JP2016128327A - Ptp包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】着色された容器シートを通してカバーシートに表示された着色表示層を視認した際に、他のPTP包装体との間で着色表示層の色を容易に区別することができるPTP包装体を提供する。【解決手段】PTP包装体10Aにおいて、カバーシート14の容器シート12側に、薬剤20に係る文字情報を表示するための着色表示層24が設けられている。収容される薬剤20の含量及び/又は種類が異なる他のPTP包装体と区別するために、容器シート12の色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色に設定され、着色表示層24の色がプロセスカラーのC値80〜100%の色に設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、PTP包装体に関する。
医薬品の包装体として、薬剤(錠剤、カプセル剤等)を保護するために、プレス・スルー・パッケージ(PTP)包装体が用いられている。従来のPTP包装体は、透明な樹脂製の容器シートに形成された収容部内に薬剤を入れ、アルミニウム箔からなるカバーシート(包装シート)を容器シートの平面部に貼り付けることによって、収容部の開口を閉鎖する包装形態となっている(例えば、特許文献1)。
このようなPTP包装体では、収容部内の薬剤を収容部の外側からカバーシート側へ強く押し付けると、カバーシートを突き破って薬剤を取り出すことができる。特許文献1にも開示されているように、カバーシートの表面(容器シート側の面)と裏面には、製剤名(商品名)、含量、識別コード等の文字情報が印刷されることが多い。容器シートは透明であるため、カバーシートの容器シート側の面に印刷された文字情報は、容器シートを通して視認することができる。
特開2014−43281号公報
PTP包装体では、光に対して不安定な薬剤の長期安定性を維持するために、透明樹脂製の容器シートとして、遮光の目的で着色された容器シート(遮光フィルム)が用いられることがあり、この場合の容器シートの色は主に橙色系統である。一方、複数種類のPTP包装体において、薬剤の種類・含量等を迅速に区別しやすくすることを目的として、カバーシートに印刷される文字情報の色は、異なる色とされている場合がある。なお、文字情報の色による区別はあくまで目的のPTP包装体を区別する際のきっかけに過ぎず、最終的に製剤名及び含量を確認したうえで目的とするPTP包装体を特定することとなる。
しかし、着色された容器シートを通してカバーシートに印刷された文字情報を見た場合、異種のPTP包装体間で色の区別がつきにくいことが多い。特に、文字色を紫色系にしたものと、緑色系にしたものは、着色された容器シートを通して見ると両方とも同じような色に見えるため、区別がつきにくかった。
また、PTP包装体では、複数の薬剤を個々の収容部に収容した包装形態とし、薬剤を1つずつ取り出せるようになっていることが多い。しかし、このようなPTP包装体を個々に1つの薬剤を収容した複数の分割片に分割した場合、カバーシート上の文字情報(製剤名、含量等)が分断されて判読不能になってしまい、分割後の各分割片の薬剤が何の薬剤であるのか、あるいはどの含量の薬剤であるのかが分からなくなることがあった。
上記の課題に鑑み、本発明の主たる目的は、着色された容器シートを通してカバーシートに表示された文字情報を表示するための着色表示層を視認した際に、他のPTP包装体との間で着色表示層の色を容易に区別することができるPTP包装体を提供することにある。また、本発明の付随的な目的は、複数の分割片への分割後においても個々の分割片において文字情報を判読することができるPTP包装体を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、薬剤を収容するための収容部と、前記収容部の周囲を囲む平面部とを有し、着色された透明樹脂からなる容器シートと、銀色の金属箔からなる基材を有し、前記収容部の開口部を閉鎖するように前記平面部に接合されたカバーシートと、を備えたPTP包装体であって、前記カバーシートの前記容器シート側に、前記薬剤に係る文字情報を表示するための着色表示層が設けられ、収容される薬剤の含量及び/又は種類が異なる他のPTP包装体と区別するために、前記容器シートの色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色に設定され、前記着色表示層の色がプロセスカラーのC値80〜100%の色に設定されている、ことを特徴とする。
上記のように構成されたPTP包装体によれば、橙色系統に着色された容器シートを通して(つまり容器シート越しに)青色系統の着色表示層を見たときに、文字情報を表示するための着色表示層が明るい緑色に見える。このため、このPTP包装体の着色表示層の色は、他のPTP包装体における着色表示層の色との区別がつきやすい。従って、このPTP包装体によれば、容器シートを通してカバーシートに表示された文字情報を見ても、着色表示層の色を手掛かりに他のPTP包装体と容易に区別することができる。
上記のPTP包装体において、前記他のPTP包装体では、容器シートの色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色であり、カバーシートの前記容器シート側に設けられた着色表示層の色は、プロセスカラーのC値80〜100%とM値80〜100%とを重ねた色であってもよい。
この場合、他のPTP包装体の着色表示層の色は紫色系であるため、容器シートを通して当該他のPTP包装体の着色表示層を見たとき、着色表示層は暗い緑色に見える。従って、容器シートを通して着色表示層を見たときに着色表示層が明るい緑色に見える本発明のPTP包装体と、他のPTP包装体との区別がつきやすい。
上記のPTP包装体において、横方向に並んで配置された複数の前記収容部、又は縦方向及び横方向に並んで配置された複数の前記収容部を有し、前記PTP包装体は、縦方向及び/又は横方向に隣接する前記収容部の間の箇所を切断することで、前記収容部を個々に含む複数の分割片に分割可能であり、前記切断によって前記複数の分割片に分割された後においても、個々の前記分割片に前記文字情報が分断されることなく表示され、前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記横方向に隣接する前記収容部の中心同士を結ぶ線分の中点を基準として対称的な位置に前記文字情報が配置されていてもよい。
この構成によれば、PTP包装体が収容部を個々に含む複数の分割片に分割された状態となっても、個々の分割片には文字情報が分断されることなく表示されるため、PTP包装体の識別性を確保することができる。また、上記の位置に文字情報が配置されていることで、限られたスペース内で識別しやすい表示をすることができる。
上記のPTP包装体において、前記文字情報は、前記薬剤の含量を示す文字列を含み、前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記中点の左上及び右下、又は前記中点の右上及び左下に、前記文字列の数字部分が配置されていてもよい。
この構成によれば、大きな面積を確保しやすい位置に薬剤の含量を示す文字列の数字部分が縦方向にずれて配置されているため、当該数字部分を大きく見やすく表示し、薬剤の含量の識別性を効果的に高めることができる。
上記のPTP包装体において、横方向に並んで配置された複数の前記収容部、又は縦方向及び横方向に並んで配置された複数の前記収容部を有し、前記PTP包装体は、縦方向及び/又は横方向に隣接する前記収容部の間の箇所を切断することで、前記収容部を個々に含む複数の分割片に分割可能であり、前記切断によって前記複数の分割片に分割された後においても、個々の前記分割片に前記文字情報が分断されることなく表示され、前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記横方向に隣接する前記収容部の中心同士を結ぶ線分の中点を基準として点対称に前記文字情報が表示されていてもよい。
この構成によれば、PTP包装体が収容部を個々に含む複数の分割片に分割された状態となっても、個々の分割片には薬剤の文字情報が分断されることなく表示されるため、PTP包装体の識別性を確保することができる。また、上記の位置に薬剤に係る文字情報が配置されていることで、限られたスペース内で文字情報を大きく見やすく表示し、PTP包装体の識別性を効果的に高めることができる。
上記のPTP包装体において、前記文字情報は、前記薬剤の含量を示す横書きの文字列を含み、前記文字列は、数字部分と単位部分により構成され、前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記数字部分と前記単位部分は、前記中点を通る縦方向の仮想線を基準として互いに反対側の領域に配置されていてもよい。
この構成によれば、PTP包装体が分割片に分割された状態では、互いに180°異なる向きで縦方向に離れた位置に配置された数字部分と単位部分とにより、薬剤の含量を認識することができる。
本発明のPTP包装体によれば、着色された容器シートを通してカバーシートに表示された着色表示層を視認した際に、他のPTP包装体との間で着色表示層の色を容易に区別することができる。
本発明の第1実施形態に係るPTP包装体の平面図である。 図1におけるII−II線に沿ったPTP包装体の断面図である。 図3Aは、図1に示すPTP包装体から切り離された分割片の平面図であり、図3Bは、図1に示すPTP包装体から切り離された他の分割片の平面図である。 本発明の第2実施形態に係るPTP包装体の平面図である。 図4に示すPTP包装体から切り離された分割片の平面図である。
以下、本発明に係るPTP包装体について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るPTP包装体10Aの平面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿ったPTP包装体10Aの断面図である。図1及び図2に示すように、PTP包装体10Aは、容器シート12とカバーシート14とを備え、容器シート12の一方の面(裏面)にカバーシート14が貼り付けられて構成されている。本実施形態において、PTP包装体10Aは、縦方向(図1においてY方向)に長軸を有する略長方形状である。
容器シート12は、薬剤20が個々に収容される1つ以上の収容部16と、収容部16の周囲を囲む平面部18とを有し、遮光のために着色された透明樹脂(遮光フィルム)からなる。薬剤20の形態は、例えば、錠剤、カプセル剤等である。
本実施形態の場合、PTP包装体10Aは、複数の薬剤20を収容しており、これらの薬剤20を個々に収容するために複数の収容部16を備える。収容部16は、カバーシート14と反対側に平面部18からドーム状に突出(膨出)している。換言すれば、収容部16は、容器シート12のカバーシート14側に形成された凹部である。
PTP包装体10Aにおいて、収容部16は、横方向(X方向)に2つ、縦方向(Y方向)に3つ以上並べて配置されている。横方向に隣接する2つの収容部16は、横方向に一直線上(縦方向に関して同じ位置)に配置されている。また、縦方向に隣接する複数の収容部16は、縦方向に一直線上(横方向に関して同じ位置)に配置されている。
収容部16の形状は、平面視で、全体として略楕円形状であり、具体的には、2つの平行部16aと、当該2つの平行部16aの両端同士をつなぐ円弧状部16bとを有する。なお、収容部16の形状は、図示例の形状に制限されず、例えば、楕円形(幾何学的に定義される楕円形)、略円形状(円形又は円形に近い形状)、略四角形状(四角形又は四角形に近い形状)等であってもよい。
容器シート12を構成する透明樹脂は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル等から選択される一以上の材料により構成される。
容器シート12は、光に不安定な薬剤20の長期安定性を維持するため、遮光の目的で着色されている。容器シート12の色は、プロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色(橙色系統)とされている(なお、C値及びK値は0%)。
ここで、プロセスカラーとは、印刷物において、基本となる4色のインキの組合せによって色を表現すること、またそのようにして表現された色のことである。4色は、「C」、「M」、「Y」、「K」と略して表示され、それぞれ、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、黒(Key)である。
カバーシート14は、銀色の金属箔からなる基材22を有し、収容部16の開口部を閉鎖するように平面部18に接合されている(貼り付けられている)。基材22を構成する金属箔としては、例えば、アルミニウム箔が好適である。
カバーシート14の少なくとも容器シート12側には、収容部16に収容された薬剤20に係る文字情報を表示するための着色表示層24が印刷によって設けられている。本実施形態の場合、薬剤20に係る文字情報は、製剤名を示す文字列C1、薬剤20の含量を示す文字列C2を含んでいる。文字列C2は、数字部分Nと単位部分uとにより構成されている。なお、薬剤20に係る文字情報は、薬剤20の識別コードを含んでいてもよい。
また、このPTP包装体10Aでは、着色表示層24により、横方向に並ぶ収容部16間の中心位置に、縦方向に延びる縦ライン27が表示されている。
本実施形態の場合、製剤名を示す文字列C1と、含量を示す文字列C2の単位部分uは、着色表示層24自体の色によって表示されている。一方、含量を示す文字列C2の数字部分Nは、輪郭を着色表示層24によって形成することで表示されている。すなわち、数字部分N自体の色は、着色表示層24の色ではなく、基材22の色(銀色)である。なお、文字情報を、着色表示層24自体の色で表示するか、着色表示層24で輪郭を形成することで着色表示層24ではない部分(基材22)の色で表示するかは、PTP包装体10Aの意匠等を考慮して任意に決定してよい。
PTP包装体10Aでは、収容される薬剤20の含量及び/又は種類が異なる他のPTP包装体(図示せず)と区別するために、着色表示層24の色がプロセスカラーのC値80〜100%の色(青色系統)に設定されている(なお、M値、Y値、K値はそれぞれ0%)。
このPTP包装体10Aの場合、橙色系統に着色された容器シート12を通して(つまり容器シート12越しに)青色系統の着色表示層24を見ると、着色表示層24が明るい緑色に見える。この場合、容器シート12を通して見える着色表示層24の明るい緑色は、プロセスカラーではC値80〜100%及びY値80〜100%を重ねた色に相当する。
上記他のPTP包装体10Aは、市場で入手可能な製品を想定している。従って、医療現場あるいは一般家庭においてPTP包装体10Aと他のPTP包装体の両方を保有する場合、これらを区別して使用する必要がある。
具体的に、上記他のPTP包装体は、本発明のPTP包装体10Aと同様に容器シートとカバーシートとを備えたものである。また、上記他のPTP包装体において、容器シートの色は、プロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色とされ、カバーシート14の容器シート側に設けられた着色表示層の色は、プロセスカラーのC値80〜100%とM値80〜100%とを重ねた色(紫色系統)とされている(なお、Y値及びK値は0%)。
他のPTP包装体の場合、橙色系統に着色された容器シートを通して紫色系統の着色表示層を見ると、着色表示層が暗い緑色に見える。この場合、容器シートを通して見える着色表示層の暗い緑色は、プロセスカラーではC値80〜100%、M値80〜100%及びY値80〜100%を重ねた色に相当する。
図1に示すように、PTP包装体10Aは、縦方向に隣接する収容部16間の各位置に、横方向に延在するミシン目状の複数のスリット25からなる破断部26(脆弱部)を備えており、破断部26の箇所で折り曲げて破断することにより、PTP包装体10Aを複数の分離片に分離できるようになっている。本実施形態の場合、破断部26の箇所で分離された状態の各分離片は、2つの薬剤20及び収容部16を含む。
さらに、PTP包装体10Aは、横方向に隣接する収容部16の間の箇所を縦方向に切断又は破断することで、収容部16(及び薬剤20)を個々に含む複数の分割片28(図3A及び図3B参照)に分割可能に構成されている。
また、図1に示すように、容器シート12側からPTP包装体10Aを見たとき、横方向に隣接する収容部16の中心A同士を結ぶ線分Lの中点Bを基準として対称的な位置に薬剤20に係る文字情報(本実施形態の場合、製剤名を示す文字列C1及び含量を示す文字列C2)が配置されている。これらの文字情報は、PTP包装体10Aが複数の分割片28に分割された後においても、個々の分割片28に文字情報が分離されることなく表示されるように配置されている。
より具体的には、容器シート12側からPTP包装体10Aを見たとき、上記中点Bの左上及び右下の位置に、薬剤20の含量を示す文字列C2の数字部分Nが配置されている。各数字部分Nの近傍には含量の単位部分u(図示例の場合、「mg」)が付帯して配置されている。本実施形態では、中点Bの左上の数字部分Nについては当該数字部分Nの直ぐ下に単位部分uが配置されており、中点Bの右下の数字部分Nについては当該数字部分Nの右下近傍に単位部分uが配置されている。
また、図示例のPTP包装体10Aでは、容器シート12側からPTP包装体10Aを見たとき、左側の収容部16の下と、右側の収容部16の上に、それぞれ製剤名を示す文字列C1が横書きで配置されている。
なお、含量を示す文字列C2の数字部分Nは、上記中点Bの右上及び左下に配置されていてもよい。この場合、左側の収容部16の上と、右側の収容部16の下に、それぞれ製剤名を示す文字列C1が横書きで配置されるとよい。
本実施形態に係るPTP包装体10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたPTP包装体10Aによれば、橙色系統に着色された容器シート12を通して(つまり容器シート12越しに)青色系統の着色表示層24を見たときに、文字情報を表示するための着色表示層24が明るい緑色に見える。このため、このPTP包装体10Aの着色表示層24の色は、他のPTP包装体10Aにおける着色表示層24の色との区別がつきやすい。
従って、このPTP包装体10Aによれば、容器シート12を通してカバーシート14に表示された文字情報を見ても、着色表示層24の色を手掛かりに他のPTP包装体と容易に区別することができる。
特に、他のPTP包装体では、容器シートの色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色(橙色系統)であり、カバーシートの容器シート側に設けられた着色表示層の色は、プロセスカラーのC値80〜100%とM値80〜100%とを重ねた色(紫色系統)である。このため、容器シートを通して当該他のPTP包装体の着色表示層を見たとき、着色表示層は暗い緑色に見える。従って、容器シート12を通して着色表示層24を見たときに着色表示層24が明るい緑色に見える本発明のPTP包装体10Aと、他のPTP包装体との区別がつきやすい。
PTP包装体10Aを、破断部26の箇所で分離させて分離片に切り分け、さらに1つの分離片を収容部16間のちょうど真ん中(中点Bの位置)で適宜の切断器具(鋏等)により縦方向に切断すると、図3A及び図3Bのような分割片28となる。
このように、PTP包装体10Aが収容部16を個々に含む複数の分割片28に分割された状態となっても、個々の分割片28には薬剤20に係る文字情報が分断されることなく表示されるため、PTP包装体10Aの識別性を確保することができる。すなわち、個々の分割片28において、製剤名を示す文字列C1(「ABC」)は、分断されることなく表示されており、含量を示す文字列C2(「10mg」)も、分断されることなく表示されている。
また、PTP包装体10Aでは、上記の位置に薬剤20に係る文字情報が配置されていることで、限られたスペース内で識別しやすい表示をすることができる。
さらに、容器シート12側からPTP包装体10Aを見たとき、中点Bの左上及び右下(変形例では、中点Bの右上及び左下)に、数字部分Nが配置されている。この構成によれば、大きな面積を確保しやすい位置に薬剤20の含量を示す文字列C2の数字部分Nが縦方向にずれて配置されているため、当該数字部分Nを大きく見やすく表示し、薬剤20の含量の識別性を効果的に高めることができる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係るPTP包装体10Bの平面図である。なお、第2実施形態に係るPTP包装体10Bにおいて、第1実施形態に係るPTP包装体10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
このPTP包装体10Bは、主として、着色表示層24の配置、換言すれば、薬剤20に係る文字情報の表示形態(配置形態)において、上述した第1実施形態に係るPTP包装体10Aと異なっている。
PTP包装体10Bにおける文字情報は、PTP包装体10Bが複数の分割片30(図5参照)に分割された後においても、個々の分割片30に文字情報が分断されることなく表示されるように配置されている。
具体的には、図4に示すように、このPTP包装体10Bでは、容器シート12側からPTP包装体10Bを見たとき、横方向に隣接する収容部16の中心A同士を結ぶ線分Lの中点Bを基準として点対称に文字情報が表示されている。このため、このPTP包装体10Bでは、製剤名を示す文字列C1及び含量を示す文字列C3が、中点Bを中心に180°回転させた向き及び位置で配置されている。
容器シート12側からPTP包装体10Bを見たとき、中点Bの右上及び左下の位置に、薬剤20の含量を示す文字列C3の数字部分Nが配置されている。また、文字列C3の数字部分Nと単位部分uは、中点Bを通る縦方向の仮想線L1を基準として互いに反対側の領域に配置されている。単位部分uは数字部分Nの直ぐ横に配置されている。従って、図4の状態、すなわちPTP包装体10Bを複数の分割片30に切り分ける前の状態においては、数字部分Nとその直ぐ横の単位部分uとからなる一連の文字列C3(図示例の場合、「10mg」)によって、薬剤20の含量を認識することができる。
このように、PTP包装体10Bでは、大きな面積を確保しやすい位置に薬剤20の含量を示す文字列C3が配置されているため、限られたスペース内で当該文字列C3を大きく見やすく表示し、薬剤20の含量の識別性を効果的に高めることができる。
なお、図示例のPTP包装体10Bでは、容器シート12側からPTP包装体10Bを見たとき、左側の収容部16の下と、右側の収容部16の上に、それぞれ製剤名を示す文字列C1が横書きで配置されている。
上記のように構成されたPTP包装体10Bを、破断部26の箇所で分離させて分離片に切り分け、さらに1つの分離片を収容部16間のちょうど真ん中(中点Bの位置)で適宜の切断器具(鋏等)により縦方向に切断すると、図5のような分割片30となる。PTP包装体10Bが分割片30に分割された状態では、分割片30は、数字部分Nと単位部分uとを含むため、薬剤20の含量に係る情報は分断されていない。従って、互いに180°異なる向きで縦方向に離れた位置に配置された数字部分Nと単位部分uとにより、薬剤20の含量を認識することができる。
このように、PTP包装体10Bが収容部16を個々に含む複数の分割片30に分割された状態となっても、個々の分割片30には薬剤20に係る文字情報が分断されることなく表示されるため、薬剤20の識別性を確保することができる。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と共通する各構成部分については、第1実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10A、10B…PTP包装体 12…容器シート
14…カバーシート 16…収容部
24…着色表示層 28、30…分割片
C1…製剤名を示す文字列 C2、C3…含量を示す文字列

Claims (6)

  1. 薬剤を収容するための収容部と、前記収容部の周囲を囲む平面部とを有し、着色された透明樹脂からなる容器シートと、
    銀色の金属箔からなる基材を有し、前記収容部の開口部を閉鎖するように前記平面部に接合されたカバーシートと、
    を備えたPTP包装体であって、
    前記カバーシートの前記容器シート側に、前記薬剤に係る文字情報を表示するための着色表示層が設けられ、
    収容される薬剤の含量及び/又は種類が異なる他のPTP包装体と区別するために、前記容器シートの色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色に設定され、前記着色表示層の色がプロセスカラーのC値80〜100%の色に設定されている、
    ことを特徴とするPTP包装体。
  2. 請求項1記載のPTP包装体において、
    前記他のPTP包装体では、容器シートの色がプロセスカラーのM値10〜90%とY値60〜100%とを重ねた色であり、カバーシートの前記容器シート側に設けられた着色表示層の色は、プロセスカラーのC値80〜100%とM値80〜100%とを重ねた色である、
    ことを特徴とするPTP包装体。
  3. 請求項1又は2記載のPTP包装体において、
    横方向に並んで配置された複数の前記収容部、又は縦方向及び横方向に並んで配置された複数の前記収容部を有し、
    前記PTP包装体は、縦方向及び/又は横方向に隣接する前記収容部の間の箇所を切断することで、前記収容部を個々に含む複数の分割片に分割可能であり、
    前記切断によって前記複数の分割片に分割された後においても、個々の前記分割片に前記文字情報が分断されることなく表示され、
    前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記横方向に隣接する前記収容部の中心同士を結ぶ線分の中点を基準として対称的な位置に前記文字情報が配置されている、
    ことを特徴とするPTP包装体。
  4. 請求項3記載のPTP包装体において、
    前記文字情報は、前記薬剤の含量を示す文字列を含み、
    前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記中点の左上及び右下、又は前記中点の右上及び左下に、前記文字列の数字部分が配置されている、
    ことを特徴とするPTP包装体。
  5. 請求項1又は2記載のPTP包装体において、
    横方向に並んで配置された複数の前記収容部、又は縦方向及び横方向に並んで配置された複数の前記収容部を有し、
    前記PTP包装体は、縦方向及び/又は横方向に隣接する前記収容部の間の箇所を切断することで、前記収容部を個々に含む複数の分割片に分割可能であり、
    前記切断によって前記複数の分割片に分割された後においても、個々の前記分割片に前記文字情報が分断されることなく表示され、
    前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記横方向に隣接する前記収容部の中心同士を結ぶ線分の中点を基準として点対称に前記文字情報が表示されている、
    ことを特徴とするPTP包装体。
  6. 請求項5記載のPTP包装体において、
    前記文字情報は、前記薬剤の含量を示す横書きの文字列を含み、
    前記文字列は、数字部分と単位部分により構成され、
    前記容器シート側から前記PTP包装体を見たとき、前記数字部分と前記単位部分は、前記中点を通る縦方向の仮想線を基準として互いに反対側の領域に配置されている、
    ことを特徴とするPTP包装体。
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