部のガイドピン52はガイド溝51に案内されて移動する。すなわち、第3ガイド部50は、座10の各位置において、背もたれ20の回転中心Bに対する背もたれ20の下端部(ガイドピン52)の相対位置を規制することで、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度を規制する。
椅子5は、リクライニング姿勢からアップライト姿勢に戻る際に座10の後端側を押し上げて着座者を補助する押し上げ機構70を備えている。図7は、押し上げ機構70を実線で、他の部分を破線で示した図である。
押し上げ機構70は、座10の座フレーム11の後端側の所定箇所Cに一端が回動可能に軸支された第1リンク71と、第1リンク71の他端に一端が回動可能に連結され、他端が所定箇所Cの下方であって椅子5のベース部60に回動可能に軸支された第2リンク72と、第1リンク71と第2リンク72の連結箇所Jを、第1リンク71と第2リンク72との角度(連結箇所Jにおける角度)が180度に近づく方向に付勢する付勢部としてのダンパー74を備えている。
第1リンク71と第2リンク72は、座10の後端側か下降したポジション5(図4参照)において、連結箇所Jの角度が0度に近づいて後方へ凸の「く」の字状に折れた姿勢になり、座10が略水平となるポジション1(図2参照)に近づくに連れて、連結箇所Jの角度が180度に近づく。この例では、連結箇所Jにおける第1リンク71と第2リンク72の角度は、ポジション1において約152度に、ポジション5において約65度になる。
ダンパー74は、シリンダ74aと、シリンダ74a内でスライド移動するピストンと、このピストンから延設されてシリンダ74aに出入りするピストンロッド74bを備えており、図示省略のコンプレッサから供給されるエアにより、ピストンロッド74bがシリンダ74aに入る方向へ付勢される。なお、ダンパー74はガススプリングなどでもかまわない。
図7に示すように、ダンパー74のピストンロッド74bの先端は第1リンク71と第2リンク72の連結箇所Jに軸支され、シリンダ74aの後端(ピストンロッド74bの出入口と反対側の端部)は、ベース部60の前端下部の連結棒62aから上方に延設された保持板66の上部に回動可能に支持されている。この状態で、シリンダ74aの後端は、座10の前端下方であってベース部60の下端から座10までの約半分の高さになっている。
ダンパー74は、長手方向が座10の前後方向となるように配置されており、座10がポジション1のときに連結箇所J側が水平よりやや上に向き、座10がポジション5のときに連結箇所J側が水平よりやや下に向くように設けられている。
ダンパー74は、連結箇所Jに水平方向の動き(前後方向の動き)を与え、第1リンク71と第2リンク72は、連結箇所Jにおける水平方向の動きを座フレーム11の後端の所定箇所Cを押し上げるための上下方向の動きに変換する。
さらに、椅子5は、座10が変位しないように座10をロックするロック機構80を備えている。ロック機構80は、シリンダ80aと、該シリンダ80a内で移動するピストンと、このピストンから延設され、シリンダ80aから進出した状態とシリンダに収納された状態とに進退するピストンロッド80bを備えて構成され、任意の進出位置でピストンロッド80bをロックすることができる。シリンダ80aの後端はベース部60の前端下部の連結棒62aに軸支され、ピストンロッド80bの先端は第1リンク71の上端と共に座フレーム11の後端側の所定箇所Cに軸支されている。
なお、肘掛15にはロック機構80をロック状態にするかロックを解除するかを操作するための図示省略の操作ボタンが設けてある。
次に、上記構成の椅子5の動きを説明する。
着座者は、ロック機構80をロック状態にすることで、座10および背もたれ20を任意の位置で固定することができる。
ロック機構80のロックを解除すると、座10や背もたれ20はアップライト姿勢(ポジション1)とリクライニング姿勢(ポジション5)の間で変位可能となる。このとき、座フレーム11に設けたスライド片32、42はベース部60の側板61に穿孔されたガイド溝31、41の中をスライド移動する。
座10は、第1ガイド部30、第2ガイド部40にガイドされて移動することで仮想回転中心Aを中心に回動するように変位する。その結果、リクライニングする際に座10が後方に下がりながら後端側が前端より大きく下降するような動きで変位する。また、背もたれ20は、その下端が第3ガイド部50にガイドされることにより、座10の各位置において理想の角度に傾倒する。これにより、どのポジションにおいても良好な座り心地が着座者に提供される。
なお、座10の所定箇所をベース部60に軸支し、この軸支した箇所を回転中心に座10を変位させるといった従来の構造ではなく、第1ガイド部30、第2ガイド部40によって座10を変位可能に支持するので、座10の回転中心を椅子5から離れた任意の場所(実施の形態では仮想回転中心A)に設定することができ、尻ずれの少ない良好な座り心地を提供することができる。
また、リクライニング姿勢からアップライト姿勢に戻るときは、押し上げ機構70が座10の後端を上方へ押し上げるので、着座者は、後傾した座10を水平な姿勢に容易に戻すことができる。また、着座者は、ロックを解除した状態で体重を背もたれ20にかけることでダンパー74の作用に抗して容易に背もたれ20を傾倒させることができる。
また、座10と一体になって肘掛15が変位するので、どのポジションにおいても、肘掛15が使い易い。
押し上げ機構70は、ダンパー74が座10の前後方向に伸縮する動きを、第1リンク71および第2リンク72によって、座10の所定箇所Cを押し上げるための上下方向の動きに変換する。すなわち、座10を後傾したリクライニング姿勢から水平なアップライト姿勢に復帰させるときにダンパー74は、第1リンク71と第2リンク72の連結箇所Jを略水平に前方へ引くように力を与える。この力を受けると、第1リンク71と第2リンク72は「く」の字に折れた姿勢から、まっすぐに伸びた姿勢に向けて変化し、第2リンク72の下端がベース部60に軸支されているので、相対的に第1リンク71の上端が上方へ移動し、座フレーム11の後端の所定箇所Cが上方へ押し上げられる。
このような構成の押し上げ機構70を採用することで、座10の下方の狭い空間に押し上げ機構70を収めることができる。
すなわち、座10の後端側をガススプリングなどで直接に押し上げる構造では、座10の後端側を最も下げた位置(たとえばポジション5)において、座10の後端の下方に、ガススプリングが最も縮んだときの長さ以上の高さを確保する必要がある。そのため、座10の後端を大きく下降させることができず、座10を理想の傾斜角度にすることが難しくなる。
本実施の形態の押し上げ機構70は、伸縮方向が座10の前後方向になるようにダンパー74を配置して座10の後端側を押し上げることができるので、座10の後端を大きく下降させることができ、大きく後傾した理想的な傾斜角度を得ることができる。
また、第1ガイド部30および第2ガイド部40を、ガイド溝31、41の中を、このガイド溝31、41に嵌合されたスライド片32、42が移動する構造としたので、スライド片32、42に代えて1本のガイドピンを用いる場合に比べてガイド溝31、41との接触面積が大きくなり、どの位置においても座10を安定に支持することができる。特にポジション3のように、ガイド溝31、41の中間の位置(両端以外の位置)にスライド片32、42がある場合でも、ガタつきなく、座10を支持することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態で示したベース部60等の構造は一例であり、これに限定されるものではない。また、ベース部60の下方にキャスタや回転台などをさらに設けてもよい。
実施の形態ではベース部60の側板61にガイド溝31、41を設け、座フレーム11にスライド片32、42を設けるようにしたが、座フレーム11側にガイド溝を、ベース部60側にスライド片を設けるように構成されてもよい。
実施の形態では、ダンパー74とロック機構80を個別に設けたが、これらを1つに纏めて構成してもよい。たとえば、ロック機構付きのガススプリングなどを採用してもよい。
図2〜図4に示した座10の変位と背もたれ20の傾斜角度との関係は一例であり、これに限定されるものではない。
なお、スライド片32、42は、必要な可動域を確保した上で、可能な限りガイド溝31、41に沿って長くすることが望ましい。長いほどガイド溝31、41との接触面積が増えて安定する。
5…椅子
10…座
11…座フレーム
11a…支持板
11b…連結棒
15…肘掛
20…背もたれ
21…背フレーム
22…支持腕
30…第1ガイド部
31…ガイド溝
32…スライド片
40…第2ガイド部
41…ガイド溝
42…スライド片
50…第3ガイド部
51…ガイド溝
52…ガイドピン
60…ベース部
61…側板
62…連結棒
62a…前端下部の連結棒
62b…中央下部の連結棒
62c…後端下部の連結棒
66…保持板
70…押し上げ機構
71…第1リンク
72…第2リンク
74…ダンパー
74a…シリンダ
74b…ピストンロッド
80…ロック機構
80a…シリンダ
80b…ピストンロッド
A…仮想回転中心
B…背もたれの回転中心
C…所定箇所
J…連結箇所

Claims (6)

  1. 座と、
    前記座と一体に回転中心が支持されて傾倒可能な背もたれと、
    前記座の第1箇所の移動経路を規制する第1ガイド部と、
    前記座の前記第1箇所より後端側の第2箇所の移動経路を規制する第2ガイド部と、
    前記背もたれの下端部の移動経路を規制する第3ガイド部と、
    を有し、
    前記第1、第2ガイド部は、前記座が、第1姿勢から後方に移動しながら後端側が前端側より大きく下降して傾斜した第2姿勢に変位するように前記第1箇所および前記第2箇所を案内し、
    前記第3ガイド部は、前記座の各位置における前記背もたれの傾斜角度を規制する
    ことを特徴とする椅子。
  2. 前記座の後端側を押し上げる押し上げ機構を備え、
    前記押し上げ機構は、前記座の後端側の所定箇所に一端部が回動可能に軸支された第1リンクと、前記第1リンクの他端部に一端部が回動可能に連結され他端部が前記所定箇所の下方であって椅子のベース部に回動可能に軸支された前記第2リンクと、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結箇所を、前記第1リンクと前記第2リンクとの角度が180度に近づく方向に付勢する付勢部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記第1リンクと前記第2リンクは、後方へ凸となるように設けてあり、
    前記付勢部は、シリンダと、前記シリンダ内で移動するピストンと、前記ピストンから延設され、前記シリンダに入る方向へ付勢されたピストンロッドとを有するダンパーであり、その一端は前記連結箇所に接続され、他端は前記座の前端側の下方で前記ベース部に支持されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 前記第1、第2ガイド部はそれぞれ、前記移動経路に対応したガイド溝と、前記ガイド溝に沿って細長くかつ前記ガイド溝に嵌合して前記ガイド溝の中を移動するスライド片を備え、前記座と前記ベース部のいずれか一方に前記ガイド溝が、他方に前記スライド片が設けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の椅子。
  5. 前記第1ガイド部のガイド溝と前記第2ガイド部のガイド溝はそれぞれ、前記座の前方かつ下方の所定位置を中心とする同心の円弧をなしている
    ことを特徴とする請求項4に記載の椅子。
  6. 前記座と一体に設けられた肘掛を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の椅子。
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