JP2016130406A - せん断力計、並びにこれを用いた土圧シールド工法に使用するチャンバー内掘削土の性状測定評価方法、シールド掘進機、及び土砂の塑性流動性試験装置 - Google Patents

せん断力計、並びにこれを用いた土圧シールド工法に使用するチャンバー内掘削土の性状測定評価方法、シールド掘進機、及び土砂の塑性流動性試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体から受けるせん断力を測定するのに適したせん断力計の提供。【解決手段】せん断力計4は、受圧部42が受圧板421と受圧軸423とからなり、測定部43がケース41内部で受圧軸42の固定部側の変形量を計測可能に配設されて、この受圧部42の形状及び測定部43の位置により、受圧部42の可動域を小さくしてケース41の開口40における受圧板の可動代400を小さくし、受圧板の可動代400及びこの可動代400に連通する隙間41Sに高弾性、高粘性を有する充填材44が充填されて、ケース41内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド掘進機のシールドチャンバー内やスクリューコンベアー内などに設置され、トンネル掘削時に掘削土砂(泥土)がシールドチャンバーやスクリューコンベアーに作用するせん断力を測定するなど、土中の土砂その他の流体から受けるせん断力を測定するのに使用するせん断力計、並びにこれを用いた土圧シールド工法に使用するチャンバー内掘削土の性状測定評価方法、シールド掘進機、及び土砂の塑性流動性試験装置に関する。
一般に、シールド工法の主流のうちの一つである密閉型の泥土圧シールド工法では、シールド掘進機のカッターで掘削した土砂をカッター後部に設けたチャンバーに取り込み、添加材を注入して、チャンバー内に配置された撹拌翼、固定翼により撹拌混合することにより、掘削土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換し、この泥土をチャンバー内とチャンバーから後方に延びるスクリューコンベアーなどからなる排土装置内に充満させ、この状態を維持しながらシールドジャッキの推力によりチャンバー内の泥土に泥土圧を発生させて切羽の土圧と地下水圧に対抗し、シードル掘進機をその推進量と排土量のバランスを図りながら推進することが行われている。
このような泥土圧式シールド工法においては、切羽の安定を適切に保つために、チャンバー内の掘削土砂を良好に塑性流動化する必要があり、このため、チャンバー内の掘削土砂の性状の適切な測定、評価が求められる。
そこで、本願発明者らは、土圧式シールド工法で掘削の対象となる地盤の土質を考え、砂質土、砂礫は粘着性がないが、土粒子のかみ合わせ効果やダイレイタンシーがあり、これがカッターの回転、土砂撹拌時の抵抗となり、粘性土は土粒子のかみ合わせ効果は少ないものの、粘着性、つまり土粒子間の吸着、土粒子とカッターや隔壁との吸着があり、これがカッターの回転、土砂撹拌時の抵抗となり、これらの抵抗の大きさは一般に土砂の硬軟によって異なっており、他面で、これらの抵抗は土砂の粒子がカッター、撹拌翼,固定翼やチャンバーを構成する隔壁(バルクヘッド)、周壁(スキンプレート)に作用する圧力、せん断力であり、これらの大きさを測定することで、土砂の硬軟、すなわちその性状を判断する指標の一つとなり得ることに着目し、カッター、撹拌翼、固定翼やチャンバーを構成する各部に土圧計及び/又はせん断力計を選択的に配置し、チャンバー内の土砂の流動によってこれらに発生する圧力、せん断力を検知し、その勾配や値の大小によって土砂の性状を評価する方法を提案した。なお、この方法等については既に特許出願してある(特許文献1参照)。
この方法では、既述のとおり、シールド掘進機のチャンバーなどに土圧計やせん断力計を選択的に配置し、チャンバー内の土砂の流動によってこれらに発生する圧力、せん断力を検知するので、これに適した土圧計やせん断力計が必要となり、特に、せん断力計は土中用のものが求められる。
一般に、土中で使用できる汎用品のせん断力計は、一端が開口されたケースと、一端が受圧面としてケースの開口に臨み、他端がケース内に固定されて、ケース内に揺動可能に配置され、流体のせん断力を受ける受圧部と、ケース内に設置され、受圧部で受ける流体のせん断力を測定し、電気的信号を発生する測定部、及びこの測定部に接続されてケースの外部に導出され、測定部で発生した電気的信号を外部に取り出すためのケーブルとを備えて構成され、ケース開口の受圧面で流体のせん断力を受けて、せん断力を測定するようになっている。
このような汎用品のせん断力計でも、シールド掘進機のチャンバーなどの内面に埋設することで、チャンバー内の土砂の流動によって発生するせん断力を受けて、土砂のせん断力を測定することが可能である。
特願2014−95192
しかしながら、このような汎用品のせん断力計の場合、図2(b)に示すように、受圧部92が柱形の起歪体からなり、ケース91の内部に受圧部92の可動域を確保する必要から、ケース91と受圧部92の周面との間に受圧部92の可動代90として比較的大きな空隙が設けられており、このせん断力計をシールド掘進機のチャンバーやスクリューコンベアーなどに配置して、土中で使用した場合、空隙に土砂が詰まり可動できなくなり、その結果、計測不能となる恐れがあり、また、このような不具合を回避するためには、せん断力計の小まめなメンテナンスが必要となり、せん断力計の連続使用、繰返し使用に支障を来す、という問題がある。また、このようなせん断力計では、本願発明者らが提案した土砂の性状を評価する方法等(特許文献1)の現実的な実施が困難で、実用的でない、という問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、シールド掘進機のシールドチャンバー内やスクリューコンベアー内などに設置され、トンネル掘削時に掘削土砂(泥土)がシールドチャンバーやスクリューコンベアーに作用するせん断力を測定するなど、土中の土砂その他の流体から受けるせん断力を測定するのに適した新たな構造を有するせん断力計、並びにこれを用いた土圧シールド工法に使用するチャンバー内掘削土の性状測定評価方法、シールド掘進機、及び土砂の塑性流動性試験装置を提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一端に開口を有するケースと、一端が受圧面として前記ケースの開口に臨み、他端を前記ケースの内部に固定されて、前記ケースの内部に揺動可能に配置され、流体のせん断力を受ける受圧部と、前記ケース内に設置され、前記受圧部で受ける流体のせん断力を測定し、電気的信号を発生する測定部とを備え、土中の土砂その他の流体のせん断力を測定するせん断力計において、前記受圧部は、前記ケースの開口に揺動可能に所定の可動代を介して配置され、外面を受圧面とする受圧板と、前記受圧板の中心から前記ケースの内部に延び、その端部を前記ケースの内部に固定されて、前記受圧板を揺動可能に支持する受圧軸とからなり、前記測定部が、前記ケースの内部で前記受圧軸の固定部側の変形量を計測可能に配設されて、前記受圧部の形状及び前記測定部の位置により、前記受圧部のせん断力の測定に必要な可動域を小さくすることにより前記ケースの開口における前記受圧板の可動代を小さくし、前記ケースの開口における前記受圧板の可動代及び前記ケースの内部で前記可動代に連通する隙間に、前記受圧板を揺動可能に保持して前記可動代及び前記隙間を填塞する高弾性又は高粘性又はその両方を有する充填材が充填されて、前記ケースの内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止する、ことを要旨とする。
また、このせん断力計は、次のように具体化される。
(1)ケースは、一端に開口を有する筒状のケース本体と、前記ケース本体の他端に固着され、せん断力計設置先に取り付けるための取付ベースとを具備する。
(2)受圧部の受圧板は、外周部に、略筒状に突出する外周壁を有する。
(3)充填材は、シリコーンチューブを含むゴム状高弾性体又はシリコーングリスを含む高粘性流動体からなる。
この充填材をシリコーングリスを含む高粘性流動体とした場合、ケースの他端側に当該高粘性流動体の注入口が設けられる。
本発明は、カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行うシールド掘進機による土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法であって、泥土が前記チャンバー内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計及びせん断力計により計測し、その結果の計測値に基づいて前記チャンバー内の泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法において、前記せん断力計に、本せん断力計を用いた、ことを要旨とする。
本発明は、カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行う土圧シールド工法に用いるシールド掘進機であって、泥土が前記チャンバー内の各部に作用する圧力及びせん断力を計測する土圧計及びせん断力計を備え、前記土圧計及び前記せん断力計から得た測定値に基づいて前記チャンバー内の泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いるシールド掘進機において、前記せん断力計に、本せん断力計を用いた、ことを要旨とする。
本発明は、カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行うシールド掘進機による土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置であって、前記シールド掘進機のカッター、チャンバー、撹拌翼、固定翼を模擬した前記シールド掘進機実機よりも小さい模擬カッター、模擬チャンバー、模擬撹拌翼、模擬固定翼、及び前記模擬カッターを前記模擬撹拌翼とともに駆動する駆動装置と、前記模擬カッターの回転トルクを計測する模擬トルク計測装置と、泥土を模擬した土砂が前記模擬カッター、前記模擬チャンバー、前記模擬撹拌翼、前記模擬固定翼に作用する圧力及び/又はせん断力を計測する模擬土圧計及び模擬せん断力計とを備え、実機のチャンバー内で撹拌混合される泥土を想定した模擬泥土を前記模擬チャンバーに投入し、前記模擬カッターを前記撹拌翼とともに回転させることにより、前記模擬泥土を撹拌混合し、前記模擬トルク計測装置、前記模擬土圧計及び前記模擬せん断力計から得た各測定値に基づいて前記模擬チャンバー内の模擬泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置において、前記模擬せん断力計に、本せん断力計を用いた、ことを要旨とする。
本発明のせん断力計によれば、上記の構成により、受圧部のせん断力の測定に必要な可動域を小さくして、ケースの開口における受圧板の可動代を小さくし、ケースの開口における受圧板の可動代及びケースの内部で可動代に連通する隙間に、受圧板を揺動可能に保持して可動代及び隙間を填塞する高弾性又は高粘性又はその両方を有する充填材を充填して、ケースの内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止するようにしたので、土中の土砂その他の流体のせん断力の測定の際に、ケースの開口における受圧板の可動代及びこの可動代に連通するケースの内部の隙間に土中の土砂その他の流体の侵入を阻止してケース内部の各部を保護し、このせん断力計のメンテナンスフリーでの連続使用、繰返し使用を可能とし、土中の土砂その他の流体のせん断力を確実に測定することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
また、本発明のせん断力計を、本願発明者らが先に出願した土圧シールド工法に使用するチャンバー内掘削土の性状測定評価方法、シールド掘進機、及び土砂の塑性流動性試験装置に用いることにより、それぞれの効果を確実に実現することができ、その実用性は大きい、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態におけるせん断力計の構成を示す断面図 (a)同せん断力計の受圧部の可動代を示す正面図(b)従来のせん断力計の受圧部の可動代を示す正面図 同せん断力計がシールド掘削機のチャンパーなどの設置先に取り付けられた状態を示す断面図 本発明の他の実施の形態におけるせん断力計の構成を示す断面図 本発明のせん断力計を用いたチャンバー内掘削土の性状測定評価方法及びシールド掘進機の構成を示す図((a)シールド掘進機を前部から見た図(b)シールド掘進機の側面を断面して見た図) 上記性状測定評価方法及びシールド掘進機に用いるPCの構成を示すブロック図 本発明のせん断力計を用いた土砂の塑性流動性試験装置の構成を示す図 同試験装置による実験結果から得た土砂の性状によるトルクの比較を示す図 同試験装置による実験結果から得た土砂の性状による土圧の比較を示す図 同試験装置による実験結果から得た土砂の性状によるせん断力の比較を示す図 同試験装置に用いた同せん断力計による土砂のせん断力の測定実験の結果を示す図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1にせん断力計を示している。
図1に示すように、このせん断力計4は、土中の土砂その他の流体のせん断力を測定するもので、一端に開口40を有するケース41と、一端が受圧面420としてケース41の開口40に臨み、他端をケース41の内部に固定されて、ケース41の内部に揺動可能に配置され、流体のせん断力を受ける受圧部42と、ケース41内に設置され、受圧部42で受ける流体のせん断力を測定し、電気的信号を発生する測定部43とを備える。
ケース41は、一端に開口40を有する金属製のケースで、この場合、一端に開口40を有し、受圧部42、測定部43などを収容する筒形のケース本体401と、ケース本体401の他端に固着され、シールド掘削機などのせん断力計設置先に取り付けるための取付ベース413とを具備する。また、この場合、ケース本体401は両端を開口された円筒状に形成され、外周面の一端側に溝402が周方向に形成されてこの溝402にOリング403が嵌着され、他端側には雄ねじ404が形成される。また、このケース本体401内には受圧部42を支持固定するための基体405が配置される。基体405は、内筒部406と、外筒部407とからなり、全体が柱状に構成される。内筒部406の一端面は中心に受圧部42のための挿着部408を形成されて受圧部42の固定部になっていて、反対側の他端面の中心には雌ねじ409が形成される。外筒部407は軸方向の長さが内筒部406よりも少し長く、外筒部407の一端面と内筒部406の一端面との間に測定部43の配置空間410が画成され、この一端面の中央には少し小径の筒状部411が形成されて開口される。また、この外筒部407の他端面の中心には雌ねじ412が形成され、内筒部406の雌ねじ409に連通される。取付ベース413はケース本体401の外径よりも大きな円板形に形成され、その一方の面の中央にケース本体401が嵌合可能な円形の凹部414が形成され、凹部414の中心に固定用ボルト418のためのボルト挿通部415、凹部414の内周面にケース他端側の雄ねじ404に螺合可能な雌ねじ416がそれぞれ形成され、さらに、凹部414の周囲の面と他方の面との間にボルト挿通部415と平行に取付用ボルト419のための複数のボルト挿通部417が等間隔(この場合、90°間隔)に形成される。このようにしてケース41は、ケース本体401内に基体405が同芯的に配置され、ケース本体401の他端に取付ベース413が合せられ、この取付ベース413中央のボルト挿通部415から固定用ボルト418が通され、基体405の他端面の各雌ねじ412、409に締結されて全体がハット形に組み立てられる。
受圧部42は、ケース41の開口40に揺動可能に所定の可動代400を介して配置され、外面を受圧面420とする受圧板421と、受圧板421の中心からケース41の内部に延び、その端部をケース41の内部の基体405に固定されて、受圧板421を揺動可能に支持する受圧軸423とからなる。この場合、受圧板421は円板状に形成され、外周部に、ケース41の内部側に向けて少し略円筒状に突出する外周壁422を有する。受圧軸423は受圧板421よりも小径の細い円柱状の軸からなり、受圧板421の内面の中心に固着される。このようにして受圧部42は、ケース41の内部の基体405、この場合、内筒部406一端面の挿着部408に挿着固定され、ケース41の内部に揺動可能に配置される。
測定部43は、ケース41の内部で受圧軸423の固定部側に配設されて、この固定部側の変形量を測定し、電気的信号を発生するようになっている。この場合、測定部43は、受圧軸423の根元になる内筒部406の一端面に配設される感度部431と、受圧軸423の固定端部側に配置されるプリント基板432、プリント基板432から導出されるケーブル433などからなり、基体405の一端の配置空間410内に構成されて、感度部431で受圧軸423の固定部の変形量を測定し、プリント基板432からケーブル433を通じて電気的信号を発生する。
このようにこのせん断力計4では、受圧部42の形状、すなわち受圧部42が、ケース41の開口40に揺動可能に所定の可動代400を介して配置され、外面を受圧面420とする受圧板42と、受圧板42の中心からケース41の内部に延び、その端部をケース41の内部に固定されて、受圧板421を揺動可能に支持する受圧軸423とからなること、及び測定部43の位置、すなわち、測定部43が、ケース41の内部で受圧軸423の固定部側の変形量を計測可能に配設されることより、受圧部42のせん断力の測定に必要な可動域を極めて小さくし、かかる構造により、図2(a)に示すように、ケース41の開口40における受圧板421の可動代400を可及的に小さくして、この受圧板421の可動代400を可及的に小さい隙間にしている。
そして、このせん断力計4では、さらにケース41の開口40における受圧板421の可動代400及びケース41の内部で可動代400に連通する隙間41Sにそれぞれ、受圧板421を揺動可能に保持して当該可動代400及び隙間41Sを填塞する高弾性又は高粘性又はその両方を有する充填材44が充填されて、ケース41の内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止するようにしてある。
この充填材44には、シリコーンチューブを含むゴム状高弾性体、シリコーングリスを含む高粘性流動体、ウレタン樹脂などのシール材が採用される。この場合、ケース41の内部で受圧板421の可動代400、すなわちケース41の開口40内周面と受圧板421の外周面との間には、受圧板421の外周面にシリコーンチューブ441が巻装されて、シリコーンチューブ441が充填されその可動代400が填塞される。また、ケース41の内部で受圧板421の可動代400に連通する隙間41S、すなわち、ケース41の内周面と基体405の外周面との間には、基体405(外筒部407)の外周面にシリコーンチューブ441が巻装されて、シリコーンチューブ441が充填されその隙間41Sが填塞される。さらに、ケース41の内部で受圧板421の可動代400に連通する隙間41Sとして、受圧板421の内面と基体405の一端側(の測定部43の配置空間410)との間に、受圧板421の外周壁422と基体405の筒状部411との間がウレタン樹脂からなるパッキン442により封止されてシリコーングリス443が充填され、その隙間41Sが填塞される。
このようにしてせん断力計4は、図3に示すように、シールド掘進機のチャンパーやスクリューコンベアーなどに取り付けられ、土中の土砂その他の流体のせん断力を受圧板421の受圧面420で受けて受圧軸423を変形(曲げ変形)し、この受圧軸423の固定部の変形量を測定部43の感度部431で測定し、プリント基板432からケーブル433を通じて電気的信号を発生する。
そして、この流体のせん断力の測定の間、ケース41の開口40における受圧板421の極めて小さい可動代400により、この可動代400からの土粒子その他の流体の侵入が防止され、この可動代400及び可動代400に連通するケース41の内部の隙間41Sに充填された充填材44により、土粒子を含む水その他の流体の侵入を阻止してケース41の内部の各部が保護され、せん断力計4のメンテナンスフリーでの連続使用、繰返し使用が可能となり、土中の土砂その他の流体のせん断力が確実に測定される。
以上説明したように、このせん断力計4によれば、受圧部42は、ケース41の開口40に揺動可能に所定の可動代400を介して配置され、外面を受圧面420とする受圧板421と、受圧板421の中心からケース41の内部に延び、その端部をケース41の内部に固定されて、受圧板421を揺動可能に支持する受圧軸423とからなり、測定部43が、ケース41の内部で受圧軸423の固定部の変形量を計測可能に配設されて、この受圧部42の形状及び測定部43の位置により、受圧部42のせん断力の測定に必要な可動域を小さくすることによりケース41の開口40における受圧板421の可動代400を小さくし、また、ケース41の開口40における受圧板421の可動代400及びケース41の内部で可動代400に連通する隙間41Sに、受圧板421を揺動可能に保持して可動代400及び隙間41Sを填塞する高弾性又は高粘性又はその両方を有する充填材44が充填されて、ケース41の内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止するようにしたので、土中の土砂その他の流体のせん断力の測定の際に、ケース41の開口40における受圧板421の可動代400及びこの可動代400に連通するケース41の内部の隙間41Sに土中の土砂その他の流体の侵入を阻止してケース41の内部の各部を保護し、せん断力計4のメンテナンスフリーでの連続使用、繰返し使用を可能とし、土中の土砂その他の流体のせん断力を確実に測定することができる。
また、このせん断力計4によれば、さらに次のような効果を奏することができる。
(1)ケース41は、一端に開口40を有する筒状のケース本体401と、ケース本体401の他端に固着され、せん断力計設置先に取り付けるための取付ベース413とを具備するので、せん断力計4をその設置先に容易に取り付けることができる。
(2)受圧部42の受圧板421は、外周部に、略筒状に突出する外周壁422を有するので、受圧板421とケース41の内部の基体405との間をシール材(パッキン442)などを介して封止することができ、受圧板412と基体405との間にシリコーングリス443を含む高粘性流動体を容易に注入充填することができる。
(3)充填材44は、シリコーンチューブ441を含むゴム状高弾性体又はシリコーングリス443を含む高粘性流動体からなり、ケース41の開口40における受圧板412の可動代400及びケース41の内部で可動代400に連通する隙間41Sを受圧板412を揺動可能に保持して填塞することができる。
なお、この実施の形態では、受圧部42の受圧軸423の固定部に測定部43の感度部431を設け、受圧軸423の固定部の変形量を測定するものとしたが、受圧軸の固定側端部に感度部を設け、この固定側端部の変形量を測定するものとしてもよく、このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、この実施の形態では、ケース41の内部で受圧板421の可動代400であるケース41と受圧板421の間に、受圧板421の外周にシリコーンチューブ441を巻装することにより、シリコーンチューブ441を充填し、また、ケース41の内部で受圧板421の可動代400に連通する隙間41Sであるケース41と基体405との間に、基体405(外筒部407)の外周にシリコーンチューブ441を巻装することにより、シリコーンチューブ441を充填するものとしたが、図4に示すように(なお、図4には、上記実施の形態と同様の部材には同じ符号を付してある。)、この充填材44をケース41と受圧板421の間からこれに連通するケース41と基体405との間にシリコーングリス443などの高粘性流動体を充填してもよく、このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、この場合、ケース41の他端側、すなわち開口40とは反対側の面に高粘性流動体の注入口41Pを開閉可能に設けることが好ましい。このようにすることにより、ケース41内の隙間41Sにシリコーングリス443などの高粘性流動体を容易に補充することができる。
図5にこのせん断力計4の使用例として、本願発明者が先に提案した土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法を示している。
図5に示すように、シールド掘進機を使用して行う土圧シールド工法では、シールド掘進機1のカッター11で掘削した土砂をカッター11後部に設けたチャンバー12に取り込み、添加材を注入して、チャンバー12内に配置される撹拌翼131、固定翼132により撹拌混合することにより、掘削土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換し、この泥土をチャンバー12内とチャンバー12から後方に延びるスクリューコンベアー14などからなる排土装置内に充満させ、この状態を維持しながらシールドジャッキ15の推力によりチャンバー12内の泥土に泥土圧を発生させて切羽Gの土圧と地下水圧に対抗し、シードル掘進機1をその推進量と排土量のバランスを図りながら推進することが行われる。
このような泥土圧式シールド工法においては、切羽Gの安定を適切に保つために、チャンバー12内の掘削土砂を良好に塑性流動化する必要があり、このため、チャンバー内掘削土の性状の適切な測定、評価が重要となる。
そして、このチャンバー内掘削土の性状の測定評価方法では、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどの計測、またスクリューコンベアー14から排出された泥土の目視などとともに、泥土がチャンバー12内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計21及びせん断力計4により計測し、その結果の計測値に基づいてチャンバー12内の泥土の性状を評価し、シールド掘進機1の推力やカッター11の回転トルクに基づくチャンバー内掘削土の性状の評価方法など既知のチャンバー内掘削土の性状の評価方法に、掘削土を撹拌混合するチャンバー12内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づくチャンバー内掘削土の性状の評価方法を併せて、総合的に評価する。
この測定評価方法においては、特に、チャンバー12内の各部としてチャンバー12の内面、撹拌翼131、固定翼132の表面、カッター11のチャンバー12に対向する背面にそれぞれ、土圧計21及び/又はせん断力計4を選択的に設置して、泥土がチャンバー12の内面、撹拌翼131、固定翼132の表面、カッター11の背面に作用する圧力及び/又はせん断力を計測する。ここで土圧計21は、チャンバー12内の各部で発生する土圧(圧力)を検知する公知の略平板形状の計測機材で、片側一方の面が圧力を受け反応(受圧)する受圧面になっている。せん断力計4は既に述べたとおりで、片側一方の面がせん断力を受け反応(感知)する受圧面になっている。
この場合、チャンバー12の内面はチャンバー12の底となるバルクヘッド(隔壁)121、及びチャンバー12の内周面となるシールドスキンプレート10の前端部側内周面であり、このチャンバー12に設置する土圧計21及び/又はせん断力計4は、土圧計21の受圧面、せん断力計4の受圧面がチャンバー12のバルクヘッド121とシールドスキンプレート10の前端部側内周面に略同一面となるように、チャンバー12のバルクヘッド121とシールドスキンプレート10の前端部側内周面の適宜の計測位置に埋め込み設置する。
また、撹拌翼131の表面は、カッター11の背面に突設されてチャンバー12に向けて延び、カッター11とともに回転される撹拌翼131の周面であり、固定翼132の表面は、チャンバー12のバルクヘッド121に固定されてシールドスキンプレート10の前端部に向けて延びる固定翼132の周面であり、この撹拌翼131、固定翼132に設置する土圧計21はこの土圧計21の受圧面をカッター11の回転方向に対して略直交する方向に向けて、すなわち土圧計21の受圧面がチャンバー12内の掘削土砂の流れに略対向するように設置し、撹拌翼131、固定翼132に設置するせん断力計4はこのせん断力計4の受圧面をカッター11の回転方向と略平行にして、すなわちせん断力計4の受圧面がチャンバー12内の掘削土砂の流れに略沿うように設置する。
なお、この場合、カッター11は正転方向又は逆転方向に回転可能になっているので、いずれの方向の回転に対しても撹拌翼131、固定翼132の土圧計21が掘削土砂に反応できるように、2方向の土圧計21を用い、一方の土圧計21はその受圧面をカッター11の正転方向の回転に対向可能に設置し、他方の土圧計21はその受圧面をカッター11の逆転方向の回転に対向可能に設置してもよい。また、この場合、せん断力計4はその受圧面をシールド掘進機1の軸芯に向けて設置してもよく、シールド掘進機1の周面(シールドスキンプレート10の内周面)に向けて設置してもよく、さらに、2方向のせん断力計4を用い、一方のせん断力計4をその受圧面をシールド掘進機1の軸芯に向けて設置し、他方のせん断力計4をその受圧面をシールド掘進機1の周面(シールドスキンプレート19の内周面)に向けて設置してもよい。また、せん断力計4はその受圧面をシールド掘進機1の後方、すなわちチャンバー12のバルクヘッド121に向けて設置してもよく、シールド掘進機1の前方、すなわちカッター11の背面に向けて設置してもよく、さらに、2方向のせん断力計4を用い、一方のせん断力計4をその受圧面をチャンバー12のバルクヘッド121に向けて設置し、他方のせん断力計4をその受圧面をカッター11の背面に向けて設置してもよい。また、せん断力計4は上記各種の設置形式を組み合せて設置してもよい。さらに、このせん断力計4は撹拌翼131、固定翼132の先端に設置されてもよく、この場合、受圧面をカッター11の回転方向と略平行に向ければよい。
また、カッター11の背面に設置する土圧計21はこの土圧計21の受圧面をカッター11の回転方向に対して略直交する方向に向けて又は略平行に設置し、カッター11の背面に設置するせん断力計4はこのせん断力計4の受圧面をカッター11の回転方向と略平行にして設置する。
なお、この場合、カッター11は正転方向又は逆転方向に回転可能になっているので、いずれの方向の回転に対してもカッター11の土圧計21が掘削土砂に反応できるように、2方向の土圧計21を用い、一方の土圧計21はその受圧面をカッター11の正転方向の回転に対向可能に設置し、他方の土圧計21はその受圧面をカッター11の逆転方向の回転に対向可能に設置してもよい。また、せん断力計4はその受圧面をシールド掘進機1の後方、すなわちチャンバー12のバルクヘッド121に向けて設置することが好ましい。
このようにしてこの測定評価方法では、シールド掘進機1のカッター11で掘削した土砂をカッター11後部に設けたチャンバー12に取り込み、添加材を注入して、カッター11背面の撹拌翼131、チャンバー12のバルクヘッド121の固定翼132により撹拌混合する間、この撹拌混合時の土砂の流動により、チャンバー12を構成するバルクヘッド121及びシールドスキンプレート10の内周面、カッター11の背面、撹拌翼131及び固定翼132の周面にそれぞれ圧力、せん断力が発生し、その大きさは一般に土砂の硬軟によって異なるので、その大きさを各土圧計21及び各せん断力計4により測定することで、得られた値、勾配の大小によって、泥土の硬軟を判定し、評価する。すなわち、計測値が上昇し値が大きい場合は、掘削土砂は硬く流動し難い(つまり、掘削土砂の塑性流動性は低い)と、反対に計測値が上昇せず値が小さい場合は、掘削土砂は軟らかく流動し易い(つまり、掘削土砂の塑性流動性は高い)と判定し、泥土の性状を評価する。
そして、この測定評価方法は、従来から一般的に行われるシールド掘進機1の推力やカッター11の回転トルクなどの計測とともに実施し、シールド掘進機1の推力やカッター11の回転トルクに基づく泥土の性状の評価と、掘削土砂の撹拌混合の際のチャンバー12内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づく泥土の性状の評価を併せて行い、総合的に評価する。この場合、シールド掘進機1の推力やカッター11の回転トルクのマシンデータは地山の状態でも変動することがあり、また、チャンバー12内の泥土の圧力(土圧)は泥土の硬軟により変動しないが、チャンバー12内での泥土によるせん断力は泥土の硬軟を十分に反映するので、マシンデータに掘削土を撹拌混合するチャンバー12内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づく泥土の性状の評価を加えることで、信頼性の高い評価が得られる。
なお、このようなシールド掘進機1の推力やカッター11の回転トルクの計測データ、チャンバー12を構成するバルクヘッド121及びシールドスキンプレート10の内周面、カッター11の背面、撹拌翼131及び固定翼132の周面にそれぞれ発生する圧力、せん断力の計測データに基づく泥土の性状評価は、一般のPC(パーソナルコンピュータ)で各計測データを処理し、PCのディスプレイ上にその結果を表示することで行う。
以上説明したように、このチャンバー内掘削土の性状の測定評価方法によれば、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどの計測、またスクリューコンベアー14から排出された泥土の目視などとともに、泥土がチャンバー12内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計21及びせん断力計4により計測し、その結果の計測値に基づいてチャンバー12内の泥土の性状を評価し、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクに基づくチャンバー内掘削土の性状の評価方法など既知のチャンバー内掘削土の性状の評価方法と、掘削土を撹拌混合するチャンバー12内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づくチャンバー12内の掘削土の性状の評価方法とを併せて、総合的に評価するようにしたので、従来から行われているカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルク、スクリューコンベアー14から排出される土砂の目視などに加え、土砂の硬軟を相対的に定量評価することができ、この評価を実際の掘削工事において実際の掘削土砂に対する添加材の注入量の設定やその添加材の配合による試験練りに用いることができる。
特に、この測定評価方法では、シールド掘削機1のチャンバー12に既述のせん断力計4を取り付けて、このせん断力計4を用いて掘削土(泥土)のせん断力を測定したことで、チャンバー12での連続使用、繰返し使用に耐え、掘削土(泥土)の硬軟を適切に把握することができる。なお、このせん断力計4をシールド掘削機1のスクリューコンベアー14内に取り付けて、泥土のせん断力を測定しても、同様に、スクリューコンベアー14での連続使用、繰返し使用に耐え、泥土の硬軟を適切に把握することができる。
図5にこのせん断力計4の使用例として、本願発明者が先に提案した土圧シールド工法に用いるシールド掘進機を併せて示している。
図5に示すように、シールド掘進機1は、シールドスキンプレート10の前端部に取り付けられるスポーク形状のカッター11、カッター11の後部でシールドスキンプレート10の前端部側にバルクヘッド(隔壁)121により区画形成されてなるチャンバー12、カッター11の背面に取り付けられてチャンバー12内に突出され、カッター11とともに回転される撹拌翼131、バルクヘッド121に固定され、チャンバー12内に突出される固定翼132、シールドスキンプレート10の内部に配置され、カッター11に作動連結されるカッターモーター110、バルクヘッド121に接続されシールドスキンプレート10内部を後方に向けて延ばされるスクリューコンベアー14などからなる排土装置、シールドスキンプレート10の内部に配設され、既設セグメントに反力を取ってシールド掘進機1本体を前進させるシールドジャッキ15などを備えて構成され、カッター11で掘削した土砂をカッター11後部のチャンバー12に取り込み添加材を注入して、チャンバー12内で撹拌翼131、固定翼132により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換し、当該泥土の土圧を切羽Gに作用させることにより切羽Gを安定化させて掘進を行うようになっている。なお、Sはシールド掘進機1の掘進に伴って順次組立てられたセグメントである。
そして、このようなシールド掘進機1においては、切羽Gの安定を適切に保つため、チャンバー12内の掘削土砂を良好に塑性流動化する必要があり、チャンバー12内の掘削土の性状の適切な測定、評価が重要となる。
そこで、このシールド掘進機1は、従来から一般に使用されるシールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどを計測する計測器(図示省略)の他に、泥土がチャンバー12内の各部に作用する圧力及びせん断力を計測する土圧計21及びせん断力計4を備え、PC(パーソナルコンピュータ)などを用いて、土圧計21及びせん断力計4から得た測定値に基づいてチャンバー12内の泥土の性状を評価するようになっている。
このシールド掘進機1にあっては、特に、チャンバー12内の各部としてチャンバー12の内面、撹拌翼131、固定翼132の表面、カッター11のチャンバー12に対向する背面にそれぞれ、土圧計21及び/又はせん断力計4が設置されて、これらの土圧計21及び/又はせん断力計4により泥土がチャンバー12の内面、撹拌翼131、固定翼132の表面、カッター11の背面に作用する圧力及び/又はせん断力を計測する。なお、土圧計21、せん断力計4の構成及びその設置形式については既に述べたとおりである。
また、PCについては一般に使用されるものが採用され、図6に示すように、チャンバー12内の泥土の性状を測定評価するための各種指示が入力される操作入力部aと、チャンバー12内の泥土の性状を測定評価するための各種アプリケーション(ソフトウェア)及びデータが格納される記憶部bと、チャンバー12内の泥土の性状を測定評価するための情報或いは処理結果を表示する表示部cと、外部記録媒体に格納された各種のデータを読み出すデータ読取部dと、データ収集ユニットから送付されたデータを受信する通信部eと、上記各機能部の動作をコントロールしまた各種演算処理を行う制御部fとを備える。この場合、操作入力部aは、キーボード、タッチパネルなどのデータ入力機器により構成され、この操作入力部aにより、制御部fにおける各種処理動作に必要なコマンドおよびデータが入力される。記憶部bは、土圧計21及びせん断力計4からの計測データに基づいてチャンバー12内の各部に発生する圧力及びせん断力を測定する手段としての処理プログラムを含む各種のプログラムが格納される読み出し専用メモリ(ROM)と、処理動作に際してデータの書き込み、読み出しが実行されるランダムアクセスメモリ(RAM)と、チャンバー12内の各部に発生する圧力及びせん断力を測定して得られたデータを格納する計測データメモリとを有しており、それぞれのメモリが必要に応じて使用される。表示部cは液晶その他のディスプレイ機器からなり、チャンバー12内の各部に発生する圧力及びせん断力により得られたチャンバー12内の泥土の性状などこのシステムの動作中における種々の状態情報や処理情報などが表示される。データ読取部dとしては各種のメモリカードスロット、各種のカードメモリリーダー/ライター、各種のディスクドライバーなど各種のインタフェース機器が用いられる。通信部eはデータ収集ユニットから通信により送られてきた記録データを受信するためにインターネットなどの公衆通信ネットワークに接続される。制御部fはマイクロコンピュータなどからなり、各種の測定データなどのデータ処理を実行し、その結果をサーバへ送付したりする。
このような装置構成から、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクの計測データや、チャンバー12を構成するバルクヘッド121及びスキンプレート10の内周面、カッター11の背面、撹拌翼131及び固定翼132の周面にそれぞれ発生する圧力、せん断力の計測データはシールド掘進機1に搭載のPC(パーソナルコンピュータ)の処理プログラムでデータ処理され、その結果がPCのディスプレイに表示される。シールド掘進機1での作業者は、PCのディスプレイでチャンバー12内の泥土の性状管理を行う。
かかるシールド掘進機1を用いた地山の掘削工事では、カッターモーター110の駆動により、カッター11で切羽Gを掘削し、掘削した土砂をカッター11後部のチャンバー12に取り込み、この掘削土砂に適量の添加材を注入して、チャンバー12内で撹拌翼131、固定翼132により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換し、この泥土をチャンバー12内及びスクリューコンベアー14内に加圧充満させて泥土の土圧を切羽Gを作用させて安定化させる。そして、掘削土量に見合った量の泥土をスクリューコンベアー14を介して排出させながら掘進する。チャンバー12内の泥土をカッター11背面の撹拌翼131、チャンバー12のバルクヘッド121の固定翼132で撹拌混合する間、この撹拌混合時の土砂の流動により、チャンバー12を構成するバルクヘッド121及びスキンプレート10の内周面、カッター11の背面、撹拌翼131及び固定翼132の周面などに発生する圧力、せん断力をチャンバー12内各部の土圧計21及びせん断力計4が常時検知、測定し、これらの測定データがPCにより処理されて、その結果がディスプレイに数値、波形データとして表示され、このディスプレイに得られた値、勾配の大小によって、泥土の硬軟を判定する。すなわち、計測値が上昇し値が大きい場合は、掘削土砂は硬く流動し難い(つまり、掘削土砂の塑性流動性は低い)と判定され、反対に計測値が上昇せず値が小さい場合は、掘削土砂は軟らかく流動し易い(つまり、掘削土砂の塑性流動性は高い)と判定して、泥土の性状を評価する。
また、このシールド掘進機1では、従来から一般的に実施されるシールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどの計測が行われており、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクに基づく泥土の性状の評価と、掘削土砂を撹拌混合する際にチャンバー12内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づく泥土の性状の評価を併せて行い、総合的に評価する。この場合、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどのマシンデータは地山の状態でも変動することがあり、また、チャンバー12内の泥土の圧力(土圧)は泥土の硬軟により変動していなくても、チャンバー12内の泥土によるせん断力は泥土の硬軟を十分に反映するので、マシンデータにこの圧力及びせん断力に基づく泥土の性状の評価を加えることで、信頼性の高い評価が得られる。
以上説明したように、このシールド掘進機1では、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクなどの計測とともに、泥土がチャンバー12内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計21及びせん断力計4により計測し、その結果の計測値に基づいてチャンバー12内の泥土の性状を評価し、シールド掘進機1の推力やカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルクに基づくチャンバー内掘削土の性状の評価方法など既知のチャンバー内掘削土の性状の評価方法と、掘削土を撹拌混合するチャンバー内の各部で発生する圧力及びせん断力に基づくチャンバー内掘削土の性状の評価方法とを併せて、総合的に評価するようにしたので、従来から行われているカッター11、スクリューコンベアー14の回転トルク、スクリューコンベアー14から排出された土砂の目視などに加え、土砂の硬軟を相対的に定量評価することができ、この評価を実際の掘削工事において実際の掘削土砂に対する添加材の注入量の設定やその添加材の配合による試験練りに用いることができる。
特に、このシールド掘進機1では、チャンバー12に既述のせん断力計4を取り付けて、このせん断力計4を用いて掘削土(泥土)のせん断力を測定したことで、チャンバー12での連続使用、繰返し使用に耐え、掘削土(泥土)の硬軟を適切に把握することができる。なお、このせん断力計4をシールド掘削機1のスクリューコンベアー14内に取り付けて、泥土のせん断力を測定しても、同様に、スクリューコンベアー14での連続使用、繰返し使用に耐え、泥土の硬軟を適切に把握することができる。
図7にこのせん断力計4の使用例として、本願発明者が先に提案した土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置を示している。
図7に示すように、土砂の塑性流動性試験装置3は、図1のシールド掘進機1のカッター11、チャンバー12、撹拌翼131、固定翼132を模擬したシールド掘進機1の実機よりも小さい模擬カッター31、模擬チャンバー32、模擬撹拌翼331、模擬固定翼332、及び模擬カッター31を模擬撹拌翼331とともに駆動する駆動装置310と、模擬カッター31の回転トルクを計測する模擬トルク計測装置34と、泥土が模擬カッター31、模擬チャンバー32、模擬撹拌翼331、模擬固定翼332に作用する圧力及び/又はせん断力を計測する模擬土圧計35及び模擬せん断力計4とを備え、これら各部が架台39と架台39の上に設置された支持フレーム391の上に組み立てられて構成される。また、この試験装置3はさらに添加材を模擬する模擬添加材を模擬チャンバー32に注入するための模擬添加材注入装置37と、模擬添加材の注入圧力及び注入流量を検知する模擬測定器38とを併せて備える。
この場合、模擬カッター31は1本のスポーク形状のプレートからなり、特にカッタービットは設けられていない。なお、この模擬カッター31は3本スポーク、4本スポークなど複数本のスポークからなるものであってもよく、また、その形状もスポーク形状に制限されず、種々に変更可能である。
模擬チャンバー32は下面を開口し、上面に軸受320を有する全体として略円筒状の容器からなる。模擬カッター31はこの模擬チャンバー32内に上面に近接して配置され、上面の軸受320を通して挿通された模擬チャンバー32側の回転軸322に連結される。
駆動装置310は、駆動モータ(この場合、サーボモータ)311と、この駆動モータ311に減速機312を介して作動連結されるモータ側の回転軸313とからなる。この駆動装置310にはモータ側の回転軸313の回転角度を検出するためのエンコーダ314が併せて設けられる。この駆動装置310は、架台39上の支持フレーム391に設置されて架台39上の模擬チャンバー32の上方に配置され、これによりモータ側の回転軸313と模擬チャンバー側の回転軸322が同芯的に配置されて、モータ側の回転軸313の下端に水平方向に向けて取り付けられるアーム315と、模擬チャンバー側の回転軸322の上端に水平方向に取り付けられるアーム323との間に回転軸313、323の回転トルクを検出するための模擬トルク計測装置34としてロードセルが介在されて、両回転軸313、323が作動連結される。
模擬土圧計35及び模擬せん断力計4はそれぞれ、模擬チャンバー32の内面(すなわち底面(バルクヘッドに相当する面)及び内周面(シールドスキンプレートの前端部側内周面に相当する面))、模擬撹拌翼331、模擬固定翼332の表面(周面)、及び模擬カッター31の模擬チャンバー32に対向する背面に選択的に設置される。
ここで模擬土圧計35は、模擬チャンバー32内の各部で発生する土圧(圧力)を検知する公知の略平板形状の計測機材で、片側一方の面が圧力を受け反応(受圧)する受圧面になっている。模擬せん断力計4は既に述べたとおりで、片側一方の面が圧力を受け反応(感知)する受圧面になっている。
模擬チャンバー32に設置される模擬土圧計35はこの模擬土圧計35の受圧面が模擬チャンバー32の内面と略同一面となるように当該内面に埋め込み設置される。
模擬チャンバー32に設置される模擬せん断力計4はこの模擬せん断力計4の受圧面が模擬チャンバー32の内面と略同一面となるように当該内面に埋め込み設置される。
模擬撹拌翼331、模擬固定翼332に設置される模擬土圧計35はこの模擬土圧計35の受圧面が模擬カッター31の回転方向に対して略直交する方向に向けて設置される。
模擬撹拌翼331、模擬固定翼332に設置される模擬せん断力計4はこの模擬せん断力計4の受圧面が模擬カッター31の回転方向と略平行にして設置される。
模擬カッター31に設置される模擬土圧計35はこの模擬土圧計35の受圧面が模擬カッター31の回転方向に対して略直交する方向に向けて又は略平行に設置される。
模擬カッター31に設置される模擬せん断力計4はこの模擬せん断力計4の受圧面を模擬カッター31の回転方向と略平行にして設置される。
なお、これら模擬土圧計35及び模擬せん断力計4の設置形式は上記シールド掘進機1の土圧計21及びせん断力計4の設置形式と同様に種々のバリエーションがある。
模擬添加材注入装置37は添加材を加圧注入するためのタンク、コンプレッサなどからなる。模擬測定器38は、添加材の注入圧力を計測するための水圧計と、添加材の注入流量を計測するための流量計とからなる。模擬添加材注入装置37と模擬チャンバー32はこれら注入装置37と模擬チャンバー32との間に模擬測定器38の流量計及び水圧計を介して注入管40により接続され、模擬添加材注入装置37により添加材が模擬チャンバー32内に注入されるようになっている。なお、この注入管40は模擬チャンバー32の下面(バルクヘッドに相当)を通して模擬チャンバー32内に連通される。
このようにして実機のチャンバー内で撹拌混合される泥土を想定した模擬泥土を模擬チャンバー32に投入し、模擬カッター31を撹拌翼331とともに回転させることで、模擬泥土を撹拌混合し、模擬トルク計測装置(ロードセル)34、模擬土圧計35及び模擬せん断力計4から得た各測定値に基づいて、模擬チャンバー32内の模擬泥土の性状を評価する。
なお、この模擬土圧計35及び模擬せん断力計4から得た各測定値に基づく模擬泥土の性状の評価は各計測データを一般のPCを使ってデータ処理し、その結果をPCのディスプレイ上に表示して行う。
この試験装置3を使って土砂の塑性流動性試験を行った。実験は、この試験装置3の模擬チャンバー32内に掘削土を想定した泥土を投入し、模擬カッター31とともに模擬撹拌翼331を回転させて実施し、各計測器34、35、4によりトルク、土圧、せん断力を測定した。この場合、土砂の性状については、実験の前後においてスランプ試験を行い、スランプ値の大きさを土砂の硬軟の指標とした。
実験の結果を図8、図9、図10に示す。図8は土砂の性状によるトルクの比較結果、図9は土砂の性状による土圧の比較結果、図10は土砂の性状によるせん断力の比較結果を表している。これらの結果から明らかなように、土砂が硬質(スランプ値10cm)であれば、トルク、土圧、せん断力が共に大きく、軟質(スランプ値20cm)になれば、トルク、土圧、せん断力が共に小さくなることが分かる。この結果から、(模擬)チャンバー内の土砂の性状(硬軟)を(模擬)チャンバー内で発生するせん断力によって相対的に把握評価することができる、と言うことができる。
また、この試験装置3の模擬チャンバー32のバルクヘッド及びスキンプレートに、本せん断力計4を汎用品のせん断力計とともに配置し、模擬チャンバー32内に掘削土を想定した泥土を投入して、模擬カッター31を回転させ、その際に土とバルクヘッド、スキンプレート間に生じるせん断力を測定する実験を行った。実験は、加泥土を注入し泥土を軟化させ、その後、改質材を注入し硬化させた。なお、実験は本せん断力計をメンテナンスフリーで10ケース程度行った。
実験の結果を図11に示す。図11に示すように、本せん断力計4により、泥土の軟化によるせん断力の低下、泥土の硬化によるせん断力の上昇を検知できることが確認でき、本せん断力計4を用いて土中の土粒子のせん断力を評価することができると考えられる。
1 シールド掘進機
10 シールドスキンプレート
11 カッター
110 カッターモーター
12 チャンバー
121 バルクヘッド(隔壁)
131 撹拌翼
132 固定翼
14 スクリューコンベアー(排土装置)
15 シールドジャッキ
21 土圧計
PC パーソナルコンピュータ
a 操作入力部
b 記憶部
c ディスプレイ
d データ読取部
e 通信部
f 制御部
S セグメント
G 切羽(地山)
3 土砂の塑性流動性試験装置
31 模擬カッター
310 駆動装置
311 駆動モータ
312 減速機
313 回転軸
314 エンコーダ
315 アーム
32 模擬チャンバー
320 軸受
322 回転軸
323 アーム
331 模擬撹拌翼
332 模擬固定翼
34 模擬トルク計測装置
35 模擬土圧計
37 模擬添加材注入装置
38 模擬測定器
39 架台
391 支持フレーム
40 注入管
4 せん断力計
40 開口
41 ケース
400 可動代
41S 隙間
401 ケース本体
402 溝
403 Oリング
404 雄ねじ
405 基体
406 内筒部
407 外筒部
408 挿着部
409 雌ねじ
410 (測定部の)配置空間
411 筒状部
412 雌ねじ
413 取付ベース
414 凹部
415 ボルト挿通部
416 雌ねじ
417 ボルト挿通部
418 固定用ボルト
419 取付用ボルト
42 受圧部
420 受圧面
421 受圧板
422 外周壁
423 受圧軸
43 測定部
431 感度部
432 プリント基板
433 ケーブル
44 充填材
441 シリコーンチューブ
442 パッキン
443 シリコーングリス
41P 注入口

Claims (8)

  1. 一端に開口を有するケースと、一端が受圧面として前記ケースの開口に臨み、他端を前記ケースの内部に固定されて、前記ケースの内部に揺動可能に配置され、流体のせん断力を受ける受圧部と、前記ケース内に設置され、前記受圧部で受ける流体のせん断力を測定し、電気的信号を発生する測定部とを備え、土中の土砂その他の流体のせん断力を測定するせん断力計において、
    前記受圧部は、前記ケースの開口に揺動可能に所定の可動代を介して配置され、外面を受圧面とする受圧板と、前記受圧板の中心から前記ケースの内部に延び、その端部を前記ケースの内部に固定されて、前記受圧板を揺動可能に支持する受圧軸とからなり、前記測定部が、前記ケースの内部で前記受圧軸の固定部側の変形量を計測可能に配設されて、前記受圧部の形状及び前記測定部の位置により、前記受圧部のせん断力の測定に必要な可動域を小さくすることにより前記ケースの開口における前記受圧板の可動代を小さくし、
    前記ケースの開口における前記受圧板の可動代及び前記ケースの内部で前記可動代に連通する隙間に、前記受圧板を揺動可能に保持して前記可動代及び前記隙間を填塞する高弾性又は高粘性又はその両方を有する充填材が充填されて、
    前記ケースの内部への土粒子、水を含む流体の侵入を阻止する、
    ことを特徴とするせん断力計。
  2. ケースは、一端に開口を有する筒状のケース本体と、前記ケース本体の他端に固着され、せん断力計設置先に取り付けるための取付ベースとを具備する請求項1に記載のせん断力計。
  3. 受圧部の受圧板は、外周部に、略筒状に突出する外周壁を有する請求項1又は2に記載のせん断力計。
  4. 充填材は、シリコーンチューブを含むゴム状高弾性体又はシリコーングリスを含む高粘性流動体からなる請求項1乃至3のいずれかに記載のせん断力計。
  5. 充填材をシリコーングリスを含む高粘性流動体とした場合、ケースの他端側に当該高粘性流動体の注入口が開閉可能に設けられる請求項4に記載のせん断力計。
  6. カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行うシールド掘進機による土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法であって、泥土が前記チャンバー内の各部に作用する圧力及びせん断力を土圧計及びせん断力計により計測し、その結果の計測値に基づいて前記チャンバー内の泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法において、
    前記せん断力計に、請求項1乃至5のいずれかに記載のせん断力計を用いた、
    ことを特徴とする土圧シールド工法に用いるチャンバー内掘削土の性状測定評価方法。
  7. カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行う土圧シールド工法に用いるシールド掘進機であって、泥土が前記チャンバー内の各部に作用する圧力及びせん断力を計測する土圧計及びせん断力計を備え、前記土圧計及び前記せん断力計から得た測定値に基づいて前記チャンバー内の泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いるシールド掘進機において、
    前記せん断力計に、請求項1乃至5のいずれかに記載のせん断力計を用いた、
    ことを特徴とする土圧シールド工法に用いるシールド掘進機。
  8. カッターで掘削した土砂を前記カッター後部のチャンバーに取り込み添加材を注入して、前記チャンバー内で撹拌翼、固定翼により撹拌混合し、土砂を塑性流動性と不透水性を有する泥土に変換して、当該泥土の土圧を切羽に作用させることにより切羽を安定化させ掘進を行うシールド掘進機による土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置であって、前記シールド掘進機のカッター、チャンバー、撹拌翼、固定翼を模擬した前記シールド掘進機実機よりも小さい模擬カッター、模擬チャンバー、模擬撹拌翼、模擬固定翼、及び前記模擬カッターを前記模擬撹拌翼とともに駆動する駆動装置と、前記模擬カッターの回転トルクを計測する模擬トルク計測装置と、泥土を模擬した土砂が前記模擬カッター、前記模擬チャンバー、前記模擬撹拌翼、前記模擬固定翼に作用する圧力及び/又はせん断力を計測する模擬土圧計及び模擬せん断力計とを備え、実機のチャンバー内で撹拌混合される泥土を想定した模擬泥土を前記模擬チャンバーに投入し、前記模擬カッターを前記撹拌翼とともに回転させることにより、前記模擬泥土を撹拌混合し、前記模擬トルク計測装置、前記模擬土圧計及び前記模擬せん断力計から得た各測定値に基づいて前記模擬チャンバー内の模擬泥土の性状を評価する土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置において、
    前記模擬せん断力計に、請求項1乃至5のいずれかに記載のせん断力計を用いた、
    ことを特徴とする土圧シールド工法に用いる土砂の塑性流動性試験装置。
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