JP2016131740A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部をホールドできる技術を提供することを課題とする。【解決手段】座体と、座体の後方に設けられ、着座した際の荷重によって撓む背板と、背板の後方に位置し、当該背板を支持する背もたれフレームと、背もたれフレームに接続され、着座した際の荷重による前記背板の撓みを許容するように、背板と背もたれフレームとを係合する係合部と、を備え、係合部は、着座者の腰部近傍高さ、かつ、背板の幅方向の両端部近傍に位置し、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、背板と背もたれフレームとの相対的な動きを許容する腰部の係合部と、腰部の係合部よりも上方、かつ、背板の幅方向の両端部よりも内側に位置し、上下方向に延びる上部回転軸回りに、背板と背もたれフレームとの相対的な動きを許容する上部の係合部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、椅子に関する。
座体の後方から起立する背凭れフレームと、この背凭れフレームの前面により支持された背板とを備える椅子が開示されている(例えば、特許文献1)。この椅子は、背板の後面に、少なくとも下面が開口する上下方向の筒状体からなる左右1対の係合部を、後向きに一体的に突設し、この係合部に、背凭れフレームに設けた左右1対の係止部を、上下方向の軸線まわりに相対的に回動可能に係合させている。
特開2012−176276号公報
椅子に求められる機能の一つとして、着座者の背や腰部を包み込むホールド感がある。例えば、上記特許文献1によれば、着座者が左右側方から包み込まれるような、ホールド感を得ることはできるものと思われる。しかしながら、例えば、上記特許文献1に記載の技術では、例えば、着座者がひねり姿勢をとった場合など、着座者の姿勢によっては、背板が着座者の姿勢に十分に追従しないことが想定される。この場合、着座者を十分にホールドすることができない。
本発明は、上記の問題に鑑み、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部をホールドできる椅子に関する技術を提供することを課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するため、着座した際の荷重による背板の撓みを許容するように、背板と背もたれフレームとを係合し、着座者の腰部近傍高さ、かつ、背板の幅方向の両端部近傍に、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、背板と背もたれフレームとの相対的な動きを許容する腰部の係合部を設け、腰部の係合部よりも上方、かつ、背板の幅方向の両端部よりも内側に、上下方向に延びる上部回転軸回りに、背板と背もたれフレームとの相対的な動きを許容する上部の係合部を設けることとした。
詳細には、本発明に係る椅子は、座体と、前記座体の後方に設けられ、着座した際の荷重によって撓む背板と、前記背板の後方に位置し、当該背板を支持する背もたれフレームと、前記背もたれフレームに接続され、着座した際の荷重による前記背板の撓みを許容するように、前記背板と前記背もたれフレームとを係合する係合部と、を備え、前記係合部は、着座者の腰部近傍高さ、かつ、前記背板の幅方向の両端部近傍に位置し、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容する腰部の係合部と、前記腰部の係合部よりも上方、かつ、前記背板の幅方向の両端部よりも内側に位置し、上下方向に延びる上部回転軸回りに、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容する上部の係合部とを有する。
本発明に係る椅子では、腰部の係合部を備えることで、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、背板と背もたれフレームとの相対的な動きが許容される。そのため、背板の腰部が柔軟に撓み、背板が着座者の腰に当たり易くなる。例えば、着座者が前傾姿勢や後傾姿勢
をとった場合でも、背板が着座者の腰に追従し、背板が着座者の腰に当たり易くなるため、着座者の特に腰回りを常にホールドすることができる。また、本発明に係る椅子では、上部の係合部を備えることで、腰回りと同じく、姿勢を変えても、背板が着座者の背に追従し、背板が着座者の背に当たり易くなるため、着座者の背を常にホールドすることができる。
また、例えば、着座者がひねり姿勢(例えば、片側に多くの荷重をかける姿勢)を取るなど、姿勢を変える場合には、腰よりも上部に位置する背の変位量が大きくなることが想定される。本発明に係る椅子では、着座者が姿勢を変えた際に腰よりも変位量が大きくなることが想定される背の動きに背板が追従できるよう、上部の係合部が背板の幅方向の両端部よりも内側に位置している。仮に、上部の係合部を背板の幅方向の両端部に位置させた場合、上部の係合部の外側に背板が変形することはできない。これに対し、上部の係合部を背板の幅方向の両端部よりも内側に位置させることで、上部の係合部の外側に背板が変形可能となる。つまり、本発明に係る椅子によれば、背板の変形の自由度、換言すると背板の追従性をより向上することができる。そのため、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部をホールドすることが可能となる。なお、腰部の係合部については、着座者が姿勢を変えた際の変位量が背よりも小さいことが想定される。したがって、腰部の係合部は、背板の幅方向の両端部か、両端部に近い内側に位置させることが好ましい。
ここで、前記上部の係合部は、前記上部回転軸回り、かつ、上下方向に、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容するようにしてもよい。これにより、背板と背もたれフレームとの相対的な動きの自由度がより向上する。その結果、背もたれフレームに支持される背板の変形の自由度を更に向上することができる。
また、前記腰部の係合部と、前記上部の係合部とのうち少なくとも何れか一方は、着座した際の荷重によって撓んだ背板を戻すように付勢する付勢部を有するものでもよい。これにより、特に着座者が姿勢を元に戻す場合について、背板がより着座者の腰や背に追従し易くなり、着座者の腰回りや背を更にホールドすることができる。
また、前記腰部の係合部は、上下方向に延びる腰部回転軸と、当該腰部回転軸が貫通する腰部軸受とを有し、前記上部の係合部は、上下方向に延びる上部回転軸と、当該上部回転軸が貫通し、かつ、当該上部回転軸よりも短い上部軸受とを有するものでもよい。
本発明によれば、例えば背もたれに油圧シリンダを備える椅子と比較して、簡易な構成により、着座者の腰回り、及び背をホールドすることができる。
また、本発明に係る椅子は、前記腰部回転軸回りの回転可能領域、前記上部回転軸回りの回転可能領域、前記上部回転軸の上下方向の移動可能領域のうち少なくとも何れか一つを規制する規制部を更に備える構成としてもよい。規制部を備えることで、着座者に応じて、ホールドの程度を調整することができる。
また、前記腰部の係合部と前記上部の係合部とのうち少なくとも何れか一方は、弾性部材で構成してもよい。本発明によれば、腰部の係合部、上部の係合部を夫々一体的に形成することができ、腰部回転軸と腰部軸受、上部回転軸と上部軸受を備える構成と比較して、部品点数を削減することができる。
本発明によれば、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部をホールドできる椅子に関する技術を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る椅子の正面側から見た全体斜視図を示す。 図2は、第1実施形態に係る椅子の背面側から見た全体斜視図を示す。 図3は、第1実施形態に係る腰部の係合部の拡大図を示す。 図4は、第1実施形態に係る腰部の係合部の分解斜視図を示す。 図5は、第1実施形態に係る上部の係合部の拡大図を示す。 図6は、第1実施形態に係る上部の係合部の分解斜視図を示す。 図7は、均等に背面側に荷重がかかった際の、第1実施形態に係る腰部の係合部の動作説明の平面図を示す。 図8は、均等に背面側に荷重がかかった際の、第1実施形態に係る上部の係合部の動作説明の平面図を示す。 図9は、背面側に偏荷重がかかった際の、第1実施形態に係る腰部の係合部の動作説明の平面図を示す。 図10は、背面側に偏荷重がかかった際の、第1実施形態に係る上部の係合部の動作説明の平面図を示す。 図11は、第2実施形態に係る椅子の背面側から見た全体斜視図を示す。 図12は、第2実施形態に係る上部の係合部の拡大図を示す。 図13は、第1変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。 図14は、第2変形例に係る上部の係合部の拡大図を示す。 図15は、第3変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。 図16は、第4変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。
次に、本発明に係る椅子の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。
<第1実施形態>
<<構成>>
図1、図2に示すように、第1実施形態に係る椅子1は、脚2、軸部材3、受台4、座体5、背板6、背もたれフレーム7、係合部8(腰部の係合部81、上部の係合部82)を備える。
脚2は、座体5や背板6を支持する。脚2は、放射状に配置された5本の脚からなり、先端にはキャスタが接続されている。第1実施形態に係る脚2は、一例であり、既存の脚を適宜用いることができる。脚2の中心には、上下方向に延びる軸部材3が接続されている。
軸部材3は、脚2とともに、座体5や背板6を支持する。軸部材3は、油圧シリンダによって構成され、受台4の側面に設けられたレバー9を操作することで、座体5の高さ位置を調整すべく、長さの調整が可能である。軸部材3は、より簡易な構成とするため、例えばパイプなどの棒状部材によって構成してもよい。軸部材3は、下端が脚2に接続され、上端が、座体5を支持する受台4に接続されている。
座体5は、着座者の臀部を支持する。座体5は、平面視において四角形であり、着座者の臀部を支持するための十分な面積を有している。座体5は、円形、台形など他の形状でもよい。第1実施形態では、座体5の上面が座体のカバーで覆われている。座体5の背面側(後方)の端部には、背板6が設けられている。
背板6は、座体5の後方に設けられ、着座者の腰部や背を支持する。背板6は、背面視
において、縦長の長方形であり、着座者の腰部が接する領域が正面側(着座者側)に突出している。より詳細には、背板6は、着座者の腰部近傍に位置する仮想の水平線(図1において点線で示す)に沿って、正面側が突出するように僅かに折れ曲がっている。第1実施形態では、この仮想の水平線が背板6の上下方向の中心よりも下方に位置している。また、背板6は、着座者が着座した際の荷重によって撓むよう、樹脂によって構成され、更に、メッシュ構造を有している。背板6のメッシュを構成する複数の孔は、上下方向に細長い菱形であるが、上下方向に細長い長方形など、孔の形状は特に限定されない。また、背板6は、正方形、円形、台形など他の形状でもよい。背板6の背面には、背もたれフレーム7が接続されている。
背もたれフレーム7は、背板6の背面側に、背板6と間隔をあけて設けられ、係合部8を介して背板6を支持する。背もたれフレーム7は、背板6の幅方向の両端部の後方に位置し、上下方向に延びる2本の縦フレーム71と、縦フレーム71に接続され、横方向に延びる横フレーム72(上段横フレーム721、下段横フレーム723)とを有する。縦フレーム71は、背板6の形状に合わせて設計されており、着座者の腰部が接する領域が正面側(着座者側)に突出するように折れ曲がっている。上段横フレーム721は、基端部が縦フレーム71の上端部の夫々に接続され、先端部が内側に延びている。上段横フレーム721の先端部同士の間には、間隔が形成されている。また、上段横フレーム721の基端部には、アーム821を介して上部の係合部82が設けられている。下段横フレーム723は、縦フレーム71の下端部において、縦フレーム71同士を接続する。なお、上述した背もたれフレーム7は、一例にすぎず、例えば、上段横フレーム721と下段横フレーム723との間に、中段横フレームを設けてもよい。
係合部8は、腰部の係合部81と、上部の係合部82とを有する。腰部の係合部81は、背板6の両端部に位置する2本の縦フレーム71の夫々に設けられ、着座者が着座した際の荷重による撓みを許容するように、背板6と背もたれフレーム7とを係合する。上部の係合部82は、上段横フレーム721に対応する高さ位置に設けられ、背板6の両端部から内側に延びるアーム821の先端部に設けられている。換言すると、上部の係合部82は、腰部の係合部81よりも内側に設けられている。
ここで、図3は、第1実施形態に係る腰部の係合部の拡大図を示す。また、図4は、第1実施形態に係る腰部の係合部の分解斜視図を示す。腰部の係合部81は、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、背板6と背もたれフレーム7との相対的な動きを許容する。より詳細には、腰部の係合部81は、上下方向に延びる棒状の腰部回転軸811と、腰部回転軸811が貫通する背板側腰部軸受812と、腰部回転軸811が貫通するフレーム側腰部軸受813と、バネ部材814とを有する。腰部回転軸811は、ピン811aとピン811aの両端部の近傍に形成された環状の溝に嵌合し、ピン811aの移動を規制するCリング811bによって構成されている。背板側腰部軸受812は、板状の第1の背板側腰部軸受812aと、第1の背板側腰部軸受812aと間隔をあけて平行に配置された板状の第2の背板側腰部軸受812bとを有している。第1の背板側腰部軸受812aと、第2の背板側腰部軸受812bとは、基部が連なっており、また、夫々に腰部回転軸811が貫通する背板側腰部軸受の貫通孔812cが設けられている。第1の背板側腰部軸受812aと、第2の背板側腰部軸受812bとの間の空間には、ねじりコイルばねからなるバネ部材814が収容されている。なお、ピン811aに代えてボルトを用い、Cリング811bに代えてナットを用いるようにしてもよい。
バネ部材814は、着座者が着座した際の荷重により、背板側腰部軸受812とフレーム側腰部軸受813とが、腰部回転軸811回りに回動すると、荷重が開放された際に、背板側腰部軸受812とフレーム側腰部軸受813とを元の状態(通常状態)へ戻すよう付勢する。
フレーム側腰部軸受813は、板状の第1のフレーム側腰部軸受813aと、第1のフレーム側腰部軸受813aと間隔をあけて平行に配置された板状の第2のフレーム側腰部軸受813bとを有している。第1のフレーム側腰部軸受813aと、第2のフレーム側腰部軸受813bとは、基部が連なっており、また、夫々に腰部回転軸811が貫通するフレーム側腰部軸受の貫通孔813cが設けられている。第1のフレーム側腰部軸受813aと、第2のフレーム側腰部軸受813bとの間の空間には、背板側腰部軸受812が収容される。第1のフレーム側腰部軸受813aと、第2のフレーム側腰部軸受813bとの間の距離は、背板側腰部軸受812の上下方向の動きを規制できるように、背板側腰部軸受812の高さとほぼ同じに設計されている。
ここで、図5は、第1実施形態に係る上部の係合部の拡大図を示す。また、図6は、第1実施形態に係る上部の係合部の分解斜視図を示す。上述したように、上部の係合部82は、上段横フレーム721に対応する高さ位置に設けられ、背板6の両端部から内側に延びるアーム821の先端部に設けられている。上部の係合部82は、上下方向に延びる上部回転軸回りに、背もたれフレーム7の動きを許容する。より詳細には、上部の係合部82は、上下方向に延びる棒状の上部回転軸821と、上部回転軸821が貫通する背板側上部軸受822と、上部回転軸821が貫通するフレーム側上部軸受823とを有する。上部回転軸821は、ピン821aとピン821aの両端部の近傍に形成された環状の溝に嵌合し、ピン821aの移動を規制するCリング821bによって構成されている。背板側上部軸受822は、例えば、板状の第1の背板側腰部軸受812aと比較して厚い、板状部材からなり、上部回転軸821が貫通する背板側上部軸受の貫通孔822cが設けられている。なお、ピン821aに代えてボルトを用い、Cリング821bに代えてナットを用いるようにしてもよい。
フレーム側上部軸受823は、板状の第1のフレーム側上部軸受823aと、第1のフレーム側上部軸受823aと間隔をあけて平行に配置された板状の第2のフレーム側上部軸受823bとを有している。第1のフレーム側上部軸受823aと、第2のフレーム側上部軸受823bとは、基部が連なっており、また、夫々に上部回転軸821が貫通するフレーム側上部軸受の貫通孔823cが設けられている。第1のフレーム側上部軸受823aと、第2のフレーム側上部軸受823bとの間の空間には、背板側上部軸受822が収容される。第1のフレーム側上部軸受823aと、第2のフレーム側上部軸受823bとの間の距離は、背板側上部軸受822の上下方向の動きを規制できるように、背板側上部軸受822の高さとほぼ同じに設計されている。なお、腰部の係合部81のように、バネ部材を設けるようにしてもよい。
<<動作>>
<<左右均等荷重>>
図7は、均等に背面側に荷重がかかった際の、第1実施形態に係る腰部の係合部の動作説明の平面図を示す。図8は、均等に背面側に荷重がかかった際の、第1実施形態に係る上部の係合部の動作説明の平面図を示す。なお、以下の説明における左右は、着座者が着座した状態を基準とする。すなわち、着座者の左手側を左とし、着座者の右手側を右として説明する。また、図7、図8において、符号6が指す実線は荷重が作用する前の背板6の状態を示し、符号6が指す点線は荷重が作用した後の背板6の状態を示す。着座者が着座し、左右均等荷重で後傾姿勢をとると、背面方向への負荷が背板6に作用し、背板6は背面側が膨らむように撓み始める。
図7に示すように、腰部の係合部81は、左側の腰部の係合部81では、時計回りの力が作用し、右側の腰部の係合部81では、反時計回りの力が作用する。その結果、背板6は、着座者の腰部が常に背板6の腰部と接した状態で、背面側が膨らむように撓む。一方
、着座者が左右均等荷重で前傾姿勢をとると、背板6に作用していた背面方向への負荷が解除されるため、背板6の復元力に加えて、バネ部材814(図7では図示せず)の付勢力が作用し、背板6は撓む前の状態(通常状態)に復帰する。背板6は、背板の復元力とバネ部材814の付勢力により、着座者の腰部が常に背板6の腰部と接した状態で、通常状態に復帰する。
また、図8に示すように、上部の係合部82は、背板6の両端部よりも内側に位置しており、上部の係合部82では、上部の係合部82の外側に荷重が作用するため、左側の上部の係合部82では、反時計回りの力が作用し、右側の上部の係合部82では、時計回りの力が作用する。その結果、背板6は、着座者の背が常に背板6と接した状態で撓む。一方、着座者が左右均等荷重で前傾姿勢をとると、背板6に作用していた背面方向への負荷が解除されるため、背板6の復元力と、腰部の係合部81のバネ部材814の付勢力が作用し、背板6は撓む前の状態(通常状態)に復帰する。背板6は、背板の復元力とバネ部材814の付勢力により、着座者の背が常に背板6と接した状態で、通常状態に復帰する。
<<偏荷重>>
図9は、背面側に偏荷重がかかった際の、第1実施形態に係る腰部の係合部の動作説明図の平面図を示す。図10は、背面側に偏荷重がかかった際の、第1実施形態に係る上部の係合部の動作説明の平面図を示す。着座者が着座し、左側に偏った荷重で後傾姿勢をとると、背板6に背面方向への負荷が作用し、背板6が撓み始める。
偏荷重の場合、腰部の係合部81については、基本的には、左右均等荷重と同様の動作となる。すなわち、図9に示すように、左側の腰部の係合部81では、時計回りの力が作用し、右側の腰部の係合部81では、反時計回りの力が作用する。その結果、背板6は、着座者の腰部が常に背板6の腰部と接した状態で、背面側が膨らむように撓む。一方、着座者が前傾姿勢をとると、背板6に作用していた背面方向への負荷が解除されるため、背板6の復元力に加えて、バネ部材814(図9では図示せず)の付勢力が作用し、背板6は撓む前の状態(通常状態)に復帰する。背板6は、背板の復元力とバネ部材814の付勢力により、着座者の腰部が常に背板6の腰部と接した状態で、通常状態に復帰する。
一方で、上部の係合部82についてみると、偏荷重の場合も、左側の上部の係合部82に対しては反時計回りの力が作用する。また、右側の上部の係合部82については、時計回りの力が作用する。但し、左側に対して右側よりも大きい荷重が作用するため、着座者の背に追従するように、背板6の特に左側がより大きく変形する。一方、着座者が前傾姿勢をとると、背板6に作用していた負荷が解除されるため、背板6の復元力と、腰部の係合部81のバネ部材814の付勢力が作用し、背板6は撓む前の状態(通常状態)に復帰する。背板6は、背板の復元力とバネ部材814の付勢力により、着座者の背が常に背板6と接した状態で、通常状態に復帰する。
<<効果>>
以上説明した第1実施形態に係る椅子1では、腰部の係合部81を備えることで、上下方向に延びる腰部回転軸811回りに、背板6と背もたれフレーム7との相対的な動きが許容される。そのため、背板6の腰部が柔軟に撓み、背板6が着座者の腰に当たり易くなる。上述したように、例えば、着座者が左右均等荷重で前傾姿勢や後傾姿勢をとった場合でも、背板6が着座者の腰に追従し、背板6が着座者の腰に当たり易くなるため、着座者の特に腰回りを常にホールドすることができる。また、第1実施形態に係る椅子1では、上部の係合部82を備えることで、腰回りと同じく、姿勢を変えても、背板6が着座者の背に追従し、背板6が着座者の背に当たり易くなるため、着座者の背を常にホールドすることができる。
例えば、着座者がひねり姿勢(例えば、片側に多くの荷重をかける姿勢)を取るなど、姿勢を変える場合には、腰よりも上部、換言すると頭に近い背の変位量が大きくなることが想定される。第1実施形態に係る椅子1では、着座者が姿勢を変えた際に腰よりも変位量が大きくなることが想定される背の動きに背板6が追従できるよう、上部の係合部82が背板6の幅方向の両端部よりも内側に位置している。そのため、上部の係合部82の外側に背板6が変形可能となる。つまり、第1実施形態に係る椅子1では、背板6の変形の自由度、換言すると背板6の追従性が従来よりも向上されている。そのため、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部を常にホールドすることが可能となる。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態に係る椅子1´の背面側から見た全体斜視図を示す。図12は、第2実施形態に係る上部の係合部82´の拡大図を示す。第2実施形態に係る上部の係合部82´は、上下方向に延びる上部回転軸回り、かつ、上下方向に、背もたれフレーム7の動きを許容するように構成されている点で、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。
第2実施形態に係る上部の係合部82´は、第1のフレーム側上部軸受823aと、第2のフレーム側上部軸受823bとの間の距離が、背板側上部軸受822の上下方向の動きを許容できるように、背板側上部軸受822の高さよりも長く設計されている。これにより、上下方向に延びる上部回転軸回りだけでなく、上下方向においても、背もたれフレーム7の動きを許容できる。
上記のように、第2実施形態に係る椅子1´では、上部の係合部82´が、上下方向に延びる上部回転軸821回りだけでなく、上下方向においても背もたれフレーム7の動きを許容する。そのため、第2実施形態に係る椅子1´は、第1実施形態に係る椅子´と比較して、背板6の変形の自由度、換言すると背板6の追従性が更に向上されている。また、第2実施形態に係る椅子1´は、第1実施形態に係る椅子1と同じく、上段横フレーム721の先端部同士の間に間隔が形成されている。そして、上部の係合部82´が、上下方向においても背もたれフレーム7の動きを許容できる構成であることで、2本の縦フレーム71は、荷重に応じて上端部が互いに独立して変形することも可能となる。その結果、背板6の変形の自由度がより向上され、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部をより確実にホールドすることができる。
<第1変形例>
図13は、第1変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。第1変形例に係る腰部の係合部81は、背板6と背もたれフレーム7との相対的な動きを規制する腰部の規制部10を更に備える点で、先に説明した第1実施形態に係る腰部の係合部81と構成が異なる。腰部の規制部10は、フレーム側腰部軸受813の基部から側方に突出した突出部814を有し、この突出部814には、頭部につまみが形成されたネジ部材815が螺合する規制部の孔814aが形成されている。規制部の孔814aに螺合するネジ部材815の先端は、背板側腰部軸受812を指しており、ネジ部材815を締めると、ネジ部材815の先端が背板側腰部軸受812と接する。これにより、背板6と背もたれフレーム7と相対的な動きを規制することができる。なお、締め具合を調整することで、腰部回転軸811回りに回動する、背板6と背もたれフレーム7と相対的な動きの移動範囲を調整することができる。
<第2変形例>
図14は、第2変形例に係る上部の係合部の拡大図を示す。第2変形例に係る上部の係合部82´は、背もたれフレーム7の上下の動きを規制する上部の規制部11を更に備え
る点で、先に説明した第2実施形態に係る上部の係合部82´と構成が異なる。上部の規制部11は、上部回転軸821が貫通する筒状部材によって構成されている。筒状部材からなる上部の規制部11は、第1のフレーム側上部軸受823aと背板側上部軸受822との間に形成される隙間を埋めるパーツと、第2のフレーム側上部軸受823bと背板側上部軸受822との間に形成される隙間を埋めるパーツとを有する。これにより、背板6と背もたれフレーム7との上下方向の相対的な動きを規制することができる。なお、上部の規制部の高さを短くし、又は、上部の規制部11を一方のパーツのみによって構成することで、背板6と背もたれフレーム7との相対的な動きの移動範囲を調整することができる。
<第3変形例>
図15は、第3変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。第3変形例に係る腰部の係合部81aは、断面視T形状の弾性素材によって構成されている。第3変形例に係る腰部の係合部81aは、例えばゴム系の弾性素材によって構成することができる。腰部の係合部81aを弾性素材で構成することで、弾性素材が変形により、背もたれフレーム7の動きが許容される。その結果、背板6の腰部が柔軟に撓み、先に説明した第1実施形態に係る椅子1と同様に、着座者の腰回りを常にホールドすることができる。なお、第3変形例に係る腰部の係合部81aは、上部の係合部に適用することができる。これにより、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部を常にホールドすることが可能となる。
図16は、第4変形例に係る腰部の係合部の拡大図を示す。第4変形例に係る腰部の係合部81bは、U形状の湾曲部81b1と、変形可能なU形状の湾曲部81b1の両端部に連なり、背板6及び背もたれフレーム7の夫々に接続される接続部81b2を有する。第4変形例に係る腰部の係合部81bは、例えば樹脂系の素材によって構成することができる。樹脂系の素材によって構成し、変形可能なU形状の湾曲部81b1を備えることで、背板6と背もたれフレーム7との相対的な動きが許容される。その結果、背板6の腰部が柔軟に撓み、先に説明した第1実施形態に係る椅子1と同様に、着座者の腰回りを常にホールドすることができる。なお、第4変形例に係る腰部の係合部81bは、上部の係合部に適用することができる。これにより、着座者の姿勢に関わらず、着座者の背及び腰部を常にホールドすることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る椅子はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・椅子
2・・・脚
3・・・軸部材
4・・・受け台
5・・・座体
6・・・背板
7・・・背もたれフレーム
8・・・係合部
81・・・腰部の係合部
82・・・上部の係合部

Claims (6)

  1. 座体と、
    前記座体の後方に設けられ、着座した際の荷重によって撓む背板と、
    前記背板の後方に位置し、当該背板を支持する背もたれフレームと、
    前記背もたれフレームに接続され、着座した際の荷重による前記背板の撓みを許容するように、前記背板と前記背もたれフレームとを係合する係合部と、を備え、
    前記係合部は、着座者の腰部近傍高さ、かつ、前記背板の幅方向の両端部近傍に位置し、上下方向に延びる腰部回転軸回りに、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容する腰部の係合部と、前記腰部の係合部よりも上方、かつ、前記背板の幅方向の両端部よりも内側に位置し、上下方向に延びる上部回転軸回りに、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容する上部の係合部とを有する、椅子。
  2. 前記上部の係合部は、前記上部回転軸回り、かつ、上下方向に、前記背板と前記背もたれフレームとの相対的な動きを許容する、請求項1に記載の椅子。
  3. 前記腰部の係合部と、前記上部の係合部とのうち少なくとも何れか一方は、着座した際の荷重によって撓んだ背板を戻すように付勢する付勢部を有する、請求項1又は2に記載の椅子。
  4. 前記腰部の係合部は、上下方向に延びる腰部回転軸と、当該腰部回転軸が貫通する腰部軸受とを有し、
    前記上部の係合部は、上下方向に延びる上部回転軸と、当該上部回転軸が貫通し、かつ、当該上部回転軸よりも短い上部軸受とを有する、請求項1から3の何れか1項に記載の椅子。
  5. 前記腰部回転軸回りの回転可能領域、前記上部回転軸回りの回転可能領域、前記上部回転軸の上下方向の移動可能領域のうち少なくとも何れか一つを規制する規制部を更に備える、請求項1から4の何れか1項に記載の椅子。
  6. 前記腰部の係合部と前記上部の係合部とのうち少なくとも何れか一方は、弾性部材からなる、請求項1に記載の椅子。
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