JP2016136906A - コンバイン - Google Patents
コンバイン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016136906A JP2016136906A JP2015014579A JP2015014579A JP2016136906A JP 2016136906 A JP2016136906 A JP 2016136906A JP 2015014579 A JP2015014579 A JP 2015014579A JP 2015014579 A JP2015014579 A JP 2015014579A JP 2016136906 A JP2016136906 A JP 2016136906A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- engine
- rotation speed
- handling
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Abstract
【課題】手扱ぎ作業における安全性を向上させること。
【解決手段】エンジンEと、エンジンEの回転速度を変更する操作を受け付ける回転速度操作部45と、エンジンEによって駆動され、脱穀装置5へ穀稈を搬送するフィードチェン34と、エンジンEを制御する制御装置100とを備え、制御装置100は、フィードチェン34に対して手動で穀稈を供給する手扱ぎ作業に対応する手扱ぎモードでは、非手扱ぎモードにおける定格回転速度よりも低速で、アイドリング回転速度よりも高速な一定速度にエンジンEの回転速度を維持するとともに、回転速度操作部45が操作を受け付けた場合であっても一定速度を維持する制御を行う。
【選択図】図8
【解決手段】エンジンEと、エンジンEの回転速度を変更する操作を受け付ける回転速度操作部45と、エンジンEによって駆動され、脱穀装置5へ穀稈を搬送するフィードチェン34と、エンジンEを制御する制御装置100とを備え、制御装置100は、フィードチェン34に対して手動で穀稈を供給する手扱ぎ作業に対応する手扱ぎモードでは、非手扱ぎモードにおける定格回転速度よりも低速で、アイドリング回転速度よりも高速な一定速度にエンジンEの回転速度を維持するとともに、回転速度操作部45が操作を受け付けた場合であっても一定速度を維持する制御を行う。
【選択図】図8
Description
本発明は、コンバインに関する。
従来、刈取装置と脱穀装置とを備え、刈取装置で刈り取った穀稈を、フィードチェンによって脱穀装置へ向けて搬送するコンバインがある。このようなコンバインでは、作業者(たとえば、補助者)が、手刈りした穀稈をコンバインの脱穀装置で脱穀する、いわゆる手扱ぎ作業を行う場合がある(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述したようなコンバインにおいては、手扱ぎ作業を行う作業者に対する安全性のさらなる向上が求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができるコンバインを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンバインは、エンジン(E)と、前記エンジン(E)の回転速度を変更する操作を受け付ける回転速度操作部(45)と、前記エンジン(E)によって駆動され、脱穀装置(5)へ穀稈を搬送するフィードチェン(34)と、前記エンジン(E)を制御する制御装置(100)とを備え、前記制御装置(100)は、前記フィードチェン(34)に対して手動で穀稈を供給する手扱ぎ作業に対応する手扱ぎモードでは、非手扱ぎモードにおける定格回転速度よりも低速で、アイドリング回転速度よりも高速な一定速度に前記エンジン(E)の回転速度を維持するとともに、前記回転速度操作部(45)が操作を受け付けた場合であっても当該一定速度を維持する制御を行うことを特徴とする。
また、請求項2に記載のコンバインは、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記制御装置(100)は、前記エンジン(E)に対する負荷の大きさに関わらず回転速度を一定に保つアイソクロナス制御によって前記定格回転速度に対応する所定の脱穀回転速度で穀稈の脱穀動作を行う設定の場合、前記手扱ぎモードにおける前記エンジン(E)の回転速度を前記脱穀回転速度よりも低速な前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする。
また、請求項3に記載のコンバインは、請求項2に記載のコンバインにおいて、前記制御装置(100)は、前記手扱ぎモードが解除されても前記エンジン(E)の回転速度を前記一定速度に維持する制御を継続するとともに、前記回転速度操作部(45)とは別に設けられた主変速レバー(41)が操作された場合に当該一定速度に維持する制御を解除することを特徴とする。
また、請求項4に記載のコンバインは、請求項1に記載のコンバインにおいて、前記制御装置(100)は、前記エンジン(E)に対する負荷の大きさに関わらず回転速度を一定に保つアイソクロナス制御によって前記定格回転速度に対応する所定の排出回転速度で穀稈の排出動作を行う設定の場合、前記手扱ぎモードにおける前記エンジン(E)の回転速度を前記排出回転速度よりも低速な前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする。
また、請求項5に記載のコンバインは、請求項4に記載のコンバインにおいて、前記制御装置(100)は、前記手扱ぎモードが解除されると前記エンジン(E)の回転速度を前記排出回転速度へ復帰させる制御を行うことを特徴とする。
また、請求項6に記載のコンバインは、請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバインにおいて、前記制御装置(100)は、前記エンジン(E)の回転速度が前記一定速度未満の状態で前記手扱ぎモードが有効となった場合、前記エンジン(E)の回転速度を高めて前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする。
請求項1に記載のコンバインによれば、手扱ぎモードにおけるエンジンの回転速度が非手扱ぎモードの定格回転速度よりも低速でアイドリング回転速度よりも高速な一定速度に維持される。これにより、たとえば、アイドリング状態のような低速回転速度の場合には回転速度を高めることで、扱ぎ残しといった脱穀性能の低下を防止することができる。また、たとえば、非手扱ぎモードのような高速回転速度の場合には回転速度を低めることで、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。さらに、たとえば、手扱ぎ作業時にアクセルダイヤルのような回転速度操作部を操作しても、エンジンの回転速度が一定速度に維持されるため、すなわち、手扱ぎモードが優先されるため、手扱ぎ作業における安全性をさらに向上させることができる。
また、請求項2に記載のコンバインによれば、アイソクロナス制御によって穀稈の脱穀動作を行う設定の場合にも手扱ぎモードが優先される。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。
また、請求項3に記載のコンバインによれば、アイソクロナス制御によって穀稈の脱穀動作を行う設定の場合、主変速レバーを操作しなければエンジンの回転速度が一定速度(手扱ぎモードにおける回転速度)に維持されるため、手扱ぎレバーを操作してもエンジンの回転速度が一定速度に維持される。これにより、手扱ぎレバーの連続操作によるエンジン回転数(回転速度)の増減を防止することができる。
また、請求項4に記載のコンバインによれば、アイソクロナス制御によって穀稈の排出動作を行う設定の場合にも手扱ぎモードが優先される。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。
また、請求項5に記載のコンバインによれば、アイソクロナス制御によって穀稈の排出動作を行う設定の場合、手扱ぎモードが解除されると排出回転速度に復帰するため、エンジン回転数(回転速度)の低下による穀稈排出時間の増大を防止することができる。
また、請求項6に記載のコンバインによれば、たとえば、アイドリング状態のような低速回転速度の場合でも脱穀性能の低下を防止することができる。これにより、扱ぎ残しを低減することができる。
以下に、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、コンバインの概略側面図(一部断面)である。図2は、コンバインの概略平面図である。図3〜図5は、コンバインの内部構造の説明図(その1〜3)である。なお、詳細には、図3は、脱穀搬送系を示す概略側断面図であり、図4および図5は、脱穀装置を示す概略側断面図および概略平断面図である。
コンバイン1は、走行しながら穀稈を刈り取って脱穀するものである。なお、以下では、図1および図2に示すように、コンバイン1の前進方向を「前」、コンバイン1の後退方向を「後」とし、前後方向と直交する方向を左右方向とする。また、左右方向において、コンバイン1の前方に向かって右側を「右」とし、コンバイン1の前方に向かって左側を「左」とする。
図1および図2に示すように、コンバイン1は、走行装置3と、刈取装置4と、脱穀装置5とを備える。走行装置3は、コンバイン1の機体フレーム2の下方に設けられ、左右一対のクローラによってコンバイン1を走行させる。刈取装置4は、機体フレーム2の前方に設けられ、圃場の穀稈を収穫する。脱穀装置5は、機体フレーム2の上方左側に設けられ、穀稈を脱穀し、脱穀した穀粒を選別する。
脱穀装置5で選別した穀粒は、脱穀装置5の右側に設けられたグレンタンク6に貯留される。貯留された穀粒は、排出筒7によって外部へ排出される。また、機体フレーム2の上方右側には、オペレータが搭乗する操縦席8が設けられ、さらに、操縦席8の下方には、エンジンE(図3参照)を搭載するエンジンルーム9が設けられる。
図1および図3に示すように、刈取装置4は、主枠となる刈取フレーム10を備える。刈取フレーム10は、刈取後フレーム11と、刈取後フレーム11の先端部において左右方向に延在する刈取伝動ケース12と、刈取伝動ケース12に設けられた刈取縦フレーム13とを備える。また、刈取後フレーム11の基部は、筒体24の右側に偏倚した部分に取り付けられる。なお、筒体24には、機体フレーム2に設けられた左右一対の懸架台20,20に回動可能に軸支された回転軸21が内装される。
また、刈取装置4は、分草杆15と、引起装置16と、刈刃装置17と、搬送装置18とをさらに備える。分草杆15は、刈取装置4の前側に設けられ、圃場面に植立した穀稈(植立穀稈)を分草する。引起装置16は、分草杆15の後側に設けられ、倒伏状態の植立穀稈を引き起こす。刈刃装置17は、引起装置16の後側に設けられ、植立穀稈の株元を切断する。搬送装置18は、引起装置16および刈刃装置17の後側に設けられ、刈り取った穀稈(刈取穀稈)を脱穀装置5の前方に設けられた脱穀部搬送装置35へ向けて搬送する。また、搬送装置18は、刈取穀稈の株元側を搬送する株元搬送装置18aと、穂先側を搬送する穂先搬送装置18bとを備える。
刈取縦フレーム13の中間部には、後方へ向けて延出する刈取横フレーム14が設けられる。刈取横フレーム14の後側には、左右方向に延在する支軸25に基部が回転自在に支持された手扱ぎ規制部材26と、手扱ぎ規制部材26の開閉状態を検知する手扱ぎセンサ27とが設けられる。
なお、通常の刈取り作業時には、手扱ぎ規制部材26は、支軸25を中心に時計まわりに回動され、刈取横フレーム14の後側と、挟持杆33の前側に取り付けられた補助挟扼杆33a上方の空間とを覆う規制状態となる。手扱ぎセンサ27は、手扱ぎ規制部材26が規制状態の場合にOFFとなる。一方、手扱ぎ作業時には、手扱ぎ規制部材26は、支軸25を中心に反時計まわりに回動され、刈取横フレーム14の後側と、補助挟扼杆33a上方の空間とを開放する非規制状態となる。手扱ぎセンサ27は、手扱ぎ規制部材26が非規制状態の場合にONとなる。
図1および図3に示すように、脱穀装置5には、上部に、穀稈の脱穀を行う脱穀部30が設けられ、下部に、脱穀した穀粒の選別を行う選別部31が設けられる。脱穀部30の前壁および後壁には、扱ぎ胴5C(図4参照)の回転軸が軸支され、脱穀部30の左壁には、扱ぎ胴5Cに沿って扱ぎ口32が形成される。また、脱穀部30には、扱ぎ口32に沿って穀稈の株元を挟持して後側へ搬送する脱穀部搬送装置35が設けられる。また、選別部31には、唐箕5Gと、一番回収部5Iと、二番回収部5Jとが前側から順に設けられる。なお、唐箕5G、一番回収部5Iおよび二番回収部5Jについては、図4を用いて後述する。
図1および図3に示すように、脱穀部搬送装置35の上部には、挟持杆33が設けられ、挟持杆33の下方には、フィードチェン34が設けられる。なお、挟持杆33は、脱穀部30の上部カバー30aに取り付けられ、スプリングなどの付勢手段によってフィードチェン34へ向けて付勢される。
フィードチェン34は、第1スプロケット36、第2スプロケット37および第3スプロケット38に掛け回される。第1スプロケット36は、チェンレール39の前側に回転自在に設けられる。第2スプロケット37は、チェンレール39の前側に設けられ、前側ギヤボックスに支持される。第3スプロケット38は、チェンレール39の後側に設けられ、後側ギヤボックスに支持される。なお、チェンレール39は、懸架台20,20に回転自在に支持された支持フレーム22に取付けられる。
ここで、図4および図5を参照して脱穀装置5について詳細に説明する。図4および図5に示すように、脱穀装置5は、上述した脱穀部30および選別部31を備える。脱穀部30は、処理室5Aと、処理室5Aの後側に設けられた排塵処理室5Bとを含んで構成される。脱穀部30には、前後方向に延在する回転軸を中心に回転可能な円柱形状の扱ぎ胴5Cが配設される。扱ぎ胴5Cは、回転動作により、脱穀部30内に搬送されてきた穀稈の先端部(穂先)から穀粒を脱粒する。なお、処理室5Aには、前後方向に延在する回転軸を中心に回転可能な処理胴5Dが配設される。また、排塵処理室5Bには、前後方向に延在する回転軸を中心に回転可能な排塵処理胴5Eが配設される。
選別部31は、脱穀部30の下方に揺動可能に設けられた選別棚5Fと、選別棚5Fの下方に設けられた唐箕(主唐箕)5Gと、主唐箕5Gの後側に設けられた副唐箕5Hと、一番回収部5Iおよび二番回収部5Jと、選別棚5Fの後側に設けられた排塵ファン5Kとを含んで構成される。選別部31は、脱穀部30において脱粒された穀粒を含む被処理物(扱ぎ胴5Cが脱穀したもの)から枝梗などの夾雑物を除去して穀粒を回収する。すなわち、選別部31は、選別棚5Fの揺動動作と、主唐箕5Gおよび副唐箕5Hによる選別風および排塵ファン5Kによる吸引の作用とにより、脱穀部4aから送られてきた被処理物から穀粒を選別し、一番回収部5Iおよび二番回収部5Jで回収する。回収した穀粒は、上述したグレンタンク6へ搬送され、貯留される。なお、脱穀装置5を通過して穀粒が扱ぎ取られた穀稈(排藁)は、脱穀部搬送装置35(図1参照)の後側に設けられた排藁搬送装置により、さらに後側に設けられた排藁切断装置63(図6参照)へ搬送される。排藁切断装置63は、排藁搬送装置に投入された排藁を切断し、たとえば、圃場に排出する。
図2および図3に示すように、操縦席8の左側に設けられたサイドパネル40の前側には、油圧式無段変速装置を操作する主変速レバー41が設けられる。また、主変速レバー41の後側には、植立穀桿の倒伏状態などに応じてトランスミッションの有段式の副変速装置を切り換える副変速レバー42が設けられる。また、副変速レバー42のグリップ部には、脱穀スイッチ43と、刈取スイッチ44とが設けられる。さらに、操縦席8の前側には、エンジンEの回転速度を変更する操作を受け付ける、アクセルダイヤルやアクセルペダルなどの回転速度操作部45が設けられる。
エンジンEの回転動力は、機体フレーム2の前側に設けられた油圧式無段変速装置と、脱穀装置5に設けられたカウンタ軸51(図6参照)へ伝達される。なお、エンジンEの回転動力を伝達する動力伝達経路において、エンジンEの出力軸50(図6参照)とカウンタ軸51との間には、脱穀スイッチ43の操作によって接続/切断状態となる脱穀クラッチが設けられる。
また、油圧式無段変速装置に伝達された回転動力は、油圧式無段変速装置によって増減速され、トランスミッションに伝達される。トランスミッションに伝達された回転動力は、走行装置3および刈取装置4へ伝達される。なお、トランスミッションと刈取装置4との間の動力伝達経路には、刈取スイッチ44の操作によって接続/切断状態となる刈取クラッチが設けられる。
刈取装置4に伝達された回転動力は、前側ギヤボックスへ伝達される。前側ギヤボックスに伝達された回転動力は、第2スプロケット37を介してフィードチェン34へ伝達される。フィードチェン34に伝達された回転動力は、フィードチェン34において穀桿を挟持する作用面側を前側から後側へ向けて駆動する。なお、刈取装置4と前側ギヤボックスとの間の動力伝達経路には、動力伝達経路の接続/切断状態を切り換える前側クラッチを構成するテンションアームなどが設けられる。
一方、カウンタ軸51に伝達された回転動力は、後側ギヤボックスへ伝達される。後側ギヤボックスに伝達された回転動力は、第3スプロケット38を介してフィードチェン34へ伝達される。フィードチェン34に伝達された回転動力は、フィードチェン34において穀桿を挟持する作用面側を前側から後側へ向けて駆動する。なお、後側ギヤボックスには、動力伝達経路の接続/切断状態を切り換える後側クラッチを構成する爪クラッチなどが設けられる。
次に、図6を参照してエンジンEからフィードチェン34に至る動力伝達経路について説明する。図6は、コンバイン1の動力伝達経路の一部を示す模式図である。図6に示すように、エンジンEの出力軸50には、エンジン出力プーリ50aが設けられる。エンジン出力プーリ50aからは、走行装置3、刈取装置4、脱穀装置5および排出筒7を駆動する動力(回転動力)が出力される。なお、図6には、主に脱穀装置5およびフィードチェン34を駆動するための動力伝達経路を図示している。
コンバイン1(図1参照)には、エンジン出力プーリ50aを介して、脱穀装置5へ回転動力を伝達する上述したカウンタ軸である脱穀動力伝達軸51が設けられる。また、脱穀動力伝達軸51には、入力プーリ51a、処理胴出力プーリ51b、扱ぎ胴出力プーリ51cおよび唐箕出力プーリ51dが設けられる。なお、エンジン出力プーリ50aと入力プーリ51aとの間には、動力伝達ベルトが掛け回される。
処理胴5Dおよび排塵処理胴5Eは、処理胴出力プーリ51bから伝達される回転動力によって駆動される。処理胴出力プーリ51bには、動力伝達ベルトを介して、処理胴駆動軸52に設けられた処理胴駆動プーリ52aが連結される。処理胴駆動軸52からの回転動力は、ベベルギヤなどを介して処理胴5Dおよび排塵処理胴5Eへ伝達され、処理胴5Dおよび排塵処理胴5Eを回転させる。このように、処理胴5Dおよび排塵処理胴5Eは、エンジンEの回転動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず、一定の回転速度で駆動される。
扱ぎ胴5Cは、扱ぎ胴出力プーリ51cから伝達される回転動力によって駆動される。扱ぎ胴出力プーリ51cには、動力伝達ベルトを介して、扱ぎ胴駆動軸53に設けられた扱ぎ胴駆動プーリ53aが連結される。扱ぎ胴駆動軸53からの回転動力は、減速ギヤやベベルギヤなどを介して扱ぎ胴5Cへ伝達され、扱ぎ胴5Cを回転させる。このように、扱ぎ胴5Cにおいても、エンジンEの回転動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず、一定の回転速度で駆動される。
副唐箕5Hおよび唐箕(主唐箕)5Gは、唐箕出力プーリ51dから伝達される回転動力によって駆動される。唐箕出力プーリ51dには、動力伝達ベルトを介して、副唐箕駆動軸54に設けられた副唐箕駆動プーリ54aおよび主唐箕駆動軸55に設けられた主唐箕駆動プーリ55aが連結される。なお、主唐箕駆動軸55には、主唐箕5Gの回転速度を変更する唐箕変速装置が設けられる場合がある。この場合、主唐箕5Gは、エンジンEの回転動力が唐箕変速装置を介して伝達されるため、所定の回転速度で駆動される。
一番回収部5Iおよび二番回収部5Jは、回収部出力プーリ51eから伝達される回転動力によって駆動される。回収部出力プーリ51eには、動力伝達ベルトを介して、一番回収部駆動軸56に設けられた一番回収部駆動プーリ56aおよび二番回収部駆動軸57に設けられた二番回収部出力プーリ57aが連結される。一番回収部5Iおよび二番回収部5Jは、回収部出力プーリ51eを介して、エンジンEの回転動力が伝達されるため、一定の回転速度で駆動される。
選別棚5Fは、回収部出力プーリ51eからカウンタ軸58を介して伝達される回転動力によって駆動される。カウンタ軸出力プーリ58aには、動力伝達ベルトを介して、選別棚駆動軸59に設けられた選別棚駆動プーリ59aが連結される。また、カウンタ軸出力プーリ58bには、動力伝達ベルトを介して、ギヤボックス60の変速入力プーリ61aが連結される。
ギヤボックス60の変速入力プーリ61aに入力された回転動力は、ギヤボックス入力軸61、入力ギヤ61b、排塵ファン出力ギヤ62aおよび排塵ファン駆動軸62を介して、排塵ファン5Kへ伝達される。これにより、排塵ファン5Kが駆動される。また、排塵ファン5Kにおいても、エンジンEの回転動力が直接伝達されるため、コンバイン1の走行速度に関わらず、一定の回転速度で駆動される。
なお、ギヤボックス入力軸61に設けられた入力プーリ61cには、動力伝達ベルトを介して、穀稈(排藁)を切断する排藁切断装置63のカッタ駆動プーリ63aが連結される。また、ギヤボックス60の出力軸64は、動力伝達ベルトを介して、フィードチェン34(図3参照)の搬送速度を変更するためのフィードチェン変速装置65が連結される。
上述したように構成されたコンバイン1は、制御装置によって各種機器が制御される。次に、図7を参照して制御装置について説明する。図7は、コンバイン1の制御系の一例を示すブロック図である。図7に示すように、制御装置100には、回転速度操作部(たとえば、アクセルダイヤル)45および各種センサが接続され、アクセルダイヤルなどからの操作入力および各種センサから入力される検出結果に基づいて、エンジンE、走行装置3、刈取装置4、脱穀装置5および排出筒7を制御する。
具体的には、制御装置100には、エンジン自動調整スイッチ150、脱穀クラッチ検出センサ151、脱穀用ポテンショメーター152、走行用ポテンショメーター153、車速センサ154、駐車ブレーキセンサ155、手扱ぎスイッチ(手扱ぎレバー)156、緊急停止スイッチ157、搬送穀稈検出センサ158、刈取穀稈検出センサ159、刈取駆動状態検出センサ160、規制部材位置検出センサ161、選別棚5F(図4参照)の流量センサ162、排藁層厚センサ163および搬送穀稈層厚センサ164などが接続される。また、制御装置100には、モニタ170、エンジンE、フィードチェンクラッチモータ171、フィードチェン変速モータ172、手扱ぎモードランプ173、唐箕モータ174、シーブモータ175、刈取クラッチモータ176および警報ブザー177などが接続される。
エンジン自動調整スイッチ150は、回転速度操作部45の操作パネルに設けられ、コンバイン1の駆動状態に応じて、エンジンEの定格回転速度(定格回転数)を調整するために入切操作されるスイッチである。すなわち、制御装置100は、エンジン自動調整スイッチ150の入操作を検出すると、エンジンEの定格回転速度を自動で調整する一方で、エンジン自動調整スイッチ150の切操作を検出すると、エンジンEの定格回転数の自動調整を解除する。脱穀クラッチ検出センサ151は、脱穀クラッチによる接続および接続解除を検出する。脱穀用ポテンショメーター152は、脱穀操作レバーの操作位置(刈取位置および脱穀位置を含む所定の位置)を検出する。刈取位置は、刈取装置4(図1参照)による穀稈の刈り取りを行うとともに、脱穀装置5(図1参照)による脱穀を行うための操作位置となる。脱穀位置は、脱穀装置5による脱穀を行うための操作位置となる。
走行用ポテンショメーター153は、走行操作レバーの操作位置(前進位置、後退位置および中立位置を含む所定の位置)を検出する。なお、走行操作レバーは、エンジンEの動力を変速する油圧式無段変速機を操作するためのレバーであり、油圧式無段変速機は、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機として構成される。前進位置は、コンバイン1を前進させるための操作位置となる。前進位置としては、コンバイン1の車速を低速とする低速位置、コンバイン1の車速を中速とする中速位置およびコンバイン1の車速を高速とする高速位置などがある。後退位置は、コンバイン1を後退させるための操作位置となる。中立位置は、コンバイン1の走行を停止させるための操作位置となる。このため、走行操作レバーが前進位置、中立位置および後退位置などに操作されることで、油圧式無段変速機は、エンジンEの動力を、コンバイン1が前進方向に駆動する動力として出力したり、コンバイン1の走行を停止させる制動力として出力したり、コンバイン1が後退方向に駆動する動力として出力したりすることができる。
車速センサ154は、コンバイン1の走行速度を検出する。駐車ブレーキセンサ155は、操縦席8(図2参照)の足元に設けられた駐車ブレーキのブレーキ操作の有無を検出する。なお、駐車ブレーキは、オペレータによりブレーキ操作が行われると、走行操作レバーを中立位置に戻し、走行装置3を制動することで、コンバイン1の走行を停止させる。手扱ぎスイッチ(たとえば、手扱ぎレバー)156は、操縦席8の付近に設けられる。手扱ぎレバー156は、フィードチェン34(図3参照)に対して手動で穀稈を供給する手扱ぎモードへ移行させるために入切操作されるスイッチレバーとなる。制御装置100は、手扱ぎ作業が可能となる手扱ぎモードの有効条件を満たした状態で、手扱ぎレバー156が入操作されると、コンバイン1を手扱ぎモードとする。
緊急停止スイッチ157は、脱穀装置5の外側面(左側面)に設けられ、エンジンEの回転を緊急停止するために入切操作されるスイッチとなる。制御装置100は、緊急停止スイッチ157が入操作されると、エンジンEを停止するエンジン緊急停止制御を実行する。搬送穀稈検出センサ158は、フィードチェン34によって搬送される穀稈を検出する。刈取穀稈検出センサ159は、刈取装置4によって刈り取られた刈取穀稈を検出する。刈取駆動状態検出センサ160は、刈取装置4の駆動状態を検出する。規制部材位置検出センサ161は、手扱ぎ規制部材26(図3参照)の位置を検出する。なお、規制部材位置検出センサ161は、ノーマルオープンまたはノーマルクローズのマイクロスイッチやプッシュスイッチなどでもよく、特に限定されない。流量センサ162は、選別棚5F上方を移動する脱穀部30によって分離された夾雑物および穀粒の量を検出する。排藁層厚センサ163は、排藁搬送装置によって搬送される排藁の層の厚さを検出する。また、搬送穀稈層厚センサ164は、フィードチェン34によって搬送される穀稈の層の厚さを検出する。
モニタ170は、操縦席8に設けられ、コンバイン1に関する各種情報を表示する。フィードチェンクラッチモータ171は、フィードチェンクラッチの駆動源として設けられる。フィードチェン変速モータ172は、フィードチェン34(図3参照)の回転駆動源として設けられる。手扱ぎモードランプ173は、手扱ぎモードであることをオペレータに報知するために、操縦席8に設けられる。唐箕モータ174は、唐箕5G(図4参照)の駆動源として設けられる。シーブモータ175は、選別棚5F(図4参照)のシーブ面の開度などを調節するための駆動源として設けられる。刈取クラッチモータ176は、刈取クラッチの駆動源として設けられる。警報ブザー177は、コンバイン1に関する各種警報を発するために設けられる。
制御装置100では、接続された各種センサおよび各種スイッチからの入力に基づいて、各種モードへ移行したり、各種制御を実行したりすることができる。たとえば、制御装置100は、走行用ポテンショメーター153または車速センサ154の検出結果から、コンバイン1が走行停止または低速走行を行うと判定すると、エンジンEの回転速度をアイドリング時における回転速度(アイドリング回転速度)とするアイドリング回転制御を実行する。なお、このとき、制御装置100は、脱穀クラッチ検出センサ151の検出結果から、脱穀クラッチが接続状態であると判定すると、アイドリング回転制御を実行しない。
また、制御装置100は、走行用ポテンショメーター153または車速センサ154の検出結果に基づいて、フィードチェン変速モータ172を制御して、フィードチェン34の搬送速度を変更するフィードチェン変速制御を実行する。すなわち、制御装置100は、走行用ポテンショメーター153または車速センサ154の検出結果から、コンバイン1が停止または低速走行を行うと判定すると、フィードチェン変速モータ172を制御して、フィードチェン34の搬送速度を低速とする。一方で、制御装置100は、走行用ポテンショメーター153または車速センサ154の検出結果から、コンバイン1が低速走行よりも高速で走行すると判定すると、フィードチェン変速モータ172を制御して、フィードチェン34の搬送速度を高速とする。
また、制御装置100は、所定の条件が満たされると、コンバイン1を所定のモードに切り換えるモード切換制御を実行する。たとえば、制御装置100は、各種センサおよび各種スイッチなどからの入力によって、コンバイン1を手扱ぎ作業が可能となるような「手扱ぎモード」に切り換えるモード切換制御を実行する。手扱ぎモードとは、フィードチェン34に対して作業者が刈り取った穀稈を手動で供給する手扱ぎ作業に対応するモードである。なお、以下では、手扱ぎモード以外の各種モードを「非手扱ぎモード」という場合がある。
次に、図8〜図11を参照して制御装置100による手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度制御について説明する。図8は、手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度制御の説明図である。図9は、脱穀動作に設定した場合の手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度制御の説明図である。図10は、排出動作に設定した場合の手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度制御の説明図である。図11は、手扱ぎモードから復帰させる場合のエンジンEの回転速度制御の説明図である。
コンバイン1では、作業者が手刈りした穀稈をコンバイン1の脱穀装置5を用いて脱穀する、いわゆる手扱ぎ作業を行う場合がある。手扱ぎ作業では、作業者は、フィードチェン34に対して、刈り取った穀稈を手動で供給する。このため、コンバイン1は、手扱ぎ作業時には、手扱ぎ作業に対応する手扱ぎモードに切り換えられる。手扱ぎモードでは、エンジンEの回転速度が手扱ぎモード以外の非手扱ぎモードにおける定格回転速度よりも低速、かつ、アイドリング時の回転速度よりも高速な一定速度(以下、これを手扱ぎ速度という場合がある)に設定される。なお、手扱ぎ速度、すなわち、手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度としては、たとえば、各定格回転速度の7割程度が好ましい。
図8に示すように、非手扱ぎモードから手扱ぎモードへ移行する場合、制御装置100は、フィードチェン変速モータ172(図7参照)を含むフィードチェン変速装置65へ信号を出力し、エンジンEの回転速度が手扱ぎ速度となるように回転速度制御を行う。また、手扱ぎモードでは、制御装置100は、エンジンEの回転速度を手扱ぎ速度に維持するとともに、手扱ぎモードの期間(Ta)においては、アクセルダイヤルなどの回転速度操作部45がオペレータから操作を受け付けた場合であっても、すなわち、アクセルダイヤルを操作しても、手扱ぎ速度を維持する制御を行う。
このような制御を行うことで、手扱ぎモードにおけるエンジンEの回転速度が非手扱ぎモードの定格回転速度よりも低速でアイドリング回転速度よりも高速な一定速度(手扱ぎ速度)に維持される。これにより、たとえば、アイドリング状態のような低速回転速度の場合には回転速度を高めることで、扱ぎ残しといった脱穀性能の低下を防止することができる。また、たとえば、非手扱ぎモードのような高速回転速度の場合には回転速度を低めることで、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。さらに、たとえば、手扱ぎ作業時にアクセルダイヤルなどの回転速度操作部45を操作しても、エンジンEの回転速度が手扱ぎ速度に維持されるため、すなわち、手扱ぎモードが優先されるため、手扱ぎ作業における安全性をさらに向上させることができる。
また、制御装置100は、エンジンEの回転速度が、たとえば、アイドリング状態のような手扱ぎ速度未満の状態で手扱ぎモードが有効となった場合には、エンジンEの回転速度を手扱ぎ速度まで高めて、手扱ぎ速度に維持する制御を行う。
このような制御を行うことで、非手扱ぎモードが、たとえば、アイドリング状態のような低速回転速度の場合であっても、手扱ぎモードで一定速度(手扱ぎ速度)に維持されるため、脱穀性能の低下を防止することができ、扱ぎ残しなどを低減することができる。
図9に示すように、コンバイン1において脱穀動作を行う場合、制御装置100は、エンジンEに対する負荷の大きさに関わらず回転速度を一定に保つアイソクロナス制御によって定格回転速度に対応する所定の脱穀回転速度(たとえば、2500rpm)で穀稈を脱穀するよう制御する。この場合、制御装置100は、手扱ぎモードの期間(Ta)においては、エンジンEの回転速度を脱穀回転速度よりも低速な手扱ぎ速度(たとえば、1700rpm)に維持する制御を行う。なお、手扱ぎモードおよび非手扱ぎモードでは、アイソクロナス制御を行うモードと行わないモードとをオペレータが任意に切り換えることができる。
このような制御を行うことで、アイソクロナス制御によって穀稈の脱穀動作を行う設定の場合にも手扱ぎモードが優先される。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。
図10に示すように、コンバイン1が脱穀動作を行う場合、制御装置100は、手扱ぎモードが解除されても、エンジンEの回転速度を手扱ぎ速度に維持する制御を継続する。そして、たとえば、操縦席8のオペレータによって、アクセルダイヤルなどの回転速度操作部45とは別に設けられた主変速レバー41(図2参照)の操作がなされると、手扱ぎ速度を解除する制御を行う。この場合、手扱ぎスイッチである手扱ぎレバー156(図7参照)が切操作されてから主変速レバー41が操作される時点(P)までの期間(Tb)、手扱ぎモードが継続することとなる。
このような制御を行うことで、アイソクロナス制御によって穀稈の脱穀動作を行う設定の場合、手扱ぎスイッチである手扱ぎレバー156を操作してもエンジンEの回転速度が一定速度(手扱ぎ速度)に維持される。これにより、手扱ぎレバー156の連続操作によるエンジンEの回転速度の増減を防止することができる。
また、コンバイン1において排出動作を行う場合、制御装置100は、アイソクロナス制御によって定格回転速度に対応する所定の排出回転速度で穀稈を排出するよう制御する。この場合、制御装置100は、上述した脱穀動作と同様、手扱ぎモードの間、エンジンEの回転速度を排出回転速度よりも低速な手扱ぎ速度に維持する制御を行う。
このような制御を行うことで、アイソクロナス制御によって穀稈の排出動作を行う設定の場合にも手扱ぎモードが優先される。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。
また、図11に示すように、排出動作では、制御装置100は、手扱ぎレバー156が入操作されると、手扱ぎモードへ移行する制御を行う。そして、制御装置100は、手扱ぎモードが解除されると、すなわち、手扱ぎレバー156が切操作された時点で、エンジンEの回転速度を手扱ぎ速度から排出回転速度へ復帰させる制御を行う。
このような制御を行うことで、アイソクロナス制御によって穀稈の排出動作を行う設定の場合、手扱ぎモードが解除されると排出回転速度に復帰するため、エンジンEの回転速度の低下による穀稈排出時間の増大を防止することができる。
なお、制御装置100は、アイドリング状態のような低速回転速度で手扱ぎモードを開始した場合、エンジンEの回転速度は低速のまま、たとえば、オペレータによるアクセルダイヤルなどの回転速度操作部45の操作が行われ、かつ、アイソクロナス制御へ切り換える操作が行われた場合に、エンジンEの回転速度を上述した手扱ぎ速度とする制御を行う。すなわち、エンジンEの回転速度が低速となる安全な方を優先させる。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。
また、制御装置100は、手扱ぎモードにおいて、コンバイン1が所定の走行速度(たとえば、0.5m/s)以上で走行した場合に、警報ブザー177(図7参照)から警告音を発する制御を行う。なお、警告音は、連続音であってもよいし、断続音であってもよい。また、制御装置100は、モニタ170(図7参照)に、たとえば、「手扱ぎモード中」のような手扱ぎモードを知らせるよう表示させる制御を行い、エンジンEの回転速度を手扱ぎ速度まで高める制御を行う。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。また、コンバイン1の手扱ぎモードにおける圃場内の移動を高速化することができる。
また、この場合、制御装置100は、モニタ170に、たとえば、「手扱ぎモード中」のような手扱ぎモードを知らせる表示と、コンバイン1の車速表示とを交互に切り換えて表示させる制御を行うようにしてもよい。これにより、手扱ぎレバー156の戻し忘れなどのような手扱ぎモードの解除忘れを、オペレータへ知らせることができる。
さらに、制御装置100は、手扱ぎモードにおいて、モニタ170が「手扱ぎモード中」を表示するよう制御するとともに、コンバイン1が所定の走行速度(たとえば、0.5m/s)以下になるとエンジンEの回転速度を手扱ぎ速度まで低くし、かつ、手扱ぎ速度を維持する制御を行うようにしてもよい。これにより、手扱ぎ作業における安全性を向上させることができる。また、コンバイン1の手扱ぎモードにおける圃場内の移動を高速化することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 コンバイン
2 機体フレーム
3 走行装置
4 刈取装置
5 脱穀装置
5A 処理室
5B 排塵処理室
5C 扱ぎ胴
5D 処理胴
5E 排塵処理胴
5F 選別棚
5G 唐箕
5H 第2唐箕
5I 一番回収部
5J 二番回収部
5K 排塵ファン
7 排出筒
6 グレンタンク
8 操縦席
26 手扱ぎ規制部材
27 手扱ぎセンサ
30 脱穀部
31 選別部
34 フィードチェン
35 脱穀部搬送装置
39 チェンレール
41 主変速レバー
42 副変速レバー
43 脱穀スイッチ
44 刈取スイッチ
45 回転速度操作部(アクセルダイヤル)
50 出力軸
50a エンジン出力プーリ
51 カウンタ軸(脱穀動力伝達軸)
51a 入力プーリ
51b 処理胴出力プーリ
51c 扱ぎ胴出力プーリ
51d 唐箕出力プーリ
51e 回収部出力プーリ
52 処理胴駆動軸
52a 処理胴駆動プーリ
53 扱ぎ胴駆動軸
53a 扱ぎ胴駆動プーリ
54 副唐箕駆動軸
54a 副唐箕駆動プーリ
55 主唐箕駆動軸
55a 主唐箕駆動プーリ
56 一番回収部駆動軸
56a 一番回収部駆動プーリ
57 二番回収部駆動軸
57a 二番回収部駆動プーリ
58 カウンタ軸
58a カウンタ軸出力プーリ
58b カウンタ軸出力プーリ
59 選別棚駆動軸
59a 選別棚駆動プーリ
60 ギヤボックス
60a 出力ギヤ
61 ギヤボックス入力軸
61a 変速入力プーリ
61b 入力ギヤ
62 排塵ファン駆動軸
62a 排塵ファン出力ギヤ
63 排藁切断装置
63a カッタ駆動プーリ
64 出力軸
65 フィードチェン変速装置
100 制御装置
150 エンジン自動調整スイッチ
151 脱穀クラッチ検出センサ
152 脱穀用ポテンショメータ
153 走行用ポテンショメータ
154 車速センサ
155 駐車ブレーキセンサ
156 手扱ぎスイッチ(手扱ぎレバー)
157 緊急停止スイッチ
158 搬送穀稈検出センサ
159 刈取穀稈検出センサ
160 刈取駆動状態出センサ
161 規制部材位置検出センサ
162 流量センサ
163 排藁層厚センサ
164 搬送穀稈層厚センサ
170 モニタ
171 フィードチェンクラッチモータ
172 変速用モータ
173 手扱ぎモードランプ
174 唐箕モータ
175 シーブモータ
176 刈取クラッチモータ
177 警報ブザー
E エンジン
2 機体フレーム
3 走行装置
4 刈取装置
5 脱穀装置
5A 処理室
5B 排塵処理室
5C 扱ぎ胴
5D 処理胴
5E 排塵処理胴
5F 選別棚
5G 唐箕
5H 第2唐箕
5I 一番回収部
5J 二番回収部
5K 排塵ファン
7 排出筒
6 グレンタンク
8 操縦席
26 手扱ぎ規制部材
27 手扱ぎセンサ
30 脱穀部
31 選別部
34 フィードチェン
35 脱穀部搬送装置
39 チェンレール
41 主変速レバー
42 副変速レバー
43 脱穀スイッチ
44 刈取スイッチ
45 回転速度操作部(アクセルダイヤル)
50 出力軸
50a エンジン出力プーリ
51 カウンタ軸(脱穀動力伝達軸)
51a 入力プーリ
51b 処理胴出力プーリ
51c 扱ぎ胴出力プーリ
51d 唐箕出力プーリ
51e 回収部出力プーリ
52 処理胴駆動軸
52a 処理胴駆動プーリ
53 扱ぎ胴駆動軸
53a 扱ぎ胴駆動プーリ
54 副唐箕駆動軸
54a 副唐箕駆動プーリ
55 主唐箕駆動軸
55a 主唐箕駆動プーリ
56 一番回収部駆動軸
56a 一番回収部駆動プーリ
57 二番回収部駆動軸
57a 二番回収部駆動プーリ
58 カウンタ軸
58a カウンタ軸出力プーリ
58b カウンタ軸出力プーリ
59 選別棚駆動軸
59a 選別棚駆動プーリ
60 ギヤボックス
60a 出力ギヤ
61 ギヤボックス入力軸
61a 変速入力プーリ
61b 入力ギヤ
62 排塵ファン駆動軸
62a 排塵ファン出力ギヤ
63 排藁切断装置
63a カッタ駆動プーリ
64 出力軸
65 フィードチェン変速装置
100 制御装置
150 エンジン自動調整スイッチ
151 脱穀クラッチ検出センサ
152 脱穀用ポテンショメータ
153 走行用ポテンショメータ
154 車速センサ
155 駐車ブレーキセンサ
156 手扱ぎスイッチ(手扱ぎレバー)
157 緊急停止スイッチ
158 搬送穀稈検出センサ
159 刈取穀稈検出センサ
160 刈取駆動状態出センサ
161 規制部材位置検出センサ
162 流量センサ
163 排藁層厚センサ
164 搬送穀稈層厚センサ
170 モニタ
171 フィードチェンクラッチモータ
172 変速用モータ
173 手扱ぎモードランプ
174 唐箕モータ
175 シーブモータ
176 刈取クラッチモータ
177 警報ブザー
E エンジン
Claims (6)
- エンジンと、
前記エンジンの回転速度を変更する操作を受け付ける回転速度操作部と、
前記エンジンによって駆動され、脱穀装置へ穀稈を搬送するフィードチェンと、
前記エンジンを制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記フィードチェンに対して手動で穀稈を供給する手扱ぎ作業に対応する手扱ぎモードでは、非手扱ぎモードにおける定格回転速度よりも低速で、アイドリング回転速度よりも高速な一定速度に前記エンジンの回転速度を維持するとともに、前記回転速度操作部が操作を受け付けた場合であっても当該一定速度を維持する制御を行うことを特徴とするコンバイン。 - 前記制御装置は、
前記エンジンに対する負荷の大きさに関わらず回転速度を一定に保つアイソクロナス制御によって前記定格回転速度に対応する所定の脱穀回転速度で穀稈の脱穀動作を行う設定の場合、前記手扱ぎモードにおける前記エンジンの回転速度を前記脱穀回転速度よりも低速な前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記制御装置は、
前記手扱ぎモードが解除されても前記エンジンの回転速度を前記一定速度に維持する制御を継続するとともに、前記回転速度操作部とは別に設けられた主変速レバーが操作された場合に当該一定速度に維持する制御を解除することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。 - 前記制御装置は、
前記エンジンに対する負荷の大きさに関わらず回転速度を一定に保つアイソクロナス制御によって前記定格回転速度に対応する所定の排出回転速度で穀稈の排出動作を行う設定の場合、前記手扱ぎモードにおける前記エンジンの回転速度を前記排出回転速度よりも低速な前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記制御装置は、
前記手扱ぎモードが解除されると前記エンジンの回転速度を前記排出回転速度へ復帰させる制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。 - 前記制御装置は、
前記エンジンの回転速度が前記一定速度未満の状態で前記手扱ぎモードが有効となった場合、前記エンジンの回転速度を高めて前記一定速度に維持する制御を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015014579A JP2016136906A (ja) | 2015-01-28 | 2015-01-28 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015014579A JP2016136906A (ja) | 2015-01-28 | 2015-01-28 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016136906A true JP2016136906A (ja) | 2016-08-04 |
Family
ID=56558556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015014579A Pending JP2016136906A (ja) | 2015-01-28 | 2015-01-28 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016136906A (ja) |
-
2015
- 2015-01-28 JP JP2015014579A patent/JP2016136906A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5780187B2 (ja) | コンバイン | |
JP5751933B2 (ja) | コンバイン | |
JP2013192548A5 (ja) | ||
JP5142609B2 (ja) | コンバイン | |
JP2013192505A (ja) | コンバイン | |
JP6447672B2 (ja) | コンバイン | |
JP2016136906A (ja) | コンバイン | |
JP6202071B2 (ja) | コンバイン | |
JP6202068B2 (ja) | コンバイン | |
JP5835515B2 (ja) | コンバイン | |
JP5382918B2 (ja) | コンバイン | |
JP2009022203A (ja) | コンバイン | |
JP6233443B2 (ja) | コンバイン | |
JP5928641B2 (ja) | コンバイン | |
JP6287892B2 (ja) | コンバイン | |
JP5888452B2 (ja) | コンバイン | |
JP5630725B1 (ja) | コンバイン | |
JP5648728B1 (ja) | コンバイン | |
JP2018138009A (ja) | コンバイン | |
JP2017079777A (ja) | コンバイン | |
JP2010187575A (ja) | コンバイン | |
JP6465246B2 (ja) | コンバイン | |
JP2016135155A (ja) | コンバイン | |
JP6176386B2 (ja) | コンバイン | |
JP5861796B2 (ja) | コンバイン |