JP2016130396A - 木質床材 - Google Patents

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山本 卓也
Takuya Yamamoto
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Abstract

【課題】防音性能および歩行感がよく、かつ施工後に反りなどの形状変化が起こりにくい木質床材を提供する。
【解決手段】木質床材1は、複数の木質板材層12、12、・・・よりなる積層板10を基板として用いた床材である。基板(積層板10)の裏面には少なくとも1方向に沿って、複数の溝部13、13、・・・が形成され、その裏面にはクッション材21が貼着されており、積層板10における溝部13の底よりも上方の木質板材層12として、インシュレーションボード11が挿入されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の木質板材層よりなる積層板を基板として用いた木質床材に関する。
従来には、上記積層板として、単板を積層してなる合板が多く用いられている。また、このように合板を用いた木質床材には、基板の裏面に複数の溝部を設けて、防音(吸音)性能を高めるようにしたものも多く提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この溝部は多いほど、深いほど防音性能は高いとされる。
また、基板の裏面に不織布、ウレタン発泡材などのクッション材を貼着したものも多く提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このクッション材によっても、振動(音)が、内部の気泡や空洞部により吸収されることで、防音性能が高められるようになっている。
特開平01−304267号公報
しかしながら、木質床材に溝部が形成してあれば、その溝部の数が多いほど、溝部の深さが深いほど施工後に反りが発生しやすくなる。また、溝部による空間が歩行感に悪影響をおよぼすおそれもある。さらに、溝部を数多く加工しようとすれば、その間隔が小さくなるため、溝部を形成する際に損傷や欠落などの加工ミスが生じるおそれもある。
また、クッション材は、内部に気泡や空洞部を多く含んだものであれば高い吸音効果が期待できるが、そのようなものでは歩行感が悪化するおそれがある。
なお、従来では、気泡や空洞部の含有率の低い硬めの材料は吸音効果が低いものとしてクッション材にはあまり利用されておらず、一部の特定の材料が多く利用されていた。製造の自由度に幅を持たせるため、他の種々の材料をクッション材として使用したいとの要望もあった。
本発明は、このような問題を解決すべく提案されたもので、その目的は、防音性能および歩行感がよく、かつ施工後に反りなどの形状変化が起こりにくい木質床材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の木質床材は、複数の木質板材層よりなる積層板を基板として用いた木質床材において、基板の裏面には少なくとも1方向に沿って、複数の溝部が形成され、その裏面にはクッション材が貼着されており、積層板における溝部の底よりも上方の木質板材層として、インシュレーションボードが挿入されていることを特徴とする。
本発明の木質床材によれば、上述の構成となっているため、基板自体に吸音性能を持たせることができ、その結果、溝部の数を少なくでき、また溝部の深さを浅くできる。また、木質床材のクッション材として、吸音性能の低い硬めの材料を利用することもできる。
このように、溝部を少なくでき、浅くでき、硬めのクッション材を利用できるので、施工後に床材の反りの発生を防止することもできる。
(a)は本発明の一実施形態に係る木質床材の縦断面図、(b)は他の実施形態に係る木質床材の縦断面図、(c)は(a)(b)で使用される積層板の基準の構成である合板の縦断面図である。 (a)は本発明のさらに他の実施形態に係る木質床材の縦断面図、(b)は(a)で使用される積層板の形成手法の概略を示した縦断面図である。
以下に、本発明の木質床材に係る実施形態について、添付図面にもとづいて説明する。まず、以下の種々の実施形態に係る木質床材1、1、1の共通的な特徴点の概略について説明する。
本木質床材1、1、1は、複数の木質板材層12、12、・・・よりなる積層板10を基板として用いた床材である。基板の裏面には少なくとも1方向に沿って、複数の溝部13、13、・・・が形成され、裏面にはクッション材21が貼着されている。さらに、これらの木質床材1、1、1では、積層板10における溝部13の底よりも上方の木質板材層12として、インシュレーションボード11が挿入されている。
ついで、各種の木質床材1の詳細な形状、構成について説明する。
図1(a)(b)に縦断面図を示した木質床材1、1は、2種の実施形態に係る木質床材1、1である。
これらの木質床材1、1は、基板として5層の木質板材層12、12、・・・よりなる積層板10が用いられ、その基板の表面に突板や化粧シートなどの表面材22が貼着され、基板の裏面にクッション材21が貼着された床材である。この木質床材1の平面形状は、略長方形(たとえば、315mm×1840mm)である。また、木質床材1(積層板10)の側端部の一方に雄実部15が形成され、他方の側端部に雌実部14が形成されている。
基板である積層板10は、図1(c)に示した5プライの合板30を基準の構成とした積層材であり、この合板30と類似の層構造を有している。図1(a)の木質床材1は、この合板30の2層目の単板層31に対して、インシュレーションボード11を入れ替え挿入して形成したものである。図1(b)の木質床材1は、合板30の2層目、4層目のそれぞれの単板層31、31をインシュレーションボード11、11に入れ替え挿入して形成したものである。つまり、本実施形態に係る木質床材1、1は、インシュレーションボード11以外の木質板材層12、12、・・・のそれぞれが単板よりなる。なお、図1(c)には、本木質床材1に用いられる積層板10に類似した構造の合板30を参考図として示した。
また、合板30は、繊維方向が上下の隣接木質板材層12、12間で相互に直交するように単板層31、31、・・・を接着剤で貼り合わせたものである。そうであるから、合板30の層構造に類似した本積層板10についても、インシュレーションボード11以外の木質板材層12、12、・・・は、奇数層が同一の繊維方向となっている。また、図1(a)の木質床材1の4層目の木質板材層12として配されている単板の繊維方向は奇数層の繊維方向に直交している。
インシュレーションボード11は繊維板の一種であり、密度は0.35g/mm未満とされ、密度が0.35g/mm以上、0.8g/mm未満であるMDFよりも柔らかい材料である。また、本実施形態で用いるインシュレーションボード11は、他の木質板材層12(単板)よりも柔らかい。本木質床材1として好適に使用できるインシュレーションボード11の密度は、0.2g/mm以上、0.35g/mm未満である。
積層板10は合板30と同様の方法で生成されればよい。また、インシュレーションボード11は他の木質板材層12、12、・・・を構成する単板と同程度の厚みであればよい。インシュレーションボード11としては、床材として用いるため、床材として適切な全体厚みを考慮して、2.5mm〜3.0mm程度のものを用いることが望ましいが、これには限定されない。
図1(a)(b)のいずれの木質床材1、1も、積層板10の裏面には複数の溝部13、13、・・・が長手、短手の各方向に沿ってほぼ等間隔に形成されている。なお、溝部13は長手、短手方向のいずれか一方のみに形成されていてもよいが、より高い防音性能を得るためには、少なくとも長手方向にほぼ等間隔に、短手方向に沿って延びる多数の溝部13、13、・・・が設けられていることが望ましい。
この溝部13は、図1(a)のものでは、積層板10の裏面から積層板10の3層目の途中までの深さに鋸加工などにより形成され、図1(b)のものでは、裏面層である5層目のみに形成されたものである。つまり、図1(a)(b)のいずれの木質床材1、1においても、インシュレーションボード11を用いた木質板材層12には、溝部13、13、・・・の加工がなされていない。図1(a)(b)に示すように、溝部13の深さは両木質床材1、1間で異なる。
また、クッション材21としては、図1(a)(b)のいずれのものにも、ポリエチレン発泡体であるカルプ(登録商標、以下同様)が用いられている。カルプは硬めの材料なので歩行感をよりよくすることができる。なお、不織布やウレタン発泡体よりなる材料を用いてもよいが、これらを用いる場合も歩行感の安定化を考慮して硬めの材料を用いることが望ましい。
このように、本木質床材1、1には、積層板10の一部の木質板材層12として密度が小さいインシュレーションボード11が用いてあるので、積層板10自体が他の木質板材層12、12、・・・よりも高い吸音性能を発揮する。
そのため、本木質床材1、1では、合板30を基板として用いた従来の同寸法の防音木質床材と同等かそれ以上の性能を得ようとした場合でも、その従来用いていた合板30よりなる基板に比べて、溝部13による吸音性能を低く設定することができる。つまり、本木質床材1、1では、溝部13、13、・・・の空洞部の全容量を少なくできる。たとえば、従来のものに比べて本数を少なくでき、深さを浅くできる。溝部13、13、・・・の空洞部の全容量の減少を、本数、深さのいずれか一方で対応してもよいし、両方で対応してもよい。
また、溝部13、13、・・・の数が少なければ当然に加工効率は向上し、加工によって取り除かれる木質材の無駄も減少する。また、溝部13、13、・・・の間隔が大きくなるため、鋸加工の際に溝部13、13間の部位などが欠損する危険性は低くなる。よって歩留まりも向上する。
図1(b)の木質床材1は、図1(a)のものよりもインシュレーションボード11が1枚多く挿入されている。そのため、積層板10自体の吸音性能は図1(b)のものがより高くなっており、そのため、図1(b)に示すように、溝部13は浅く形成されていてもよい。
インシュレーションボード11は柔らかめの繊維板であるため、上述したように、加工の際の欠損防止の観点から、インシュレーションボード11には溝部13の加工がなされていない。また、インシュレーションボード11を保護するために、中央のいずれかの層として挿入することが望ましい。
また、複数のインシュレーションボード11を挿入する場合は、強度が低下することを考慮して、図1(b)のように、両インシュレーションボード11、11が上下に隣り合わないようにすることが望ましい。積層板10を合板30と類似の層構造とするならば、インシュレーションボード11は、図1(a)(b)のように偶数層に配すればよい。なお、インシュレーションボード11を奇数層(中央の3層目)に挿入した積層板10を用いてもよい。
また、7プライの合板(不図示)に対応した積層板を用いてもよい。その場合でも、インシュレーションボードが複数配されている場合は、上下に隣り合わないものとすることが望ましい。7層であるため、2,4層、3,5層または2,4,6層にインシュレーションボードを配した積層板を用いることができる。もちろん、1つの木質板材層のみにインシュレーションボードを割り当ててもよい。
また、積層板10がインシュレーションボード11を含んでいるため、クッション材21を本例のように硬め(吸音性能がやや低め)の材料とすることもできる。本木質床材1、1で用いたカルプは、従来ではクッション材21として性能不足とされることがあったが、インシュレーションボード11で吸音性能をカバーできるので、カルプなどの硬めの材料を利用することができる。
ついで、図2に示した木質床材1について説明する。
この木質床材1は、基板(積層板10)の層構成が図1(a)(b)のものとは異なる。この積層板10は6層の木質板材層12、12、・・・よりなる。
基板である積層板10は、図2(b)に示すように、5プライの合板30が基準の構成となっており、その1層目の単板層31と2層目の単板層31との間にインシュレーションボード11が付加挿入された層構成となっている。つまり、インシュレーションボード11以外の木質板材層12、12、・・・は単板層31で構成されている。なお、図2(b)は、本木質床材1の生成方法を、積層板10に類似した構造の合板30を基準の構成として示したイメージ図である。
また、積層板10は図2(b)に示した合板30を基準としたものであるから、インシュレーションボード11以外の木質板材層12、12、・・・の繊維方向は合板30に準じる。つまり、1層目、4層目および6層目の木質板材層12、12、12の繊維方向は同一であり、3層目および5層目の木質板材層12、12の繊維方向は1層目等の繊維方向に直交している。
インシュレーションボード11については、図1(a)(b)のものと同一のものが用いられている。
積層板10は合板30と同様の方法で生成されればよい。インシュレーションボード11は、他の木質板材層12、12、・・・を構成する単板層31と同程度の厚みであればよい。
また、積層板10の裏面には、図1(a)(b)のものと同様に、複数の溝部13、13、・・・が長手、短手の各方向に沿ってほぼ等間隔に形成されている。この溝部13は、積層板10の裏面から積層板10の中央の3層目の木質板材層12の途中までの深さに鋸加工などにより形成されたものである。
クッション材21としては、図1(a)(b)のものと同様に、カルプなどの硬めの材料が用いられている。
このように、本実施形態の木質床材1についても、インシュレーションボード11を含んだ構成となっているため、溝部13、13、・・・の数を少なくでき、深さを浅くできる。したがって加工効率、歩留まりはともによい。
また、本木質床材1は、積層板10の層数が図1(a)(b)のものより多いので、インシュレーションボード11の配設の態様が多様となる。積層板10を種々の態様に製造できるから、種々の目的に合った床材を生成することができる。
なお、上述した例は、積層板10が5プライ、7プライの合板30に対応したものであるため、積層板10の層数としては5〜8層のものを想定できるが、それ以外の層数の積層板を用いて木質床材を構成してもよい。
本発明者は、2枚のインシュレーションボード11、11を挿入した木質床材1(図1(b)参照。図1(b)のものと層構造、形状が類似したもの)について、評価試験(従来品との比較試験を含む)を行った。木質床材1の平面寸法、厚みおよびインシュレーションボード11の材料、厚みは上述したとおりである。なお、クッション材21としては、従来品で使用したものよりも硬めの不織布が用いてある。また、積層板10の長手方向に並んだ溝部13、13、・・・の数は48、溝部13、13、・・・の深さはすべて約4.3mmである。
一方、従来品(図示省略)は、平面寸法、厚みが本木質床材1と同じである。また、基板としては合板30(図1(c)参照)が用いてある。基板の長手方向に並んだ溝部の数は71、溝部の深さは約6.5mmである。クッション材としては柔らかめの不織布が用いてある。
この評価試験に係る本木質床材1の溝部13、13、・・・の数、深さは、従来品の各数値と比較してもわかるように、ともに従来品の2/3程度である。
試験の結果、防音性能はΔLL−4またはΔLL−5を確保した。また、溝部13の数、深さを変更したので、歩行感(沈み込み量)、反り上がり量のいずれについても、従来品の2/3〜1/2程度に改善することができた。
1 木質床材
10 積層板(基板)
11 インシュレーションボード
12 木質板材層
13 溝部
21 クッション材
30 合板
31 単板層

Claims (4)

  1. 複数の木質板材層よりなる積層板を基板として用いた木質床材において、
    前記基板の裏面には少なくとも1方向に沿って、複数の溝部が形成され、該裏面にクッション材が貼着されており、
    前記積層板における前記溝部の底よりも上方の前記木質板材層として、インシュレーションボードが挿入されていることを特徴とする木質床材。
  2. 請求項1において、
    前記積層板には、複数の前記インシュレーションボードが上下に隣り合わないように挿入されている、木質床材。
  3. 請求項1または2において、
    前記積層板は、前記インシュレーションボードを、合板を構成する複数の単板層の一部と入れ替えた構成となっている、木質床材。
  4. 請求項1または2において、
    前記積層板は、前記インシュレーションボードを、合板を構成する複数の単板層に付加した構成となっている、木質床材。

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