JP2017115457A - 地盤調査方法および地盤調査装置 - Google Patents

地盤調査方法および地盤調査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストでボーリング調査時のN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出しながら掘削を行えるようにした地盤調査方法を提供する。
【解決手段】掘削攪拌装置1を用いて地面に柱状改良杭を形成するに際して、掘削翼21を有するロッド2で地面を掘削する際に、油圧モータ3の油圧値を1分毎に油圧センサー32で計測するとともに、深度計25でロッド2が掘削していく深さを計測する。そして、深度計25によってロッド2が1メートル毎に掘削されるタイミングで、油圧値の和を抽出し、深度と油圧値の和のグラフを生成してボーリング調査時におけるN値のグラフと対応させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、掘削翼を有するロッドで地面を掘削して柱状改良杭を形成する際に、事前にボーリング調査で得られたN値のグラフと相関関係をもったデータを抽出できるようにした地盤調査方法に関するものである。
一般に、構造物を建てる場合、あらかじめ地盤調査を行って支持地盤までの深さや固さなどを調査するようにしているが、このような調査を行う場合、ボーリング標準貫入試験(以下、ボーリング調査と称する)などを用いて支持地盤までの深さや固さを調べるようにしている。このボーリング調査は、枠組みされた櫓の頂点に取り付けられた滑車にロープを通して63.5kgの錘を取り付け、76cmの高さからその錘を落下させることでボーリングロッドを30cm貫入させるために必要な打撃回数をN値として記録させ、図4に示すように「N値−深度」のグラフを生成できるようにしたものである。
ところで、このように地盤を調査した後においては、その調査結果に基づいて柱状改良杭などを形成して地盤を補強するが、ボーリング調査で得られた結果が改ざんされているような場合もあり、支持地盤まで柱状杭を形成することができなくなる場合がある。
これに対して、柱状改良杭を形成する際に、撹拌軸を駆動するモータの電流値や、撹拌軸の回転数や、撹拌軸の貫入速度などを抽出し、これによって支持地盤までの深さなどを判断できるようにした装置などが各種提案されている(特許文献1や特許文献2など)。
このような装置は、撹拌軸を駆動する回転駆動モータの電流値と、撹拌軸の回転数と、撹拌軸の貫入速度とから、支持地盤近傍の1メートルと0.1メートル毎に掘削エネルギーを求め、その0.1メートル毎の掘削エネルギーの変化を順次モニターに表示させることで、あらかじめボーリング調査して得られた支持地盤の掘削基準エネルギーになったときをもって撹拌軸の先端が支持地盤位置に到達したと判断するようにしたものである。
特開平11−280055号公報 特開2008−101388号公報
しかしながら、このような電流値や回転数、貫入速度などで得られたデータのそれぞれは、事前に行われたボーリング調査のN値のグラフと相関関係がないため、電流値などが正しいのかボーリング調査によるN値のデータが正しいのか判断することができない。また、上記特許文献1では、モータの電流値や、撹拌軸の回転数、撹拌軸の貫入速度などを用いて掘削時のエネルギーを算出してモニターに表示させるようにしているが、このような方法では、モータの電流値の計測や、回転数を検出するセンサー、貫入速度を検出するセンサーなどが必要になり、コストが高くつくといった問題があった。
そこで、本発明は上記課題に着目して、低コストでボーリング調査時のN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出しながら掘削を行えるようにした地盤調査方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、油圧モータでロッドを回転させながら当該ロッドを地面に貫入させる際に、地盤の固さを検出できるようにした地盤調査方法において、前記ロッドを地面に貫入させる際に、油圧モータの油圧値を一定時間毎に計測し、所定時間内における前記一定時間毎に計測した油圧値の和を抽出するようにしたものである。
このようにすれば、所定時間内における油圧モータの油圧値の和を抽出することができるようにしたので、ボーリング調査時におけるN値のグラフとの相関関係を持たせることができ、生成されたグラフ形状からボーリング調査時のデータの正否を判断することができるようになる。
また、このような発明において、前記所定時間を、ロッドを所定距離貫入させるまでの時間とする。
このようにすれば、ボーリング調査時に所定距離貫入させる際のN値のデータと対応させることができ、相関関係を持たせることができるようになる。
本発明によれば、前記ロッドを地面に貫入させる際に、油圧モータの油圧値を一定時間毎に計測し、所定時間内における前記一定時間毎に計測した油圧値の和を抽出するようにしたので、ボーリング調査時におけるN値のグラフとの相関関係を持たせることができ、生成されたグラフ形状からボーリング調査時のデータの正否を判断することができるようになる。
本発明の一実施の形態を示す掘削攪拌装置を示す図 同形態における機能ブロック図 同形態における表示部と油圧センサーを示す図 同形態におけるN値のグラフ 同形態における油圧値と深度を示すグラフ 同形態における油圧値の和とN値の相関を示すグラフ 同形態における掘削の工程図 他の実施の形態におけるロッドと貫入部材を示す図
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態における地盤調査方法は、図1に示すような掘削攪拌装置1を用いて地面に柱状改良杭を形成するに際して、事前にボーリング調査によって得られたN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出できるようにしたものであって、掘削攪拌装置1のロッド2を回転させて地面を掘削させる際に、そのロッド2を回転させるための油圧モータ3の油圧値を一定時間毎に計測し、所定時間内における前記一定時間毎に計測した油圧値の和を抽出してグラフを生成できるようにしたものである。以下、本実施の形態における地盤調査方法について詳細に説明する。
まず、この地盤調査方法が使用される掘削攪拌装置1は、クローラー型三点支持機やラフター型支持機や簡易三点支持機などの改良機本体に取り付けられて使用されるものであって、図1に示すように、軸方向に沿って固化材スラリーを吐き出すための中空部を備えたロッド2と、このロッド2を回転駆動させる油圧モータ3と、ロッド2の下端側に取り付けられて地盤を掘削していく掘削翼21や、その掘削翼21の上部に取り付けられロッド2とともに回転する撹拌翼22、また、これら掘削翼21と撹拌翼22との間であってロッド2に対して回転自由に取り付けられる共回り防止翼23などを備えて構成される。
このうち、この中空部を備えたロッド2は、内側を中空状とした複数の中空ロッド要素20を連結することで一定の長さに設定できるようにしたもので、地盤改良に必要な長さに設定される。そして、この連結されたロッド2に対して上端側を改良機本体の油圧モータ3に連結し、掘削時の進行方向に対して一方方向に回転させるとともに、プラント7から送出された固化材スラリーを上端部近傍から注入して、下端側の吐出口24でその固化材スラリーを吐き出させるようにしている。
このロッド2の先端側に取り付けられる掘削翼21は、複数の翼体によって構成されて地盤を掘削していくもので、その翼体の下側に、櫛状の掘削刃を斜め方向に取り付けて構成される。そして、この掘削刃によって地盤を掘削して土砂を上方へ吐き出せるようにしている。
また、この掘削翼21の上方に設けられる撹拌翼22は、掘削翼21の径とほぼ同じ径を有する矩形板状の翼体によって構成されるもので、この2枚の翼体をロッド2に対して軸対称となるように取り付けて設けられる。この翼体は、全体として板状体を傾斜させるように取り付けられるもので、掘削時に掘削穴内の土砂を上方へ吐き出す方向にして取り付けられる。そして、上下に設けられた撹拌翼22によって土砂を上方へ吐き出すとともに、その傾斜した翼体によって地盤の土砂と固化材スラリーを撹拌させるようにしている。
このような掘削翼21や撹拌翼22を備えたロッド2は、油圧モータ3によって回転駆動される。この油圧モータ3は、油圧タンク31から供給される油圧によってロッド2を回転駆動させるようにしたものであって、油圧センサー32によってその油圧が計測される。この油圧を計測する場合、一定時間おきに油圧を計測し、その計測値を記憶部4(図2参照)に記憶させるようにしている。この油圧を計測する場合、図3に示すように、油圧タンク31から油圧モータ3までの配管から分岐する位置に油圧センサー32を取り付け、その油圧センサー32からの出力値を記憶部4に出力して一定時間毎(例えば、1分毎)に記憶させるようにしている。
また、この掘削攪拌装置1のロッド2には、掘削深度を計測するための深度計25を設けるようにしている。この深度計25は、ロッド2に接触するように設けられたリニア方式の変位計や紐を用いたポテンショメーターなどを用いることができ、ロッド2の掘削深度を逐次記憶部4に出力して記憶させるようにする。この掘削深度を計測するタイミングとしては、1メートル毎とし、そのタイミングを演算部5に出力するようにしている。
この油圧センサー32から出力された油圧値のグラフを図5に示す。
一般に、ロッド2で地面を掘削する際、その地盤層の種類によって油圧値が変化する。具体的には、砂層を掘削する際は油圧値が微動し、また、粘土層を掘削する際には地盤の硬さにあわせて緩やかに蛇行する。一方、礫層を掘削する際には、礫の大きさに合わせて波形が大きく振れることになる。このような層を掘削していく際には、実際には砂層や粘土層であっても大きな礫などが存在して油圧値が大きく振れる場合があり、見た目にはボーリング調査で得られたグラフと対応しているのか判断できない場合も多い。このため、この実施の形態では、演算部5でこの油圧値を一定時間単位で加算することによって大きな振れなどが存在する場合であってもこれを滑らかにして、N値のグラフと相関関係を持たせるようにしている。ここで「一定時間単位」とは、例えば、1メートル掘削させる際の時間単位で油圧値を加算させていくようにする。このようにすれば、N値データを生成する際の「30センチ貫入させる」こととロッド2を「1メートル掘削させる」ことを対応させ、また、「錘の打撃回数」と「油圧値の和」を対応させることができ、相関関係を持たせることができるようになる。
このように1メートル掘削する際の油圧値の和を表示部6に出力した際のグラフを図6に示す。このようなグラフによれば、砂層や粘土層、礫層などを通過する際の細かな振れなどをなくすことができ、しかも、ボーリング調査時のN値データと同様に所定深度貫入させる際の錘の打撃回数と対応させることができるため、N値のデータとの相関を持たせることができる。
次に、このように構成された掘削攪拌装置1を用いて地盤調査を行いながら柱状改良杭を形成する場合の工程について、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、地盤を掘削する際、ロッド2の先端に掘削翼21や撹拌翼22などを取り付けた状態でロッド2を立設させ、油圧モータ3を駆動させてロッド2を回転させながら地面を押圧していく(ステップS1)。そして、油圧センサー32によって油圧値を計測し、これを記憶部4に記憶させていく(ステップS2)。
また、これと並行して、深度計25によってロッド2の掘削深度を計測し(ステップS3)、1メートル掘削する毎にその信号を演算部5に出力する(ステップS4)。
演算部5では、深度計25が1メートル掘削したタイミングで記憶部4に記憶されている1分毎の油圧を読み出し、これを加算して(ステップS5)グラフを生成して表示部6に表示させる(ステップS6)。このように生成されたグラフは、図6に示すように、ボーリング調査時におけるN値のグラフと相関関係を持っているため、ボーリング調査時のN値の信憑性を確認することができる。
このように支持地盤まで掘削した後(ステップS7)、今度は、プラント7から固化剤スラリーを供給し、中空のロッド2の先端部分から排出していくこの固化剤スラリーを排出する際は、ロッド2を逆回転させ、撹拌翼22などで固化剤スラリーや土砂などを撹拌させながらロッド2を引き上げていく(ステップS8)。
このように上記実施の形態によれば、掘削翼21を有するロッド2で地面を掘削する際に、油圧モータ3の油圧値を1分毎に計測し、ロッド2が1メートル掘削されるまでの時間内の油圧値の和を抽出するようにしたので、ボーリング調査時におけるN値のグラフとの相関関係を持たせることができ、生成されたグラフ形状からボーリング調査時のデータの正否を判断することができるようになる。
また、所定時間として、掘削時にロッド2が1メートル掘削されるまでの時間としたので、ボーリング調査時に所定距離貫入させる際のN値のデータと対応させることができ、相関関係を持たせることができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、ロッド2の先端に掘削翼21などを取り付ける構造を例に挙げて説明したが、このような掘削翼21はロッド2の軸方向に対して垂直な方向に設けられるものであるため、ロッド2の貫入時に大きな抵抗を有することになる。このため、ボーリング調査のロッドの貫入時に得られるN値のデータと正確に相関関係を持たせることができなくなる可能性がある。このため、図8に示すように、ロッド2の先端にスウェーデン式サウンディング試験に用いられるスクリューポイントのような形状をなす貫入部材26や、その他、先端が尖った略円錐形状をなす貫入部材などを設けて、同様の方法で油圧値の和を抽出するようにしてもよい。この場合、貫入部材26としては、ロッド2の径よりも1.0〜1.5倍程度の幅を有するような部材としておくのが好ましい。
また、上記実施の形態では、1分毎に油圧値を計測するようにしたが、時間については現場環境などに応じて適宜変更することができる。
また、上記実施の形態では、油圧値の和を抽出する場合、1メートル掘削するまでの時間で和を抽出するようにしたが、掘削深度についても適宜原盤環境などに応じて変更することができる。
1・・・掘削攪拌装置
2・・・ロッド
20・・・中空ロッド要素
21・・・掘削翼
22・・・撹拌翼
23・・・共回り防止翼
24・・・吐出口
25・・・深度計
3・・・油圧モータ
31・・・油圧タンク
32・・・油圧センサー
4・・・記憶部
5・・・演算部
6・・・表示部
7・・・プラント
本発明は、掘削翼を有するロッドで地面を掘削して柱状改良杭を形成する際に、事前にボーリング調査で得られたN値のグラフと相関関係をもったデータを抽出できるようにした地盤調査方法に関するものである。
一般に、構造物を建てる場合、あらかじめ地盤調査を行って支持地盤までの深さや固さなどを調査するようにしているが、このような調査を行う場合、ボーリング標準貫入試験(以下、ボーリング調査と称する)などを用いて支持地盤までの深さや固さを調べるようにしている。このボーリング調査は、枠組みされた櫓の頂点に取り付けられた滑車にロープを通して63.5kgの錘を取り付け、76cmの高さからその錘を落下させることでボーリングロッドを30cm貫入させるために必要な打撃回数をN値として記録させ、図4に示すように「N値−深度」のグラフを生成できるようにしたものである。
ところで、このように地盤を調査した後においては、その調査結果に基づいて柱状改良杭などを形成して地盤を補強するが、ボーリング調査で得られた結果が改ざんされているような場合もあり、支持地盤まで柱状杭を形成することができなくなる場合がある。
これに対して、柱状改良杭を形成する際に、撹拌軸を駆動するモータの電流値や、撹拌軸の回転数や、撹拌軸の貫入速度などを抽出し、これによって支持地盤までの深さなどを判断できるようにした装置などが各種提案されている(特許文献1や特許文献2など)。
このような装置は、撹拌軸を駆動する回転駆動モータの電流値と、撹拌軸の回転数と、撹拌軸の貫入速度とから、支持地盤近傍の1メートルと0.1メートル毎に掘削エネルギーを求め、その0.1メートル毎の掘削エネルギーの変化を順次モニターに表示させることで、あらかじめボーリング調査して得られた支持地盤の掘削基準エネルギーになったときをもって撹拌軸の先端が支持地盤位置に到達したと判断するようにしたものである。
特開平11−280055号公報 特開2008−101388号公報
しかしながら、このような電流値や回転数、貫入速度などで得られたデータのそれぞれは、事前に行われたボーリング調査のN値のグラフと相関関係がないため、電流値などが正しいのかボーリング調査によるN値のデータが正しいのか判断することができない。また、上記特許文献1では、モータの電流値や、撹拌軸の回転数、撹拌軸の貫入速度などを用いて掘削時のエネルギーを算出してモニターに表示させるようにしているが、このような方法では、モータの電流値の計測や、回転数を検出するセンサー、貫入速度を検出するセンサーなどが必要になり、コストが高くつくといった問題があった。
そこで、本発明は上記課題に着目して、低コストでボーリング調査時のN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出しながら掘削を行えるようにした地盤調査方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、ボーリング調査時のN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出しながら掘削を行えるようにした地盤調査方法において、油圧モータでロッドを回転させながら当該ロッドを地面に貫入させる際に、油圧モータの油圧値を一定時間毎に計測するステップと、所定掘削距離到達するごとに、前記一定時間毎に計測された油圧値の和を抽出して出力するステップとを備えるようにしたものである。
本発明によれば、ボーリング調査時におけるN値のグラフとの相関関係を持たせることができ、生成されたグラフ形状からボーリング調査時のデータの正否を判断することができるようになる。
本発明の一実施の形態を示す掘削攪拌装置を示す図 同形態における機能ブロック図 同形態における表示部と油圧センサーを示す図 同形態におけるN値のグラフ 同形態における掘削の工程図 他の実施の形態におけるロッドと貫入部材を示す図
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態における地盤調査方法は、図1に示すような掘削攪拌装置1を用いて地面に柱状改良杭を形成するに際して、事前にボーリング調査によって得られたN値のグラフと相関関係を持ったデータを抽出できるようにしたものであって、掘削攪拌装置1のロッド2を回転させて地面を掘削させる際に、そのロッド2を回転させるための油圧モータ3の油圧値を一定時間毎に計測し、所定時間内における前記一定時間毎に計測した油圧値の和を抽出してグラフを生成できるようにしたものである。以下、本実施の形態における地盤調査方法について詳細に説明する。
まず、この地盤調査方法が使用される掘削攪拌装置1は、クローラー型三点支持機やラフター型支持機や簡易三点支持機などの改良機本体に取り付けられて使用されるものであって、図1に示すように、軸方向に沿って固化材スラリーを吐き出すための中空部を備えたロッド2と、このロッド2を回転駆動させる油圧モータ3と、ロッド2の下端側に取り付けられて地盤を掘削していく掘削翼21や、その掘削翼21の上部に取り付けられロッド2とともに回転する撹拌翼22、また、これら掘削翼21と撹拌翼22との間であってロッド2に対して回転自由に取り付けられる共回り防止翼23などを備えて構成される。
このうち、この中空部を備えたロッド2は、内側を中空状とした複数の中空ロッド要素20を連結することで一定の長さに設定できるようにしたもので、地盤改良に必要な長さに設定される。そして、この連結されたロッド2に対して上端側を改良機本体の油圧モータ3に連結し、掘削時の進行方向に対して一方方向に回転させるとともに、プラント7から送出された固化材スラリーを上端部近傍から注入して、下端側の吐出口24でその固化材スラリーを吐き出させるようにしている。
このロッド2の先端側に取り付けられる掘削翼21は、複数の翼体によって構成されて地盤を掘削していくもので、その翼体の下側に、櫛状の掘削刃を斜め方向に取り付けて構成される。そして、この掘削刃によって地盤を掘削して土砂を上方へ吐き出せるようにしている。
また、この掘削翼21の上方に設けられる撹拌翼22は、掘削翼21の径とほぼ同じ径を有する矩形板状の翼体によって構成されるもので、この2枚の翼体をロッド2に対して軸対称となるように取り付けて設けられる。この翼体は、全体として板状体を傾斜させるように取り付けられるもので、掘削時に掘削穴内の土砂を上方へ吐き出す方向にして取り付けられる。そして、上下に設けられた撹拌翼22によって土砂を上方へ吐き出すとともに、その傾斜した翼体によって地盤の土砂と固化材スラリーを撹拌させるようにしている。
このような掘削翼21や撹拌翼22を備えたロッド2は、油圧モータ3によって回転駆動される。この油圧モータ3は、油圧タンク31から供給される油圧によってロッド2を回転駆動させるようにしたものであって、油圧センサー32によってその油圧が計測される。この油圧を計測する場合、一定時間おきに油圧を計測し、その計測値を記憶部4(図2参照)に記憶させるようにしている。この油圧を計測する場合、図3に示すように、油圧タンク31から油圧モータ3までの配管から分岐する位置に油圧センサー32を取り付け、その油圧センサー32からの出力値を記憶部4に出力して一定時間毎(例えば、1分毎)に記憶させるようにしている。
また、この掘削攪拌装置1のロッド2には、掘削深度を計測するための深度計25を設けるようにしている。この深度計25は、ロッド2に接触するように設けられたリニア方式の変位計や紐を用いたポテンショメーターなどを用いることができ、ロッド2の掘削深度を逐次記憶部4に出力して記憶させるようにする。この掘削深度を計測するタイミングとしては、1メートル毎とし、そのタイミングを演算部5に出力するようにしている
般に、ロッド2で地面を掘削する際、その地盤層の種類によって油圧値が変化する。具体的には、砂層を掘削する際は油圧値が微動し、また、粘土層を掘削する際には地盤の硬さにあわせて緩やかに蛇行する。一方、礫層を掘削する際には、礫の大きさに合わせて波形が大きく振れることになる。このような層を掘削していく際には、実際には砂層や粘土層であっても大きな礫などが存在して油圧値が大きく振れる場合があり、見た目にはボーリング調査で得られたグラフと対応しているのか判断できない場合も多い。このため、この実施の形態では、演算部5でこの油圧値を一定時間単位で加算することによって大きな振れなどが存在する場合であってもこれを滑らかにして、N値のグラフと相関関係を持たせるようにしている。ここで「一定時間単位」とは、例えば、1メートル掘削させる際の時間単位で油圧値を加算させていくようにする。このようにすれば、N値データを生成する際の「30センチ貫入させる」こととロッド2を「1メートル掘削させる」ことを対応させ、また、「錘の打撃回数」と「油圧値の和」を対応させることができ、相関関係を持たせることができるようになる
次に、このように構成された掘削攪拌装置1を用いて地盤調査を行いながら柱状改良杭を形成する場合の工程について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、地盤を掘削する際、ロッド2の先端に掘削翼21や撹拌翼22などを取り付けた状態でロッド2を立設させ、油圧モータ3を駆動させてロッド2を回転させながら地面を押圧していく(ステップS1)。そして、油圧センサー32によって油圧値を計測し、これを記憶部4に記憶させていく(ステップS2)。
また、これと並行して、深度計25によってロッド2の掘削深度を計測し(ステップS3)、1メートル掘削する毎にその信号を演算部5に出力する(ステップS4)。
演算部5では、深度計25が1メートル掘削したタイミングで記憶部4に記憶されている1分毎の油圧を読み出し、これを加算して(ステップS5)グラフを生成して表示部6に表示させる(ステップS6)。このように生成されたグラフは、ボーリング調査時におけるN値のグラフと相関関係を持っているため、ボーリング調査時のN値の信憑性を確認することができる。
このように支持地盤まで掘削した後(ステップS7)、今度は、プラント7から固化剤スラリーを供給し、中空のロッド2の先端部分から排出していくこの固化剤スラリーを排出する際は、ロッド2を逆回転させ、撹拌翼22などで固化剤スラリーや土砂などを撹拌させながらロッド2を引き上げていく(ステップS8)。
このように上記実施の形態によれば、掘削翼21を有するロッド2で地面を掘削する際に、油圧モータ3の油圧値を1分毎に計測し、ロッド2が1メートル掘削されるまでの時間内の油圧値の和を抽出するようにしたので、ボーリング調査時におけるN値のグラフとの相関関係を持たせることができ、生成されたグラフ形状からボーリング調査時のデータの正否を判断することができるようになる。
また、所定時間として、掘削時にロッド2が1メートル掘削されるまでの時間としたので、ボーリング調査時に所定距離貫入させる際のN値のデータと対応させることができ、相関関係を持たせることができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、ロッド2の先端に掘削翼21などを取り付ける構造を例に挙げて説明したが、このような掘削翼21はロッド2の軸方向に対して垂直な方向に設けられるものであるため、ロッド2の貫入時に大きな抵抗を有することになる。このため、ボーリング調査のロッドの貫入時に得られるN値のデータと正確に相関関係を持たせることができなくなる可能性がある。このため、図6に示すように、ロッド2の先端にスウェーデン式サウンディング試験に用いられるスクリューポイントのような形状をなす貫入部材26や、その他、先端が尖った略円錐形状をなす貫入部材などを設けて、同様の方法で油圧値の和を抽出するようにしてもよい。この場合、貫入部材26としては、ロッド2の径よりも1.0〜1.5倍程度の幅を有するような部材としておくのが好ましい。
また、上記実施の形態では、1分毎に油圧値を計測するようにしたが、時間については現場環境などに応じて適宜変更することができる。
また、上記実施の形態では、油圧値の和を抽出する場合、1メートル掘削するまでの時間で和を抽出するようにしたが、掘削深度についても適宜原盤環境などに応じて変更することができる。
1・・・掘削攪拌装置
2・・・ロッド
20・・・中空ロッド要素
21・・・掘削翼
22・・・撹拌翼
23・・・共回り防止翼
24・・・吐出口
25・・・深度計
3・・・油圧モータ
31・・・油圧タンク
32・・・油圧センサー
4・・・記憶部
5・・・演算部
6・・・表示部
7・・・プラント

Claims (4)

  1. 油圧モータでロッドを回転させながら当該ロッドを地面に貫入させる際に、地盤の固さを検出できるようにした地盤調査方法において、
    前記ロッドを地面に貫入させる際に、油圧モータの油圧値を一定時間毎に計測し、所定時間内における前記一定時間毎に計測した油圧値の和を抽出するようにしたことを特徴とする地盤調査方法。
  2. 前記所定時間が、ロッドを所定距離貫入させるまでの時間とした請求項1に記載の地盤調査方法。
  3. 油圧モータでロッドを回転させながら当該ロッドを地面に貫入させる際に、地盤の固さを検出できるようにした地盤調査装置において、
    前記ロッドを地面に貫入させる際に、油圧モータの油圧値を一定時間毎に計測する計測手段と、
    当該計測手段で計測された油圧値の所定時間内における和を抽出する抽出手段と、
    を備えるようにしたことを特徴とする地盤調査装置。
  4. 前記所定時間が、ロッドを所定距離貫入させるまでの時間とした請求項3に記載の地盤調査装置。
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