JP2016136919A - 水耕栽培装置 - Google Patents

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勲 奥森
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治 吉田
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Abstract

【課題】省エネルギーかつ低運転コストの栽培適温下で水耕栽培をすることができ、かつ、装置構成も簡単で運転コストも低廉な水耕栽培装置を提供する。【解決手段】水耕栽培用の栽培棚101、102、103を複数有し、養液貯留槽13から各前記栽培棚に養液を供給する水耕栽培装置1において、前記栽培棚のそれぞれを外気から遮蔽する遮蔽手段15、16と、前記養液貯留槽の養液の温度を調整する養液温度調整手段と、前記養液貯留槽から養液を送出し、前記栽培棚のそれぞれに供給して、前記養液貯留槽に戻す養液循環手段11、14と、前記栽培棚のそれぞれに対応して設けられ、前記養液との間で熱交換を行って各栽培棚の温度を予め設定された温度にする熱交換手段とを有する。【選択図】図1

Description

本願発明は、植物を水耕栽培により育成するための水耕栽培装置に関し、特に複数段の栽培棚に養液貯留槽から養液を供給しながら、各栽培棚の栽培温度を適温に保つ機能を備えた水耕栽培装置に関する。
水耕栽培の効率を高めるために、養液が貯留される栽培棚を上下に複数段積層して配置し、養液タンク内の養液を養液循環装置により養液タンクと各栽培容棚の間で循環させるようにした栽培棚装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
ところで、植物の栽培には適切な温度(栽培適温)の管理が必要で、養液を循環させて室内やハウス内で植物の栽培を行う水耕栽培においても例外ではない。そのため、ハウスや栽培室にエアコンや換気装置などの設備を設けて栽培適温に保つようにしている。しかし、このような設備は設置コストと運転コストも高く、栽培される植物の価格を押し上げている一因になっている。
そのため、特許文献3では、養液循環機構の他に、養液との間で熱交換した空気をパイプをとおして各層に配給する空気の循環機構を設けています。
しかし、特許文献3のように養液循環機構と別に温度調整のための機構を設けると装置が複雑大型化し、装置価格及び運転コストが未だ高いという問題がある。
特開平4−278032号公報(図面の図1参照) 特開2006−42765号公報 特開2013−51942号公報
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、省エネルギーかつ低運転コストの栽培適温下で水耕栽培をすることができ、かつ、装置構成も簡単で運転コストも低廉な水耕栽培装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の水耕栽培装置は、水耕栽培用の栽培棚を複数有し、養液貯留槽から各前記栽培棚に養液を供給する水耕栽培装置において、前記栽培棚のそれぞれを外気から遮蔽する遮蔽手段と、前記養液貯留槽の養液の温度を調整する養液温度調整手段と、前記養液貯留槽から養液を送出し、前記栽培棚のそれぞれに供給して、前記養液貯留槽に戻す養液循環手段と、前記栽培棚のそれぞれに対応して設けられ、前記養液との間で熱交換を行って各栽培棚の温度を予め設定された温度にする熱交換手段とを有する構成としてある。
熱交換手段によって昇温又は降温された空気は、例えば請求項2に記載するように、前記栽培棚の植物を植える植付部材に形成した空気流通部を通して、養液が流れる下側と植物が植え付けられる上側との間で流通させるようにしてもよい。
複数の前記栽培棚は、水平に配置されていてもよいが、請求項3及び4に記載するように上下に複数段に積層されていてもよい。そして、請求項3に記載するように上段〜下段に前記養液が循環するようにしてもよいし、請求項4に記載するように下段から上段に前記養液が循環するようにしてもよい。請求項3又は4の場合、請求項5に記載するように、熱交換用の養液の循環路と養分供給用の養液の循環路とを分離してもよい。
また、請求項6に記載するように、下段の前記栽培棚から上段の前記栽培棚まで空気が循環するように構成してもよい。この構成は下段から上段に養液を循環させる場合に特に有効である。
前記熱交換手段としては、例えば請求項7に記載するように、前記栽培棚に設けられ前記養液と接触して熱交換を行う接触部材であってもよいし、請求項8に記載するように、前記栽培棚に設けられ前記養液の流路長を決定する養液流路長決定部材であってもよい。また、請求項9に記載するように、各前記栽培棚に供給する前記養液の流速を決定する流速決定手段であってもよい。
各栽培棚は、請求項10に記載するように同じ温度になるように設定されていて、同じ種類の植物を栽培するようにしてもよいが、請求項11に記載するように、各前記栽培棚を流れる養液の温度に応じて、栽培適温の異なる植物を栽培するようにしてもよい。
本発明の水耕栽培装置は、請求項12に記載するように、外気温と、養液温度調整手段による前記養液の温度、各前記水耕栽培槽への前記養液の流量及び流速の関係とをパラメータ化し、外気温の変化に応じて前記養液の温度、前記養液の流量又は流速を制御する制御手段によって温度調整を行うことが可能である。なお、本発明の水耕栽培装置は、前記栽培棚を台車上に載置することで移動自在とすることができる。
本発明によれば、水耕栽培装置の内部に予め設定された温度に加熱又は冷却された養液を循環させるだけで、各棚部の温度を適温にすることができる。そのため省エネルギーで運転コストも低廉に抑制することができる。また、本発明の水耕栽培装置は、従来の養液循環形の水耕栽培装置と比較しても簡単な改良を施すだけで実施が可能であり、装置全体をコンパクトかつ安価にすることができるので、事業用に限らず家庭用の水耕栽培装置としても普及が期待できる。
以下、本発明の好適な実施形態を以下に説明する。なお、以下の説明では、外気温よりも各棚部の温度を高めて適温に保つことを前提に説明するが、本発明はこれと逆の場合、すなわち、外気温よりも各棚部の温度を低めて適温に保つ場合にも適用が可能である。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の水耕栽培装置の第一の実施形態にかかり、その基本的構成を説明する斜視図である。
この第一の実施形態において水耕栽培装置1は、上下に三段の棚部101,102,103を備え、頂部が天板104で遮蔽されたフレーム10と、最下段の棚部103と底板105との間の空間に配置された養液貯留槽13及びポンプ14とを備えている。各棚部101,102,103の各々には栽培槽12,12,12が載置され、各栽培槽12の養液Lの入口と出口には配管11が直列状に接続されている。ポンプ14によって養液貯留槽13から送出された養液Lは、配管11を流れて最上段の棚部101の栽培槽12から中段の棚部102の栽培槽12を経て最下段の棚部103の栽培槽12に流れ、配管11を通って養液貯留槽13に戻される。
棚部101,102,103のそれぞれは、側面周囲を保温用のカバー15,16で覆われている。また、上下は天板104又は各棚部101,102,103を仕切る棚板101a,102a,103aによって覆われている。そのため、カバー15,16,天板104及び棚板101a,102a,103aで覆われた各棚部101,102,103の内部は密閉状態になり、内部の空気が外気と直接接触しないようになっている。もちろん、植物Pの栽培に必要な炭酸ガス等を供給するために、各棚板101a,102a,103aにガス供給管を接続したり、保温に支障が生じない範囲内で内部の空気が外気と流通するための隙間や孔を形成することは構わない。
カバー15,16や天板104,棚板101a,102a,103a等は、樹脂等の断熱性の高い材料で形成するか、断熱材を貼付する等して内部の空気と外気との間の熱交換を可能な限り抑制するのがよい。また、カバー15,16は内部を観察したり光を取り入れるために透明な樹脂やガラスで形成するのがよく、図示するようにヒンジ15a,16aによって開閉自在とするか、棚部101,102,103に容易に着脱できるようにして、植物Pの苗付けや種付け、植物Pの手入れ、成長した植物Pの収穫などが容易に行えるようにするのがよい。
配管11は、養液Lを流通させる過程で可能な限り熱損失が無いように保温性を高い材料で形成するか、保温材で被覆するのがよい。また、図示の例では配管11は棚部101,102,103のカバー16の外側に突出しているが、養液Lの熱損失を可能な限り抑制するためにはカバー16の内側に配設するのが好ましい。
[栽培槽の構成]
図2(a)は、栽培槽12の構成の一例を示す分解斜視図である。
養液Lが流れる栽培槽本体122には、段付き状の載置部123が対向する二つの長辺側に形成され、この載置部123に板状の植付板120が載置される。植付板120は熱伝導性の低い樹脂等で形成してもよいが、熱伝導性の高いアルミなどの金属で形成してもよい。また、植付板120は、栽培しょうとする植物ごとに適切な間隔で複数の植付孔121が形成されていて、植物は植付孔121のそれぞれに苗付け又は種付けされる。
配管11は栽培槽本体122の両端に接続され、入口側で配管11から栽培槽本体122に供給された養液が出口側の配管11を通じて他の段の栽培槽12に流され又は養液貯留槽13に戻されるようになっている。
符号124は栽培槽本体122に任意に取り付けられる偏流板で、載置部123に形成された溝123aに一端を差し込むことで栽培槽本体122の内部に固定されるようになっている。偏流板124の長さは栽培槽本体122の幅よりも小さく形成されているから、養液の流れは偏流板124にぶつかって方向を変え、偏流板124と栽培槽本体122の内壁面との間の隙間を通って流れる。
偏流板124をアルミ等の熱伝導性の高い材料で形成することで、養液と偏流板124との間で熱交換が行われ、植付板120から放熱される。また、偏流板124を図示のようにジグザグに配置することで養液の流路長が長くなり、養液と、偏流板124及び栽培槽本体122との接触面積も大きくなって、交換される熱量を大きくすることができる。このように、偏流板124の数を増減させたり、配置を変えることで、養液と栽培槽12との間の熱交換量を増減させることができ、各段の棚部101,102,103の温度を調整することができる。
なお、植付板120に通気孔を形成したり植付板120と栽培槽本体122との間に隙間を形成したりすることで、植付板120の下方(養液側)から上方に暖められた空気を逃すことができるようになる。図示の例では、植付板120の両端に突起125を形成し、この突起125を形成することで栽培槽本体122に連通する空気流通孔125aを形成している。なお、突起125は植付板120を手持ちする際の把手としても機能する。図2(b)に示すように、例えば栽培槽本体122内を流れる養液Lによって暖められた栽培槽本体122内の空気は、この空気流通孔125aを通って植付板120の上方に流れる。このように、植付板120の上下で空気が流通できるようにすることによっても棚部101,102,103の内部の温度を適温にすることができる。
[養液の循環機構]
図3は、第一の実施形態の水耕栽培装置における養液循環の一例を説明するための図である。
養液貯留槽13の内部には、養液Lの攪拌を行う攪拌翼131と、養液Lの温度を検出する温度センサTC1と、養液Lの加熱を行うヒータ133とが設けられている。
養液貯留槽13内の養液Lはポンプ14によって配管11を流れ、最上段の棚部101の栽培槽12に供給される。そして、栽培槽12で植物Pに養分を供給するとともに熱交換が行われた養液Lは、配管11を流れて中段の棚部102の栽培槽12に供給され、植物Pに養分を供給するとともに熱交換が行われる。さらに養液Lは配管11を流れて最下段の棚部103の栽培槽12に供給された後、配管11を通って養液貯留槽13に戻って加熱される。
各棚部101,102,103における栽培槽12,12,12の偏流板124の数及び配置を、例えば図4に示すように上段、中段、下段の棚部101,102,103で異ならせることで、養液Lの温度が最も高い状態の上段の棚部101の栽培槽12から、中段の栽培槽12、下段の栽培槽12へと向かうに従って、養液Lと栽培槽12との接触面積や流路を小さくすることができ、これによって、各棚部101,102,103における養液Lとの熱交換量を調整して、各棚部101,102,103の温度を同じにすることができる。
[制御器]
この実施形態では、養液貯留槽13内の養液Lの温度を検出する温度センサTC1の他に、棚部101の内部の温度を検出する温度センサTC2、棚部102の内部の温度を検出する温度センサTC3、棚部103の内部の温度を検出する温度センサTC4及び外気温を検出する温度センサTC5が設けられ、制御器134に信号線で接続されている。また、ヒータ133及びポンプ14が制御器134に信号線で接続されている。
各温度センサTC1〜TC5の検出信号は制御器134に入力され、制御器134によって処理された結果の指令信号がヒータ133とポンプ14に出力される。これにより、温度センサTC5によって検出された外気温が変化しても、棚部101,102,103の温度センサTC2,TC3,TC4の温度が一定に保たれるように、ヒータ133による養液Lの温度整と、ポンプ14によって送出される養液Lの量とが調整される。
外気温に応じた養液貯留槽13内の養液Lの温度とポンプ14による養液Lの送出量との関係は、予め実験等により求めて制御器134内のメモリ等に記憶させておくとよい。
[第二の実施形態]
図5は本発明の第二の実施形態にかかり、栽培槽の構成の一例を示す分解斜視図である。
この実施形態では、上段の棚部101,中段の棚部102,下段の棚部103で温度を異ならせて、最適な栽培温度が異なる三つの植物P1,P2,P3を栽培するようにしてある。この場合、養液貯留槽13から養液Lが最初に送られる上段の棚部101の栽培槽12で栽培適温が最も高い植物P1を栽培し、次に養液Lが送られる中段の棚部102の栽培槽12では植物P1よりも栽培適温が低い植物P2を栽培し、最後に養液Lが送られる下段の棚部103の栽培槽12では植物P2よりも栽培適温が低い植物P3を栽培するようにする。
棚部102の栽培槽12や棚部103の栽培槽12に送られる養液Lの温度が未だ高いような場合には、配管11の長さを長くしたり、図示するような放熱部11a、11bを配管11の途中に設けることで、養液Lを適正な温度にすることができる。
この実施形態においても、特に図示はしないが第一の実施形態の水耕栽培装置と同様に温度センサTC1〜TC5と制御器134とを設け、温度センサTC1〜TC5の検出結果から制御器134によってヒータ133による養液貯留槽13内の養液Lの温度やポンプ14による養液貯留槽13から養液Lの送出量を制御することが可能である。
[第三の実施形態]
本発明においては、養液の循環方向は第一及び第二の実施形態と逆であってもよい。すなわち、養液貯留槽13の養液を最下段の棚部103の栽培槽12から中段の棚部102の栽培槽12を経由して最上段の棚部101の栽培槽12に送るようにしてもよい。
図6及び図7は、本発明の第三の実施形態における装置の概略構成を示すもので、図6は栽培槽22の分解斜視図、図7は、図6の栽培槽22のI−I方向断面図、図8は、第三の実施形態の水耕栽培装置おける養液の循環機構の一例を示す概略構成図である。
図6及び図7に示すように、栽培槽22は、栽培槽本体222の内部に設けられ養液Lが漏出しないように密封された第一の養液流通部225と、この第一の養液流通部225とは養液Lが混ざらないように分離して形成された樋状の第二の養液流通部226と、この第二の養液流通部226に被せられ複数の植付孔221を有する植付板220とを有する。
第一の養液流通部225の養液Lの入口と出口には第一の配管21aが接続され、第二の養液流通部226の養液Lの入口と出口には第二の配管21bが接続される。
栽培槽22を載置する各段の棚部101,102,103の周囲はそれぞれ開閉自在なカバー15,16によって遮蔽される点は先の実施形態と同じであるが、この実施形態では、カバー15,16によって遮蔽された棚部101,102,103の内部を空気が循環できるように構成してある。例えば、栽培槽22を載置する各棚部101と棚部102との間の棚板101a(図1参照)及び棚部102と棚部103との間の棚板102a(図1参照)をメッシュ状の部材で形成すればよい。
第一の養液流通部225を流れる養液Lは熱交換用で、第二の養液流通部226を流れる養液Lが栽培する植物Pへの養分供給用である。栽培槽22及び第一の養液流通部225は、第一の養液流通部225を流れる養液Lと栽培槽22との間で予め設定した熱量の熱交換が行われるように、材質(熱伝導性に密接に関係する)や養液Lとの接触面積を選択する。第二の養液流通部226は、第二の養液流通部226を流れる養液Lが各棚部101,102,103で同じになるように、第二の養液流通部226を流れる養液Lと第一の養液流通部225内の養液Lとの間である程度の熱交換を行えるものであるのが好ましい。
各棚部101,102,103の栽培槽22ごとに、第二の養液流通部226の養液Lと第一の養液流通部225の養液Lとの熱交換量を異ならせるように、材質や養液Lとの接触面積を調整してもよい。例えば、最初に高温の養液Lが流れる最下段の棚部103の栽培棚22においては、第一の養液流通部225の高温の養液Lの熱が第二の養液流通部226の養液Lに過剰に伝熱されないように、比較的熱伝導性の低い材料で第二の養液流通部226を形成し、低温になった養液Lが流れる最上段の棚部101の栽培棚22においては、第一の養液流通部225の養液Lの熱を第二の養液流通部226の養液Lに可能な限り伝熱するように、比較的熱伝導性の高い材料で第二の養液流通部226を形成する。
次に、図8を参照しながらこの実施形態における養液Lの循環について説明する。
養液貯留槽13に貯留された養液Lは先の実施形態と同様のヒータの加熱手段で予め設定した温度に加熱・保温されている。そして、養液貯留槽13からポンプ14によって送出された養液Lは、第一の配管21aを通って最下段の棚部103の栽培槽22の第一の養液流通部225に供給される。第一の養液流通部225が養液Lによって満たされると、養液Lは第一の養液流通部225の出口側の第一の配管21aを通って中段の棚部102の栽培槽22の第一の養液流通部225に供給される。
以後、同じ動作の繰り返しで、最上段の棚部101の栽培槽22の第一の養液流通部225に養液Lが供給される。最上段の栽培槽22における第一の養液流通部225の出口には連結配管21cが取り付けられていて、第一の養液流通部225から送出した養液Lは連結配管21cを通って当該栽培槽22の第一の養液流通部226に供給される。以後、第二の配管21bを通って、中段の栽培槽22の第二の養液流通部226から最下段の栽培槽22の第二の養液流通部226を経て、養液Lは養液貯留槽13に戻される。
この実施形態の水耕栽培装置では、最初に最下段の棚部に高温の養液Lが流れるが、栽培棚22で熱交換によって暖められた最下段の棚部103の空気は、中段の棚部102まで上昇し、ここで暖められた空気と混ざり合いって最上段の棚部101まで上昇する。一方、最上段の棚部101の低温の空気は、中段の棚部102を経て最下段の棚部101まで下降する。このように、棚部101,102,103で空気の循環が発生し、各段の棚部101,102,103の温度を均一化する。
また、植物Pに養分を与える養液Lの温度は、最上段の棚部101の第二の養液流通部226を流れる際に適温になるように調整されているが、中段の棚部102の栽培槽22や最下段の棚部103の栽培槽22に向かうに従って放熱され温度が低くなる。しかし、上記で説明したように、第一の養液流通部225と第二の養液流通部226との間で熱交換を行うように構成されているので、喪失した熱量が第一の養液流通部225の養液Lから補われ、各段の棚部101,102,103の栽培槽22で同じ温度とすることができる。
なお、この実施形態においても、先の実施形態と同様に温度センサTC1〜5及び制御器134を設け、外気温が変化しても各棚部101,102,103の内部の温度や植物Pに接触する養液Lの温度が変化しないように、制御器134の指令によって養液貯留槽13内の養液Lの温度を調整することが可能である。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の説明のものに限られない。
例えば、上記の実施形態では外気温が植物P(P1,P2,P3)の適正栽培温度よりも低い場合について説明したが、本発明は外気温が植物P(P1,P2,P3)の適正栽培温度よりも高い場合についても適用が可能である。この場合は、ヒータ133に替えてベルチェ素子に代表される熱電対素子や氷、ドライアイスなどの冷却手段を用いて、養液貯留槽13内の養液Lを予め設定した温度まで冷やすようにすればよい。
また、上記の説明では栽培棚101,102,103が三段の場合を例に挙げて説明したが、本発明は二段又は四段以上の水耕栽培装置にも適用が可能である。
さらに、第三の実施形態は、熱交換用の養液が流れる養液流通部と植物に養分を与える養液が流れる養液流通部とに分離した構成が示されているが、このような養液の分離は第一及び第二の実施形態でも適用が可能である。
本発明の水耕栽培装置は、水耕栽培が可能なあらゆる植物の水耕栽培装置に広範に適用が可能で、各棚部を外気温より高い温度で保つ場合や、外気温より低い場合に保つ場合にも適用が可能である。
本発明の水耕栽培装置の第一の実施形態にかかり、その基本的構成を説明する斜視図である。 (a)は栽培槽の構成の一例を示す分解斜視図、(b)は養液によって暖められた空気が植付板の下方から上方に流れる様子を示す説明図である。 第一の実施形態の水耕栽培装置における養液循環の一例を説明するための図である。 各栽培棚における栽培槽の偏流板の数及び配置例を示す平面図である。 本発明の第二の実施形態にかかり、栽培槽の構成の一例を示す分解斜視図である。 本発明の第三の実施形態における装置の概略構成を示すもので、栽培槽の分解斜視図である。 図6の栽培槽のI−I方向断面図である。 第三の実施形態の水耕栽培装置おける養液の循環機構の一例を示す概略構成図である。
1 水耕栽培装置
10 フレーム
101,102,103 棚部
101a,102a,103a 棚板
104 天板
11 配管
12 栽培棚
120 植付板
121 植付孔
122 栽培槽本体
124 偏流板
125 突起
125a 空気流通孔
13 養液貯留槽
133 ヒータ
134 制御器
14 ポンプ
15、16 カバー
L 養液
P,P1,P2,P3 植物
TC1〜TC5 温度センサ

Claims (12)

  1. 水耕栽培用の栽培棚を複数有し、養液貯留槽から各前記栽培棚に養液を供給する水耕栽培装置において、
    前記栽培棚のそれぞれを外気から遮蔽する遮蔽手段と、
    前記養液貯留槽の養液の温度を調整する養液温度調整手段と、
    前記養液貯留槽から養液を送出し、前記栽培棚のそれぞれに供給して、前記養液貯留槽に戻す養液循環手段と、
    前記栽培棚のそれぞれに対応して設けられ、前記養液との間で熱交換を行って各栽培棚の温度を予め設定された温度にする熱交換手段と、
    を有することを特徴とする水耕栽培装置。
  2. 前記栽培棚の植物を植える植付部材に、前記養液によって昇温又は降温された空気を前記植付部材の上下で流通させる空気流通部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の水耕栽培装置。
  3. 複数の前記栽培棚が上下に複数段に積層され、上段の前記栽培棚から下段の前記栽培棚に順次前記養液が流れるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水耕栽培装置。
  4. 複数の前記栽培棚が上下に複数段に積層され、下段の前記栽培棚から上段の前記栽培棚に順次前記養液が流れるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水耕栽培装置。
  5. 熱交換用の養液の循環路と養分供給用の養液の循環路とを分離したことを特徴とする請求項3又は4に記載の水耕栽培装置。
  6. 下段の前記栽培棚から上段の前記栽培棚まで空気が循環するように構成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  7. 前記熱交換手段が、前記栽培棚に設けられ前記養液と接触して熱交換を行う接触部材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  8. 前記熱交換手段が、前記栽培棚に設けられ前記養液の流路長を決定する養液流路長決定部材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  9. 前記熱交換手段が、各前記栽培棚に供給する前記養液の流速を決定する流速決定手段であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  10. 各栽培棚の温度が同じになるように前記熱交換手段を各前記栽培棚で調整することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  11. 各前記栽培棚を流れる養液の温度に応じて、栽培適温の異なる植物を栽培することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  12. 外気温と、養液温度調整手段による前記養液の温度、各前記水耕栽培槽への前記養液の流量及び流速の関係とをパラメータ化し、外気温の変化に応じて前記養液の温度、前記養液の流量又は流速を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の水耕栽培装置。
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