JP2016135528A - 加工機の平行度調整定規 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工材に当接させるベースと、ベースに支持された本体部を備え、本体部は電動モータで回転する円形の刃具を備えた携帯マルノコについて、仕上がりのきれいな切断加工をスムーズに行うためにベースの端縁に対して刃具を平行に位置させる必要がある。この平行度の調整については従来は使用者の感覚に頼っていたため、精確な平行度を出すことが困難であった。本発明では、刃具の平行度を迅速かつ高精度で出せるようにする。【解決手段】刃具21の平行度を出すために平行度調整定規40を用いる。この平行度調整定規40は、刃具21に対して平行に位置させる基準部45と、ベース10の材当接面10aに沿って位置させる第1〜第4測定部41〜44を有している。各測定部41〜44に位置合わせ部41a〜44aを有する。2つの位置合わせ部をベース10の端縁11に位置合わせして刃具21の平行度を迅速かつ高精度で出すことができる。【選択図】図7

Description

この発明は、例えば携帯マルノコと称される切断機の刃具の平行度を調整する際に用いる定規に関する。
携帯マルノコと称される切断機は、切断材に当接させる矩形のベースと、ベースの材当接面とは反対面側に支持した本体部を備え、本体部は駆動源としての電動モータと、電動モータにより回転する円形の刃具を備えている。刃具はベースの材当接面側に突き出されている。刃具を回転させて当該切断機を切断進行方向に向けて移動させることにより、この突き出し部分を切断材に切り込ませて切断加工が行われる。
この種の切断加工では、刃具の進行方向が徐々に変化して切断経路が曲がると切断材の切り口に対する刃具の回転抵抗が大きくなってスムーズかつ仕上がりのきれいな加工が困難になる。このため、この種の切断機を用いた切断加工では、ベースの端縁を基準となる部位(移動用定規)に当接させて真っ直ぐに移動させることにより、刃具が直接に沿って真っ直ぐに切り込まれていくようにしている。このため、この種の切断機では、ベースの端縁に対する刃具の平行度が精確に出されている必要がある。従来、例えば下記の特許文献には、この種の切断機においてベースの端縁に対する刃具の平行度を調整するための機構について開示されている。
特開2008−183784号公報
しかしながら、上記特許文献に開示された平行度の調整機構は、刃具を回転支持する本体部の主として後部側を切断進行方向に直交する方向に移動させて当該刃具のベースの端縁に対する平行度を微調整する構成となっている。従来は刃具が加工材から受ける加工抵抗等に基づいて使用者が感覚的に本体後部側を移動させて刃具の平行度を微調整していたため、刃具の平行度を精確かつ迅速に出すことは困難であった。また、使用者により調整具合にばらつきがあった。
本発明は、切断機等の加工機において、刃具のベースの端縁に対する平行度をより精確かつ迅速に微調整できるようにすることを目的とする。
上記の課題は以下の各発明により解決される。第1の発明は、加工材に当接させる材当接面を有するベースと、ベースの材当接面とは反対面側に支持された本体部を備え、本体部は回転する刃具を備え、刃具をベースの材当接面側に突き出させ、この突き出し部分により加工材の加工を行う加工機に用いる平行度調整定規である。第1の発明において、加工機は、ベースの端縁に対する刃具の平行度を調整するための微調整機構を備えている。第1の発明に係る平行度調整定規は、刃具の側面に平行に位置される基準部と、基準部に一体に設けられて、刃具の側面の前部及び後部から相互に平行に延びる少なくとも二つの測定部を備えている。少なくとも二つの測定部はそれぞれ位置合わせ部を備えている。第1の発明に係る平行度調整定規は、少なくとも二つの位置合わせ部をそれぞれベースの端縁に位置合わせして刃具のベースの端縁に対する平行度を調整可能な構成となっている。
第1の発明によれば、加工機の微調整機構により刃具のベース端縁に対する平行度を調整することができる。平行度の調整は平行度調整定規を用いて行う。平行度調整定規を用いるには、その基準部を刃具の側面に対して平行に位置させ、かつ少なくとも二つの測定部の位置合わせ部をそれぞれベースの端縁に位置合わせする。少なくとも二つの測定部の位置合わせ部をベースの端縁に位置合わせするには、上記微調整機構により刃具をその板厚方向に移動させて行う。微調整機構により刃具をその板厚方向に移動させてベースの端縁に対して変位させることにより、基準部が刃具と一体で移動し、これにより位置合わせ部がそれぞれベースの端縁に対して位置合わせされる。前後方向に一定の間隔をおいた少なくとも二つの測定部の位置合わせ部をベースの端縁に位置合わせすることにより、ベースの端縁に対して基準部が平行に位置合わせされ、従って刃具がベースの端縁に対して平行に位置合わせされる。
このように、平行度調整定規の基準部を刃具に対して平行に位置させて、少なくとも二つの位置合わせ部をベースの端縁に対して位置合わせすることにより、ベースの端縁に対する刃具の平行度を精確かつ迅速に微調整することができる。少なくとも二つの測定部が前後に適切な間隔を置いて配置されることにより、ベースの端縁に対する刃具の平行度をより一層高精度に出すことができる。
第2の発明は、第1の発明において、基準部は、刃具の側面に当接される二つの当接部を有する構成とした平行度調整定規である。
第2の発明によれば、二つの当接部を刃具の側面に当接させた状態とすることにより当該当接部を刃具の側面に対して平行に位置させることができ、当該当接部を刃具の側面に対して迅速かつ確実に平行に位置させることができ、これにより当該平行度調整定規の使い勝手を高めることができるとともに、刃具の平行度の微調整を簡単な操作で迅速に行うことができる。
第3の発明は、第2の発明において、二つの当接部は、刃具の側面に沿って位置変更可能な構成とした平行度調整定規である。
第3の発明によれば、二つの当接部の位置を適切に変更することにより当該当接部が刃具の刃先(いわゆるアサリ)を避けて当接させることができ、これにより刃具の平行度を精確に微調整することができる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、二つの当接部の間隔を変更可能な構成とした平行度調整定規である。
第4の発明によれば、2つの当接部の間隔を適切に変更することによりサイズ(刃物径)の異なる刃具に対して当該2つの当接部を刃先を避けつつ当接させることができる。また、2つの当接部の間隔を極力大きくすることにより当該刃具に対して基準部をより高精度で平行に位置させることができ、ひいてはベース端縁に対する刃具の平行度をより精確に微調整することができる。
第5の発明は、第2〜第4の何れか一つの発明において、二つの当接部として、前記刃具の側面に吸着可能な磁石を用いた平行度調整定規である。
第5の発明によれば、手で保持することなく、あるいは別途保持手段を用いることなく基準部を刃具の側面に平行に位置させておくことができ、これにより当該平行度調整定規の使い勝手を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の何れか一つの発明において、位置合わせ部として目盛りを設けた平行度調整定規である。
第6の発明によれば、二つの測定部の位置合わせ部をそれぞれベースの端縁に対してひと目で精確に位置合わせすることができ、これにより刃具の平行後の微調整を精確かつ迅速に行うことができる。
本発明の実施形態に係る加工機の全体平面図である。 本発明の実施形態に係る加工機を図1中矢印(II)方向から見た全体左側面図である。 図2中(III)-(III)線断面矢視図である。 平行度調整定規の全体斜視図である。 加工機を上下反転してバイス装置で固定した状態を左側方から見た側面図である。 図5の(VI)-(VI)線断面矢視図であって、ベースの材当接面上に平行度調整定規をセットした状態の縦断面図である。 図5の(VII)矢視図であって、ベースの材当接面上に平行度調整定規をセットした状態の平面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る加工機を示している。この加工機1は、いわゆる携帯マルノコと称される切断機で、加工材Wの上面に当接させる材当接面(下面)10aを有する矩形のベース10と、このベース10の上面側(材当接面10aとは反対面側)に支持した本体部20を備えている。
以下の説明では、切断が進行する方向(図1中白抜き矢印で示す方向)を前側若しくは前部とする。図1では当該加工機1を右側へ移動させることにより切断が進行する。使用者は当該加工機1の後ろ側(図1では左側)に位置する。部材及び構成の左右方向については使用者を基準として用いる。
本体部20は、円形の刃具(鋸刃)21と、この刃具21の上側ほぼ半周の範囲の周縁を覆う固定カバー22を備えている。固定カバー22の前部と後部の二箇所がベース10の上面側に支持されている。
この固定カバー22の前側(図1において右側)には、支持部22cが設けられている。この支持部22cが、ベース10の上面に設けたアンギュラプレート12に対して支軸13を介して上下に傾動可能に結合されている。これにより固定カバー22が支軸13を中心にして上下に傾動可能に支持され、従って本体部20が支軸13を中心にして上下に傾動可能となっている。本体部20の支軸13を中心とする傾動位置を調整することにより、刃具21のベース10の下面側への突き出し量を変化させることができ、従ってその加工材Wに対する切り込み深さを調整することができる。
刃具21のベース10の下面側に突き出した部分は、開閉式の可動カバー28によって覆われている。この可動カバー28は刃具21の回転中心を中心して固定カバー22に回動可能に支持されて、閉じ方向にばね付勢されている。図2に示すように加工機1の前方への移動によりこの可動カバー28が徐々に開かれて刃具21が露出され、この露出部分が加工材Wに切り込まれて切断加工が進行する。
固定カバー22の後部側(図1において左側)は、デプスガイド15を介してベース10側に支持されている。デプスガイド15は、図2に示すように幅方向に円弧形状に湾曲する帯板形状の部材で、ベース10の上面から上方へ立ち上がり、かつ固定カバー22の左側面22aに沿った状態に固定されている。
このデプスガイド15には、刃具21の切り込み深さの調整代に対応して円弧形状に湾曲したガイド孔15aが設けられている。このガイド孔15aは、本体部20の傾動中心である支軸13を中心とする円弧に沿って形成されている。このガイド孔15aは、刃具21の面直方向(左右方向)に貫通する状態に設けられている。
固定カバー22の左側面22aには、ギヤケース23が一体に設けられている。このギヤケース23にはモータケース24が結合されている。このモータケース24の内部に当該加工機1の駆動源としての電動モータ25が内装されている。図1に示すようにギヤケース23及びモータケース24は、固定カバー22の左側面22aから左方へ突き出した状態に設けられている。
ギヤケース23とモータケース24との接合部付近には、使用者が把持するハンドル部26が設けられている。ハンドル部26は、ギヤケース23の上面から後面に跨るループ形を有している。このハンドル部26の内周側に設けたトリガ形式のスイッチレバー27を引き操作すると電動モータ25が起動して刃具21が回転する。図1に示すように、平面的に見るとハンドル部26と固定カバー22との間にデプスガイド15が配置されている。
デプスガイド15と、固定カバー22の左側面22aの後部側(図1において左側)との間に、ベース10の端縁11に対する刃具21の平行度を調整するための微調整機構30が設けられている。当該加工機1を用いて加工材Wの切断加工を行う際には、図1に示すようにベース10の左側の端縁11を移動用の基準定規3に当接させ、この当接状態で当該加工機1を前方へ移動させることにより、加工材Wを基準定規3に平行な切り口で切断加工を行うことができる。このため、ベース10の端縁11に対して刃具21が平行に位置されていることが、精確かつスムーズな切断加工を行うための条件となる。
微調整機構30の詳細が図3に示されている。この微調整機構30は、刃具21の切り込み深さを調整するための機構(切り込み深さ調整機構)を利用した構成となっている。切り込み深さ調整機構は、カバー固定ボルト31を備えている。カバー固定ボルト31は、固定カバー22の左側面22aから刃具面直方向へ突き出す片持ち支持状態に設けられている。
カバー固定ボルト31は、図3において右側(支持側)から順に支持部31cとガイド部31bと上記ねじ軸部31aを相互に同軸かつ一体に備えている。支持部31cは、固定カバー22の左側面22aに設けた支持孔22bに対して軸方向(刃具面直方向)に移動可能に挿入されている。支持部31cは六角柱形に形成され、支持孔22bはこれに対応して六角孔に形成されている。このため、支持部31cは、その軸回りに回転不能である一方軸方向に移動可能な状態で支持孔22bに挿入されている。
支持孔22bに対する支持部31cの刃具面直方向の位置は、固定ねじ32を締め込むことにより固定される。この固定ねじ32を緩めると、支持部31cの支持孔22bに対する軸方向の位置、従って当該カバー固定ボルト31の固定カバー22の左側面22aからの突き出し量を調整することができる。
ガイド部31bは、デプスガイド15のガイド孔15aに挿通されている。このガイド部31bの外周側には、円筒形状のローラ33が軸回りに回転自在な状態で装着されている。このローラ33によって本体部20の傾動位置を変化させる場合に、デプスガイド15のガイド孔15aに沿ってガイド部31bをスムーズに移動させることができ、ひいては本体部20の傾動位置(刃具21の切り込み深さ)を調整する場合の操作性が確保されている。
ローラ33の両側であってガイド部31bとねじ軸部31aには、スペーサ34,35が装着されている。この両スペーサ34,35は、デプスガイド15の両面にそれぞれ当接され、この両スペーサ34,35間にデプスガイド15が板厚方向に挟み込まれた状態となっている。
ねじ軸部31aは、デプスガイド15の左側面から突き出されている。この突き出し部分にレバー16に取り付けたナット部17が締め込まれている。ナット部17は、レバー16の回動基端側に回転不能に固定されている。また、このナット部17の、レバー16の側面から突き出した部分には止め輪17aが装着されている。この止め輪17aによってレバー16のナット部17からの脱落が防止されている。
このレバー16をねじ軸部31aに対してロック方向(ナット部17が締め込まれる方向、図2において右回り方向)に締め込むと、デプスガイド15がレバー16のナット部17と、ケース固定ねじ31の支持部31cとガイド部31bとの間の段差部との間に挟み込まれて、デプスガイド15に対する当該固定カバー22の傾動位置ひいては本体部20の傾動位置が固定され、従って刃具21の切り込み深さが固定される。
固定ねじ32を緩めてカバー固定ボルト31をその軸方向に位置調整することにより、固定カバー22の後部側を刃具面直方向に変位させることができ、これにより刃具21のベース10の端縁11に対する平行度を微調整することができる。固定ねじ32を締めこむことにより、固定カバー22に対してカバー固定ボルト31が軸方向に固定され、これにより刃具21のベース10の端縁11に対する平行度が固定される。
固定ねじ32を緩めて行うことができる刃具21のベース10の端縁11に対する平行度の微調整作業は、使用者が目測で行うこともできるが、以下説明する平行度調整定規40を用いることにより迅速かつ精確に行うことができる。図4に平行度調整定規40が単独で示されている。本実施形態の平行度調整定規40は、矩形のステンレス鋼板を曲げ加工及び打ち抜き加工して製作したもので、刃具21に対して平行に位置される基準部45と、ベース10の端縁11に位置合わせされる4つの測定部(第1〜第4測定部41〜44)を備えている。
図示するように基準部45は前後に細長い帯板形状を有しており、その下部側はL字形に曲げ加工されている。基準部45の右端面には刃具21の側面に対する当接部として2つの磁石47を取り付けることができる。2つの磁石47は、適切な磁力を有するフェライト磁石であり、それぞれ刃具21の側面及び平行度調整定規40の基準部45に対して吸着させることができる。2つの磁石47の厚さ寸法は精確に一致するよう設定されている。基準部45は、この2つの磁石47によって刃具21の側面に沿って吸着保持された当接状態となる。刃具21の側面に基準部45を吸着保持した状態で当該平行度調整定規40が用いられる。
基準部45の下部に沿って相互に適宜間隔をおいて第1〜第4測定部41〜44が結合されている。第1〜第4測定部41〜44もそれぞれ一定幅の帯板形状を有しており、それぞれ基準部45から左方へ相互に平行に延びている。第1〜第4測定部41〜44の上面には、それぞれ位置合わせ部41a〜44aが設けられている。本実施形態では、位置合わせ部41a〜44aとして1mm間隔の長さ目盛りが表示されている。長さ目盛りはレーザー印刷により基準部45から等距離に表示されている。長さ目盛りは、各測定部41〜44の前後(幅方向)両側に表示されている。各長さ目盛りは、1mm間隔で10mmごとに大目盛りが表示されている。第1〜第4測定部41〜44の左端部は、縁部46にそれぞれ結合されて一体化されている。
上記例示した平行度調整定規40を用いて、刃具21のベース10の左側の端縁11に対する平行度を微調整するには、先ず図5に示すように加工機1を例えばバイス装置2を用いて固定することが望ましい。この場合、図示するように加工機1は上下反転させてベース10の材当接面10aを上方へ向けた姿勢で、主としてハンドル部26を左右両側からバイス装置2で挟み込んで固定する。この固定状態では、手動操作により可動カバー28を全開させて刃具21をベース10の材当接面10aよりも上方において露出させた状態とする。全開した可動カバー28は固定カバー22の内側に収容される。このため、図5では可動カバー28は見えていない。
次に、ベース10の材当接面10a上に上記例示した平行度調整定規40をセットする。この際、図6及び図7に示すように2つの磁石47を用いて基準部45を刃具21の側面に沿って吸着させるとともに、第1〜第4測定部41〜44をベース10の材当接面10aに当接させた状態とする。当接部としての2つの磁石47は、基準部45上の吸着位置を任意に変更することができる。このため、図示するように2つの磁石47は、刃具21の刃先(アサリ)21aよりも内周寄りに吸着させることが望ましい。刃具21の板厚方向にはみ出す刃先21aを避けた内周側に2つの磁石47を吸着させることにより、基準部45を刃具21の側面に対して高精度で平行に位置させることができる。平行度調整定規40のこのセット状態は、2つの磁石47によって保持される。また、2つの磁石47によって基準部45が刃具21の側面に沿って吸着保持されることから、可動カバー28の閉じ方向の回動が基準部45及び磁石47によって規制される結果当該可動カバー28はほぼ全開状態に保持される。このため、使用者が可動カバー28を手で押さえる等して全開状態にする必要がない。
平行度調整定規40をセットした後、加工機1における平行度調整機構の固定ねじ32を緩めてカバー固定ボルト31をその軸方向に変位可能な状態とする。平行度調整定規40のセット状態において、固定ねじ32はベース10の開口10bを経て上方から覗き込むことができる。ベース10の材当接面10a側から開口10bを経て六角レンチ50を用いることにより固定ねじ32を緩めることができる。固定ねじ32を緩めてカバー固定ボルト31を軸方向に相対的に変位可能な状態とすることにより、本体部20の後部側をベース10に対して左右に変位可能となり、これによりベース10の端縁11に対する刃具21の平行度を調整可能な状態となる。
六角レンチ50で固定ねじ32を緩めた後、第1〜第4測定部41〜44の各位置合わせ部41a〜44aをベース10の端縁11に位置合わせする。位置合わせは、各位置合わせ部41a〜44aの長さ目盛りを読み取りつつカバー固定ボルト31を軸方向に移動させて長さ目盛りを一致させることにより行われる。第1〜第4測定部41〜44のうち少なくとも2つの測定部について長さ目盛りを精確に一致させれば、刃具21のベース10の端縁11に対する平行度は精確に設定される。2つの測定部について長さ目盛りを同時に読み取ることができるので、端縁11に対する刃具21の平行度を迅速に設定することができる。
長さ目盛り(位置合わせ部)を読み取る少なくとも2つの測定部は、隣接する2つの測定部間ではなく、より離れた測定部間で行うことが、より高精度に平行度を出すために好ましい。例えば第1測定部41を第4測定部44、あるいは第1測定部41と第3測定部43、第2測定部42と第4測定部44とにより刃具21の回転中心の前側と後ろ側について行うことが望ましい。但し、ベース10のサイズによっては、第1若しくは第4測定部41,44が材当接面10aから外れる場合がある。このような場合には、第2測定部42と第3測定部43の位置合わせ部42a,43aについて長さ目盛りを読み取ることができる。
こうして少なくとも2つの測定部について位置合わせ部をベース10の端縁に精確に一致させた状態とした上で、固定ねじ32を強固に締めこむ。これによりベース10の端縁11に対する刃具21の平行度が精確に設定された状態に固定される。こうしてベース10の端縁11に対する刃具21の平行度が精確に出された後、当該平行度調整定規40を加工機1から取り外す。平行度調整定規40は、2つの磁石47による基準部45の刃具21の側面に対する吸着を引き剥がすことにより、ねじ回し等の手工具を用いることなく簡単に取り外すことができる。当接部としての2つ磁石47は、そのまま基準部45に吸着保持しておけば紛失する心配がない。当該平行度調整定規40をベース10の材当接面10a上から取り外した後、さらに当該加工機1をバイス装置2から取り外せば、当該加工機1を切断加工に用いることができる。取り外した平行度調整定規40は2つの磁石47を基準部45に吸着保持させた状態のまま、次回の平行度調整作業まで適切な保管場所に保管しておくことができる。
以上説明したように例示した平行度調整定規40を用いることにより、ベース10の端縁11に対する刃具21の平行度を迅速かつ精確に設定することができ、これにより高品質(高精度)の切断加工を効率よく行うことができる。
また、例示した平行度調整定規40は、加工機1から完全に取り外すことができるので、加工作業の邪魔になることがない。さらに、当該平行度調整定規40の加工機1に対する取り付け、取り外しの際のいずれにおいてもねじ回し等の手工具を用いる必要がなく、この点で当該平行度調整定規40の高い取り扱い性及び作業性が確保されている。
さらに、本実施形態によれば、2つの磁石47を用いて基準部45を刃具21の側面に沿って吸着保持する構成となっている。このため、一旦手動操作により全開させた可動カバー28の閉じ方向の回動が主として基準部45が邪魔になって規制される結果当該可動カバー28がほぼ全開状態に保持されることから、使用者が可動カバー28を手で押さえる等して全開状態にする必要がなく、この点でも当該平行度調整定規40の取り扱い性及び作業性が確保されている。
また、例示した平行度調整定規40は、加工機1側に何ら構成等の変更を伴うものではないので、現在使用中の加工機についても用いることができ、この点で当該平行度調整定規40の高い汎用性が確保されている。
さらに、基準部45の刃具21に対する当接部として2つの磁石47は、接着等によって固定される構成ではなく、その吸着力によってのみ基準部45に吸着保持される構成であるので、当該基準部45に対する磁石47の吸着保持位置を任意に変更することができ、その結果刃具21に対する吸着保持位置を任意に変更することができる。このことから、刃物径の異なる種々サイズの刃具について当該平行度調整定規40を利用することができ、この点で当該平行度調整定規40の高い汎用性が確保されている。なお、磁石47の吸着保持位置の変更についても、ねじ回し等の手工具を一切必要としない。
また、上記したように当接部としての2つの磁石47の吸着保持位置を簡単に変更することができるので、刃具の刃先(アサリ)21aを避けつつ相互に大きな間隔で吸着保持することができ、この点で基準部45を刃具21に対して高精度で平行に保持することができ、ひいては精確な平行度調整を行うことができるようになる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、ベース10の端縁11に対する刃具21の平行度を微調整するための微調整機構としては、固定カバー22の後部側を刃具面直方向に移動させる構成を例示したが、これに代えて若しくは加えて固定カバー22の前部側を刃具面直方向に移動させて当該刃具21の平行度を微調整する構成、あるいは固定カバー22を移動させるのではなく刃具21を直接面直方向に移動させてベース10の端縁11に対する平行度を調整可能な構成であってもよい。いずれの構成の微調整機構についても例示した平行度調整定規40を用いることにより刃具21の平行度を迅速かつ精確に微調整することができる。
また、例えば、ベース10の左側の端縁11を基準として刃具21の平行度を微調整する構成を例示したが、ベース10の右側の端縁を基準として平行度を微調整する場合についても例示した平行度調整定規40をそのまま利用することができる。
さらに、2つの当接部として例示した磁石47は基準部に固定(例えば接着)して設けてもよいし、前後方向にのみ移動可能に取り付けた構成としてもよい。
また、基準部の2つの当接部(磁石47)を省略して、基準部自体を磁石で構成して刃具21の側面に吸着保持可能な構成としてもよい。この場合、基準部を刃具の側面に対して全面当たり状態で吸着保持する構成、あるいは基準部に同じ高さの当接部を設け、この2つの当接部を刃具の側面に当接(吸着保持)して当該基準部を平行に保持する構成としてもよい。
さらに、少なくとも2つの測定部を例えば磁石を用いてベース10の材当接面10aに吸着保持し、これにより基準部45を刃具21の側面に対して平行に位置させる構成としてもよい。
また、4つの測定部(第1〜第4測定部)を有する構成を例示したが、2本又は3本に省略してもよい。さらに、各測定部の端部を結合する縁部46は省略してもよい。
また、各測定部に設ける位置合わせ部として長さ目盛り41a〜44aを設けた構成を例示したが、これに代えて若しくは加えて、各測定部の下面に凸部を下方へ張り出して設けて位置合わせ部としてもよい。基準部45を刃具21の側面に対して平行に位置させた状態で、少なくとも2つの測定部の凸部がベース10の端縁11に当接されるように本体部20の後部側を微調整機構30により変位させることにより、ベース10の端縁11に対する刃具21の平行度を迅速かつ高精度で調整することができる。位置合わせ部としての凸部は、平板形状あるいはピン形状とすることができる。位置合わせ部としての凸部は、基準部に対して直交する方向(測定部の長手方向)に位置変更可能とすることにより、左右幅方向のサイズの異なるベースに対応させることができる。
平行度調整定規の素材については、例示したようにステンレス鋼板製とするほか、その他の金属製、プラスチック製あるいは木製としてもよい。いずれの素材であっても、基準部に例示した磁石47等の刃具21の側面に対する位置保持機能を持たせることにより、例示した平行度調整定規40と同様の用い方で同様の作用効果を得ることができる。
1…加工機
W…加工材
2…バイス装置
3…基準定規
10…ベース、10a…材当接面、10b…開口
11…端縁
12…アンギュラプレート
13…支軸
15…デプスガイド、15a…ガイド孔
16…レバー
20…本体部
21…刃具、21a…刃先(アサリ)
22…固定カバー
22a…左側面、22b…支持孔、22c…支持部
23…ギヤケース
24…モータケース
25…電動モータ
26…ハンドル部
27…スイッチレバー
28…可動カバー
30…微調整機構
31…カバー固定ボルト
31a…ねじ軸部、31b…ガイド部、31c…支持部
32…固定ねじ
33…ローラ
34,35…スペーサ
40…平行度調整定規
41…第1測定部、41a…位置合わせ部(長さ目盛り)
42…第2測定部、42a…位置合わせ部(長さ目盛り)
43…第3測定部、43a…位置合わせ部(長さ目盛り)
44…第4測定部、44a…位置合わせ部(長さ目盛り)
45…基準部
46…縁部
47…磁石(当接部)
50…六角レンチ

Claims (6)

  1. 加工材に当接させる材当接面を有するベースと、該ベースの前記材当接面とは反対面側に支持された本体部を備え、該本体部は回転する刃具を備え、該刃具を前記ベースの前記材当接面側に突き出させ、該突き出し部分により前記加工材の加工を行う加工機に用いる平行度調整定規であって、
    前記加工機は、前記ベースの端縁に対する前記刃具の平行度を調整するための微調整機構を備えており、
    前記平行度調整定規は、前記刃具の側面に平行に位置される基準部と、該基準部に一体に設けられて、前記刃具の側面の前部及び後部から相互に平行に延びる少なくとも二つの測定部を備え、該少なくとも二つの測定部に設けた位置合わせ部をそれぞれ前記ベースの端縁に位置合わせして前記刃具の前記ベースの端縁に対する平行度を微調整可能な構成とした平行度調整定規。
  2. 請求項1記載の平行度調整定規であって、前記基準部は、前記刃具の側面に当接される二つの当接部を有する構成とした平行度調整定規。
  3. 請求項2記載の平行度調整定規であって、前記二つの当接部は、前記刃具の側面に沿って位置変更可能な構成とした平行度調整定規。
  4. 請求項2又は3記載の平行度調整定規であって、前記二つの当接部の間隔を変更可能な構成とした平行度調整定規。
  5. 請求項2〜4の何れか1項に記載した平行度調整定規であって、前記二つの当接部として、前記刃具の側面に吸着可能な磁石を用いた平行度調整定規。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した平行度調整定規であって、前記位置合わせ部として目盛りを設けた平行度調整定規。
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