以下、図面に基づいて、本願の開示する乱雑度の変化の傾向監視方法、乱雑度の変化の傾向監視プログラムおよび乱雑度の変化の傾向監視装置の実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施例の監視システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す監視システム1は、例えば、入居施設10の一例である高齢者向けの介護付き入居施設において、入居者による居室の散らかりの片付けの状態を監視するための情報を提供する。図1に示す監視システム1は、カメラ11a〜11eと、管理者端末50と、サーバ装置100とを有する。カメラ11a〜11eは、入居施設10の区画10aの各所に設置される。なお、以下の説明では、カメラ11a〜11eを区別しない場合には、単にカメラ11と称する。
入居施設10は、区画10aと類似する間取りの複数の区画を有し、各区画には、区画10aと同様に複数のカメラ11が各所に設置される。なお、以下の説明では、複数の区画のうち、区画10aを例として説明するが、区画の数は限定されず、監視システム1は、任意の数の区画に設置されたカメラ11を有してもよい。また、図1には、システムが1つの管理者端末50を有する場合を示したが、管理者端末50の数は限定されず、監視システム1は、任意の数の管理者端末50を有してもよい。
カメラ11、管理者端末50およびサーバ装置100の間は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワークNには、有線または無線を問わず、インターネット(Internet)を始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
監視システム1は、高齢者が入居する区画10aの各居室に設置されたカメラ11で、時間の経過に応じて順次取得された居室の撮像画像を解析して、居室の乱雑度を算出する。監視システム1は、算出した乱雑度の時間的な変化の傾向が、より高い乱雑度となる傾向、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、片付けが出来なくなってきている旨を管理者に通知する。これにより、監視システム1は、入居者の日常生活動作の変化を監視するので、入居者の生活能力の衰えを検知できる。また、監視システム1は、算出した乱雑度の時間的な変化の傾向が、より低い乱雑度となる傾向、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、片付けを始めた旨を管理者に通知する。これにより、監視システム1は、入居者の日常生活動作の変化を監視するので、入居者の自立傾向への努力を検知できる。
カメラ11は、例えば、通信機能を有するネットワークカメラであり、ネットワークNに接続されることで、サーバ装置100に撮像した画像を送信する。すなわち、カメラ11は、撮像センサであり、特定の領域の状態を検出するセンサである。カメラ11は、例えば、撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等を用いて、画像を撮像する。カメラ11は、撮像素子が受光した光を光電変換しA/D(Analog/Digital)変換を行って画像を生成する。カメラ11は、生成した画像を、ネットワークNを介してサーバ装置100に送信する。なお、カメラ11は、サーバ装置100から撮影方向等の指示を受信して、撮影方向を変化させるようにしてもよい。また、カメラ11は、例えば、区画10aの各居室の天井の中央または隅等に設置される。
管理者端末50は、例えば、入居施設10の管理者が用いるコンピュータである。管理者端末50は、サーバ装置100から受信した入居施設10内の各区画の入居者の片付けに関する情報等を表示させて、管理者に提示する。かかる管理者端末50の一例としては、可搬型のパーソナルコンピュータを採用できる。管理者端末50には、上記のパーソナルコンピュータなどの可搬型の端末のみならず、据置型のパーソナルコンピュータを管理者端末50として採用することもできる。また、管理者端末50は、可搬型の端末としては、上記のパーソナルコンピュータの他にも、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末等を採用することもできる。
次に、サーバ装置100の構成について説明する。図1に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、サーバ装置100は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイスなどの機能部を有することとしてもかまわない。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介してカメラ11および管理者端末50と有線または無線で接続され、カメラ11および管理者端末50との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部110は、カメラ11から画像を受信し、管理者端末50から制御情報を受信する。通信部110は、受信した画像または制御情報を制御部130に出力する。また、通信部110は、制御部130から入力された通知画面等を管理者端末50に送信する。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、入居者データベース121と、カメラ設置テーブル122と、センシング情報データベース123と、特性判定テーブル124と、メッセージデータベース125とを有する。なお、以下の説明では、データベースをDBと省略して示す。また、記憶部120は、制御部130での処理に用いる情報を記憶する。
入居者DB121は、各区画に入居する入居者を、管理者、特性等と対応付けて記憶する。図2は、入居者データベースの一例を示す図である。図2に示すように、入居者DB121は、「部屋ID」、「入居者名」、「管理者名」、「管理者連絡先」、「標準エッジライン数」、「特性」、「特性判定日」、「入居年月日」といった項目を有する。入居者DB121の管理者名、管理者連絡先といった項目は、予め管理者端末50等を用いて登録される。
「部屋ID」は、入居施設10の各区画を識別する。「入居者名」は、入居施設10の各区画に入居する入居者を示す。なお、入居者は、所定の領域の居住者である。ここで、所定の領域は、例えば、入居施設10の各区画でもよいし、各区画の各居室でもよい。「管理者名」は、入居施設を管理する管理者、例えば、ケアマネージャを示す。「管理者連絡先」は、管理者の連絡先として、例えば、メールアドレス等を示す。「標準エッジライン数」は、基準乱雑度を示し、各区画の居室内が整理されている状態の乱雑度である。エッジラインは、例えば、居室内を撮像した画像に対してエッジフィルタを適用して輝度勾配を検出し、輝度勾配に基づいて直線成分を算出し、直線成分に基づいて算出されたラインである。例えば、本であれば、各辺が直線成分を有するので、エッジラインを4本算出できる。なお、標準エッジライン数は、各区画の居室の標準エッジライン数の合計値でもよいし、代表的な居室、例えばリビングの標準エッジライン数でもよい。以下の説明では、乱雑度の一例としてエッジライン数を用いた場合であって、リビングの標準エッジライン数を用いる場合について説明する。
「特性」は、各区画に入居する入居者の片付けに対する特性を示す。特性は、例えば、異なる片付けの特性を示す特性A、BおよびCの3つに分類することができる。「特性判定日」は、特性を判定した日を示す。「入居年月日」は、入居者の入居年月日を示す。
カメラ設置テーブル122は、入居施設10の区画ごとに、設置されるカメラ11の設置数と、各カメラ11のID、設置場所および標準エッジライン数とを対応付けて記憶する。図3は、カメラ設置テーブルの一例を示す図である。図3に示すように、カメラ設置テーブル122は、「部屋ID」、「カメラ設置数」、カメラ11ごとの「カメラID」、「設置場所」および「標準エッジライン数」といった項目を有する。
「部屋ID」は、入居施設10の各区画を識別する。「カメラ設置数」は、部屋IDで識別される各区画に設置されるカメラ11の数を示す。「カメラID」は、区画ごとの各居室に設置されるカメラ11を識別する。「設置場所」は、各カメラ11が設置される区画内の居室等を示す。「標準エッジライン数」は、基準乱雑度を示し、居室内が整理されている状態の乱雑度である。標準エッジライン数は、入居者ごとに異なるので、例えば、毎朝の乱雑度を取得して、平均値を求めるようにしてもよい。
センシング情報DB123は、所定の時間ごとの各居室の乱雑度であるエッジライン数と、入居者が在室中であるか否かを示す入居者在室フラグとを対応付けて記憶する。図4は、センシング情報データベースの一例を示す図である。図4に示すように、センシング情報DB123は、「日時」、「エッジライン数」、「入居者在室フラグ」といった項目を有する。なお、センシング情報DB123は、例えば、区画10aの居室ごとに設けてもよいし、区画10aの各居室のエッジライン数の合計値と、区画10a内に入居者が在室中であるか否かを示す入居者在室フラグとを有するようにしてもよい。
「日時」は、カメラ11から画像を受信した日時、または、カメラ11が画像を撮像した日時を示し、例えば、10秒ごとに1枚撮像される場合には、10秒ごとに1つのレコードとする。「エッジライン数」は、居室内の乱雑度を示す。「入居者在室フラグ」は、入居者が居室に在室している場合を「1」で示し、入居者が居室に在室していない場合を「0」で示す。
特性判定テーブル124は、特性と、その特性の条件とを対応付けて記憶する。図5は、特性判定テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、特性判定テーブル124は、「特性」、「条件」といった項目を有する。
「特性」は、各区画に入居する入居者の片付けに対する特性を示す。特性は、例えば、異なる片付けの特性を示す特性A、BおよびCの3つに分類することができる。「条件」は、特性を判定するための条件を示す。条件は、例えば、特性Aは、退室時に常に片付ける場合を示し、特性Bは、居室内がある程度散らかってきた場合に、たまに片付ける場合を示し、特性Cは、片付けられない場合を示す。
メッセージDB125は、特性と、特性に対応して通知するメッセージとを対応付けて記憶する。図6は、メッセージデータベースの一例を示す図である。図6に示すように、メッセージDB125は、「ID」、「特性」、「退室直後の状態」、「メッセージ」といった項目を有する。
「ID」は、通知画面に表示するメッセージを識別する。「特性」は、特性判定テーブル124の同一の項目に対応する。なお、特性の「全て」は、特性A、BおよびCのいずれの場合も含むことを示す。「退室直後の状態」は、入居者が退室した直後の居室内の状態を示す。「メッセージ」は、IDおよび特性に応じて通知画面に表示するメッセージの内容を示す。
図1の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部130は、取得部131と、算出部132と、判定部133と、通知部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
取得部131は、カメラ11から通信部110を介して居室の画像、すなわちセンサ情報を取得する。取得部131は、例えば、10秒ごとに居室の状態を撮像した撮像画像を取得する。取得部131は、取得した画像を算出部132に出力する。なお、取得部131は、センサ情報として他の情報を取得してもよい。取得部131は、例えば、居室内に照射光を照射し、照射光の反射光を含む撮像画像を取得してもよい。また、取得部131は、例えば、レーザ光を照射して距離を計測する距離センサから距離情報を取得してもよい。なお、取得部131は、取得した撮像画像を記憶部120に記憶してもよい。また、以下の説明では、所定の領域の一例として、居室の画像を取得した場合について説明する。
算出部132は、取得部131から画像が入力されると、画像に対して画像解析を行う。算出部132は、例えば、エッジフィルタにて画像の輝度勾配を検出する。算出部132は、画像の各画素について、周囲の輝度勾配の強度が一定範囲で、かつ隣接している画素をエッジ成分として結合して直線成分を算出する。算出部132は、例えば、居室内に長方形の机が設置され、仮に天井方向から撮影した場合には、机の縁と床面との境界は直線であり、机と床面との輝度が異なるので、当該境界の画素をエッジ成分として結合して直線成分を算出する。また、算出部132は、例えば、床に衣服が置かれている場合には、衣服の縁と床面との境界の画素について同様の処理を行うが、衣服の縁は曲線である場合がある。このとき、算出部132は、曲線を所定の長さの直線で近似して直線成分を算出する。算出部132は、算出した直線成分に基づいて、直線成分の本数、すなわち、エッジライン数を算出する。算出部132は、画像の撮像日時と、算出したエッジライン数とを対応付けて、センシング情報DB123に記録する。すなわち、算出部132は、エッジライン数により、乱雑度を算出する。また、算出部132は、例えば、所定期間の片付けられた状態のエッジライン数の平均を標準エッジライン数として、入居者DB121に記録する。
また、算出部132は、入力された画像に対して、例えば、記憶部120に記憶されている頭部のテンプレート画像とのマッチングを取ることにより、人物の頭を検出する。算出部132は、例えば、居室の一例としてリビング内で人物の頭を検出しない場合には、入居者はリビングには在室していない(退出している)と判定する。算出部132は、入居者が在室していないと判定した場合には、入力された画像の撮像日時に対応する入居者在室フラグを「0」に設定して、センシング情報DB123に記録する。
算出部132は、例えば、リビング内で人物の頭を検出した場合には、入居者はリビングに在室していると判定する。算出部132は、入居者が在室していると判定した場合には、入力された画像の撮像日時に対応する入居者在室フラグを「1」に設定して、センシング情報DB123に記録する。
判定部133は、管理者端末50から特性判定処理を実行する指示を受信すると、センシング情報DB123を参照して、各入居者に対して特性判定を実行する。判定部133は、入居者DB121を参照して、入居者の部屋ID、特性、特性取得日および入居年月日等を取得する。判定部133は、特性判定が必要か否かを判定する。すなわち、判定部133は、入居者が入居してから3ヶ月経過して特性が記録されていない、または、特性判定日から3ヶ月が経過したか否かを判定する。判定部133は、入居してから3ヶ月経過して特性が記録されていない、または、特性判定日から3ヶ月が経過した場合には、当該入居者に対して特性判定を実行する。判定部133は、入居してから3ヶ月経過して特性が記録されている、または、特性判定日から3ヶ月が経過していない場合には、次の入居者がいるか否かを判定する。
判定部133は、特性判定が必要である場合、すなわち、特性判定を実行する場合には、入居者DB121から標準エッジライン数を取得する。また、判定部133は、センシング情報DB123から、入居者に対応するセンシング情報のうち、入居者在室フラグが「1」の開始時および終了時のエッジライン数を取得する。すなわち、判定部133は、例えば、3ヶ月間のセンシング情報から入居者在室フラグ「1」の開始時および終了時のエッジライン数を複数取得する。
判定部133は、取得した複数の開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内であるか否かを判定する。判定部133は、開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内である場合には、入居者DB121の当該入居者の特性にAを特性判定日とともに記録する。ここで、標準エッジライン数から所定範囲内とは、例えば、標準エッジライン数から±10%以内である場合とすることができる。また、判定部133は、開始時および終了時のエッジライン数のうち、標準エッジライン数から所定範囲内でない場合の回数が、例えば全体の10%以内であれば、入居者DB121の当該入居者の特性にAを特性判定日とともに記録するようにしてもよい。
判定部133は、開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内でない場合には、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがあるか否かを判定する。判定部133は、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがある場合には、入居者DB121の当該入居者の特性にBを特性判定日とともに記録する。ここで、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがあるとは、例えば、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数の90%未満となることがある場合が挙げられる。
判定部133は、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがない場合には、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値以上であるか否かを判定する。判定部133は、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値以上である場合には、入居者DB121の当該入居者の特性にCを、特性判定日とともに記録する。ここで、所定値は、例えば、95%とすることができる。判定部133は、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値未満である場合には、特性を記録せずに特性判定を終了する。
ここで、特性A、BおよびCのそれぞれの入居者の居室内の状態について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、特性Aの入居者の居室内の状態の一例を示す図である。図7に示すように、状態21aは、入居者24が居室に入室する時の状態であり、居室内は散らかっていない状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数に近い状態である。次に、状態22aは、入居者24が居室内で行動している、例えば本や雑誌を書棚から取り出して机上に置いている状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数および入室時のエッジライン数より大きい状態である。続いて、状態23aは、入居者24が居室から退室する時に散らかりを片付けた状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数に近い状態である。
図8は、特性Bの入居者の居室内の状態の一例を示す図である。図8に示すように、状態21bは、入居者24が居室に入室した状態であり、居室内は散らかっている状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数より大きい状態である。状態21bの例としては、入居者24が模型を制作中であり、数日間に渡って作業状態となる場合が挙げられる。次に、状態22bは、入居者24が居室内で行動している、例えば模型の制作中である状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数より大きい状態であるが、入室時のエッジライン数とはあまり変わらない状態である。続いて、状態23bは、入居者24が居室から退室する時に散らかりを片付けた状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数に近い状態であり、入室時のエッジライン数より減少している状態である。状態23bは、例えば、数日間に渡って制作した模型が完成して片付けた場合や、数日間経過して、ある程度散らかってくると片付けを行う場合が挙げられる。
図9は、特性Cの入居者の居室内の状態の一例を示す図である。図9に示すように、状態21cは、入居者24が居室に入室した状態であり、居室内は散らかっている状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数より大きい状態である。状態21cの例としては、入居者24が片付けを行わない場合が挙げられる。次に、状態22cは、入居者24が居室内で行動している状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数および入室時のエッジライン数より大きい状態である。続いて、状態23cは、入居者24が居室内を散らかしたまま退室した状態、すなわち、乱雑度であるエッジライン数が基準エッジライン数に近い状態より大きい状態であり、入室時のエッジライン数より増加している状態である。状態23cは、例えば、入居者24が全く片付けをせず、ケアスタッフが清掃に来るまで散らかり放題の場合が挙げられる。
図1の説明に戻って、通知部134は、管理者端末50から受信する通知処理を実行する指示、または、1日1回等の所定の間隔でのバッチ処理の指示に従って、通知処理を実行する。通知部134は、入居者DB121から先頭の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する。通知部134は、センシング情報DB123から、入居者在室フラグ「1」の開始時から終了時までのエッジライン数を取得する。すなわち、通知部134は、入居者在室フラグが「1」である日時のエッジライン数を取得する。
通知部134は、取得したエッジライン数のうち、複数の異なるタイミングでのエッジライン数を比較する。通知部134は、例えば、入室時および退室時のタイミングのエッジライン数を比較する。また、通知部134は、例えば、1〜3ヶ月間等の所定の期間における入室時および退室時のタイミングのエッジライン数を比較する。通知部134は、比較の結果、エッジライン数が増加、または、エッジライン数の増加速度が速くなっているか否かを判定する。通知部134は、エッジライン数が増加、または、エッジライン数の増加速度が速くなっている場合には、片付けが出来なくなってきている旨の通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して管理者端末50に送信して通知する。通知部134は、エッジライン数が増加していない、または、エッジライン数の増加速度が速くなっていない場合には、エッジライン数が減少、または、増加速度が遅くなっているか否かを判定する。
通知部134は、エッジライン数が減少、または、増加速度が遅くなっている場合には、片付けを始めた旨の通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して管理者端末50に送信して通知する。すなわち、通知部134は、乱雑度であるエッジライン数の時間的な変化に基づいて、対応する所定の通知を含む通知画面を管理者端末50に送信して通知する。ここで、乱雑度であるエッジライン数の時間的な変化は、例えば、毎日所定の時刻に取得される、それぞれのエッジライン数を比較することで検出することができる。また、乱雑度であるエッジライン数の時間的な変化は、例えば、1日の最初に入居者が居室内で検出されたタイミングと、1日の最後に入居者が居室内で検出されたタイミングとを比較することで検出することができる。通知部134は、エッジライン数が減少していない、または、増加速度が遅くなっていない場合には、当該入居者に対する通知は行わず、次の入居者について同様に判定する。
次に、通知部134の特性A、BおよびCに対応する構成について説明する。通知部134は、管理者端末50から受信する通知処理を実行する指示、または、1日1回等の所定の間隔でのバッチ処理の指示に従って、通知処理を実行する。通知部134は、入居者DB121から先頭の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する。通知部134は、センシング情報DB123から、入居者在室フラグ「1」の開始時から終了時までのエッジライン数を取得する。すなわち、通知部134は、入居者在室フラグが「1」である日時のエッジライン数を取得する。
通知部134は、入居者在室フラグ「1」の終了時のエッジライン数が、乱雑度、すなわちエッジライン数の閾値を超えているか否かを判定する。ここで、エッジライン数の閾値は、例えば、通常の生活では達しない程度、つまり居室内で入居者が暴れる等の異常が発生した場合の散らかり具合等を表す数値とする。通知部134は、終了時のエッジライン数がエッジライン数の閾値を超えている場合には、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「001」のメッセージを含む通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して、管理者端末50に送信する。ID「001」のメッセージは、例えば「部屋の散らかりが閾値を超えました。ご確認願います。」といったメッセージである。
通知部134は、終了時のエッジライン数がエッジライン数の閾値を超えていない場合には、当該入居者の特性がAであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が増加しているか否かを判定する。通知部134は、当該入居者の特性がAであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加している場合には、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「002」のメッセージを含む通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して、管理者端末50に送信する。ID「002」のメッセージは、例えば「毎回の片付けが出来なくなってきているようです。様子を見てください。」といったメッセージである。
通知部134は、当該入居者の特性がAでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加していない場合には、当該入居者の特性がBであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加しているか否かを判定する。ここで、エッジライン数の増加の所定値は、開始時よりも終了時のエッジライン数が大幅に増加したか否かを判定するための値であり、例えば、開始時のエッジライン数の0.5倍の値とすることができる。すなわち、通知部134は、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数の1.5倍の値以上であるか否かを判定する。また、当該所定値は、例えば、開始時のエッジライン数が「200」であったときに0.5倍である「100」とすることができる。すなわち、通知部134は、終了時のエッジライン数が「300」以上であるか否かを判定する。また、当該所定値は、居室の状態に合わせた値を予め設定してもよい。当該所定値は、例えば、基準エッジライン数が「100」以下の場合には所定値は「200−基準エッジライン数」とし、基準エッジライン数が「134」以上の場合には、所定値は基準エッジライン数の0.5倍とすることができる。
通知部134は、当該入居者の特性がBであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加している場合には、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「004」のメッセージを含む通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して、管理者端末50に送信する。ID「004」のメッセージは、例えば「片付けが億劫になってきているようです。」といったメッセージである。
通知部134は、当該入居者の特性がBでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加していない場合には、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がBであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の期間において、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加しているか否かを判定する。ここで、一時的にエッジライン数が減少するとは、例えば、入室時のエッジライン数が「200」であり、在室中に「300」まで増加するが退室時には「250」に減少する場合である。通知部134は、当該入居者の特性がBで、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加している場合には、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「003」のメッセージを含む通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して、管理者端末50に送信する。ID「003」のメッセージは、例えば「片付けの継続が困難になってきているようです。」といったメッセージである。
通知部134は、当該入居者の特性がBでない、または、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加していない場合には、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がCであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が減少しているか否かを判定する。通知部134は、当該入居者の特性がCであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が減少している場合には、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「005」のメッセージを含む通知画面を生成し、通信部110およびネットワークNを介して、管理者端末50に送信する。ID「005」のメッセージは、例えば「今まで億劫だった片付けをやりだしました。支援をお願いします。」といったメッセージである。
通知部134は、当該入居者の特性がCでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が減少していない場合には、当該入居者に対する通知画面の生成および送信は行わず、次の入居者について同様に判定する。なお、通知部134は、上述の判定による乱雑度(エッジライン数)の変化の検出について、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、通知画面を生成して管理者端末50に送信するようにしてもよい。通知部134は、例えば、3回以上連続して検出した場合や、単位時間あたり2回以上検出した場合に、通知画面を生成して管理者端末50に送信する。なお、乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数は、入居者ごとに設定するようにしてもよい。
ここで、図10および図11を用いて通知画面の一例について説明する。図10は、通知画面の一例を示す図である。図10に示すように、通知部134は、例えば、メッセージDB125のID「002」のメッセージを送信する場合には、毎回の片付けが出来なくなってきている旨のメッセージを含む通知画面25を生成する。図11は、通知画面の他の一例を示す図である。図11に示すように、通知部134は、例えば、メッセージDB125のID「001」のメッセージを送信する場合には、部屋(居室)の散らかりが閾値を超えた旨のメッセージを含む通知画面26を生成する。
次に、実施例の監視システム1の動作について説明する。まず、居室の状態をセンシング情報DB123に記録する記録処理について説明する。図12は、記録処理の一例を示すフローチャートである。サーバ装置100の取得部131は、カメラ11から通信部110を介して居室の画像を、例えば、10秒ごとに取得する(ステップS1)。取得部131は、取得した画像を算出部132に出力する。
算出部132は、取得部131から画像が入力されると、画像に対して画像解析を行う。算出部132は、例えば、エッジフィルタにて画像の輝度勾配を検出する(ステップS2)。算出部132は、画像の各画素について、周囲の輝度勾配の強度が一定範囲で、かつ隣接している画素をエッジ成分として結合して直線成分を算出する(ステップS3)。算出部132は、算出した直線成分に基づいてエッジライン数を算出する(ステップS4)。算出部132は、画像の撮像日時と、算出したエッジライン数とを対応付けて、センシング情報DB123に記録する(ステップS5)。
算出部132は、入力された画像に基づいて、入居者が在室しているか否かを判定する(ステップS6)。算出部132は、入居者が在室している場合には(ステップS6:肯定)、入力された画像の撮像日時に対応する入居者在室フラグを「1」に設定して、センシング情報DB123に記録する(ステップS7)。算出部132は、入居者が在室していない場合には(ステップS6:否定)、画像の撮像日時と対応する入居者在室フラグを「0」に設定して、センシング情報DB123に記録する(ステップS8)。算出部132は、入居者在室フラグの設定が終了すると、ステップS1に戻り、次のタイミングで取得された画像に対して同様の処理を繰り返す。これにより、居室内の状態と、入居者の在室とを対応付けて記録することができる。
続いて、センシング情報DB123に記録されたエッジライン数に基づいて、入居者の特性を判定する特性判定処理について説明する。なお、特性判定処理は、管理者端末50から特性判定処理を実行する指示を受信することで実行してもよいし、例えば1週間に1回等の所定の間隔でバッチ処理として実行してもよい。図13は、特性判定処理の一例を示すフローチャートである。サーバ装置100の判定部133は、入居者DB121を参照して、先頭の入居者の特性、特性取得日および入居年月日を取得する(ステップS11)。判定部133は、取得した入居者の特性、特性取得日および入居年月日に基づいて、入居者が入居してから3ヶ月経過して特性が記録されていない、または、特性判定日から3ヶ月が経過したか否かを判定する(ステップS12)。
判定部133は、入居してから3ヶ月経過して特性が記録されている、または、特性判定日から3ヶ月が経過していない場合には(ステップS12:否定)、ステップS14に進む。判定部133は、入居してから3ヶ月経過して特性が記録されていない、または、特性判定日から3ヶ月が経過した場合には(ステップS12:肯定)、当該入居者に対して特性判定サブルーチンにより特性判定を実行する(ステップS13)。
ここで、図14を用いて特性判定サブルーチンについて説明する。図14は、特性判定サブルーチンの一例を示すフローチャートである。判定部133は、入居者DB121から当該入居者の標準エッジライン数を取得する(ステップS131)。また、判定部133は、センシング情報DB123から、入居者に対応するセンシング情報のうち、入居者在室フラグ「1」の開始時および終了時のエッジライン数を取得する(ステップS132)。
判定部133は、取得した複数の開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS133)。判定部133は、開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内である場合には(ステップS133:肯定)、入居者DB121の当該入居者の特性にAを特性判定日とともに記録する(ステップS134)。判定部133は、特性の記録が完了すると特性判定サブルーチンを終了して元の処理に戻る。
判定部133は、開始時および終了時のエッジライン数が標準エッジライン数から所定範囲内でない場合には(ステップS133:否定)、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがあるか否かを判定する(ステップS135)。判定部133は、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがある場合には(ステップS135:肯定)、入居者DB121の当該入居者の特性にBを特性判定日とともに記録する(ステップS136)。判定部133は、特性の記録が完了すると特性判定サブルーチンを終了して元の処理に戻る。
判定部133は、開始時のエッジライン数よりも終了時のエッジライン数が少なくなることがない場合には(ステップS135:否定)、次の判定を行う。判定部133は、次の判定として、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS137)。判定部133は、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値以上である場合には(ステップS137:肯定)、入居者DB121の当該入居者の特性にCを特性判定日とともに記録する(ステップS138)。判定部133は、特性の記録が完了すると特性判定サブルーチンを終了して元の処理に戻る。判定部133は、終了時のエッジライン数が開始時のエッジライン数より大きい回数の割合が所定値未満である場合には(ステップS137:否定)、特性を記録せずに特性判定サブルーチンを終了して元の処理に戻る。
図13の説明に戻って、判定部133は、特性判定サブルーチンの処理が終了すると、入居者DB121を参照して、次の入居者がいるか否かを判定する(ステップS14)。判定部133は、次の入居者がいる場合には(ステップS14:肯定)、入居者DB121から次の入居者の特性、特性判定日および入居年月日を取得する(ステップS15)。判定部133は、次の入居者の特性、特性判定日および入居年月日を取得すると、ステップS12に戻り、次の入居者について特性判定処理を行う。判定部133は、次の入居者がいない場合には(ステップS14:否定)、特性判定処理を終了する。これにより、サーバ装置100は、各入居者について、片付けの特性を決定することができる。
次に、通知処理の一例について説明する。図15は、通知処理の一例を示すフローチャートである。なお、通知処理は、例えば1日に1回実行される。サーバ装置100の通知部134は、入居者DB121から先頭の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する(ステップS201)。通知部134は、センシング情報DB123から、入居者在室フラグ「1」の開始時から終了時までのエッジライン数を取得する(ステップS202)。
通知部134は、取得したエッジライン数のうち、複数の異なるタイミングでのエッジライン数を比較する(ステップS203)。通知部134は、比較の結果、エッジライン数が増加、または、エッジライン数の増加速度が速くなっているか否かを判定する(ステップS204)。通知部134は、エッジライン数が増加、または、エッジライン数の増加速度が速くなっている場合には(ステップS204:肯定)、片付けが出来なくなってきている旨の通知画面を生成し、管理者端末50に送信して通知する(ステップS205)。通知部134は、片付けが出来なくなってきている旨を通知すると、ステップS208に進む。
通知部134は、エッジライン数が増加していない、または、エッジライン数の増加速度が速くなっていない場合には(ステップS204:否定)、エッジライン数が減少、または、増加速度が遅くなっているか否かを判定する(ステップS206)。通知部134は、エッジライン数が減少、または、増加速度が遅くなっている場合には(ステップS206:肯定)、片付けを始めた旨の通知画面を生成し、管理者端末50に送信して通知する(ステップS207)。通知部134は、片付けを始めた旨を通知すると、ステップS208に進む。
通知部134は、エッジライン数が減少していない、または、増加速度が遅くなっていない場合には(ステップS206:否定)、入居者DB121を参照して、次の入居者がいるか否かを判定する(ステップS208)。通知部134は、次の入居者がいる場合には(ステップS208:肯定)、入居者DB121から次の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する(ステップS209)。通知部134は、次の入居者の標準エッジライン数および特性を取得すると、ステップS202に戻り、次の入居者について通知処理を行う。通知部134は、次の入居者がいない場合には(ステップS208:否定)、通知処理を終了する。これにより、サーバ装置100は、入居者の生活能力の衰えを検知できる。
続いて、通知処理の他の一例について説明する。図16および図17は、通知処理の他の一例を示すフローチャートである。なお、通知処理は、例えば1日に1回実行される。サーバ装置100の通知部134は、入居者DB121から先頭の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する(ステップS301)。通知部134は、センシング情報DB123から、入居者在室フラグ「1」の開始時から終了時までのエッジライン数を取得する(ステップS302)。
通知部134は、入居者在室フラグ「1」の終了時のエッジライン数が、エッジライン数の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS303)。通知部134は、終了時のエッジライン数がエッジライン数の閾値を超えている場合には(ステップS303:肯定)、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「001」のメッセージを含む通知画面を生成し、管理者端末50に送信する(ステップS304)。通知部134は、通知画面を管理者端末50に送信すると、ステップS313に進む。
通知部134は、終了時のエッジライン数がエッジライン数の閾値を超えていない場合には(ステップS303:否定)、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がAであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が増加しているか否かを判定する(ステップS305)。通知部134は、当該入居者の特性がAであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加している場合には(ステップS305:肯定)、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「002」のメッセージを含む通知画面を生成し、管理者端末50に送信する(ステップS306)。通知部134は、通知画面を管理者端末50に送信すると、ステップS313に進む。
通知部134は、当該入居者の特性がAでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加していない場合には(ステップS305:否定)、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がBであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加しているか否かを判定する(ステップS307)。通知部134は、当該入居者の特性がBであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加している場合には(ステップS307:肯定)、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「004」のメッセージを含む通知画面を生成し、管理者端末50に送信する(ステップS308)。通知部134は、通知画面を管理者端末50に送信すると、ステップS313に進む。
通知部134は、当該入居者の特性がBでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が所定値以上増加していない場合には(ステップS307:否定)、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がBであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の期間において、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加しているか否かを判定する(ステップS309)。通知部134は、当該入居者の特性がBであり、かつ、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加している場合には(ステップS309:肯定)、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「003」のメッセージを含む通知画面を生成し、管理者端末50に送信する(ステップS310)。通知部134は、通知画面を管理者端末50に送信すると、ステップS313に進む。
通知部134は、当該入居者の特性がBでない、または、一時的にエッジライン数が減少するものの、開始時よりも終了時のエッジライン数が増加していない場合には(ステップS309:否定)、次の判定を行う。通知部134は、次の判定として、当該入居者の特性がCであり、かつ、入居者在室フラグ「1」の開始時よりも終了時のエッジライン数が減少しているか否かを判定する(ステップS311)。通知部134は、当該入居者の特性がCであり、かつ、開始時よりも終了時のエッジライン数が減少している場合には(ステップS311:肯定)、入居者DB121から当該入居者の管理者連絡先を取得する。また、通知部134は、メッセージDB125を参照してID「005」のメッセージを含む通知画面を生成し、管理者端末50に送信する(ステップS312)。通知部134は、通知画面を管理者端末50に送信すると、ステップS313に進む。
通知部134は、当該入居者の特性がCでない、または、開始時よりも終了時のエッジライン数が減少していない場合には(ステップS311:否定)、入居者DB121を参照して、次の入居者がいるか否かを判定する(ステップS313)。通知部134は、次の入居者がいる場合には(ステップS313:肯定)、入居者DB121から次の入居者の標準エッジライン数および特性を取得する(ステップS314)。通知部134は、次の入居者の標準エッジライン数および特性を取得すると、ステップS302に戻り、次の入居者について通知処理を行う。通知部134は、次の入居者がいない場合には(ステップS313:否定)、通知処理を終了する。これにより、サーバ装置100は、入居者の特性に応じて生活能力の衰えを検知できる。
このように、監視システム1は、時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、所定の領域の乱雑度を算出する。また、監視システム1は、算出した乱雑度の時間的な変化の傾向が、より高い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う。その結果、入居者の生活能力の衰えを検知できる。また、監視システム1は、入居者の認知症の発症や体調の変化等をいち早く管理者に伝達でき、入居者に対して早い段階でのケアを行うことができる。
また、監視システム1では、乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの所定の領域の撮像画像を解析して算出された乱雑度を比較することで検出される。その結果、入居者の日々の生活能力の変化を検知できる。
また、監視システム1では、乱雑度の時間的な変化は、所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出される。その結果、入居者が毎日どの程度片付けを行うかを把握できる。
また、監視システム1は、複数の異なるタイミングで算出された乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける乱雑度を比較する。また、監視システム1は、乱雑度の比較結果に基づいて、より高い乱雑度となる傾向、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことを検出する。また、監視システム1は、上記の傾向への変化を示すことが検出されたときに、乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、所定の通知を行う。その結果、入居者の生活能力の衰えを検知できる。
また、監視システム1は、乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、所定の領域の居住者ごとに設定する。その結果、居住者ごとに異なる基準を用いて生活能力の変化を検知できる。
また、監視システム1は、時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、所定の領域の乱雑度を算出する。また、監視システム1は、算出した乱雑度の時間的な変化の傾向が、より低い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う。その結果、入居者の自立傾向への努力を検知できる。
また、監視システム1は、複数の異なるタイミングで算出された乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける乱雑度を比較する。また、監視システム1は、乱雑度の比較結果に基づいて、より低い乱雑度となる傾向、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことを検出する。また、監視システム1は、上記の傾向への変化を示すことが検出されたときに、乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、所定の通知を行う。その結果、入居者の自立傾向への努力を検知できる。
なお、上記実施例では、乱雑度としてエッジライン数を用いたが、これに限定されない。例えば、距離センサで計測した居室内の高さを乱雑度の指標としてもよい。図18は、高さを乱雑度の指標とする場合の乱雑度の算出の一例を示す図である。図18に示すように、サーバ装置100は、基準状態28と、基準状態28に基づく高さ情報30とを予め取得する。また、サーバ装置100は、散らかっている状態である比較対象29と、比較対象29に基づく高さ情報31とを取得する。ここで、比較対象29および高さ情報31と、基準状態28および高さ情報30とを比較すると、物体29aおよび物体29aに係る高さ情報29bが増加しているとする。続いて、高さ情報30と、高さ情報31との差分32を取ると、高さ情報29bに相当する面積29cが乱雑度として算出できる。
ここで、高さ情報30および31は、例えば、天井に設置された光源から居室内に光を照射して、照射光の反射光、ならびに、照射光および反射光の位相情報を含む画像を撮像して画像解析し、位相情報に基づき撮像画像の画素ごとに距離を算出して求める。すなわち、高さ情報30および31は、TOF(Time Of Flight)によって距離を算出することで求めることができる。また、高さ情報30および31は、例えば、光源から居室内に特定のパターンを含む照射光を照射し、特定のパターンに基づいて距離を算出して求めることができる。さらに、高さ情報30および31は、例えば、居室内にレーザ光を照射して距離を計測する距離センサを用いて計測した距離に基づいて求めることができる。ここで、距離センサは、例えば、ライダー(LIDAR:Light Detection and Ranging、または、Laser Imaging Detection and Ranging、もしくは、LADAR:Laser Detection and Ranging)を用いることができる。
高さを居室内の乱雑度の指標とする場合には、監視システム1は、入居施設10の区画ごとに、例えば、端末装置を設け、端末装置が居室内の高さに基づいて乱雑度を算出する。端末装置は、例えば、サーバ装置100の算出部132の処理の一部であるセンシング情報として、エッジライン数に代えて高さに基づく乱雑度を算出し、サーバ装置100に送信する。また、サーバ装置100は、カメラ設置テーブル122の標準エッジライン数に代えて、平均高さを用いる。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、算出部132のセンシング情報を算出する処理をカメラ11側で行うようにしてもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図19は、監視プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図19が示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、データ入力を受け付ける入力装置202と、モニタ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置204と、各種装置と接続するためのインタフェース装置205と、他の情報処理装置等と有線または無線により接続するための通信装置206とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM207と、ハードディスク装置208とを有する。また、各装置201〜208は、バス209に接続される。
ハードディスク装置208には、図1に示した取得部131、算出部132、判定部133および通知部134の各処理部と同様の機能を有する監視プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置208には、入居者DB121、カメラ設置テーブル122、センシング情報DB123、特性判定テーブル124、メッセージDB125、および、監視プログラムを実現するための各種データが記憶される。入力装置202は、例えば、コンピュータ200の管理者から管理情報等の各種情報の入力を受け付ける。モニタ203は、例えば、コンピュータ200の管理者に対して管理情報の画面や各種画面を表示する。インタフェース装置205は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置206は、例えば、図1に示した通信部110と同様の機能を有しネットワークNと接続され、管理者端末50、カメラ11や他の装置と各種情報をやりとりする。
CPU201は、ハードディスク装置208に記憶された各プログラムを読み出して、RAM207に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ200を図1に示した取得部131、算出部132、判定部133および通知部134として機能させることができる。
なお、上記の監視プログラムは、必ずしもハードディスク装置208に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ200が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこの監視プログラムを記憶させておき、コンピュータ200がこれらから監視プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出し、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より高い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記2)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記1に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記3)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記1に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記4)前記所定の通知を行う処理は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より高い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記1に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記5)前記所定の通知を行う処理は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記4に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記6)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出し、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より低い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記7)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記6に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記8)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記6に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記9)前記所定の通知を行う処理は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より低い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記6に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記10)前記所定の通知を行う処理は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記9に記載の乱雑度の変化の傾向監視方法。
(付記11)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出し、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より高い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記12)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記11に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記13)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記11に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記14)前記所定の通知を行う処理は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より高い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記11に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記15)前記所定の通知を行う処理は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記14に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記16)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出し、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より低い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記17)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記16に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記18)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記16に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記19)前記所定の通知を行う処理は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より低い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記16に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記20)前記所定の通知を行う処理は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記19に記載の乱雑度の変化の傾向監視プログラム。
(付記21)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出する算出部と、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より高い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う通知部と、
を有することを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記22)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記21に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記23)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記21に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記24)前記通知部は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より高い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが速くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記21に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記25)前記通知部は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記24に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記26)時間の経過に応じて順次取得された所定の領域の撮像画像を解析して、前記所定の領域の乱雑度を算出する算出部と、
算出した前記乱雑度の時間的な変化の傾向が、より低い乱雑度となる傾向への変化を示すことが検出された場合、または、乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出された場合に、所定の通知を行う通知部と、
を有することを特徴とする乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記27)前記乱雑度の時間的な変化は、毎日所定の時刻に取得される、それぞれの前記所定の領域の撮像画像を解析して算出された前記乱雑度を比較することで検出されることを特徴とする付記26に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記28)前記乱雑度の時間的な変化は、前記所定の領域の居住者について、1日の最初に該所定の領域内で検出されたタイミングと、1日の最後に該所定の領域内で検出されたタイミングとを比較することで検出されることを特徴とする付記26に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記29)前記通知部は、複数の異なるタイミングで算出された前記乱雑度を比較する処理が、比較対象とするタイミングが変更されて複数回実行された、それぞれのタイミングにおける前記乱雑度の比較結果に基づいて、前記より低い乱雑度となる傾向、または、前記乱雑度が高まるスピードが遅くなる傾向への変化を示すことが検出されたときに、前記乱雑度の変化の検出が、所定回数以上連続した場合、または、単位時間あたり所定回数以上検出した場合に、前記所定の通知を行うことを特徴とする付記26に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。
(付記30)前記通知部は、前記乱雑度の変化の検出が連続した所定回数、または、前記乱雑度の変化の検出の単位時間あたりの所定回数を、前記所定の領域の居住者ごとに設定することを特徴とする付記29に記載の乱雑度の変化の傾向監視装置。