JP2016130476A - 内燃機関の空気量推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給器付き内燃機関の気筒内に導入される空気量を推定する空気量推定装置において、インタークーラ内の空気の温度をより高精度に推定する。【解決手段】インタークーラモデルM5を式(1)、(2)で表現する。温度センサ90の出力に基づくインマニ22内の空気の実温度Tmsensと、インマニ温Tmの差に比例するフィードバック項K(Tmsens−Tm)を式(2)に含むので、インマニ22出口における空気の温度を高精度に推定することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の空気量推定装置に関し、より詳細には、過給器付き内燃機関の気筒に導入される空気の量を推定する装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、過給器付き内燃機関の気筒内に導入される空気量を推定する空気量推定装置において、過給器からインタークーラに供給される空気に与えられる第1エネルギーと、インタークーラの壁とインタークーラ内の空気との間で交換される第2エネルギーと、を考慮した、インタークーラ内の空気に関するエネルギー保存則に基づいて構築されたインタークーラモデルを用いて、インタークーラ内の空気の圧力および温度を推定することが開示されている。
また、特許文献2には、吸気コレクタ(サージタンク)と、吸気コレクタ内に設けられたインタークーラと、吸気コレクタの上流および下流に設けられた2つの温度センサとを備える過給器付き内燃機関において、2つの温度センサの検出温度に基づいて、吸気コレクタ内部の代表温度を演算することが開示されている。
特開2006−070881号公報 特開2013−024121号公報
しかし、特許文献1のインタークーラモデルでは、インタークーラ内の空気の推定温度にばらつきが出易いという問題がある。何故なら、第1エネルギーの推定に用いるコンプレッサ効率が内燃機関の運転条件や環境条件で変化するためである。また、このコンプレッサ効率はコンプレッサの劣化に伴い変化するので、コンプレッサ劣化時にはインタークーラモデルを用いた空気の温度の推定精度が特に低下してしまう。また、当該インタークーラモデルは集中定数系のモデルであることから、上記特許文献2の如くインタークーラをサージタンク内に設ける場合には、サージタンク内の空気の温度分布が大きくなることから、インタークーラ内の空気の温度の推定誤差が生じ易くなるという問題もある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものである。即ち、過給器付き内燃機関の気筒内に導入される空気量を推定する空気量推定装置において、インタークーラ内の空気の温度をより高精度に推定することを目的とする。
本発明は、内燃機関の空気量推定装置であって、
外部から取り込んだ空気を気筒内に導入する吸気路と、前記吸気路内に設けられ前記吸気路内を流れる空気の量を変更するスロットル弁と、前記スロットル弁の上流において前記吸気路に設けられ前記吸気路内の空気を圧縮するコンプレッサを有する過給器と、前記スロットル弁よりも上流の前記吸気路に設けられたサージタンク内に設けられ前記サージタンク内の空気を冷却するインタークーラと、前記サージタンクに設けられ前記サージタンク内の空気の温度を測定する温度センサと、を備える内燃機関に適用され、
前記インタークーラに流入する空気のエネルギーと、前記インタークーラの壁と前記インタークーラ内の空気との間で交換されるエネルギーと、前記温度センサにより測定した前記サージタンク内の空気の温度と、を考慮したインタークーラモデルを用いて、前記サージタンクの出口の空気の圧力および温度を推定する手段と、
推定した前記サージタンクの出口の空気の圧力および温度に基づいて前記気筒内に導入されている空気の量を推定する手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インタークーラの壁とインタークーラ内の空気との間で交換されるエネルギー、即ち第2エネルギーに加えて、温度センサにより測定したサージタンク内の空気の温度と、インタークーラモデルにより推定したインタークーラ内の空気の温度との差分に応じた補正項がインタークーラモデルに考慮されているので、インタークーラ内の空気の温度を高精度に推定することができる。なお、本発明においては、コンプレッサとサージタンクの間にスロットル弁が設けられていることから、過給器からサージタンク内のインタークーラに供給される空気に与えられるエネルギー、即ち第1エネルギーをゼロと見做している。
本発明の実施の形態に係る空気量推定装置を過給器付き内燃機関に適用したシステムの概略構成図である。 実施の形態の効果を説明するための図である。 本実施の形態のインタークーラモデルM5とは異なるインタークーラモデルを図1のシステムに適用した場合の問題点を説明するための図である。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態に係る空気量推定装置を、車両等に搭載される過給器付き内燃機関に適用したシステムの概略構成を示している。図1に示すように、このシステムは、過給エンジン10を備えている。過給エンジン10は、左バンク20Lと右バンク20Rとを有するV型エンジンであり、エンジン回転速度とエンジントルクによって定められる運転領域に応じてリーン燃焼運転とストイキ燃焼運転とを切り替え可能に構成されている。図1においては、各バンク20L、20Rに1つずつの気筒36L、36Rが表されている。しかし、実際には各バンク20L、20Rは複数の気筒を有している。各バンク20L、20Rの気筒は、ポート噴射弁32L、32Rと、筒内噴射弁34L、34Rと、点火プラグ38L、38Rと、を備えている。
先ず、過給エンジン10の吸気系について説明する。左バンク20Lの気筒36Lには、吸気マニホールド30Lが接続され、右バンク20Rの気筒36Rには、吸気マニホールド30Rが接続されている。左右の吸気マニホールド30L、30Rは共通のサージタンク(以下、「インマニ」ともいう。)22に接続されている。インマニ22には水冷式のインタークーラ24が収容されると共に、内部の温度に応じた信号を出力する温度センサ90が取り付けられている。インマニ22には1本の吸気路26が接続されている。吸気路26内にはスロットル弁28が配置されている。
吸気路26は、各バンク20L、20Rに対応する2本の吸気路40L、40Rが集合してなる。スロットル弁28が設けられる位置は、空気の流れにおいて吸気路40L、40Rが集合する位置の下流である。スロットル弁28の上流、つまり、2本の吸気路40L、40Rが集合する部位の付近には、その空間における温度に応じた信号を出力する温度センサ92が設置されている。各吸気路40L、40Rにおける空気(外気)の取り込み口には、エアクリーナ42L、42Rが設置されている。エアクリーナ42L、42Rの付近には、その空間における温度に応じた信号を出力する温度センサ94L、94Rが設置されている。
過給エンジン10は、左バンク20Lと右バンク20Rのそれぞれに過給器50L、50Rを備えている。左バンク20Lにおいては、過給器50Lのコンプレッサ52Lは、吸気路40Lに取り付けられている。右バンク20Rにおいては、過給器50Rのコンプレッサ52Rは、吸気路40Rに取り付けられている。
吸気路40Lには、コンプレッサ52Lをバイパスするバイパス流路44Lが設けられている。バイパス流路44Lには、バイパス流路44Lの遮断/連通を制御するABV46Lが配置されている。同様に、右バンク20Rにおいても、コンプレッサ52Rをバイパスするバイパス流路44Rが吸気路40Rに設けられ、バイパス流路44RにはABV46Rが配置されている。
次に、過給エンジン10の排気系について説明する。左バンク20Lの気筒36Lには、排気マニホールド60Lが接続され、右バンク20Rの気筒36Rには、排気マニホールド60Rが接続されている。左バンク20Lにおいて、排気マニホールド60Lには、空燃比センサ96Lと、過給器50Lのタービン56Lとが取り付けられている。また、排気マニホールド60Lには、タービン56Lをバイパスするバイパス流路62Lが設けられ、バイパス流路62LにはWGV64Lが配置されている。右バンク20Rにおいても同様である。即ち、排気マニホールド60Rには、空燃比センサ96Rと、過給器50Rのタービン56Rとが取り付けられ、タービン56Rをバイパスするバイパス流路62Rが設けられ、バイパス流路62RにはWGV64Rが配置されている。WGV64L、64Rはソレノイドによって駆動される電磁駆動式バルブである。
左バンク20Lにおいて、タービン56Lの出口には触媒66Lが取り付けられ、触媒66Lに排気路68Lが接続されている。同様に、右バンク20Rにおいても、タービン56Rの出口には触媒66Rを介して排気路68Rが接続されている。各排気路68L、68RにはNSR触媒(NOx Storage Reduction Catalyst)70L、70Rが配置されている。2本の排気路68L、68Rは集合して1本の排気路72となり、再び2本の排気路68L、68Rに分岐する。各排気路68L、68RにはSCR触媒(Selective Catalytic Reduction Catalyst)74L、74Rが配置され、さらに消音器76L、76Rが取り付けられている。
触媒66LとNSR触媒70Lの間の排気路68Lには、EGR通路80Lの一端が接続されている。同様に、触媒66RとNSR触媒70Rの間の排気路68Rには、EGR通路80Rの一端が接続されている。2本のEGR通路80L、80Rは集合して1本の排気路82となり、再び分岐して各吸気路40L、40Rに接続されている。排気路82にはEGR弁84が設けられ、EGR弁84よりも排気路68L、68R側のEGR通路80L、80Rには、EGRクーラ86L、86Rが設けられている。
図1に示すECU(Electronic Control Unit)100が、実施の形態に係る空気量推定装置に相当する。ECU100は、少なくとも入出力インタフェースとメモリとCPUとを有している。入出力インタフェースは、過給エンジン10及び車両に取り付けられた各種センサからセンサ信号を取り込むとともに、過給エンジン10が備えるアクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられる。ECU100が信号を取り込むセンサには、温度センサ90、92、94L、94R、空燃比センサ96L、96Rの他、図示しないアクセルペダルセンサ、エンジン回転速度センサ等が含まれる。ECU100が操作信号を出すアクチュエータには、スロットル弁28、ポート噴射弁32L、32R、筒内噴射弁34L、34R、点火プラグ38L、38R、ABV46L、46R、WGV64L、64Rの他、図示しない可変バルブタイミング装置等も含まれる。メモリには、過給エンジン10を制御するための各種の制御プログラムが記憶されている。CPUは、制御プログラムをメモリから読み出して実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて操作信号を生成する。
本実施の形態において、ECU100は、過給エンジン10の気筒内に導入される空気の量(筒内空気量)を推定する。ECU100は、エネルギー保存則、運動量保存則及び質量保存則などの物理法則に基づいて構築された物理モデルを用いて、現時点より先の時点でのインマニ22内の空気の圧力と温度(以下、「インマニ圧」および「インマニ温」ともいう。)を、同先の時点でのインマニ22出口における空気の圧力および温度として推定する。そして、推定したインマニ22出口における空気の圧力および温度に基づいて、同先の時点での筒内空気量を推定する。
ECU100は、上記先の時点でのインマニ圧およびインマニ温を推定するための物理モデル(以下、「過給エアモデル」ともいう。)を採用している。過給エアモデルは、具体的に、スロットル弁モデルM1、スロットルモデルM2、吸気弁モデルM3、コンプレッサモデルM4、インタークーラモデルM5、吸気管モデルM6および吸気弁モデルM7(吸気弁モデルM3と同様のモデル)を備えている。なお、各モデルの詳細については、特開2006−70881号公報に開示済みであるため、ここでは説明を省略する。
但し、特開2006−70881号公報の過給エアモデルと異なり、本実施の形態の過給エアモデルは、インタークーラモデルM5を、下記式(1)、(2)で表現する。
Figure 2016130476
上記式(1)は、インマニ温Tmとインマニ圧Pmの比Pm/Tmの時間変化量を表す式である。上記式(1)は、スロットル弁28の周囲を通過する空気の流量(以下、「スロットル通過空気流量」ともいう。)mtと、吸気弁の周囲を通過して気筒内に流入する空気の流量(以下、「筒内流入空気流量」ともいう。)mcと、インマニ内の総空気量Mmとの間で成立する質量保存則および状態方程式に基づいて構築されている。
上記式(1)の導出過程は、具体的に次のとおりである。即ち、総空気量Mmの単位時間あたりの変化量dMm/dtがスロットル通過空気流量mtと筒内流入空気流量の差に等しいので、質量保存則に基づく下記式(3)が得られる。なお、スロットル通過空気流量mtはスロットルモデルM2により算出され、筒内流入空気流量mcは吸気弁モデルM3により算出される。
Figure 2016130476
また、インマニ内の空気の状態方程式は下記式(4)で表すことができるので、上記式(3)に下記式(4)を代入して総空気量Mmを消去すると共に、インマニの容積Vmが変化しないことを考慮すると、上記式(1)が得られる。なお、Rは気体定数である。
Figure 2016130476
上記式(2)は、インマニ圧Pmの時間変化量を表す式である。上記式(2)は、インマニ内の空気のエネルギーの単位時間当たりの変化量が、単位時間当たりにインマニ内の空気に与えられるエネルギーと、単位時間当たりにインマニ内の空気から奪われるエネルギーとの差に等しいというエネルギー保存則およびマイヤーの関係式とに基づいて構築されている。
上記式(2)の導出過程は、具体的に次のとおりである。インマニ内の空気のエネルギーCv・Mm・Tmの単位時間当たりの変化量(d(Cv・Mm・Tm)/dt)は、単位時間当たりにインマニ内の空気に与えられるエネルギーと、単位時間当たりにインマニ内の空気から奪われるエネルギーとの差に等しい。
ここで、インマニ内の空気に与えられるエネルギーは、インマニに流入する空気のエネルギーである。インマニに流入する空気のエネルギーは、コンプレッサ52L、52Rにより圧縮されないと仮定した場合に吸気温度Taのまま流入する空気のエネルギーCp・mt・Taと、インマニに流入する空気にコンプレッサ52L、52Rにより与えられるコンプレッサ付与エネルギー(第1エネルギー)Ecmpとの和に等しい。但し、本実施の形態においては、コンプレッサ52L、52Rとインマニ22の間にスロットル弁28が設けられていることから、インマニに流入する空気のエネルギーにおいてコンプレッサ付与エネルギーEcmpをゼロと見做している。
また、インマニ内の空気から奪われるエネルギーは、インマニから流出する空気のエネルギーCp・mc・Tmと、インマニ内の空気とインマニの壁との間で交換される放熱エネルギー(第2エネルギー)との和に等しい。この放熱エネルギーは、一般的な経験則に基づく式から、インマニ温Tmと、インマニの壁の温度Twとの差に比例する値h(Tw−Tm)として求められる。
以上により、インマニ内の空気に関するエネルギー保存則に基づく下記式(5)が得られる。
Figure 2016130476
ところで、インタークーラ24をインマニ22内に設ける場合は、インマニ22の入口と出口の温度の誤差が大きくインマニ温Tmの推定誤差が大きく、上記式(5)の放熱エネルギーの項の推定誤差も大きくなる。そこで、本実施の形態では、温度センサ90の出力に基づくインマニ22内の空気の実温度Tmsensと、インマニ温Tmの差に比例するフィードバック項K(Tmsens−Tm)を補正項として上記式(5)に追加した下記式(6)を採用する。なお、Kは任意の関数である。
Figure 2016130476
そして、比熱比κは下記式(7)、マイヤーの関係は下記式(8)で示されるから、上記式(4)、下記式(7)、(8)を用いて上記式(6)を変形すると、上記式(2)が得られる。
Figure 2016130476
図2は、本実施の形態の効果を説明するための図である。図2に示す「モデルインマニ温(センサ補正後)」が、上記式(1)、(2)で表現したインタークーラモデルM5によって算出されるインマニ温に相当し、「モデルインマニ温」はフィードバック項K(Tmsens−Tm)を追加する前のインタークーラモデルM5によって算出されるインマニ温に相当する。また、「インマニ実温(冷却装置後)」はインマニ22内の空気の実温度に相当し、「インマニセンサ値(冷却装置後)」は温度センサ90の出力に基づくインマニ22内の空気の実温度Tmsensに相当する。なお、「インマニ実温(冷却装置後)」と「インマニセンサ値(冷却装置後)」は、何れもインマニ22内の空気の実温度であるが、測定に用いる温度センサの感度がより高い「インマニ実温(冷却装置後)」の方がより正確なインマニ22内の空気の実温度を表している。
図2に示すように、過給圧を増加させるべく時刻t1のタイミングでスロットル弁28を全開にし、尚且つ、WGV64L、64Rを閉じるようにWGV指示値を変更すると、インマニ圧が過給圧まで上昇する。この際、「インマニ実温(冷却装置後)」が一時的な過渡状態を経て定常状態に戻る。ここで、過渡期の「インマニ実温(冷却装置後)」との比較において、「モデルインマニ温」が「インマニ実温(冷却装置後)」から大きく乖離するのに対し、「モデルインマニ温(センサ補正後)」は「インマニ実温(冷却装置後)」に近づく。また、過渡期を経た後の定常期の「インマニ実温(冷却装置後)」との比較において、「モデルインマニ温」が「インマニ実温(冷却装置後)」から大きく乖離したままであるのに対し、「モデルインマニ温(センサ補正後)」は「インマニ実温(冷却装置後)」や「インマニセンサ値(冷却装置後)」に近づく。このように、本実施の形態のインタークーラモデルM5によれば、インマニ22出口における空気の温度を高精度に推定することができる。
図3は、本実施の形態の比較として、本実施の形態のインタークーラモデルM5とは異なるインタークーラモデルを図1のシステムに適用した場合の問題点を説明するための図である。このインタークーラモデルは、具体的には下記式(9)、(10)で表現される。
Figure 2016130476
上記式(9)、(10)において、PicおよびTicは、インタークーラ出口の空気の圧力および温度であり、Vicはインタークーラの容積である。また、Taveはインタークーラの入口の空気の温度Tcpと出口の空気の温度Ticの平均値(Tave=(Tcp+Tic)/2)であり、mcpはコンプレッサから吐出される空気の流量であり、mtはインタークーラから流出する空気の流量であり、mabvはABVによって抜き出される空気の流量である。また、hicは熱伝達率であり、Aicはインタークーラの冷却表面積、Twは冷却水温度であり、κは比熱比であり、Rは気体的数である。なお、上記式(9)、(10)のインタークーラモデルの詳細は、例えば、特開2013−217282号公報を参照することができる。
図3に示す「インマニ入口温」が温度Tcpに相当し、「インマニ出口温」が温度Ticに相当し、「モデルインマニ内部温」が上記平均値Taveに相当し、「インマニ実温(冷却装置後)」がインタークーラ内の空気の実温度に相当する。
図3に示すように、式(9)、(10)のインタークーラモデルを用いた場合、「インマニ実温(冷却装置後)」の過渡期において、「インマニ出口温」が「インマニ実温(冷却装置後)」から大きく乖離するという問題がある。また、「インマニ入口温」をモデルで推定する場合は、その推定誤差が「インマニ出口温」に反映されるので、そのまま誤差になるという問題もある。
この点、上述したように、本実施の形態のインタークーラモデルM5によれば、インマニ22出口における空気の温度を高精度に推定することができるので、インタークーラモデルM5を含む過給エアモデルを用いた筒内空気量の推定精度を高めることができる。
ところで、上記実施の形態では、上記式(5)の放熱エネルギーの項にフィードバック項K(Tmsens−Tm)を追加した上記式(2)を採用した。しかし、本発明はこれに限られず、上記式(5)の補正項として、比例項P(Tmsens−Tm)と積分項I∫(Tmsens−Tm)を追加した下記式(11)を採用することもできる。下記式(11)を採用すれば、上述した過渡期のみならず定常期の推定誤差も小さくできるという利点がある。
Figure 2016130476
10 過給エンジン
20L 左バンク
20R 右バンク
22 サージタンク(インマニ)
24 インタークーラ
26、40L、40R 吸気路
28 スロットル弁
30L、30R 吸気マニホールド
36L、36R 気筒
50L、50R 過給器
52L、52R コンプレッサ
90、92、94L、94R 温度センサ
100 ECU

Claims (1)

  1. 外部から取り込んだ空気を気筒内に導入する吸気路と、前記吸気路内に設けられ前記吸気路内を流れる空気の量を変更するスロットル弁と、前記スロットル弁の上流において前記吸気路に設けられ前記吸気路内の空気を圧縮するコンプレッサを有する過給器と、前記スロットル弁よりも上流の前記吸気路に設けられたサージタンク内に設けられ前記サージタンク内の空気を冷却するインタークーラと、前記サージタンクに設けられ前記サージタンク内の空気の温度を測定する温度センサと、を備える内燃機関に適用され、
    前記インタークーラに流入する空気のエネルギーと、前記インタークーラの壁と前記インタークーラ内の空気との間で交換されるエネルギーと、前記温度センサにより測定した前記サージタンク内の空気の温度と、を考慮したインタークーラモデルを用いて、前記サージタンクの出口の空気の圧力および温度を推定する手段と、
    推定した前記サージタンクの出口の空気の圧力および温度に基づいて前記気筒内に導入されている空気の量を推定する手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の空気量推定装置。
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