JP2016133278A - 送風装置及び空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来よりも運転時の信頼性に優れるとともにイニシャルコストの低減を達成することができる送風装置を提供する。
【解決手段】空気の吹出口に風向板11を備える空気調和機の室内機(送風装置)において、前記風向板11は、板状の風向板本体12と、支持部材13と、を有し、前記風向板本体12及び前記支持部材13のうち少なくとも一方には相手方を係止する溝部18(係止部)を有し、前記風向板本体12と前記支持部材13とは前記溝部18を介して互いに接合されているとともに接着剤を介して互いに接合されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、送風装置及びこれを備える空気調和機に関する。
従来、空気調和機の送風装置としては、室内に臨む空気吹出口に風向板を配置した室内機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この室内機の風向板は、細長い板状の横羽根と、この横羽根を回動させるピンを有する支持部材と、を備えている。この横羽根は、ピンを介して空気吹出口近傍の適所に軸支され、横羽根駆動用モータによってピン周りに回動するようになっている。この回動動作によって横羽根は、空気吹出口から室内に向けて送り出される風の向きを変えるようになっている。
このような従来の風向板は、熱可塑性樹脂で形成される横羽根と支持部材とが超音波溶着によって互いに接合されている。したがって、この風向板によれば、横羽根と支持部材との接合を短時間で行うことができ、風向板の製造が容易になる利点がある。
特許第3748999号公報
しかしながら、従来の風向板(例えば、特許文献1参照)では、横羽根と支持部材とを超音波溶着する際に、振動子、ブースタ、ホーン等からなる高価な溶着装置が必要となる。また、横羽根、支持部材等の接合材料の形状及びサイズに合わせて異なるホーンを準備する必要があり、その点でも風向板の製造におけるイニシャルコストがかさむこととなる。
また、超音波溶着では、定振幅化回路(ロードレギュレーション)を備える溶着装置を使用する場合であっても高振幅・高加圧で溶着を行おうとするとエラーが発生して溶着が不充分になるおそれもある。そして、横羽根と支持部材との接合が不充分な風向板を空気吹出口に有する送風装置では、運転中に風向板が分解して送風装置から脱離(落下)するおそれもある。
したがって、従来よりも運転時の信頼性に優れるとともにイニシャルコストの低減を達成することができる送風装置が望まれている。
そこで、本発明の課題は、従来よりも運転時の信頼性に優れるとともにイニシャルコストの低減を達成することができる送風装置及びこれを備える空気調和機を提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、空気の吹出口に風向板を備える送風装置において、前記風向板は、板状の風向板本体と、支持部材と、を有し、前記風向板本体及び前記支持部材のうち少なくとも一方には相手方を係止する係止部を有し、前記風向板本体と前記支持部材とは前記係止部を介して互いに接合されているとともに接着剤を介して互いに接合されていることを特徴とする送風装置である。
また、前記課題を解決した本発明の空気調和機は、前記送風装置である室内機を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも運転時の信頼性に優れるとともにイニシャルコストの低減を達成することができる送風装置及びこれを備える空気調和機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の構成説明図である。 本発明の実施形態に係る送風装置である空気調和機(室内機)の縦断面図である。 図2の室内機における風向板近傍の部分拡大断面図である。 本実施形態に係る送風装置である室内機における風向板の平面図である。 風向板を構成する風向板本体の溝部近傍における部分拡大断面図である。 (a)は、図4のVIa方向から見た第1支持部材の側面を含む風向板の側面図、(b)は、第2支持部材の側面を含む図4のVIb−VIb断面図である。 本実施形態に係る風向板の製造方法の説明図である。 (a)及び(b)は、風向板の変形例を示す図であり、図6(a)及び図6(b)に対応する図である。
次に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、空気調和機を構成する室内機を例にとって本発明の送風装置について具体的に説明する。
以下では、空気調和機の全体構成について説明した後にこの空気調和機を構成する室内機(送風装置)について説明する。なお、本実施形態に係る空気調和機は、天井埋込型のものであり、後に詳しく説明する室内機(送風装置)が天井に埋め込まれている。
<空気調和機の全体構成>
図1は、本実施形態に係る空気調和機1の構成説明図である。
図1に示すように、空気調和機1は、室内機1aと室外機1bとを備えており、室内機1aと室外機1bとは配管2a,2bを介して接続されている。
室外機1bは、圧縮機5と、四方弁6と、室外膨張弁7と、室外熱交換器8とを備えている。室内機1aは、室内熱交換器3と室内膨張弁4と、を備えている。
図1中、符号10は室外熱交換器8に外気を送り込む室外送風機であり、符号31は室内の空気を室内熱交換器3に送り込む室内送風機である。
この空気調和機1は、四方弁6を切り替えることで室内熱交換器3を蒸発器、室外熱交換器8を凝縮器として使用する冷房運転と、室内熱交換器3を凝縮器、室外熱交換器8を蒸発器として使用する暖房運転とを行うヒートポンプ式のものである。なお、図1に示す四方弁6の切り替え状態は、冷房運転時のものである。また、図1中、実線矢印Xは冷房運転時における冷媒の循環方向を示し、破線矢印Yは暖房運転時における冷媒の循環方向を示している。
例えば、冷房運転時の空気調和機1においては、圧縮機5で圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁6を通過して室外熱交換器8に流入し、空気との熱交換により放熱して凝縮する。その後、冷媒は、室内膨張弁4により等エンタルピ膨張し、低温低圧でガス冷媒と液冷媒とが混在した気液二相流となって室内熱交換器3へ流入する。そして、室内熱交換器3での液冷媒は、空気からの吸熱作用によりガス冷媒に気化する。つまり、液冷媒が気化する際に室内熱交換器3が周囲の空気を冷却することで空気調和機1は、冷房機能を発揮する。次いで、室内熱交換器3を出た冷媒は、圧縮機5へ戻って高温高圧に圧縮されると共に、再び四方弁6、室外熱交換器8、室内膨張弁4及び室内熱交換器3を循環する。つまり、この循環が繰り返されることで冷凍サイクルが構成される。
<室内機>
次に、本発明の実施形態に係る送風装置である室内機1aについてさらに詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る室内機1aの縦断面図である。なお、以下の室内機1aの説明における上下方向は、この室内機1aを天井9に埋め込んだ際の図2に示す上下方向を基準とする。
図2に示すように、室内機1aは、天井9裏(天井9の上方)に配置される筐体21と、この筐体21内に配置される室内送風機31と、この筐体21内で室内送風機31の周囲に配置される前記の室内熱交換器3と、室内10に面するように筐体21の下方に配置される化粧パネル34と、を備えている。
筐体21は、天板22を有する多角形の筒状に形成されている。筐体21は、例えば発泡スチロール等で形成される内側部材と、板金などから形成される外側部材とを備えて構成することができる。
筐体21の下部に形成される開口には、後記する化粧パネル34が取り付けられている。
室内送風機31は、遠心ファン32と、ファンモータ33とを備えて構成されている。
遠心ファン32は、ファンモータ33の回転軸33aを中心にして周方向に離間する複数の翼32aを有している。ファンモータ33は、天板22の中央部に配置され、このファンモータ33の回転軸33aに、前記の遠心ファン32が取り付けられている。
つまり、ファンモータ33の回転力によって遠心ファン32が回転すると、後記する吸込口34aから室内10の空気が筐体21内に吸い込まれ、後記する吹出口34bから筐体21内の空気が吹き出されるようになっている。この際、吸込口34aから吸い込まれた空気は、後記する室内熱交換器3を通過した後に吹出口34bから吹き出されることとなる。
遠心ファン32の下方には、吸込口34aとの間にベルマウス35が配置されている。
ベルマウス35は、吸込口34aから吸い込まれた空気を遠心ファン32に効率よく導くための部材である。このベルマウス35は、吸込口34a側から遠心ファン32側に向かって徐々に縮径する略管状体で形成されている。
ちなみに、ベルマウス35の下面側には、室内機1aの運転を制御するための制御基板(図示省略)を収容する電装品箱(図示省略)が配置されている。
室内熱交換器3は、遠心ファン32を取り囲むようにして、略多角形の筒状に形成されている。また、室内熱交換器3の外周側には筐体21との間に、図示しない機械室が設けられている。この機械室には、前記の室内膨張弁4(図1参照)、図示しない配管の接続部等が収容される。
また、室内熱交換器3の下方には、冷房時にこの室内熱交換器3で生じた結露水を受けるためのドレンパン36が設置されている。
化粧パネル34は、前記のように室内10に面するように筐体21の下方に配置されている。
化粧パネル34は、略盤状体で形成され、例えば天井9の一部が切り欠かれるように設けられた取付開口(図示省略)に化粧パネル34の外周部が嵌め込まれることによって取り付けられる。このような化粧パネル34は、前記した筐体21の下方の開口を覆うように配置される。
この化粧パネル34の中央部には、吸込グリル34cが着脱自在に取り付けられ、この吸込グリル34cには、前記の吸込口34aが形成されている。
また、化粧パネル34には、吹出口34bが形成されている。
この吹出口34bは、筐体21内での室内熱交換器3の下流側の空間、つまり室内熱交換器3の外周側と筐体21との間に形成される空間と、室内10とを連通させるように形成されている。ちなみに、本実施形態での吹出口34bは、図示しないが、開口形状が細長の矩形を呈しており、吸込グリル34cを囲むように四方に四か所形成されている。
図2中、符号11は、次に説明する風向板である。
<風向板>
次に、風向板11について説明する。
図3は、図2の室内機1aにおける風向板11近傍の部分拡大断面図である。図4は、風向板11の平面図である。
図3に示すように、風向板11は、吹出口34bに臨むように配置されている。風向板11は、前記のように室内送風機31(図2参照)によって吹出口34bから室内10に吹き出される空気の流れる方向を変えるように構成されている。
このような風向板11は、風向板本体12と、この風向板本体12に接合されて一体となる支持部材13(図3では後記の第2支持部材13b(図4参照)として示す)とを備えて構成されている。なお、本実施形態での支持部材13は、後記の第1支持部材13a(図4参照)と後記の第2支持部材13b(図4参照)とからなるが、以下では第1支持部材13aと第2支持部材13bとを特に区別しない場合には単に「支持部材13」と記す。なお、図3中、符号34は、化粧パネルであり、符号23は、第2支持部材13bを支承する化粧パネル34に設けられたブラケットであり、符号23aは、第2支持部材13bを軸支するブラケット23の軸部23aである。
図4に示すように、風向板本体12は、吹出口34b(図3参照)の開口内に収まるように、前記した吹出口34bの開口形状に合わせて平面視で細長い矩形を呈している。
風向板本体12は、図3に示すように、室内10側に凸形状となるように湾曲している。また、風向板本体12は、この凸形状に対応するように筐体21側が凹形状となっている。
図4に示すように、風向板本体12の支持部材13が接合される側の面、つまり凹形状に湾曲している側の面には、溝部18が形成されている。この溝部18は、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当するとともに「凹部」に相当する。
溝部18は、溝部18aと溝部18bとによって構成されている。これらの一対の溝部18a,18bは、風向板本体12の幅方向(短手方向)に互いに隣接して並ぶように形成されている。これらの溝部18aと溝部18bとは、これらの間に規定される中心線を基準に線対称となっている以外は同じ構造を有している。以下ではこれらを特に区別しない場合には単に溝部18と称する。
溝部18は、風向板本体12の長手方向の一端から他端に向かって、言い換えれば長手方向の全長にわたって延在するように形成されている。
なお、図4中、符号16は、第1支持部材13aを構成するピン部である。
図5は、風向板11を構成する風向板本体12の溝部18近傍における部分拡大断面図である。
図5に示すように、風向板本体12の溝部18は、溝幅が溝部18の開口側から底側へと徐々に広がるように形成されている。つまり、溝部18は、開口幅W2よりも底幅W1のほうが広くなるように形成されている。ちなみに、本実施形態での溝部18は、溝幅方向の断面視(風向板本体12の横断面視)で略台形状を呈している。
本実施形態での風向板本体12は、熱可塑性樹脂で形成され、長手方向の一端側から他端側にわたって同じ断面形状となっている。そして、本実施形態での風向板本体12は、後記するように、押出成形によって製造されたものである。
図3に示すように、支持部材13は、吹出口34bに配置された風向板本体12を回動自在に化粧パネル34に支持するものである。
本実施形態での支持部材13は、図4に示すように、風向板本体12の長手方向の両端部にそれぞれ配置される第1支持部材13aと、風向板本体12の長手方向の中央部に配置される第2支持部材13bと、で構成されている。なお、風向板本体12の両端部に設けられる第1支持部材13a同士は、第1支持部材13a同士の間の中央線を基準に、線対称となるように形成されている以外は同じ構造を有している。以下では、両端部にそれぞれ配置された第1支持部材13a,13aのうち、一方の第1支持部材13aについてのみ説明し、他方の第1支持部材13aについてはその説明を省略する。
図6(a)は、図4のVIa方向から見た第1支持部材13aの側面を含む風向板11の側面図、図6(b)は、第2支持部材13bの側面を含む図4のVIb−VIb断面図である。
図6(a)に示すように、第1支持部材13aは、ベース部14と、突起15と、ピン部16と、を有している。突起15は、特許請求の範囲にいう「凸部」に相当する。
ベース部14は、風向板本体12の凹形状側の面と略同じ曲率で湾曲する板体で形成され、風向板本体12の凹形状側の面に沿うように配置されている。このベース部14は、後記するように風向板本体12と接着剤にて接合される。
突起15は、突起15aと、突起15bとで構成されている。
突起15aは、風向板本体12の溝部18aに対応する位置に設けられ、突起15bは、風向板本体12の溝部18bに対応する位置に設けられている。これらの突起15a及び突起15bは、これらの間に規定される中心線を基準に線対称となる以外は相互に同じ構造を有している。
また、各突起15a,15bは、ベース部14側から突出した先端部が、互いに離反し合うように外側に屈曲するように形成されている。つまり、突起15aの先端部は、溝部18aの底部側における外側角部(溝部18bから離れる側の角部)に嵌り込み、突起15bの先端部は、溝部18bの底部側における外側角部(溝部18aから離れる側の角部)に嵌り込むようになっている。
すなわち、突起15(凸部)は、溝部18(凹部)に嵌合することによって溝部18に引っ掛けられるようになっている。これにより風向板本体12と支持部材13とは溝部18(係止部)を介して互いに接合されることとなる。
ピン部16は、図4に示すように、風向板本体12の長手方向の外側に向けて延出する軸部材を有して構成され、ベース部14と一体に成形されたものである。
ピン部16は、吹出口34b(図3参照)の前記した開口の長手方向の端部近傍で化粧パネル34に設けられた軸受け(図示省略)に支承される。これにより第1支持部材13aは、この軸受け(図示省略)を介して化粧パネル34に軸支されて、ピン部16周りに回動可能となる。
図6(b)に示すように、第2支持部材13bは、ベース部14と、突起15と、軸支部17と、を有している。
ベース部14は、第1支持部材13a(図6(a)参照)のベース部14(図6(a)参照)と同様に形成されている。つまり、ベース部14は、風向板本体12の凹形状側の面と略同じ曲率で湾曲する板体で形成され、風向板本体12の凹形状側の面に沿うように配置されている。このベース部14は、風向板本体12と接着剤にて接合される。
突起15は、第2支持部材13bに一対設けられ、第1支持部材13aの突起15a,15bと同様に形成されている。つまり、各突起15a,15bは、ベース部14側から突出した先端部が、風向板本体12の各溝部18a,18bの底部側の外側角部に嵌り込むようになっている。
軸支部17は、化粧パネル34に設けられたブラケット23(図3参照)の軸部23a(図3参照)に引っ掛けられるフックで構成されている。これにより第2支持部材13bは、このブラケット23(図3参照)に軸支されて、軸部23a(図3参照)周りに回動可能となる。
ちなみに、第1支持部材13a(図4参照)の各ピン部16(図4参照)は、ブラケット23(図3参照)の軸部23a(図3参照)と同軸上に並ぶように配置される。また、ピン部16(図4参照)は、化粧パネル34の軸受け(図示省略)の近傍に設けられた駆動モータ(図示省略)によって回動するようになっている。
したがって、本実施形態での風向板本体12(図3参照)は、吹出口34b(図3参照)内での傾きを、駆動モータ(図示省略)の回動角度に応じて変えることができるようになっている。つまり、風向板11(図3参照)は、駆動モータ(図示省略)の回動角度に応じて吹出口34b(図3参照)から吹き出される空気の流れ(風)の向きを変更できるようになっている。
<風向板の製造方法>
次に、風向板11の製造方法について説明する。
図7は、風向板11の製造方法の説明図である。
図7に示すように、本実施形態での風向板11(図3参照)の製造方法においては、まず風向板本体12が準備される。
この風向板本体12は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を材料に、この風向板本体12の断面形状を模ったダイを有する押出成形機を使用した押出成形法にて風向板本体12の基材が製造される。その後、吹出口34b(図3参照)の長手方向(図3の紙面に対して垂直に交差する方向)の長さに合せて基材が切り詰められて風向板本体12が得られる。
次に、第1支持部材13a(図6(a)参照)と第2支持部材13b(図6(b)参照)とが準備される。これら第1支持部材13aと第2支持部材13bとは、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を使用した射出成形法にて製造することができる。
次に、この製造方法では、図7に示すように、第1支持部材13aにおけるベース部14の風向板本体12と向き合う面に、接着剤24が塗布される。この際、突起15にも接着剤24を塗布することもできる。
本実施形態では、ベース部14の風向板本体12と接する面の全体に亘って接着剤24を塗布することを想定しているが、部分的に接着剤24を塗布することもできる。
接着剤としては、風向板本体12と第1支持部材13aとを接着することができれば特に制限はないが、風向板本体12及び第1支持部材13aを形成する熱可塑性樹脂を溶解する溶剤を含むものが望ましい。このような接着剤24を使用することによって、風向板本体12と第1支持部材13aとは相互に強固に接合されることとなる。
次に、図7に示すように、第1支持部材13aの突起15を、風向板本体12の溝部18に嵌め入れる。この際、風向板本体12の凹形状の面と、ベース部14における接着剤の塗布面とを近接させるようにして溝部18と突起15とを嵌合させる。突起15が溝部18に嵌るときには、突起15が弾性変形する。これにより突起15の外側に屈曲した先端部は、前記したように、溝部18の底部側における溝幅の広い外側角部に嵌り込む。
また、溝部18に嵌め込まれた突起15が溝部18内で復元しようとする弾発力によって、突起15は溝部18内で強固に係止される。つまり、風向板本体12とベース部14とは溝部18(係止部)を介して強固に接合される。
また、接着剤24を介して風向板本体12とベース部14とが強固に接合される。
次いで、図示しないが、第2支持部材13bにおけるベース部14の風向板本体12と向き合う面に、接着剤24が塗布される。そして、第2支持部材13bの突起15が、風向板本体12の溝部18に嵌め入れられる。これにより第2支持部材13bの風向板本体12とベース部14とは溝部18(係止部)を介して強固に接合されるとともに、接着剤24を介して強固に接合される。
以上のような工程によって、風向板11が製造される。
風向板11は、第2支持部材13bの軸支部17(フック)がブラケット23の軸部23a(図3参照)に引っ掛けられる。また、第1支持部材13aのピン部16が化粧パネル34に設けられた軸受け(図示省略)に支持されるとともに、駆動モータの回動軸(図示省略)と連結されることによって、風向板11が化粧パネル34に取り付けられる。このような風向板11が取り付けられた化粧パネル34は、図2に示すように、筐体21の下方の開口を覆うように配置される。これにより本実施形態での送風装置である室内機1aが完成する。
次に、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)及びこれを備える空気調和機1が奏する作用効果について説明する。
本実施形態に係る室内機1aでは、風向板11を構成する風向板本体12と支持部材13とが突起15(凸部)及び溝部18(係止部、凹部)を介して互いに接合される。つまり、このような突起15と溝部18とが前記した嵌合によって風向板本体12と支持部材13とが接合されるので、風向板本体12及び支持部材13同士が互いに離反することが防止される。
また、接着剤を介して風向板本体12とベース部14とが接合されることによって、風向板本体12及び支持部材13とが互いに離反することが防止される。つまり、風向板本体12と支持部材13とは、突起15(凸部)と溝部18(係止部、凹部)との嵌合、及び接着剤による接着によって強固に接合される。そして、不測により万一、風向板本体12と支持部材13との接着剤による接着が解かれたとしても、突起15と溝部18との嵌合によって風向板本体12と支持部材13との接合が維持される。
したがって、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)によれば、超音波溶着で横羽根(風向板本体)と支持部材とが接合された風向板を有する従来の送風装置(例えば、特許文献1参照)と比較して、風向板本体12と支持部材13との接合がより強固になる。
このような室内機1a(送風装置)及びこれを備える空気調和機1によれば、運転中に風向板11が分解して化粧パネル34から離脱(落下)することを、より確実に防止することができるので、従来の送風装置(例えば、特許文献1参照)及びこれを備える空気調和機よりも運転中の信頼性が一段と向上する。
また、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)によれば、超音波溶着で横羽根(風向板本体)と支持部材とを接合するもの(例えば、特許文献1参照)と異なって、高価な溶着装置を使用しないので、室内機1a(送風装置)及びこれを備える空気調和機1のイニシャルコストを低減することができる。
また、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)の風向板11においては、突起15(凸部)を係止する溝部18(係止部、凹部)が、風向板本体12の長手方向の全長にわたって延在するように形成されている。これにより風向板本体12を押出成形法により簡便に製造することができるので、この風向板本体12の生産効率を向上させることができる。また、溝部18に突起15を嵌合させて風向板本体12に複数の支持部材13を組み付ける際に、この嵌合後の突起15を溝部18の延在方向にスライド移動させることもできる。これにより風向板本体12に対する複数の支持部材13の位置決めを容易にすることができるので、風向板11の生産効率を向上させることができる。
したがって、この室内機1a(送風装置)及びこれを備える空気調和機1によれば、製造コストを低減することができる。
また、突起15(凸部)及び溝部18(係止部、凹部)は、風向板本体12と支持部材13との間に介在する接着剤が固化するまでの間の、風向板本体12及び支持部材13同士の位置決め機能をも発揮することができる。
また、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)の風向板11においては、溝部18(図4参照)がその開口側から底側へと溝幅が徐々に広がるように形成されている(図5参照)。これにより突起15がこの溝部18に嵌合し易く、かつ嵌合した突起15が溝部18から脱離し難くなっている。
また、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)の風向板11においては、風向板本体12の長手方向に沿って支持部材13が複数配置されている。これにより風向板11は、複数の支持部材13によって化粧パネル34に支持されることとなる。
したがって、本実施形態に係る室内機1a(送風装置)及びこれを備える空気調和機1によれば、運転中に風向板11が分解して化粧パネル34から離脱(落下)することを、より確実に防止することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、風向板本体12側に溝部18(図4参照)が形成され、支持部材13に突起15(図6(a)及び(b)照)が形成される構成としたが、本発明は風向板本体12及び支持部材13のうち少なくとも一方に相手方を係止する溝部18等の係止部が形成される構成であればよい。
図8(a)及び図8(b)は、風向板11の変形例を示す図であり、図6(a)及び図6(b)に対応する図である。なお、この変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、この変形例では風向板本体12側に一対の突起15c,15dが形成されている。これらの突起15c,15dは、風向板本体12の長手方向の全長にわたってレール状に形成されている。また、一対の突起15c,15d同士は、風向板本体12の凹形状を呈する面上でV字状に開くように突出している。
また、図8(a)に示すように、第1支持部材13aには、風向板本体12の一対の突起15c,15dが収まる一つの溝部18cが形成されている。また、図8(b)に示すように、第2支持部材13bには、風向板本体12の一対の突起15c,15dが収まる一つの溝部18cが形成されている。
そして、図8(a)に示す第1支持部材13aのベース部14と、風向板本体12とは接着剤を介して接合されている。図8(a)中、符号16は、ピン部である。
また、図8(b)に示す第2支持部材13bのベース部14と、風向板本体12とは接着剤を介して接合されている。図8(b)中、符号17は、軸支部である。
また、前記実施形態では、係止部として溝部18を例示したが、係止部は突起15を係止する窪みで形成することもできる。この窪みは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当するとともに「凹部」に相当する。
また、前記実施形態では、溝部18(係止部、凹部)に突起15(凸部)を嵌め込む際に、突起15が弾性変形することを想定しているが、特許請求の範囲にいう「凹部」に対する「凸部」の嵌合には、例えば窪み(凹部)への突起15(凸部)の圧入も含められる。
また、図示しないが、風向板本体12及び支持部材13の双方にそれぞれ溝部(係止部、凹部)を有し、これらの溝部(係止部、凹部)に対応して相手方には、これらに嵌められる突起(凸部)を有する構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、送風装置としての室内機1aについて説明したが、本発明はこれに限定されずに、吹出口に風向板を備える様々な送風装置、具体的には、例えば加湿機、除湿機、空気清浄機等の他の送風装置についても適用することができる。
1 空気調和機
1a 室内機
1b 室外機
3 室内熱交換器
4 室内膨張弁
5 圧縮機
6 四方弁
7 室外膨張弁
8 室外熱交換器
9 天井
11 風向板
12 風向板本体
13 支持部材
13a 第1支持部材
13b 第2支持部材
14 ベース部
15 突起(凸部)
15a 突起(凸部)
15b 突起(凸部)
15c 突起(凸部)
15d 突起(凸部)
16 ピン部
17 軸支部
18 溝部(係止部、凹部)
18a 溝部(係止部、凹部)
18b 溝部(係止部、凹部)
18c 溝部(係止部、凹部)
21 筐体
24 接着剤
31 室内送風機
32 遠心ファン
32a 翼
33 ファンモータ
34 化粧パネル
34a 吸込口
34b 吹出口
34c 吸込グリル
35 ベルマウス
36 ドレンパン

Claims (8)

  1. 空気の吹出口に風向板を備える送風装置において、
    前記風向板は、板状の風向板本体と、支持部材と、を有し、
    前記風向板本体及び前記支持部材のうち少なくとも一方には相手方を係止する係止部を有し、前記風向板本体と前記支持部材とは前記係止部を介して互いに接合されているとともに接着剤を介して互いに接合されていることを特徴とする送風装置。
  2. 前記係止部は、前記風向板本体に設けられる凹部であり、
    前記相手方である前記支持部材は、前記凹部に対応する位置に設けられ前記凹部に嵌合して引っ掛けられる凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記凸部は、弾性変形して前記凹部に嵌合していることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記風向板本体は、細長の板体で形成され、
    前記凹部は、前記風向板本体の長手方向の全長にわたって延在するように形成される溝部であることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  5. 前記溝部は、当該溝部の開口側から底側へと溝幅が徐々に広がるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  6. 前記係止部は、前記支持部材に設けられる凹部であり、
    前記相手方である前記風向板本体は、前記凹部に対応する位置に設けられ前記凹部に嵌合して引っ掛けられる凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  7. 前記凸部は、弾性変形して前記凹部に嵌合していることを特徴とする請求項6に記載の送風装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の送風装置である室内機を備えることを特徴とする空気調和機。
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