JP2016132174A - 画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの操作を簡略化し、無駄な時間を減らすことができ、且つ、秘匿性の高い個人情報や機密情報などを他人に見られることを防止する画像形成装置を提供する。【解決手段】人検出センサ28によって、周囲に複数の人が検出された場合に、それら複数の人の位置に基づいて、各人が操作者または非操作者のいずれかにみなされ、利用できる機能の設定を自動的に変更したり、或いは、秘匿性の高い個人情報や機密情報などを他人に見られることを防止する。【選択図】図5

Description

この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置に関し、特にたとえば、装置本体の周辺に存在する人を検出可能な人検出手段を備える、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置には、使用されていないときには最低限の電力で駆動する省電力モードにしておき、ユーザ(操作者)の操作があったときに画像形成装置を利用可能な通常モードに遷移させる機能が搭載されるものがある。しかしながら、省電力モードから通常モードに遷移するまでに数十秒程度の時間を要するため、ユーザが操作をしてから通常モードに遷移するまでに無駄な時間があるという問題があった。
そこで、装置本体に人感センサを組み込み、当該人感センサによって装置本体の付近に人が存在することを検出したとき、つまり、ユーザが装置本体に近づいたタイミングで省電力モードから通常モードに遷移させる画像形成装置がある。
また、特許文献1には、装置本体と携帯端末との距離が近づいた場合に、省電力モードから通常モードに遷移させる画像形成装置が開示されている。
特開2012−212330号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の画像形成装置では、ユーザが装置本体に近づいたときに、省電力モードから通常モードに遷移させるだけに留まる。このため、より使い勝手の良い画像形成装置の開発が望まれる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、ユーザの操作を簡略化して、利便性を向上させることができる、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、画像形成装置であって、装置本体から第1距離までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段、および人検出手段によって第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段を備える。
第1の発明では、人検出手段は、たとえば汎用のレーザレンジファインダであり、装置本体の前面に設けられて、第1範囲に存在する人を検出する。機能変更手段は、たとえば、人検出手段によって第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合には、印刷部数を1に設定し、複数である場合には、印刷部数を2に設定する。
第1の発明によれば、機能変更手段が、第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する。つまり、ユーザの操作によらず、状況に合わせて機能を設定することができる。このため、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに備え、機能変更手段は、印刷手段によって印刷される印刷部数を、人検出手段で検出された人の数に設定する。
第2の発明では、第1範囲に複数の人がいるとき、これら複数の人を、装置を一緒に利用する仲間とみなして、印刷手段によって印刷される印刷部数を、第1範囲に存在する人の数に設定する。このため、ユーザが印刷部数を設定する操作を省略することができ、ユーザの操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、装置本体に設けられる表示部をさらに備え、人検出手段は、第1距離から、装置本体から見て第1範囲の外側の範囲である第2範囲に存在する人を検出可能であり、機能変更手段は、人検出手段によって第1範囲および第2範囲の両方で人が検出されたとき、表示部の表示面にのぞき見防止処理を行う。
第3の発明では、第1範囲にいる人と第2範囲にいる人とは、関係のない他人とみなして、第1範囲および第2範囲の両方で人が検出されたとき、表示部の表示面にのぞき見防止処理を行う。このため、印刷内容などを他人に見られることを防止できる。これは、当該表示面に秘匿性の高い個人情報が表示されるとき、個人情報を他人に見られる可能性があることをユーザが気づいていない場合などに、より便利である。
第4の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、人検出手段は、第1距離と、装置本体から見て第1範囲の外側の範囲である第2範囲に存在する人を検出可能であり、機能変更手段は、人検出手段によって第1範囲および第2範囲の両方で人が検出されたとき、第1範囲にいる人に注意喚起する。
第4の発明では、第1範囲にいる人と第2範囲にいる人とは、関係のない他人とみなして、第1範囲および第2範囲の両方に人がいるとき、第1範囲にいる人に注意喚起する。このため、印刷内容などを他人に見られる可能性があることをユーザに知らせることができる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、画像形成装置を利用しようとする人のユーザ認証処理を行い、予め登録された人についてのみログインを許可する認証処理手段、およびユーザ認証処理でログインが成功した後に、人検出手段によって第1範囲に存在する人が検出されなくなった場合にログアウト処理を行うログアウト手段を備える。
第5の発明では、ユーザ認証処理でログインが成功した後に、ユーザが装置本体から離れた場合、つまり、第1範囲に存在する人が検出されなくなった場合に画像形成装置の操作を終了したとみなしてログアウトする。このため、ユーザがログアウトを忘れて装置本体から離れた場合でも、ログイン状態で閲覧できる秘匿性の高い個人情報や機密情報などを他人に見られることを防止できる。
第6の発明は、画像形成装置であって、装置本体の周囲の所定範囲に存在する人を検出可能な人検出手段、および人検出手段によって所定範囲に存在する人が複数検出されたとき、検出された人の位置に応じて、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段を備える。
第6の発明では、第1範囲に存在する人が複数検出されたとき、検出された人の位置に応じて、利用できる機能の設定を変更する。たとえば、第1範囲にいる複数の人の位置関係に応じて、第1範囲内にいる人が操作者または非操作者のいずれであるかを推定して、利用できる機能の設定を変更する。このため、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
第7の発明は、装置本体から第1距離までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段を有する画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のコンピュータを、人検出手段によって第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段として機能させる。
第8の発明は、装置本体から第1距離までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段を有する画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置のコンピュータは、人検出手段によって第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する。
第7または第8の各発明においても、第1の発明と同様に、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
この発明によれば、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
図1はこの発明の一実施例である画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図2は図1に示す画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は人検出センサの水平方向における検出範囲を説明するための図解図である。 図4は人検出センサによる人の検出方法を説明するための図解図である。 図5は第1範囲に二人の人が存在する場合を示す図解図である。 図6は第1範囲に二人の人が存在する場合に表示されるタッチ画面の一例を示す図解図である。 図7は、第1範囲および第2範囲の両方に人が存在する場合を示す図解図である。 図8は、第2範囲にのみ人が存在する場合を示す図解図である。 図9は図2に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図10は図1に示す画像形成装置10の人検出処理の一例の一部を示すフロー図である。 図11は図1に示す画像形成装置10の人検出処理の一例の一部を示すフロー図であって、図10に後続するフロー図である。 図12は第1範囲に二人の人が存在する場合であって、装置本体の正面中央に人がいる場合を示す図解図である。 図13は第1範囲に二人の人が存在する場合であって、装置本体の正面中央に人がいない場合を示す図解図である。 図14は第2実施例における人検出処理の一例の一部を示すフロー図である。 図15は第1範囲から人がいなくなった場合を示す図解図である。 図16は第3実施例における人検出処理の一例の一部を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1はこの発明の一実施例である画像形成装置10の外部構成を斜め上方から見た斜視図である。
図1を参照して、第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。なお、この発明は複合機だけでなく、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)およびファクシミリのような他の画像形成装置に適用可能である。
画像形成装置10は、画像読取部30、画像形成部32、手差し給紙部34および給紙装置38を含む装置本体36を備える。
画像読取部30は、装置本体36に内蔵され、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部30は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
画像形成部32は、装置本体36に内蔵され、画像読取部30の下方に設けられる。この画像形成部32は、露光ユニット、現像器、プロセスユニット、中間転写ベルトユニット、転写ローラおよび定着ユニットなどを備える。また、画像形成部32は、画像形成部32の下方に設けられた給紙装置38または画像読取部30の上方に設けられた手差し給紙部34などから搬送される記録媒体(用紙)上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ40に排出する。画像形成に用いる画像データとしては、画像読取部30によって原稿から読み取った画像データまたは外部から入力される画像データなどが用いられる。
また、画像形成装置10において扱われる形成画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器、感光体ドラム、クリーナユニットおよび帯電器のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。
感光体ドラムは、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器は、この感光体ドラムの表面を所定の電位(たとえば、−600V)に帯電させる部材である。また、露光ユニットは、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(Laser scanning unit : LSU)として構成され、帯電された感光体ドラムの表面を露光することによって、形成画像データに応じた静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像器は、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニットは、現像および画像転写後における感光体ドラムの表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去し、除去したトナーを廃トナーボックス(図示せず)に搬送する。
中間転写ベルトユニットは、中間転写ベルト、駆動ローラ、従動ローラおよび4つの中間転写ローラ等を備え、感光体ドラムの上方に配置される。中間転写ベルトは、各感光体ドラムに接触するように設けられており、中間転写ローラを用いて、各感光体ドラムに形成された各色のトナー像を中間転写ベルトに順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト上に多色のトナー像が形成される。また、駆動ローラの近傍には、転写ローラが配置されており、中間転写ベルトと転写ローラとの間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルトに形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニットは、ヒートローラおよび加圧ローラを備え、転写ローラの上方に配置される。ヒートローラは、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラと加圧ローラとの間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
また、画像読取部30の前面側には、操作パネル26が設けられる。操作パネル26は、タッチパネル20付きのディスプレイ(表示部)22および複数の操作ボタン26aを含む。ただし、操作ボタン26aには、印刷部数の設定やファクスの際に電話番号を入力するための0〜9までの数字を示すボタンや、ジョブを開始させたり停止させたりするためのボタンなどが含まれる。
タッチパネル20は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例では、タッチパネル20としては、静電容量方式のタッチパネルが用いられ、ディスプレイ22の表示面上にタッチパネル20が設けられる。ディスプレイ22としては、たとえばLCDやEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
さらに、操作パネル26の前面には、装置本体36の前方に存在する人を検出する人検出センサ(人検出手段)28が設けられる。この人検出センサ28は、操作パネル26の前面における左右両端部のそれぞれに設けられている。ただし、人検出センサ28の配置位置および個数これに限定されず、適宜変更可能である。
図2は図1に示す画像形成装置10の電気的な構成を示すブロック図である。
図2を参照して、画像形成装置10はCPU12を含む。CPU12には、バス60を介してRAM14、タッチパネル制御回路16、表示制御回路18、操作ボタン検出回路24および人検出センサ28が接続される。また、タッチパネル制御回路16にはタッチパネル20が接続され、表示制御回路18にはディスプレイ22が接続され、操作ボタン検出回路24には操作ボタン26aが接続される。
CPU12は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。RAM14は、CPU12のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
タッチパネル制御回路16は、タッチパネル20に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル20のタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)を検出して、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU12に出力する。
表示制御回路18は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU12の指示の下、GPUは、RAM14に記憶された画像生成データを用いてディスプレイ22に種々の画面(後述するタッチ画面100)を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイ22に出力する。
操作ボタン検出回路24は、上述した複数の操作ボタン26aのうち、いずれの操作ボタン26aが選択されたかを検出するためのものであって、操作ボタン26aでのボタン操作を検出して、CPU12に出力する。
人検出センサ28は、第1範囲Aおよび当該第1範囲Aの外側の範囲である第2範囲Bに存在する人を検出する。第1範囲Aは、装置本体36の前面中央部から第1距離L1の地点までの半円状の範囲である。第2範囲Bは、第1距離L1の地点から、第1距離L1より長い第2距離L2の地点までの間の円弧形状の範囲である。言い換えると、第2範囲Bは、第2距離L2の地点までの半円状の範囲から第1範囲Aを除いた範囲である。
ここで、第1範囲Aを決める第1距離L1、および第2範囲Bを決める第2距離L2は、後述する人検出センサ28の計測範囲や、画像形成装置10の周囲の障害物等の設置状況および利用状況などによって適宜設定されればよい。なお、人検出センサ28の検出可能範囲は、少なくとも第2範囲Bまで検出可能であればよい。たとえば、人検出センサ28の検出可能範囲は、第2範囲Bまでであってもよいし、第2範囲Bより広くてもよい。また、人検出センサ28の検出可能範囲は、画像形成装置10の周辺に障害物が無い場合など、画像形成装置10の設置状況によっては、画像形成装置10の横方向を含むようにしてもよい。
人検出センサ28としては、たとえば、汎用のレーザレンジファインダ(LRF)が用いられる。LRFは、レーザを照射し、物体に反射して戻ってくるまでの時間から当該物体との距離を計測するものである。たとえば、LRFは、トランスミッタから照射したレーザを回転ミラーで反射させて、扇状に一定角度(たとえば、0.25度)ずつスキャンする。ただし、この人検出センサ28の形態は一例であり、限定されるべきではない。たとえば、人検出センサ28は、赤外線センサおよび超音波センサ等の他のセンサであってもよい。また、人検出センサ28として、所定の撮像範囲を撮像するカメラで撮像した画像をCPU12で解析して、当該撮像範囲に存在する人を検出するような検出システムを用いてもよい。
なお、図2に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
図3は、人検出センサ28の水平方向における検出可能範囲(計測範囲)を説明するための図解図であり、図4は、人検出センサ28による人の検出方法を説明するための図解図である。
図3に示すように、人検出センサ28の計測範囲は、画像形成装置10の前方の半径R1(R1≒3〜5m)の扇形状であり、扇の角度は、正面方向を中心として左側および右側のそれぞれに90°である。つまり、人検出センサ28のそれぞれは、画像形成装置10の正面を中心とする180°の範囲について距離を検出することができる。また、図示は省略するが、人検出センサ28の垂直方向における計測高さは、人の腰の高さ、たとえば、画像形成装置10の設置面から高さ1m程度の高さである。
ここで、人検出センサ28の計測範囲に人がいる場合には、レーザが反射して戻ってくる。したがって、人検出センサ28において、レーザが物体に反射して戻ってきた場合、その物体が人として検出される。なお、人検出センサ28の計測範囲に固定的な障害物が存在する場合は、当該障害物を検出結果から予め除外するようにしてもよい。
また、上述したように、人検出センサ28は、扇状に一定角度ずつスキャンするので、人検出センサ28の計測範囲に人がいる場合は、当該人の幅の分だけ、レーザが略同じ時間で連続して反射して戻ってくる。したがって、図4に示すように、人検出センサ28の計測範囲に人(ユーザZ)がいる場合には、最初に反射して戻ってきたときの距離La1と、最後に反射して戻ってきたときの距離La2とが検出される。そこで、人検出センサ28によって検出された距離La1および距離La2に対して三角関数などが用いられて、仮想的な三角形の辺LAの長さが算出される。このとき、辺LAの長さは、たとえば、距離La1および距離La2に加え、最初にレーザが反射して戻ってきた方向と最後にレーザが反射して戻ってきた方向との相対角度を用いて算出される。そして、辺LAの中点が人の位置とみなされる。また、辺LAの中点と、装置本体36の前面中央部との距離が、ユーザZと装置本体36との距離LZとみなされる。
仮に人検出センサ28の計測範囲に複数の人がいる場合は、人検出センサ28からそれぞれの人毎の距離Ln1、Ln2(nはユーザ毎に異なる)およびそれらの相対角度から、それぞれの人毎に上記の処理が行われ、各人の位置が検出される。
なお、算出された辺LAが所定長さ以上であれば、複数の人が並んでいるとみなされる。つまり、辺LAの長さが通常の人の幅よりも明らかに大きい場合には、複数の人として検出される。ここで、所定距離は、通常の人の幅程度に設定されればよく、たとえば、40cm〜60cm程度に設定される。
さらに、両方の人検出センサ28の計測範囲が重なる範囲内に人(たとえば図4に示すユーザY)がいる場合には、一方の人検出センサ28で、最初にレーザが反射して戻ってきたときの距離Lb1と、最後にレーザが反射して戻ってきたときの距離Lb2とが検出され、他方の人検出センサ28で、最初にレーザが反射して戻ってきたときの距離Lc1と、最後にレーザが反射して戻ってきたときの距離Lc2とが検出される。この場合、CPU12は、距離Lb1、距離Lb1を検出したときの方向、距離Lb2および距離Lb2を検出したときの方向から辺LBの長さおよび位置を算出するとともに、距離Lc1、距離Lc1を検出したときの方向、距離Lc2および距離Lc2を検出したときの方向から辺LCの長さおよび位置を算出する。そして、辺LBの中点および辺LCの中点の位置が所定範囲内にある場合は、同一の人と判定する。
このように、第1実施形態の画像形成装置10では、画像形成装置10の周囲(前面側)に存在する人の位置を算出(検出)することができる。そして、この第1実施例では、画像形成装置10の周囲において複数の人が検出された場合に、それら複数の人の位置に基づいて、画像形成装置10で利用できる機能の設定を自動的に変更するようにしている。
簡単に説明すると、この第1実施例では、人検出センサ28によって、装置本体36から第1距離L1までの範囲である第1範囲Aに存在する人が検出されたとき、一人だけ検出された場合には、印刷部数が1に設定され、二人検出された場合には、印刷部数を2に設定する。また、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方で人が検出されたとき、表示部の表示面にのぞき見防止処理を行う。以下、具体的に説明する。
図5は、第1範囲Aに二人の人が存在する場合を示す図解図である。
図5に示すように、第1範囲Aに二人の人が存在する場合、この二人が仲間同士であり、同時に画像形成装置10を使用していると推定される。このとき、上述したように、それぞれの人毎に上記の処理が行われ、第1範囲Aに存在する二人の位置が検出される。以下、CPU12が人の位置を検出する場合について同様である。
この第1実施例では、第1範囲Aに存在する人が複数である場合、画像形成装置10で印刷される印刷部数が、第1範囲Aで検出された人の数に設定される。つまり、第1範囲Aに二人の人が存在する場合には、印刷部数が2に設定される。なお、第1範囲Aに存在する人の数に応じて、設定される機能としては、印刷部数に限定されず、画像形成装置10で利用できる機能であれば、他の機能の設定でもよい。
図6は、第1範囲Aに二人の人が存在する場合に表示されるタッチ画面100の一例を示す図解図である。
画像形成装置10が通常モード(使用可能状態)であれば、タッチ画面100には、画像形成装置10で利用可能な機能を選択したり、数字を入力したりする各種アイコンが設けられた操作画面が表示される。ここで、第1範囲Aにおいて二人検出された場合には、タッチ画面100の中央上部には、印刷部数を示す部数の表示部分に“2”が表示される。このように、CPU12によって印刷部数が2に変更されたことを、第1範囲Aに存在する人が認識できるようにしてある。
図7は、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方に人が存在する場合を示す図解図である。
図7に示すように、この第1実施例では、第1範囲Aおよび第2範囲Bのそれぞれに別れて人が存在する場合に、ディスプレイ22にのぞき見防止処理がされる。ここで、のぞき見防止処理としては、特定の方法には限定されず、たとえば、ディスプレイ22の画面表示を狭視野角で閲覧させる狭視野状態に切り替える方法を用いてもよい。また、のぞき見防止処理としては、ディスプレイ22に表示される画像の上に当該画像とは別の図柄やアニメーションを重畳して表示させる画像処理を行うことで、周囲から表示中の画像を見えにくくする方法を用いることもできる。
また、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方に人が存在する場合に、ディスプレイ22に秘匿性の高い個人情報が表示されているか否かでのぞき見防止処理を行うか否かが判断されるようにしてもよい。たとえば、ユーザがファクシミリ機能を利用する際に電話番号を入力する場合、外部からオンラインで入力された画像データを印刷する際などにパスワードを入力する場合、またはスキャナ機能で読み取った画像をプレビューする場合など、個人情報が表示されている可能性があるときには、のぞき見防止処理が行われ、一方、単にコピーするだけの場合には、のぞき見防止処理をしなくてもよい。
さらに、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方に人が存在する場合に、のぞき見防止処理に代えて、またはこれに加えて、第1範囲Aにいる人に注意喚起がされてもよい。具体的には、ディスプレイ22に“個人情報を見られないように注意してください”等のメッセージが表示されたり、音声または警告音などで注意喚起されたりしてもよい。
図8は、第2範囲Bにのみ人が存在する場合を示す図解図である。
図8に示すように、第1範囲Aに人が存在しない場合には、画像形成装置10が省電力モードである場合は、その状態が維持される。一方、画像形成装置10が省電力モードでない場合、つまり、通常モードである場合には、第1範囲Aに人が存在しない状態が所定時間続いたときに、通常モードから省電力モードに遷移するように画像形成装置10の各部が制御される。
また、画像形成装置10が省電力モードである場合に、第1範囲Aに人が存在することが検出されたときは、省電力モードから通常モードに遷移するように画像形成装置10の各部が制御される。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU12がRAM14に記憶された情報処理プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図9は図2に示すRAMのメモリマップ70の一例を示す図解図である。
図9に示すように、RAM14は、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を含む。RAM14のプログラム記憶領域72には、上述したように、情報処理プログラムが記憶される。情報処理プログラムは、表示プログラム72a、操作検出プログラム72b、人検出プログラム72c、電力制御プログラム72d、および印刷プログラム72eを含む。
表示プログラム72aは、図6に示したような操作画面などの各種の画面をディスプレイ22に表示するためのプログラムである。ただし、表示プログラム72aは、ディスプレイ22にのぞき見防止処理を行うためのプログラムでもある。
操作検出プログラム72bは、タッチパネル20から出力されたタッチ座標データを取得して、操作画面に含まれる各種アイコンなどを操作したことを検出するためのプログラムである。ただし、操作検出プログラム72bは、操作ボタン26aからの操作入力を検出するためのプログラムでもある。
人検出プログラム72cは、人検出センサ28からそれぞれの人毎の距離Ln1およびLn2を取得して、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する人を検出するためのプログラムである。
電力制御プログラム72dは、人検出プログラム72cから第1範囲Aに人が存在するか否かの検出結果を取得して、通常モードおよび省電力モードを切り替えるためのプログラムである。具体的には、電力制御プログラム72dは、画像形成装置10が省電力モードである場合には、第1範囲Aに人が存在することが検出されたときは、省電力モードから通常モードに遷移するように画像形成装置10の各部を制御する。また、電力制御プログラム72dは、第1範囲Aに人が存在しないことが検出されたときは、画像形成装置10が省電力モードである場合は、その状態を維持し、画像形成装置10が通常モードである場合であって、第1範囲Aに人が存在しない状態が所定時間続いたときに、省電力モードに遷移するように画像形成装置10の各部を制御する。
印刷プログラム72eは、外部から入力される画像データや、スキャナによって原稿から読み取った画像データなどに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域72には、各種の機能やアクションを選択および実行するためのプログラムや他のアプリケーションプログラムなども記憶される。
RAM14のデータ記憶領域74には、タッチ座標データ74a、操作画面データ74b、および画像データ74cなどが記憶される。
タッチ座標データ74aは、操作検出プログラム72bに従って検出(取得)されたタッチ座標データであり、時系列に従って記憶される。
操作画面データ74bは、図6に示したような操作画面についての画像データである。ただし、この操作画面データ74bには、印刷頁や試し印刷頁の画像データは含まれない。
画像データ74cは、たとえば印刷頁などに対応する画像データであり、一部がVRAMとして使用されるRAM14に展開される。ただし、画像データは、HDDなどから読み出されて、RAM14に展開(記憶)される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域74には、キーボードや操作パネルからの操作データなど、情報処理プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、情報処理プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図10は図1に示す画像形成装置10の人検出処理の一例を示すフロー図である。この人検出処理は、人検出センサ28によって、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する人が検出されたとき、画像形成装置10で利用できる機能の設定を変更するための処理であり、CPU12で処理される。
図10に示すように、CPU12は、人検出処理を開始すると、ステップS1で、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する人の数“N”を検出する。ここでは、人検出センサ28からそれぞれの人毎の距離Ln1およびLn2を取得して、それぞれの人毎に上記の処理を行い、装置本体36と各人との距離を検出する。次に、ステップS3で、第1範囲Aに存在する人の数を示すパラメータ“V”と、第2範囲Bに存在する人の数を示すパラメータ“W”とを初期化する。つまり、それぞれのパラメータをV=0、W=0とする。続くステップS5で、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する人の数だけ、後述するステップS7〜S15までをループするためのパラメータ“X”を1に設定する。
次に、ステップS7で、人検出センサ28によって検出された人のうち、いずれか一人と、装置本体36との距離Lが第1距離L1以内か否かを判断する。つまり、当該人が第1範囲Aの範囲内にいるか否かを判断する。ステップS7で“YES”であれば、つまり、当該人と装置本体36との距離Lが第1距離L1以内であれば、当該人は第1範囲A内にいると判断し、ステップS9で、第1範囲Aに存在する人の数“V”に1を加える。一方、ステップS7で“NO”であれば、つまり、当該人と装置本体36との距離Lが第1距離L1より大きければ、当該人は第2範囲B内にいると判断し、ステップS11で、第2範囲Bに存在する人の数“W”に1を加える。そして、ステップS13で、パラメータ“X”が、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する人の数“N”以上か否かを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり、パラメータ“X”が検出された人の数“N”よりも小さい場合は、ステップS15でパラメータ“X”に1を加えてステップS7に戻り、他の人と装置本体36との距離Lが第1距離L1以内か否かを判断する。一方、ステップS13で“YES”であれば、つまり、パラメータ“X”が検出された人の数“N”以上の場合は、ステップS17に進む。以上のステップS7〜S15を、検出された人の数である“N”回ループして、第1範囲Aまたは第2範囲Bに存在する全員について処理する。
続くステップS17では、第1範囲Aに存在する人の数“V”が1以上か否かを判断する。つまり、第1範囲Aに存在する人がいるか否かを判断する。ステップS17で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人がいない場合は、ステップS19で、第1範囲Aに存在する人がいない状態で、所定時間が経過したか否かを判断する。ステップS19で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人がいない状態で、所定時間が経過していない場合は、そのままステップS1に戻る。一方、ステップS19で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人がいない状態で、所定時間が経過した場合は、ステップS21で、省電力モードに遷移するように画像形成装置10の各部を制御して、ステップS1に戻る。
一方、ステップS17で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人がいる場合は、ステップS23で、画像形成装置10が省電力モードか否かを判断する。ステップS23で“NO”であれば、つまり、画像形成装置10が通常モードであれば、そのままステップS27(図11参照)に進む。一方、ステップS23で“YES”であれば、つまり、画像形成装置10が省電力モードであれば、ステップS25で、通常モードに遷移するように画像形成装置10の各部を制御して、ステップS27に進む。
図11は図1に示す画像形成装置10の人検出処理の一例を示すフロー図であって、図10に後続するフロー図である。
図11に示すように、ステップS27では、第1範囲Aに存在する人の数“V”が2以上か否かを判断する。つまり、第1範囲Aに存在する人が複数いるか否かを判断する。ステップS27で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人が一人だけならば、そのままステップS31に進む。一方、ステップS27で“YES”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人が複数いる場合は、ステップS29で、印刷部数を“V”に設定し、ステップS31に進む。たとえば、第1範囲Aに存在する人が二人の場合は、印刷部数は2に設定される。
ステップS31では、第2範囲Bに存在する人の数“W”が1以上か否かを判断する。つまり、第2範囲Bに存在する人がいるか否かを判断する。ステップS31で“NO”であれば、つまり、第2範囲Bに存在する人がいない場合は、そのままステップS35に進む。一方、ステップS31で“YES”であれば、つまり、第2範囲Bに存在する人がいる場合は、ステップS33で、ディスプレイ22にのぞき見防止処理を行い、ステップS33に進む。なお、ステップS31では、第1範囲Aに存在する人および第2範囲Bに存在する人の位置を検出し、第2範囲Bに存在する人が第1範囲Aに存在する人の真後ろにいるような場合は、ディスプレイ22にのぞき見防止処理を行わないようにしてもよい。
そして、ステップS35では、人検出処理を終了するか否かを判断する。人検出処理を終了するか否かは、たとえば、画像形成装置10の主電源がオフにされたかどうかで判断する。ステップS35で“NO”であれば、つまり、人検出処理を継続する場合(画像形成装置10の主電源がオンの状態)は、ステップS1に戻る。一方、ステップS35で“YES”であれば、つまり、人検出処理を終了する場合(画像形成装置10の主電源がオフにされた場合)は、人検出処理を終了する。
この第1実施例では、第1範囲Aに存在する人が検出されたとき、人検出センサ28で検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定が変更される。つまり、ユーザの操作によらず、状況に合わせて機能を設定することができる。このため、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置10の利便性を向上させることができる。
また、第1実施例では、第1範囲Aに複数の人がいるとき、これら複数の人が、装置を一緒に利用する仲間とみなされ、印刷手段によって印刷される印刷部数が、人検出センサ28で検出された人の数に設定される。このため、ユーザが印刷部数を設定する操作を省略することができ、ユーザの操作を簡略化して、画像形成装置10の利便性を向上させることができる。
さらに、第1実施例では、第1範囲にいる人と第2範囲にいる人とは、関係のない他人とみなされ、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方で人が検出されたとき、ディスプレイ22にのぞき見防止処理がされる。このため、印刷内容などが他人に見られることを防止できる。これは、ディスプレイ22に秘匿性の高い個人情報が表示される場合や、当該個人情報を他人に見られる可能性があることをユーザが気づいていない場合などに、より便利である。
加えて、第1実施例では、第1範囲にいる人と第2範囲にいる人とは、関係のない他人とみなされ、第1範囲Aおよび第2範囲Bの両方で人が検出されたとき、第1範囲Aにいる人に注意喚起がされる。このため、印刷内容などを他人に見られる可能性があることをユーザに知らせることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、第1範囲Aに存在する複数の人が検出されたとき、それぞれの人の位置に応じて、機能の設定を変更するようにした以外は、第1実施例と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
簡単に説明すると、第1範囲Aに存在する二人の人が検出されたとき、装置本体36の前面中央に人がいる場合と、装置本体36の前面中央に人がいない場合とで、画像形成装置10で利用できる機能の設定が変更される。
図12は第1範囲Aに二人の人が存在する場合であって、装置本体36の前面中央に人がいる場合を示す図解図である。また、図13は第1範囲Aに二人の人が存在する場合であって、装置本体36の前面中央に人がいない場合を示す図解図である。
図12に示すように、第1範囲Aに二人の人が存在する場合であって、一方の人が装置本体36の前面中央にいる場合には、装置本体36の前面中央にいる人のみが操作者とみなされる。つまり、他方の人は、関係のない他人とみなされる。この場合、第1範囲Aに二人の人が存在する場合であっても、操作者が一人とみなされているので印刷部数は2に変更されない。つまり、印刷部数は1のままである。また、第1範囲Aに非操作者がいるとみなされているので、ディスプレイ22にのぞき見防止処理がされる。
ここで、装置本体36の正面中央の範囲は、画像形成装置10の設置状況や、利用状況などによって適宜設定されればよい。たとえば、装置本体36の正面中央の幅30cmの範囲内に体の一部がある場合に、装置本体36の正面中央にいると判断してもよい。
一方、図13に示すように、第1範囲Aに二人の人が存在する場合であって、装置本体36の正面中央に人がいない場合には、第1範囲Aにいる両方の人が操作者とみなされる。この場合、印刷部数が2に変更される。また、この場合、非操作者がいないので、ディスプレイ22にのぞき見防止処理がされない。
なお、第1範囲Aに二人の人が存在する場合について説明したが、これに限定される必要は無い。たとえば、第1範囲Aに三人以上の人が存在する場合であってもよい。
また、操作者または非操作者を判断する方法は、特定の方法には限定されず、たとえば、装置本体36に対して人の位置が偏っているか否かで判断する方法を用いてもよい。具体的には、装置本体36に対して人の位置が偏っていない場合、つまり、装置本体36に対して人が偏りなく分散している場合は、全員を操作者とみなす。一方、装置本体36に対して人の位置が偏っている場合は、装置本体36の正面中央に最も近い位置にいる人を操作者とみなし、それ以外の人を関係のない他人とみなすようにしてもよい。
以下、フロー図を用いて、第2実施例におけるCPU12の人検出処理について説明するが、第1実施例で説明した人検出処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図14は第2実施例における人検出処理の一例を示すフロー図である。
図14に示すように、第2実施例では、ステップS27で、第1範囲Aに存在する人が複数いるか否かを判断する。ステップS27で“YES”であれば、ステップS51で、第1範囲Aに存在する各人の位置を検出する。ここでは、人検出センサ28からそれぞれの人毎の距離Ln1、距離Ln1を検出したときの方向、距離Ln2および距離Ln2を検出したときの方向を取得して、各人の位置を算出する。そして、続くステップS53で、装置本体36の正面中央に人がいるか否かを判断する。
ステップS53で“NO”であれば、つまり、装置本体36の正面中央に人がいない場合には、第1範囲Aに存在する人全員を操作者と判断し、ステップS29に進み、印刷部数を“V”に設定する。一方、ステップS53で“YES”であれば、つまり、装置本体36の正面中央に人がいる場合には、第1範囲Aに非操作者がいると判断し、ステップS33に進み、ディスプレイ22にのぞき見防止処理を行う。なお、ステップS25までの処理、およびステップS33以降の処理は第1実施例と同じであるため、説明を省略する。
この第2実施例では、第1範囲Aに存在する人が複数検出されたとき、それぞれの人の位置に応じて、機能の設定が変更される。たとえば、第1範囲Aにいる人の位置に応じて、各人が操作者または非操作者のいずれかにみなされ、利用できる機能の設定が変更される。このため、ユーザが機能の設定をする操作を簡略化して、画像形成装置の利便性を向上させることができる。
また、第2実施例によれば、装置本体36の正面中央に人がいる場合には、第1範囲Aに非操作者がいるとみなされ、ディスプレイ22にのぞき見防止処理がされる。つまり、装置本体36の前面中央にいる人のみが操作者とみなされ、他方の人は、関係のない他人とみなされる。このため、印刷内容などを他人に見られることを防止できる。これは、ディスプレイ22に秘匿性の高い個人情報が表示されるとき、当該個人情報を他人に見られる可能性があることをユーザが気づいていない場合などに、より便利である。
[第3実施例]
第3実施例は、画像形成装置10を利用しようとする人のユーザ認証処理を行い、予め登録された人についてのみログインを許可することが可能であり、ユーザ認証処理でログインが成功した後に、人検出センサ28によって第1範囲Aに存在する人が検出されなくなった場合にログアウトする以外は、第1実施例および第2実施例の画像形成装置10と同じであるため、異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
第3実施例では、RAM14のプログラム記憶領域72には、ユーザ認証処理を行うための認証処理プログラムが記憶される。そして、CPU12が認証処理プログラムを実行することによってユーザ認証処理を行う。また、データ記憶領域74にはどのユーザがログインしているかを示す認証データが記憶される。
認証処理プログラムは、画像形成装置10に対してログインおよびログアウトを行うユーザを認証するためのユーザ認証処理を実現するためのプログラムである。ログインは、画像形成装置10の利用開始時にユーザの身元や妥当性を識別して種々のリソースへのアクセスに必要な資格情報を取得するための操作を行うものである。このログインを行うために、通常、ユーザを識別する識別情報であるユーザIDと、パスワードとが入力される。ユーザIDおよびパスワードは、タッチパネル20へのタッチ入力や、操作ボタン26aを操作することによって入力される。パスワードは、認証のための一手段として用いられるものであるが、これに限定される必要は無い。たとえば、認証のための手段として、IDカードの読取による方法など、他の認証方法によって代替することができる。また、認証処理プログラムは、入力されたユーザIDとパスワードを、予め登録されているユーザID及びパスワードと照合することによって、ログインの可否を判断するためのプログラムでもある。
ここで、種々のリソースの例としては、たとえば、画像形成装置10に接続されたサーバなどに登録された画像データや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬記録媒体に記憶されている画像データなどである。
したがって、ユーザは、種々のリソースへのアクセスを使用とするときは、ユーザ認証処理を行ってログインして、画像形成装置10を使用して所望の操作を行う。このとき、ログインしたユーザは、秘匿性の高い個人情報や機密情報にアクセスすることか可能になる場合がある。
図15は第1範囲Aから人がいなくなった場合を示す図解図である。
図15に示すように、ユーザ認証処理でログインが成功した後に、第1範囲Aから人がいなくなった場合には、ログインしていた操作者がいなくなったとみなされて、自動的にログアウトされる。なお、第1範囲Aから人がいなくなってから、所定時間(たとえば数秒)経過後にログアウトするようにしてもよい。また、第1範囲Aに人が複数存在するときは、第1範囲Aにいる人の数が減った場合にログアウトするようにしてもよい。
以下、フロー図を用いて、第3実施例におけるCPU12の人検出処理について説明するが、第1実施例で説明した人検出処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図16は第3実施例における人検出処理の一例を示すフロー図である。
図16に示すように、第3実施例では、CPU12は、ステップS17で“NO”であれば、つまり、第1範囲Aに存在する人がいない場合は、ステップS71で、いずれかのユーザがログインしているか否かを判断する。ここでは、認証データを取得して、ログインしているユーザがいるか否かを判断する。ステップS71で“NO”であれば、つまり、ログインしているユーザがいない場合は、ステップS19に進む。一方、ステップS71で“YES”であれば、つまり、ログインしているユーザがいる場合は、ステップS73で、ログアウト処理を実行し、ステップS19に進む。なお、ステップS17までの処理、およびステップS19以降の処理は第1実施例と同じであるため、説明を省略する。
この第3実施例によれば、CPU12が、ユーザ認証処理でログインが成功した後に、人検出センサ28によって第1範囲Aに存在する人が検出されなくなった場合にログアウトするので、ユーザがログアウトを忘れた場合でも、ログイン状態で閲覧できる秘匿性の高い個人情報や機密情報などを他人に見られることを防止できる。
さらに、第1実施例〜第3実施例に示した態様は、いずれか二つ以上を同時に採用することも可能である。
さらにまた、上述の実施例で挙げた具体的な数値、画面構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
12 …CPU
14 …RAM
28 …人検出センサ
36 …装置本体

Claims (8)

  1. 装置本体から第1距離の地点までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段、および
    前記人検出手段によって前記第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段を備える、画像形成装置。
  2. 画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに備え、
    前記機能変更手段は、前記印刷手段によって印刷される印刷部数を、前記人検出手段で検出された人の数に設定する、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記装置本体に設けられる表示部をさらに備え、
    前記人検出手段は、前記装置本体から見て前記第1範囲の外側の範囲である第2範囲に存在する人を検出可能であり、
    前記機能変更手段は、前記人検出手段によって前記第1範囲および前記第2範囲の両方で人が検出されたとき、前記表示部の表示面にのぞき見防止処理を行う、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記人検出手段は、前記装置本体から見て前記第1範囲の外側の範囲である第2範囲に存在する人を検出可能であり、
    前記機能変更手段は、前記人検出手段によって前記第1範囲および前記第2範囲の両方で人が検出されたとき、前記第1範囲にいる人に注意喚起する、請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置を利用しようとする人のユーザ認証処理を行い、予め登録された人についてのみログインを許可する認証処理手段、および、
    前記ユーザ認証処理でログインが成功した後に、前記人検出手段によって前記第1範囲に存在する人が検出されなくなった場合にログアウト処理を行うログアウト手段を備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 装置本体の周囲の所定範囲に存在する人を検出可能な人検出手段、および
    前記人検出手段によって前記所定範囲に存在する人が複数検出されたとき、検出された人の位置に応じて、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段を備える、画像形成装置。
  7. 装置本体から第1距離までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段を有する画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のコンピュータを、
    前記人検出手段によって前記第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する機能変更手段として機能させる、画像形成装置の制御プログラム。
  8. 装置本体から第1距離までの範囲である第1範囲に存在する人を検出可能な人検出手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置のコンピュータは、
    前記人検出手段によって前記第1範囲に存在する人が検出されたとき、検出された人の数が一人である場合と、複数である場合とで、利用できる機能の設定を変更する、画像形成装置の制御方法。
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