JP7346280B2 - 携帯用加工機 - Google Patents

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Description

本開示は、携帯用加工機に関する。
例えば、プランジマルノコと称される携帯用加工機は、加工材の上面に当接させるベースと、ベースの上面側に支持した加工機本体を有する。加工機本体がベースに対して上下に揺動可能に支持されている。加工機本体の上下揺動位置を変更することで、加工機本体に装着された円形の回転刃具がベース下面側へ突き出る。これにより回転刃具の加工材に対する切り込み深さを変更できる。加工機本体の円形の回転刃具をベースの下面側へ突き出させ、この突き出し部分を加工材に切り込ませて切断加工がなされる。
下記の特許文献1に、加工機本体のベースに対する下動端位置(切り込み深さ)を規制するストッパ構造に関する技術が開示されている。このストッパ構造では、ベースに設けた固定カバーにストッパ受け部を有する。加工機本体のストッパ部をストッパ受け部に当接させて加工機本体の下動端位置が規制される。
特開2007-30314号公報
従来のストッパ構造では、ストッパ受け部の位置調整のための操作は、加工機本体を上方に退避させた状態でなされる。その後加工機本体を下動させてストッパ部をストッパ受け部に当接させる。この段階で、回転刃具のベース下面への実際の突き出し量を確認することができる。
このように、ストッパ受け部の位置調整のための操作と、回転刃具のベース下面への突き出し量の確認を別々に行うため操作が面倒であった。そのため加工機本体の位置決め操作が簡易な携帯用加工機が従来必要とされている。
本開示の1つの特徴によると、携帯用加工機は、加工材に当接させるベースと、ベースに移動可能に支持されて加工材に向けて移動できる加工機本体を有する。また、携帯用加工機は、加工機本体の加工材への移動量を規制する本体ストッパ部と、本体ストッパ部をスライド可能に支持するレールと、レールに対して本体ストッパ部をロックするロック部材とを有する。
本体ストッパ部は、加工機本体に設けたストッパ当接部と、ストッパ当接部が当接されて加工機本体の移動量を規制するストッパ受け部と、ストッパ当接部とストッパ受け部を相互に着接させて、ロック部材のアンロック状態により一体でスライド可能とする着接部材とを有する。
ロック部材のアンロック状態で、着接部材により着接したストッパ当接部とストッパ受け部を加工機本体の移動により一体でスライドさせて、本体ストッパ部により規制される加工機本体の移動量を変更可能、かつロック部材により着接部材による着接を解除して本体ストッパ部のレールに対するスライド位置をロックされる。
従って、ストッパ当接部とストッパ受け部が着接部材により相互に着接され、これらがレールに沿って一体でスライドされる。加工機本体を加工材に向けて移動させることで、本体ストッパ部(ストッパ当接部とストッパ受け部)がレールに沿ってスライドする。これにより、本体ストッパ部により規制される加工機本体の移動量が変更される。
加工機本体を目的の位置に移動させた状態で、ロック部材によって本体ストッパ部のレールに対するスライド位置が位置決めされる。このため、加工機本体のベースに対する位置を確認しながら本体ストッパ部を位置決めできる。これにより、本体ストッパ部を単独で位置決め操作する場合に比して、加工機本体のベースに対する位置決めを簡易に行うことができる。
本開示の他の特徴によると、着接部材は、ストッパ受け部またはストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石を有する。従って、ストッパ当接部とストッパ受け部が磁力により着接されて一体で移動する。そのため比較的簡易な構造でストッパ当接部とストッパ受け部を着接させることができる。しかも磁石の力に反する力を加えることでストッパ当接部とストッパ受け部を離すこともできる。
本開示の他の特徴によると、着接部材は、2部材の他の1つに設けられて永久磁石の磁力が作用する磁性体を有する。永久磁石が設けられた2部材の1つがベースに保持される。従って、永久磁石が1つの部材とともにロック部材によってレールに保持される。そのため加工機本体をベースに対して上下動させて加工材を加工する際に永久磁石がベースに対して上下動しない。そのため永久磁石の移動軌跡が少なく、永久磁石が不用意に外的部材を吸引する可能性が少なくなる。
本開示の他の特徴によると、永久磁石は、2部材の他の1つの部材に向く平面部を有する。従って、永久磁石の磁力を2部材の他の1つの部材に対して効率よく作用させることができる。例えば、寸法誤差や組み付け誤差等によって永久磁石に引き寄せられる部材の位置にばらつきがあっても永久磁石が確実にその部材を引き寄せることができる。
本開示の他の特徴によると、永久磁石は、非磁性部材で形成されたストッパ受け部または非磁性部材で形成されたストッパ当接部に埋設されている。従って、永久磁石は、容易に非磁性部材内に挿入されかつ保護される。例えば、永久磁石を磁性部材内に挿入することは容易ではない。本特徴では、このような障害がなく、容易に永久磁石を非磁性部材内に埋設できる。
本開示の他の特徴によると、ストッパ当接部を加工機本体に対して位置調整可能に連結、またはストッパ受け部をベースに対して位置調整可能に連結する位置調整部材を有する。従って、ストッパ当接部またはストッパ受け部の1つをレールによって位置調整することで、大略的に加工機本体の加工材への移動量を設定できる。これに加え、他の1つを位置調整部材により加工機本体またはベースに対して位置調整できる。これにより加工機本体の加工材への移動量を微調整できる。
本開示の他の特徴によると、位置調整部材は、加工機本体又はベースに位置調整可能に螺合される螺合部材である。従って、螺合部材の締め込み量を変化させて、加工機本体に対するストッパ当接部の相対位置またはベースに対するストッパ受け部の相対位置を変更できる。
本開示の他の特徴によると、着接部材は、ストッパ受け部又はストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石と、2部材の他の1つに設けられた磁性体を有し、螺合部材が磁性体を兼ねている。従って、螺合部材が2つの役割を担うことで、携帯用加工機の部品点数が少なくなる。
本実施形態の携帯用加工機の全体斜視図である。 携帯用加工機を図1中矢印(II)方向から見た平面図である。 携帯用加工機を図1中矢印(III)方向から見た前面図である。本図では、一部が縦断面で示されている。 携帯用加工機を図1中矢印(IV)方向から見た左側面図である。 携帯用加工機の左側面図である。本図では、ストッパ受け部周辺が破断して示されている。 携帯用加工機の左側面図である。本図では、加工機本体が上動端に移動された状態を示している。 携帯用加工機の左側面図である。本図では、ストッパ受け部の位置が変更されている。 ストッパ受け部及びロック部材の斜視図である。 図8中(IX)矢視図であって、ストッパ受け部及びロック部材の左側面図である。 図8中(X)矢視図であって、ストッパ受け部及びロック部材の右側面図である。 図9の(XI)-(XI)線断面図であって、ストッパ受け部及びロック部材の縦断面図である。
次に、携帯用加工機の実施形態を図1~図11に基づいて説明する。図1~4に示すように本実施形態では、携帯用加工機1の一例として、プランジ型の切断機を例示する。携帯用加工機1は、加工材Wの上面に当接させる矩形平板形のベース2と、ベース2の上面に支持された加工機本体10を備えている。図1において、携帯用加工機1の後側に使用者が位置する。使用者が携帯用加工機1を前方へ移動操作することで切断加工が進行する。以下の説明において、部材及び構成の上下左右方向については使用者を基準とする。
加工機本体10は、チップソーと称する円形の回転刃具(鋸刃)11と、回転刃具11を回転させる駆動源としての電動モータ12を備えている。電動モータ12はモータハウジング12aに収容されている。モータハウジング12aの前後には、電源としてバッテリパック13を一つずつ取り付けることができる。モータハウジング12aの右側にギヤハウジング15が連結されている。電動モータ12の出力は、ギヤハウジング15に内装した減速ギヤ部で減速される。減速ギヤ部の出力軸に回転刃具11が取り付けられている。
モータハウジング12aとギヤハウジング15の連結部の上方にハンドル部16が一体に設けられている。ハンドル部16の後方に、コントローラ収容部14が設けられている。コントローラ収容部14に収容したコントローラにより、電動モータ12の動作制御がなされる。前後に延びるループ形のハンドル部16の内周側に使用者が把持した手の指先で引き操作するスイッチレバー17が配置されている。スイッチレバー17を引き操作すると、電動モータ12が起動して回転刃具11が回転する。
ハンドル部16の上面には、1つのスライドレバー18が設けられている。スライドレバー18を前後にスライド操作すると、加工機本体10の傾動位置をロックするためのロックピン19が進退される。ロックピン19を固定カバー3側に進出させると、加工機本体10が上死点又は係合凹部37aで位置決めされる。係合凹部37aは、固定カバー3の左側部であって後述するガイド溝33の上部付近に設けた円板形の切り替え部材37に設けられている。ロックピン19が係合凹部37aに位置決めされると、加工機本体10が上死点と下死点との間の途中の位置に位置決めされる。これにより、固定カバー3の右側面側に設けた窓部3aに、回転刃具11の取り付け部位を位置させることができる。これにより回転刃具11の脱着作業の便宜が図られる。
ハンドル部16の前部には、左方へ長く伸びるフロントグリップ20が設けられている。使用者は、右手でハンドル部16を把持し、左手でフロントグリップ20を把持して、両手で携帯用加工機1の移動操作を行うことができる。
図2、4~7に示すように、加工機本体10は、減速ギヤ部15の後部側に設けた本体支軸21を介してベース2の上面に上下に傾動可能に支持されている。本体支軸21の前方において加工機本体10とベース2との間に圧縮ばね22が介装されている。この圧縮ばね22により、加工機本体10は上方へ変位する方向に付勢されている。加工機本体10は、圧縮ばね22に抗して下方へ押し下げ操作される。押し下げ操作を止めると、圧縮ばね22の付勢力により加工機本体10は上動端位置に戻される。
ハンドル部16を把持して加工機本体10を上下に傾動させると、回転刃具11が一体で上下に変位する。回転刃具11は本体支軸21を中心とする円弧形の軌跡に沿って変位する。回転刃具11の上部側は、固定カバー3内に収容されている。固定カバー3は、ベース2の右側部に沿って上方へ起立する状態に支持されている。固定カバー3は後述する傾動部2aを介してべース2に支持されている。このため、加工機本体10の上下動により回転刃具11は固定カバー3内を上下に変位する。
図6に示すように固定カバー3の左側部には、円弧形の挿通溝4が設けられている。挿通溝4は、本体支軸21を中心とする円弧に沿って設けられている。減速ギヤ部15の出力軸は挿通溝4を経て固定カバー3内に突き出されている。固定カバー3内への突き出し部分に回転刃具11が取り付けられている。加工機本体10を押し下げ操作して回転刃具11をベース2の下面側へ突き出させることで、回転刃具11が加工材Wに切り込まれる。回転刃具11の切り込み状態を維持しつつ、当該携帯用加工機1を前方へ移動させることで切断加工が進行する。
図1、3に示すように回転刃具11は、ベース2の右縁部を経て下面側へ突き出される。図2、3に示すようにベース2は、傾動部2aと本体部2bに分割されている。本体部2bの右側部に、傾動部2aが左右に一定角度の範囲で傾動可能に支持されている。傾動部2aは、本体部2bの前後に設けたアンギュラープレート2c、2dを介して左右に傾動可能に支持されている。なお、傾動部2aの傾動中心は、ベース2(本体部2b)の下面よりも下方に設定されている。
ベース2の傾動部2aに、加工機本体10が支持されている。これにより、加工機本体10がベース2(本体部2b)に対して左右に傾動可能に支持されている。加工機本体10を主として右方(回転刃具11の上部側を右方へ変位させる方向)へ傾斜させることで、加工材Wに対して回転刃具11を斜めに切り込ませて傾斜切りを行うことができる。
上記したように回転刃具11の加工材Wに対する切り込みは、加工機本体10を押し下げ操作することによりなされる。このため、加工機本体10の下降端位置が回転刃具11の加工材Wに対する切り込み深さに相当する。加工機本体10の下降端位置を変更することで、回転刃具11の加工材Wに対する切り込み深さを変更することができる。
ベース2と加工機本体10との間には、加工機本体10の下降端位置を規制するための本体ストッパ部30が設けられている。本体ストッパ部30は、加工機本体10側に設けたストッパ当接部31と、ベース2側に設けたストッパ受け部32を備えている。ストッパ当接部31がストッパ受け部32に当接して、加工機本体10の下動端位置(加工材Wに対する移動量、すなわち切り込み深さ)が規制される。
ストッパ当接部31は、減速ギヤ部15の前部に設けられている。減速ギヤ部15の前部に基台部31aが前方へ張り出す状態に設けられている。基台部31aに、ストッパ当接部31が螺合されている。本実施形態では、ストッパ当接部31に1本のねじ部材(ストッパねじ)が用いられる。また、ストッパ当接部31には、後述する永久磁石35の磁力が作用する磁性体金属である鉄が用いられる。ストッパ当接部31の締め込み量を調整することで、その先端部の位置を変更することができる。これにより、加工機本体10の下動端位置を微調整することができる。
ストッパ受け部32は、ベース2の上面に固定された固定カバー3の左側部に設けられている。図6、7に示すように固定カバー3の左側部に、円弧形のガイド溝33が設けられている。ガイド溝33は、本体支軸21を中心とする円弧に沿って上下に延びている。ストッパ受け部32は、ガイド溝33に沿って位置変更可能に支持されている。ストッパ受け部32の詳細が、図8~11に示されている。
ストッパ受け部32は、樹脂製のブロック本体32aを有する。図9に示すようにブロック本体32aは、ガイド溝33の両縁部に跨っている。ブロック本体32aの右側部には2本の支持柱32bを有する。2本の支持柱32bがガイド溝33に挿入されている。2本の支持柱32bは、固定カバー3の内部に突き出されている。
図11に示すように2本の支持柱32b間に、ロック部材34を有する。ロック部材34は、1本の摘みねじ34aと1つの押圧板34bを有する。摘みねじ34aは、ブロック本体32aの支持筒部32cに挿通されている。摘みねじ34aの先端部は、ガイド溝33内を経て固定カバー3の内部に突き出されている。摘みねじ34aの先端部は、押圧板34bの中央に螺合されている。
図10に示すように押圧板34bは、ガイド溝33の両縁部に跨っている。このため、図11に示すように摘みねじ34aを締め込むと、固定カバー3がブロック本体32aと押圧板34bとの間に挟み込まれる。これによりストッパ受け部32がガイド溝33に沿って移動不能に固定される。
摘みねじ34aの押圧板34bに対する締め付けを緩めると、ブロック本体32aと押圧板34bとによる固定カバー3の挟み込みが緩められる。これにより、ストッパ受け部32をガイド溝33に沿って移動させることができる。図11に示すようにブロック本体32aの支持筒部32cと押圧板34bとの間に圧縮ばね34cが介装されている。圧縮ばね34cの付勢力により、押圧板34bが移動して固定カバー3の挟み込みがスムーズに開放される。
このように、ストッパ受け部32は、ガイド溝33に沿ってスライド可能に支持されている。ブロック本体32aと押圧板34bに挟まれるガイド溝33の両縁部がスライド支持のためのレールとして機能する。ストッパ受け部32のスライド位置は、ロック部材34で固定される。摘みねじ34aの締め込みにより、ガイド溝33の両縁部のレールをブロック本体32aと押圧板34bで挟み込むことで、ストッパ受け部32が固定される。
ブロック本体32aの上部に、平板形の収容凹部32dを有する。収容凹部32dに、1つの永久磁石35を収容している。これにより永久磁石35が、非磁性部材で形成された樹脂製のブロック本体32aに埋設される。永久磁石35は、非磁性部材である樹脂製のブロック体32aに対して反発力を受けることなく、容易に収容され、取り出すことができる。従って、永久磁石35の取り扱い性、組付け性が良くなっている。
永久磁石35は、平面部を有する矩形の薄板形を有する。永久磁石35の磁力(着接力)は、ブロック本体32aの上面に作用する。ブロック本体32aの上面は、加工機本体10側のストッパ当接部31が当接される当接面32fに相当する。永久磁石35は、当接面32fに平行に位置させた状態に配置される。このため、永久磁石35の平面部は、当接面32fに平行に向けられ、ひいてはストッパ当接部31に向けられる。これにより、ストッパ当接部31の寸法誤差や組み付け誤差が発生しても、永久磁石35の磁力をストッパ当接部31に効率良く作用させて確実な着接を実現できる。
収容凹部32dは、固定カバー3側に開口されている。ブロック本体32aの左側部であって、収容凹部32dの奥部に、抜き孔32eを有する。メンテナンスのためにストッパ受け部32を取り外した時に、抜き孔32eに例えばねじ回し工具(マイナスドライバ)を差し込んで、永久磁石35を収容凹部32dから抜き出すことができる。
永久磁石35の磁力により、ブロック本体32aと、加工機本体10側のストッパ当接部31が着接される。永久磁石35が、ベース2側のストッパ受け部32と、加工機本体10のストッパ当接部31を相互に着接するための着接部材に相当する。
図5~7に示すようにガイド溝33の前側には、回転刃具11の加工材Wに対する切り込み深さを示す目盛り36が表示されている。ストッパ受け部32の当接面32fを目盛り36に合わせることで、加工機本体10の下動端位置すなわち回転刃具11の切り込み深さを設定することができる。
以上のように構成した携帯用加工機1によれば、目盛り36に合わせてストッパ受け部32を位置決めすることで、加工機本体10の下動端位置を位置決めできる。加工機本体10を上動端位置に待機させた状態で、ストッパ受け部32を目盛り36に合わせて移動させ、ロック部材34で位置を固定できる。その後、加工機本体10を下動させて、ストッパ当接部31をストッパ受け部32の当接面32fに当接させれば、回転刃具11が設定した切り込み深さで加工材Wに切り込まれる。
回転刃具11の切り込み深さは、別の操作によっても調整することができる。ロック部材34を緩めてストッパ受け部32をガイド溝33に沿って移動可能な状態とする。次に、ストッパ受け部32を移動させ、若しくは加工機本体10を移動させて、ストッパ当接部31を当接面32fに当接させる。ストッパ受け部32の当接面32fには、永久磁石35が埋設されている。このため、ストッパ受け部32とストッパ当接部31が永久磁石35の磁力によって着接される。
この着接状態で、加工機本体10を上下に移動させると、ストッパ受け部32が一体で移動する。作業者は、回転刃具11の切り込み深さを目視しながら、加工機本体10を上下に位置調整できる。目的の切り込み深さでロック部材34を締め込むことで、ストッパ受け部32を対応する位置に固定できる。ロック部材34でストッパ受け部32を固定した後、加工機本体10を上動させれば、ストッパ当接部31がストッパ受け部32から分離される(着接の解除)。
このように、ストッパ当接部31とストッパ受け部32の着接状態で加工機本体10を上下動させることで、ストッパ受け部32の位置決め操作を、単独で行う場合に比してより迅速かつ精確に行うことができる。これにより、切り込み深さ調整のための操作性が良くなる。以上のことから、着接部材としての永久磁石35の磁力(着接力)は、ロック部材34の拘束を受けない時にストッパ当接部31とストッパ受け部32が相互に着接(仮結合)され、ロック部材34の拘束により着接力が不足して両者が分離される程度のごく弱い結合力に設定されている。
ストッパ当接部31とストッパ受け部32の着接のための着接部材として永久磁石35を用いることから、相互の接近、離間により着接、着接の解除がなされる。特別の操作を要しないことから、着接部材の操作性が良くなる。
永久磁石35がストッパ受け部32(ベース2側)に設けられ、ストッパ受け部32がロック部材34で位置決めされた状態では、加工機本体10の上下動とは無関係に永久磁石35は位置保持される。このため、永久磁石35をストッパ当接部31(加工機本体10側)に設けた場合に比して、永久磁石35の移動軌跡を少なくすることができる。これにより、永久磁石35が鉄粉等の外的部材を不用意に吸引してしまうといったトラブルを未然に回避できる。
ストッパ当接部31には螺合部材が用いられている。ストッパ当接部31の基台部31aに対する締め込み量を調整することによっても、加工機本体10の下動端位置(回転刃具11の切り込み深さ)を調整することができる。ストッパ当接部31にねじ部材を用いたことから、ストッパ当接部31は位置調整部材として機能を併せ持つ。位置調整部材の機能を兼ね備えたストッパ当接部31が加工機本体10に対して位置調整可能に連結される。位置調整部材としてのストッパ当接部31の基台部31aに対する締め込み量を調整することで、加工機本体10の下動端位置をより精密に微調整できる(切り込み深さの微調整機構)。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、ベース2側に磁性体としてねじ部材を配置し、加工機本体10側に永久磁石を有するストッパ受け部を位置調整可能に配置する構成としてもよい。ねじ部材の先端に永久磁石を配置し、位置調整可能なストッパ受け部側に磁性体を配置して着接部材を構成しても良い。また、ストッパ当接部の材質として磁性体金属である鉄を例示したが、ニッケルやコバルトなどの他の磁性体金属でも良い。
着接部材として永久磁石35(磁力)を用いる構成を例示したが、ストッパ当接部31とストッパ受け部32を着接する手段としては、ねじ結合、クリップ結合、ループ形ワイヤによる引き掛け結合等を用いることができる。着接部材は、ストッパ当接部31またはストッパ受け部32の2部材の1つに設ければ足りる。
着接部材の着接力は、ロック部材34の摘みねじ34aを緩めたアンロック状態では、ストッパ当接部31とストッパ受け部32を相互に着接するに足りる一方、摘みねじ34aを締め付けたロック状態では不足して着接が解除される力に設定される。従って係る条件を満足すれば、磁石のN極とS極の吸引力や、静電気による吸着力、粘着シートによる接着力を着接部材として利用することができる。
ストッパ当接部31の位置調整部材としての機能は省略してもよい。すなわち、基台部31aにストッパピンを位置変更不能に固定してストッパ当接部としてもよい。
着接部材としての永久磁石35を収容凹部32dに収容する構成を例示したが、当接面32fに平板形状の永久磁石を貼り付けてもよい。永久磁石は、平板形の他、円柱体形、ブロック体形のものを用いることができる。
携帯用加工機1としてプランジマルノコを例示したが、アルミ溝切、ルータ等の加工機についても例示した本体ストッパ部を適用することができる。
W…加工材
1…携帯用加工機(プランジマルノコ)
2…ベース
2a…傾動部、2b…本体部、2c、2d…アンギュラープレート
3…固定カバー
3a…窓部
10…加工機本体
11…回転刃具(鋸刃)
12…電動モータ
12a…モータハウジング
13…バッテリパック
14…コントローラ収容部
15…ギヤハウジング
16…ハンドル部
17…スイッチレバー
18…スライドレバー
19…ロックピン
20…フロントグリップ
21…本体支軸
22…圧縮ばね
30…本体ストッパ部
31…ストッパ当接部(位置調整機構)
31a…基台部
32…ストッパ受け部
32a…ブロック本体、32b…支持柱、32c…支持筒部、32d…収容凹部
32f…当接面、32e…抜き孔
33…ガイド溝
34…ロック部材
34a…摘みねじ、34b…押圧板、34c…圧縮ばね
35…永久磁石(着接部材)
36…目盛り
37…切り替え部材
37a…係合凹部

Claims (8)

  1. 携帯用加工機であって、
    加工材に当接させるベースと、
    前記ベースに移動可能に支持されて前記加工材に向けて移動できる加工機本体と、
    前記加工機本体の前記加工材への移動量を規制する本体ストッパ部と、
    前記本体ストッパ部をスライド可能に支持するレールと、
    前記レールに対して前記本体ストッパ部をロックするロック部材とを有し、
    前記本体ストッパ部は、前記加工機本体に設けたストッパ当接部と、前記ストッパ当接部が当接されて前記加工機本体の移動量を規制するストッパ受け部と、前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を相互に着接させて、前記ロック部材のアンロック状態により一体でスライド可能とする着接部材と、を有し、
    前記ロック部材のアンロック状態で、前記着接部材により着接した前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を前記加工機本体の移動により一体でスライドさせて、前記本体ストッパ部により規制される前記加工機本体の移動量を変更可能、かつ前記ロック部材により前記着接部材による着接を解除して前記本体ストッパ部の前記レールに対するスライド位置をロックし、
    前記着接部材は、前記ストッパ受け部または前記ストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石と、前記2部材の他の1つに設けられて前記永久磁石の磁力が作用する磁性体を有し、
    前記永久磁石が設けられた前記2部材の1つが前記ベースに保持される携帯用加工機。
  2. 請求項に記載した携帯用加工機であって、
    前記永久磁石は、前記2部材の他の1つの部材に向く平面部を有する携帯用加工機。
  3. 請求項1又は2に記載した携帯用加工機であって、
    前記永久磁石は、非磁性部材で形成された前記ストッパ受け部又は非磁性部材で形成された前記ストッパ当接部に埋設されている携帯用加工機。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載した携帯用加工機であって、
    前記ストッパ当接部を前記加工機本体に対して位置調整可能に連結、または前記ストッパ受け部を前記ベースに対して位置調整可能に連結する位置調整部材を有する携帯用加工機。
  5. 請求項に記載した携帯用加工機であって、
    前記位置調整部材は、前記加工機本体又は前記ベースに位置調整可能に螺合される螺合部材である携帯用加工機。
  6. 請求項に記載した携帯用加工機であって、
    前記着接部材は、前記ストッパ受け部又は前記ストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石と、前記2部材の他の1つに設けられた磁性体を有し、
    前記螺合部材が前記磁性体を兼ねている携帯用加工機。
  7. 携帯用加工機であって、
    加工材に当接させるベースと、
    前記ベースに移動可能に支持されて前記加工材に向けて移動できる加工機本体と、
    前記加工機本体の前記加工材への移動量を規制する本体ストッパ部と、
    前記本体ストッパ部をスライド可能に支持するレールと、
    前記レールに対して前記本体ストッパ部をロックするロック部材とを有し、
    前記本体ストッパ部は、前記加工機本体に設けたストッパ当接部と、前記ストッパ当接部が当接されて前記加工機本体の移動量を規制するストッパ受け部と、前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を相互に着接させて、前記ロック部材のアンロック状態により一体でスライド可能とする着接部材と、を有し、
    前記ロック部材のアンロック状態で、前記着接部材により着接した前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を前記加工機本体の移動により一体でスライドさせて、前記本体ストッパ部により規制される前記加工機本体の移動量を変更可能、かつ前記ロック部材により前記着接部材による着接を解除して前記本体ストッパ部の前記レールに対するスライド位置をロックし、
    前記着接部材は、前記ストッパ受け部または前記ストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石を有し、
    前記永久磁石は、非磁性部材で形成された前記ストッパ受け部又は非磁性部材で形成された前記ストッパ当接部に埋設されている携帯用加工機。
  8. 携帯用加工機であって、
    加工材に当接させるベースと、
    前記ベースに移動可能に支持されて前記加工材に向けて移動できる加工機本体と、
    前記加工機本体の前記加工材への移動量を規制する本体ストッパ部と、
    前記本体ストッパ部をスライド可能に支持するレールと、
    前記レールに対して前記本体ストッパ部をロックするロック部材とを有し、
    前記本体ストッパ部は、前記加工機本体に設けたストッパ当接部と、前記ストッパ当接部が当接されて前記加工機本体の移動量を規制するストッパ受け部と、前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を相互に着接させて、前記ロック部材のアンロック状態により一体でスライド可能とする着接部材と、を有し、
    前記ロック部材のアンロック状態で、前記着接部材により着接した前記ストッパ当接部と前記ストッパ受け部を前記加工機本体の移動により一体でスライドさせて、前記本体ストッパ部により規制される前記加工機本体の移動量を変更可能、かつ前記ロック部材により前記着接部材による着接を解除して前記本体ストッパ部の前記レールに対するスライド位置をロックし、
    前記ストッパ当接部を前記加工機本体に対して位置調整可能に連結、または前記ストッパ受け部を前記ベースに対して位置調整可能に連結する位置調整部材を有し、
    前記位置調整部材は、前記加工機本体又は前記ベースに位置調整可能に螺合される螺合部材であり、
    前記着接部材は、前記ストッパ受け部又は前記ストッパ当接部の2部材の1つに設けられた永久磁石と、前記2部材の他の1つに設けられた磁性体を有し、前記螺合部材が前記磁性体を兼ねている携帯用加工機。



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