JP2016134867A - 投影装置 - Google Patents

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吉田 謙三
Kenzo Yoshida
謙三 吉田
桃 小井沼
Momo Koinuma
桃 小井沼
将明 相田
Masaaki Aida
将明 相田
麻里子 深澤
Mariko Fukazawa
麻里子 深澤
静 井上
Shizuka Inoue
静 井上
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Abstract

【課題】サービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせる。
【解決手段】投影装置は、情報を表示する表示画像を被投影面に投影する投影部と、前記投影部を支持するとともに、移動可能な被装着体に装着される支持部と、前記移動可能な被装着体に関する情報を取得し、前記移動可能な被装着体に関する情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像を変更する制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、投影装置に関する。
現在、店舗等において、顧客が店員および係員の存在を知る手段としてはユニフォームや名札などに限られており、近づかないと気付かないことも多い。広い店舗などにおいては顧客が店員の居場所を把握しにくく、店員を探している状況も見受けられる。また、例えば、ドラッグストアなどにおいて、店舗を訪れた顧客がせっかく店員を見つけて声をかけたとしても、薬剤師などの専門の店員でない場合には専門の店員を呼んでもらう時間もかかり、待たされることもある。店側としても、顧客のニーズにスムーズに対応することができない。
ところで、従来、周囲の人に所定の情報を報知する手段の一例として、例えば、オフィス等において、設置されているファクシミリや複写機等の事務機の存在や可動状態を社員に報知する目的で、天井や壁に事務機の情報を投影する技術が知られている(例えば、特許文献1〜特許文献3)。
特開平5−212943号公報 特開平9−284455号公報 特開2004−240765号公報
しかしながら、上述した投影技術では、設置されている固定機器の状態を近傍の被投影面に投影して報知するだけである。上述した投影技術では、例えば、店舗等において、常に移動している店員や係員の居場所や状況などのサービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせることは困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、サービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせることのできる投影装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、情報を表示する表示画像を被投影面に投影する投影部と、前記投影部を支持するとともに、移動可能な被装着体に装着される支持部と、前記移動可能な被装着体に関する情報を取得し、前記移動可能な被装着体に関する情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像を変更する制御部とを備えることを特徴とする投影装置である。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記移動可能な被装着体に関する情報と、前記表示画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記移動可能な被装着体に関する情報に対応する前記表示画像を前記記憶部から取得し、取得した当該表示画像を前記投影部に投影させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記移動可能な被装着体に関する情報には、使用者の役割を示す役割情報が含まれ、前記制御部は、前記役割情報を取得し、取得した前記役割情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記移動可能な被装着体に関する情報には、使用者の場所を示す場所情報が含まれ、前記制御部は、前記場所情報を取得し、取得した前記場所情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記制御部は、時間帯に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記制御部は、他の使用者が使用する他の投影装置が所定の距離内に存在するか否かに応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記投影部は、前記被投影面と前記投影部との間の距離を検出する距離検出部を備え、前記制御部は、前記距離検出部によって検出された距離に基づく前記被投影面に対する前記投影部の相対位置に応じて、前記表示画像の大きさあるいはフォーカスを調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の投影装置において、前記移動可能な被装着体には、前記投影部を装着する使用者が含まれることを特徴とする。
本発明によれば、サービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせることができる。
第1の実施形態によるプロジェクタの一例を示す外観図である。 第1の実施形態によるプロジェクタの一例を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態によるプロジェクタの表示画像の例を示す図である。 第1の実施形態によるプロジェクタの動作の一例を示すフローチャートである。 従来の顧客の状況と、第1の実施形態によるプロジェクタの動作の一例とを説明する図である。 第1の実施形態によるプロジェクタの動作の別の一例を説明する図である。 第2の実施形態によるプロジェクタの一例を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態によるプロジェクタの動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態によるプロジェクタの動作の一例を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態によると投影装置について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるプロジェクタ1の一例を示す外観図である。
なお、本実施形態では、投影装置の一例としてユニフォーム50に装着されるプロジェクタ1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクションユニットは、店舗において店員31(可能な被装着体の一例)が着用するユニフォーム50であって、一部にサイズの小さいプロジェクタ1が内蔵されたものである。以下、プロジェクションユニットを単にユニフォーム50と称する。なお、本実施形態において、任意の店員又は単に店員を示す場合に、店員31(後述する図5(A)参照)として説明する。
プロジェクタ1(投影装置の一例)は、例えば、ユニフォーム50の肩部分に内蔵され、天井に向けて画像を投影する。このプロジェクタ1から天井に向けて投影された表示画像(表示画像)により、店内において常に動き回っている店員31の位置やその担当エリアなどを、店舗を訪れた顧客が容易に把握できるようにする。
プロジェクタ1は、投影部2を支持するとともに、移動可能な被装着体(例えば、店員31)に装着される支持部10を備えている。すなわち、プロジェクタ1は、支持部10を介して、ユニフォーム50に取り付けられている。また、プロジェクタ1は、バッテリ3を備えている。
バッテリ3は、プロジェクタ1が表示画像を投影するための電力をプロジェクタ1に供給する。なお、図1に示す例では、バッテリ3は、ユニフォーム50に取り付けられているが、例えば、エプロンのポケットや、ユニフォーム50の内ポケットなどに取り付けられるようにしてもよい。
図2は、本実施形態によるプロジェクタ1の一例を示す機能ブロック図である。
この図に示すように、プロジェクタ1は、投影部2と、制御部4と、姿勢維持部5と、入力部11と、エリア検出部12と、タイマ部13と、ジャイロセンサ14と、記憶部15とを備えている。
投影部2は、情報を表示する表示画像を被投影面6(例えば、天井)に投影する。投影部2は、レーザ光源部20と、コリメートレンズ(21R、21G、21B)と、ダイクロイックミラー(22R、22G、22B)と、可変焦点装置23と、MEMSミラー24と、距離検出部25とを備えている。
レーザ光源部20は、赤色(R)と、緑色(G)と、青色(B)との3原色のレーザ光を出射するレーザ光源装置である。レーザ光源部20は、赤色(R)のレーザ光を出射するレーザ光源20Rと、緑色(G)のレーザ光を出射するレーザ光源20Gと、青色(B)のレーザ光を出射するレーザ光源20Bとを備えている。レーザ光源部20において、各レーザ光源(20R、20G、20B)から出射される光の強度は個別に制御される。
レーザ光源20Rは、赤色(R)のレーザ光をコリメートレンズ21Rに向けて出射する。また、レーザ光源20Gは、緑色(G)のレーザ光をコリメートレンズ21Gに向けて出射する。また、レーザ光源20Bは、青色(B)のレーザ光をコリメートレンズ21Bに向けて出射する。
コリメートレンズ21Rは、レーザ光源20Rから出射された赤色(R)のレーザ光を平行光にして、ダイクロイックミラー22Rに出射する。
コリメートレンズ21Gは、レーザ光源20Gから出射された緑色(G)のレーザ光を平行光にして、ダイクロイックミラー22Gに出射する。
コリメートレンズ21Bは、レーザ光源20Bから出射された青色(B)のレーザ光を平行光にして、ダイクロイックミラー22Bに出射する。
ダイクロイックミラー(22R、22G、22B)は、3原色光のそれぞれの光線の波長のみを反射し、可変焦点装置23に出射する。すなわち、ダイクロイックミラー22Rは、コリメートレンズ21Rを介してレーザ光源20Rから出射された赤色(R)のレーザ光を反射し、可変焦点装置23に出射する。また、ダイクロイックミラー22Gは、コリメートレンズ21Gを介してレーザ光源20Gから出射された緑色(G)のレーザ光を反射し、可変焦点装置23に出射する。また、ダイクロイックミラー22Bは、コリメートレンズ21Bを介してレーザ光源20Bから出射された青色(B)のレーザ光を反射し、可変焦点装置23に出射する。
このように、ダイクロイックミラー(22R、22G、22B)は、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)のレーザ光を合成した光線を、可変焦点装置23に出射する。
可変焦点装置23は、液晶レンズを有し、液晶レンズへの印加電圧によって出射光線のビーム径を制御する。可変焦点装置23は、例えば、投影部2が投影する表示画像の焦点(フォーカス)を制御する。可変焦点装置23は、ビーム径を制御した光線をMEMSミラー24に出射する。
MEMSミラー24は、可変焦点装置23から出射された光線を反射して、走査方式によって被投影面6に画像を形成する。MEMSミラー24は、例えば、アクチュエータとマイクロミラーによって構成される2軸のMEMSミラーであり、X方向(横方向)とY方向(縦方向)にマイクロミラーの角度を制御するマイクロミラーに入射した光線は被投影面6上を走査するように反射される。この時、投影部2は、RGBレーザ光の色や強度を個別に変調して制御しているので、映像の各画素に対して、MEMSミラー24から出射される光の色と強度を制御して被投影面6に投影し、CRT(Cathode-ray Tube)ディスプレイのように高速で走査することで画像を形成する。このように、投影部2は、レーザ光線を被投影面6上で走査することで画像を形成し、且つ被投影面6上の表示画像のサイズを自由に変化させることができる。
距離検出部25は、例えば、赤外線や超音波などを利用して、被投影面6と投影部2との間の距離を検出する。距離検出部25は、検出した被投影面6と投影部2との間の距離を示す情報を後述しる制御部4に出力する。
姿勢維持部5は、投影部2を支持するとともに天井に対する投影部2の投影姿勢を維持する。つまり、姿勢維持部5は、店員31の姿勢に関わらず投影方向が常に鉛直となるように、投影部2の投影姿勢を維持することで、常に天井に表示画像が投影されるようにしている。また、姿勢維持部5は、投影部2の投影方向を変更する駆動部51を備えている。
駆動部51は、制御部4の指示に基づいて、投影部2の投影方向が一定になるように、投影部2の投影方向を変更する。
入力部11は、例えば、操作キーなどであり、使用者である店員31からの情報を受け付ける。入力部11は、例えば、店員31の資格情報などの店舗内での役割(係)を示す役割情報、又は役割情報の設定を示す設定情報などを店員31から受け付け、制御部4に送信する。
エリア検出部12は、例えば、店舗内の売り場などのエリア(場所)を検出する。エリア検出部12は、例えば、店舗の各エリアに設置されているビーコンから出力される情報を取得することにより、売り場などのエリア(場所)を検出する。エリア検出部12は、検出したエリアを示すエリア情報を制御部4に出力する。
タイマ部13は、カレンダ機能及び時計機能を有し、日付(例えば、年月日)及び時刻を示す情報を制御部4に出力する。
ジャイロセンサ14(姿勢検出部の一例)は、店員31(又は投影部2)の姿勢データを検出し、検出した姿勢データを制御部4に出力する。
記憶部15は、プロジェクタ1の各種処理に利用する情報を記憶する。記憶部15は、例えば、店員31の資格情報(役割情報)、投影部2に投影させる表示画像(投影画像)などを記憶する。記憶部15は、店員31の役割、状況などに応じて表示させる、例えば、図3に示すような表示画像を記憶している。すなわち、記憶部15は、店員31の役割、状況などを示す識別情報と、表示画像とを対応付けて記憶する。なお、図3に示す表示画像の例の詳細については、後述する。
また、記憶部15は、例えば、店員31の休憩時間帯を示す情報を含む勤務スケジュール情報を記憶する。
制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、プロジェクタ1を統括的に制御する。制御部4は、例えば、ジャイロセンサ14から店員31(又は投影部2)の姿勢データを取得して、取得した姿勢データに基づいて、姿勢維持部5の駆動部51を制御する。また、制御部4は、例えば、投影部2の距離検出部25が検出した被投影面6と投影部2との間の距離に基づいて、可変焦点装置23及びMEMSミラー24を制御して、投影部2が投影する表示画像のサイズ及び焦点を調整する。また、制御部4は、例えば、入力部11、エリア検出部12、及びタイマ部13から取得した情報(例えば、店員31に関する情報)に基づいて、表示画像を切り替える制御を実行する。ここで、表示画像を切り替える制御には、表示画像を変更する処理、表示画像を表示させない処理などが含まれる。
また、制御部4は、情報取得部41と、投影制御部42と、姿勢制御部43とを備えている。
情報取得部41は、距離検出部25、入力部11、エリア検出部12、タイマ部13、及びジャイロセンサ14から各種情報を取得する。情報取得部41は、例えば、距離検出部25から投影部2の距離検出部25が検出した被投影面6と投影部2との間の距離を示す距離情報を取得し、取得した距離情報を投影制御部42に出力する。
また、情報取得部41は、例えば、入力部11から店員31の資格情報などの店舗内での役割(係)を示す役割情報、又は役割情報の設定を示す設定情報を取得し、取得した役割情報又は設定情報を投影制御部42に出力する。また、情報取得部41は、例えば、エリア検出部12からエリア情報を取得し、取得したエリア情報を投影制御部42に出力する。また、情報取得部41は、例えば、タイマ部13から時刻情報を取得し、取得した時刻情報を投影制御部42に出力する。
また、情報取得部41は、例えば、ジャイロセンサ14から店員31(又は投影部2)の姿勢データを取得して、取得した姿勢データを姿勢制御部43に出力する。
投影制御部42は、情報取得部41が取得した各種情報に基づいて、投影部2を制御する。投影制御部42は、例えば、情報取得部41が取得した店員31に関する情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像を変更する。ここで、店員31に関する情報とは、例えば、店員31の役割情報、店員31の現在のエリア情報(場所情報)などである。
例えば、投影制御部42は、情報取得部41が入力部11から取得した店員31の役割情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像(投影させる表示画像に表示する情報)を変更する(切り替える)。すなわち、投影制御部42は、記憶部15が記憶する表示画像のうちから、当該店員31の役割情報に対応する表示画像を取得する。投影制御部42は、取得した表示画像を投影部2に投影させる。
また、例えば、投影制御部42は、情報取得部41がエリア検出部12から取得したエリア情報(場所情報)に応じて、投影部2に投影させる表示画像(投影させる表示画像に表示する情報)を変更する(切り替える)。すなわち、投影制御部42は、記憶部15が記憶する表示画像のうちから、当該店員31の役割情報に対応する表示画像を取得する。投影制御部42は、取得した表示画像を投影部2に投影させる。
また、例えば、投影制御部42は、情報取得部41がタイマ部13から取得した時刻情報と、記憶部15が記憶する勤務スケジュール情報とに基づいて、投影部2に投影させる表示画像を変更する。すなわち、投影制御部42は、取得した時刻情報が、例えば、勤務スケジュール情報のうち休憩時間帯に対応する場合に、投影部2に表示画像の投影を停止させる。また、投影制御部42は、取得した時刻情報が、例えば、勤務スケジュール情報のうち勤務時間帯に対応する場合に、投影部2に表示画像を投影させる。また、投影制御部42は、取得した時刻情報が、例えば、タイムセールを示す時間帯である場合に、表示画像をタイムセールに対応した表示画像に変更し、変更した表示画像を投影部2に投影させる。このように、投影制御部42は、時間帯に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
また、投影制御部42は、例えば、投影部2の距離検出部25によって検出された距離情報に基づく被投影面6に対する投影部2の相対位置に応じて、表示画像の大きさあるいはフォーカス(焦点)を調整する。例えば、店員31の身長により、被投影面6と投影部2との間の距離が変化する。また、店員31が屈み込んだ場合や、姿勢を変えた場合にも、被投影面6と投影部2との間の距離が変化することがある。このような場合に、投影制御部42は、距離検出部25によって検出された距離情報に基づいて、表示画像の大きさが一定になり、フォーカス(焦点)が合うように、投影部2の可変焦点装置23及びMEMSミラー24を制御する。
姿勢制御部43は、情報取得部41がジャイロセンサ14から取得した姿勢情報に基づいて、投影部2が常に天井に表示画像を投影するように、姿勢維持部5の駆動部51を制御する。
次に、図3を参照して、本実施形態によるプロジェクタ1の表示画像の例を説明する。
図3は、本実施形態によるプロジェクタ1の表示画像の例を示す図である。
図3(A)は、店員31が災害時や緊急時に顧客を店舗外や店舗内の安全な場所へと案内する避難誘導担当であることを示す表示画像Aである。
また、図3(B)は、店員31が商品の場所、施設やサービスの案内などを顧客に案内するインフォメーション担当であることを示す表示画像Bである。
また、図3(C)は、店員31が薬剤師の資格を有していることを示す表示画像Cである。
また、図3(D)は、店員31がビューティーカウンセラーの資格を有していることを示す表示画像Dである。
また、図3(E)は、店員31が管理栄養士の資格を有していることを示す表示画像Eである。
また、図3(F)は、店員31がタイムセールを実施中であることを示す表示画像Fである。
また、図3(G)は、セール期間中であることを示す表示画像Gである。
また、図3(H)は、店員31が接客中であることを示す表示画像Hである。
プロジェクタ1は、店員31の役割情報、又はエリア情報、あるいは時間帯などに応じて、上述した表示画像A〜表示画像Hを切り替えて天井に投影する。
次に、図面を参照して、本実施形態によるプロジェクタ1の動作について説明する。
図4は、本実施形態によるプロジェクタ1の動作の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、プロジェクタ1の制御部4は、まず、役割設定の入力があるか否かを判定する(ステップS101)。すなわち、制御部4は、例えば、入力部11に店員31の役割情報の設定を変更する入力が受け付けられたか否かを判定する。制御部4は、役割設定の入力がある場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、制御部4は、役割設定の入力がない場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS104に進める。
ステップS102において、制御部4の情報取得部41は、入力部11から役割情報を取得する。情報取得部41は、例えば、入力部11が店員31から受け付けた、店員31の資格情報などの店舗内での役割(係)を示す役割情報を取得する。情報取得部41は、取得した役割情報を投影制御部42に出力する。
次に、投影制御部42は、役割情報に応じて表示画像を変更する(ステップS103)。投影制御部42は、例えば、取得した役割情報に対応する表示画像を記憶部15から取得し、投影部2に投影させる表示画像を取得した表示画像に変更する。例えば、役割情報が薬剤師である場合、投影制御部42は、記憶部15から薬剤師に対応する表示画像(例えば、図3(C)の表示画像C)を取得し、投影部2に投影させる表示画像を、当該表示画像Cに変更する。
次に、ステップS104において、情報取得部41は、エリア情報を取得する。すなわち、情報取得部41は、エリア検出部12から売り場のエリア情報(場所情報)を取得する。情報取得部41は、取得したエリア情報を投影制御部42に出力する。
次に、投影制御部42は、エリア情報に応じて表示画像を変更する(ステップS105)。投影制御部42は、例えば、取得したエリア情報に対応する表示画像を記憶部15から取得し、投影部2に投影させる表示画像を取得した表示画像に変更する。例えば、エリア情報が化粧品売り場である場合、投影制御部42は、記憶部15からビューティーカウンセラーに対応する表示画像(例えば、図3(D)の表示画像D)を取得し、投影部2に投影させる表示画像を、当該表示画像Dに変更する。
次に、情報取得部41は、時刻情報を取得する(ステップS106)。情報取得部41は、タイマ部13から現在の時刻情報を取得する。情報取得部41は、取得した時刻情報を投影制御部42に出力する。
次に、投影制御部42は、表示指定の時間帯か否かを判定する(ステップS107)。投影制御部42は、取得した時刻情報が示し時刻が、例えば、記憶部15が記憶するスケジュール情報に含まれる勤務時間帯に一致するか否かによって、表示指定の時間帯か否かを判定する。なお、ここでは、投影制御部42は、勤務時間帯である場合を表示指定の時間帯と判定し、休憩時間の時間帯である場合に表示指定の時間帯でない(非表示指定の時間帯である)と判定するものとする。投影制御部42は、表示指定の時間帯である場合(ステップS107:YES)に、処理をステップS108に進める。また、投影制御部42は、表示指定の時間帯でない場合(ステップS107:NO)に、処理をステップS109に進める。
ステップS108において、投影制御部42は、投影部2に表示画像を投影させる。すなわち、この場合は、表示指定の時間帯である場合であるので、投影制御部42は、上述の処理により変更又は設定された表示画像を投影部2に投影させる。ステップS108の処理後に、投影制御部42は、処理をステップS101に戻す。
また、ステップS109において、投影制御部42は、投影部2に表示画像の投影を停止させる。すなわち、この場合は、表示指定の時間帯でない場合であるので、投影制御部42は、上述の処理により変更又は設定された表示画像の投影を投影部2に停止させる。ステップS109の処理後に、投影制御部42は、処理をステップS101に戻す。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態のプロジェクタ1の表示画像の投影例を説明する。
図5は、従来の顧客の状況と、本実施形態によるプロジェクタ1の動作の一例とを説明する図である。
図5(A)は、店舗内での従来の顧客の状況を示している。
図5(A)において、例えば、ドラッグストアなどの店舗の例を示し、店舗は、天井61(被投影面6の一例)と壁62(被投影面6の一例)とを備えている。
図5(A)に示すように、例えばドラッグストアなどの店舗において、店舗を訪れた顧客30が、複数の店員31(被装着体)の中から薬剤師の資格を持った店員31を探すことは容易ではない。これまで顧客30は、自分の近くにいる店員31に声をかけたり、離れた所にいる店員31に近づいて名札等を直接確認したりする必要があった。
これに対して、図5(B)に示すように、各店員31(被装着体)がユニフォーム50を着用し、ユニフォーム50に内蔵されたプロジェクタ1により自分の情報を示す表示画像を天井61に向かって投影させることで、自身の居場所を含む所定の情報を顧客30に向けて発信する。
図5(B)に示す例では、例えば、店員31Eは、管理栄養士の資格を保有しており、店員31Eのユニフォーム50に内蔵されたプロジェクタ1は、管理栄養士の資格を保有していることを示す表示画像Eを天井61に投影させる。
また、店員31Bは、インフォメーション担当であり、店員31Bのユニフォーム50に内蔵されたプロジェクタ1は、インフォメーション担当であることを示す表示画像Bを天井61に投影させる。
また、店員31Cは、薬剤師の資格を保有しており、店員31Cのユニフォーム50に内蔵されたプロジェクタ1は、薬剤師の資格を保有していることを示す表示画像Cを天井61に投影させる。
この場合、店舗を訪れた顧客30が、例えば、薬剤師の資格を有する店員31から説明を受けたい場合には、店舗内で天井61を見上げるだけでその店員31C(31)を簡単に見つけ出すことができる。
また、図6は、本実施形態によるプロジェクタ1の動作の別の一例を説明する図である。
この図に示す例は、店員31が、売り場38のエリアを移動し、さらに売り場38からバックヤード39に移動した場合に投影される表示画像を示している。
例えば、店員31が、売り場38のインフォメーション担当のエリアにいる場合に、プロジェクタ1は、インフォメーション担当であることを示す表示画像Bを天井61に投影させる。
そして、店員31が、売り場38内の化粧品売り場のエリアに移動した場合に、プロジェクタ1は、インフォメーション担当であることを示す表示画像Bから、ビューティーカウンセラーであることを示す表示画像Dに切り替えて、天井61に投影させる。なお、この場合、店員31が、インフォメーション担当のエリアに戻った場合には、プロジェクタ1は、インフォメーション担当であることを示す表示画像Bに表示画像を戻す。
このように、プロジェクタ1は、店員31が移動した売り場(エリア)に合わせて投影する表示画像を変化させるようにする。店員31が移動している途中に顧客から声をかけられることもあるため、プロジェクタ1は、店員31の移動位置に応じて表示内容を次々と切り替えるようにしてもよい。
また、さらに、店員31が、売り場38からバックヤード39に移動した場合に、プロジェクタ1は、表示画像の投影を停止させる。なお、この場合、店員31がバックヤード39から売り場38に戻れば、プロジェクタ1は、表示画像の投影を再開する。すなわち、プロジェクタ1は、店員31が売り場38を離れてバックヤード39に移動すると自動的に表示がOFFになり、店員31が再び売り場38に戻ると再度表示される。
このように、プロジェクタ1は、エリア情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像(表示する情報)を変更する。
また、図示は省略するが、プロジェクタ1は、例えば、タイムセールの時間帯に、店員31がタイムセールを実施中であることを示す表示画像F(図3(F))を投影するようにする。すなわち、例えば、タイムセールを実施する時間になるとプロジェクタ1は、担当エリアを示す表示から、図3(F)に示したような「今から半額」というようなタイムセール用の表示画像Fに切り替える。
また、例えば、店員31の休憩時間の時間帯になった場合には、プロジェクタ1は、表示画像の投影を停止させる。また、店員31の休憩時間の時間帯が終了した場合には、プロジェクタ1は、表示画像の投影を再開する。
また、例えば、店員31の担当エリアが午前と午後とで変わる場合に、プロジェクタ1は、時間によって担当エリアを示す表示画像を切り替えてもよい。
このように、プロジェクタ1は、時間帯(又は予め定められたスケジュール情報)に応じて、投影部2に投影させる表示画像を変更する(切り替える)。
また、図示は省略するが、プロジェクタ1は、単に店員31であることを示す表示画像を投影してもよい。プロジェクタ1は、例えば、店員31が自分の担当エリアにいる間は、「○○説明係」などの表示画像を投影しておき、担当エリアから離れると、投影される表示画像が「○○説明係」から単に店員31であることを示す表示に切り替わるようにしてもよい。さらに、プロジェクタ1は、店員31が担当エリアに戻ると同時に、単なる店員31を示す表示画像から、再度「○○説明係」に切り替えてもよい。
なお、上述した例では、投影制御部42は、店員31の役割情報に応じて、表示画像を変更する例を説明したが、店員31の状況に応じて、表示画像を変更するようにしてもよい。例えば、入力部11が、店員31が接客中であることを示す情報を受け付けた場合に、情報取得部41が、当該接客中であることを示す情報を取得し、投影制御部42に出力する。そして、投影制御部42は、店員31が接客中であることを示す情報を取得した場合に、例えば、図3(H)に示す店員31が接客中であることを示す表示画像Hに表示画像を変更するようにしてもよい。すなわち、顧客30から声をかけられた際に、店員31が入力部11を操作することで、プロジェクタ1は、「接客中」という表示に切り替えてもよい。このように、店員31に関する情報には、店員31の状況を示す情報が含まれ、プロジェクタ1は、店員31の状況(例えば、接客状況など)に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によるプロジェクタ1は、投影部2と、支持部10と、制御部4とを備えている。投影部2は、情報を表示する表示画像を被投影面6(例えば、天井61)に投影する。支持部10は、投影部2を支持するとともに、移動可能な被装着体(例えば、店員31)に装着される。制御部4は、移動可能な被装着体(例えば、店員31)に関する情報(例えば、役割情報、状況を示す情報、エリア情報など)を取得し、移動可能な被装着体(例えば、店員31)に関する情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、移動可能な被装着体(例えば、店員31)に関する情報に応じて、表示画像を切り替えるので、サービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせることができる。
被装着体は移動可能であるため、移動により被装着体に関する情報(例えば、役割情報や状況を示す情報など)が様々に変化する。本実施形態によるプロジェクタ1は、様々に変化する被装着体に関する情報に応じて適切に表示画像を変更することができる。よって、本実施形態によるプロジェクタ1は、サービス提供側の情報を周囲の人に効率よく知らせることができる。
例えば、被装着体が店員31である場合には、本実施形態によるプロジェクタ1は、店員31の役割や状況に応じて適切に表示画像を変更するので、顧客は、店員31に関する情報やサービス情報を容易に視認することができ、顧客の利便性を向上させることができる。すなわち、本実施形態によるプロジェクタ1は、顧客の満足度を向上させることができる。
また、本実施形態では、移動可能な被装着体に関する情報(例えば、役割情報や状況を示す情報など)と、表示画像とを対応付けて記憶する記憶部15を備えている。制御部4は、移動可能な被装着体に関する情報に対応する表示画像を記憶部15から取得し、取得した当該表示画像を投影部2に投影させる。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、移動可能な被装着体に関する情報に対応する表示画像を適切に取得することができるので、簡易な手段により適切に表示画像を変更することができる。
また、本実施形態では、移動可能な被装着体には、投影部2を装着する使用者(例えば、店員31)が含まれ、移動可能な被装着体に関する情報には、使用者(例えば、店員31)の役割を示す役割情報(例えば、薬剤師などの資格やインフォメーション担当などを示す情報)が含まれる。制御部4は、役割情報を取得し、取得した役割情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、使用者の役割を周囲の人(例えば、顧客など)に効率よく知らせることができる。例えば、使用者が店員31である場合に、顧客は、店員31の役割や資格を投影画像により知ることができる。そのため、顧客は、上述した図5(B)に示すように、店舗内で天井61を見上げるだけで、探している役割の店員31を簡単に見つけ出すことができる。
また、本実施形態では、移動可能な被装着体に関する情報には、使用者(店員31)の場所を示す場所情報(例えば、売り場のエリア情報)が含まれる。制御部4は、場所情報を取得し、取得した場所情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、使用者の場所(例えば、売り場のエリアなど)に応じて、表示画像を適切に変更することができる。
また、本実施形態では、制御部4は、時間帯に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、時間帯に応じて、表示画像を適切に変更することができる。
また、本実施形態では、投影部2は、被投影面6と投影部2との間の距離を検出する距離検出部25を備える。制御部4は、距離検出部25によって検出された距離に基づく被投影面に対する投影部2の相対位置に応じて、表示画像の大きさあるいはフォーカスを調整する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1は、使用者の身長の違いや、姿勢の変動によらずに、安定した表示画像を投影することができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるプロジェクタ1aについて説明する。
図7は、本実施形態によるプロジェクタ1aの一例を示す機能ブロック図である。
この図に示すように、プロジェクタ1aは、投影部2と、制御部4と、姿勢維持部5と、入力部11と、エリア検出部12と、タイマ部13と、ジャイロセンサ14と、記憶部15と、通信部16とを備えている。
なお、プロジェクタ1aの外観は、図1に示す第1の実施形態によるプロジェクタ1と同様であるのでここではその説明を省略する。
また、図7において、図2に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、本実施形態において、プロジェクタ1aは、通信部16を備える点が上述した第1の実施形態と異なる。本実施形態では、プロジェクタ1aは、通信部16を介して、他の使用者が使用する他のプロジェクタ1aが所定の距離内に存在するか否かを検出し、所定の距離内に他のプロジェクタ1aが存在する場合に、表示画像を変更する一例について説明する。
通信部16は、例えば、Bluetooth(登録商標)や特定小電力無線通信なとの近距離無線通信により、他装置(例えば、他の使用者が使用する他のプロジェクタ1aなど)と情報の通信を行う。
本実施形態による投影制御部42は、他の使用者(例えば、店員31)が使用する他のプロジェクタ1aが所定の距離内(例えば、近い距離内)に存在するか否かを、通信部16を介して判定する。投影制御部42は、他のプロジェクタ1a(他の店員31)が所定の距離内(例えば、近い距離内)に存在するか否かに応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
例えば、投影制御部42は、他のプロジェクタ1a(他の店員31)が所定の距離内(例えば、近い距離内)に存在する場合に、例えば、同一の表示画像にならないように、投影部2に投影させる表示画像を変更する。この場合、投影制御部42は、通信部16を介して、例えば、他のプロジェクタ1aが投影している表示画像を示す情報を取得し、当該表示画像と異なる表示画像に変更する。
このように、投影制御部42は、通信部16を介して取得した他のプロジェクタ1aが投影する表示画像を示す情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
次に、図8を参照して、本実施形態によるプロジェクタ1aの動作の一例について説明する。
図8は、本実施形態によるプロジェクタ1aの動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、ステップS201からステップS205までの処理は、図4に示すステップS101からステップS105までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS206において、制御部4は、所定の距離内に他の店員31がいるか否かを判定する。すなわち、制御部4は、通信部16が通信可能な他のプロジェクタ1aが存在するか否かにより、所定の距離内に他の店員31がいるか否かを判定する。制御部4は、所定の距離内に他の店員31がいる場合(ステップS206:YES)に、処理をステップS207に進める。また、制御部4は、所定の距離内に他の店員31がいない場合(ステップS206:NO)に、処理をステップS209に進める。
ステップS207において、制御部4の情報取得部41は、通信部16を介して、他の店員情報を取得する。情報取得部41は、取得した他の店員情報を投影制御部42に出力する。
次に、投影制御部42は、他の店員情報に応じて、表示画像を変更する(ステップS208)。例えば、投影制御部42は、他の店員情報(例えば役割情報)が同一である場合には、例えば、当該役割情報とは異なる役割に自装置(プロジェクタ1a)を設定し、異なる役割に対応する表示画像に変更する。また、例えば、タイムセールの場合に、投影制御部42は、他の店員情報に応じて、他の店員31とは異なるセールス情報を示す表示画像に変更する。
続くステップS209からステップS212までの処理は、図4に示すステップS106からステップS109までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
次に、図9を参照して、本実施形態のプロジェクタ1aの表示画像の投影例を説明する。
図9は、本実施形態によるプロジェクタ1aの動作の一例を説明する図である。
この図に示す例は、店員31Aが装着しているプロジェクタ1aが「SALE」という表示画像を投影しているところに、同様に「SALE」という表示画像を投影しているプロジェクタ1aを装着している店員31Bが、近づいた場合における表示画像の変更例を示している。
この図に示すように、店員31Bが、店員31Aとの所定の距離以内に近づいた場合に、店員31Aが装着するプロジェクタ1aは、「SALE」という表示画像から「70%OFF」という表示画像(例えば、図3(G)に示す表示画像G)に変更して、天井61に投影する。すなわち、制御部4は、通信部16を介して、店員31Bが所定の距離以内に近づいたか否かを判定し、店員31Bが所定の距離以内に近づいた場合に、情報取得部41は、通信部16を介して、店員31Bが装着するプロジェクタ1aが投影する表示画像の情報を取得する。投影制御部42は、情報取得部41が取得した店員31Bが装着するプロジェクタ1aが投影する表示画像の情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像を変更する。例えば、図9に示す例では、投影制御部42は、店員31Bが装着するプロジェクタ1aの表示画像と一致しないように、異なる表示画像に変更する。
以上説明したように、本実施形態による制御部4は、他の使用者(例えば、他の店員31B)が使用する他のプロジェクタ1aが所定の距離内に存在するか否かに応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1aは、例えば、複数の使用者(例えば、店員31)が存在している場合に、表示内容の重複を避けることができ、周囲の人により多くの情報を効率よく知らせることができる。
また、本実施形態では、プロジェクタ1aは、他の使用者(例えば、他の店員31B)が使用する他のプロジェクタ1aと通信する通信部16を備える。制御部4は、通信部16を介して取得した他のプロジェクタ1aが投影する表示画像を示す情報に応じて、投影部2に投影させる表示画像に表示する情報を変更する。
これにより、本実施形態によるプロジェクタ1aは、例えば、複数台が連系して周囲の人により多くの情報を効率よく知らせることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、役割情報、エリア情報、及び時間帯に応じて表示画像を切り替える例を説明したが、役割情報、エリア情報、及び時間帯のうちのいずれか1つに応じて表示画像を切り替えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、時間帯に応じて表示画像を切り替える例を説明したが、曜日に応じて表示画像を切り替えるようにしてもよいし、所定のスケジュールに従って表示画像を切り替えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、被投影面6の一例として、天井61に表示画像を投影する例を説明したが、壁62や床などに投影するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、一例として使用場所を店舗とし、移動可能な被装着体を店員31である場合の例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、使用場所としては、オフィスや工場などに適用してもよいし、移動可能な被装着体として、従業員や作業員に適用すてもよい。例えば、プロジェクタ1(1a)が内蔵された会社の制服等を社員が着用することにより、他の社員の状況を簡単に把握することができる。
従来、大企業などにおいては社員数が多く、社員どうしの間で誰がどの部門に所属しているのか把握しきれていない。また、他の部門を訪れたとしても、どこに誰が座っているのか分かりにくいという問題があった。そこで、プロジェクタ1(1a)を各社員が身に付けることによって、自分の情報(所属部門、担当業務、勤務状況など)をオフィスの天井61に投影させることが可能となる。
オフィスでの表示方法としては、例えば、プロジェクタ1(1a)は、使用者が所属している部門では担当業務を具体的に示す表示画像(例えば、「出願担当」など)を投影し、他の部門に移動した場合には、自分の所属部門を示す表示画像(例えば、「特許部門」)を投影するようにしてもよい。また、プロジェクタ1(1a)は、自分のデスクにいる場合と会議コーナーにいる場合とで、「在席中」から「会議中」へと投影画像を変えてもよい。
また、例えば、予め役割の決まっている作業者の位置関係がダイナミックに変化するような場合など、作業者の位置確認や役割を視認しながら各作業者が作業を行うことができるので、プロジェクタ1(1a)は、作業効率(業務効率)を向上させることができる。
また、プロジェクタ1(1a)は、例えば、顧客30への情報提供だけでなく、店員31同士の情報の共有に用いることも可能である。例えば、プロジェクタ1(1a)が、個々の店員31の勤務内容に応じた表示画像を天井61に投影することによって、店員31同士が互いの状況を把握しやすくなり、作業効率を向上させることができる。
また、上記の各実施形態において、プロジェクタ1(1a)は、ユニフォーム50にプロジェクタ1を設けたが、ユニフォーム50は洗濯する必要があるため、ユニフォーム50に対してプロジェクタ1(1a)が取り外し可能に取り付けられていることが望ましい。
また、プロジェクタ1(1a)を設ける位置もユニフォーム50の肩部分に関わらず、それ以外の場所にプロジェクタ1(1a)を取り付けても構わない。
さらに、上記の各実施形態では、プロジェクタ1(1a)をジャケットタイプのユニフォーム50に取り付けているが、これ以外にも、例えば、エプロンなどのポケットに設けてもよいし、腰のベルトに装着するようにしてもよい。また、バッテリ3も同様に、内ポケットに関わらずそれ以外の場所に取り付けるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、移動可能な被装着体が人(例えば、店員31)である例を説明したが、移動可能な被装着体は、人以外であってもよい。例えば、ショッピングカートに上述したプロジェクタ1(1a)を取り付けて、売り場ごとのお勧め商品などの情報を天井61に投影するようにしてもよい。また、例えば、工場内の無人搬送車に上述したプロジェクタ1(1a)を取り付けて、搬送物を示す表示画像を天井61に投影し、無人搬送車の位置及び搬送物を周囲から視認できるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、姿勢制御部43は、ジャイロセンサ14を利用して、姿勢維持部5に投影部2の投影姿勢を維持させる制御をする例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、加速度センサなどを利用して制御するようにしてもよい。
なお、上述したプロジェクタ1(1a)は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したプロジェクタ1(1a)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したプロジェクタ1(1a)が備える各構成における処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、プロジェクタ1(1a)に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1,1a…プロジェクタ、2…投影部、3…バッテリ、4…制御部、5…姿勢維持部、6…被投影面、10…支持部、11…入力部、12…エリア検出部、13…タイマ部、14…ジャイロセンサ、15…記憶部、16…通信部、20…レーザ光源部、20R,20B,20G…レーザ光源、21R,21B,21G…コリメートレンズ、22R,22B,22G…ダイクロイックミラー、23…可変焦点装置、24…MEMSミラー、25…距離検出部、30…顧客、31,31A,31B,31E,31B,31C…店員、38…売り場、39…バックヤード、41…情報取得部、42…投影制御部、43…姿勢制御部、50…ユニフォーム、51…駆動部、61…天井、62…壁、A,B,C,D,E,F,G,H…表示画像

Claims (8)

  1. 情報を表示する表示画像を被投影面に投影する投影部と、
    前記投影部を支持するとともに、移動可能な被装着体に装着される支持部と、
    前記移動可能な被装着体に関する情報を取得し、前記移動可能な被装着体に関する情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像を変更する制御部と
    を備えることを特徴とする投影装置。
  2. 前記移動可能な被装着体に関する情報と、前記表示画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記移動可能な被装着体に関する情報に対応する前記表示画像を前記記憶部から取得し、取得した当該表示画像を前記投影部に投影させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記移動可能な被装着体に関する情報には、使用者の役割を示す役割情報が含まれ、
    前記制御部は、前記役割情報を取得し、取得した前記役割情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記移動可能な被装着体に関する情報には、使用者の場所を示す場所情報が含まれ、
    前記制御部は、前記場所情報を取得し、取得した前記場所情報に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の投影装置。
  5. 前記制御部は、時間帯に応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の投影装置。
  6. 前記制御部は、他の使用者が使用する他の投影装置が所定の距離内に存在するか否かに応じて、前記投影部に投影させる前記表示画像に表示する情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の投影装置。
  7. 前記投影部は、前記被投影面と前記投影部との間の距離を検出する距離検出部を備え、
    前記制御部は、前記距離検出部によって検出された距離に基づく前記被投影面に対する前記投影部の相対位置に応じて、前記表示画像の大きさあるいはフォーカスを調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の投影装置。
  8. 前記移動可能な被装着体には、前記投影部を装着する使用者が含まれる
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の投影装置。
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