JP2016132724A - 無発泡ウレタンエラストマー及び無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ポリイソシアネートに由来する部分とポリエーテル系ポリオールに由来する部分とを有するポリマーを含有する無発泡ウレタンエラストマーであって、ポリイソシアネートの少なくとも一部におけるNCO基間の最短の結合路を構成する原子数が11以上、ポリエーテル系ポリオールのMwが300以上3,000以下であり、(i)ポリエーテル系ポリオールがMw及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む、及び(ii)ポリエーテル系ポリオールが2種以上のオキシアルキレン単位を含む、の少なくともいずれかを満たすことを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(i)上記ポリエーテル系ポリオールが重量平均分子量及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオールが2種以上のオキシアルキレン単位を含む
当該無発泡ウレタンエラストマーは、2種以上のポリエーテル系ポリオールとして上記特定の組み合わせを用いることで、上述の分子鎖同士の相互作用をより適度に抑制することができ、その結果、高い反発係数と上述の低温特性とをより高いレベルで両立させることができる。
当該無発泡ウレタンエラストマーは、上記イソシアネートの組み合わせを用いることで、上述の分子鎖同士の相互作用をさらに適度に抑制することができ、その結果、反発係数をさらに高めることができる。
ポリエーテル系ポリオールがこのような分子量分布特性を示し、含まれるそれぞれの分子量分布を比較的狭い範囲のものとすることで、当該無発泡ウレタンエラストマーは上述の低温特性をより向上させることができる。
23℃におけるアスカーA硬度としては、75以下が好ましい。
このように、当該無発泡ウレタンエラストマーは、上記範囲の物性を有するので、寝具、スポーツ装具、靴、楽器、コンピューター入力デバイス、制振材、防振材、緩衝材等に好適に用いることができる。
(i)上記ポリエーテル系ポリオールが重量平均分子量及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオールが2種以上のオキシアルキレン単位を含む
当該無発泡ウレタンエラストマーは、ポリイソシアネート(A)に由来する部分とポリエーテル系ポリオール(B)に由来する部分とを有するポリマー(P)を含有する。当該無発泡ウレタンエラストマーは、通常、ポリマー(P)の形成原料を含有する組成物を硬化させること等により得られる。
上記ポリマー(P)は、ポリイソシアネート(A)に由来する部分とポリエーテル系ポリオール(B)に由来する部分とを有し、上記ポリイソシアネート(A)の少なくとも一部における最短結合路原子数が11以上であり、上記ポリエーテル系ポリオール(B)のMwが300以上3,000以下であり、下記(i)及び(ii)のうちの少なくともいずれかを満たす。
(i)上記ポリエーテル系ポリオールがMw及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオール(C)が2種以上のオキシアルキレン単位を含む
無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物(U)は、ポリイソシアネート(A)及びポリエーテル系ポリオール(B)を含む原料、又はこの原料から形成されるプレポリマー(以下、「プレポリマー(C)」ともいう)を含有し、上記ポリイソシアネート(A)の少なくとも一部における最短結合路原子数が11以上であり、上記ポリエーテル系ポリオール(B)のMwが300以上3,000以下であり、下記(i)及び(ii)のうちの少なくともいずれかを満たす。
(i)上記ポリエーテル系ポリオール(B)がMw及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオール(B)が2種以上のオキシアルキレン単位を含む
以下、各成分について説明する。
ポリイソシアネート(A)は、2個以上のNCO基を有する化合物である。ポリイソシアネート(A)は、官能基としてNCO基のみを有していてもよく、NCO基以外の他の官能基を有していてもよい。上記他の官能基としては、例えばハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボジイミド基(−N=C=N−)、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基等が挙げられる。
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、ウンデカンジイソシアネート、ドデカンジイソシアネート、トリデカンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート及びその誘導体;
メチレンジ(1,4−シクロへキシレンイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、トリ(1,4−シクロへキシレン)ジイソシアネート、プロピレン−1,3−ジ(1,4−シクロへキシレンイソシアネート)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)等の脂環族ジイソシアネート及びその誘導体;
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート(カルボジイミド変性MDI、ジ(イソシアナトフェニルメチルフェニル)カルボジイミド)等の芳香族ジイソシアネート及びその誘導体などが挙げられる。
1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート等の脂肪族トリイソシアネート;
シクロヘキサン−1,3,5−トリイソシアネート、トリシクロヘキシルメタントリイソシアネート等の脂環族トリイソシアネート;
トリフェニルメタントリイソシアネート、ジメチレントリフェニレントリイソシアネート(3官能クルードMDI)等の芳香族トリイソシアネート;
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等ジイソシアネートの三量化物、ビュレット、アロファネート、アダクト体等の3官能イソシアネートなどが挙げられる。
上記3個又は4個以上のNCO基を有するイソシアネートの混合物の市販品としては、例えばBASF INOACポリウレタン社の「M20S」等が挙げられる。
イソシアネート(A)に対するイソシアネート(A2)の使用割合を上記範囲とすることで、上述の分子鎖同士の相互作用をより適切に抑制することができると考えられ、その結果、当該無発泡ウレタンエラストマーの反発係数をより高めることができる。
イソシアネート(A1)として、
ウンデカンジイソシアネート(11)、ドデカンジイソシアネート(12)、トリデカンジイソシアネート(13)等の脂肪族ジイソシアネート;
トリ(1,4−シクロへキシレン)ジイソシアネート(12)、プロピレン−1,3−ジ(1,4−シクロへキシレンイソシアネート)(11)等の脂環族ジイソシアネート;
カルボジイミド変性MDI(21)等の芳香族ジイソシアネート等が挙げられ、
イソシアネート(A2)として、
ジメチレントリフェニレントリイソシアネート(3官能クルードMDI)(13)等の芳香族トリイソシアネートなどが挙げられる。
これらの中で、芳香族ジイソシアネート及び芳香族トリイソシアネートが好ましく、カルボジイミド変性MDI及びジメチレントリフェニレントリイソシアネートがより好ましい。
ポリエーテル系ポリオール(B)は、オキシアルキレン単位(−R−O−、Rは、アルキレン基である)を主な繰り返し単位とし、かつ2個以上の水酸基を有する化合物であって、Mwが、300以上3,000以下である。ポリエーテル系ポリオール(B)としては、上記構造を有する限り特に限定されない。ポリエーテル系ポリオール(B)としては、例えば2個の水酸基を有するポリエーテル系ジオール、3個の水酸基を有するポリエーテル系トリオール、4個以上の水酸基を有するポリエーテル系ポリオール等が挙げられる。ポリエーテル系ポリオール(B)が有するオキシアルキレン単位は、同一分子中で全て同一でもよく、異なるものを含んでいてもよい。ポリエーテル系ポリオール(B)は、本発明の効果を損なわない範囲において、オキシアルキレン単位以外のその他の繰り返し単位を有していてもよい。
また、ポリエーテル系ポリオール(B)の分散度(数平均分子量(Mn)に対するMwの比)の上限としては、2.0が好ましく、1.8がより好ましく、1.6がさらに好ましい。上記分散度の下限としては、1.0が好ましく、1.1がより好ましく、1.2がさらに好ましい。
当該無発泡ウレタンエラストマーは、ポリエーテル系ポリオール(B)がこのような分子量分布特性を示し、含まれるそれぞれの分子量分布を比較的狭い範囲のものとすることで、当該無発泡ウレタンエラストマーは上述の低温特性をより向上させることができる。
ポリエーテル系ジオールとして、
ポリオキシポリエチレングリコール(PEG)、ポリオキシポリプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシポリテトラメチレングリコール(PTMG)、ポリオキシポリ(2−メチルテトラメチレン)グリコール(PMeTMG)、ポリオキシポリペンタメチレングリコール(PPMG)、ポリオキシポリヘキサメチレングリコール(PHMG)、ポリオキシポリエチレングリコール−ポリオキシポリプロピレングリコール(PEG−PPG)等のポリオキシポリアルキレングリコール;
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA等の2官能ヒドロキシ化合物などを開始剤としたエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等の環状エーテルの開環重合体などが挙げられ、
ポリエーテル系トリオールとして、
グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン等のトリオールなどの3官能ヒドロキシ化合物を開始剤としたエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等の環状エーテルの開環重合体などがそれぞれ挙げられる。
これらの中で、アルキレン基の炭素数が互いに1だけ異なるものの組み合わせが好ましく、PEGとPPG、PPGとPTMG、PTMGとPPMG、及びPPMGとPHMGの各組み合わせがより好ましく、PPGとPTMGの組み合わせがさらに好ましい。
これらの中で、アルキレン基の炭素数が互いに1だけ異なるものの組み合わせが好ましく、ポリオキシポリエチレン単位とポリオキシポリプロピレン単位、ポリオキシポリプロピレン単位とポリオキシポリテトラメチレン単位、ポリオキシポリテトラメチレン単位とポリオキシポリ(2−メチルテトラメチレン)単位、ポリオキシポリテトラメチレン単位とポリオキシポリペンタメチレン単位、ポリオキシポリ(2−メチルテトラメチレン)単位とポリオキシポリヘキサメチレン単位、及びポリオキシポリペンタメチレン単位とポリオキシポリヘキサメチレン単位の組み合わせが好ましく、ポリオキシポリテトラメチレン単位とポリオキシポリ(2−メチルテトラメチレン)単位の組み合わせがより好ましい。
プレポリマー(C)は、ポリイソシアネート(A)及びポリエーテル系ポリオール(B)を含む原料から形成され、通常、ポリイソシアネート(A)を理論量より少ないポリオール成分と公知の技術を用いて反応せしめて得られる末端にNCO基を有する化合物である。
無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物(U)は、上記ポリイソシアネート(A)、ポリオール成分又はプレポリマー(C)以外に、その他の成分として、架橋剤、硬化促進触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を含んでいてもよい。無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物(U)は、1種又は2種以上のその他の成分を含んでいてもよく、各成分をそれぞれ1種又は2種以上含んでいてもよい。
上記架橋剤としては、例えば低分子量のジオール、低分子量のトリオール、低分子量の4価以上のアルコール、ポリアミン、アミノアルコール等が挙げられる。上記架橋剤の分子量としては、400以下が好ましい。
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,3−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,2−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、1,3−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、1,2−ビスヒドロキシエトキシシクロヘキサン、1,3−ビスヒドロキシエトキシシクロヘキサン、1,4−ビスヒドロキシエトキシシクロヘキサン、1,2−ビスヒドロキシエトキシカルボニルシクロヘキサン、1,3−ビスヒドロキシエトキシカルボニルシクロヘキサン、1,4−ビスヒドロキシエトキシカルボニルシクロヘキサン、2,5−ジヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ジヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3,8−ジヒドロキシメチル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン、3,9−ジヒドロキシメチル−トリシクロ[5.2.1.02.6]デカン、4,8−ジヒドロキシメチルトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、分子量400未満のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、分子量400未満のポリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、分子量400未満のポリブチレングリコール等の2価アルコール;
カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF等の2価フェノール;
これらの2価フェノールの部分エチレンオキサイド付加体又は部分プロピレンオキサイド付加体等のフェノールアルコール化合物などが挙げられる。
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、5−メチル−1,2,4−ヘプタントリオール、1,2,3−シクロヘキサントリオール、1,3,5−シクロヘキサントリオール等の3価アルコール;
1,2,3−ベンゼントリオール、1,2,4−ベンゼントリオール、1,3,5−ベンゼントリオール等の3価フェノール;
これらの3価フェノールの部分エチレンオキサイド付加体又は部分プロピレンオキサイド付加体等のフェノールアルコール化合物などが挙げられる。
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、エリスリトール、キシリトール、グルコース、スクロース、フルクトース、ソルビトール、1,2,3,4−シクロヘキサンテトラオール、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラオール、シクロヘキサンペンタオール、イノシトール等が挙げられる。
エチレンジアミン、1,4−テトラメチレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミン等の脂肪族ポリアミン;
4,4’−メチレン−ビス−2−メチルシクロヘキシルアミン等の脂環族ポリアミン;
1,4−フェニレンジアミン、2,6−ジアミノトルエン、1,5−ナフタレンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1−メチル−3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5’−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、4,4’−メチレン−ビス−(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス−(オルト−クロロアニリン)、4,4’−メチレン−ビス−(2,3−ジクロロアニリン)、トリメチレングリコール−ジ−パラ−アミノベンゾエート、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジエチルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジイソプロピルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス−(2−メチル−6−イソプロピルアニリン)、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、トリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)、クロロアニリン変性ジクロロジアミノジフェニルメタン、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミン、3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミン、メチレンジアニリン/塩化ナトリウム錯体、1,2−ビス(2−アミノフェニルチオ)エタン、トリメチレングリコール−ジ−p−アミノベンゼン等の芳香族ポリアミンなどが挙げられる。
エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物(U)は、上記ポリイソシアネート(A)と上記ポリオール成分とのウレタン結合生成反応による硬化を促進するための硬化促進触媒を含んでいてもよい。
上記3級アミンとしては、例えばTEDA(トリエチレンジアミン、1,4−ジアザビシクロ−[2.2.2]オクタン)、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ビス(ジメチルアミノアルキル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルベンジルアミン、ビス(N,N−ジエチルアミノエチル)アジペート、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N−ジメチル−β−フェニルエチルアミン、1,2−ジメチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール等が挙げられる。
上記金属化合物としては、例えば
ジメチルスズジラウレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジブチルスズジアセテート、オクチル酸スズ、ナフテン酸スズ等のスズのカルボン酸塩類;
テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エステル類;
アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化合物類;
ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物類、オクタン酸鉛、オクタン酸ビスマス等のオクタン酸金属塩等が挙げられる。
消泡剤としては、従来、無発泡ウレタンエラストマーの製造に用いられる消泡剤を用いることができる。上記消泡剤としては、例えばシリコーン系消泡剤、ノニオン系消泡剤、高級アルコール系消泡剤、エステル系消泡剤等が挙げられる。当該無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物は、消泡剤を含有することで、硬化過程における発泡を抑制することができ、その結果、より均質なウレタンエラストマーの成形が可能となる。
酸化防止剤としては、例えば
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、6−tert−ブチル−2.4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール等のフェノール系化合物;
n−ブチル−p−アミノフェノール、4,4’−ジメチルジフェニルアミン、4,4’−ジオクチルジフェニルアミン、4,4’−ビス−α、α’−ジメチルベンジルジフェニルアミン等のアミン系化合物などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばp−t−ブチルフェニルサリチレート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる
当該無発泡ウレタンエラストマーは、例えば上述の無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物(U)等を用い、又はポリオール成分、架橋剤、硬化促進触媒、消泡剤等を予め混合及び攪拌したポリオール部と、ポリイソソシアネート(A)を含むイソシアネート部とに分けて仕込み、成形機により混合及び攪拌し、成形型内に注入することにより製造することができる。
実施例及び比較例の無発泡ウレタンエラストマーの製造に用いた各原料を以下に示す。
(イソシアネート(A1))
A1−1:カルボジイミド変性MDI(日本ポリウレタン工業社の「ミリオネートMTL−C」)(カルボジイミド変性MDI/MDI=30/70(質量比)の混合物)(NCO%:29%、最短結合路原子数:21)
A1−2:ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(NCO%:33.1%、最短結合路原子数:9)
(イソシアネート(A2))
A2−1:ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(BASF INOACポリウレタン社の「M20S」)(NCO%:31%)
(ポリエーテル系ジオール(B1))
B1−1:ポリオキシポリテトラメチレングリコール(PTMG)(三菱化学社の「PTMG1000」、Mw:1,000、OH価:110)
B1−2:ポリオキシポリテトラメチレングリコール(PTMG)(三菱化学社の「PTMG2000」、Mw:2,000、OH価:56)
B1−3:ポリオキシポリテトラメチレングリコール(PTMG)(三菱化学社の「PTMG3000」、Mw:3,000、OH価:38)
B1−4:変性ポリオキシテトラメチレングリコール(変性PTMG)(保土谷化学社の「PTG−L2000」、Mw:2,000、OH価:56、テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロフランとを共重合させて得られるポリエーテル系ジオール)
(ポリエーテル系トリオール(B2))
B2−1:ポリエーテル系トリオール(三洋化成工業社の「サンニックスGL−3000」、Mw:3,000、OH価:56)
B2−2:ポリエーテル系トリオール(三洋化成工業社の「サンニックスFA−703」、Mw:5,000、OH価:33)
(ポリエーテル系テトラオール(B3))
B3−1:ポリエーテル系テトラオール(三洋化成工業社の「サンニックスHD−402」、Mw:561、OH価:400)
D−1:ブチルスズカルボキシレート(日辰貿易社の「グレッグTL」)
E−1:アクリル系コポリマー混合物(サンノプコ社の「サッポーSN348」)
F−1:フェノール系酸化防止剤(BASFジャパン社の「IRGANOX1010」)
G−1:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BASFジャパン社の「TINUVIN328」
注型機に、ポリイソシアネート(A)としての(A1−1)100質量部を投入し、別途、ポリエーテル系ポリオール(B)としての(B1−2)500質量部及び(B2−1)56質量部、硬化促進触媒としての(D−1)0.1質量部、消泡剤としての(E−1)0.1質量部、酸化防止剤としての(F−1)3質量部並びに紫外線吸収剤としての(G−1)3質量部を混合して投入した。これら両方を注型機の混合ヘッドで混合し、50℃に予熱された成形型(縦10cm、横10cm、高さ1.5cm)に注型し、30分間硬化させ後、80℃で120分間、後硬化を行った。その後脱型し、実施例1の無発泡ウレタンエラストマーを得た。
下記表1に示す種類及び使用量の各原料を用いた以外は、実施例1と同様にして、各実施例及び比較例の無発泡ウレタンエラストマーを得た。
上記得られた無発泡ウレタンエラストマーについて、下記評価を下記方法に従い行った。評価結果を表1に合わせて示す。
JIS−K6400−3(2011)(落球式)に準拠し、上記得られた無発泡ウレタンエラストマーの23℃における反発係数を測定した。
JIS−K7312(1996)に準拠し、上記得られた無発泡ウレタンエラストマーを用い、タイプAデュロメータを使用して測定した。3つの試験片について測定し、この測定値を算術平均して求めた。−10℃、0℃、23℃、50℃の各温度におけるアスカーA硬度を求めた。
JIS−K7244−10(2005)に準拠し、上記得られた無発泡ウレタンエラストマーから切り出して作製した試験片(一辺15mmの立方体)を用い、動的粘弾性測定装置(TAインスツルメント社の「ARES−G2レオメーター」)を使用し、「圧縮ねじり」モード、周波数0.5Hz、動ひずみ0.001、昇温速度3℃/分の条件で測定した。3つの試験片について測定し、この測定値を算術平均して求めた。−10℃、0℃、23℃、50℃の各温度におけるtanδを求めた。
Claims (5)
- ポリイソシアネートに由来する部分とポリエーテル系ポリオールに由来する部分とを有するポリマーを含有する無発泡ウレタンエラストマーであって、
上記ポリイソシアネートの少なくとも一部におけるNCO基間の最短の結合路を構成する原子数が11以上であり、
上記ポリエーテル系ポリオールの重量平均分子量が300以上3,000以下であり、
下記(i)及び(ii)のうちの少なくともいずれかを満たすことを特徴とする無発泡ウレタンエラストマー。
(i)上記ポリエーテル系ポリオールが重量平均分子量及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオールが2種以上のオキシアルキレン単位を含む - 上記2種以上のポリエーテル系ポリオールが、ポリオキシポリテトラメチレングリコール、ポリオキシポリプロピレングリコール及びポリオキシポリエチレングリコール−ポリオキシポリプロピレングリコールからなる群より選ばれる2種以上である請求項1に記載の無発泡ウレタンエラストマー。
- 上記ポリイソシアネートが、ジイソシアネートと3官能以上のイソシアネートとを含む請求項1又は請求項2に記載の無発泡ウレタンエラストマー。
- 上記ポリエーテル系ポリオールのゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定される分子量分布が2つ以上のピークを有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の無発泡ウレタンエラストマー。
- ポリイソシアネート及びポリエーテル系ポリオールを含む原料、又はこの原料から形成されるプレポリマーを含有する無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物であって、
上記ポリイソシアネートの少なくとも一部におけるNCO基間の最短の結合路を構成する原子数が11以上であり、
上記ポリエーテル系ポリオールの重量平均分子量が300以上3,000以下であり、
下記(i)及び(ii)のうちの少なくともいずれかを満たすことを特徴とする無発泡ウレタンエラストマー形成用組成物。
(i)上記ポリエーテル系ポリオールが重量平均分子量及びオキシアルキレン単位のうちの少なくともいずれかが互いに異なる2種以上を含む
(ii)上記ポリエーテル系ポリオールが2種以上のオキシアルキレン単位を含む
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