JP2016136616A - エッチング方法 - Google Patents

エッチング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016136616A
JP2016136616A JP2015236609A JP2015236609A JP2016136616A JP 2016136616 A JP2016136616 A JP 2016136616A JP 2015236609 A JP2015236609 A JP 2015236609A JP 2015236609 A JP2015236609 A JP 2015236609A JP 2016136616 A JP2016136616 A JP 2016136616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequences
region
gas
deposit
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015236609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6521848B2 (ja
Inventor
光 渡邉
Hikaru Watanabe
光 渡邉
晃弘 辻
Akihiro Tsuji
晃弘 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to CN201610021315.3A priority Critical patent/CN105810581B/zh
Priority to KR1020160004751A priority patent/KR102429615B1/ko
Priority to EP16151259.5A priority patent/EP3046139A1/en
Priority to US14/995,269 priority patent/US9754797B2/en
Priority to TW105101024A priority patent/TWI713109B/zh
Publication of JP2016136616A publication Critical patent/JP2016136616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521848B2 publication Critical patent/JP6521848B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)

Abstract

【課題】窒化シリコンから構成された第2領域の削れを抑制しつつ、酸化シリコンから構成された第1領域をエッチングする。
【解決手段】
一実施形態の方法は、第1領域をエッチングするために、一回以上の第1シーケンスが実行され、しかる後に、一回以上の第2シーケンスが実行される。一回以上の第1シーケンスの各々、及び、一回以上の第2シーケンスの各々は、被処理体上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する第1工程と、堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域をエッチングする第2工程と、を含む。一回以上の第1シーケンスの各々によって第1領域がエッチングされる量は、一回以上の第2シーケンスの各々によって第1領域がエッチングされる量よりも少ない。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エッチング方法に関するものであり、特に、被処理体に対するプラズマ処理によって、酸化シリコンから構成された第1領域を、窒化シリコンから構成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法に関するものである。
電子デバイスの製造においては、酸化シリコン(SiO)から構成された領域に対してホール又はトレンチといった開口を形成する処理が行われることがある。このような処理では、米国特許第7708859号明細書に記載されているように、一般的には、フルオロカーボンガスのプラズマに被処理体が晒されて、当該領域がエッチングされる。
また、酸化シリコンから構成された第1領域を、窒化シリコンから構成された第2領域に対して選択的にエッチングする技術が知られている。このような技術の一例としては、SAC(Self−Alignd Contact)技術が知られている。SAC技術については、特開2000−307001号公報に記載されている。
SAC技術の処理対象である被処理体は、酸化シリコン製の第1領域、窒化シリコン製の第2領域、及びマスクを有している。第2領域は、凹部を画成するように設けられており、第1領域は、当該凹部を埋め、且つ、第2領域を覆うように設けられており、マスクは、第1領域上に設けられており、凹部の上に開口を提供している。従来のSAC技術では、特開2000−307001号公報に記載されているように、第1領域のエッチングのために、フルオロカーボンガス、酸素ガス、及び希ガスを含む処理ガスのプラズマが用いられる。この処理ガスのプラズマに被処理体を晒すことにより、マスクの開口から露出した部分において第1領域がエッチングされて上部開口が形成される。さらに、処理ガスのプラズマに被処理体が晒されることにより、第2領域によって囲まれた部分、即ち凹部内の第1領域が自己整合的にエッチングされる。これにより、上部開口に連続する下部開口が自己整合的に形成される。
米国特許第7708859号明細書 特開2000−307001号公報
上述した従来の技術では、第1領域のエッチングが進行して第2領域が露出した時点において、第2領域の表面上に当該第2領域を保護する膜が形成されていない状態が生じる。この状態において第1領域のエッチングが行われると、第2領域に削れが生じる。
したがって、窒化シリコンから構成された第2領域の削れを抑制しつつ、酸化シリコンから構成された第1領域をエッチングすることが求められている。
一態様においては、被処理体に対するプラズマ処理によって、酸化シリコンから構成された第1領域を窒化シリコンから構成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法が提供される。被処理体は、凹部を画成する第2領域、該凹部を埋め、且つ第2領域を覆うように設けられた第1領域、及び、第1領域上に設けられたマスクを有し、マスクは、凹部の上に該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供する。この方法は、第1領域をエッチングするために実行される一回以上の第1シーケンスと、第1領域を更にエッチングするために一回以上の第1シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第2シーケンスと、を含む。一回以上の第1シーケンスの各々、及び、一回以上の第2シーケンスの各々は、(a)被処理体を収容した処理容器内においてフルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第1工程であり、被処理体上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該第1工程と、(b)堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域をエッチングする第2工程と、を含む。この方法では、一回以上の第1シーケンスは、第2領域が露出するときを含む期間において実行され、一回以上の第1シーケンスの各々によって第1領域がエッチングされる量が、一回以上の第2シーケンスの各々によって第1領域がエッチングされる量よりも少ない。
上記一態様に係る方法の第1シーケンス及び第2シーケンスは、第1工程においてフルオロカーボンを含む堆積物を被処理体の表面上に形成し、第2工程において当該堆積物中のフルオロカーボンのラジカルによって第1領域をエッチングするものである。ところで、フルオロカーボンの活性種は、第2領域上に堆積して当該第2領域を保護するが、第1領域がエッチングされて第2領域が露出したときには、第2領域をエッチングし得る。そこで、本方法では、第2領域が露出する期間において一回以上の第1シーケンスが実行される。これにより、エッチング量が抑えられつつ堆積物が被処理体上に形成され、当該堆積物によって第2領域が保護される。しかる後に、エッチング量の多い一回以上の第2シーケンスが実行される。したがって、本方法によれば、第2領域の削れを抑制しつつ、酸化シリコンから構成された第1領域をエッチングすることが可能となる。また、第2シーケンスによって第1領域のエッチングレートを高めることが可能となる。
一実施形態の方法は、第1領域を更にエッチングするために、一回以上の第2シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第3シーケンスを更に含む。一回以上の第3シーケンスの各々は、前記第1工程、及び前記第2工程を含む。一回以上の第1シーケンス、一回以上の第2シーケンス、及び一回以上の第3シーケンスの各々に含まれる第2工程においては、不活性ガス、例えば希ガスのプラズマが生成され、被処理体を支持する載置台に高周波バイアス電力が供給されることによって被処理体に対してイオンが引き込まれる。この実施形態では、一回以上の第3シーケンスに含まれる第2工程において利用される高周波バイアス電力は、一回以上の第1シーケンス及び一回以上の第2シーケンスに含まれる第2工程において利用される高周波バイアス電力よりも大きい。第1シーケンス及び第2シーケンスの実行後には、マスクの開口の幅、当該マスクの開口の直下に形成される上部開口の幅、及び、第2領域の凹部(即ち、下部開口)の幅が堆積物によって狭められ得る。これにより、下部開口の深部に到達する不活性ガスに基づくイオンの流束が不足する事態が生じ得る。このようなイオンの流束の不足に対処するために、本実施形態では、第3シーケンスの第2工程において利用される高周波バイアス電力が、第1シーケンス及び第2シーケンスの第2工程において用いられる高周波バイアス電力よりも大きな電力に設定される。かかる第3シーケンスの第2工程によれば、下部開口が深くても、当該下部開口の深部にまでイオンを供給することが可能となる。
一実施形態において、一回以上の第1シーケンス、一回以上の第2シーケンス、及び、一回以上の第3シーケンスの各々は、第3工程を更に含み得る。第3工程では、被処理体を収容した処理容器内において、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。この実施形態によれば、酸素の活性種によって、被処理体に形成されている堆積物の量を適度に減少させることができる。したがって、マスクの開口、及びエッチングによって形成される開口の閉塞を防止することが可能となる。また、この実施形態では、処理ガスにおいて酸素含有ガスが不活性ガスによって希釈されているので、堆積物が過剰に除去されることを抑制することができる。
別の態様においては、酸化シリコンから構成された被処理体の第1領域を窒化シリコンから構成された該被処理体の第2領域に対して選択的にエッチングする方法が提供される。被処理体は、この方法が適用される前の初期状態において、凹部を画成する第2領域、該凹部を埋め、且つ第2領域を覆うように設けられた第1領域、及び、第1領域上に設けられたマスクを有し、マスクは、凹部の上に該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供する。この方法は、(i)第1領域をエッチングするために実行される一回以上の第1シーケンスと、(ii)第1領域を更にエッチングするために、一回以上の第1シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第2シーケンスと、(iii)一回以上の第2シーケンスの実行の後に、第1領域を更にエッチングする工程と、を含む。一回以上の第1シーケンスの各々、及び、一回以上の第2シーケンスの各々は、(a)フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第1工程であり、被処理体上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該第1工程と、(b)堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域をエッチングする第2工程と、を含む。一回以上の第1シーケンスの各々に含まれる第1工程の実行時間に対する該一回以上の第1シーケンスの各々に含まれる第2工程の実行時間の比は、一回以上の第2シーケンスの各々に含まれる第1工程の実行時間に対する該一回以上の第2シーケンスの各々に含まれる第2工程の実行時間の比よりも大きい。
上記別の態様に係る方法の第1シーケンス及び第2シーケンスは、第1工程においてフルオロカーボンを含む堆積物を被処理体の表面上に形成し、第2工程において当該堆積物中のフルオロカーボンのラジカルによって第1領域をエッチングするものである。各シーケンスにおいて、第1工程の実行時間に対して第2工程の実行時間が短くなると、被処理体上に形成される堆積物の量が多くなり、エッチング量が少なくなる。一方、各シーケンスにおいて、第1工程の実行時間に対して第2工程の実行時間が長くなると、被処理体上に形成される堆積物の量が少なくなり、エッチング量が多くなる。したがって、一回以上の第1シーケンスでは、被処理体上に形成される堆積物の量は比較的少なく、エッチング量が比較的多くなる。故に、一回以上の第1シーケンスによれば、被処理体に形成される開口の堆積物による閉塞を抑制しつつ第1領域のエッチングを行うことができる。また、一回以上の第2シーケンスでは、被処理体上に形成される堆積物の量は比較的多く、エッチング量は比較的少なくなる。したがって、一回以上の第2シーケンスによれば、第2領域の上面を覆っていた酸化シリコンが除去されたときに、当該第2領域を堆積物によって保護することができる。そして、この方法では、一回以上の第2シーケンスによって形成された堆積物によって第2領域が保護された状態で、第1領域のエッチングを更に進行させることができる。故に、この方法によれば、窒化シリコンから構成された第2領域の削れを抑制しつつ、酸化シリコンから構成された第1領域をエッチングすることができる。また、エッチングによって形成される開口の閉塞が抑制される。
一実施形態において、方法は、一回以上の第1シーケンスが実行された後、且つ、一回以上の第2シーケンスが実行される前に、マスクを構成する材料を含み被処理体上に形成された堆積物に対する反応性イオンエッチングを実行する工程を更に含み得る。この実施形態によれば、一回以上の第1シーケンスの実行によってマスクが削られることにより生じた被処理体上の堆積物が除去される。これにより、第1領域のエッチングを妨害し得る堆積物が除去され、良好な形状の開口を形成することが可能となる。
一実施形態の第1領域を更にエッチングする工程では、反応性イオンエッチングによって第1領域がエッチングされてもよい。反応性イオンエッチングには、例えば、フルオロカーボンガスを含む処理ガスが用いられ得る。この実施形態では、一回以上の第2シーケンスによって形成された堆積物により第2領域が保護された状態で、高いエッチングレートで第1領域のエッチングを進行させることができる。
一実施形態において、一回以上の第1シーケンス及び一回以上の第2シーケンスの各々は、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第3工程であり、フルオロカーボンを含む堆積物を減少させる、第3工程を更に含んでいてもよい。この実施形態によれば、酸素の活性種によって、被処理体に形成されている堆積物の量を適度に減少させることができる。したがって、マスクの開口、及びエッチングによって形成される開口の閉塞を防止することが可能となる。また、この実施形態では、処理ガスにおいて酸素含有ガスが不活性ガスによって希釈されているので、堆積物が過剰に除去されることを抑制することができる。
一実施形態において、第1領域を更にエッチングする工程は、第1工程及び第2工程を各々が含む一回以上の第3シーケンスを実行することを含んでいてもよい。この実施形態では、一回以上の第3シーケンスに含まれる第1工程の実行時間に対する当該一回以上の第3シーケンスに含まれる第2工程の実行時間の比は、一回以上の第2シーケンスに含まれる第1工程の実行時間に対する当該一回以上の第2シーケンスに含まれる2工程の実行時間の比よりも大きい。この実施形態では、一回以上の第2シーケンスによって形成された堆積物により第2領域が保護された状態で、高いエッチングレートで第1領域のエッチングを進行させることができる。
一実施形態において、一回以上の第1シーケンス、一回以上の第2シーケンス、及び一回以上の第3シーケンスの各々は、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第3工程であり、フルオロカーボンを含む前記堆積物を減少させる、該第3工程を更に含んでいてもよい。この実施形態によれば、酸素の活性種によって、被処理体に形成されている堆積物の量を適度に減少させることができる。したがって、マスクの開口、及びエッチングによって形成される開口の閉塞を防止することが可能となる。また、この実施形態では、処理ガスにおいて酸素含有ガスが不活性ガスによって希釈されているので、堆積物が過剰に除去されることを抑制することができる。
以上説明したように、窒化シリコンから構成された第2領域の削れを抑制しつつ、酸化シリコンから構成された第1領域をエッチングすることが可能となる。
一実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。 一実施形態に係るエッチング方法の適用対象である被処理体を例示する断面図である。 実施形態に係る方法の実施に用いることが可能なプラズマ処理装置の一例を概略的に示す図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図1に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 別の実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。 図17に示す方法の適用対象である被処理体を例示する断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。 図17に示す方法の実施後の被処理体を示す断面図である。 図17の工程ST6として用いられ得る処理の流れ図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図1に示す方法MTは、被処理体に対するプラズマ処理によって、酸化シリコンから構成された第1領域を窒化シリコンから構成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法である。
図2は、一実施形態に係るエッチング方法の適用対象である被処理体を例示する断面図である。図2に示すように、被処理体、即ちウエハWは、方法MTが適用される前の状態において、基板SB、第1領域R1、第2領域R2、及び、後にマスクを構成する有機膜OLを有している。一例では、ウエハWは、フィン型電界効果トランジスタの製造途中に得られるものであり、更に、隆起領域RA、シリコン含有の反射防止膜AL、及び、レジストマスクRMを有している。
隆起領域RAは、基板SBから隆起するように設けられている。この隆起領域RAは、例えば、ゲート領域を構成し得る。第2領域R2は、窒化シリコン(Si)から構成されており、隆起領域RAの表面、及び、基板SBの表面上に設けられている。この第2領域R2は、図2に示すように、凹部を画成するように延在している。一例では、凹部の深さは、約150nmであり、凹部の幅は、約20nmである。
第1領域R1は、酸化シリコン(SiO)から構成されており、第2領域R2上に設けられている。具体的に、第1領域R1は、第2領域R2によって画成される凹部を埋め、当該第2領域R2を覆うように設けられている。
有機膜OLは、第1領域R1上に設けられている。有機膜OLは、有機材料、例えば、アモルファスカーボンから構成され得る。反射防止膜ALは、有機膜OL上に設けられている。レジストマスクRMは、反射防止膜AL上に設けられている。レジストマスクRMは、第2領域R2によって画成される凹部上に当該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供している。レジストマスクRMの開口の幅は、例えば、60nmである。このようなレジストマスクRMのパターンは、フォトリソグラフィ技術により形成される。
方法MTでは、図2に示すウエハWのような被処理体がプラズマ処理装置内において処理される。図3は、実施形態に係る方法の実施に用いることが可能なプラズマ処理装置の一例を概略的に示す図である。図3に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型プラズマエッチング装置であり、略円筒状の処理容器12を備えている。処理容器12の内壁面は、例えば、陽極酸化処理されたアルミニウムから構成されている。この処理容器12は保安接地されている。
処理容器12の底部上には、略円筒状の支持部14が設けられている。支持部14は、例えば、絶縁材料から構成されている。支持部14は、処理容器12内において、処理容器12の底部から鉛直方向に延在している。また、処理容器12内には、載置台PDが設けられている。載置台PDは、支持部14によって支持されている。
載置台PDは、その上面においてウエハWを保持する。載置台PDは、下部電極LE及び静電チャックESCを有している。下部電極LEは、第1プレート18a及び第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18a及び第2プレート18bは、例えばアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状をなしている。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャックESCが設けられている。静電チャックESCは、導電膜である電極を一対の絶縁層又は絶縁シート間に配置した構造を有している。静電チャックESCの電極には、直流電源22がスイッチ23を介して電気的に接続されている。この静電チャックESCは、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によりウエハWを吸着する。これにより、静電チャックESCは、ウエハWを保持することができる。
第2プレート18bの周縁部上には、ウエハWのエッジ及び静電チャックESCを囲むようにフォーカスリングFRが配置されている。フォーカスリングFRは、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、エッチング対象の膜の材料によって適宜選択される材料から構成されており、例えば、石英から構成され得る。
第2プレート18bの内部には、冷媒流路24が設けられている。冷媒流路24は、温調機構を構成している。冷媒流路24には、処理容器12の外部に設けられたチラーユニットから配管26aを介して冷媒が供給される。冷媒流路24に供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。このように、冷媒流路24とチラーユニットとの間では、冷媒が循環される。この冷媒の温度を制御することにより、静電チャックESCによって支持されたウエハWの温度が制御される。
また、プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャックESCの上面とウエハWの裏面との間に供給する。
また、プラズマ処理装置10は、上部電極30を備えている。上部電極30は、載置台PDの上方において、当該載置台PDと対向配置されている。下部電極LEと上部電極30とは、互いに略平行に設けられている。上部電極30と下部電極LEとの間には、ウエハWにプラズマ処理を行うための処理空間Sが提供されている。
上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、処理容器12の上部に支持されている。一実施形態では、上部電極30は、載置台PDの上面、即ち、ウエハ載置面からの鉛直方向における距離が可変であるように構成され得る。上部電極30は、電極板34及び電極支持体36を含み得る。電極板34は処理空間Sに面しており、当該電極板34には複数のガス吐出孔34aが設けられている。この電極板34は、一実施形態では、シリコンから構成されている。
電極支持体36は、電極板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この電極支持体36は、水冷構造を有し得る。電極支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。このガス拡散室36aからは、ガス吐出孔34aに連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。また、電極支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されており、このガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。一例では、ガスソース群40は、一以上のフルオロカーボンガスのソース、希ガスのソース、窒素ガス(Nガス)のソース、水素ガス(Hガス)のソース、及び、酸素含有ガスのソースを含んでいる。一以上のフルオロカーボンガスのソースは、一例では、Cガスのソース、CFガスのソース、及び、Cガスのソースを含み得る。希ガスのソースは、Heガス、Neガス、Arガス、Krガス、Xeガスといった任意の希ガスのソースであることができ、一例では、Arガスのソースである。また、酸素含有ガスのソースは、一例では、酸素ガス(Oガス)のソースであり得る。なお、酸素含有ガスは、酸素を含有する任意のガスであってもよく、例えば、COガス又はCOガスといった酸化炭素ガスであってもよい。
バルブ群42は複数のバルブを含んでおり、流量制御器群44はマスフローコントローラといった複数の流量制御器を含んでいる。ガスソース群40の複数のガスソースはそれぞれ、バルブ群42の対応のバルブ及び流量制御器群44の対応の流量制御器を介して、ガス供給管38に接続されている。
また、プラズマ処理装置10では、処理容器12の内壁に沿ってデポシールド46が着脱自在に設けられている。デポシールド46は、支持部14の外周にも設けられている。デポシールド46は、処理容器12にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
処理容器12の底部側、且つ、支持部14と処理容器12の側壁との間には排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えば、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。また、排気プレート48には、多数の貫通孔が形成されている。この排気プレート48の下方、且つ、処理容器12には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、処理容器12内の空間を所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器12の側壁にはウエハWの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gはゲートバルブ54により開閉可能となっている。
また、プラズマ処理装置10は、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64を更に備えている。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の高周波電力を発生する電源であり、例えば、27〜100MHzの周波数の高周波電力を発生する。第1の高周波電源62は、整合器66を介して上部電極30に接続されている。整合器66は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(上部電極30側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源62は、整合器66を介して下部電極LEに接続されていてもよい。
第2の高周波電源64は、ウエハWにイオンを引き込むための高周波バイアス電力を発生する電源であり、例えば、400kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数の高周波バイアス電力を発生する。第2の高周波電源64は、整合器68を介して下部電極LEに接続されている。整合器68は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。
また、プラズマ処理装置10は、電源70を更に備えている。電源70は、上部電極30に接続されている。電源70は、処理空間S内に存在する正イオンを電極板34に引き込むための電圧を、上部電極30に印加する。一例においては、電源70は、負の直流電圧を発生する直流電源である。別の一例において、電源70は、比較的低周波の交流電圧を発生する交流電源であってもよい。電源70から上部電極に印加される電圧は、−150V以下の電圧であり得る。即ち、電源70によって上部電極30に印加される電圧は、絶対値が150V以上の負の電圧であり得る。このような電圧が電源70から上部電極30に印加されると、処理空間Sに存在する正イオンが、電極板34に衝突する。これにより、電極板34から二次電子及び/又はシリコンが放出される。放出されたシリコンは、処理空間S内に存在するフッ素の活性種と結合し、フッ素の活性種の量を低減させる。
また、一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置10の各部を制御する。この制御部Cntでは、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができ、また、表示装置により、プラズマ処理装置10の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、制御部Cntの記憶部には、プラズマ処理装置10で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置10の各部に処理を実行させるためのプログラム、即ち、処理レシピが格納される。
以下、再び図1を参照して、方法MTについて詳細に説明する。以下の説明では、図2、図4〜図16を適宜参照する。図4〜図16は、方法MTの実施の途中段階における被処理体を示す断面図である。なお、以下の説明では、方法MTにおいて図2に示すウエハWが図3に示す一つのプラズマ処理装置10を用いて処理される例について説明する。
まず、方法MTでは、プラズマ処理装置10内に図2に示すウエハWが搬入され、当該ウエハWが載置台PD上に載置されて、当該載置台PDによって保持される。
方法MTでは、次いで、工程ST1が実行される。工程ST1では、反射防止膜ALがエッチングされる。このため、工程ST1では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、フルオロカーボンガスを含む。フルオロカーボンガスは、例えば、Cガス及びCFガスのうち一種以上を含み得る。また、この処理ガスは、希ガス、例えば、Arガスを更に含み得る。また、工程ST1では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST1では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に供給され、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに対して供給される。
以下に、工程ST1における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:10sccm〜30sccm
CFガス:150sccm〜300sccm
Arガス:200sccm〜500sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:300W〜1000W
・高周波バイアス電力:200W〜500W
工程ST1では、処理ガスのプラズマが生成され、フルオロカーボンの活性種によって、レジストマスクRMの開口から露出されている部分において反射防止膜ALがエッチングされる。その結果、図4に示すように、反射防止膜ALの全領域のうち、レジストマスクRMの開口から露出されている部分が除去される。即ち、反射防止膜ALにレジストマスクRMのパターンが転写され、反射防止膜ALに開口を提供するパターンが形成される。なお、工程ST1における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
続く工程ST2では、有機膜OLがエッチングされる。このため、工程ST2では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、水素ガス及び窒素ガスを含み得る。なお、工程ST2において用いられる処理ガスは、有機膜をエッチングし得るものであれば、他のガス、例えば、酸素ガスを含む処理ガスであってもよい。また、工程ST2では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST2では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に供給され、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに対して供給される。
以下に、工程ST2における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:50mTorr(6.65Pa)〜200mTorr(26.6Pa)
・処理ガス
ガス:200sccm〜400sccm
ガス:200sccm〜400sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:500W〜2000W
・高周波バイアス電力:200W〜500W
工程ST2では、処理ガスのプラズマが生成され、反射防止膜ALの開口から露出されている部分において有機膜OLがエッチングされる。また、レジストマスクRMもエッチングされる。その結果、図5に示すように、レジストマスクRMが除去され、有機膜OLの全領域のうち、反射防止膜ALの開口から露出されている部分が除去される。即ち、有機膜OLに反射防止膜ALのパターンが転写され、有機膜OLに開口MOを提供するパターンが形成され、当該有機膜OLからマスクMKが生成される。なお、工程ST2における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
一実施形態においては、工程ST2の実行後に工程ST3が実行される。工程ST3では、第1領域R1が、第2領域R2が露出する直前までエッチングされる。即ち、第2領域R2上に第1領域R1が僅かに残されるまで、当該第1領域R1がエッチングされる。このため、工程ST3では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、フルオロカーボンガスを含む。また、この処理ガスは、希ガス、例えば、Arガスを更に含み得る。また、この処理ガスは、酸素ガスを更に含み得る。また、工程ST3では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST3では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に供給され、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに対して供給される。
工程ST3では、処理ガスのプラズマが生成され、マスクMKの開口から露出されている部分において第1領域R1が、フルオロカーボンの活性種によってエッチングされる。なお、この工程ST3のエッチングは、反応性イオンエッチングである。この工程ST3の処理時間は、当該工程ST3の終了時に、第2領域R2上に第1領域R1が所定の膜厚で残されるように、設定される。この工程ST3の実行の結果、図6に示すように、上部開口UOが部分的に形成される。なお、工程ST3における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
ここで、後述する工程ST11では、第1領域R1のエッチングよりも、第1領域R1を含むウエハWの表面上へのフルオロカーボンを含む堆積物の形成が優位となるモード、即ち、堆積モードとなる条件が選択される。一方、工程ST3では、堆積物の形成よりも第1領域R1のエッチングが優位となるモード、即ち、エッチングモードとなる条件が選択される。このため、一例では、工程ST3において利用されるフルオロカーボンガスは、Cガス及びCFガスのうち一種以上を含み得る。この例のフルオロカーボンガスは、工程ST11において利用されるフルオロカーボンガスの炭素原子数に対するフッ素原子数の比(即ち、フッ素原子数/炭素原子数)よりも、炭素原子数に対するフッ素原子数の比(即ち、フッ素原子数/炭素原子数)が高いフルオロカーボンガスである。また、一例では、フルオロカーボンガスの解離度を高めるために、工程ST3において利用されるプラズマ生成用の高周波電力は、工程ST11において利用されるプラズマ生成用の高周波電力よりも大きい電力に設定され得る。これら例によれば、エッチングモードを実現することが可能となる。また、一例では、工程ST3において利用される高周波バイアス電力も、工程ST11の高周波バイアス電力よりも大きい電力に設定され得る。この例によれば、ウエハWに対して引き込まれるイオンのエネルギーが高められ、第1領域R1を高速にエッチングすることが可能となる。
以下に、工程ST3における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
8ガス:10sccm〜30sccm
CFガス:50sccm〜150sccm
Arガス:500sccm〜1000sccm
ガス:10sccm〜30sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:500W〜2000W
・高周波バイアス電力:500W〜2000W
一実施形態では、次いで、工程ST4が実行される。工程ST4では、処理容器12内において酸素含有ガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。このため、工程ST4では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、一例では、酸素含有ガスとして、酸素ガスを含み得る。また、処理ガスは、希ガス(例えば、Arガス)又は窒素ガスといった不活性ガスを更に含み得る。また、工程ST4では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST4では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に対して供給される。なお、工程ST4では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給されなくてもよい。
工程ST4では、酸素の活性種が生成され、当該酸素の活性種によってマスクMKの開口MOがその上端部分において広げられる。具体的には、図7に示すように、開口MOの上端部分を画成するマスクMKの上側肩部がテーパ形状を呈するように、エッチングされる。これにより、以後の工程で生成される堆積物がマスクMKの開口MOを画成する面に付着しても、当該開口MOの幅の縮小量を低減させることができる。なお、工程ST4における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
ここで、後述する工程ST12では、各シーケンスにおいて形成される微量の堆積物を減少させるものであり、堆積物の過剰な減少を抑制する必要がある。一方、工程ST4では、マスクMKの開口MOの上端部分の幅を広げるために実行されるものであり、その処理時間の短さが要求される。
以下に、工程ST4における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:30mTorr(3.99Pa)〜200mTorr(26.6Pa)
・処理ガス
ガス:50sccm〜500sccm
Arガス:200sccm〜1500sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W〜200W
以上の工程により、シーケンスSQ1が適用される前の状態のウエハWが得られる。この状態のウエハWでは、第1領域R1が、第2領域R2によって画成される凹部を埋め、第2領域R2を覆っており、第1領域R1上にマスクMKが設けられており、当該マスクMKが、凹部の上に当該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供している。方法MTでは、次いで、この状態のウエハWに対して、一回以上のシーケンスSQ1が実行され、しかる後に、一回以上のシーケンスSQ2が実行される。また、一実施形態では、一回以上のシーケンスSQ3の実行の後に、一回以上のシーケンスSQ3が実行され得る。これらシーケンスSQ1、シーケンスSQ2、及び、シーケンスSQ3は、第1領域R1をエッチングするために実行されるものである。シーケンスSQ1、シーケンスSQ2、及び、シーケンスSQ3の各々は、工程ST11、工程ST12、及び工程ST13を含んでいる。以下、シーケンスSQ1、シーケンスSQ2、及びシーケンスSQ3の全てに共通する工程ST11、工程ST12、及び工程ST13の詳細について説明し、次いで、シーケンスSQ1、シーケンスSQ2、シーケンスSQ3の相違について説明する。
各シーケンスでは、まず、工程ST11が実行される。工程ST11では、ウエハWが収容された処理容器12内で、処理ガスのプラズマが生成される。このため、工程ST11では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、フルオロカーボンガスを含む。また、この処理ガスは、希ガス、例えば、Arガスを更に含み得る。また、工程ST11では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST11では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に対して供給される。
工程ST11では、フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマが生成され、解離したフルオロカーボンが、ウエハWの表面上に堆積して、堆積物DPを形成する(図8、図11、及び図14を参照)。かかる工程ST11における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
上述したように、工程ST11では、堆積モードとなる条件が選択される。このため、一例では、フルオロカーボンガスとして、Cガスが利用される。
以下に、工程ST11における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:2sccm〜10sccm
Arガス:500sccm〜1500sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W
一実施形態の各シーケンスでは、次いで、工程ST12が実行される。工程ST12では、処理容器12内において酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。このため、工程ST12では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。一例では、この処理ガスは、酸素含有ガスとして、酸素ガスを含む。また、一例では、この処理ガスは、不活性ガスとして、Arガスといった希ガスを含む。不活性ガスは、窒素ガスであってもよい。また、工程ST12では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST12では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に対して供給される。工程ST12では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給されなくてもよい。
工程ST12では、酸素の活性種が生成され、ウエハW上の堆積物DPの量が、当該酸素の活性種によって適度に減少される(図9、図12、及び図15を参照)。その結果、過剰な堆積物DPによって開口MO及び上部開口UOが閉塞されることが防止される。また、工程ST12で利用される処理ガスでは、酸素ガスが不活性ガスによって希釈されているので、堆積物DPが過剰に除去されることを抑制することができる。かかる工程ST12における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
以下に、工程ST12における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:2sccm〜20sccm
Arガス:500sccm〜1500sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W
一実施形態では、各シーケンスの工程ST12、即ち一回の工程ST12は2秒以上実行され、且つ、工程ST12において堆積物DPが1nm/秒以下のレートでエッチングされ得る。プラズマ処理装置10のようなプラズマ処理装置を用いて上記シーケンスを実行するには、工程ST11、工程ST12、及び工程ST13の各工程間の遷移のためのガスの切り換えに時間を要する。したがって、放電の安定に要する時間を考慮すると、工程ST12は2秒以上実行される必要がある。しかしながら、このような時間長の期間における堆積物DPのエッチングのレートが高すぎると、第2領域R2を保護するための堆積物が過剰に除去され得る。このため、工程ST12において1nm/秒以下のレートで堆積物DPがエッチングされる。これにより、ウエハW上に形成されている堆積物DPの量を適度に調整することが可能となる。なお、工程ST12における堆積物DPのエッチングの1nm/秒以下のレートは、処理容器内の圧力、処理ガス中の酸素の希ガスによる希釈の度合い、即ち、酸素濃度、及び、プラズマ生成用の高周波電力を、上述した条件から選択することによって達成され得る。
各シーケンスでは、次いで、工程ST13が実行される。工程ST13では、第1領域R1がエッチングされる。このため、工程ST13では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、不活性ガスを含む。不活性ガスは、一例では、Arガスといった希ガスであり得る。或いは、不活性ガスは、窒素ガスであってもよい。また、工程ST13では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST13では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に対して供給される。また、工程ST13では、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに供給される。
以下に、工程ST13における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
Arガス:500sccm〜1500sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:20W〜300W
工程ST13では、不活性ガスのプラズマが生成され、イオンがウエハWに対して引き込まれる。そして、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域R1がエッチングされる(図10、図13、及び図16を参照)。かかる工程ST13における上述したプラズマ処理装置10の各部の動作は制御部Cntによって制御され得る。
方法MTでは、シーケンスSQ1は、第2領域R2が露出するときを含む期間において実行される。シーケンスSQ1の工程ST11では、図8に示すように、ウエハW上に堆積物DPが形成される。なお、図8には、第1領域R1のエッチングが進行して、第2領域R2が露出し、当該第2領域R2上に堆積物DPが形成されている状態が示されている。この堆積物DPは、第2領域R2を保護する。そして、シーケンスSQ1の工程ST12では、図9に示すように、工程ST11で形成された堆積物DPの量が減少される。そして、シーケンスSQ1の工程ST13では、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域R1がエッチングされる。このシーケンスSQ1により、第2領域R2が露出され、第2領域R2が堆積物DPによって保護されつつ、第2領域R2によって提供される凹部内の第1領域R1がエッチングされる。これにより、図10に示すように、下部開口LOが徐々に形成される。
シーケンスSQ1は、一回以上繰り返される。したがって、図1に示すように、工程ST13の実行の後、工程STaにおいて、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件はシーケンスSQ1が所定回数実行されている場合に満たされるものと判定される。工程STaにおいて、停止条件が満たされないと判定される場合には、工程ST11からシーケンスSQ1が実行される。一方、工程STaにおいて、停止条件が満たされると判定される場合には、次いで、シーケンスSQ2が実行される。
シーケンスSQ2の工程ST11では、図11に示すように、ウエハW上に堆積物DPが形成される。そして、シーケンスSQ2の工程ST12では、図12に示すように、工程ST11で形成された堆積物DPの量が減少される。そして、シーケンスSQ2の工程ST13では、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域R1がエッチングされる。このシーケンスSQ2により、第2領域R2が堆積物DPによって保護されつつ、第2領域R2によって提供される凹部内の第1領域R1が更にエッチングされる。これにより、図13に示すように、下部開口LOの深さが更に深くなる。
シーケンスSQ2は、一回以上繰り返される。したがって、図1に示すように、工程ST13の実行の後、工程STbにおいて、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件はシーケンスSQ2が所定回数実行されている場合に満たされるものと判定される。工程STbにおいて、停止条件が満たされないと判定される場合には、工程ST11からシーケンスSQ2が実行される。一方、工程STbにおいて、停止条件が満たされると判定される場合には、次いで、シーケンスSQ2の実行が終了する。
方法MTでは、各回のシーケンスSQ1において第1領域R1がエッチングされる量が、各回のシーケンスSQ2において第1領域R1がエッチングされる量よりも少なくなるように、シーケンスSQ1の処理条件が設定される。一例においては、各回のシーケンスSQ1の実行時間長が、各回のシーケンスSQ2の実行時間長よりも短く設定される。この例では、シーケンスSQ1における工程ST11の実行時間長、工程ST12の実行時間長、及び工程ST13の実行時間長の比は、シーケンスSQ2における工程ST11の実行時間長、工程ST12の実行時間長、及び工程ST13の実行時間長の比と同様に設定され得る。例えば、シーケンスSQ1では、工程ST11の実行時間長は2秒〜5秒の範囲の時間長から選択され、工程ST12の実行時間長は2秒〜5秒の範囲の時間長から選択され、工程ST13の実行時間長は5秒〜10秒の範囲の時間長から選択される。また、シーケンスSQ2では、工程ST11の実行時間長は2秒〜10秒の範囲の時間長から選択され、工程ST12の実行時間長は2秒〜10秒の範囲の時間長から選択され、工程ST13の実行時間長は5秒〜20秒の範囲の時間長から選択される。
工程ST11で生成されるフルオロカーボンの活性種は、第2領域R2上に堆積して当該第2領域R2を保護するが、第1領域R1がエッチングされて第2領域R2が露出したときには、第2領域R2をエッチングし得る。そこで、方法MTでは、第2領域R2が露出する期間において一回以上のシーケンスSQ1が実行される。これにより、エッチング量が抑えられつつ堆積物DPがウエハW上に形成され、当該堆積物DPによって第2領域R2が保護される。しかる後に、エッチング量の多い一回以上のシーケンスSQ2が実行される。したがって、方法MTによれば、第2領域R2の削れを抑制しつつ、第1領域R1をエッチングすることが可能となる。
また、シーケンスSQ1において第2領域R2上に堆積物DPが既に形成されているので、各回のシーケンスSQ2におけるエッチング量を増加させても、第2領域R2の削れを抑制することができる。このように、各回のシーケンスSQ2のエッチング量を各回のシーケンスSQ1のエッチング量よりも増加させることにより、方法MTにおける第1領域R1のエッチングレートを向上させることができる。
一実施形態の方法MTでは、シーケンスSQ2の実行の後、シーケンスSQ3が更に実行される。シーケンスSQ3の工程ST11では、図14に示すように、ウエハW上に堆積物DPが形成される。そして、シーケンスSQ3の工程ST12では、図15に示すように、工程ST11で形成された堆積物DPの量が減少される。そして、シーケンスSQ3の工程ST13では、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって第1領域R1がエッチングされる。このシーケンスSQ3により、第2領域R2が堆積物DPによって保護されつつ、第2領域R2によって提供される凹部内の第1領域R1が更にエッチングされる。これにより、図16に示すように、下部開口LOの深さが更に深くなり、最終的には、凹部の底にある第2領域R2が露出するまで第1領域R1がエッチングされる。
シーケンスSQ3は、一回以上繰り返される。したがって、図1に示すように、工程ST13の実行の後、工程STcにおいて、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件はシーケンスSQ3が所定回数実行されている場合に満たされるものと判定される。工程STcにおいて、停止条件が満たされないと判定される場合には、工程ST11からシーケンスSQ3が実行される。一方、工程STcにおいて、停止条件が満たされると判定される場合には、方法MTの実施が終了する。
シーケンスSQ3の工程ST13では、高周波バイアス電力が、シーケンスSQ1及びシーケンスSQ2の工程ST13において利用される高周波バイアス電力よりも、大きい電力に設定される。例えば、シーケンスSQ1及びシーケンスSQ2の工程ST13では、高周波バイアス電力が20W〜100Wの電力に設定され、シーケンスSQ3の工程ST13では、高周波バイアス電力が100W〜300Wの電力に設定される。なお、一例のシーケンスSQ3では、工程ST11の実行時間長は2秒〜10秒の範囲の時間長から選択され、工程ST12の実行時間長は2秒〜10秒の範囲の時間長から選択され、工程ST13の実行時間長は5秒〜15秒の範囲の時間長から選択される。
図14に示すように、シーケンスSQ1及びシーケンスSQ2の実行後には、ウエハW上の堆積物DPの量が相当に多くなる。堆積物DPの量が多くなると、開口MOの幅、上部開口UO、及び下部開口LOの幅が堆積物DPによって狭められる。これにより、下部開口LOの深部に到達するイオンの流束が不足する事態が生じ得る。しかしながら、シーケンスSQ3の工程ST13では比較的大きい高周波バイアス電力が利用されるので、ウエハWに引きつけられるイオンのエネルギーが高められる。その結果、下部開口LOが深くても、当該下部開口LOの深部までイオンを供給することが可能となる。
以下、別の実施形態に係るエッチング方法について説明する。図17は、別の実施形態に係るエッチング方法を示す流れ図である。図17に示す方法MT2は、被処理体に対するプラズマ処理によって、酸化シリコンから構成された当該被処理体の第1領域を窒化シリコンから構成された当該被処理体の第2領域に対して選択的にエッチングする方法である。この方法MT2は、一回以上のシーケンスSQ21、一回以上のシーケンスSQ22、及び、工程ST6を含む。この方法MT2は、方法MTと同様に、工程ST3を更に含んでいてもよい。また、この方法MT2は、工程ST5を更に含んでいてもよい。
図18は、図17に示す方法MT2の適用対象である被処理体を例示する断面図である。図18に示すように、被処理体(以下、「ウエハW2」という)は、方法MT2が適用される前の初期状態において、上述のウエハWと同様に、基板SB、第1領域R1、及び、第2領域R2を有している。また、ウエハW2は、上述のウエハWと同様に、隆起領域RAを更に有し得る。さらに、ウエハW2は、第1領域R1上にマスクMK2を更に有する。マスクMK2は、第2領域R2によって画成される凹部の上に、当該凹部の幅よりも広い幅を有する開口MO2を提供している。
マスクMK2は、当該マスクMK2に対して第1領域R1が選択的にエッチングされるように選択された任意の材料から構成され得る。例えば、マスクMK2は、ウエハWのマスクMKと同様に、有機膜から形成されてもよい。マスクMK2が有機膜から形成される場合には、方法MT2が適用される被処理体は、図2に示したウエハWと同様に、レジストマスクRM、反射防止膜AL、及び、有機膜OLを有していてもよい。また、マスクMK2を有機膜OLから形成するために、方法MT2は、方法MTと同様に、工程ST1、工程ST2、及び工程ST4を更に含んでいてもよい。
或いは、マスクMK2は、金属を含有するマスクであってもよい。例えば、マスクMK2は、TiNといった材料から構成され得る。この場合には、金属層の上に別のマスクを準備し、当該別のマスクのパターンをプラズマエッチングによって金属層に転写することにより、当該金属層からマスクMK2を形成することができる。
以下、再び図17を参照し、方法MT2について詳細に説明する。以下の説明では、図17に加え、図18及び図19〜図27を参照する。図19〜図26は、図17に示す方法の実施の途中段階における被処理体を示す断面図であり、図27は、図17に示す方法の実施後の被処理体を示す断面図である。また、図28は、図17の工程ST6として用いられ得る処理の流れ図である。なお、以下の説明では、方法MT2において、図18に示すウエハWが図3に示す一つのプラズマ処理装置10を用いて処理される例について言及する。以下に説明する各工程の実行時には、プラズマ処理装置10の各部が制御部Cntによって制御される。
方法MT2では、図18に示すウエハW2が載置台PD上に載置され、当該載置台PD上で保持される。方法MT2では、次いで、工程ST3が実行される。方法MT2の工程ST3は、方法MTの工程ST3と同様の工程であり、反応性イオンエッチングによって、第1領域R1をエッチングする工程である。この工程ST3によって、マスクMKの開口から露出されている部分において第1領域R1が、フルオロカーボンの活性種によってエッチングされる。この工程ST3の処理時間は、当該工程ST3の終了時に、第2領域R2上に第1領域R1が所定の膜厚で残されるように、設定される。この工程ST3の実行の結果、図19に示すように、上部開口UO2が部分的に形成される。
次いで、方法MT2では、第1領域R1をエッチングするために、一回以上のシーケンスSQ21が実行される。一回以上のシーケンスSQ21の各々は、工程ST21及び工程ST23を含む。一回以上のシーケンスSQ21の各々は、工程ST22を更に含んでいてもよい。
一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST21は、工程ST11と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST21では、フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。そして、解離したフルオロカーボンが、ウエハWの表面上に堆積して、図20に示すように、堆積物DPを形成する。
以下に、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST21における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:3sccm〜5sccm
Arガス:700sccm〜1200sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W
・処理時間:0.5秒
一回以上のシーケンスSQ21の各々では、次いで、工程ST22が実行される。一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST22は、工程ST12と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST22では、酸素の活性種が生成され、ウエハW2上の堆積物DPの量が、図21に示すように、酸素の活性種によって適度に減少される。その結果、過剰な堆積物DPによって開口MO2及び上部開口UO2が閉塞されることが防止される。また、一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST22で利用される処理ガスでは、酸素ガスが不活性ガスによって希釈されているので、堆積物DPが過剰に除去されることを抑制することができる。
以下に、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST22における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:4sccm〜6sccm
Arガス:700sccm〜1200sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W
・処理時間:1秒
一回以上のシーケンスSQ21の各々では、次いで、工程ST23が実行される。一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST23は、工程ST13と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST23では、不活性ガスのプラズマが生成され、イオンがウエハW2に対して引き込まれる。そして、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって、図22に示すように、第1領域R1がエッチングされる。これにより、上部開口UO2が形成される。
以下に、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST23における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
Arガス:700sccm〜1200sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:0W〜20W
なお、一回以上のシーケンスSQ21の各々では、工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比が、後述する一回以上のシーケンスSQ22の各々に含まれる工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比よりも、大きな比に設定される。例えば、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST21の実行時間と一回以上のシーケンスSQ22の各々の工程ST21の実行時間が、同じ時間長に設定され、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST23の実行時間が、一回以上のシーケンスSQ22の各々の工程ST23の実行時間よりも長い時間長に設定されてもよい。例えば、一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST23の実行時間が7秒に設定され、一回以上のシーケンスSQ22の各々の工程ST23の実行時間が5秒に設定され得る。
各シーケンスにおいて、工程ST21の実行時間に対して工程ST23の実行時間が短くなると、ウエハW2上に形成される堆積物DPの量が多くなり、エッチング量が少なくなる。一方、各シーケンスにおいて、工程ST21の実行時間に対して工程ST23の実行時間が長くなると、ウエハW2上に形成される堆積物DPの量が少なくなり、エッチング量が多くなる。したがって、一回以上のシーケンスSQ21の各々では、ウエハW2上に形成される堆積物DPの量が比較的少なくなり、エッチング量が比較的多くなる。故に、一回以上のシーケンスSQ21によれば、ウエハW2に形成される開口の堆積物DPによる閉塞を抑制しつつ第1領域R1のエッチングを行うことができる。
方法MT2では、続く工程STJ1において、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件はシーケンスSQ21が所定回数実行されている場合に満たされるものと判定される。工程STJ1において、停止条件が満たされないと判定される場合には、工程ST21からシーケンスSQ21が実行される。一方、工程STJ1において、停止条件が満たされると判定される場合には、一回以上のシーケンスSQ21の実行が終了する。
上述したように、一回以上のシーケンスSQ21では、形成される堆積物DPの量が比較的少なく、エッチング量が比較的多くなる。その結果、第1領域R1に加えて、マスクMK2も削られ、図22に示すように、マスクMK2を構成する材料を含む堆積物DP2がウエハW2上に形成され得る。この堆積物DP2を除去するために、方法MT2では、次いで、工程ST5が実行される。工程ST5では、図22に示すウエハW2に対する反応性イオンエッチングが行われる。
工程ST5では、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択されたガスソースから処理容器12内に処理ガスが供給される。この処理ガスは、堆積物DP2を構成する材料に応じて適宜選択される。一例では、処理ガスは、フルオロカーボンガスを含む。また、この処理ガスは、希ガス、例えば、Arガスを更に含み得る。また、この処理ガスは、酸素ガスを更に含み得る。また、工程ST5では、排気装置50が作動され、処理容器12内の圧力が所定の圧力に設定される。さらに、工程ST5では、第1の高周波電源62からの高周波電力が上部電極30に供給され、第2の高周波電源64からの高周波バイアス電力が下部電極LEに対して供給される。この工程ST5では、処理ガスのプラズマが生成され、堆積物DP2がイオンによってエッチングされる。これにより、第1領域R1のエッチングを妨害し得る堆積物DP2が、図23に示すように、除去される。かかる工程ST5を実行することにより、方法MT2における以降の処理において、良好な形状の開口(後述の下部開口LO2)を形成することが可能となる。
以下に、工程ST5における各種条件を例示する。
・処理容器内圧力:10mTorr(1.33Pa)〜50mTorr(6.65Pa)
・処理ガス
ガス:4sccm〜6sccm
Arガス:700sccm〜1200sccm
ガス:3sccm〜5sccm
・プラズマ生成用の高周波電力:100W〜500W
・高周波バイアス電力:40W〜60W
・処理時間:55秒
次いで、方法MT2では、第1領域R1をエッチングするために、一回以上のシーケンスSQ22が実行される。一回以上のシーケンスSQ22の各々は、工程ST21及び工程ST23を含む。一回以上のシーケンスSQ22の各々は、工程ST22を更に含んでいてもよい。
一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST21は、一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST21と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST21では、フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。そして、解離したフルオロカーボンが、ウエハWの表面上に堆積して、図24に示すように、堆積物DPを形成する。
一回以上のシーケンスSQ22の各々では、次いで、工程ST22が実行される。一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST22は、一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST22と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST22では、酸素の活性種が生成され、ウエハW2上の堆積物DPの量が、図25に示すように、酸素の活性種によって適度に減少される。
一回以上のシーケンスSQ22の各々では、次いで、工程ST23が実行される。一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST23は、一回以上のシーケンスSQ21の各々における工程ST23と同様の工程である。一回以上のシーケンスSQ22の各々における工程ST23では、不活性ガスのプラズマが生成され、イオンがウエハW2に対して引き込まれる。そして、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって、第1領域R1がエッチングされる。これにより、第2領域R2によって画成される凹部内の第1領域R1がエッチングされ、図26に示すように、下部開口LO2が部分的に形成される。
一回以上のシーケンスSQ22の各々では、工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比が、一回以上のシーケンスSQ21の各々に含まれる工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比よりも、小さい比に設定される。したがって、一回以上のシーケンスSQ22では、ウエハW2上に形成される堆積物DPの量は比較的多く、エッチング量は比較的少なくなる。かかる一回以上のシーケンスSQ22によれば、第2領域R2の上面を覆っていた第1領域R1の酸化シリコンが除去されたときに、当該第2領域R2を堆積物DPによって保護することができる(図26参照)。
方法MT2では、続く工程STJ2において、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件はシーケンスSQ22が所定回数実行されている場合に満たされるものと判定される。工程STJ2において、停止条件が満たされないと判定される場合には、工程ST21からシーケンスSQ22が実行される。一方、工程STJ2において、停止条件が満たされると判定される場合には、一回以上のシーケンスSQ22の実行が終了する。
方法MT2では、次いで、第1領域R1を更にエッチングするために、工程ST6が実行される。一例の工程ST6では、反応性イオンエッチングによって、第1領域R1がエッチングされる。この工程ST6は、方法MT2の工程ST3と同様の工程であり得る。工程ST6の実行時には、一回以上のシーケンスSQ22によって形成された堆積物DPにより第2領域R2が保護されている。したがって、工程ST6では、第2領域R2の削れを抑制しつつ、高いエッチングレートで第1領域R1のエッチングを進行させることができる。この工程ST6により、図27に示すように、下部開口LO2の深さが更に深くなり、最終的には、凹部の底にある第2領域R2が露出するまで第1領域R1がエッチングされる。
別の例の工程ST6では、図28に示すように、一回以上のシーケンスSQ23が実行される。一回以上のシーケンスSQ23の各々は、シーケンスSQ21及びシーケンスSQ22の各々と同様に、工程ST21及び工程ST23を含んでいる。一回以上のシーケンスSQ23の各々は、シーケンスSQ21及びシーケンスSQ22の各々と同様に、工程ST22を更に含んでいてもよい。
一回以上のシーケンスSQ23の各々における工程ST21では、フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマが生成される。そして、解離したフルオロカーボンが、ウエハWの表面上に堆積して、堆積物DPを形成する。一回以上のシーケンスSQ23の各々における工程ST22では、酸素の活性種が生成され、ウエハW2上の堆積物DPの量が、酸素の活性種によって適度に減少される。一回以上のシーケンスSQ23の各々における工程ST23では、不活性ガスのプラズマが生成され、イオンがウエハW2に対して引き込まれる。そして、堆積物DPに含まれるフルオロカーボンのラジカルによって、第1領域R1がエッチングされる。
なお、一回以上のシーケンスSQ23の各々では、工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比が、一回以上のシーケンスSQ22の各々に含まれる工程ST21の実行時間に対する工程ST23の実行時間の比よりも、大きな比に設定される。例えば、一回以上のシーケンスSQ23の各々の工程ST21の実行時間と一回以上のシーケンスSQ21の各々の工程ST21の実行時間が、同じ時間長に設定され、一回以上のシーケンスSQ23の各々の工程ST23の実行時間が、一回以上のシーケンスSQ22の各々の工程ST21の実行時間よりも長い時間長に設定されてもよい。これにより、一回以上のシーケンスSQ23の各々では、形成される堆積物DPの量が比較的少なくなり、エッチング量が比較的多くなる。したがって、マスクMK2の開口MO2、上部開口UO2、下部開口LO2を閉塞させずに、第1領域R1をエッチングすることが可能となる。また、上述の一回以上のシーケンスSQ22の実行の結果、第2領域R2上には堆積物DPが既に形成されているので、一回以上のシーケンスSQ23では、堆積物DPにより第2領域R2が保護された状態で、高いエッチングレートで第1領域R1のエッチングを進行させることが可能となる。
以上、種々の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、方法MT及び方法MT2の実施において、上部電極30にプラズマ生成用の高周波電力が供給されているが、当該高周波電力は下部電極LEに供給されてもよい。また、方法MT及び方法MT2の実施には、プラズマ処理装置10以外のプラズマ処理装置を用いることができる。具体的には、誘導結合型のプラズマ処理装置、又は、マイクロ波といった表面波によってプラズマを生成するプラズマ処理装置のように、任意のプラズマ処理装置を用いて方法MT及び方法MT2を実施することが可能である。
また、シーケンスSQ1、シーケンスSQ2、及びシーケンスSQ3のうち少なくとも一つ、又はそれらの全てにおける工程ST11、工程ST12、及び工程ST13の実行順序が変更されてもよい。例えば、シーケンスSQ1、シーケンスSQ2、及びシーケンスSQ3のうち少なくとも一つ、又はそれらの全てにおいて、工程ST13の実行後に工程ST12が実行されてもよい。また、シーケンスSQ21、シーケンスSQ22、及びシーケンスSQ23のうち少なくとも一つ、又はそれらの全てにおける工程ST21、工程ST22、及び工程ST23の実行順序が変更されてもよい。例えば、シーケンスSQ21、シーケンスSQ22、及びシーケンスSQ23のうち少なくとも一つ、又はそれらの全てにおいて、工程ST23の実行後に工程ST22が実行されてもよい。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、30…上部電極、PD…載置台、LE…下部電極、ESC…静電チャック、40…ガスソース群、42…バルブ群、44…流量制御器群、50…排気装置、62…第1の高周波電源、64…第2の高周波電源、Cnt…制御部、W…ウエハ、R1…第1領域、R2…第2領域、OL…有機膜、AL…シリコン含有反射防止膜、MK…マスク、DP…堆積物。

Claims (9)

  1. 被処理体に対するプラズマ処理によって、酸化シリコンから構成された第1領域を窒化シリコンから構成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法であって、
    前記被処理体は、凹部を画成する前記第2領域、該凹部を埋め、且つ前記第2領域を覆うように設けられた前記第1領域、及び、前記第1領域上に設けられたマスクを有し、該マスクは、前記凹部の上に該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供し、
    該方法は、
    前記第1領域をエッチングするために実行される一回以上の第1シーケンスと、
    前記第1領域を更にエッチングするために、前記一回以上の第1シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第2シーケンスと、
    を含み、
    前記一回以上の第1シーケンスの各々、及び、前記一回以上の第2シーケンスの各々は、
    前記被処理体を収容した処理容器内においてフルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第1工程であり、前記被処理体上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該第1工程と、
    前記堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルによって前記第1領域をエッチングする第2工程と、
    を含み、
    前記一回以上の第1シーケンスは、前記第2領域が露出するときを含む期間において実行され、
    前記一回以上の第1シーケンスの各々によって前記第1領域がエッチングされる量が、前記一回以上の第2シーケンスの各々によって前記第1領域がエッチングされる量よりも少ない、
    方法。
  2. 前記第1領域を更にエッチングするために、前記一回以上の第2シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第3シーケンスを更に含み、
    前記一回以上の第3シーケンスの各々は、前記第1工程、及び、前記第2工程を含み、
    前記一回以上の第1シーケンス、前記一回以上の第2シーケンス、及び前記一回以上の第3シーケンスの各々に含まれる前記第2工程において、不活性ガスのプラズマが生成され、前記被処理体を支持する載置台に高周波バイアス電力が供給されることによって前記被処理体に対してイオンが引き込まれ、
    前記一回以上の第3シーケンスに含まれる前記第2工程において利用される前記高周波バイアス電力が、前記一回以上の第1シーケンス及び前記一回以上の第2シーケンスに含まれる前記第2工程において利用される前記高周波バイアス電力よりも大きい、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記一回以上の第1シーケンス、前記一回以上の第2シーケンス、及び、前記一回以上の第3シーケンスの各々は、前記被処理体を収容した前記処理容器内において、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第3工程を更に含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 酸化シリコンから構成された被処理体の第1領域を窒化シリコンから構成された該被処理体の第2領域に対して選択的にエッチングする方法であって、
    前記被処理体は、該方法が適用される前の初期状態において、凹部を画成する前記第2領域、該凹部を埋め、且つ前記第2領域を覆うように設けられた前記第1領域、及び、前記第1領域上に設けられたマスクを有し、該マスクは、前記凹部の上に該凹部の幅よりも広い幅を有する開口を提供し、
    該方法は、
    前記第1領域をエッチングするために実行される一回以上の第1シーケンスと、
    前記第1領域を更にエッチングするために、前記一回以上の第1シーケンスの実行の後に実行される一回以上の第2シーケンスと、
    前記一回以上の第2シーケンスの実行の後に、前記第1領域を更にエッチングする工程と、
    を含み、
    前記一回以上の第1シーケンスの各々、及び、前記一回以上の第2シーケンスの各々は、
    フルオロカーボンガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第1工程であり、前記被処理体上にフルオロカーボンを含む堆積物を形成する、該第1工程と、
    前記堆積物に含まれるフルオロカーボンのラジカルによって前記第1領域をエッチングする第2工程と、
    を含み、
    前記一回以上の第1シーケンスの各々に含まれる前記第1工程の実行時間に対する該一回以上の第1シーケンスの各々に含まれる前記第2工程の実行時間の比は、前記一回以上の第2シーケンスの各々に含まれる前記第1工程の実行時間に対する該一回以上の第2シーケンスの各々に含まれる前記第2工程の実行時間の比よりも大きい、
    方法。
  5. 前記一回以上の第1シーケンスが実行された後、且つ、前記一回以上の第2シーケンスが実行される前に、前記マスクを構成する材料を含み前記被処理体上に形成された堆積物に対する反応性イオンエッチングを実行する工程を更に含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1領域を更にエッチングする前記工程において、反応性イオンエッチングによって前記第1領域がエッチングされる、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記一回以上の第1シーケンス及び前記一回以上の第2シーケンスの各々は、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第3工程であり、フルオロカーボンを含む前記堆積物を減少させる、該第3工程を更に含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1領域を更にエッチングする前記工程は、前記第1工程及び前記第2工程を各々が含む一回以上の第3シーケンスを実行することを含み、
    前記一回以上の第3シーケンスに含まれる前記第1工程の実行時間に対する該一回以上の第3シーケンスに含まれる前記第2工程の実行時間の比は、前記一回以上の第2シーケンスに含まれる前記第1工程の実行時間に対する該一回以上の第2シーケンスに含まれる前記第2工程の実行時間の比よりも大きい、
    請求項4又は5に記載の方法。
  9. 前記一回以上の第1シーケンス、前記一回以上の第2シーケンス、及び前記一回以上の第3シーケンスの各々は、酸素含有ガス及び不活性ガスを含む処理ガスのプラズマを生成する第3工程であり、フルオロカーボンを含む前記堆積物を減少させる、該第3工程を更に含む、請求項8に記載の方法。
JP2015236609A 2015-01-16 2015-12-03 エッチング方法 Active JP6521848B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610021315.3A CN105810581B (zh) 2015-01-16 2016-01-13 蚀刻方法
KR1020160004751A KR102429615B1 (ko) 2015-01-16 2016-01-14 에칭 방법
EP16151259.5A EP3046139A1 (en) 2015-01-16 2016-01-14 Etching method
US14/995,269 US9754797B2 (en) 2015-01-16 2016-01-14 Etching method for selectively etching silicon oxide with respect to silicon nitride
TW105101024A TWI713109B (zh) 2015-01-16 2016-01-14 蝕刻方法(一)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006769 2015-01-16
JP2015006769 2015-01-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016136616A true JP2016136616A (ja) 2016-07-28
JP6521848B2 JP6521848B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=56512714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015236609A Active JP6521848B2 (ja) 2015-01-16 2015-12-03 エッチング方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6521848B2 (ja)
KR (1) KR102429615B1 (ja)
TW (1) TWI713109B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018071181A1 (en) * 2016-10-11 2018-04-19 Lam Research Corporation Method for selectively etching with reduced aspect ratio dependence
JP2018098480A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 東京エレクトロン株式会社 窒化シリコンから形成された第1領域を酸化シリコンから形成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法
CN111627809A (zh) * 2019-02-28 2020-09-04 东京毅力科创株式会社 基片处理方法和基片处理装置
JP2020145404A (ja) * 2019-02-28 2020-09-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法および基板処理装置
CN113394082A (zh) * 2016-08-29 2021-09-14 东京毅力科创株式会社 等离子体处理装置和被处理体的处理方法
KR20210117165A (ko) 2020-03-18 2021-09-28 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110993499B (zh) * 2019-11-05 2022-08-16 北京北方华创微电子装备有限公司 一种刻蚀方法、空气隙型介电层及动态随机存取存储器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06260442A (ja) * 1992-11-27 1994-09-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH09321024A (ja) * 1996-05-29 1997-12-12 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2001308079A (ja) * 2000-02-14 2001-11-02 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2002500442A (ja) * 1997-12-29 2002-01-08 ラム リサーチ コーポレーション 半導体デバイスのためのセルフアライメントコンタクト
JP2007189237A (ja) * 1999-07-20 2007-07-26 Samsung Electronics Co Ltd 選択的ポリマー蒸着を用いたプラズマエッチング方法及びこれを用いたコンタクトホール形成方法
JP2012084872A (ja) * 2010-09-15 2012-04-26 Tokyo Electron Ltd プラズマエッチング処理装置、プラズマエッチング処理方法、および半導体素子製造方法
JP2012204367A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法及び記憶媒体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6174451B1 (en) * 1998-03-27 2001-01-16 Applied Materials, Inc. Oxide etch process using hexafluorobutadiene and related unsaturated hydrofluorocarbons

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06260442A (ja) * 1992-11-27 1994-09-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH09321024A (ja) * 1996-05-29 1997-12-12 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2002500442A (ja) * 1997-12-29 2002-01-08 ラム リサーチ コーポレーション 半導体デバイスのためのセルフアライメントコンタクト
JP2007189237A (ja) * 1999-07-20 2007-07-26 Samsung Electronics Co Ltd 選択的ポリマー蒸着を用いたプラズマエッチング方法及びこれを用いたコンタクトホール形成方法
JP2001308079A (ja) * 2000-02-14 2001-11-02 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2012084872A (ja) * 2010-09-15 2012-04-26 Tokyo Electron Ltd プラズマエッチング処理装置、プラズマエッチング処理方法、および半導体素子製造方法
JP2012204367A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法及び記憶媒体

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113394082A (zh) * 2016-08-29 2021-09-14 东京毅力科创株式会社 等离子体处理装置和被处理体的处理方法
WO2018071181A1 (en) * 2016-10-11 2018-04-19 Lam Research Corporation Method for selectively etching with reduced aspect ratio dependence
US10037890B2 (en) 2016-10-11 2018-07-31 Lam Research Corporation Method for selectively etching with reduced aspect ratio dependence
JP2018098480A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 東京エレクトロン株式会社 窒化シリコンから形成された第1領域を酸化シリコンから形成された第2領域に対して選択的にエッチングする方法
CN111627809A (zh) * 2019-02-28 2020-09-04 东京毅力科创株式会社 基片处理方法和基片处理装置
JP2020145404A (ja) * 2019-02-28 2020-09-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法および基板処理装置
US11728166B2 (en) 2019-02-28 2023-08-15 Tokyo Electron Limited Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP7390165B2 (ja) 2019-02-28 2023-12-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法および基板処理装置
CN111627809B (zh) * 2019-02-28 2024-03-22 东京毅力科创株式会社 基片处理方法和基片处理装置
KR20210117165A (ko) 2020-03-18 2021-09-28 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치

Also Published As

Publication number Publication date
TW201701349A (zh) 2017-01-01
KR102429615B1 (ko) 2022-08-04
KR20160088817A (ko) 2016-07-26
TWI713109B (zh) 2020-12-11
JP6521848B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017216284A (ja) エッチング方法
JP6521848B2 (ja) エッチング方法
US20220051904A1 (en) Etching method
KR102513051B1 (ko) 에칭 방법
US11264246B2 (en) Plasma etching method for selectively etching silicon oxide with respect to silicon nitride
US20220181162A1 (en) Etching apparatus
KR102494293B1 (ko) 에칭 방법
JP6578145B2 (ja) エッチング方法
US9754797B2 (en) Etching method for selectively etching silicon oxide with respect to silicon nitride
CN105810579B (zh) 蚀刻方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250