JP2016133458A - ボルト用架台 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボルト用架台において、ボルト移送作業の作業性の向上を図る。
【解決手段】上方が開放される中空円筒形状をなすケース51と、円板形状をなして外周部にスタッドボルト14の側部を保持する切欠部67が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる上部支持板52と、円板形状をなして上面部にスタッドボルト14の下端部を支持する載置板68が周方向に所定間隔を空けて設けられる下部支持板53と、上部支持板52及び下部支持板53をケース51に水平方向に沿って回転自在に支持する回転支持部54とを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】上方が開放される中空円筒形状をなすケース51と、円板形状をなして外周部にスタッドボルト14の側部を保持する切欠部67が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる上部支持板52と、円板形状をなして上面部にスタッドボルト14の下端部を支持する載置板68が周方向に所定間隔を空けて設けられる下部支持板53と、上部支持板52及び下部支持板53をケース51に水平方向に沿って回転自在に支持する回転支持部54とを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、原子炉容器本体の上部に蓋を取付けるために使用されるスタッドボルトを保持するボルト用架台に関するものである。
原子炉容器は、内部に炉内構造物を挿入することができるように、原子炉容器本体とその上部に装着される原子炉容器蓋により構成されており、原子炉容器本体に対して原子炉容器蓋が開閉可能となっている。そして、この原子炉容器本体に原子炉容器蓋を着脱自在に装着する場合、スタッドボルトを原子炉容器蓋の外周フランジを貫通し、原子炉容器本体の上部外周フランジに捩じ込んで植え込み、このスタッドボルトにテンションを作用させながら、ナットを螺合することで締結するようにしている。
このようなスタッドボルトを原子炉容器本体に捩じ込んでナットを螺合することで原子炉容器蓋を締結する装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。また、このような原子炉容器蓋の着脱作業を行うとき、作業エリアの近くにボルト用架台を設置しておく必要がある。即ち、原子炉容器本体から原子炉容器蓋を取外す場合、除去したスタッドボルトをボルト用架台に順に載置し、ボルト用架台を用いて複数のスタッドボルトを纏めて撤去している。また、原子炉容器本体に原子炉容器蓋を取外ける場合、ボルト用架台に載置されたスタッドボルトを順に取り出すようにしている。
原子炉容器本体に原子炉容器蓋を締結するためのスタッドボルトは、クレーンにより搬送可能となっている。このスタッドボルトの装着位置は、原子炉容器本体及び原子炉容器蓋の中心から径方向に所定長さの位置で、且つ、周方向に所定間隔を空けた位置となっている。そのため、クレーンは、複数のスタッドボルトの装着位置に沿って周方向に移動することができるものの、径方向に移動することはできない。クレーンが径方向に移動することができないと、スタッドボルトを径方向に移動することができず、スタッドボルトを装着位置とボルト架台との間で搬送することが困難となる。この場合、クレーンを径方向に移動できるように変更することが考えられるが、構造が複雑になってコスト増大を招くだけでなく、スタッドボルトとその装着位置との位置合わせが困難となり、作業性が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ボルト移送作業の作業性の向上を図るボルト用架台を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボルト用架台は、上方が開放される中空円筒形状をなすケースと、ボルトを保持する保持部が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる支持部材と、前記支持部材を前記ケースに水平方向に沿って回転自在に支持する回転支持部と、を有することを特徴とするものである。
従って、中空円筒形状をなすケースの上部に複数の支持部が周方向に所定間隔を空けて設けられる支持部材が回転支持部により水平回転自在に支持されることで、支持部材を所定角度回転することで、ボルトを保持する保持部を所望の位置に移動することができ、ボルト移送距離を短縮してボルト移送作業の作業性を向上することができる。
本発明のボルト用架台では、前記支持部材は、円板形状をなして外周部に前記保持部としてボルトの側部を保持する切欠部が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる上部支持板と、円板形状をなして上面部に前記保持部としてボルトの下端部を支持する載置板が周方向に所定間隔を空けて設けられる下部支持板を有し、前記上部支持板と前記下部支持板は、前記ケースに前記回転支持部により一体に回転自在に支持されることを特徴としている。
従って、ボルトの側部を保持する切欠部を有する上部支持板と、ボルトの下端部を支持する載置板を有する下部支持板を上下に対向して設け、一体に回転自在とすることで、ボルトは、側部と下部が保持されることとなり、ボルトを安定して保持することができる。
本発明のボルト用架台では、前記下部支持板と前記ケースの底部との間にローラが配置されることを特徴としている。
従って、下部支持板がローラを介してケースの底部に支持されることで、下部支持板は、ボルトの下部を介してその重量を保持することとなり、ボルトを安定して保持することができる。
本発明のボルト用架台では、前記上部支持板における前記切欠部と前記下部支持板における載置板は、樹脂製材料により形成されることを特徴としている。
従って、切欠部や載置板が樹脂製材料性であるため、ボルトが切欠部や載置板に支持されるとき、その接触によるボルトの損傷を防止することができる。
本発明のボルト用架台では、前記ケースの外周部に操作部材が設けられると共に、前記操作部材と前記下部支持板との間に駆動力伝達機構が設けられることを特徴としている。
従って、操作部材を操作すると、その操作力が駆動力伝達機構を介して下部支持板に伝達され、この下部支持板を回転することができ、操作性を向上することができる。
本発明のボルト用架台では、前記ケースは、外周部に前記ボルトが通過する開口部が設けられると共に、前記上部支持板の外周部に対向して前記開口部を開閉自在な開閉部材が設けられることを特徴としている。
従って、ケースの外周部に開口部が設けられることで、ボルトを高く持ち上げることなくケース内に入れたり、ケースから出したりすることができ、また、開閉部材により開口部を閉止することで、ケースからのボルトの脱落を防止することができる。
本発明のボルト用架台では、前記開口部の周囲にクッション部材が設けられることを特徴としている。
従って、ボルトをケースの開口部から出し入れするとき、クッション部材によりボルトとケースとの直接接触を防止し、その直接接触によるボルトの損傷を防止することができる。
本発明のボルト用架台によれば、外周部にボルトを保持する複数の保持部が設けられる支持部材をケースに回転支持部により水平方向に沿って回転自在に支持するので、ボルトを保持する保持部を所望の位置に移動することができ、ボルト移送距離を短縮してボルト移送作業の作業性を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボルト用架台の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
原子力発電プラントは、図示しないが、原子炉格納容器内に配置される原子炉及び蒸気発生器と、蒸気タービン発電設備とを有している。本実施形態の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
原子炉は、燃料の核分裂により一次冷却水を加熱し、蒸気発生器は、この高温高圧の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換し、高圧の蒸気を生成する。蒸気タービン発電設備は、この蒸気により蒸気タービンを駆動することで発電を行う。一方、蒸気タービンを駆動した蒸気は、復水器で冷却されて復水となり、蒸気発生器に戻される。
まず、原子炉について説明する。図8は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
図8に示すように、加圧水型原子炉10において、原子炉容器11は、その内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体12とその上部に装着される原子炉容器蓋(上鏡)13により構成されており、この原子炉容器本体12に対して原子炉容器蓋13が複数のスタッドボルト14及びナット15により開閉可能に固定されている。
原子炉容器本体12は、原子炉容器蓋13を取り外すことで上部が開口可能であり、下部が半球形状をなす下鏡16により閉塞された円筒形状をなしている。原子炉容器本体12は、上部に一次冷却水としての軽水(冷却材)を供給する入口ノズル(入口管台)17と、軽水を排出する出口ノズル(出口管台)18が形成されている。
原子炉容器本体12は、内部に炉心槽21が配置されており、上部が原子炉容器本体12の内壁面に支持されている。また、原子炉容器本体12は、内部に上部炉心支持板22が配置されており、上部炉心支持板22は、上部が炉心槽21の上部に支持されている。上部炉心支持板22は、複数の炉心支持ロッド23により上部炉心板24が吊下げ支持されている。
炉心槽21は、下方に下部炉心支持板25が支持され、下部炉心支持板25は、外周部が位置決め部材26により原子炉容器本体12の内壁面に位置決め支持されている。炉心槽21は、下部に下部炉心板27が支持されている。炉心28は、炉心槽21における上部炉心板24と下部炉心板27により区画された領域に多数の燃料集合体29が配置されて構成されている。炉心28は、内部に多数の制御棒30が配置されており、この制御棒30は、複数がまとめられて制御棒クラスタ31を構成し、燃料集合体29に挿入可能となっている。上部炉心支持板22は、上部炉心支持板22を貫通して上下に延出する多数の制御棒クラスタ案内管32が固定されている。各制御棒クラスタ案内管32は、下端部が上部炉心板24に連結され、内部に制御棒クラスタ31が挿通可能となっている。
原子炉容器蓋13は、上部が半球形状をなし、上部に磁気式ジャッキの制御棒駆動装置33が配置されている。複数の制御棒クラスタ案内管32内には、制御棒駆動装置33から下方に延出され原子炉容器蓋13の管台を通った制御棒クラスタ駆動軸34が挿通されている。制御棒クラスタ駆動軸34は、制御棒駆動装置33により上下方向に移動可能であり、制御棒クラスタ案内管32内を通って制御棒クラスタ31に連結されている。制御棒駆動装置33は、制御棒クラスタ31の各制御棒30を炉心28に対して抜き差しすることで、原子炉出力を制御する。
原子炉容器本体12は、下鏡16を貫通する多数の計装管台35が設けられ、この各計装管台35は、炉内側の上端部に炉内計装案内管36が連結される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブ37が連結されており、各炉内計装案内管36に複数の連接板38が取付けられている。シンブルチューブ39は、コンジットチューブ37内から計装管台35及び炉内計装案内管36内を通し、下部炉心支持板25及び下部炉心板27を貫通して炉心28(燃料集合体29)まで挿通されている。
原子炉容器11は、炉心28の上方に上部プレナム40が設けられ、下方に下部プレナム41が設けられ、その間にダウンカマー部42が形成されている。
このように構成された原子炉容器11は、上述したように、原子炉容器本体12と原子炉容器蓋13により構成され、この原子炉容器蓋13は、複数のスタッドボルト14及び複数のナット15により原子炉容器本体12の上部に着脱自在に装着されている。この場合、スタッドボルト14は、図5に示すように、下ねじ部14a、軸部14b、上ねじ部14c、平行溝部14dを有している。そして、上ねじ部14cにナット15が螺合するスタッドボルト14は、軸部14bが原子炉容器蓋13に形成された取付穴13aを貫通し、下ねじ部14aが原子炉容器本体12に形成されたねじ穴12aに捩じ込まれている。そして、スタッドボルト14に対して原子炉容器本体12から離間する軸心方向(ここでは、上方)にテンションを作用させながら、ナット15を螺合することで、原子炉容器本体12に原子炉容器蓋13を締結または弛緩することができる。
ここで、本実施形態のボルト架台は、原子炉容器本体12に対して原子炉容器蓋13を取付けたり取外したりするとき、この作業エリアの周辺に設置して使用される。即ち、ボルト架台は、原子炉容器本体12に原子炉容器蓋13を取付けるとき、複数のスタッドボルト14を保持してボルトテンショナに提供することができる。また、ボルト架台は、原子炉容器本体12から原子炉容器蓋13を取外すとき、複数のスタッドボルト14をボルトテンショナから受け止めることができる。
以下、本実施形態のボルト架台について説明する。図1は、本実施形態のボルト用架台を表す縦断面図、図2は、ボルト用架台を表す平面図、図3は、ボルト用架台の要部を表す正面図である。
本実施形態において、図1から図3に示すように、ボルト用架台50は、ケース51と、上部支持板(支持部材)52と、下部支持板(支持部材)53と、回転支持部54とを有している。
ケース51は、中空円筒形状をなし、円筒形状の側部51aと、円板形状をなす底部51bとから構成され、上部に開口部51cが形成されて上方が開放されている。ケース51は、下部の四方、つまり、下外周部に周方向に均等間隔で複数(本実施形態では、4個)の脚部61がブラケット62により取付けられている。各脚部61は、ブラケット62にねじ係合しており、高さが調整自在となっている。
また、ケース51は、回転支持部54により上部支持板52と下部支持板53が水平方向に沿って回転自在に支持されている。ケース51は、底部51bにおける中心部に支持軸63が鉛直方向に沿って立設されており、支持軸63は、上部軸受64及び下部軸受65を介して回転筒66が回転自在に支持されている。上部軸受64及び下部軸受65は、スラスト軸受である。
上部支持板52は、円板形状をなし、外周部にナット15が螺合したスタッドボルト14の側部を保持する切欠部(保持部)67が周方向に所定間隔を空けて複数設けられている。切欠部67は、スタッドボルト14の外径より若干大きい半円形状をなし、外周部に開口している。この上部支持板52は、ケース51の上部で開口部51cを閉塞するように配置され、外周端面が側部51aの上内周面に所定隙間をもって水平方向に対向している。
下部支持板53は、上部支持板52と同径の円板形状をなし、上面部にスタッドボルト14の下端部を支持する載置板(保持部)68が周方向に所定間隔を空けて複数設けられている。この載置板68は、スタッドボルト14の外径より若干大きい内径を有する円環部68aを有している。この下部支持板53は、ケース51の下部で底部51bと所定隙間をもって鉛直方向に対向して配置されると共に、外周端面が側部51aの下内周面に所定隙間をもって水平方向に対向している。
そして、上部支持板52と下部支持板53との間に連結板69が周方向に所定間隔を空けて複数設けられている。この連結板69は、上部支持板52と下部支持板53と回転筒66を連結するものであり、各切欠部67と各載置板68に対して周方向にずれた位置に配置されている。ここで、上部支持板52に形成された各切欠部67と、下部支持板53に設けられた各載置板68は、同数であって、鉛直方向に対向している。即ち、上部支持板52の各切欠部67の中心と下部支持板53の各載置板68の中心が鉛直方向で一致している。
また、下部支持板53は、下面部に周方向に所定間隔でローラ70が装着されており、各ローラ70は、ケース51の底部51bの上面部に設けられたリング形状をなすレール部(図示略)に沿って転動自在となっている。
そのため、上部支持板52と下部支持板53は、上部軸受64及び下部軸受65が回転筒66により連結されることで、水平方向に沿って一体に回転自在に支持されることとなる。なお、回転支持部54は、支持軸63、上部軸受64、下部軸受65、支持筒66により構成される。
上部支持板52と下部支持板53は、樹脂製材料により形成されている。この場合、上部支持板52における切欠部67と下部支持板53における載置板68だけを樹脂製材料により形成してもよい。
なお、ケース51は、側部51aの外周面に牽引用の吊り具71が周方向に所定間隔で複数(本実施形態では、3個)固定されている。また、上部支持板52は、上面中央部に取手72が装着されている。
ケース51は、上部支持板52と下部支持板53を回転するための操作装置73が設けられている。減速機74は、ケース51の側部51aの外周面に固定され、操作レバー(操作部材)75が装着されると共に、出力軸76が設けられている。出力軸76は、下方に延出され、上下の軸受77,78により支持され、下端部にスプロケット79が固定されている。一方、下部支持板53は、外周部にピニオンギア80が固定されており、スプロケット79がかみ合っている。そのため、操作レバー75を回転操作すると、その回転力が減速機74で減速されてから出力軸76に伝達されることで、この出力軸76が回転する。出力軸76が回転すると、下端部のスプロケット79が回転し、このスプロケット79と噛み合うピニオンギア80を介して下部支持板53を回転することができる。
ここで、本発明の駆動力伝達機構は、減速機74、出力軸76、スプロケット79、ピニオンギア80などにより構成される。
ケース51は、側部51aの周方向における所定の位置にスタッドボルト14が通過する開口部81が設けられると共に、上部支持板52の外周部に対向して開口部81を開閉自在な開閉レバー(開閉部材)82が設けられている。開口部81は、スタッドボルト14及びナット15の外径よりも大きい幅寸法であって、ナット15より下部のスタッドボルト14の長さより若干短い高さ寸法を有し、上方に開口している。開口部81は、周囲、左右側部にクッション部材83,84が固定されると共に、下部にクッション部材85が固定されている。また、ケース51は、側部51aの外周面であって、クッション部材85の下方にクッション部材86が固定されている。なお、87は、点検窓(開口)である。
ケース51は、側部51aの上端部に外方に延出するフランジ部51dが固定されている。フランジ部51dは、側部51aと同様に、開口部81の位置で切断されている。開閉レバー82は、開口部81の上端部で、フランジ部51dの端部同士を連結するように架け渡され、支持軸88,89により支持されている。この開閉レバー82は、上部支持板52の外周端部に対して水平方向に対向している。そのため、支持軸88,89の一方を取外し、開閉レバー82を外方に回動することで、上部支持板52の切欠部67を外方に開放することができる。
ここで、原子炉容器本体12から原子炉容器蓋13を取外す作業について説明する。図4は、スタッドボルト着脱設備を表す概略図、図5は、ボルト用架台の設置状態を表す正面図、図6は、ボルト用架台の設置状態を表す平面図、図7は、スタッドボルト取外作業を表す概略図である。
図4に示すように、建屋100は、原子炉容器11(図8参照)を支持しており、原子炉容器11は、原子炉容器本体12の上部に原子炉容器蓋13が固定されており、原子炉容器蓋13は、上部が半球形状をなし、上部に円筒形状をなす蓋一体構造物101が配置されている。蓋一体構造物101は、上部に支持円盤102が配置されており、この支持円盤102は、外周部にリング形状をなすガイドレール103が固定され、電動トロリーホイスト104が移動自在に支持されている。そして、この電動トロリーホイスト104は、リフト装置105を有しており、昇降可能なフック106を有している。
また、建屋100は、天井クレーン(図示略)が設けられており、フック107が連結された吊りケーブル108を有している。吊り具109は、コ字形状をなし、上端部が連結ケーブル110を介してフック107に連結されている。締結弛緩装置111は、スタッドボルト14及びナット15を弛緩するものであり、吊りケーブル112が係止されている。リフト装置105のフック106と吊り具109は、吊りケーブル113,114が締結弛緩装置111の吊りケーブル112に係止しており、締結弛緩装置111を吊り下げ支持可能であると共に、昇降可能となっている。
また、図5及び図6に示すように、建屋100は、原子炉容器本体12の上面部に連続する設置面100aが設けられ、原子炉容器蓋13に隣接してボルト用架台50が設置されている。この場合、ボルト用架台50は、スタッドボルト14を搭載していない空の状態である。また、ボルト用架台50は、開閉レバー82が外方に移動し、開口部81が開放されると共に、上部支持板52の切欠部67がこの開口部81に位置している。
なお、上述した電動トロリーホイスト104、リフト装置105、締結弛緩装置111、ボルト用架台50は、原子炉容器本体12及び原子炉容器蓋13の周囲に複数設けられており、同時に各種の作業を実施する。
即ち、まず、図4に示すように、締結弛緩装置111をスタッドボルト14に向けて下降し、ボルトテンショナ(図示略)をスタッドボルト14及びナット15に係合させる。ここで、締結弛緩装置111は、スタッドボルト14に原子炉容器本体12から離間する軸心方向のテンションを作用させながら、ナット15を回転することで、このナット15を弛緩する。締結弛緩装置111は、周方向に配列された複数のスタッドボルト14及びナット15に対して同様の作業を順次実施していく。
一方、図5に示すように、ナット15が弛緩されたスタッドボルト14は、平行溝部14dに自動回転装置121が装着される。また、スタッドボルト14は、上端部に吊り具14eが固定されており、リフト装置105のフック106から垂下された吊りケーブル113が吊り具14eに連結される。この状態で、自動回転装置121によりスタッドボルト14を弛緩方向に回転する。すると、スタッドボルト14は、下ねじ部14aと原子炉容器本体12におけるねじ穴12aとの螺合が解除され、リフト装置105により上昇させる。
そして、図7に示すように、リフト装置105によりスタッドボルト14を所定の高さまで上昇させる。この所定の高さとは、スタッドボルト14の下端がボルト用架台50の開口部81より上方に位置する高さである。ここで、スタッドボルト14の吊り具14eに牽引ロープ115を連結し、ボルト用架台50側に引くと、スタッドボルト14は、リフト装置105により垂下された状態で、開口部81からボルト用架台50内に進入する。このスタッドボルト14を水平移動させる距離は、スタッドボルト14の装着位置(ねじ穴12aの位置)からボルト用架台50の切欠部67までの距離である。すると、図1及び図2に示すように、スタッドボルト14は、下端部が下部支持板53の載置板68に支持され、側部が上部支持板52の切欠部67に支持される。このとき、スタッドボルト14は、自重が下部支持板53に支持され、倒れが上部支持板52に規制される。そして、リフト装置105からの吊りケーブル113をスタッドボルト14の吊り具14eから取り外す。
ボルト用架台50は、スタッドボルト14が開口部81から進入し、上部支持板52及び下部支持板53に支持されると、操作装置73により上部支持板52及び下部支持板53を所定角度回転する。即ち、スタッドボルト14が支持された切欠部67をケース51の側部51aにより閉塞された位置に移動すると共に、スタッドボルト14が支持されていない切欠部67をケース51の開口部81に移動する。そして、再び、スタッドボルト14を開口部81からボルト用架台50内に持ち込む作業を実施する。
一方、原子炉容器本体12に原子炉容器蓋13を締結する場合は、前述した取外し作業と逆の手順となる。即ち、図5及び図6に示すように、原子炉容器蓋13に隣接してボルト用架台50が設置されている。この場合、ボルト用架台50は、新しいスタッドボルト14を満載している状態である。
まず、図7に示すように、リフト装置105を下降し、吊りケーブル113をボルト用架台50における開口部81に位置するスタッドボルト14の吊り具14eに連結する。そして、リフト装置105を上昇し、吊りケーブル113を介してスタッドボルト14を所定の高さで上昇させる。このとき、スタッドボルト14の吊り具14eに連結された牽引ロープ115によりスタッドボルト14を開口部81から徐々に原子炉容器蓋13側に移動させる。そして、リフト装置105によりスタッドボルト14を下降し、下ねじ部14aを原子炉容器蓋13の取付穴13aを通して原子炉容器本体12のねじ穴12aまで挿入する。
次に、図5に示すように、自動回転装置121によりスタッドボルト14を締結方向に回転する。すると、スタッドボルト14は、下ねじ部14aが原子炉容器本体12のねじ穴12aに螺合する。ここで、リフト装置105のフック106から垂下された吊りケーブル113を吊り具14eから取り外す。そして、図4に示すように、締結弛緩装置111をスタッドボルト14に向けて下降し、ボルトテンショナを用いてスタッドボルト14及びナット15に締結する。
このように本実施形態のボルト用架台にあっては、上方が開放される中空円筒形状をなすケース51と、円板形状をなして外周部にスタッドボルト14の側部を保持する切欠部67が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる上部支持板52と、円板形状をなして上面部にスタッドボルト14の下端部を支持する載置板68が周方向に所定間隔を空けて設けられる下部支持板53と、上部支持板52及び下部支持板53をケース51に水平方向に沿って回転自在に支持する回転支持部54とを設けている。
従って、上部支持板52及び下部支持板53を所定角度回転することで、スタッドボルト14を保持する切欠部67及び載置板68を所望の位置に移動することができ、スタッドボルト14の移送距離を短縮し、スタッドボルト14の移送作業の作業性を向上することができる。
また、上部支持板52と下部支持板53をケース51に対して一体に回転自在に支持することで、スタッドボルト14は、側部が上部支持板52の切欠部67に支持され、下端部が載置板68により支持されることとなり、スタッドボルト14を安定して保持することができる。
本実施形態のボルト用架台では、下部支持板53とケース51の底部51bとの間にローラ70を配置している。従って、下部支持板53がローラ70を介してケース51の底部51bに回転自在に支持されることで、下部支持板53は、スタッドボルト14の重量を保持することとなり、スタッドボルト14を安定して保持することができる。
本実施形態のボルト用架台では、上部支持板52と下部支持板53を樹脂製材料により形成している。従って、スタッドボルト14が切欠部67や載置板68に支持されるとき、その接触によるスタッドボルト14の損傷を防止することができる。
本実施形態のボルト用架台では、ケース51に上部支持板52及び下部支持板53を回転する操作装置部材73を設けている。従って、操作レバー75を回転操作すると、その回転力が下部支持板53に伝達されると共に、この下部支持板53を介して上部支持板52に伝達され、上部支持板52及び下部支持板53を一体に回転することができ、操作性を向上することができる。
本実施形態のボルト用架台では、ケース51の外周部にスタッドボルト14が通過する開口部81を設けると共に、上部支持板52の外周部に対向して開口部81を開閉自在な開閉レバー82を設けている。従って、ケース51の外周部に開口部81を設けることで、スタッドボルト14を高く持ち上げることなくケース51内に入れたり、ケース51から出したりすることができ、また、開閉レバー82により開口部81を閉止することで、ケース51からのスタッドボルト14の脱落を防止することができる。
本実施形態のボルト用架台では、開口部81の周囲にクッション部材83,84,85,86を設けている。従って、スタッドボルト14をケース51の開口部81から出し入れするとき、クッション部材83,84,85,86によりスタッドボルト14が開口部81の周辺部に接触しても、スタッドボルト14が損傷することはなく、スタッドボルト14とケース51との直接接触を防止し、その直接接触によるスタッドボルト14の損傷を防止することができる。
なお、上述した実施形態にて、ボルトを保持する支持部材を上部支持板52と下部支持板53とから構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、底付の円筒部材を周方向に配列して支持部材を構成してもよい。また、支持部材の保持部を切欠部67と載置板68により構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、底付の円筒部材や円形孔、凹部により保持部を構成してもよい。
また、上述した実施形態にて、ボルトをスタッドボルトとして説明したが、一般的なボルトであってもよい。
10 加圧水型原子炉
11 原子炉容器
12 原子炉容器本体
13 原子炉容器蓋
14 スタッドボルト
15 ナット
50 ボルト用架台
51 ケース
52 上部支持板(支持部材)
53 下部支持板(支持部材)
54 回転支持部
63 支持軸(回転支持部)
64 上部軸受(回転支持部)
65 下部軸受(回転支持部)
66 回転筒
67 切欠部(保持部)
68 載置板(保持部)
69 連結板
70 ローラ
73 操作装置
74 減速機
75 操作レバー(操作部材)
76 出力軸(駆動力伝達機構)
79 スプロケット(駆動力伝達機構)
80 ピニオンギア(駆動力伝達機構)
81 開口部
82 開閉レバー(開閉部材)
83,84,85,86 クッション部材
88,89 支持軸
104 電動トロリーホイスト
105 リフト装置
111 締結弛緩装置
121 自動回転装置
11 原子炉容器
12 原子炉容器本体
13 原子炉容器蓋
14 スタッドボルト
15 ナット
50 ボルト用架台
51 ケース
52 上部支持板(支持部材)
53 下部支持板(支持部材)
54 回転支持部
63 支持軸(回転支持部)
64 上部軸受(回転支持部)
65 下部軸受(回転支持部)
66 回転筒
67 切欠部(保持部)
68 載置板(保持部)
69 連結板
70 ローラ
73 操作装置
74 減速機
75 操作レバー(操作部材)
76 出力軸(駆動力伝達機構)
79 スプロケット(駆動力伝達機構)
80 ピニオンギア(駆動力伝達機構)
81 開口部
82 開閉レバー(開閉部材)
83,84,85,86 クッション部材
88,89 支持軸
104 電動トロリーホイスト
105 リフト装置
111 締結弛緩装置
121 自動回転装置
Claims (7)
- 上方が開放される中空円筒形状をなすケースと、
ボルトを保持する保持部が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる支持部材と、
前記支持部材を前記ケースに水平方向に沿って回転自在に支持する回転支持部と、
を有することを特徴とするボルト用架台。 - 前記支持部材は、円板形状をなして外周部に前記保持部としてボルトの側部を保持する切欠部が周方向に所定間隔を空けて複数設けられる上部支持板と、円板形状をなして上面部に前記保持部としてボルトの下端部を支持する載置板が周方向に所定間隔を空けて設けられる下部支持板を有し、前記上部支持板と前記下部支持板は、前記ケースに前記回転支持部により一体に回転自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載のボルト用架台。
- 前記下部支持板と前記ケースの底部との間にローラが配置されることを特徴とする請求項2に記載のボルト用架台。
- 前記上部支持板における前記切欠部と前記下部支持板における載置板は、樹脂製材料により形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のボルト用架台。
- 前記ケースの外周部に操作部材が設けられると共に、前記操作部材と前記下部支持板との間に駆動力伝達機構が設けられることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のボルト用架台。
- 前記ケースは、外周部に前記ボルトが通過する開口部が設けられると共に、前記上部支持板の外周部に対向して前記開口部を開閉自在な開閉部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のボルト用架台。
- 前記開口部の周囲にクッション部材が設けられることを特徴とする請求項6に記載のボルト用架台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015009703A JP2016133458A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | ボルト用架台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015009703A JP2016133458A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | ボルト用架台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016133458A true JP2016133458A (ja) | 2016-07-25 |
Family
ID=56426113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015009703A Pending JP2016133458A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | ボルト用架台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016133458A (ja) |
-
2015
- 2015-01-21 JP JP2015009703A patent/JP2016133458A/ja active Pending
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