JP2016137090A - 頭部支持具 - Google Patents

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裕生 加来
Hiroo Kaku
裕生 加来
貞利 高橋
Sadatoshi Takahashi
貞利 高橋
孝次 関
Koji Seki
孝次 関
白井 孝明
Takaaki Shirai
孝明 白井
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Abstract

【課題】頭部が傾いたことを利用者が把握可能であるとともに、頭部が傾いた場合に置いても当該頭部を受け止めて支持可能な頭部支持具を提供する。【解決手段】頭部支持具20aは、受け部23を備える。受け部23は、利用者の頭部との間に隙間ができるように当該頭部の周囲に配置されており、利用者の頭部が接触していない状態においても位置を保持可能に構成されており、利用者の頭部が少なくとも前方に傾いた際に当該頭部を受け止めて支持する。【選択図】図3

Description

本発明は、主として、椅子又は車椅子に取り付けられ、利用者の頭部を支持する頭部支持具に関する。
椅子に座って文字を書いたりパーソナルコンピュータで作業を行う際において、人によっては、自然に頭が前方に倒れてしまうことがある。特に、高齢又は病気により首の筋肉が低下した人は、食事中又はテレビ鑑賞中においても、頭が前方又は側方に倒れてしまうことがある。
また、自動車の座席等には、ヘッドレストレイント(以下、ヘッドレスト)が設けられている。ヘッドレストは、頭が後方に傾いた場合に頭を受け止めたり、後頭部をもたれ掛けたりするために用いられる。しかし、ヘッドレストでは、頭が前方又は側方に傾いた場合に対応することはできない。
特許文献1では、利用者の額に取り付けたバンドと、座席のヘッドレストと、を紐等の部材で連結する器具が開示されている。この構成により、利用者の首と頭部を安定させることができる。また、特許文献1では、バンドに代えて、アイマスク又は帽子を用いる構成も開示されている。
特許文献2及び3では、利用者が顎を載せるタイプの器具が開示されている。特許文献2では、利用者が膝に置いて使用する器具が開示されている。具体的には、この器具は、細長状の支柱を備えており、支柱の下端には膝に載せるための土台が配置され、支柱の上端には顎を載せるための顎受けが配置されている。特許文献3では、机に置いた状態で利用者の顎を支持する器具が開示されている。
特開2014−353号公報 特開2011−19888号公報 特許第4642127号公報
しかし、特許文献1の器具では、利用者の頭部が傾いた場合に、バンド、アイマスク、又は帽子がズレて、頭部を支持できなくなる可能性がある。また、バンド等が常に利用者の頭部の同じ位置に接触しており、かつ同じ位置で頭部を締め付けるため、利用者が不快に感じる可能性がある。
また、特許文献2及び3の器具では、顎が支持されるため、器具の利用中には食事又は会話が行いにくくなる。
更に、特許文献1から3の器具では、頭部が支持されることに利用者が慣れてしまった場合、利用者は、自身の状態を把握できなくなる。具体的にいえば、利用者は、頭部が傾かないように自力で支持できるか否かを把握できなくなる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、頭部が傾いたことを利用者が把握可能であるとともに、頭部が傾いた場合においても当該頭部を受け止めて支持可能な頭部支持具を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、椅子又は車椅子に接続される頭部支持具において、以下の構成が提供される。即ち、頭部支持具は、受け部を備える。受け部は、利用者の頭部との間に隙間ができるように当該頭部の周囲に配置されており、利用者の頭部が接触していない状態においても位置を保持可能に構成されており、利用者の頭部が少なくとも前方に傾いた際に当該頭部を受け止めて支持する。
これにより、利用者の頭部と受け部との間に隙間ができており、頭部が傾いて初めて受け部に接触するため、利用者は自身の頭部が傾いたことを把握できるとともに頭部を受け止めて支持することができる。従って、利用者は頭部が傾かないように自力で支持できるか否かを把握することができる。また、利用者は、頭部が受け部に支持された状態において頭部を動かすことにより、受け部と接触する頭部の位置を変化させることができるので、不快感を抑えることができる。
前記の頭部支持具においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、椅子又は車椅子に接続され、利用者の後頭部を受けるためのヘッドレストを備える。前記受け部は、一対の側頭部受け部と、前頭部受け部と、を備える。前記一対の側頭部受け部は、前記ヘッドレストから前方に延びる。前記前頭部受け部は、利用者の頭部の前方において、一対の前記側頭部受け部同士を接続する。
これにより、利用者の頭部が側方に傾いた場合であっても当該頭部を受け止めることができる。また、ヘッドレストは利用者の頭部に近い位置に設けられるため、このヘッドレストに受け部が接続されていることで、受け部の大きさを抑えることができる。
前記の頭部支持具においては、前記受け部は、利用者の頭部が前方に傾いた際に当該頭部を受け止める前頭部受け部が構成される閉鎖状態と、前記前頭部受け部を移動させることで、利用者の頭部を外部から内部に位置させることが可能な開放部が形成される開放状態と、の間で切替可能に構成されることが好ましい。
これにより、受け部の下側から利用者の頭部を内部に入れる必要がなくなるので、利用者にとって負担がない姿勢で頭部支持具の利用を開始することができる。
前記の頭部支持具においては、前記受け部は、椅子又は車椅子のヘッドレストに対して独立して構成されていることが好ましい。
これにより、既にヘッドレストがある椅子又は車椅子に対して、頭部支持具を取り付けることができる。
第1実施形態の頭部支持具が接続された椅子の正面図。 第1実施形態の頭部支持具が接続された椅子の側面図。 第1実施形態の頭部支持具が接続された椅子の平面図及び受け部の断面図。 第2実施形態の頭部支持具が開放状態にあるときの様子を示す平面図。 第2実施形態の頭部支持具が閉鎖状態にあるときの様子を示す平面図。 第3実施形態の頭部支持具が接続された車椅子の側面図。 第3実施形態の頭部支持具が接続された車椅子の平面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1から図3までを参照して、第1実施形態の頭部支持具20aについて説明する。図1は、頭部支持具が接続された椅子の正面図である。図2は、頭部支持具20aが接続された椅子の側面図である。図3は、頭部支持具20aが接続された椅子の平面図である。なお、以下の説明では、椅子に座った際に利用者が向く方向を「前」とし、その反対側を「後」として説明を行う。また、鉛直方向の上方を単に「上方」として説明を行う。
図1から図3に示す椅子10は、脚部11と、座部12と、背もたれ13と、を備える。脚部11は、座部12等を所定の高さで支持するように構成されている。本実施形態の脚部11はキャスター輪を有するが、キャスター輪を有していない椅子であっても頭部支持具20aを接続することは可能である。脚部11の上方には座部12が配置されている。
座部12は、略平面状の部分であり、利用者が座るために用いられる。座部12の後ろ側の端部には、背もたれ13が配置されている。
背もたれ13は、座部12の後ろ側の端部近傍から上方に立ち上がるように構成されている。座部12と背もたれ13とは一体であっても良いし、別部材で構成されていても良い。背もたれ13は、座部12に座った利用者が寄り掛かるための部分である。背もたれ13の上面には、ヘッドレストを取り付けるためのヘッドレスト取付部14が形成されている。
ヘッドレスト取付部14には、ヘッドレストを支持するアーム状の部材を取付可能な取付穴が形成されている。このヘッドレスト取付部14に、本実施形態の頭部支持具20aが取り付けられる。
図2等に示すように、頭部支持具20aは、ヘッドレスト支持アーム21と、ヘッドレスト22と、受け部23と、を備えている。
ヘッドレスト支持アーム21は、ヘッドレスト取付部14に挿入される。また、ヘッドレスト取付部14は、図略の操作具を操作することで、ヘッドレスト支持アーム21が取付穴に沿って上下方向に移動可能な状態と、ヘッドレスト支持アーム21が上下方向に移動できないように固定する状態と、を切替可能である。この構成により、ヘッドレスト支持アーム21を所望の位置で固定することで、ヘッドレスト22の高さを調整することができる。ヘッドレスト支持アーム21の上部には、ヘッドレスト22が取り付けられている。
ヘッドレスト22は、背もたれ13の上方に位置しており、椅子10に座った利用者が後頭部を置いておくための部材である。本実施形態のヘッドレスト22には、受け部23が一体的に設けられている。
図3(a)に示すように、受け部23は、湾曲している部分を有する細長状の部材であり、利用者の頭部が傾いた場合に当該頭部を受けるための部材である。受け部23は、芯部材31と、弾性部材32と、カバー33と、から構成されている。
芯部材31は、受け部23を長手方向に垂直な平面で切った断面(図3(a)のA−A断面図、図3(b)を参照)において中心又はその近傍に配置されている。芯部材31は、自重で撓まない剛性が大きい材料(金属又は樹脂等)で構成されている。そのため、受け部23は、特許文献1のバンド等と異なり、利用者に取り付けていない状態でも位置が保持される。芯部材31の外周には、弾性部材32が配置されている。
弾性部材32は、ウレタン又はエラストマ等の素材で構成されている。芯部材31の外周に当該芯部材31を覆うように弾性部材32を配置することにより、利用者の頭部を受ける際に利用者が受ける衝撃を低減することができる。なお、弾性部材32は、芯部材31よりも利用者の頭部側にのみ配置されていても良い(図3(c)を参照)。弾性部材32の更に外周には、カバー33が配置されている。
カバー33は、シート状の薄い素材(布又は革等)で構成されている。カバー33を配置することにより、利用者の頭部が受け部23に接触した際の肌触りを良くすることができる。
受け部23は、平面視(図3(a))でU字状となるように(更に詳細にはU字の閉じられた部分が前側になるように)配置されている。このU字で囲まれる空間には、利用者の頭部が位置する。ここで、受け部23は、利用者の頭部との間に隙間ができる程度の大きさで構成されている。換言すれば、平面視において、受け部23の内周部は、利用者の頭部の外周部よりも大きい。
ここで、頭部の大きさは人によって異なるので、受け部23の大きさが異なる複数種類の頭部支持具20aを製造することが望まれる。例えば、予め利用者の頭部の大きさを測定し、それに応じて受け部23を設計しても良い。あるいは、ヘッドレスト22と受け部23の間にスペーサを配置可能な構成として、前後方向の大きさを調整可能としても良い。更には、受け部23を左半分と右半分の2部品で構成し、必要に応じてその間にスペーサを配置して組み立てることで、左右方向の大きさを調整可能としても良い。あるいは、左右方向の大きさ(側頭部支持幅)を調整可能とし、調整した側頭部支持幅に合うように変形可能な部材を前頭部受け部として用いることもできる。
次に、頭部支持具20aの使用方法について説明する。頭部支持具20aを使用する際には、予め、頭部支持具20aをヘッドレスト取付部14に取り付けておく。そして、利用者は、椅子10に座った後に、受け部23を下からくぐるようにして、受け部23の内部に頭部を位置させる(図3(a)の状態)。このとき、受け部23の上下方向の位置は、前頭部及び側頭部の外側に位置することが好ましい。なお、本明細書において前頭部、側頭部とは、単に、頭部の前側、側方側(左側及び右側)を示しており、前頭骨、側頭骨の位置で定まるものではない。
また、別の観点から言えば、受け部23の上下方向の位置は、利用者の目より上側であって、頭部を傾けた際に頭部が受け部23の外側に出ない位置に配置されることが好ましい。図1に示す例では、受け部23は、額と同じ高さであって、図略の耳の上端よりも上側に位置している。
利用者は、受け部23の内部に頭部を入れた後、可能な限り頭部を傾けないようにする。受け部23は、目よりも上側に配置されているので受け部23は利用者の視線を遮らない。従って、利用者は、PC操作、テレビ鑑賞、読書等を問題なく行うことができる。また、顎が支持される構成ではないので、利用者は、食事、会話等を問題なく行うことができる。そして、本実施形態では、受け部23と頭部との間に隙間があるので、頭部が常に締め付けられないため、利用者に与える不快感を抑えることができる。
ここで、利用者の頭が無意識に前方に傾いた場合、受け部23の前側の端部(図3(a)の前頭部受け部35)で頭部を受け止めることができる。また、利用者の頭が無意識に側方に傾いた場合、受け部23の側方の部分(側頭部受け部36)で頭部を受け止めることができる。このように、利用者は、頭部が前方又は側方に傾いたことを明確に認識できる。そのため、頭部を起こす筋力がある場合は、意識的に頭部を起こすことができる。
また、頭部を起こす筋力がない場合、受け部23に頭部が支持された状態を維持することで、頭部の傾きを抑えることができる。そのため、利用者が行っている作業を継続して行うことができる。更には、受け部23は内部に芯部材31が配置されているので、利用者の頭部を支持した場合であっても、受け部23の形状は略変化しない。そのため、利用者は、頭部が支持されている状態において頭部を若干傾けるだけで、受け部23と接触する部分を変更することができる。従って、利用者の不快感を抑えることができる。
次に、図4及び図5を参照して、第2実施形態の頭部支持具20bについて説明する。図4は、頭部支持具20bが開放状態にあるときの様子を示す平面図である。図5は、頭部支持具20bが閉鎖状態にあるときの様子を示す平面図である。なお、第2実施形態及び次の第3実施形態の説明においては、第1実施形態と同一又は類似の部材は説明を省略又は簡略化する場合がある。
上述したように、第1実施形態の頭部支持具20aは、使用を開始する際に、利用者が受け部23を下からくぐる必要がある。これは、利用者の首の筋肉の程度によっては負担が大きい可能性がある。それを考慮し、第2実施形態の頭部支持具20bは、開閉可能な受け部23を有している。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、頭部支持具20bは、ヘッドレスト42と、連結部材43と、受け部44と、を備える。ヘッドレスト42は、ヘッドレスト22と略同じ構成である。
連結部材43は、左右一対で設けられており、ヘッドレスト42から前方に延びるように形成された細長状の部材である。一対の連結部材43には、それぞれ受け部44が回転軸45を中心として回転可能となるように取り付けられている(図5を参照)。以下では、前頭部受け部35(受け部44の前側の端部)同士の位置が離れて開放部が形成されている状態(図4の状態)を開放状態と称し、前頭部受け部35同士が接触又は近接している状態(図5の実線の状態)を閉鎖状態と称する。また、一方の前頭部受け部35には、固定部材46が設けられている。固定部材46は、閉鎖状態のときに図略のピンを差し込むことで、受け部44同士が離れないようにロックすることができる。
頭部支持具20bを使用する際は、初めに一対の受け部44がロックされていないことを確認し、ロックされていればロックを解除する。次に、利用者は、受け部44を開放状態にする。そして、一対の受け部44の後側を利用者の頭部で押すか、一対の受け部44の前側を手で閉じる等して、開放状態から閉鎖状態に変化させる。その後、図略のピンを差し込むことで、受け部44をロックすることができる。受け部44同士が離れないようにロックすることにより、利用者の頭部が倒れた場合に受け部44が開放することを防止できる。
利用者は、頭部支持具20bの利用を停止する場合、図略のピンを抜き取る。これにより、利用者は、受け部44を手又は頭で押して受け部44を開放状態にすることができるので、受け部44をくぐることなく頭部支持具20bの利用を停止できる。
このように、頭部支持具20bでは、受け部44を回転させることで、受け部44をくぐることなく使用を開始したり停止したりすることができる。なお、受け部44を回転させる構成は、受け部44の内部の大きさを調整するために用いることもできる。
第2実施形態では、固定部材46にピンを挿入することで一対の受け部44を固定するが、固定する方法は任意であり、適宜変更できる。例えば、一方の受け部44を他方の受け部44に押し込むことでスナップフィット等により固定可能であっても良い。また、受け部44の回転を規制する位置に規制部材を配置することで受け部44の回転を規制する構成であっても良い。なお、固定した受け部44を解除する方法も任意であり、例えばボタンを押すことで固定が解除される構成であっても良い。
第1実施形態及び第2実施形態では、頭部支持具20a,20bは、椅子10のヘッドレスト取付部14に取り付けられるが、椅子の別の位置に取付可能であっても良い。例えば、背もたれ、肘置き、脚部等に配置する構成であっても良い。
次に、図6及び図7を参照して、第3実施形態の頭部支持具20cについて説明する。図6は、第3実施形態の頭部支持具20cが接続された車椅子の側面図である。図7は、頭部支持具20cが接続された車椅子の平面図である。
本発明の頭部支持具は、通常の椅子に限らず、車椅子にも適用することができる。第3実施形態は、頭部支持具20cを車椅子50に適用している。
図6に示すように、車椅子50には、多数のフレーム51が配置されており、このフレーム51に様々な部品が取り付けられている。車椅子50は、前輪52及び後輪53を備えている。利用者は、後輪53に取り付けられたハンドリム54を操作したり、他人に手押しハンドル55を持って押してもらったりすることで、車椅子50を走行させることができる。
また、車椅子50には、利用者が足を置くための足置き56と、肘を置くための肘置き57と、を備えている。肘置き57の下側には、利用者の衣服が後輪53に巻き込まれないようにするためのサイドガード58が配置されている。
また、車椅子50は、背もたれ59の上方にヘッドレスト60が取り付けられている。なお、ヘッドレスト60は高さの調整が可能であっても良いし、不可能であっても良い。図7に示すように、左右の手押しハンドル55の近傍のフレーム51同士は連結フレーム61によって接続されている。連結フレーム61には、高さ調整機構62を介して頭部支持具20cが取り付けられている。
高さ調整機構62は、連結フレーム61と、頭部支持具20cの受け部支持アーム71と、を連結している。また、高さ調整機構62は、固定ハンドル63を回すことで、連結フレーム61に対して受け部支持アーム71の上下方向の位置を固定したり、その固定を解除したりすることができる。この構成により、頭部支持具20cの高さをヘッドレスト60とは独立して調整することができる。
受け部支持アーム71の上端近傍には、ベース部72が取り付けられている。頭部支持具20cの受け部73は、ヘッドレスト60ではなく受け部支持アーム71に支持される。
ベース部72は、左右方向の中央の下面において、受け部支持アーム71に接続されている。ベース部72は、長手方向が左右方向と一致している部材である。ベース部72の両端には、受け部73が配置されている。なお、受け部73の形状は第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、ヘッドレスト60を備える車椅子に頭部支持具20cを適用しているが、ヘッドレスト60を備えない椅子又は車椅子に頭部支持具20cを適用することもできる。この場合、後方に自由に頭を動かせる形態を実現できる。
以上に説明したように、頭部支持具20a,20b,20cは、受け部23,44,73を備える。受け部23,44,73は、利用者の頭部との間に隙間ができるように当該頭部の周囲に配置されており、利用者の頭部が接触していない状態においても位置を保持可能に構成されており、利用者の頭部が少なくとも前方に傾いた際に当該頭部を受け止めて支持する。
これにより、利用者の頭部と受け部23,44,73との間に隙間ができており、頭部が傾いて初めて受け部23,44,73に接触するため、利用者は自身の頭部が傾いたことを把握できる。従って、利用者は頭部が傾かないように自力で支持できるか否かを把握することができる。また、利用者は、頭部が受け部23,44,73に支持された状態において頭部を動かすことにより、受け部23,44,73と接触する頭部の位置を変化させることができるので、不快感を抑えることができる。
また、第1実施形態の頭部支持具20aでは、椅子10に接続され、利用者の後頭部を受けるためのヘッドレスト22を備える。受け部23は、一対の側頭部受け部36と、前頭部受け部35と、を備える。一対の側頭部受け部36は、ヘッドレスト22から前方に延びる。前頭部受け部35は、利用者の頭部の前方において、一対の側頭部受け部36同士を接続する。
これにより、利用者の頭部が側方に傾いた場合であっても当該頭部を受け止めることができる。また、ヘッドレスト22は利用者の頭部に近い位置に設けられるため、このヘッドレスト22に受け部23が接続されていることで、受け部23の大きさを抑えることができる。
また、第2実施形態の頭部支持具20bでは、受け部44は、利用者の頭部が前方に傾いた際に当該頭部を受け止める前頭部受け部35が構成される閉鎖状態と、前頭部受け部35を移動させることで、利用者の頭部を外部から内部に位置させることが可能な開放部が形成される開放状態と、の間で切替可能に構成される。
これにより、受け部44の下側から利用者の頭部を内部に入れる必要がなくなるので、利用者にとって負担がない姿勢で頭部支持具20bの利用を開始することができる。
また、第3実施形態の頭部支持具20cでは、受け部73は、車椅子50のヘッドレスト60に対して独立して構成されている。
これにより、既にヘッドレスト60がある車椅子50に対して、頭部支持具20cを取り付けることができる。特に、第3実施形態の頭部支持具20cは、ヘッドレスト60の高さと受け部73の高さとを個別に設定できるので、利用者の体格や好みに応じてきめ細かい設定を行うことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
第1から第3の実施形態で説明した頭部支持具20a,20b,20cは一例であり、各部の構成を適宜変更できる。例えば、受け部を上下に回転可能とし、受け部を上方に回転させた状態で利用者が着席し、着席後に受け部を下方に回転することで使用を開始する構成であっても良い。また、芯部材31は、自重では撓まない程度の肌触りの良い弾性部材であっても良い。この場合、弾性部材32及びカバー33を省略することができる。また、芯部材31は、自重では撓まないが、利用者が力を加えることで変形できる素材(ポリエチレンテレフタレート等の樹脂)であっても良い。
第1から第3の実施形態では、利用者の頭部の前方だけでなく側方(左方及び右方)を覆う構成であるが、左方及び右方のうち少なくとも何れかのみを覆う構成であっても良い。例えば、左方及び右方のうち一方のみを覆う場合、受け部が左側又は右側の1箇所で支持される片持ち型(例えばJ字状)の構成にすることができる。
第1から第3の実施形態で説明した頭部支持具20a,20b,20cは、様々な椅子又は車椅子に適用することができる。例えば、第1及び第2実施形態で説明した頭部支持具20a、20bを車椅子に適用しても良いし、第3実施形態で説明した頭部支持具20cを椅子に適用しても良い。なお、本明細書において、「椅子」には、自動車等の乗り物の座席も含まれるものとする。
10 椅子
20a,20b,20c 頭部支持具
22,42,60 ヘッドレスト
23,44,73 受け部
31 芯部材
32 弾性部材
33 カバー
35 前頭部受け部
36 側頭部受け部

Claims (4)

  1. 椅子又は車椅子に接続される頭部支持具において、
    利用者の頭部との間に隙間ができるように当該頭部の周囲に配置されており、利用者の頭部が接触していない状態においても位置を保持可能に構成されており、利用者の頭部が少なくとも前方に傾いた際に当該頭部を受け止めて支持する受け部を備えることを特徴とする頭部支持具。
  2. 請求項1に記載の頭部支持具であって、
    椅子又は車椅子に接続され、利用者の後頭部を受けるためのヘッドレストを備え、
    前記受け部は、
    前記ヘッドレストから前方に延びる一対の側頭部受け部と、
    利用者の頭部の前方において、一対の前記側頭部受け部同士を接続する前頭部受け部と、
    を備えることを特徴とする頭部支持具。
  3. 請求項1に記載の頭部支持具であって、
    前記受け部は、
    利用者の頭部が前方に傾いた際に当該頭部を受け止める前頭部受け部が構成される閉鎖状態と、
    前記前頭部受け部を移動させることで、利用者の頭部を外部から内部に位置させることが可能な開放部が形成される開放状態と、
    の間で切替可能に構成されることを特徴とする頭部支持具。
  4. 請求項1に記載の頭部支持具であって、
    前記受け部は、椅子又は車椅子のヘッドレストに対して独立して構成されていることを特徴とする頭部支持具。
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