JP2016130086A - 組立てタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易であり、乗り心地性能が高くかつ燃費性能が高い組立てタイヤを提供することを目的とする。
【解決手段】回転軸に連結されるホイールの径方向外側に配置され、弾性体のチューブ体3と、チューブ体3の少なくとも一部を包囲するチューブ補強部材7と、チューブ補強部材7の径方向外側に、内周面がチューブ補強部材7の外周面と接触して配置されたトレッドリング5と、を有する組立てタイヤ100において、チューブ体3を、内部に空気が充填された気室である複数のセルチューブC1〜C8の隣接するセルチューブ同士をサブバルブで接続して構成することにより、チューブ式タイヤ・リム組立体の組立て作業が容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は、組立てタイヤに関する。
車両に装着するタイヤとしては、リムに装着し、リムとの間の空間に空気を充填する空気入りタイヤがある。空気入りタイヤは、ビード部、サイドウォール部、ショルダー部及びトレッド部と、を有し、ビード部がリムに装着される。
近年では、空気入りタイヤ以外の構造のタイヤも提案されている。例えば、特許文献1には、タイヤの内面とリムとの間に空気を充填しない非空気圧式タイヤもある。特許文献1に記載の非空気圧式タイヤは、タイヤの中にカーカス等が配設されていない。このため、カーカス、ベルト、トレッド、ビード等の各パーツを、個別に作製し、その後、成形機で一本のタイヤに組み上げる必要がないので、製造が容易である。
特開2013−39922号公報
ここで、特許文献1に記載の非空気圧式タイヤは、タイヤ転動時に路面から受ける衝撃をタイヤ内の空気で緩衝することができない。このため、空気入りタイヤに比べて、乗り心地性能が悪化する傾向がある。
また、非空気圧式タイヤでは、タイヤ転動時にトレッドリングの接地部が大きく変形するので、エネルギー損失が大きくなる。このため、タイヤの転がり抵抗が大きくなり、ひいてはタイヤの燃費性能が悪化する。
そこで、本発明は、製造が容易であり、乗り心地性能が高くかつ燃費性能が高い組立てタイヤを提供することを目的とする。
本発明のある態様による組立てタイヤは、回転軸に連結されるホイールに対して組み立てられる組立てタイヤであって、前記ホイールの径方向外側に配置された弾性体のチューブ体と、前記チューブ体の少なくとも一部を包囲するチューブ補強部材と、前記チューブ補強部材の前記径方向外側に、内周面が前記チューブ補強部材の外周面と接触して配置されたトレッドリングと、を有し、前記チューブ体は、複数のセルチューブを有し、前記セルチューブは、内部に空気が充填された気室であり、少なくとも2つのエアバルブを有し、前記エアバルブは、他のセルチューブと接続する。
前記チューブ体は、前記エアバルブが、隣接するセルチューブのエアバルブと接続することが好ましい。
前記エアバルブは、逆止弁であることが好ましい。
前記エアバルブは、隣接する前記セルチューブ同士をタイヤ周方向に接続した場合の、周方向の端部に設けられていることが好ましい。
前記セルチューブは、前記エアバルブのうちの1つが、接続しているセルチューブへ空気を通し、かつ、前記接続しているセルチューブからの空気を通さず、前記エアバルブのうちの他の1つが、接続しているセルチューブへ空気を通さず、かつ、前記接続しているセルチューブからの空気を通すことが好ましい。
前記チューブ体は、前記複数のセルチューブが円環状に接続され、接続された前記エアバルブを介して前記複数のセルチューブを流れる空気の方向が一方向に規制されることが好ましい。
前記チューブ体は、前記複数のセルチューブの少なくとも1つが、前記セルチューブ同士を接続するためのエアバルブとは別に、前記チューブ体全体に空気を導入するためのエアバルブを有することが好ましい。
前記チューブ体は、前記複数のセルチューブの少なくとも1つが、前記エアバルブを前記セルチューブの内側に収納可能であることが好ましい。
前記セルチューブの内側に収納可能なエアバルブの周囲に設けられた爪部と、前記収納可能なエアバルブと接続される他のエアバルブに設けられ、前記爪部と係合可能な凹部とをさらに有し、前記収納可能なエアバルブを前記セルチューブの内側に押し込むと前記爪部と前記凹部とが係合することが好ましい。
前記収納可能なエアバルブは、弁を有し、前記弁は、前記収納可能なエアバルブと前記他のエアバルブとが接続された接続状態で開いて空気を通し、かつ、前記接続状態が解除された状態で閉じることが好ましい。
前記チューブ体は、径方向外側の面が、前記トレッドリングの径方向内側の面と前記チューブ補強部材を介して接していることが好ましい。
複数の前記セルチューブと、前記トレッドリングと、前記チューブ補強部材とが、互いに別体の部品で組み立てられ、分離可能であることが好ましい。
前記チューブ体は、複数の前記セルチューブが、前記回転軸周りの方向である周方向に隣接して配置されていることが好ましい。
前記チューブ体は、前記複数のセルチューブが、前記回転軸に平行な方向である幅方向に隣接して配置されていることが好ましい。
前記複数のセルチューブは、互いに独立して着脱可能であることが好ましい。
前記セルチューブは、前記エアバルブの他に、他の前記セルチューブと接続する接続部を有することが好ましい。
前記チューブ補強部材は、コードを含むことが好ましい。
前記トレッドリングは、最外層のゴムよりも曲げ剛性が高い材料を含む補強層を内包することが好ましい。
前記チューブ補強部材は、前記トレッドリングと接着されていることが好ましい。
前記チューブ補強部材は、前記ホイールに固定されていることが好ましい。
前記チューブ補強部材は、タイヤ子午断面において、少なくとも前記トレッドリングの前記幅方向の端部の位置から前記幅方向の端部と同じ側の前記ホイールのリムの端部の位置まで、配置されていることが好ましい。
本発明によれば、製造容易でありかつ優れた乗り心地性能及び燃費性能を有し、組立て後の解体及び部品交換が容易な組立てタイヤが提供される。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る組立てタイヤの正面図を示す図である。 図2は、組立てタイヤの斜視図である。 図3は、セルチューブの外観を示す斜視図である。 図4は、セルチューブによって形成されるチューブ体を示す図である。 図5Aは、セルチューブ同士の接続前の状態を示す図である。 図5Bは、セルチューブ同士が接続された状態を示す図である。 図6は、セルチューブにおいて、サブバルブが設けられる位置を示す図である。 図7Aは、サブバルブの機能の例を示す図である。 図7Bは、サブバルブ同士の接続の例を示す図である。 図8は、接続部を設けたセルチューブの例を示す図である。 図9は、面ファスナ同士の接続の例を示す図である。 図10は、面ファスナ同士の接続の例を示す図である。 図11Aは、セルチューブの内側に収納可能なサブバルブの構造を示す図である。 図11Bは、セルチューブの内側に収納可能なサブバルブの構造を示す図である。 図11Cは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブを用いてセルチューブ同士を接続する前の状態を示す図である。 図11Dは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブを用いてセルチューブ同士が接続された状態を示す図である。 図11Eは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブと他のサブバルブとが接続された状態を示す図である。 図12Aは、爪部を有するサブバルブの例を示す斜視図である。 図12Bは、爪部と係合する凹部を有するサブバルブの例を示す斜視図である。 図12Cは、爪部を有するサブバルブと凹部を有するサブバルブとの接続途中の状態を示す断面図である。 図12Dは、爪部を有するサブバルブと凹部を有するサブバルブとが接続された状態を示す断面図である。 図13は、空気圧が低下した場合に、接続状態が解除されるサブバルブの構造を示す図である。 図14Aは、図13に示すサブバルブを用いることによる作用を説明する図である。 図14Bは、図13に示すサブバルブと他のサブバルブとが接続された状態を示す図である。 図14Cは、一部のセルチューブが損傷した状態を示す図である。 図14Dは、一部のセルチューブが損傷した場合に、サブバルブ同士の接続が解除されることを説明する図である。 図14Eは、一部のセルチューブが損傷した場合に、サブバルブ同士の接続が解除されることを説明する図である。 図15は、トレッドリングの斜視図を示す図である。 図16は、チューブ補強部材の部分斜視図を示す図である。 図17は、チューブ補強部材の部分平面図であり、チューブ補強部材の構成の一例を示す図である。 図18は、固定リングの正面図を示す図である。 図19は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材をリムに固定するための第1の態様を示す図である。 図20は、固定リングを備えた組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体の正面図を示す図である。 図21は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材をリムに固定するための第2の態様を示す図である。 図22は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材をリムに固定するための第3の態様を示す図である。 図23は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図24は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図25は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図26は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図27は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図28は、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す図である。 図29は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材をリムに固定するための第4の態様を示す図である。 図30は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材をリムに固定するための第5の態様を示す図である。 図31は、組立てタイヤを含むチューブ式タイヤ・リム組立体の組立て方法の例を示す図である。 図32は、トレッドリングの他の例を示す図である。 図33は、組立てタイヤに用いるチューブ体の他の例の概略構成を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、これら実施形態は、本発明を限定するものではない。また、上記実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ置換容易なもの、及び実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記実施形態に含まれる各種形態は、当業者が自明の範囲内で任意に組み合わせて実施することができる。
最初に、実施形態の説明において使用する用語を以下のように定義する。タイヤ径方向とは、組立てタイヤの回転軸と直交する方向を意味する。タイヤ径方向内側とは、タイヤ径方向において回転軸に向かう側を意味する。タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側を意味する。タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向を意味する。タイヤ幅方向とは上記回転軸と平行な方向を意味する。タイヤ幅方向内側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLに向かう側を意味する。タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側を意味する。なお、タイヤ赤道面CLとは、組立てタイヤの回転軸に直交するとともに、組立てタイヤのタイヤ幅の中心を通る平面を意味する。
図1は本発明の実施形態に係る組立てタイヤ100の正面図、図2は組立てタイヤ100の斜視図である。図2は、分かりやすくするために、組立てタイヤ100の一部が切断されて省かれている。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る組立てタイヤ100は、チューブ体3と、チューブ補強部材7と、トレッドリング5とを備える。図1及び図2に示すように、チューブ体3はリム11の外周面に組み付けられる。トレッドリング5は、チューブ体3よりも大きな外径を有し、チューブ体3のタイヤ径方向外側に配設される。チューブ体3及びトレッドリング5はリム11に同心状に配設される。
チューブ体3は、円環状の弾性体であり、複数のセルチューブC1〜C8を有する。本実施形態のチューブ体3は、8個のセルチューブC1〜C8を周方向に隣接して配置することによって円環状となる。
8個のセルチューブC1〜C8は、各々の内部に空気が充填された弾性体のチューブである。8個のセルチューブC1〜C8は、内部の空間が、空気が充填される気室となる。8個のセルチューブC1〜C8は、互いに気室が独立している。ただし、後述するように、セルチューブC1〜C8を、サブバルブを介して円環状に接続した状態では、隣接するセルチューブ同士の気室が連通した状態になる。セルチューブC1〜C8は、回転軸に連結されるホイールのリム11の径方向外側に配置されている。
セルチューブC1〜C8は、中空の弾性体であり、その内部には、空気、窒素等の気体が充填される。セルチューブC1〜C8によって構成されるチューブ体3は、全体としてリング形状(円環状)となる。セルチューブC1〜C8は、例えば、ブチルゴムのような合成ゴム、天然ゴム等から構成される。
セルチューブC1は、エアバルブV1を有する。エアバルブV1は、セルチューブC1の内部と外部とを繋げる弁、セルチューブC1に充填又は内部から排出する際の空気の通り道となる弁である。エアバルブV1は、内部の空気の出し入れを行う以外の場合、閉じている。また、リム11は、エアバルブV1に対応する孔部11hを有している。エアバルブV1は、リム11に設けられている孔部11hから、回転軸に向かう方向に突出している。
図3はセルチューブC1、C2の外観を示す斜視図、図4はセルチューブC1〜C8によって形成されるチューブ体3を示す図である。セルチューブC1は、エアバルブV1、と、サブバルブV11およびV12とを有している。セルチューブC2は、サブバルブV21およびV22を有している。サブバルブは、セルチューブの端部に設けられ、セルチューブ同士の気室を連通するためのエアバルブである。つまり、セルチューブC1は、3つのエアバルブ(エアバルブV1、サブバルブV11およびV12)を有している。また、セルチューブC2は、2つのエアバルブ(サブバルブV21およびV22)を有している。
図3は、気体を内部に充填した状態のセルチューブC1、C2を示している。気体を内部に充填した状態において、セルチューブC1、C2は、円環の一部分となる。本例では、セルチューブC1、C2は、円環の1/8の形状となる。このため、図4に示すように、気体を内部に充填した状態のセルチューブC1〜C8を、サブバルブを介して接続することによって、円環状のチューブ体3が形成される。このとき、各セルチューブC1〜C8は、サブバルブによって各セルチューブの気室が1つに連通した状態になる。また、セルチューブC1のエアバルブV1は、円環の内側に突出した状態になる。
図5Aは、セルチューブ同士の接続前の状態を示す図である。図5Bは、セルチューブ同士が接続された状態を示す図である。図5Aに示すように、セルチューブC1はサブバルブV11を有し、セルチューブC2はサブバルブV22を有している。サブバルブV11とサブバルブV22とは、嵌め合い可能な構造になっている。接続するサブバルブ同士が嵌め合い可能な構造になっていれば、部品点数の増加を招かない。本例では、図5Bに示すように、サブバルブV11をサブバルブV22に挿入して接続した状態で容易には抜けないように(接続が解除されないように)、サブバルブV11の外径とサブバルブV22の内径との大きさが規定されている。サブバルブV11とサブバルブV22とは、例えば、配管継手(カプラ)と同様の構造になっている。なお、サブバルブV11とサブバルブV22とをナット、ネジ、カシメ具などを用いて固定してもよい。また、図示せぬチューブを介してサブバルブ同士を接続してもよい。
図6は、セルチューブにおいて、サブバルブが設けられる位置を示す図である。図6は、セルチューブC1を周方向から見た側面図である。図6において、サブバルブV11は、隣接するセルチューブ同士をタイヤ周方向に接続した場合の、セルチューブC1の周方向の端部に設けられている。
図6に示すように、サブバルブV11は、セルチューブC1の周方向の端部において、セルチューブC1のタイヤ内径側とタイヤ外径側との間で、内径側から60%以下(より好ましくは40%以下)の位置に、バルブの中心が配置されていることが好ましい。他のセルチューブC2〜C8のサブバルブについても同様である。
バルブの中心の配置は、セルチューブ単体に15[kPa]の空気を充填し、セルチューブ断面の最大高さSHにおけるバルブ中心の断面高さに対する比率によって求める。例えば、タイヤ内径側から60%であれば、0.6SH(SH×60%)、内径側から40%であれば、0.4SH(SH×40%)である。
このような位置にサブバルブを設けることにより、セルチューブ同士を接続する作業の効率を向上できる。また、セルチューブ同士を接続した状態において、せん断変形・ねじり変形等によりサブバルブに発生する歪を低減することができ、サブバルブが損傷することを防ぐことができる。
ところで、セルチューブ同士が接続された状態において、空気の流路が一方向に確保されていることが望ましい。例えば、セルチューブ同士を接続するサブバルブを逆止弁とすることによって、空気の流路を一方向にすることができる。図7Aは、サブバルブの機能の例を示す図である。図7Bは、サブバルブ同士の接続の例を示す図である。図7Aに示すように、サブバルブは弁Bを有する。弁Bは、その端部が軸Jで固定されているため、軸Jを中心に開閉可能な構造である。矢印Y0側よりも矢印Y1側の空気圧が高い場合、弁Bは閉じたままの状態(図示の状態)であり、空気は流れない。一方、矢印Y1側よりも矢印Y0側の空気圧が高い場合、弁Bは開いた状態になり、空気が流れる。サブバルブには、例えば、スイング、リフト、ウエハ機構やコア、ボールを有する逆止弁を用いればよい。逆止弁を用いことにより、セルチューブの気室の独立性を確保でき、パンクなどの緊急時に、一定距離の走行をより確実に可能とすることができる。
このような逆止弁の構造をサブバルブに採用することにより、サブバルブによってセルチューブ同士を円環状に接続すると、図7Bに示すように、空気の流路が一方向になるようにセルチューブ同士が接続される。図7Bには、セルチューブC1、C2およびC8が記載されているが、他のセルチューブC3〜C7も含めて、8個のセルチューブC1〜C8が円環状に接続されているものとする。8個のセルチューブC1〜C8が円環状に接続されることにより、チューブ体を形成することができる。
図7Bに示すように、セルチューブC1のエアバルブV1から空気を導入すると、図中の矢印のように、サブバルブV12、セルチューブC8のサブバルブV81、V82の方向、すなわち一方向に空気が流れる。サブバルブV12、V81およびV82は、いずれも逆止弁であるため、図中の矢印の方向に空気が流れるが、矢印の逆の方向には空気は流れない。図7Bに示されていないセルチューブC7、C6、C5、C4、C3についても同様に、これらのセルチューブを経由して一方向に空気が流れる。さらに、セルチューブC2のサブバルブV21、V22、サブバルブV11を経由してセルチューブC1に空気の流れが到達する。したがって、複数のセルチューブが円環状に接続され、接続されたサブバルブを介して複数のセルチューブを流れる空気の方向が一方向に規制される。このとき、1つのセルチューブに着目すると、少なくとも2つのサブバルブを有しており、サブバルブのうちの1つが、接続しているセルチューブへ空気を通し、かつ、接続しているセルチューブからの空気を通さず、さらに、サブバルブのうちの他の1つが、接続しているセルチューブへ空気を通さず、かつ、接続しているセルチューブからの空気を通す。つまり、サブバルブによって空気の流路が一方向に確保されるようにセルチューブ同士が接続される。
上記のように、空気の流路を一方向にすることにより、セルチューブC1〜C8による各気室の独立性を確保できる。それとともに、サブバルブとは別に設けられている1箇所のエアバルブV1から空気を導入すればよいので、個々のセルチューブについて別々に空気を導入する場合に比べて、空気を充填する作業を簡易にすることができる。
図1に示すように、本例の組立てタイヤ100は、エアバルブV1だけが、リム11から突出している。このため、組立てタイヤ100を組付ける際に、市販のリムを孔開け加工せずにそのまま用いることができる。
図1及び図2に示すように、セルチューブC1〜C8は、ホイールのリム11に組付けたとき、チューブ補強部材7に包囲された状態になる。ホイールのリム11への組付け作業を容易にするため、セルチューブC1〜C8は、他のセルチューブと接続するための接続部を、サブバルブの他にそれぞれ有していても良い。
図8は、サブバルブの他に接続部を設けたセルチューブC1、C2の例を示す図である。図8に示すように、例えば、セルチューブC1の端部に面ファスナM11、M12を設け、セルチューブC2の端部に面ファスナM21、M22を設けることにより、接続部とする。図9及び図10は、面ファスナ同士の接続の例を示す図である。
図9に示すように、セルチューブC1の端部においてサブバルブV11の取り付けられている部分の周囲に面ファスナM12、セルチューブC2においてサブバルブV22の取り付けられている部分の周囲の端部に面ファスナM21、が設けられている。面ファスナM12は輪状突起を有し、面ファスナM21は鉤状突起を有している。このため、サブバルブV11とV22とによってセルチューブC1とC2とを接続する際、面ファスナM12と、面ファスナM21とを密着させることにより、図10に示すように、両者が接続される。この結果、セルチューブC1とセルチューブC2とがより強く接続される。他のセルチューブC3〜C8についても同様に、端部のサブバルブ同士を接続する際、面ファスナ同士を密着させることにより、セルチューブ同士をより強く接続することができる。サブバルブによってセルチューブを接続するとともに、面ファスナによってセルチューブの端部同士を接続することにより、接続された状態のセルチューブを移動させてもサブバルブを中心にセルチューブが回動することを防止できる。
実際の組付け作業においては、内部に空気を充填する前のセルチューブC1〜C8について、隣接するもの同士をサブバルブ(またはサブバルブおよび面ファスナ)によって接続しておき、チューブ補強部材7とホイールのリム11との隙間から、セルチューブC1〜C8を、チューブ補強部材7の内部へ導入する。これにより、セルチューブC1〜C8を、容易、かつ適切に配置することができる。セルチューブC1〜C8を1つずつ、チューブ補強部材7とホイールのリム11との隙間から、チューブ補強部材7の内部へ導入しつつチューブ補強部材7の内部でセルチューブ同士をサブバルブ(またはサブバルブおよび面ファスナ)によって接続してもよい。
接続した状態のセルチューブC1〜C8の内部に空気を充填すれば、円環状のチューブ体3をチューブ補強部材7の内部に配置することができる。接続部によって仮止めすることにより、組付け作業を効率よく行うことができる。
なお、面ファスナの代わりに、2つのセルチューブの一方の端部に凹部、他方の端部に凸を設けたスナップボタン、留め金、フックなどを接続部として各セルチューブに設けても良い。
図11Aおよび図11Bは、セルチューブの内側に収納可能なサブバルブの構造を示す図である。図11Cは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブを用いてセルチューブ同士を接続する前の状態を示す図である。図11Dは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブを用いてセルチューブ同士が接続された状態を示す図である。図11Eは、図11Aおよび図11Bに示すサブバルブと他のサブバルブとが接続された状態を示す図である。図11A、図11Bおよび図11Eは、セルチューブC2のサブバルブV22aを、他のサブバルブとの接続方向に沿った中心軸を含む面で切った断面を示す図である。図11Cおよび図11Dは、セルチューブC1のサブバルブV11とセルチューブC2のサブバルブV22aとでセルチューブ同士を接続する例を示す図である。
図11Aにおいて、サブバルブV22aは、セルチューブC2の端部から突出した状態である。サブバルブV22aは、弾性を有する部材を用いて成型されている。
図11Bにおいて、矢印YaおよびYbのように、サブバルブV22aをセルチューブC2の内側に押し込む方向に力を加えると、サブバルブV22aは、図中の破線の位置から実線の位置に変形する。実線の位置に変形したサブバルブV22aは、セルチューブC2の内側に収納された状態になる。
このため、図11Cに示すように、セルチューブC1のサブバルブV11とセルチューブC2のサブバルブV22aとを接近させ、両者を接続すると、図11Dに示すように、サブバルブV22aがセルチューブC2の内側に収納される。図11Dの状態では、セルチューブC1とセルチューブC2とが密着した状態で接続される。このとき、図11Eに示すように、サブバルブV11は変形せず、サブバルブV22aは変形する。
円環状に接続されたセルチューブC1〜C8のすべてのサブバルブを上記のようにセルチューブC1〜C8の内側に収納可能な構造にすることにより、空気充填後のチューブ体の形状を均一にすることができる。また、セルチューブの内側に収納されたサブバルブは、セルチューブで包まれることになり、走行時にサブバルブに加わる力を緩衝でき、サブバルブの損傷を防止できる。サブバルブV11、サブバルブV22aの取り付けられている部分の周囲に、図8〜図10を参照して説明した面ファスナを設け、セルチューブ同士をより強く接続してもよい。
なお、図11Dおよび図11Eの状態において、セルチューブC1とセルチューブC2とを引き離すと、サブバルブV22aは、図11Bの実線の位置から破線の位置に変形して図11Aの状態に戻る。
接続される2つサブバルブの一方に爪部、他方に凹部を設けておき、接続状態において爪部と凹部とが係合するようにしてもよい。図12Aは、爪部を有するサブバルブの例を示す斜視図である。図12Bは、爪部と係合する凹部を有するサブバルブの例を示す斜視図である。図12Cは、爪部を有するサブバルブと凹部を有するサブバルブとの接続途中の状態を示す断面図である。図12Dは、爪部を有するサブバルブと凹部を有するサブバルブとが接続された状態を示す断面図である。なお、図12Cおよび図12DはサブバルブV11bおよびサブバルブV22bを、サブバルブ同士の接続方向に沿った中心軸を含む面で切った断面を示す図である。
図12Aに示すように、サブバルブV22bの周囲に爪部T1〜T9が設けられている。サブバルブV22bの孔部Vhの中心軸から各爪部T1〜T9までの距離は同じである。サブバルブV22bは、図11Bを参照して先述したように、セルチューブの内側に押し込む方向に力を加えると、セルチューブの内側に収納された状態になる。このとき、爪部T1〜T9は、孔部Vhの中心軸に近づくように倒れる。
また、図12Bに示すように、サブバルブV11bの根元部分の外周に凹部Uが設けられている。爪部T1〜T9の先端部分は、凹部Uに係合できる形状になっている。
このため、図12Cに示すように、セルチューブC1のサブバルブV11bとセルチューブC2のサブバルブV22bとを接近させ、両者を接続すると、図12Dに示すように、サブバルブV11bは変形せず、サブバルブV22bは変形してセルチューブC2の内側に収納されるとともに、爪部T1〜T9は孔部Vhの中心軸に近づくように倒れる。図12Dの状態は、サブバルブV22bの爪部Tと、サブバルブV11bの凹部Uとが係合した状態である。
円環状に接続されたセルチューブC1〜C8のすべてのサブバルブを上記のようにセルチューブC1〜C8の内側に収納可能な構造にすることにより、空気充填後のチューブ体の形状を均一にすることができる。また、セルチューブの内側に収納されたサブバルブは、セルチューブで包まれることになり、走行時にサブバルブに加わる力を緩衝できる。これにより、サブバルブの損傷を防止し、サブバルブの耐久性を確保できる。さらに、爪部Tと凹部Uとが係合した状態になるので、セルチューブ同士がより強く接続され、セルチューブ同士の接続状態が解除されることを抑制できる。
なお、図12Dの状態において、セルチューブC1とセルチューブC2とを引き離すと、サブバルブV22bは、図12Aおよび図12Cに示す、元の状態に戻る。
さらに、セルチューブの内部の空気圧が低下した場合に、サブバルブ同士の接続状態が解除される構造を採用してもよい。図13は、空気圧が低下した場合に、接続状態が解除されるサブバルブの構造を示す図であり、他のサブバルブとの接続方向に沿った中心軸を含む面で切った断面を示す図である。
図13に示すサブバルブV52cは、セルチューブC5の端部に設けられたサブバルブである。サブバルブV52cは、図12を参照して説明したサブバルブV22bに弁Bを追加した構造である。弁Bは、軸Jを中心に回動可能になっている。
図14Aは、図13に示すサブバルブを用いてセルチューブ同士が接続された状態を示す図である。図14Bは、図13に示すサブバルブと他のサブバルブとが接続された状態を示す図である。図14Cは、一部のセルチューブが損傷した状態を示す図である。図14Dおよび図14Eは一部のセルチューブが損傷した場合に、サブバルブ同士の接続が解除されることを説明する図である。
図14Aは円環状に接続されたセルチューブC1〜C8のうち、セルチューブC3〜C5の部分を示す図である。図14Aに示す矢印の方向に空気が通ることが可能なように、サブバルブ同士が接続されている。例えば、セルチューブC4のサブバルブV41bとセルチューブC5のサブバルブV52cとが接続されている。サブバルブV41bとサブバルブV52cとが接続された状態では、サブバルブV41bは変形せずにセルチューブC5の内側に収納される。
このとき、サブバルブV52cとサブバルブV41bとは図14Bに示すように接続された状態になっている。すなわち、サブバルブV52cは変形してセルチューブC5の内側に収納され、サブバルブV52cの爪部TとサブバルブV41bの凹部Uとが係合している。そして、サブバルブV41bの先端部分が弁Bに接しており、弁Bが開いた状態(空気が通る状態)になっている。つまり、弁Bは、サブバルブV52cとサブバルブV41bとが接続された状態で開いて空気を通す。
このようにセルチューブC3〜C5が接続された状態において、タイヤ接地回転中に、図14Cに示すようにセルチューブC4が損傷すると、セルチューブC4に接続されているセルチューブC5の内圧が急激に低下する。すると、セルチューブC3〜C5において、セルチューブ同士の押圧が不均衡となり、セルチューブC5のサブバルブV52c付近が局所的に変形し、爪部Tが矢印Yd、Yeの方向に開いて、爪部Tと凹部Uとの係合状態が解除される。係合状態が解除されることにより、損傷したセルチューブのサブバルブV41bがサブバルブV52cから外れ易くなる。
タイヤ接地回転に伴い各セルチューブC3〜C5も繰り返し変形し、接続されたサブバルブV52cとサブバルブV41bとが外れる。このとき、図14Dに示すように、セルチューブC5内では、矢印Y1〜Y5のように空気が流れる。この空気の流れにより、弁Bは、図中の破線の位置から、軸Jを中心に矢印Ycの方向に実線の位置まで回動する。
弁Bが軸Jを中心に矢印Ycの方向にさらに回動すると、弁Bの回動は、図14Eに示す実線の位置で止まる。このとき、弁Bが閉じた状態(空気が通らない状態)になり、気密性が確保でき、セルチューブC5の内圧の低下を抑止する。つまり、弁Bは、サブバルブV52cとサブバルブV41bとの接続状態が解除された状態で閉じるため、セルチューブC5内の空気圧が抜けないようにする逆止弁として作用する。
なお、弁BをサブバルブV52cよりも曲げ剛性の高い部材で形成してもよい。こうすることにより、セルチューブC4の内圧が低下した場合に、弁Bの回動によってサブバルブV41bの先端部分を押して、爪部Tと凹部Uとの係合状態を解除するための補助をし、弁Bを閉じつつ、サブバルブV41bをセルチューブC5の外側に押し出す作用を強めることができる。
チューブ体3を、互いに気室が独立している複数のセルチューブC1〜C8によって構成し、各セルチューブC1〜C8が独立して着脱可能とすることにより、1つのセルチューブがパンクしたとしても、他のセルチューブで荷重を保持することができるので、パンク後も走行を継続することができる。また、パンクが発生した場合に、損傷したセルチューブは走行による回転により、接地と非接地を繰り返し、局所的な振動が増えることになるため、ドライバーがパンクしたことを検知しやすくなる、かつ、損傷がタイヤ全体に伝播することを遅くさせることができる。さらに、パンクが発生した場合に、パンクしたセルチューブのみを交換すればよい。
図15はトレッドリング5の斜視図である。トレッドリング5は中実の弾性体である。トレッドリング5は、タイヤ周方向全周に亘って延在し、全体としてリング形状を有する。トレッドリング5は、通常の空気入りタイヤにおいてトレッドゴムの材料として使用される公知の材料から構成される。トレッドリング5の外周面51は、タイヤ転動時に路面に接地し、空気入りタイヤのトレッド面に相当する。トレッドリング5の外周面51には、ウェット路面における走行性能の向上等のために、所定の模様のトレッドパターンが形成されている。また、トレッドリング5の内周面53にも、所定の模様のトレッドパターンが形成され、タイヤ径方向に延在する貫通孔55によってトレッドリング5の外周面51と内周面53とが連通していてもよい。このことによって、より効率的に路面の水を接地面から排出することができる。
組立てタイヤ100では、空気入りタイヤのビード部、サイドウォール部及びショルダー部に相当する部分が存在せず、タイヤ内にカーカス等が配設されていない。このため、カーカス、ベルト、トレッド、ビード等の各パーツを、個別に作製し、その後、成形機で一本のタイヤに組み上げる必要がないので、製造が容易である。また、一つのタイヤに使用するゴムの量を少なくすることができる。
ランフラットタイヤを含む従来の空気入りタイヤでは、タイヤがパンクすると、タイヤ全体を交換しなければならない。一方、組立てタイヤ100では、タイヤがパンクしても、チューブ体3又はパンクしたセルチューブのみを交換すればよいので、パンクによるタイヤの交換コストが低減される。また、トレッドリング5が摩耗した場合、トレッドリング5のみを交換することができる。さらに、種々のトレッドパターン及び材料を有する複数のトレッドリングを使い分けることで、路面の状況に応じた所望の性能を容易に得ることができる。
また、組立てタイヤ100では、空気入りタイヤのように、タイヤ転動時に路面から受ける衝撃をチューブ体3内の気体で緩衝することができる。このため、組立てタイヤ100は空気入りタイヤと同等の乗り心地性能を有することができる。
さらに、組立てタイヤ100では、タイヤ転動時にトレッドリング5の接地部の代わりにチューブ体3が変形しやすい。すなわち、タイヤ転動時にタイヤ全体が偏芯変形し、タイヤの回転中心が偏るので、トレッド部の接地部の変形が小さくなる。このため、エネルギー損失が小さくなり、タイヤの転がり抵抗が小さくなる。この結果、組立てタイヤ100は優れた燃費性能を有することができる。
組立てタイヤ100は、さらに、チューブ体3を少なくとも部分的に包囲するチューブ補強部材7を備えている。図16はチューブ補強部材7の部分斜視図を示す。図16では、分かりやすくするために、チューブ補強部材7の一部が切断されて省かれている。チューブ補強部材7は、タイヤ周方向全周に亘って延在し、全体として中空のリング形状を有する。チューブ補強部材7はチューブ体3に被せられ、チューブ補強部材7の中空部分にはチューブ体3が収まる。本実施形態では、チューブ補強部材7はチューブ体3のタイヤ径方向外側及びタイヤ幅方向外側を包囲する。なお、チューブ補強部材7は、シート形状を有し、チューブ体3に被せられた後に、全体としてリング形状を有するように両端部が接着されてもよい。
チューブ補強部材7はコードから成り、コードは、例えば、織物であり、縦糸と横糸とが90°で交差している二軸織物、二本の縦糸が一本の横糸に対して60°で交差している三軸織物、又は、二軸織物の縦横に交差する糸に、更に斜め45°に二本の糸を交差させた四軸織物である。コードの材料は、例えば、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミド、ポリケトン、ポリエチレンナフタレート、又はこれらの混合物である。コードは、単線、撚り線のいずれでもよい。また、コードは、ゴムや樹脂で被覆されていてもよいし、ディッピング処理などによって予め表面処理されているものでもよい。
図17は、チューブ補強部材7の部分平面図であり、チューブ補強部材7の構成の一例を示す。チューブ補強部材7の織り方としては、平織り、綾織り、3軸織りなどを利用できる。図17の例では、チューブ補強部材7のコードは、縦糸71と横糸73とが90°で交差している二軸織物である。
チューブ体3は、リム11に組み付けられた後、内部に気体が充填されると、タイヤ径方向及びタイヤ幅方向に膨張する。このとき、タイヤ径方向内側への膨張はリム11によって抑制され、タイヤ径方向外側への膨張はトレッドリング5によって抑制される。しかしながら、チューブ体3のタイヤ幅方向外側には部材が存在しないため、チューブ体3のタイヤ幅方向外側への膨張を抑制することができない。このため、リム11又はトレッドリング5に対するチューブ体3のタイヤ幅方向位置がタイヤ転動時にずれることがあり、このことは、乗り心地性能の低下と、転がり抵抗の増加、ひいては燃費性能の低下とをもたらす。
本実施形態では、チューブ体3にチューブ補強部材7が被せられ、チューブ補強部材7がチューブ体3のタイヤ径方向外側及びタイヤ幅方向外側を包囲しているので、チューブ体3のタイヤ径方向外側及びタイヤ幅方向外側への膨張を抑制することができる。このため、チューブ補強部材7を備えた組立てタイヤ100は、より優れた乗り心地性能及び燃費性能を有することができる。
また、チューブ補強部材7は、チューブ体3の外面を覆っているので、突起物等によってチューブ体3が損傷することを低減することができる。したがって、チューブ補強部材7はタイヤのパンク耐性を向上させることもできる。
組立てタイヤ100はリム11に組み付けられて使用される。リム11はアルミニウム等の材料から構成される。また、リム11は、空気入りタイヤと共に用いられる通常のリムであってもよい。
チューブ補強部材7はリム11に固定されていることが好ましい。このことによって、タイヤ転動時におけるチューブ補強部材7の位置ずれを低減することができるので、より効果的にチューブ体3の膨張をチューブ補強部材7で抑制することができる。以下、チューブ補強部材7をリム11に固定するための例示的な五つの態様について説明する。
第1の態様では、組立てタイヤ100は、さらに、円環状の二本の固定リング13を備える。図18は固定リング13の正面図を示す。固定リング13は中実の弾性体である。固定リング13は、タイヤ周方向全周に亘って延在し、全体としてリング形状を有する。固定リング13は、例えば、ブチルゴムのような合成ゴム、天然ゴム、スチール及びアルミニウム合金のような金属、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、又は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)及びガラス繊維強化プラスチック(GFRP)のような繊維強化プラスチック等から構成される。
図19は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体100aのタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材7aをリム11aに固定するための第1の態様を示す。図20は、固定リング13を備えた組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体100aの正面図を示す。図19及び図20に示すチューブ式タイヤ・リム組立体100aは、チューブ体3aと、リング状のトレッドリング5aと、チューブ補強部材7aと、を備える。チューブ式タイヤ・リム組立体100aは、リム11aに装着されている。チューブ式タイヤ・リム組立体100aは、チューブ体3aの径方向外側の面が、チューブ補強部材7aを介してトレッドリング5aの径方向内側の面と接する。
図19に示されるように、二本の固定リング13は、チューブ体3aよりもタイヤ径方向内側において、圧入、接着等によってリム11aに組み付けられる。チューブ補強部材7aのタイヤ径方向最内部は、固定リング13の周りにタイヤ幅方向内側から外側に向かって巻き付けられ、リム11aと固定リング13との間で狭持される。固定リング13のタイヤ子午断面形状は、チューブ補強部材7aをリム11aに押圧することができれば、図19に示される形状に限定されない。二本の固定リング13を用いることによって、空気入りタイヤと共に用いられる通常のリム11aを用いてチューブ補強部材7aをリム11aに固定することができる。二本の固定リング13は、チューブ補強部材7aと一体になっていても別体になっていてもよい。
なお、図19に示すように、チューブ補強部材7aは、チューブ体3aを包囲した状態において、少なくとも、トレッドリング5aのタイヤ幅方向の端部の位置から、リム11aの端部の位置まで、配置されることが好ましい。少なくとも、トレッドリング5aのタイヤ幅方向の端部の位置から、リム11aの端部の位置までの範囲Hのチューブ体3aを覆うようにチューブ補強部材7aが配置されていれば、耐圧性およびタイヤ剛性を確保できる。なお、チューブ補強部材7aはチューブ体3aの全体を包囲してもよい。
図21は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体100bのタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材7bをリム11bに固定するための第2の態様を示す。図22は、チューブ式タイヤ・リム組立体100cのタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材7cをリム11cに固定するための第3の態様を示す。
第2の態様では、リム11bのフランジ111bの内側(チューブ体3b側)に固定溝113bが形成され、チューブ補強部材7bは固定ツメ73bを有する。第3の態様では、リム11cのフランジ111cの外側(チューブ体3cとは反対側)に固定溝113cが形成され、チューブ補強部材7cは固定ツメ73cを有する。第2及び第3の態様では、チューブ補強部材7b、7cの固定ツメ73b、73cがリム11b、11cの固定溝113b、113cと嵌合することによって、チューブ補強部材7b、7cはリム11b、11cに固定される。
なお、チューブ補強部材7b、7cが複数の固定ツメ73b、73cを有し、複数の固定溝113b、113cがタイヤ周方向全周に亘って所定の間隔でリム11b、11cに形成されていることが好ましい。このことによって、チューブ補強部材7b、7cをより強固にリム11b、11cに固定することができる。なお、固定ツメ73b、73cはタイヤ周方向全周に亘って実質的に連続し、固定リング13のようなリング形状を成していると更に好ましい。
図23〜図28は、それぞれ、固定ツメ及び固定溝の形状の一つの例を示す。図23〜図28に示されるように、固定ツメ73d〜73iのタイヤ子午断面形状は、例えば、円、半円、連なる二つの半円、三角形、四角形、台形等である。この場合、固定溝113d〜113iは固定ツメ73d〜73iと相補的な形状を有する。
図29は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体100dのタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材7dをリム11dに固定するための第4の態様を示す。第4の態様では、リム11dのフランジ111dの外側(チューブ体3dとは反対側)にボルト穴115dが形成され、チューブ補強部材7dに貫通孔75dが形成されている。ボルト穴115dには雌ネジが切られている。第4の態様では、二本のボルト15がそれぞれチューブ補強部材7dの貫通孔75dを通ってボルト穴115dと螺合することによって、チューブ補強部材7dはリム11dに固定される。
なお、貫通孔75d及びボルト穴115dがタイヤ周方向全周に亘って所定の間隔で形成され、チューブ補強部材7dが複数のタイヤ周方向位置においてボルト15でリム11dに固定されることが好ましい。このことによって、チューブ補強部材7dをより強固にリム11dに固定することができる。
図30は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体100eのタイヤ子午断面図を示し、チューブ補強部材7eをリム11eに固定するための第5の態様を示す。第5の態様では、リム11eのタイヤ幅方向中央部分に挿入孔117が形成され、チューブ補強部材7eに貫通孔75eが形成されている。第5の態様では、ボルト15がリム11eの挿入孔117及びチューブ補強部材7eの貫通孔75eを通ってナット17と螺合することによって、チューブ補強部材7eはリム11eに固定される。
なお、貫通孔75e及び挿入孔117がタイヤ周方向全周に亘って所定の間隔で形成され、チューブ補強部材7eが複数のタイヤ周方向位置においてボルト15でリム11eに固定されることが好ましい。このことによって、チューブ補強部材7eをより強固にリム11eに固定することができる。
ここで、チューブ式タイヤは、互いに別体の部品として提供された、複数のセルチューブによって構成されるチューブ体と、トレッドリングと、チューブ補強部材とをリムに対して組み立てることで製造される。例えば、タイヤ販売店において、タイヤの販売時に店員が装着するリムに対して各部品を配置し、組み立てるようにしてもよい。また、タイヤの使用直前に、ユーザがチューブ式タイヤを組み立てるようにしてもよい。チューブ式タイヤは、上記構成とすることで組み立て式とすることができ、タイヤの軽量化、部品点数の軽減、それによる製造工程の簡素化を実現できる。また、組み立て式であるため、組み立て後の解体及び部品交換が容易である。つまり、チューブと、トレッドリングと、チューブ補強部材とは、互いに別体の部品で組み立てられ、分離可能である。以下、組立てタイヤの製造方法について説明する。
チューブ、トレッドリング及び固定リングは、それぞれ、材料の混合工程、材料の加工工程、加硫工程、加硫後の検査工程等を経て製造される。リムは、鋳造、鍛造、射出成形、切削加工等によって製造される。
図31は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体の組み立て方法の例を示す図である。図31に示すように、ステップS1では、各パーツは以下のように組み立てられる。最初に、リム11のインナー側(車体に近い側)にチューブ補強部材7の一端を固定リング13によって取付ける。そして、ステップS2では、チューブ補強部材7の他端をリム11のアウター側(車体から遠い側)に寄せる。なお、リム11は、セルチューブC1のエアバルブV1に対応する孔部11hを有している。
次に、ステップS3では、サブバルブによって、または面ファスナなどの接続部が設けられていればサブバルブおよび接続部によって、セルチューブC1〜C8を接続し、リム11のアウター側の、チューブ補強部材7とリム11との隙間から、接続された状態のセルチューブC1〜C8をチューブ補強部材7の内部へ導入する。気体が充填されていないセルチューブC1〜C8をチューブ補強部材7の内部へ導入し、チューブ補強部材7の内部でセルチューブC1〜C8を接続してもよい。セルチューブC1のエアバルブV1は、リム11に設けられている孔部11hに挿入する。
次に、ステップS4では、リム11のアウター側にチューブ補強部材7の他端を固定リング13によって取付ける。その後、セルチューブC1のエアバルブV1からセルチューブC1〜C8の内部に気体を充填する。ステップS5では、トレッドリング5をチューブ補強部材7のタイヤ径方向外側に配設する。このとき、トレッドリング5は、チューブ補強部材7に接着されることによって、チューブ補強部材7に固定してもよい。ステップS6では、セルチューブC1のエアバルブV1からセルチューブC1〜C8に、さらに気体を充填することによって、セルチューブC1〜C8は、リム11の外周面に密着する。
なお、上記は2回に分けてセルチューブの内部に気体を充填する例について説明したが、異なるタイミング(例えばセルチューブがリムに組み付けられる前)において気体を充填してもよい。
トレッドリング5は、チューブ補強部材7の表面に、接着剤によって接着されてもよい。トレッドリング5とチューブ補強部材7とが接着剤によって接着されることにより、トレッドリング5とチューブ補強部材7との界面の接続状態の耐久性を確保することができる。接着力を強固にするために、チューブ補強部材7の少なくとも接着面に表面処理を施してもよい。
トレッドリング5とチューブ補強部材7との接着に用いる接着剤には、例えば、2液混合タイプの接着剤、より好ましくは2液混合室温硬化タイプの接着剤を用いることができる。熱や電気などの刺激によって硬化や軟化などの可逆反応を起こす刺激応答タイプの接着剤を用いてもよい。
なお、チューブ体3とチューブ補強部材7とは接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。
図32は、トレッドリングの他の例を示す図である。図32は、組立てタイヤ100を含むチューブ式タイヤ・リム組立体のタイヤ子午断面を示す。図32において、トレッドリング5cは、補強層50を内包している。補強層50を内包しているトレッドリング5cは、補強層50を内包しない場合よりも剛性が高い。補強層50は、トレッドリング5cの最外層のゴムよりも曲げ剛性が高い材料を用いて形成する。例えば、スチール、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミド、ポリケトン、ポリエチレンナフタレート、又はこれらの混合物などの有機繊維コードによって補強されたゴム層を補強層50として用いてもよい。コードは、単線でもよいし、撚り線でもよい。また、熱硬化性又は熱可塑性の樹脂を含む材料で補強層50を構成してもよい。補強層50を内包しているトレッドリング5cを用いることにより、より安定した走行を維持することができる。
図33は、組立てタイヤに用いるチューブ体の他の例の概略構成を示す斜視図である。図33に示すチューブ体314は、チューブ体314が幅方向に3つのセルチューブ330、332、334を有する。セルチューブ330、332、334は、それぞれ少なくとも2つのサブバルブ(図示せず)を有する。セルチューブ330と332とは少なくとも2つのサブバルブ(図示せず)で接続されている。また、セルチューブ332と334とは複数のサブバルブ(図示せず)で接続されている。また、ホイール312は、セルチューブ330、332、334に対応して、径方向外側に突出し、周方向に伸びている隔壁340が4つ設けられ、幅方向が3つの部屋342に分割されている。セルチューブ330、332、334は、3つの部屋342のそれぞれに配置されている。つまり、チューブ体314は、複数のセルチューブ330、332、334が、回転軸に平行な方向である幅方向に隣接して配置されている。
なお、図8〜図10に示した面ファスナなどの接続部をセルチューブ330、332、334の端部に設けておき、接続部によってセルチューブ同士を接続し着脱可能にしても良いし、接続されたセルチューブ330、332、334の少なくとも一部を先述したチューブ補強部材で包囲しても良い。セルチューブ330、332、334を包囲したチューブ補強部材は、トレッドリング(図示せず)と接着されても良いし、ホイール312に固定されても良い。
図33に示すように、チューブ体314をセルチューブ330、332、334によって形成することで、1つのセルチューブがパンクしても他のセルチューブが残るため、走行を継続することが可能となる。また、図33に示す例では、チューブ体314を幅方向に分割したセルチューブ330、332、334としているため、1つのセルチューブがパンクしても、周方向の全域に空気が充填されたセルチューブ330、332、334のいずれか2つが残っている状態とすることができる。これにより、より安定した走行を維持することができる。
また、図33に示すセルチューブ330、332、334が、それぞれ周方向にも複数のセルチューブが接続された構造になっていてもよい。つまり、タイヤ幅方向およびタイヤ周方向に分割されたセルチューブを接続した構造になっていてもよい。その場合、各セルチューブ同士が、逆止弁によるサブバルブで円環状に接続されていればよい。
なお、図33に示すセルチューブ330、332、334が、それぞれタイヤ径方向にも複数のセルチューブが接続された構造になっていてもよい。図1に示すセルチューブC1〜C8が、それぞれタイヤ径方向にも複数のセルチューブが接続された構造になっていてもよい。
100 組立てタイヤ
100a、100b チューブ式タイヤ・リム組立体
3、3a、3b、3c、314 チューブ体
5、5c トレッドリング
50 補強層
51 外周面
53 内周面
55 貫通孔
7、7a、7b、7d、7e チューブ補強部材
71 縦糸
73 横糸
73b、73c 固定ツメ
75d、75e 貫通孔
11、11a、11b、11c、11d、11e リム
11h 孔部
111b、111c フランジ
113b、113c 固定溝
115d ボルト穴
117 挿入孔
13 固定リング
15 ボルト
17 ナット
330、332、334、C1〜C8 セルチューブ
340 隔壁
B 弁
J 軸
T 爪部
U 凹部
V1 エアバルブ
V11、V11b、V12、V21、V22、
V22a、V41b、V52c、V81、V82 サブバルブ

Claims (21)

  1. 回転軸に連結されるホイールに対して組み立てられる組立てタイヤであって、
    前記ホイールの径方向外側に配置された弾性体のチューブ体と、
    前記チューブ体の少なくとも一部を包囲するチューブ補強部材と、
    前記チューブ補強部材の前記径方向外側に、内周面が前記チューブ補強部材の外周面と接触して配置されたトレッドリングと、を有し、
    前記チューブ体は、複数のセルチューブを有し、
    前記セルチューブは、内部に空気が充填された気室であり、少なくとも2つのエアバルブを有し、
    前記エアバルブは、他のセルチューブと接続する組立てタイヤ。
  2. 前記チューブ体は、前記エアバルブが、隣接するセルチューブのエアバルブと接続する請求項1に記載の組立てタイヤ。
  3. 前記エアバルブは、逆止弁である請求項1又は2に記載の組立てタイヤ。
  4. 前記エアバルブは、隣接する前記セルチューブ同士をタイヤ周方向に接続した場合の、周方向の端部に設けられた請求項1から3のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  5. 前記セルチューブは、
    前記エアバルブのうちの1つが、接続しているセルチューブへ空気を通し、かつ、前記接続しているセルチューブからの空気を通さず、
    前記エアバルブのうちの他の1つが、接続しているセルチューブへ空気を通さず、かつ、前記接続しているセルチューブからの空気を通す
    請求項1から4のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  6. 前記チューブ体は、前記複数のセルチューブが円環状に接続され、接続された前記エアバルブを介して前記複数のセルチューブを流れる空気の方向が一方向に規制される請求項1から5のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  7. 前記チューブ体は、前記複数のセルチューブの少なくとも1つが、前記セルチューブ同士を接続するためのエアバルブとは別に、前記チューブ体全体に空気を導入するためのエアバルブを有する請求項1から6のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  8. 前記チューブ体は、前記複数のセルチューブの少なくとも1つが、前記エアバルブを前記セルチューブの内側に収納可能な請求項1から7のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  9. 前記セルチューブの内側に収納可能なエアバルブの周囲に設けられた爪部と、
    前記収納可能なエアバルブと接続される他のエアバルブに設けられ、前記爪部と係合可能な凹部とをさらに有し、前記収納可能なエアバルブを前記セルチューブの内側に押し込むと前記爪部と前記凹部とが係合する請求項8に記載の組立てタイヤ。
  10. 前記収納可能なエアバルブは、弁を有し、
    前記弁は、前記収納可能なエアバルブと前記他のエアバルブとが接続された接続状態で開いて空気を通し、かつ、前記接続状態が解除された状態で閉じる請求項9項に記載の組立てタイヤ。
  11. 前記チューブ体は、径方向外側の面が、前記トレッドリングの径方向内側の面と前記チューブ補強部材を介して接している請求項1から10のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  12. 複数の前記セルチューブと、前記トレッドリングと、前記チューブ補強部材とが、互いに別体の部品で組み立てられ、分離可能である請求項1から11のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  13. 前記チューブ体は、複数の前記セルチューブが、前記回転軸周りの方向である周方向に隣接して配置されている請求項1から12のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  14. 前記チューブ体は、前記複数のセルチューブが、前記回転軸に平行な方向である幅方向に隣接して配置されている請求項1から12のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  15. 前記複数のセルチューブは、互いに独立して着脱可能である請求項1から14のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  16. 前記セルチューブは、前記エアバルブの他に、他の前記セルチューブと接続する接続部を有する請求項1から15のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  17. 前記チューブ補強部材は、コードを含む、請求項1から16のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  18. 前記トレッドリングは、最外層のゴムよりも曲げ剛性が高い材料を含む補強層を内包する請求項1から17のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  19. 前記チューブ補強部材は、前記トレッドリングと接着されている、請求項1から18のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  20. 前記チューブ補強部材は、前記ホイールに固定されている、請求項1から18のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
  21. 前記チューブ補強部材は、タイヤ子午断面において、少なくとも前記トレッドリングの前記幅方向の端部の位置から前記幅方向の端部と同じ側の前記ホイールのリムの端部の位置まで、配置されている請求項1から20のいずれか1項に記載の組立てタイヤ。
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