JP2016133115A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロートの固着の原因が尿素水レベルセンサにあるのか、尿素水インジェクタにあるのかを区別することができるSCRシステムを提供する。
【解決手段】SCR触媒33、NOxセンサ46,47、噴射インジェクタ55及びタンク50を備えた排気浄化装置200において、タンク50に設けられ、タンク50内の液体還元剤の液面高さを検出するレベルセンサ120と、レベルセンサ120により検出された液面高さの変化を算出し、液面高さの変化が正常か異常かを判定する判定部71と、NOxセンサ46,47の検出値に基づきNOx浄化率を算出する算出部72と、液面高さ及びNOx浄化率に基づいて、レベルセンサ120に異常があるのか、噴射インジェクタ55に異常があるのかを判断する区別部73と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン排気中のNOx(窒素酸化物)を浄化する排気浄化装置に関する。
エンジン排気中に含まれるNOxを浄化するための排気浄化装置(SCRシステム)として、エンジン排気管に配設された選択還元型NOx触媒(SCR触媒)の上流側でエンジン排気中に尿素水等の液体還元剤を噴射し、SCR触媒上でNOxを選択還元反応させてNOxを浄化するものがある。
この種のSCRシステムには、尿素水の液面に追従するフロートを備えた尿素水レベルセンサを尿素水タンクに設け、フロートの位置を検出することにより尿素水タンク内の尿素水の液面高さを測定し、尿素水タンクに貯留された尿素水の残量を検出するものがある。
上述した構成の場合、何らかの理由で尿素水タンク内でフロートが固着してしまうと、尿素水の液面高さを正確に測定することができず、尿素水タンクに貯留された尿素水の残量を検出することができない。そこで、フロートの固着を検出することができるSCRシステムが提案されている(特許文献1等を参照)。
特許5471831号公報
尿素水を噴射するインジェクタに詰まりが生じると、尿素水はエンジン排気管に噴射されず尿素水タンクに戻ってしまう。このような場合、尿素水タンク内の尿素水の液面高さは減少せず、フロートの高さが変わらないため、フロートは尿素水タンク内で見かけ上固着している状態となり、異常として検出される。
一方、特許文献1のSCRシステムは排気ガス中のNOx量を推定し、このNOx量に基づき噴射する尿素水量を算出し、この算出した尿素水噴射量とフロートによるタンク内の液面高さとに基づき固着を判断するものであり、異常の原因が尿素水レベルセンサにあるのか、尿素水インジェクタにあるのかを区別することが困難である。そのため、異常の原因を特定するのに時間を要する。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、尿素水タンク内のレベル異常の原因が尿素水レベルセンサにあるのか、尿素水インジェクタにあるのかを区別することができるSCRシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、エンジンの排気管に設けられたSCR触媒と、前記SCR触媒の上流側及び下流側に設けられ、エンジン排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、前記SCR触媒の上流側に設けられ、液体還元剤を噴射する噴射インジェクタと、前記噴射インジェクタに接続し、前記液体還元剤を貯留するタンクと、を備えた排気浄化装置において、前記タンクに設けられ、該タンク内の液体還元剤の液面高さを検出するレベルセンサと、前記レベルセンサにより検出された前記液面高さの変化を算出し、該液面高さの変化が正常か異常かを判定する判定部と、前記NOxセンサの検出値に基づきNOx浄化率を算出する算出部と、前記液面高さ及び前記NOx浄化率に基づいて、前記レベルセンサに異常があるのか、前記噴射インジェクタに異常があるのかを判断する区別部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、フロートの固着の原因が尿素水レベルセンサにあるのか、尿素水インジェクタにあるのかを区別することができ、ユーザが異常発生個所を容易に知ることができ、上述した不具合に迅速に対応することができるSCRシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置を適用する建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。 本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るSMの全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る尿素水タンクの概略構成を表す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るレベルセンサを説明するための図である。 図5の矢印VI−VI線による矢視平面図である。 本発明の一実施形態に係るリードスイッチを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るDCUの構成要素の一部を示す概略図である。 発明の一実施形態に係るDCUによる異常発生箇所を区別する手順を示したフローチャートである。 異常発生箇所を区別するときの基準を説明するためのテーブルである。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置を適用する建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。
図1に示すように、油圧ショベル1は、走行移動するための走行体4、走行体4の上部に旋回可能に搭載された旋回体2、旋回体2の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置6を備えている。作業装置6は多関節型の掘削装置であり、旋回体2の支持構造体を形成する梯子状のフレーム(ベースフレーム)5の前部側に取付けられている。フレーム5には、旋回体2の旋回中心(不図示)を挟んで作業装置6の反対となる位置(後部)にカウンタウェイト3が設けてある。カウンタウェイト3は、作業装置6に荷重が加わった場合等に機体の転倒を防ぐために荷重とのバランスをとる錘である。フレーム5には、カウンタウェイト3の他、運転室7、エンジンルーム8、燃料タンク(不図示)、作動油タンク(不図示)等、建設機械の動作に必要な機器が搭載されている。
図2は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の全体構成を示す概略図である。本実施形態では、油圧ショベル1(図1を参照)に排気浄化装置200を適用した場合を例示する。
図2に示すように、排気浄化装置200は、酸化触媒30、DPF31、噴射インジェクタ55、温度センサ28,42,43、SCR触媒33、アンモニア酸化触媒34、NOxセンサ46,47、尿素水を噴射インジェクタに供給するための供給装置(SM:Supply Module)58、尿素水タンク50、尿素水の噴射量を制御するための制御装置(DCU:Dosing Control Unit)70及び警告装置90を備えている。
酸化触媒30は、エンジン排気中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO)に酸化するためのものであり、エンジン100の排気管14の途中に配置してある。
DPF(Diesel Particulate Filter)31は、酸化触媒30に対してエンジン排気の流れ方向の下流側に位置するように排気管14の途中に配置してある。DPF31は、エンジン排気中の粒子状物質(PM)を捕集するためのフィルタである。
SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒33は選択還元触媒であり、DPF31に対してエンジン排気の流れ方向の下流側に位置するように排気管14の途中に配置してある。SCR触媒33は、噴射インジェクタ55から噴射された尿素水を加水分解して得られるアンモニアによりNOxを還元反応させて浄化する。SCR触媒33としては、通常脱硝に用いられている触媒であれば良く、例えば、バナジウム、タングステン等の脱硝活性成分を酸化チタンに担持した触媒や、銅、鉄、セリウムなどの遷移金属をイオン交換したゼオライトをコージェライトハニカム構造体などに担持した触媒などが好適である。
噴射インジェクタ55は、DPF31とSCR触媒33との間に位置するように排気管14の途中に配置してある。噴射インジェクタ55は、配管61,62を介して尿素水タンク50に接続している。配管61,62にはSM58が設けられている。SM58のポンプ(後述する)の圧力・流量等を制御することにより、所定量の尿素水を噴射インジェクタ55に供給できる。噴射インジェクタ55から排気管14内に噴射された尿素水はエンジン排気の排気熱及びエンジン排気中の水蒸気により加水分解され、アンモニアが発生する。発生したアンモニアは、SCR触媒33でエンジン排気中のNOxを還元反応させて水及び無害なガスに浄化する。
アンモニア酸化触媒34は、SCR触媒33に対してエンジン排気の流れ方向の下流側に位置するように排気管14の途中に配置してある。アンモニア酸化触媒34は、SCR触媒33でNOxとの反応に用いられなかったアンモニアを酸化・分解するためのものである。
温度センサ(上流側温度センサ)42は、酸化触媒30に対してエンジン排気の流れ方向の上流側に位置するように排気管14の途中に設けられている。
温度センサ(下流側温度センサ)43は、酸化触媒30に対してエンジン排気の流れ方向の下流側に位置するように排気管14の途中に設けられている。
温度センサ28は、噴射インジェクタ55とSCR触媒33との間に位置するように排気管14の途中に設けられている。
NOxセンサ(上流側NOxセンサ)46は、温度センサ28とSCR触媒33との間に位置するように排気管14の途中に設けられている。NOxセンサ46は、SCR触媒33の上流側のエンジン排気中のNOx濃度を検出するためのものである。
NOxセンサ(下流側NOxセンサ)47は、アンモニア酸化触媒34に対してエンジン排気の流れ方向の下流側に設けられている。NOxセンサ47は、アンモニア酸化触媒34の下流側のエンジン排気中のNOx濃度を検出するためのものである。
本実施形態では、温度センサ28,42,43、及びNOxセンサ46,47の検出信号は、ECU60(後述する)に出力され、必要に応じてECU60を介してDCU70等に出力される。
図3は、本実施形態に係るSM(Supply Module)58の全体構成を示す概略図である。SM58は、噴射インジェクタ55に尿素水を供給するための還元剤供給装置である。図3に示すように、SM58は、ポンプ52、尿素水圧力センサ53、フィルタ54、ライン56、制御弁57及びモータ59を備えている。
ポンプ52の吸込み口は配管61を介して尿素水タンク50に接続し、ポンプ52の吐出口は配管62を介して噴射インジェクタ55に接続している。モータ59は、DCU70からの制御信号を入力してポンプ52を駆動する。モータ59によりポンプ52が駆動されると、ポンプ52は尿素水タンク50に貯留された尿素水を配管61を介して吸い込み、配管62を介して噴射インジェクタ55に供給する。
制御弁57は配管61,62に設けられている。制御弁57は、DCU70からの制御信号に応じて、弁位置が切り替わり、尿素水タンク50の尿素水を噴射インジェクタ55に供給する場合には、制御弁57はDCU70からの制御信号を入力して、弁位置が(イ)となり、逆に、噴射インジェクタ55の尿素水を尿素水タンク50に回収する場合には、制御弁57はDCU70からの制御信号を入力して、弁位置が(ロ)に切り替わる。
配管61には、尿素水タンク50と制御弁57との間に位置するようにフィルタ51が設けられている。フィルタ51は配管61を流れる尿素水中の異物を除去するためのものである。
フィルタ54は配管62に設けられている。フィルタ54は配管62を流れる尿素水中の異物を除去するためのものである。
尿素水圧力センサ53は、フィルタ54に対して尿素水の流れ方向の下流側に位置するように配管62に設けられている。尿素水圧力センサ53は、噴射インジェクタ55に供給される尿素水の圧力を検出するためのものである。本実施形態では、尿素水圧力センサ53の検出値が所定値になるようにDCU70がモータ59を制御し、噴射インジェクタ55に供給する尿素水の流量を調整している。例えば、尿素水圧力センサ53の測定値が所定値以下になると、DCU70はモータ59の回転数を上昇させて、噴射インジェクタ55に供給する尿素水の流量を増加させる。
ライン56は、フィルタ54に対して尿素水の流れ方向の上流側の位置で配管62から分岐して設けられている。ライン56は絞り及び逆止弁を介して尿素水タンク50に接続していて、配管62内の余剰の尿素水を尿素水タンク50に戻すためのものである。
図4は本実施形態に係る尿素水タンク50の概略構成を表す縦断面図である。
尿素水タンク(タンク)50は尿素水を貯留するためのものである。図4中のLは尿素水タンク50内に貯留される尿素水の液面を示している。
図4に示すように、尿素水タンク50には尿素水センサユニット(センサユニット)119が設けられている。センサユニット119は、尿素水レベルセンサ(レベルセンサ)120、温度センサ121及び品質センサ122を備えている。
温度センサ121は、尿素水タンク50内の尿素水の温度を測定するためのものである。また、品質センサ122は、尿素水タンク50内の尿素水の濃度等の品質を測定するためのものである。
レベルセンサ120は、尿素水タンク50内の尿素水の液面高さ(レベル)を取得するためのものである。レベルセンサ120はフロート101及び検出器102を備えている。フロート101は、浮力と重力で尿素タンク50内の尿素水の液面に追従する浮き部材である。検出器102はフロート101の位置(高さ)を検出するように構成されている。
図5は、レベルセンサ120を説明するための図、図6は図5の矢印VI−VI線による矢視平面図である。図5,6に示すように、フロート101は円筒状に形成されたフロート本体103に溝部105を形成した構成である。溝部105内には磁石104が設けられている。フロート本体103は中空部106を有している。
検出器102は、フロート本体103の中空部106に挿通され、尿素水タンク50内に鉛直方向に延在するパイプ107と、パイプ107の長手方向に所定間隔で設けられたリードスイッチ108とを備えている。
図7は、リードスイッチ108を説明するための図である。図7に示すように、リードスイッチ108は、フロート本体103に設けられた磁石104の磁力により接点109が閉じるように構成されている。検出器102は、接点109が閉じているリードスイッチ108を検出することにより、フロート101の位置を検出する。
DCU(Dosing Control Unit)70は、モータ59に制御信号を出力して噴射インジェクタ55に供給する尿素水の流量を制御したり、噴射インジェクタ55に制御信号を出力して排気管14内への尿素水噴射量を制御する機能を有している。
図2に示すように、DCU70は、ECU(Engine Contro1 Unit)60とCAN(Controller Area Network)を介して相互に接続していて、必要に応じて、エンジンパラメータ(エンジン回転数)、NOxセンサ46,47の検出値等をECU60を介して入力する。DCU70は、入力したエンジンパラメータ等に基づき、内蔵するROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムに従って、エンジン排気の温度、エンジン回転速度及びエンジン負荷等に応じた量の尿素水を噴射するように噴射インジェクタ55を制御する。エンジン負荷としては、例えば、燃料噴射流量、吸気流量、過給圧力、アクセル開度及びスロットル開度などトルクと密接に関連する状態量がある。なお、エンジン回転速度及びエンジン負荷を、公知のセンサを介してDCU70に直接入力しても良い。
DCU70は、フロート101の高さの変化が正常か異常かを判断し、異常と判断した場合に異常発生箇所を区別する機能も有している。
図8は、DCU70の構成要素の一部を示す概略図である。図8に示すように、DCU70は、液面高さ取得部67、温度比較部68、エンジン稼働時間比較部69、異常判断部71、NOx浄化率算出部72及び異常区別部73を備えている。
液面高さ取得部67はセンサユニット119に接続している。液面高さ取得部67は、レベルセンサ120により検出されたフロート101の高さ(すなわち、尿素水レベル)を取得し、記録するものである。
温度比較部68は、温度センサ28により検出されたSCR触媒33の上流側のエンジン排気の温度をECU60を介して取得し、取得した検出温度が所定の温度以上か否かを判断するものである。
エンジン稼働時間比較部69は、エンジン100の稼働時間を取得し、エンジン100の稼働時間が所定の時間以上か否かを判断するものである。
異常判定部(判定部)71は、液面高さ取得部67、温度比較部68及びエンジン稼働時間比較部69と接続している。判定部71は、温度センサ28による検出温度が所定の温度以上であり、エンジン100の稼働時間が所定の時間以上である場合に、液面高さ取得部67からフロート101の高さを取得する。そして、判定部71は、フロート101の高さの変化を算出し、フロート101の高さの変化が正常か異常かを判定するものである。
NOx浄化率算出部(算出部)72は、判定部71と接続している。算出部72は、NOxセンサ46,47の検出値をECU60を介して取得し、これらの検出値に基づきNOx浄化率を算出するものである。
異常区別部(区別部)73は算出部72と接続している。区別部73は、判定部71がフロート101の高さの変化が異常であると判定した場合に、算出部72により算出されたNOx浄化率と閾値とを比較し、NOx浄化率が閾値以上のときはレベルセンサ120に異常があると判断し、NOx浄化率が閾値未満のときは噴射インジェクタ55に異常があると判断する。
ECU60は、エンジン100の回転数やトルクを制御するためのものである。図2に示すように、ECU60には、温度センサ28,42,43、及び上流側NOxセンサ46及び下流側NOxセンサ47からの入力信号が接続している。ECU60は、上流側NOxセンサ46により検出されたSCR触媒33の上流側のNOx濃度、下流側NOxセンサ47により検出されたSCR触媒33の下流側のNOx濃度、温度センサ28により検出されたSCR触媒33の上流側のエンジン排気の温度を入力する。ECU60は、CANを介してMCU(Main Control Unit)80と相互に接続している。そのため、上述した入力値はMCU80でも利用することができる。
MCU80は、CANを介して相互接続されるDCU70及びECU60と協働し、エンジン100の燃料噴射弁25の開度、吸入空気量、EGR(Exhaust Gas Recirculation)量などを制御するためのものである。
警告装置90はDCU70に接続している。警告装置90は、DCU70の区別部73が判断した異常発生箇所を通知する機能を有する。警告装置90としては、例えば、警告ランプを点灯、或いはメッセージを表示するような表示装置、音声を発する音声装置等がある。
(動作)
図9は本実施形態に係るDCU70による異常発生箇所を区別する手順を示したフローチャートである。
エンジン100が始動すると、液面高さ取得部67はレベルセンサ120により検出されたフロート101の高さ(第1のフロート高さ)L1を取得し、記録する(ステップS1)。
続いて、温度センサ28により検出されたSCR触媒33の上流側のエンジン排気の温度(検出温度Tg)が温度比較部68に入力される。温度比較部68により、検出温度Tgが所定の温度Ts以上であるか否かが判断される(ステップS2)。検出温度Tgが所定の温度Ts以上の場合(Yes)、DCU70はステップS2からステップS3に手順を移す。反対に、検出温度Tgが所定の温度Ts未満である場合(No)、DCU70は検出温度Tgが所定の温度Ts以上になるまでステップS2を繰り返す。なお、所定の温度Tsとしては、SCR触媒33の活性温度(例えば、200℃)を採用することができる。
ステップS2において検出温度Tgが所定の温度Ts以上であると判断された場合、エンジン稼働時間比較部69により、エンジン稼働時間twが所定の時間ts以上か否かが判断される(ステップS3)。エンジン稼働時間twが所定の時間ts以上の場合(Yes)、DCU70はステップS3からステップS4に手順を移す。反対に、エンジン稼働時間twが所定の時間ts未満である場合(No)、DCU70はエンジン稼働時間twが所定の時間ts以上になるまでステップS3を繰り返す。なお、所定の時間tsは、フロート101の高さの変化量がレベルセンサ120で検出できる最小変化量に到達するのに要するエンジン100の稼働時間(例えば、30分)である。また、エンジン稼働時間twは、前記の測定時からのエンジン稼働時間をいう。
ステップS3においてエンジン稼働時間twが所定の時間ts以上の場合、液面高さ取得部67はエンジン稼働時間twの経過後にレベルセンサ120により検出されたフロート101の高さ(第2のフロート高さ)L2を取得し、記憶する(ステップS4)。
続いて、判定部71は、液面高さ取得部67から第1のフロート高さL1及び第2のフロート高さL2を取得して、フロート101の高さの変化(つまり、第1のフロート高さL1と第2のフロート高さL2との差)を算出し、この算出値が0より大きいか否かに基づきフロート101の高さの変化が正常か異常かを判定する(ステップS5)。具体的に、L1−L2≦0の場合つまりフロート101の高さが変化していないか上昇した場合(Yes)、判定部71はフロート101の高さの変化に異常があると判断し、DCU70はステップS5からステップS6に手順を移す。反対に、L1−L2>0の場合(No)、判定部71はフロート101の高さの変化に異常はないと判断し、DCU70は異常区別動作を終了する。
ステップS5においてフロート101の高さの変化に異常があると判断された場合、算出部72は、上流側NOxセンサ46及び下流側NOxセンサ47により検出されたSCR触媒33の上流側及び下流側のNOx濃度の検出値をECU60を介して入力し、式(1)に基づきNOx浄化率を算出する(ステップS6)。
NOx浄化率=(上流側NOx濃度−下流側NOx濃度)/上流側NOx濃度×100・・・(1)
その後、区別部73は算出部72からNOx浄化率を入力し、NOx浄化率が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS7)。なお、ステップS7における閾値は、SCR触媒33の上流側のエンジン排気中のNOxがSCR触媒33において浄化されたか否かを判断する基準となる値である。
ここで、区別部73が異常発生個所を区別するときの基準について説明する。図10は、異常発生箇所を区別するときの基準を説明するためのテーブルである。図10に示すように、フロート101の高さの変化に異常がある場合において、NOx浄化率が異常の場合、区別部73は噴射インジェクタ55に異常があると判断し、NOx浄化率が正常の場合、区別部73はレベルセンサ120に異常があると判断する。
ステップS7において、NOx浄化率が閾値以上の場合(Yes)、区別部73はNOx浄化率は正常であると判断し、図10のテーブルに従ってレベルセンサ120に異常があると判断する(ステップS8)。反対に、ステップS7において、NOx浄化率が閾値未満の場合(No)、区別部73はNOx浄化率が異常であると判断し、図10のテーブルに従って噴射インジェクタ55に異常があると判断する(ステップS9)。
レベルセンサ120に異常があると判断された場合(ステップS8)、DCU70はステップS8からステップS10に手順を移す。また、噴射インジェクタ55に異常があると判断された場合(ステップS9)、DCU70はステップS9からステップS10に手順を移す。
DCU70は区別部73が判断した異常発生箇所を示す信号を警告装置90に出力する。警告装置90は入力した信号に基づき、異常発生箇所をユーザに通知する(ステップS10)。
DCU70は、油圧ショベルのエンジン稼働中は、上述した動作(ステップS1〜ステップS10)を繰り返す。
なお、ユーザが警告装置90の警告を無視して作業を継続した場合、DCU70は警告の頻度を増やしたり、ECU60を介してエンジン出力を低下させたりしても良い。また、それ以降もユーザが作業を継続した場合、DCU70はECU60を介してエンジン100を停止させても良い。
(効果)
(1)本実施形態では、フロート高さの変化に異常がある場合に、区別部73がNOx浄化率に基づいて、噴射インジェクタ55に異常があるのかレベルセンサ120に異常があるのかを区別する。したがって、フロート101の固着の原因が噴射インジェクタ55にあるのか、レベルセンサ120にあるのかを区別し、迅速に対応することができる。これに伴い、排気浄化装置200の信頼性を向上させることができる。
(2)本実施形態では、尿素水インジェクタ55に異常がある場合或いはレベルセンサ120に異常がある場合に、異常発生箇所を警告装置90を介してユーザに通知する。そのため、ユーザは異常発生箇所を容易に知ることができる。
(3)本実施形態では、異常の原因が噴射インジェクタ55にあるのか、レベルセンサ120にあるのかを区別し、異常発生箇所を通知することができる。したがって、本実施形態の排気浄化装置200を建設機械に適用した場合でも、異常の原因に対し迅速に対応することができる。
(その他)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態の構成の一部を削除及び置換することも可能である。
上述した実施形態では、ECU60とDCU70をCANを介して相互接続し、エンジンパラメータ、NOxセンサ46,47の検出値等をECU60から読み込む場合を例示した。しかしながら、本発明の本質的効果はフロートの固着の原因が尿素水レベルセンサにあるのか、尿素水インジェクタにあるのかを区別することができるSCRシステムを提供することであり、この本質的効果を得る限りにおいては、必ずしもこの構成に限定されない。例えば、エンジンパラメータ、NOxセンサ46,47の検出値をDCU70に直接入力しても良い。
また、上述した実施形態では、フロート式のレベルセンサを用いた場合を例示したが、タンク内の液体還元剤の液面高さを検出できる限りにおいては、超音波式、光式等のレベルセンサを用いても良い。
14:排気管,33:SCR触媒,46:上流側NOxセンサ(NOxセンサ),47:下流側NOxセンサ(NOxセンサ),55:噴射インジェクタ,50:尿素水タンク(タンク),71:異常判定部(判定部),72:NOx浄化率算出部(算出部),73:異常区別部(区別部),90:警告装置,100:エンジン,101:フロート,102:検出器,120:尿素水レベルセンサ(レベルセンサ),200:排気浄化装置

Claims (5)

  1. エンジンの排気管に設けられたSCR触媒と、
    前記SCR触媒の上流側及び下流側に設けられ、エンジン排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、
    前記SCR触媒の上流側に設けられ、液体還元剤を噴射する噴射インジェクタと、
    前記噴射インジェクタに接続し、前記液体還元剤を貯留するタンクと、
    を備えた排気浄化装置において、
    前記タンクに設けられ、該タンク内の液体還元剤の液面高さを検出するレベルセンサと、
    前記レベルセンサにより検出された前記液面高さの変化を算出し、該液面高さの変化が正常か異常かを判定する判定部と、
    前記NOxセンサの検出値に基づきNOx浄化率を算出する算出部と、
    前記液面高さ及び前記NOx浄化率に基づいて、前記レベルセンサに異常があるのか、前記噴射インジェクタに異常があるのかを判断する区別部と、
    を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気浄化装置において、
    前記レベルセンサは、前記タンク内の液体還元剤の液面に追従するフロートと、前記フロートの高さを検出する検出器とを備えることを特徴とする排気浄化装置。
  3. 請求項1に記載の排気浄化装置において、
    前記区別部は、前記判定部が前記液面高さの変化が異常と判定した場合に、前記NOx浄化率と閾値とを比較し、前記NOx浄化率が前記閾値以上のときは前記レベルセンサに異常があると判断し、前記NOx浄化率が前記閾値未満のときは前記噴射インジェクタに異常があると判断することを特徴とする排気浄化装置。
  4. 請求項1に記載の排気浄化装置において、
    前記区別部が判断した異常発生箇所を通知する警告装置を備えることを特徴とする排気浄化装置。
  5. 請求項4に記載の排気浄化装置において、
    前記警告装置は表示装置又は音声装置であることを特徴とする排気浄化装置。
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