JP2016136141A - 原位置での(in−situ)バイアス自己校正を伴う高帯域幅のコリオリ振動ジャイロスコープ(cvg) - Google Patents

原位置での(in−situ)バイアス自己校正を伴う高帯域幅のコリオリ振動ジャイロスコープ(cvg) Download PDF

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Abstract

【課題】コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)のバイアス補償後の慣性回転速度を決定するための方法を提供する。
【解決手段】方法は、CVGが稼働している初期モードを決定することと、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値を取得することと、所与の軸のAGC(自動利得制御)モードとFTR(再均衡力)モードとの間の第1移行を決定することと、決定された第1移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス推定値を算出することと、プロセッサにより、算出された第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む。
【選択図】図1

Description

本開示は概して、コリオリ振動ジャイロスコープに関し、具体的には、コリオリ振動ジャイロスコープ内のバイアスを電気的に補償するための方法及び装置に関する。
ジャイロスコープは、配向を測定及び/又は維持するために使用される。本書で使用する場合、「ジャイロスコープ」とは、慣性基準フレーム(慣性座標系)に対する対象物の角度運動を、検出及び測定するよう構成されたセンサである。更に、本書で使用する場合、「慣性基準フレーム(慣性座標系)」とは、非加速的な座標系又は軸の組でありうる。換言すると、慣性基準フレームとは、ニュートンの運動の第一法則が成立する基準フレームである。ニュートンの運動の第一法則は、物体の速度は、物体が外部から力を加えられない限り、一定に保たれるとしている。
コリオリ振動ジャイロスコープ(coriolis vibratory gyroscope:CVG)は、第1軸に沿って振動するように駆動されるよう、構成される。コリオリ振動ジャイロスコープが、駆動軸と互いに一直線にされていない、例えば駆動軸に垂直な、固定された入力軸の周りを回転している間の、第1軸に沿った振動は、第2軸に沿った振動を誘起するコリオリの力を生成する。この振動は、固定された入力軸の周りでの、コリオリ振動ジャイロスコープの回転の角運動速度を決定するために、測定及び使用されうる。
しかし、バイアスが角運動速度の測定値に影響を与えうる。バイアスは、限定するわけではないが例としては、温度、部品の不一貫性、及び他の当てはまる要因などの要因による、測定における誤差でありうる。これらのジャイロスコープの、ジャイロスコープ製造中の校正は、所望されるほど正確ではないことがある。
例えば、製造プロセスにおけるこれらのジャイロスコープの校正には、実質的にリアルタイムのデータと対比して、試験データが使用されうる。具体的には、これらの校正技術は、ジャイロスコープが作動している環境における温度、及び/又は、ジャイロスコープが製造された時点から経時的に現れうる不一貫性の影響を、勘案していないことがある。更に、このバイアスを補償するために現在使用可能な一部のシステムは、これらの振動測定値から、選択された許容誤差内まで、バイアスを減少させることが可能ではないことがある。
従って、上述の問題のうちの一又は複数、並びに起こりうる他の問題を勘案した、方法及び装置を有することが望ましいだろう。
本開示の態様により、コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)のバイアス補償後の慣性回転速度を決定するための方法が開示される。CVGは、振動部材と、コントローラと、振動部材に結合され、かつ、CVGの駆動軸の周りに配設された第1アクチュエータと、振動部材に結合され、かつ、CVGの検知軸の周りに配設された第2アクチュエータとを備え、駆動軸と検知軸は、モード基準フレーム(座標系)において互いに直交しており、第1アクチュエータ制御信号及び第2アクチュエータ制御信号は、自動利得制御(automatic gain control:AGC)モードと、再均衡力(force−to−rebalance:FTR)モードとの間で切り換えられるよう動作可能である。方法は、CVGが稼働している初期モードを決定することと、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値を取得することと、所与の軸のAGCモードとFTRモードとの間の第1移行を決定することと、決定された第1移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス推定値を算出することと、プロセッサにより、算出された第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含みうる。
いくつかの態様では、方法は更に、所与の軸のAGCモードとFTRモードとの間の第2移行を決定することと、決定された第2移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス推定値を算出することと、算出された第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを、含む。
いくつかの態様では、方法は更に、所与の軸のAGCモードとFTRモードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む。
いくつかの態様では、信号は、第1アクチュエータ制御信号と第2アクチュエータ制御信号とを切り換えるよう動作可能である。
いくつかの態様では、第1バイアスは、第2軸及び第1軸で稼働するFTRモードからのFTR測定値に基づいて算出される。
いくつかの態様では、第1移行を決定することの結果は、所与の軸のAGCモードからFTRモードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む。
いくつかの態様では、第1移行を決定することの結果は、所与の軸のFTRモードからAGCモードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスからその前に算出された平均バイアスを減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む。
いくつかの態様では、更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、AGCモードについて算出された第1バイアス推定値からバイアスされた慣性回転速度を減算することを含む。
いくつかの態様では、更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、FTRモードについて算出された第1バイアス推定値にバイアスされた慣性回転速度を加算することを含む。
いくつかの態様では、コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)が開示され、CVGは、振動部材と、コントローラと、振動部材に電気的に結合され、かつ、CVGの駆動軸の周りに配設された第1アクチュエータであって、コントローラから制御信号を取得するよう、かつ、第1の揺動モードで振動部材を振動させ、第1の揺動モードでの振動部材の振動を維持するに十分な電圧を提供するよう動作可能な、第1アクチュエータと、振動部材に電気的に結合され、かつ、CVGの検知軸の周りに配設された第2アクチュエータであって、回転軸の周りでのCVGの回転により生じる振動部材の第2の揺動モードに基づいて電圧を検出するよう、かつ、第2の揺動モードに基づいて電圧を無効化するに十分な反対平衡信号を提供するよう動作可能な、第2アクチュエータとを備え、検知軸はモード基準フレームにおいて駆動軸と直交しており、コントローラは、方法を実行するよう動作可能であり、方法は、CVGが稼働している初期モードを決定することと、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、直前のモード移行周期からの平均バイアス測定値を取得することと、AGCモードとFTRモードとの間の第1移行を決定することと、決定された第1移行、及び、直前のモード移行周期からの平均バイアス測定値に基づいて、CVGの第1バイアス推定値を算出することと、プロセッサにより、算出された第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを、含む。
いくつかの態様では、コントローラは更に、方法を実行するよう動作可能であり、方法は、所与の軸のAGCモードとFTRモードとの間の第2移行を決定することと、決定された第2移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス推定値を算出することと、算出された第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを、含む。
いくつかの態様では、コントローラは更に、方法を実行するよう動作可能であり、方法は更に、所与の軸のAGCモードとFTRモードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む。
いくつかの態様では、信号は、第1アクチュエータ制御信号と第2アクチュエータ制御信号とを切り換えるよう動作可能である。
いくつかの態様では、第1バイアスは、第2軸及び第1軸で稼働するFTRモードからのFTR測定値に基づいて算出される。
いくつかの態様では、第1移行を決定することの結果は、所与の軸のAGCモードからFTRモードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む。
いくつかの態様では、第1移行を決定することの結果は、所与の軸のFTRモードからAGCモードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスからその前に算出された平均バイアスを減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む。
いくつかの態様では、更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、AGCモードについて算出された第1バイアス推定値からバイアスされた慣性回転速度を減算することを含む。
いくつかの態様では、更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、FTRモードについて算出された第1バイアス推定値にバイアスされた慣性回転速度を加算することを含む。
この明細書に組み込まれ、かつ、この明細書の一部を構成する添付図面は、本教示の実施形態を例示しており、説明部分と共に、本教示の原理を解説するために役立っている。
例示的な一実施形態による、ジャイロスコープの機能モデルの図である。 例示的な一実施形態による、ジャイロスコープのエレメントの軌道の図である。 本教示による、例示的なCVGモデルを示す。 図4Aから図4Dは、本教示による、第2モードの作動/ピックオフのミスアライメントを補正するために使用されうる、CVGの駆動軸及び検知軸のための例示的なモード切換を示す。 図5Aから図5Cは、本教示による、モード切換の例示的な時系列を示す。 本教示による、ジャイロスコープのバイアスを決定するために、モード切換を使用してジャイロスコープ出力を決定するための、例示的な方法を示す。 本教示による、バイアス補償のためのモードスイッチを提供する、CVG制御向けの例示的な閉ループ制御ループを示す。
添付図面に示す本教示の例示的な実施形態に、以下で詳しく言及していく。可能な場合には、同一の又は類似した部品を参照するために、図面全体を通して同一の参照番号が使用される。
CVGの性能を向上させるための重要課題の1つは、CVG構造の機械的及び電気的なトリミングである。材料不均一性、質量特性の不均衡、構造形状の誤差、及び、作動/検知デバイスの配置誤差は全て、剛性非対称性、及び主軸のミスアライメントの原因になりうる。材料減衰、及び残留空気によって誘起される制動非対称性は、CVGの制動非対称性、及び主軸のミスアライメントの原因になりうる。熱的な条件及びヒステリシスによって、これらの不正確性が時変的誤差となることがあり、工場校正だけで事足りるということが困難になりうる。この特許においては、自己校正のために、CVGのモード切換の内在特性の一部を利用するものとする。具体的には、CVGの帯域幅を低減させない、原位置での(in−situ)、かつリアルタイムでのCVGバイアスの自己校正のための方法を見出すことに、関心が向けられている。
典型的なCVGは、再均衡力(FTR)ループが慣性速度を検出している間に一定のモード振動を維持するために、自動利得制御(AGC)ループを用いる。様々な要因がジャイロバイアスの原因となり、ジャイロバイアスは、典型的には、外部支援を使用して校正される。従って本開示は、ある原因によるバイアスの標示を反転させるために、CVGのモードの切換(又は反転)を使用するCVGを説明し、かつ、バイアスが自己校正されるのと同時に、固有CVG帯域幅でジャイロ出力(検知された慣性速度)を生成する方法を説明している。方法は、いかなる外部支援も必要とせず、所定のジャイロ校正時、又は原位置での稼働中のいずれにおいても使用可能であり、かつ、コリオリ振動ジャイロスコープの固有帯域幅を維持する。バイアスが自己校正されるのと同時に、固有のコリオリ振動ジャイロスコープ帯域幅でジャイロ出力(検知された慣性速度)を生成するための本方法は、概して、既定の時間間隔で、自動利得制御モードと再均衡力モードとの間で切換を行うことと、モード切換が生じた時には毎回、新たなバイアス推定値を算出することと、生のジャイロ測定値、及び新たなバイアス測定値と連続的に更新されるジャイロ測定値の全てを使用して、ジャイロ出力を算出することとを含むことになる。
通常、ジャイロスコープセンサは対象物の回転の速度を測定する。振動ジャイロスコープは、典型的には、角速度センサとして機能するために、共振時に駆動される。この方向は駆動方向と称される。デバイスが回転軸に沿って回転する時、コリオリの力が検知方向に誘起されて共振モードになる。検知方向は、駆動軸と回転軸の両方と直交している。ゆえに、ジャイロスコープは、二自由度(2DOF)の質量ばねダンパシステムであって、第1の自由度を駆動方向とし、かつ、第1の自由度と直交する第2の自由度を検知方向とする、質量ばねダンパシステムとみなされうる。
ここで図1を参照するに、例示的な一実施形態によるジャイロスコープの機能モデルの図が描かれている。この実施例では、モデル100はエレメント102及びフレーム103を含む。言うまでもなく、他の実施例では、モデル100は、図1に記載の構成要素に加えて、ジャイロスコープの他の構成要素も含みうる。
エレメント102は、x軸106の方向に沿ったばねの第1の組104によって、フレーム103に関連付けられる。エレメント102は、y軸110の方向に沿ったばねの第2の組108によって、フレーム103に関連付けられる。図示するように、x軸106及びy軸110は、平面112を形成するために使用される。エレメント102は、エレメント102のためのいくつかの共振振動数で、振動又は共振するよう構成されうる。場合によっては、いくつかの共振振動数は、エレメント102のためのいくつかの固有振動数に実質的に等しくなりうる。いくつかの固有振動数中の一固有振動数は、実質的に連続的な外力がエレメント102に印加されていない時に特定の軸に沿ってエレメント102が振動する、振動数でありうる。エレメント102は、この実施例では「プルーフマス」と称されうるか、又は、いくつかの実施例では共振器と称されうる。
エレメント102は、第1固有振動数でx軸106に沿って振動しうる。更に、エレメント102は、第2固有振動数でy軸110に沿って振動しうる。第1固有振動数は、実行形態に応じて、第2固有振動数と同じでありうるか、又は、それとは異なるものでありうる。x軸106に沿ったエレメント102の振動が第1モードでありうる一方で、y軸110に沿ったエレメント102の振動は、第2モードでありうる。第1モード及び第2モードは、例えば、それぞれ駆動モード及び検知モードと称されうる。
エレメント102は、この実施例では、フレーム103の動きとは無関係に、x軸106及び/又はy軸110に沿って振動しうる。具体的には、ばねの第1の組104及びばねの第2の組108は、エレメント102が、フレーム103の動きとは無関係にx軸106及びy軸110に沿って動くことを可能にしうる。
エレメント102の運動は、この実施例では、平面112内に制約される。一実施例では、制御ユニット130が、x軸106の方向に沿って振動するようにエレメント102を駆動しうる。フレーム103は、平面112と実質的に垂直なz軸111の周りを回転しうる。エレメント102がx軸106の方向に沿って動いている間の、z軸111の周りでのフレーム103の回転は、エレメント102をy軸110の方向に沿って振動させる、コリオリの力を生成する。
例えば、図1を参照するに、フレーム103が矢印116の方向にz軸111の周りを回転している間に、エレメント102がx軸106に沿って矢印114の方向に動く場合、エレメント102は、y軸110に沿って矢印118の方向に動きうる。フレーム103が矢印116の方向にz軸111の周りを回転している間に、エレメント102がx軸106に沿って矢印120の方向に動く場合、エレメント102は、y軸110に沿って矢印122の方向に動きうる。
同様に、フレーム103が矢印124の方向にz軸111の周りを回転している間に、エレメント102がx軸106に沿って矢印114の方向に動く場合、エレメント102は、y軸110に沿って矢印122の方向に動きうる。フレーム103が矢印124の方向にz軸111の周りを回転している間に、エレメント102がx軸106に沿って矢印120の方向に動く場合、エレメント102は、y軸110に沿って矢印118の方向に動きうる。
制御ユニット130は、一又は複数の力再均衡信号を使用して、第2軸、すなわちy軸110に沿ったエレメント102の振動の振幅を実質的にゼロにさせる。換言すると、制御ユニット130は、第1モード運動からのコリオリ結合による測定された第2モード運動に基づき、一又は複数の力再均衡信号を使用して、第2軸、すなわちy軸110に沿ったエレメント102の動きを実質的に無効化する。制御ユニット130は、一又は複数の力再均衡信号の一又は複数の測定値を生成する。力再均衡信号の一又は複数の測定値は、角運動速度を決定するために使用されうる。
一又は複数の測定値は、ジャイロスコープのバイアスが一又は複数の測定値に影響を与える時に、所望されるほどには正確でないことがある。バイアスとは、ジャイロスコープの誤差である。例えば、バイアスは、一又は複数の測定値と、実際に生成されるべき一又は複数の測定値との間の差でありうる。バイアスは、角運動速度が実質的にゼロである時には、一又は複数の測定値の素因となりうる。この様態では、バイアスはゼロ速度バイアスと称されうる。バイアスは、いくつかの異なる要因により生じうる。これらの要因は、限定するわけではないが例としては、温度、エレメント102の種々の構成要素の製造における不一貫性、エレメント102の特性、ジャイロスコープ内の検知システムの特性、制御ユニット130の特性、及び他の当てはまる要因を含みうる。これらの要因はまた、2つの主制動軸間及び主剛性軸間の、制動及び剛性の非対称性、公称の駆動軸と検知軸のアライメント(第1軸及び第2軸とは異なる場合)、駆動軸及び検知軸内の作動/ピックオフ軸のミスアライメント、及び/又は、他の当てはまる種類の非対称性を含みうる。
補償システム136は、バイアスを電気的に補償するために使用されうる。補償システム136は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれら2つの組み合わせを使用して実装されうる。例えば、補償システム136は、コンピュータシステム138内に実装されうる。コンピュータシステム138は、いくつかのコンピュータを含みうる。コンピュータシステム138が1を上回る数のコンピュータを含む時、これらのコンピュータは互いに通信可能でありうる。
ここで図2を参照するに、例示的な一実施形態によるジャイロスコープのエレメントの軌道の図が描かれている。この実施例では、図1のエレメント102のようなエレメントの軌道200が、x軸202及びy軸204に関連して描かれている。X軸202は図1のx軸106と同じである。Y軸は図1のy軸110と同じである。
エレメント102は、x軸202とy軸204との交点における原点205の周りで揺動しうる。エレメント102の揺動は、振り子式挙動に従いうる。この様態では、軌道200は、この実施例において振り子軌道でありうる。
軌道200のためのパラメータは、振り子角度206、主振幅208、直交振幅210、及び位相212を含む。図示するように、振り子角度206(θ)は、x軸202に関連する角度であり、x軸202(それに沿ってエレメント102が振動しうる)に対して軸を画定する。主振幅208(A)は、振り子角度206によって画定された軸に沿ったエレメント102の振動の振幅である。
直交振幅210(q)は、振り子角度206によって画定された軸と直交する軸に沿ったエレメント102の振動の振幅である。換言すると、直交振幅210は、振り子角度206によって画定された軸と実質的に直交する軸に沿った、エレメント102の振動の振幅である。更に、位相212(φ´)は、軌道200の位相である。
図1の制御ユニット130のような制御ユニットは、図1のエレメント102及び/又はフレーム103に印加される外力構成要素を制御して、振り子角度206、主振幅208、直交振幅210、及び位相212を制御するよう構成されうる。例えば、制御ユニットは、エレメント102にかかる力がエレメント102の固有振動数の位相と同じ位相を有するように、それらの力を制御しうる。
更に、制御ユニットは、主振幅208(A)が、いかなる制動力にも抗して、ジャイロスコープの稼働中に実質的に一定に保たれるように、エレメント102にかかる力を制御しうる。制動によって主振幅208(A)が低減する速度は、A/τに比例し、ここで、τは制動時定数である。加えて、制御ユニットは、振り子角度206及び直交振幅210が、ジャイロスコープの稼働中に選択された許容誤差を伴って実質的にゼロに保たれるように、エレメント102にかかる力を制御しうる。
図3は、本教示による、例示的なCVGモデルを示している。第1座標系では、+xが右に、+yが上向きに、+z(回転軸)がページの外に向かう。CVGモデルは、駆動(x軸)の周りでの振動モード(ω)及び、検知(y軸)の周りでのCVGの回転の結果として生成される振動モード(ω)が90°オフセットされているモード座標(別名、一般座標又は主座標)を有する、モード空間(別名、モード基準フレーム又はモード座標系)内に表されて、示されている。物理的な空間(図示せず)において、振動の2つのモード(ω)及び(ω)は45°オフセットされるだろう。例えば、駆動軸と検知軸の公称軸は、駆動軸と検知軸のピックオフ軸として画定されうる。上述のように、CVGは、2DOF質量ばねダンパシステムとして表されうる。制動されるシステム(τ及びτで表される)によって、CVGは、一定の振動モードでのCVGの振動部材の振動を維持するために力の入力を必要とする。駆動軸の周りのアクチュエータが、この必要な入力を提供する。閉ループFTR制御を用いる場合、検知軸の周りのアクチュエータは、角速度に関する情報を包含する。CVGがz軸の周りで回転を行っていない間には、振動部材の振動は、ω方向に留まる傾向がある。しかし、CVGが回転している場合、ω方向の振動は、検知軸の周りに配置されたセンサによって次いで検出されうるω方向に、結合される傾向がある。加えて又は代替的には、回転速度は、ω運動をゼロにする(ω方向の力と反対の再均衡力)ために、制御信号が提供されるプロセスによって、測定されうる。CVGは、製造中にωとωとを可能な限り近く、例えば互いの約5%以内、又は3%以内、又は、2%以内、又は1%以内にするように、設計されうる。CVG内への様々なアクチュエータの配設において内在する困難によって、図3に示すように、アクチュエータに提供されるAGCのための力(f)は、駆動軸のピックオフ方向からオフセットされる。同様にFTR(f)も、同じく図3に示すように、検知軸のピックオフ方向からオフセットされる。
図4Aから図4Dは、本教示による、バイアスを推定するために使用されうるCVGの駆動軸及び検知軸のための、例示的なモード切換を示している。図4Aは、駆動軸に沿った第1振動モードω(AGC)を示しており、図4Bは、検知軸に沿った第2振動モードω(FTR)を示している。駆動軸に沿ったアクチュエータ、及び検知軸に沿ったアクチュエータに提供された制御信号は、図4Cに示すように第2振動モードω(FTR)が駆動軸に沿い、図4Dに示すように第1振動モードωが検知軸に沿うよう、反転されうる。
図5Aから図5Cは、本教示による、モード切換の例示的な時系列を示している。図5Aでは、時系列は、第1モード、すなわちφ=0で表されるAGCモードと、第2モード、すなわちφ=90で表されるFTRモードとの間で移行する、方形波として示されている。第1動作モードについては、x軸が、駆動軸として稼働しており、AGCループによって制御され、y軸が、検知軸として稼働しており、FTRループによって制御される。第2動作モードについては、y軸が、駆動軸として稼働しており、AGCループによって制御され、x軸が、検知軸として稼働しており、FTRループによって制御される。各モードにおける時限(T)は、各モードに関して同一である(通常それらは異なりうる)。図5Bでは、慣性回転速度(Ω(t))のプロット、及び、バイアス(β(t))が、図5Aの時間軸に沿って示されている。バイアス(β(t))は、時と共により緩慢になるように変動するパラメータである傾向がある。図5Cでは、バイアス(β(t))のプロットは、モード移行計数値(j)に対する+β(t)の値と−β(t)との間に示されている。
図6は、ジャイロスコープのバイアスを決定するために、モード切換を使用してジャイロスコープ出力を決定するための、例示的な方法を示している。方法600は、初期φが取得される605において始まる。610において、その前のスイッチ周期(T)の生の平均測定値が取得される。615において、スイッチ時間が既に生じたか否かについて、決定が行われる。615における決定が正である場合、次いで方法は620に進み、620で、その前のスイッチ周期(T)の生の平均測定値が取得される。625において、スイッチが0°から90°までであるか否かについて、決定が行われる。625における決定が正である場合、次いで方法は630に進み、630で、(新たに算出された平均値が0°である場合)バイアス測定値は、635においてバイアス推定量に提供される1/2*(新たな平均値−その前の平均値)に等しくなり、そして、640において新たなバイアスが推定される。625における決定が負である、つまり、スイッチが90°から0°までであった場合、次いで方法は645に進み、645では、(新たに算出された平均値が90°である場合)バイアス測定値=635においてバイアス推定量に提供される1/2*(その前の平均値−新たな平均値)となり、そして、640において新たなバイアスが推定される。615における決定が負である場合、640からの新たなバイアス推定値が、650におけるφ=0°であるか否かについての決定への入力として、提供される。650における決定が正である場合、次いで655において、ジャイロ速度測定値=生の測定値−推定されるバイアス、となる。650における決定が負である場合、次いで660において、ジャイロ速度測定値=生の測定値+推定されるバイアス、となる。655または660のいずれかの結果は次いで、665におけるジャイロ出力として提供され、かかるジャイロ出力は、615におけるスイッチ時間の決定への入力として提供される。
図7は、本教示による、バイアス補償のためのモードスイッチを提供する、CVG制御向けの例示的な閉ループ制御ループを示している。CVGは、CVGの振動部材の第1振動モード(ω)における定振幅での振動を維持するために第1アクチュエータに適用される、自動利得制御(AGC)モードに関する第1入力、及び、z軸(回転軸)の周りでのCVGの回転により生じるコリオリ効果による力をオフセットするために第2アクチュエータに適用される、再均衡力(FTR)モードに関する第2入力を、受信する。
第1入力705は、CVG715の振動部材を第1振動モード(ω)で振動させる力を生成するために、駆動アクチュエータに印加される電圧である。第2入力710は、z軸の周りでの回転の影響下にある時に振動部材を第2振動モード(ω)で振動させるコリオリ効果によって生成される力に対抗する力を生成するために、検知アクチュエータに印加される電圧である。電圧720は、駆動軸のピックオフにおいて測定され、AGC735に提供されて、705への入力として提供される。電圧725は、検知軸のピックオフにおいて測定され、FTR740に提供されて、710への入力として提供される。第1スイッチ730及び第2スイッチ745は、モード切換機能を提供するために、出力される電圧720及び725を受け、かつ切り換えるよう、電圧720と725との間に配設されうる。駆動軸のピックオフにおいて測定される電圧720の位相が位相外れである場合、位相モジュール750が、電圧における位相オフセットを補正しうる。復調モジュール755は、位相モジュール750から位相情報を、かつFTR740から電圧を取得して、復調電圧を生成し、復調電圧は次いで、フィルタ760によってフィルタリングされる。CVGの角運動速度が次いで、取得され、出力765されうる。
稼働においては、第1の揺動モードで振動部材を振動させ、第1の揺動モードでの振動部材の振動を維持するに十分な電圧を提供するために、第1制御信号がコントローラから取得されうる。次いで、回転軸の周りでのCVGの回転により生じる振動部材の第2の揺動モードに基づいて、電圧が検出されうる。次いで、第2の揺動モードに基づいて、電圧を無効化するに十分な反対平衡信号が提供されうる。次いで、反対平衡電圧に部分的に基づいて、CVGの回転の速度が決定されうる。
切換可能な駆動/ピックオフ方向を有する速度バイアスは、以下のように決定されうる。速度測定バイアスの数式は、振動数及び制動が非対称である場合に決定されうる。駆動/ピックオフ軸の回転角度が、次の式のように導入され、
Figure 2016136141
かつ、回転後の測定信号から構成された、対応する制御入力が、次の式のように導入される場合、
Figure 2016136141
回転後の制御入力を伴う回転後の二次元振動方程式は、
Figure 2016136141
となり、
ここで、マトリクスD及びSは、非対称な振動力学の制動マトリクス及び剛性マトリクスとして規定される。
Figure 2016136141
完全なAGCループ及びFTRループの同一のアーギュメントに続き、次の式が得られる。
Figure 2016136141
次の式が、即時に認められる。
Figure 2016136141
これは、駆動モード及びピックオフモードが反転される場合に、CVGのバイアスもその標示を反転させることを暗示しており、NASA Tech BriefのVol. 27、No. 10、2003の、K、Hayworth氏による「振動ジャイロスコープの連続的な調節及び校正(Continuous tuning and calibration of vibratory gyroscopes)」という資料において最初に認められた。
標示スイッチは、いかなる外部支援もない状態でCVGレベルにおいてバイアスを推定する、自己校正方式の可能性につながる。
リアルタイムでの速度バイアスの自己校正
数式(3)の、非ゼロ慣性速度の場合を検討する。駆動/ピックオフ回転角度に加えて完全なACG及びFTRという仮定を伴う、線形代数操作は、次のFTR数式をもたらす。
Figure 2016136141
ローパスフィルタリングされた、(振動運動速度信号
Figure 2016136141
によって)変調されたFTR信号は、
Figure 2016136141
となる。
測定された慣性速度は、速度推定値とバイアス項との組み合わせとして抽出されうる。
Figure 2016136141
ここで、
Figure 2016136141
となる。
制動非対称性と制動軸のミスアライメントの両方が、CVGのCVG構造レイアウト及び熱的変動及び形状変動の影響が及ぼされうる真空条件に内在する特性であることから、駆動軸とピックオフ軸との間のモード角度スイッチを有するバイアスの標示反転という特性は、その後の、リアルタイムのバイアス自己校正を伴う慣性速度推定のためのフィルタベースの推定量につながる。
バイアス項は、ゆっくりと変動しており、マルコフプロセスとしてモデル化されうると仮定する。モード反転技術を用いて、等しい0度と90度との切換の角度(φ)長さ周期(T)を仮定する。慣性速度測定バイアスの大部分は、2つの連続する0°と90°の平均測定値が使用される場合には、排除されうる。平均化法には、平均化のために2Tという時間を要するために、ジャイロセンサの帯域幅を大幅に減少させること、並びに、特定のT期間内の、及び2つの連続した切換周期の間の、無視されたバイアス変動により、ジャイロの正確性が低減することを含む、多くの欠点がある。これらの欠点を克服するために、0°期間と90°期間の両方の中で全ての測定値を継続的に使用する、フィルタベースの推定量が提案されうる。例として、バイアスはマルコフプロセスとしてモデル化されうると仮定する。
Figure 2016136141
ここで、β(t)は、数式(9)で規定された(経時変動する)標示不変の真のバイアスであり、pはプロセス時定数であり、
Figure 2016136141
は、既知の分散、すなわち、
Figure 2016136141
を伴うゼロ平均ガウスホワイトノイズである。サンプル時間tにおける補正された慣性速度測定値は、次の式によって得られる。
Figure 2016136141
CVGからの測定値の時系列は、下記のTである各切換周期の終わりに新たなサンプルを得るために、下記のように配置されうる。tは90度のφ角度切換周期の始まりであると仮定する。次の式が得られる。
Figure 2016136141
次の式のように、各切換周期の終わりでバイアスの測定を手配しうる。
Figure 2016136141
バイアス測定サンプルに基づくバイアスの推定量が次いで、構成されうる。
Figure 2016136141
は、t=t+(j+1)Tにおけるバイアスの推定値として表される。この時のバイアスの予測は、
Figure 2016136141
となる。
バイアスの測定値の更新は、
Figure 2016136141
となる。
ここでKは、固定されたフィルタ又はカルマンフィルタのいずれかからの更新された利得でありうる。カルマンフィルタ設計の、バイアスの予測された共分散は、
Figure 2016136141
となる。
更新利得は、次の式で算出されうる。
Figure 2016136141
更新された共分散が、
Figure 2016136141
によって得られる。プロセスノイズ分散
Figure 2016136141
及び、測定ノイズ分散Rは、生データ、及び、AGCループとFTRループの実際の実装品質における測定プロセスを解析することによって決定されうる。
フィルタベースのバイアス推定量を用いる場合、バイアス時定数がバイアス測定サンプル期間よりも長い限り、ジャイロ測定出力は依然として、補正されたバイアスを伴って高速でありうる。真の慣性速度が定数である、(実験室環境また時には稼働中に)ジャイロが静止している時が、まさにその事例である。この場合、平均値は完全なバイアス推定値をもたらす。一般的な事例においては、動的真実速度は、平均値を損なうことがあり、バイアス推定値の正確性を低下させる。
更に、本開示は下記の条項による実施形態を含む。
条項1.コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)のバイアス補償後の慣性回転速度を決定するための方法であって、
CVGが稼働している初期モードを決定することと、
直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、
直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値を取得することと、
所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第1移行を決定することと、
決定された第1移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス推定値を算出することと、
プロセッサにより、算出された第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、方法。
条項2.更に、
所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第2移行を決定することと、
決定された第2移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス推定値を算出することと、
算出された第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、条項1に記載の方法。
条項3.更に、所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む、条項1に記載の方法。
条項4.信号は、第1アクチュエータ制御信号と第2アクチュエータ制御信号とを切り換えるよう動作可能である、条項3に記載の方法。
条項5.第1バイアスは、駆動軸及び検知軸で稼働している再均衡力モードからの一又は複数の再均衡力測定値に基づいて算出される、条項1に記載の方法。
条項6.第1移行を決定することの結果は、所与の軸の自動利得制御モードから再均衡力モードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、条項1に記載の方法。
条項7.第1移行を決定することの結果は、所与の軸の再均衡力モードから自動利得制御モードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスからその前に算出された平均バイアスを減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、条項1に記載の方法。
条項8.更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、自動利得制御モードについて算出された第1バイアス推定値からバイアスされた慣性回転速度を減算することを含む、条項1に記載の方法。
条項9.更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、再均衡力モードについて算出された第1バイアス推定値にバイアスされた慣性回転速度を加算することを含む、条項1に記載の方法。
条項10.コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)であって、
振動部材と、
コントローラと、
振動部材に電気的に結合され、かつ、CVGの駆動軸の周りに配設された第1アクチュエータであって、コントローラから制御信号を取得するよう、かつ、第1の揺動モードで振動部材を振動させ、第1の揺動モードでの振動部材の振動を維持するに十分な電圧を提供するよう、動作可能な第1アクチュエータと、
振動部材に電気的に結合され、かつ、CVGの検知軸の周りに配設された第2アクチュエータであって、回転軸の周りでのCVGの回転により生じる振動部材の第2の揺動モードに基づいて電圧を検出するよう、かつ、第2の揺動モードに基づいて電圧を無効化するに十分な反対平衡信号を提供するよう動作可能な、第2アクチュエータとを備え、検知軸はモード基準フレームにおいて駆動軸と直交しており、
コントローラは方法を実行するよう動作可能であり、方法は、
CVGが稼働している初期モードを決定することと、
直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、
直前のモード移行周期からの平均バイアス測定値を取得することと、
自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第1移行を決定することと、
決定された第1移行、及び、直前のモード移行周期からの平均バイアス測定値に基づいて、CVGの第1バイアス推定値を算出することと、
プロセッサにより、算出された第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、CVG。
条項11.コントローラは更に、方法を実行するよう動作可能であり、方法は、
所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第2移行を決定することと、
決定された第2移行、及び、直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス推定値を算出することと、
算出された第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、条項10に記載のCVG。
条項12.コントローラは更に、方法を実行するよう動作可能であり、方法は更に、所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む、条項10に記載のCVG。
条項13.信号は、自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の移行を制御するために信号を切り換えるよう動作可能である、条項12に記載のCVG。
条項14.第1バイアスは、駆動軸及び検知軸で稼働している再均衡力モードからの一又は複数の再均衡力測定値に基づいて算出される、条項10に記載のCVG。
条項15.第1移行を決定することの結果は、所与の軸の自動利得制御モードから再均衡力モードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、条項10に記載のCVG。
条項16.第1移行を決定することの結果は、所与の軸の再均衡力モードから自動利得制御モードへの移行であり、方法は更に、新たな平均バイアスからその前に算出された平均バイアスを減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、条項10に記載のCVG。
条項17.更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、自動利得制御モードについて算出された第1バイアス推定値からバイアスされた慣性回転速度を減算することを含む、条項10に記載のCVG。
条項18.更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、再均衡力モードについて算出された第1バイアス推定値にバイアスされた慣性回転速度を加算することを含む、条項10に記載のCVG。
前述のステップは、記載されたのと同じ順序で、又は同程度区別された状態で、実行される必要はない。様々なステップは、同一又は類似の目的又は強化を実現するための必要性に応じて、省略されるか、反復されるか、組み合わされるか、又は分割されうる。従って、本開示は、上述の実施形態に限定されず、その代わり、付随する特許請求の範囲の同等物の全範囲を踏まえた上で、付随する特許請求の範囲により規定される。更に上記において、及び下記の特許請求の範囲において、別途明記されない限り、「実行する(execute)」という用語及びその変形語は、コンパイルされるか、インタプリットされるか、又は他の技術を使用して実行されるかを問わず、デバイス上でのプログラムコード又は指令の任意のオペレーションに係るものとして、解釈されるものとする。
本開示は、この出願に記載されている特定の実施形態に限定されるものではなく、かかる特定の実施形態は、様々な態様の例示であることが意図されている。当業者には自明となるように、本開示の本質及び範囲から逸脱することなく、多数の修正例及び変形例を行うことが可能である。上記の説明から、本書に記載されている方法及び装置に加えて、本開示の範囲内の機能的に同等な方法及び装置が、当業者には自明となろう。かかる修正例及び変形例は、付随する特許請求の範囲内に含まれると意図されている。本開示は、付随する特許請求の範囲の条件、並びに、かかる特許請求の範囲が認められる同等物の全範囲によってのみ、限定されるものとする。また、本書で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するためのものであり、限定する意図はないと理解されたい。
本書における、実質的にいかなる複数形及び/又は単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、及び/又は、単数形から複数形に、変換することが可能である。様々な単数形/複数形の置換が、明確性のために、本書に明示的に記載されうる。
通常、本書、特に付随する特許請求の範囲(例えば付随する特許請求の範囲の本文)で使用される用語は概して、「オープン」ターム(”open”term)として意図されている(例えば、「含んでいる(including)」という用語は、「〜を含んでいるがそれだけに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は、「少なくとも〜を有する」と解釈されるべきであり、「含む(include)」という用語は、「〜を含むがそれだけに限定されない」と解釈されるべきである、等)と、当業者には理解されよう。更に、特定の数の導入される請求項記載(introduced claim recitation)が意図される場合、かかる意図は特許請求の範囲において明示的に記載され、かかる記載がなければかかる意図は存在しないことになると、当業者には理解されよう。例えば、理解の一助としては、下記の付随する特許請求の範囲は、請求項記載を導入するために、「少なくとも1つ(at least one)」及び「一又は複数(one or more)」という導入フレーズの使用を包含しうる。しかし、かかるフレーズの使用は、たとえ同一の請求項が「一又は複数」又は「少なくとも1つ」という導入フレーズ、及び、「1つの(a又はan)」という不定冠詞を含む時であっても、不定冠詞「1つの」による請求項記載の導入により、かかる導入される請求項記載を包含する特定の請求項のいずれかが、1つのかかる記載のみを包含する実施形態に限定されることを暗示すると、解釈されるべきではない(例えば、「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「一又は複数」を意味すると解釈すべきである)。請求項記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても、同じことが言える。加えて、たとえ特定の数の導入される請求項記載が明示的に記載されていても、当業者には、かかる記載が、少なくとも記載されている数を意味すると解釈されるべきであることが、認識されよう(例えば、他の修飾語句を伴わない単なる「2つの記載」という記載は、少なくとも2つの記載、又は2を上回る数の記載を意味する)。また更に、「A、B及びC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来用法が使用される事例においては、通常かかる構文は、当業者がその従来用法を理解するであろう意味において、意図されている(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」とは、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、及び/又は、AとBとCをまとめて有するシステム等を含むことになるが、それらだけに限定されるわけではない)。「A、B又はC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来用法が使用される事例においては、通常かかる構文は、当業者がその従来用法を理解するであろう意味において、意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」とは、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、及び/又は、AとBとCをまとめて有するシステム等を含むことになるが、それらだけに限定されるわけではない)。更に、明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、事実上、2を上回る数の代替事項を提示する離接語及び/又はフレーズのいずれもが、それらの事項のうちの1つか、それらの事項のいずれかか、又は両方の事項を含む可能性を考慮していると理解されるべきであると、当業者には理解されよう。例えば、「A又はB」というフレーズは、「A」又は「B」、或いは、「A及びB」である可能性を含むと理解されよう。
加えて、本開示の特徴及び態様がマーカッシュグループ形式で記述されている場合、本開示もそれにより、マーカッシュグループの個別の項目又は項目のサブグループのいずれかに関して記述されると、当業者には認識されよう。
当業者は理解するように、ありとあらゆる目的のために、例えば、文書形式の明細書を提供することに関して、本書で開示されている全範囲は、そのありとあらゆる可能な部分範囲、及び部分範囲の組み合わせも網羅する。列挙された範囲のいずれも、同一の範囲が少なくとも均等な1/2、1/3、1/4、1/5、1/10等に細分化されることを、十分に説明し、かつそれを可能にするものであると、容易に認識されうる。非限定的な例としては、本書に記載されている各範囲は、下側1/3、真ん中1/3、及び上側1/3等に容易に細分化されうる。また当業者は理解するように、「最大で〜まで(up to)」、「少なくとも」、「〜よりも大きい(greater than)」、「〜よりも小さい(less than)」などの文言は全て、上述のように、記載された数を含み、後に部分範囲に細分化されうる範囲を表す。最後に、当業者は理解するように、範囲は個別の項目の各々を含む。
本書では様々な態様及び実施形態が開示されているが、他の態様及び実施形態も、当業者には自明となろう。本書で開示されている様々な態様及び実施形態は、例示を目的とするものであって限定を意図しておらず、下記の特許請求の範囲により示される真の範囲及び本質を伴う。

Claims (15)

  1. コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)のバイアス補償後の慣性回転速度を決定するための方法であって、
    前記CVGが稼働している初期モードを決定することと、
    直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、
    前記直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値を取得することと、
    所与の軸の自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第1移行を決定することと、
    決定された前記第1移行、及び、前記直前のモード移行周期からの前記非補償バイアスの平均測定値に基づいて、前記CVGの第1バイアス推定値を算出することと、
    プロセッサにより、算出された前記第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの前記非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、前記CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、方法。
  2. 更に、
    所与の軸の前記自動利得制御モードと前記再均衡力モードとの間の第2移行を決定することと、
    決定された前記第2移行、及び、前記直前のモード移行周期からの前記非補償バイアスの平均測定値に基づいて、前記CVGの第2バイアス推定値を算出することと、
    算出された前記第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの前記非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、前記CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 更に、所与の軸の前記自動利得制御モードと前記再均衡力モードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記信号は、第1アクチュエータ制御信号と第2アクチュエータ制御信号とを切り換えるよう動作可能である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1バイアスは、駆動軸及び検知軸で稼働している再均衡力モードからの一又は複数の再均衡力測定値に基づいて算出される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1移行を決定することの結果は、所与の軸の前記自動利得制御モードから前記再均衡力モードへの移行であり、前記方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1移行を決定することの結果は、所与の軸の前記再均衡力モードから前記自動利得制御モードへの移行であり、前記方法は更に、新たな平均バイアスからその前に算出された平均バイアスを減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、前記自動利得制御モードについて算出された前記第1バイアス推定値からバイアスされた慣性回転速度を減算することを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 更新されたバイアスの補償後の慣性回転速度を決定することは更に、前記再均衡力モードについて算出された前記第1バイアス推定値にバイアスされた慣性回転速度を加算することを含む、請求項1に記載の方法。
  10. コリオリ振動ジャイロスコープ(CVG)であって、
    振動部材と、
    コントローラと、
    前記振動部材に電気的に結合され、かつ、前記CVGの駆動軸の周りに配設された第1アクチュエータであって、前記コントローラから制御信号を取得するよう、かつ、第1の揺動モードで前記振動部材を振動させ、前記第1の揺動モードでの前記振動部材の振動を維持するに十分な電圧を提供するよう動作可能な、第1アクチュエータと、
    前記振動部材に電気的に結合され、かつ、前記CVGの検知軸の周りに配設された第2アクチュエータであって、回転軸の周りでの前記CVGの回転により生じる前記振動部材の第2の揺動モードに基づいて電圧を検出するよう、かつ、前記第2の揺動モードに基づいて前記電圧を無効化するに十分な反対平衡信号を提供するよう動作可能な、第2アクチュエータとを備え、前記検知軸はモード基準フレームにおいて前記駆動軸と直交しており、
    前記コントローラは、
    前記CVGが稼働している初期モードを決定することと、
    直前のモード移行周期からの非補償慣性回転速度の平均測定値を取得することと、
    前記直前のモード移行周期からの平均バイアス測定値を取得することと、
    自動利得制御モードと再均衡力モードとの間の第1移行を決定することと、
    決定された前記第1移行、及び、前記直前のモード移行周期からの前記平均バイアス測定値に基づいて、前記CVGの第1バイアス推定値を算出することと、
    プロセッサにより、算出された前記第1バイアス、及び、直前のモード移行周期からの前記非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、前記CVGの第1バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、方法を実行するよう動作可能である、CVG。
  11. 前記コントローラは更に、
    所与の軸の前記自動利得制御モードと前記再均衡力モードとの間の第2移行を決定することと、
    決定された前記第2移行、及び、前記直前のモード移行周期からの非補償バイアスの平均測定値に基づいて、前記CVGの第2バイアス推定値を算出することと、
    算出された前記第2バイアス、及び、直前のモード移行周期からの前記非補償慣性回転速度の平均測定値に基づいて、前記CVGの第2バイアス補償後の慣性回転速度を算出することとを含む、前記方法を実行するよう動作可能である、請求項10に記載のCVG。
  12. 前記コントローラは更に、所与の軸の前記自動利得制御モードと前記再均衡力モードとの間の移行を制御するために信号を提供することを含む、前記方法を実行するよう動作可能である、請求項10に記載のCVG。
  13. 前記信号は、前記自動利得制御モードと前記再均衡力モードとの間の前記移行を制御するために前記信号を切り換えるよう動作可能である、請求項12に記載のCVG。
  14. 前記第1バイアスは、前記駆動軸及び前記検知軸で稼働している前記再均衡力モードからの一又は複数の再均衡力測定値に基づいて算出される、請求項10に記載のCVG。
  15. 前記第1移行を決定することの結果は、所与の軸の前記自動利得制御モードから前記再均衡力モードへの移行であり、前記方法は更に、新たな平均バイアスをその前に算出された平均バイアスから減算することによって、バイアスの更新された推定値を決定することを含む、請求項10に記載のCVG。
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