JP2016136577A - 電子回路モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】金属カバーを回路基板に半田付けするランド部の近傍に回路部品が実装されていた場合でも、電子回路モジュールのマザーボードへの実装の際に、回路部品の回路基板への導通接続が損なわれにくい電子回路モジュールを提供する。【解決手段】回路基板20は、矩形状を成すとともに隅部にランド部21がそれぞれ形成されており、ランド部21に隣り合うように配置された回路部品30と当該ランド部21との間には、ランド部21に位置するフラックスが回路部品30側へ流れるのを抑制するとともにフラックスの流れを所定箇所に誘導可能な抜き溝部50が設けられ、所定箇所にフラックスの回路部品30側への流れを迂回させる複数のダミー部品60が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、回路部品が搭載された回路基板上に金属カバーが半田付けされた電子回路モジュールに関する。
近年、配線基板上に複数の電子部品を搭載してなる小型の電子回路モジュールが急速に普及してきた。この種の電子回路モジュールには、抵抗やコンデンサ等の受動部品やトランジスタや集積回路(Integrated Circuit)等の能動部品が高密度に搭載されている。このような電子回路モジュールに対して、外部からの電磁波による悪影響を防止するため、シールド部材を用いる場合が多い。
このような電子回路モジュールとして、特許文献1では、シールドカバーを備えた電子回路モジュールが提案されている。
以下、図7を用いて特許文献1に記載の電子回路モジュール100について説明する。図7は、電子回路モジュール100の構成を示す分解斜視図である。
図7に示す電子回路モジュール100は、網点を施して示すように、回路基板112には、その上面の周縁部を取り囲むようにしてグランド電極112aが形成されている。また、回路基板112には、その上面に多数の回路部品116、118が実装されている。そして、シールドカバー114は、側板114b、114cの下端と、回路基板112の上面に配置されているグランド電極112aに半田付けされている構成となっている。
特開2011−23410号公報
しかしながら、従来例の構成では、例えば回路部品をシールドカバーの近傍に配置しようとすると、シールドカバー(金属カバー)を回路基板に半田付けにて取り付ける際に、半田に含まれているフラックスが回路部品の下に流れる可能性があった。このような状態において、電子回路モジュールをマザーボードにリフロー半田付け等で実装すると、回路部品の下に流れ込んだフラックスがリフロー半田付け時の熱によって膨張し、回路部品を持ち上げてしまい、最悪の場合には、回路部品と回路基板との電気的接続が絶たれるという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、金属カバーを回路基板に半田付けするランド部の近傍に回路部品が実装されていた場合でも、電子回路モジュールのマザーボードへの実装の際に、回路部品の回路基板への導通接続が損なわれにくい電子回路モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、回路基板と、該回路基板に実装された回路部品と、前記回路部品を覆うように前記回路基板のランド部に半田付けされた金属カバーと、を備えた電子回路モジュールにおいて、前記ランド部に隣り合うように配置された前記回路部品と当該ランド部との間には、前記ランド部に位置するフラックスが前記回路部品側へ流れるのを抑制するとともに前記フラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられ、前記所定箇所に前記フラックスの前記回路部品側への流れを迂回させる迂回手段が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、金属カバーが半田付けされるランド部に隣り合うように回路部品が実装されている場合において、ランド部に位置する半田のフラックスが回路部品側へ流れるのを抑制するとともにフラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられているので、フラックスがランド部に隣り合う回路部品側へ流れるのを抑制することができる。また、フラックスの量が多い場合でも、フラックスは所定箇所に導かれ、その箇所には、フラックスの流れを迂回させる迂回手段が設けられているので、フラックスの流れを迂回手段で制御することができるため、より回路部品側へフラックスが達しにくくすることができる。このため、電子回路モジュールがマザーボードに実装されて、リフロー炉に入れられるなどして加熱された場合でも、金属カバーが半田付けされたランド部から流れたフラックスが回路部品の下側に入り込むのを抑制して、フラックスの膨張に伴う回路部品の浮き等による不具合の発生を防止できる。したがって、金属カバーを回路基板に半田付けするランド部の近傍に回路部品が実装されていた場合でも、電子回路モジュールのマザーボードへの実装の際に、回路部品の回路基板への導通接続が損なわれにくい電子回路モジュールを提供することができる。
また、本発明の電子回路モジュールにおいては、前記迂回手段は、複数のダミー部品が実装されることによって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、迂回手段は、複数のダミー部品が実装されることによって構成されているので、フラックスが所定箇所から回路部品側へ流れようとした場合、フラックスはダミー部品間に形成された流路を流れる。したがって、フラックスはダミー部品によって迂回させられながら流れるので、回路部品の下側に達しにくくなる。
また、本発明の電子回路モジュールにおいては、前記複数のダミー部品は、前記ランド部から遠ざかる方向において、複数列にわたって互い違いに配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ダミー部品が、複数列にわたって互い違いに配置されているので、フラックスの流れる経路の距離を稼ぐことができる。
また、本発明の電子回路モジュールにおいては、前記回路基板には、半田レジスト層が形成されており、前記誘導手段は、前記半田レジスト層が設けられていない抜き溝部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、誘導手段は、回路基板の半田レジスト層を抜くことによって形成されているので、回路基板の製造工程を増やすことなく、容易に誘導手段を設けることができる。
また、本発明の電子回路モジュールにおいては、前記回路基板は、矩形状を成すとともに隅部に前記ランド部がそれぞれ形成されており、前記誘導手段は、前記所定箇所を除いて前記ランド部を囲むように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ランド部が回路基板の隅部に限定されているので、金属カバーの全周が半田付けされる場合に比べて、フラックスの量を減らすことができる。また、誘導手段が所定箇所を除いてランド部を囲むように形成されているので、フラックスを容易に所定箇所に導くことができる。
本発明によれば、ランド部に位置する半田のフラックスが回路部品側へ流れるのを抑制するとともにフラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられているので、フラックスがランド部に隣り合う回路部品側へ流れるのを抑制することができる。したがって、金属カバーを回路基板に半田付けするランド部の近傍に回路部品が実装されていた場合でも、電子回路モジュールのマザーボードへの実装の際に、回路部品の回路基板への導通接続が損なわれにくい電子回路モジュールを提供することができる。
本発明の実施形態の電子回路モジュールを示す分解斜視図である。 回路基板の第1隅部を拡大して示す部分平面図である。 図2のIII−III線で切断した模式断面図である。 フラックスの流れを表す説明図である。 比較例の回路基板の第1隅部を拡大して示す部分平面図である。 比較例のフラックスの流れを表す説明図である。 従来の電子回路モジュールの構成を示す分解斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
図1は、本実施形態の電子回路モジュール1を示す分解斜視図である。図2は、回路基板20の第1隅部20aを拡大して示す部分平面図である。図3は、図2のIII−III線で切断した模式断面図である。図4は、フラックスの流れF1を表す説明図である。
電子回路モジュール1は、図1に示すように、集積回路31やコンデンサ32等の回路部品30と、回路部品30が実装された回路基板20と、回路部品30を覆うように回路基板20に半田付けされた金属カバー10と、を備えている。
金属カバー10は、例えば銅板やアルミニウム板のような比較的電気抵抗の低い金属板をプレス加工して成形されている。金属カバー10は、図1のZ2側の面が開口されたケース状である。そのZ1側に位置する天板10aは、略矩形状を成しており、4つの角は面取りされている。また、天板10aの四辺および面取りされた四箇所からそれぞれ側板10bおよび10cが略垂直に屈曲されてZ2方向に延びている。四箇所の側板10cの先端には突起部10dが設けられている。
回路基板20は、エポシキ樹脂からなる絶縁性基板に配線等の導電性金属パターンが配設されたものである。回路基板20は、矩形状を成すとともに、その隅部(第1隅部20a、第2隅部20b、第3隅部20c、第4隅部20d)にランド部21がそれぞれ形成されている。本実施形態において、回路部品30は、第1隅部20aのランド部21に隣り合うように配置されている。なお、回路基板20には図示した第1隅部20a付近の回路部品30以外にも部品が多数配置されるが、本明細書および図面では、説明に必要な部分だけを記載した。本明細書では、第1隅部20aのランド部21について詳述することとし、第2隅部20b、第3隅部20c、第4隅部20dについての説明は割愛する。
配線の導電性金属パターンには、例えば銅箔が用いられている。配線は回路部品30等を半田付けするために必要な部分だけを露出するように、それ以外の大半の部分が半田レジスト層70に覆われている。半田レジスト層70は、絶縁性の熱硬化性エポキシ樹脂からなり、回路部品30等の部品を半田付けする前に回路基板20上に形成される。半田レジスト層70は、印刷で形成してもよいが、露光工程および現像工程によって不要部分を抜く感光性樹脂で形成することが好適である。
ランド部21は、配線と同様に、導電性金属パターンが配設されたものである。ランド部21は、回路基板20の配線を形成する製造工程で、配線と同時に形成することができる。図1および図2ではランド部21のパターンを円形としているが、円形に限定されるものではない。ランド部21には、金属カバー10の突起部10dが挿入できる貫通穴21aが形成されている。金属カバー10は、突起部10dが貫通穴21aに挿入された状態で、ランド部21に半田付けされる。このため、金属カバー10を取り付ける工程の前に、図3に示すように、ランド部21にはあらかじめクリーム状の半田21bが塗布してある。なお、貫通穴21aに突起部10dを挿入しない態様で、側板10cをランド部21に直接に半田付けできる構成であってもよい。
なお、これらの半田付けは、基板上に部品を載せて部品実装面の表面だけの半田付けで部品を固定・接続する技術(表面実装技術)で行われる。より具体的には、半田付けするために必要な部分にクリーム状の半田を塗布し、部品を載せた後、温風や赤外線で基板全体を加熱して半田付けするものである。
この半田には、フラックスが含まれている。フラックスは、例えばロジン系樹脂に活性剤が添加されたものである。フラックスは導電性金属パターンの表面酸化膜を除去する等、半田付けを行うために必要な働きをする。しかしながら、半田に先行して流動したフラックスが、半田レジスト層70の段差で留まらずに、半田レジスト層70の上まで流動したり、基板と部品の下側との隙間に毛細管現象によって流入したりする場合があった。
比較例として、従来の構成におけるフラックスの流れF200を、図5および図6を参照して説明する。図5は、比較例の回路基板220の第1隅部220aを拡大して示す部分平面図である。図6は、比較例のフラックスの流れF200を表す説明図である。
図5に示す回路基板220では、第1隅部220aのランド部221の近傍に回路部品230が実装されている。ランド部221と回路部品230との間には、半田レジスト層270が形成されている。
ランド部221に位置する、半田のフラックスが半田レジスト層270の上まで流動すると、図6に示すように、ランド部221から流れた比較例のフラックスの流れF200は回路部品230の一辺に到達する。回路部品230が回路基板220との空隙を有して半田付けされている場合には、フラックスが吸い込まれやすくなって、図6に示すように、回路部品230の一辺に沿って拡がりながら下側に入り込むようになる。これにより、回路部品230の下にフラックスが残留し、このような状態において、電子回路モジュールをマザーボードにリフロー半田付け等で実装すると、回路部品230の下に流れ込んだフラックスがリフロー半田付け時の熱によって膨張し、回路部品230を持ち上げてしまい、最悪の場合には、回路部品230と回路基板220との電気的接続が絶たれる。
このようなフラックスの挙動を考慮し、本実施形態の電子回路モジュール1は、以下の特徴を備え、この問題を解決している。
回路基板20には、第1隅部20aのランド部21から回路部品30側に向かった位置に、複数のダミー部品60が実装されている。ダミー部品60は、回路部品30に比べて小さな占有面積であり、チップ抵抗やチップインダクタと呼ばれるものを流用することができ、回路部品30等の部品を半田付けする工程で実装される。図2に示すように、複数のダミー部品60は、ランド部21から遠ざかる方向において、複数列にわたって互い違いに配置されている。さらに、回路基板20には、回路部品30等の部品を半田付けする前に、半田レジスト層70が形成されている。第1隅部20aにも、ランド部21の外周側には半田レジスト層70が設けられている。第1隅部20aのランド部21と回路部品30との間には、ランド部21側の半田レジスト層70を囲むように抜き溝部50が設けられている。この抜き溝部50は、図3に示すように、半田レジスト層70が設けられていない領域であり、周囲の半田レジスト層70の上面を基準にすると、半田レジスト層70の厚さ分だけ凹んだ細溝になっている。
このように、ランド部21と回路部品30との間に形成された半田レジスト層70には、抜き溝部50が設けられている。抜き溝部50は、複数のダミー部品60の実装された所定箇所を除いて、ランド部21を囲むように設けられている。
これらにより、ランド部21に塗布された半田21bから、半田に先行して流動したフラックスが半田レジスト層70の上まで流動した場合であっても、図4に示す挙動となる。すなわち、半田レジスト層70の上まで流動したフラックスは、抜き溝部50に流れ込むとともに、表面張力によって抜き溝部50でいったん滞留する。一方、ダミー部品60の実装された所定箇所には、抜き溝部50が設けられていないので、滞留することなくフラックスが流動する。このため、抜き溝部50に流れ込んだフラックスは、複数のダミー部品60の実装された所定箇所に誘導される。こうして、抜き溝部50は、フラックスが回路部品30側へ流れるのを抑制するとともに、フラックスの流れF1を所定箇所に誘導可能な誘導手段として作用する。また、フラックスが所定箇所から回路部品30側へ流れようとした場合、フラックスはダミー部品60間に形成された流路を流れる。ダミー部品60が、複数列にわたって互い違いに配置されているので、フラックスの流れる経路の距離を稼ぐことができる。したがって、フラックスの流れF1はダミー部品60によって迂回させられながら流れるので、回路部品30の下側に達しにくくなる。こうして、複数のダミー部品60が実装されることによって、フラックスの流れる経路の迂回手段として作用する。
なお、ランド部21が回路基板20の隅部(第1隅部20a、第2隅部20b、第3隅部20c、第4隅部20d)に限定されているので、金属カバー10の全周が半田付けされる場合に比べて、フラックスの量を減らすことができる。
抜き溝部50は、半田レジスト層70の形成工程で同時に形成されるので、製造工程を増加させることなく、フラックスの流れF1を所定箇所に誘導可能な誘導手段を設けることができる。また、ランド部21に塗布された半田からフラックスが流動する際に、最初に半田レジスト層70に乗り上げる必要がある。この半田レジスト層70の段差が最初の障壁となって、半田レジスト層70の上を流動するフラックスの量が抑制されている。もし、抜き溝部50がダミー部品60の実装された所定箇所に連続して形成されていると、半田レジスト層70の段差でフラックスの量が抑制されずに所定箇所まで流動してしまう。抜き溝部50が所定箇所を除いて設けられていることが、半田レジスト層70の上を流動するフラックスの量を抑制するためにも効果的である。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態は、回路基板20と、回路基板20に実装された回路部品30と、回路部品30を覆うように回路基板20のランド部21に半田付けされた金属カバー10と、を備えた電子回路モジュール1において、ランド部21に隣り合うように配置された回路部品30と当該ランド部21との間には、ランド部21に位置するフラックスが回路部品30側へ流れるのを抑制するとともにフラックスの流れF1を所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられ、所定箇所に回路部品30側へのフラックスの流れF1を迂回させる迂回手段が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、金属カバー10が半田付けされるランド部21に隣り合うように回路部品30が実装されている場合において、ランド部21に位置する半田のフラックスが回路部品30側へ流れるのを抑制するとともにフラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられているので、フラックスがランド部21に隣り合う回路部品30側へ流れるのを抑制することができる。また、フラックスの量が多い場合でも、フラックスは所定箇所に導かれ、その箇所には、フラックスの流れF1を迂回させる迂回手段が設けられているので、フラックスの流れF1を迂回手段で制御することができるため、より回路部品30側へフラックスが達しにくくすることができる。このため、電子回路モジュール1がマザーボードに実装されて、リフロー炉に入れられるなどして加熱された場合でも、金属カバー10が半田付けされたランド部21から流れたフラックスが回路部品30の下側に入り込むのを抑制して、フラックスの膨張に伴う回路部品30の浮き等による不具合の発生を防止できる。したがって、金属カバー10を回路基板20に半田付けするランド部21の近傍に回路部品30が実装されていた場合でも、電子回路モジュール1のマザーボードへの実装の際に、回路部品30の回路基板20への導通接続が損なわれにくい電子回路モジュール1を提供することができる。
また、本実施形態の電子回路モジュール1においては、迂回手段は、複数のダミー部品60が実装されることによって構成されている。
この構成によれば、迂回手段は、複数のダミー部品60が実装されることによって構成されているので、フラックスが所定箇所から回路部品30側へ流れようとした場合、フラックスはダミー部品60間に形成された流路を流れる。したがって、フラックスはダミー部品60によって迂回させられながら流れるので、回路部品30の下側に達しにくくなる。
また、本実施形態の電子回路モジュール1においては、複数のダミー部品60は、ランド部21から遠ざかる方向において、複数列にわたって互い違いに配置されている。
この構成によれば、ダミー部品60が、複数列にわたって互い違いに配置されているので、フラックスの流れる経路の距離を稼ぐことができる。
また、本実施形態の電子回路モジュール1においては、回路基板20には、半田レジスト層70が形成されており、誘導手段は、半田レジスト層70が設けられていない抜き溝部50で構成されている。
この構成によれば、誘導手段は、回路基板20の半田レジスト層70を抜くことによって形成されているので、回路基板20の製造工程を増やすことなく、容易に誘導手段を設けることができる。
また、本実施形態の電子回路モジュール1においては、回路基板20は、矩形状を成すとともに隅部にランド部21がそれぞれ形成されており、誘導手段は、所定箇所を除いてランド部21を囲むように設けられている。
この構成によれば、ランド部21が回路基板20の隅部に限定されているので、金属カバー10の全周が半田付けされる場合に比べて、フラックスの量を減らすことができる。また、誘導手段が所定箇所を除いてランド部21を囲むように形成されているので、フラックスを容易に所定箇所に導くことができる。
以上のように、本発明の実施形態の電子回路モジュール1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、誘導手段は半田レジスト層70を抜くことによって形成された抜き溝部50で構成されたが、抜き溝部50を別の工程で形成する積層材料に変更してもよい。積層材料を形成する工程は増加するが、その段差によってフラックスを堰き止めて流れを誘導することができる。また、積層材料と半田レジスト層70の抜き溝部50とを組み合わせてもよい。
(2)本実施形態において、迂回手段は、複数のダミー部品60が実装されることによって構成されたが、回路基板20に接着等であらかじめ取り付けておいてもよい。また、ダミー部品60の代わりにその位置に半田レジスト層70の抜き溝を複数列で設けてもよい。ダミー部品は高さがあるのでフラックスを堰き止める壁となるが、抜き溝での表面張力によってもフラックスを堰き止めて、迂回させることができる。
(3)本実施形態において、ランド部21が回路基板20の隅部に配置された構成としたが、ノイズを防ぐために金属カバーを全周にわたって半田付けする態様であってもよい。この場合でも、フラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段と、フラックスの流れを迂回させる迂回手段が設けられて、金属カバーを半田付けするランド部からのフラックスの流動を制御して、回路部品の回路基板への導通接続が損なわれにくいものとすることができる。
1 電子回路モジュール
10 金属カバー
10a 天板
10b 側板
10c 側板
10d 突起部
20 回路基板
20a 第1隅部
20b 第2隅部
20c 第3隅部
20d 第4隅部
21 ランド部
21a 貫通穴
21b 半田
30 回路部品
31 集積回路
32 コンデンサ
50 抜き溝部
60 ダミー部品
70 半田レジスト層
220 回路基板
220a 第1隅部
221 ランド部
230 回路部品
270 半田レジスト層
F1 フラックスの流れ
F200 比較例のフラックスの流れ

Claims (5)

  1. 回路基板と、
    該回路基板に実装された回路部品と、
    前記回路部品を覆うように前記回路基板のランド部に半田付けされた金属カバーと、を備えた電子回路モジュールにおいて、
    前記ランド部に隣り合うように配置された前記回路部品と当該ランド部との間には、前記ランド部に位置するフラックスが前記回路部品側へ流れるのを抑制するとともに前記フラックスの流れを所定箇所に誘導可能な誘導手段が設けられ、
    前記所定箇所に前記フラックスの前記回路部品側への流れを迂回させる迂回手段が設けられていることを特徴とする電子回路モジュール。
  2. 前記迂回手段は、複数のダミー部品が実装されることによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路モジュール。
  3. 前記複数のダミー部品は、前記ランド部から遠ざかる方向において、複数列にわたって互い違いに配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電子回路モジュール。
  4. 前記回路基板には、半田レジスト層が形成されており、前記誘導手段は、前記半田レジスト層が設けられていない抜き溝部で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子回路モジュール。
  5. 前記回路基板は、矩形状を成すとともに隅部に前記ランド部がそれぞれ形成されており、前記誘導手段は、前記所定箇所を除いて前記ランド部を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子回路モジュール。

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