JP2016127616A - ワイヤーハーネス及びコルゲートチューブ - Google Patents

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Yoshitaka Kami
佳孝 上
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Abstract

【課題】1つの分岐位置において幹線部から分岐する枝線部の数が多くなった場合でも対応させやすい技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、線材を全周囲繞可能な全筒部24と、全筒部24の長手方向一方側端部に連なるように形成され、線材を一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部28とを備える複数のコルゲートチューブ20と、分岐位置から少なくとも3本の分岐線18が延びている電線束12と、を備える。複数のコルゲートチューブ20のうちの第1コルゲートチューブ120及び第2コルゲートチューブ220の全筒部24がそれぞれ第1分岐線118及び第2分岐線218に被せられている。また、第1コルゲートチューブ120及び第2コルゲートチューブ220の部分筒部28同士が合わされるようにして、第3分岐線318に被せられている。【選択図】図4

Description

この発明は、分岐を有するワイヤーハーネスの分岐部分を保護する技術に関する。
分岐を有するワイヤーハーネスの分岐部分を保護する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のワイヤーハーネスは、T字状の分岐に対して、支線の分岐位置を挟む両側の幹線の一方側に被せる第1コルゲートチューブを分岐位置で屈曲させて支線へと連続して被せ、該第1コルゲートチューブの屈曲させた分岐位置の内周部に切り込みを入れておき、該切り込み部を分岐位置で開き、前記幹線の他方側に被せた第2コルゲートチューブの先端を前記第1コルゲートチューブの前記開いた部分に嵌合させている。
特開2010−93959号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、1つの分岐位置において幹線部から分岐する支線(枝線部とも言う)の数が多くなった場合に対応しにくい恐れがある。
そこで、本発明は、分岐を有するワイヤーハーネスの分岐部分を保護する際に、1つの分岐位置において幹線部から分岐する枝線部の数が多くなった場合でも対応させやすい技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、複数の電線が幹線部のうち1つの分岐位置から少なくとも1本の枝線部が分岐する態様で束ねられることで、前記分岐位置から少なくとも3本の分岐線が延びている電線束と、前記分岐線を周方向に全周囲繞可能な全筒部と、前記全筒部の長手方向一方側端部に連なるように形成され、前記分岐線を周方向に一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部とを備え、山部と谷部とが長手方向に沿って交互に連続するように形成されている複数のコルゲートチューブと、を備え、前記複数のコルゲートチューブのうちの第1コルゲートチューブの全筒部が、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第1分岐線に被せられ、前記複数のコルゲートチューブのうちの第2コルゲートチューブの全筒部が、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第2分岐線に被せられ、前記第1コルゲートチューブの部分筒部と、前記第2コルゲートチューブの部分筒部とが内周面側を向き合わされるようにして、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第3分岐線に被せられている。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記部分筒部は、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った一部で異なる部分を含むように形成されている。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記部分筒部にその周方向縁部から周方向に沿って延びるように周方向スリットが形成されている。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第3分岐線の周囲に被せられている前記第1コルゲートチューブの前記部分筒部と前記第2コルゲートチューブの前記部分筒部との周囲に、第3コルゲートチューブが被せられている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第4の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1コルゲートチューブ、前記第2コルゲートチューブ及び前記第3コルゲートチューブは、前記山部及び前記谷部が螺旋状に連続する螺旋型コルゲートチューブである。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1コルゲートチューブの径と前記第2コルゲートチューブの径とが異なる。
第7の態様に係るコルゲートチューブは、山部と谷部とが長手方向に沿って交互に連続するように形成され、線材を周方向に全周囲繞可能な全筒部と、前記全筒部の長手方向一方側端部に連なるように形成され、前記線材を周方向に一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部と、を備える。
第1〜第6の態様に係るワイヤーハーネスによると、複数のコルゲートチューブのうちの第1コルゲートチューブの全筒部が、少なくとも3本の分岐線のうちの第1分岐線に被せられ、複数のコルゲートチューブのうちの第2コルゲートチューブの全筒部が、少なくとも3本の分岐線のうちの第2分岐線に被せられ、第1コルゲートチューブの部分筒部と、第2コルゲートチューブの部分筒部とが、内周面側を向き合わされるようにして、少なくとも3本の分岐線のうちの第3分岐線に被せられていることにより、それぞれの分岐線を保護可能となる。このように1つのコルゲートチューブが全筒部と部分筒部とを備えることによって、異なるコルゲートチューブの部分筒部同士を向き合わせて1つの分岐線を保護することができる。これにより、コルゲートチューブの数を増やすことによって、1つの分岐位置において幹線部から分岐する枝線部の数が多くなった場合でも対応させやすい。
特に、第2の態様に係るワイヤーハーネスによると、部分筒部は、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った一部で異なる部分を含むように形成されているため、弧の変化に対応させるように第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブの部分筒部同士を合わせることで、第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブを位置決めしやすい。
特に、第3の態様に係るワイヤーハーネスによると、部分筒部にその周方向縁部から周方向に沿って延びるように周方向スリットが形成されているため、コルゲートチューブの全筒部に対して部分筒部を開きやすくなる。
特に、第4の態様に係るワイヤーハーネスによると、第3分岐線の周囲に被せられている第1コルゲートチューブの部分筒部と第2コルゲートチューブの部分筒部との周囲に、第3コルゲートチューブが被せられているため、第1コルゲートチューブの部分筒部と第2コルゲートチューブの部分筒部とを容易に固定することができる。また、第3分岐線の長手方向に沿って保護する領域を延長することができる。
特に、第5の態様に係るワイヤーハーネスによると、第1コルゲートチューブ、第2コルゲートチューブ及び第3コルゲートチューブは、山部及び谷部が螺旋状に連続する螺旋型コルゲートチューブであるため、第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブに対して第3コルゲートチューブをねじって被せることができる。これにより、第1コルゲートチューブの部分筒部と第2コルゲートチューブの部分筒部とを容易に固定することができる。
特に、第6の態様に係るワイヤーハーネスによると、第1分岐線と第2分岐線の径が異なる場合などに、第1コルゲートチューブの径と第2コルゲートチューブの径とが異なるように、それぞれに適した径のコルゲートチューブを採用することができる。これにより、ワイヤーハーネスの軽量化及びワイヤーハーネスが占有する体積の減少を図ることができる。
第7の態様に係るコルゲートチューブによると、山部と谷部とが長手方向に沿って交互に連続するように形成され、線材を周方向に全周囲繞可能な全筒部と、前記全筒部の長手方向一方側端部に連なるように形成され、前記線材を周方向に一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部と、を備えるため、2つのコルゲートチューブの部分筒部同士を合わせることで1つの線材を保護することができる。これにより、コルゲートチューブの数を増やすことで、1つの分岐位置において幹線部から分岐する枝線部の数が多くなった場合でも対応させやすい。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す斜視図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す平面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの一製造工程を示す平面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスを示す平面図である。 第4実施形態に係るワイヤーハーネスを示す平面図である。 コルゲートチューブの変形例を示す平面図である。 コルゲートチューブの別の変形例を示す平面図である。 コルゲートチューブのさらに別の変形例を示す平面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10について説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す斜視図である。図2、図3及び図4は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の一製造工程を示す平面図である。
<ワイヤーハーネスの全体構成>
まず、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の全体構成について説明する。
第1実施形態に係るワイヤーハーネス10は、1つの分岐位置JPから少なくとも3本の分岐線18が延びる電線束12と、分岐線18に被せられる複数のコルゲートチューブ20とを備える。コルゲートチューブ20は、分岐線18の全周を保護可能な全筒部24と、分岐線18の周方向の一部を保護可能な部分筒部28とを備える。以降、複数のコルゲートチューブ20について、特に区別が必要な場合は、第1コルゲートチューブ120、第2コルゲートチューブ220のように称する。また、特に区別が必要でない場合は、単にコルゲートチューブ20と称する。複数の分岐線18についても同様に、特に区別が必要な場合は、第1分岐線118、第2分岐線218のように称する。また、特に区別が必要でない場合は、単に分岐線18と称する。
複数のコルゲートチューブ20のうちの第1コルゲートチューブ120の全筒部124が、少なくとも3本の分岐線18のうちの第1分岐線118に被せられている。また、複数のコルゲートチューブ20のうちの第2コルゲートチューブ220の全筒部224が、少なくとも3本の分岐線18のうちの第2分岐線218に被せられている。さらに、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と、第2コルゲートチューブ220の部分筒部228とが内周面側を向き合わされるようにして、少なくとも3本の分岐線18のうちの第3分岐線318に被せられている。
続いて、ワイヤーハーネス10を構成する各部について詳述する。
<電線束>
電線束12は、複数の電線が、幹線部14のうち1つの分岐位置JPから少なくとも1本の枝線部16が分岐する態様で束ねられている。これにより、電線束12において、分岐位置JPから少なくとも3本の分岐線18が延びている。ここでは、幹線部14のうち1つの分岐位置JPから枝線部16が2本分岐しており、上記分岐位置JPから4本の分岐線18が延びている。なお、1つの分岐位置JPから延びる分岐線の数は、3本でもよいし、5本以上であってもよい。また、ここでは、分岐線18という語は、幹線部14と枝線部16とを区別せずに1つの線材として見ることを目的として用いられる。
ここで、電線束12を構成する電線について説明する。
電線は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。電線の端部にはコネクタが設けられ、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、ワイヤーハーネスには、光ファイバ等が電線に沿って配設されていてもよい。
<コルゲートチューブ>
コルゲートチューブ20は、山部21と谷部22とが長手方向に沿って交互に連続するように形成されている。コルゲートチューブ20は、上述したように、全筒部24と部分筒部28とを備える。
全筒部24は、線材(ここでは、分岐線18)を周方向に全周囲繞可能に形成されている。全筒部24は、全環状、つまり、その弧に対する内周角が360度となるように設けられている。
なお、全筒部24には、その長手方向に沿って一端部から他端部まで全体に亘るスリットが形成されている場合もあり得る。この場合、全筒部24をスリットの部分で割り開くことで全筒部24の内部に分岐線18を収容しやすくなる。
部分筒部28は、全筒部24の長手方向一方側端部に連なるように形成されている。部分筒部28は、上記線材を周方向に一部囲繞可能に形成されている。部分筒部28は、部分環状、つまり、その弧に対する内周角が360度よりも小さくなるように設けられている。部分筒部28は、全筒部24の長手方向一方側端部に少なくとも1つ(ここでは、2つ)形成されている。
2つの部分筒部28は、ここでは、全筒部24を縦半分に割った半筒状に形成されている。このような部分筒部28は、例えば、以下のようにして形成される。
即ち、全体が全筒部とされたコルゲートチューブに対して、長手方向一方側端部から中間部分にかけて一対のスリット26を入れる。一対のスリット26は、当該全筒部の周方向において対向する位置、つまり、半周分間隔をあけた位置に入れられる。これにより、全体が全筒部とされたコルゲートチューブにおいて、スリット26が入れられた部分が部分筒部28となり、スリット26が入れられていない部分が全筒部24として残る。
この際、一対のスリット26のうちの1本のスリットは、コルゲートチューブ20の長手方向に沿って一端部から他端部まで全体に亘るように形成されてもよい。この場合、当該スリットのうち残っている全筒部24に形成された部分が、全筒部24を割り開くのに用いられる上記スリットをなす。
また、全筒部の周方向において、一対のスリット26が設けられる位置を変更することで、部分筒部28の形状を変えることができる。例えば、周方向に3分の1周分間隔をあけた位置に一対のスリットが設けられることで、3分の1周分の部分筒部と、3分の2周分の部分筒部とが形成される。
また、全筒部の周方向において、3本以上のスリットが設けられることで、3つ以上の部分筒部を形成してもよい。例えば、周方向に互いに3分の1周分間隔をあけた位置に3本のスリットが設けられることで、3分の1周分の部分筒部が3つ形成される。
なお、ここでは、全筒部24の一方側端部にのみ部分筒部28が設けられるものとして説明したが、全筒部の他方側端部にも部分筒部が設けられていることもあり得る。このようなコルゲートチューブは、電線束にその長手方向に沿って複数の分岐位置JPが設けられている場合に、その分岐位置JP同士の間に取り付けられると両方の分岐位置JPで各分岐線を保護できるため効果的である。
<組立方法及び取付構造>
次に、上記ワイヤーハーネス10の取付構造について組立方法例を交えて説明する。
ここでは、上記コルゲートチューブ20を2つ用いて、以下のようにして、4本の分岐線18を保護している。
即ち、まずは、図2のように、第1コルゲートチューブ120の全筒部124及び部分筒部128を第1分岐線118に被せる。この際、部分筒部128が全筒部124に対して分岐位置JP側に位置するように被せる。同様に、部分筒部228が全筒部224に対して分岐位置JP側に位置するように第2コルゲートチューブ220の全筒部224及び部分筒部228を第2分岐線218に被せる。この際、分岐線18が4本以上ある場合、第1分岐線118と第2分岐線218とは、分岐位置JP回りで1本の分岐線をとばして隣り合わない位置にある分岐線を選択する。
次に、図3のように、第1コルゲートチューブ120の2つの部分筒部128a,128bを開いて、それぞれ第3分岐線318及び第4分岐線418に被せる。同様に、第2コルゲートチューブ220の2つの部分筒部228a,228bを開いて、それぞれ第3分岐線318及び第4分岐線418に被せる。
そして、図4のように、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128aと、第2コルゲートチューブ220の部分筒部228aとを向き合わせて、その内部に第3分岐線318を収容する。同様に、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128bと、第2コルゲートチューブ220の部分筒部228bとを向き合わせて、その内部に第4分岐線418を収容する。部分筒部128a,228a同士が向き合わされてその内部に第3分岐線318が収容された状態で、部分筒部128a,228a及び第3分岐線318の周囲にテープ80等を巻付けて固定する。同様に、部分筒部128b,228b同士が向き合わされてその内部に第4分岐線418が収容された状態で、部分筒部128b,228b及び第3分岐線318の周囲にテープ80等を巻付けて固定する。以上により、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10が完成となる。
なお、第1コルゲートチューブ120の全筒部124と第1分岐線118、及び、第2コルゲートチューブ220の全筒部224と第2分岐線218との周囲にテープ80等を巻回して、各全筒部24と各分岐線18とを固定してもよい。
また、2つのコルゲートチューブ120,220のうち分岐位置JPの周囲にテープ80等を巻回してもよい。これにより、コルゲートチューブ120,220を開くこと、及び、開いた2つのコルゲートチューブ120,220を向き合わせることにより生じる分岐位置JPにおける隙間を閉じることができる。また、2つのコルゲートチューブ120,220を固定することができる。
もっとも、ここでは、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と第2コルゲートチューブ220の部分筒部228とをテープ80等で固定するものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と第2コルゲートチューブ220の部分筒部228との周囲に第3コルゲートチューブを被せることで、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と第2コルゲートチューブ220の部分筒部228とを固定してもよい。これについては、後述する第2実施形態で詳述する。
また、ここでは、分岐線18が4本である例で説明したが、必ずしもその必要はない。上述したように、分岐線は、3本又は5本以上であってもよい。なお、分岐線の数が6本以上であって偶数本である場合は、上記コルゲートチューブ20を、分岐線の数の半分用いることで対応することができる。より詳細には、偶数本の分岐線に対して分岐位置JP回りに1本あけて、分岐線の数の半分の数の各コルゲートチューブ20の全筒部24を各分岐線に被せる。そして、全筒部24を被せた分岐線同士の間にある分岐線に、その分岐線の両隣のコルゲートチューブ20の部分筒部28を被せる。これにより、分岐線の数が6本以上であって偶数本である場合でも、上記コルゲートチューブ20を用いて各分岐線を保護することができる。なお、分岐線の数が奇数本である場合については、後述する第3実施形態で詳述する。
また、ここでは、第1コルゲートチューブ120と第2コルゲートチューブ220とは、同じ形状のものを用いたが、このことは必須ではない。第1コルゲートチューブ120と第2コルゲートチューブ220とは、異なる形状であってもよい。例えば、第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブとで、山部(谷部)のピッチの寸法等が異なっていてもよい。また、例えば、第1コルゲートチューブの部分筒部が半周分とされ、第2コルゲートチューブの部分筒部が3分の1周分とされるなどであってもよい。また、例えば、第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブとで、径が異なっていてもよい。第1コルゲートチューブと第2コルゲートチューブとで、径が異なるものについては、後述する第4実施形態で詳述する。
第1実施形態に係るワイヤーハーネス10によると、複数のコルゲートチューブ20のうちの第1コルゲートチューブ120の全筒部124が、少なくとも3本の分岐線18のうちの第1分岐線118に被せられ、複数のコルゲートチューブ20のうちの第2コルゲートチューブ220の全筒部224が、少なくとも3本の分岐線18のうちの第2分岐線218に被せられ、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と、第2コルゲートチューブ220の部分筒部228とが、内周面側を向き合わされるようにして、少なくとも3本の分岐線18のうちの第3分岐線318に被せられていることにより、それぞれの分岐線18を保護可能となる。このように1つのコルゲートチューブ20が全筒部24と部分筒部28とを備えることによって、異なるコルゲートチューブ20の部分筒部28同士を向き合わせて1つの分岐線18を保護することができる。これにより、コルゲートチューブ20の数を増やすことによって、1つの分岐位置JPにおいて幹線部14から分岐する枝線部16の数が多くなった場合でも対応できるため、対応が容易となる。
特に、1つのコルゲートチューブ20の全筒部24の一方側端部に2つの部分筒部28が設けられているコルゲートチューブ20を用いることで、分岐線18が偶数本の場合に、各分岐線18を保護することができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aについて説明する。図5は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aの一製造工程を示す平面図である。図6は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aを示す平面図である。なお、本実施形態の説明において、これまでに既に説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の各実施形態及びその変形例についても同様)。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aは、上述したように、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128と、第2コルゲートチューブ220の部分筒部228との周囲に第3コルゲートチューブ320が被せられている点で、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10とは異なる。
具体的には、ここでは、第3分岐線318に被せられる部分筒部128a,228aに第3コルゲートチューブ320が被せられるものとして説明する。
第3コルゲートチューブ320は、全筒部324を備える。第3コルゲートチューブ320のうち全筒部324が、上記部分筒部128a,228aに被せられている。ここでは、第3コルゲートチューブ320は、全筒部324からなり、部分筒部を含まないものを用いている。もっとも、第3コルゲートチューブとして全筒部24と部分筒部28とを備える上記コルゲートチューブ20が用いられてもよい。
第3コルゲートチューブ320の全筒部324には、長手方向に沿って一端部から少なくとも中間部分までスリット26が設けられているとよい。これにより、全筒部324を部分筒部128a,228aの周囲に被せやすくなる。
なお、第3コルゲートチューブ320の径は、部分筒部128a,228aの径、弧の長さ、及び第3コルゲートチューブ320にスリットが設けられるか否か等によって適宜被せやすい径が選択されればよい。
第3コルゲートチューブ320は、例えば、以下のようにして部分筒部128a,228aに被せられる。
即ち、まずは、部分筒部128a,228aの山部及び谷部の位置を合わせる。次に、全筒部324に全体に亘ってスリット26が設けられている場合は、スリット26から全筒部324を割り開いて、部分筒部128a,228aの周囲に直接被せる。この際、全筒部324の山部の内周面側に部分筒部128a,228aの山部の外周面が位置し、全筒部324の端部の内周面側に、部分筒部128a,228aの谷部の外周面が位置するように被せる。これにより、全筒部324の谷部の内周面に相当する突起が、部分筒部128a,228aの谷部に嵌るとともに、全筒部324の山部の内周面に相当する溝部に、部分筒部128a,228aの山部がはまり込む。このため、部分筒部128a,228aに対して、全筒部324が位置ずれしにくくなる。また、部分筒部128a,228a同士が向き合わされた状態を維持することができる。
また、全筒部324に全体に亘るスリット26が設けられていない場合は、第3分岐線318をその先端から第3コルゲートチューブ320内に通して、第3コルゲートチューブ320を部分筒部128a,228a周辺に位置させる。そして、第3コルゲートチューブ320を広げるようにして第3コルゲートチューブ320を部分筒部128a,228aに被せていく。
なお、ここでは、第3コルゲートチューブ320のうち一部は、部分筒部128a,228aに被さっていないが、このことは必須ではない。第3コルゲートチューブ320全体が部分筒部128a,228aに被さっていてもよい。しかしながら、第3コルゲートチューブ320のうち部分筒部128a,228aに被さっていない部分が第3分岐線318に被せられることで、第3分岐線318を保護する領域を容易に延長することができる。
また、部分筒部128b,228bの周囲に第4コルゲートチューブが被せられていてもよい。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aによると、第3分岐線318の周囲に被せられている第1コルゲートチューブ120の部分筒部128aと第2コルゲートチューブ220の部分筒部228aとの周囲に、第3コルゲートチューブ320が被せられているため、第1コルゲートチューブ120の部分筒部128aと第2コルゲートチューブ220の部分筒部228aとを容易に固定することができる。また、第3分岐線318の長手方向に沿って保護する領域を延長することができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係るワイヤーハーネス10Bについて説明する。図7及び図8は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス10Bの一製造工程を示す平面図である。図9は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス10Bを示す平面図である。
第3実施形態にかかるワイヤーハーネス10Bは、電線束12Bにおいて1つの分岐位置JPから延びる分岐線18の数が奇数本(ここでは、3本)である点で、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10とは異なる。
具体的には、3本の分岐線18に対応するため、ここでは、コルゲートチューブ20Bの部分筒部28Bの形状を変更している。より具体的には、1つの部分筒部28Baの長手方向の寸法を他の部分筒部28Bbの長手方向の寸法よりも長くしているコルゲートチューブ20Bを2つ用意している。
このようなコルゲートチューブ20Bは、例えば、第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の全筒部24の一方側端部に設けられた2つの部分筒部28のうちの一方を、その長手方向中間部分で切除することなどによって形成することができる。
そして、この2つのコルゲートチューブ20Bを以下のようにして3本の分岐線18に取り付けている。
即ち、まず、図7のように、第1分岐線118に第1コルゲートチューブ120Bの全筒部124及び部分筒部128Ba,128Bbを被せる。この際、部分筒部128Ba,128Bbが全筒部124に対して分岐位置JP側に位置するように被せる。同様に、部分筒部228Ba,228Bbが全筒部224に対して分岐位置JP側に位置するように、第2分岐線218に第2コルゲートチューブ220Bの全筒部224及び部分筒部228Ba,228Bbを被せる。
次に、図8のように、第1コルゲートチューブ120Bの長い方の部分筒部128Baを開いて、第3分岐線318に被せる。同様に、第2コルゲートチューブ220Bの長い方の部分筒部228Baを開いて、第3分岐線318に被せる。
そして、図9のように、第1コルゲートチューブ120Bの長い方の部分筒部128Baと、第2コルゲートチューブ220の長い方の部分筒部228Baとを向き合わせてその内部に第3分岐線318を収容する。なお、部分筒部128Ba,228Ba同士が向き合わされてその内部に第3分岐線318が収容された状態で、部分筒部128Ba,228Ba及び第3分岐線318の周囲にテープ80等を巻付けて固定するとよい。以上により、第3実施形態に係るワイヤーハーネス10Bが完成となる。
この際、第1コルゲートチューブ120B及び第2コルゲートチューブ220Bの短い方の部分筒部128Bb,228Bbは、電線束12のうち分岐位置JPの周囲において、第1コルゲートチューブ120B及び第2コルゲートチューブ220Bの全筒部24及び長い方の部分筒部128Ba,228Baで保護されない領域を保護する。
もっとも、コルゲートチューブ20Bが短い方の部分筒部28Bbを含むことは必須ではない。コルゲートチューブは、長い方の部分筒部28Baのみを含むように形成されていてもよい。このようなコルゲートチューブは、例えば、第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の全筒部24の一方側端部に設けられた2つの部分筒部28のうちの一方を、全筒部24と連なる基端側縁部の位置で切除することなどによって形成することができる。
なお、分岐線の数が5本以上であって奇数本である場合は、第1実施形態に係るコルゲートチューブ20と、第3実施形態に係るコルゲートチューブ20Bとを組み合わせることで対応可能となる。
より詳細には、奇数本の分岐線に対して分岐位置JP回りで隣り合う分岐線にそれぞれ、第3実施形態に係るコルゲートチューブ20Bの全筒部24を被せる。そして、第3実施形態に係るコルゲートチューブ20Bを被せた分岐線から分岐位置JP回りで1本とばした位置にある各分岐線に第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の全筒部24を被せる。あとは、第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の全筒部24を被せた分岐線と第3実施形態に係るコルゲートチューブ20Bの全筒部24を被せた分岐線同士の間にある分岐線に第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の部分筒部28aと第3実施形態に係るコルゲートチューブ20Bの部分筒部28Baとを被せる。この際、分岐線が7本以上である場合には、第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の全筒部24を被せた分岐線同士の間にある分岐線に第1実施形態に係るコルゲートチューブ20の部分筒部28bを被せる。
以上により、分岐線が奇数本である場合でも、全筒部24と部分筒部28Baとを備えるコルゲートチューブ20Bを用いて各分岐線を保護することができる。
第3実施形態に係るワイヤーハーネス10Bによると、1つの部分筒部28Baを他の部分筒部28Bbよりも長くするなどにより、分岐線18が奇数本である場合でも、全筒部24と部分筒部28Baとを備えるコルゲートチューブ20Bを用いて各分岐線18を保護することができる。
{第4実施形態}
次に、第4実施形態に係るワイヤーハーネス10Cについて説明する。図10は、第4実施形態に係るワイヤーハーネス10Cを示す平面図である。
第4実施形態に係るワイヤーハーネス10Cは、上述したように、第1コルゲートチューブ120Cの径と第2コルゲートチューブ220Cの径とが異なる。
ここでは、電線束12Cにおいて第2分岐線218Cの径が第1分岐線118Cの径よりも小さく設定されている。このため、ここでは、第2分岐線218Cに被せられる第2コルゲートチューブ220Cの径が、第1分岐線118Cに被せられる第1コルゲートチューブ120Cの径よりも小さく設定されている。これにより、これにより、ワイヤーハーネス10Cの軽量化及びワイヤーハーネス10Cが占有する体積の減少を図ることができる。
なお、この場合、第1コルゲートチューブ120Cの部分筒部128Ca,128Cbと第2コルゲートチューブ220の部分筒部228Ca,228Cbと被せられる第3分岐線318及び第4分岐線418では、図10のように、部分筒部128Ca,228Ca(128Cb,228Cb)同士の山部の位置が同じ位置に位置しなくなる場合がある。しかしながら、この場合でも、テープ80巻等により、部分筒部128Ca,228Ca(128Cb,228Cb)同士を固定することができる。
なお、第2コルゲートチューブ220Cの径が、第1コルゲートチューブ120Cの径よりも小さく設定されている場合でも、第2コルゲートチューブ220Cの山部のピッチと第1コルゲートチューブ120Cとの山部のピッチが同じに設定されている場合には、部分筒部128Ca,228Ca(128Cb,228Cb)同士の山部の位置が同じ位置にくることができる。
第4実施形態に係るワイヤーハーネス10Cによると、第1分岐線118Cと第2分岐線218Cの径が異なる場合などに、第1コルゲートチューブ120Cの径と第2コルゲートチューブ220Cの径とが異なるように、それぞれに適した径のコルゲートチューブを採用することができる。これにより、ワイヤーハーネス10Cの軽量化及びワイヤーハーネス10Cが占有する体積の減少を図ることができる。
{コルゲートチューブ20の変形例}
次に、コルゲートチューブ20の変形例について説明する。図11は、コルゲートチューブの変形例を示す平面図である。
上記実施形態に係るコルゲートチューブ20では、部分筒部28は、全筒部24に一対の直線状のスリット26が入れられることで半筒状に形成され、その周方向縁部の位置は、その長手方向に沿って変わることがなかった。
これに対して、変形例に係るコルゲートチューブ20Dでは、部分筒部28Dは、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った一部で異なる部分を含むように形成されている点で実施形態に係るコルゲートチューブ20とは異なる。このようなコルゲートチューブ20Dは、例えば、全筒部に入れられるスリット26Dが一部で曲がるように設けられることで形成することができる。
具体的には、ここでは、一対のスリット26Dを平面視で蛇行する波状(サインカーブ状)に入れることで、部分筒部28Dは、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った一部で異なる部分を含むように形成されている。特にここでは、一対のスリット26Dを平面視でサインカーブ状に入れることで、部分筒部28Dは、その弧に対する内周角がその長手方向に沿って周期的に変化するように設けられている。別の視点から見ると、部分筒部28Dの周方向縁部の周方向に沿った位置が、部分筒部28Dの長手方向に沿って周期的に変化していると見ることもできる。
このように、部分筒部28Dが、その弧に対する内周角がその長手方向に沿って周期的に変化するように設けられている場合、例えば、その周期は、コルゲートチューブ20Dの山部21(谷部22)のピッチの整数倍であることが考えられる。ここでは、弧の変化の周期は、コルゲートチューブ20Dの山部21(谷部22)のピッチの2倍に設定されている。
もっとも、部分筒部28Dが、その弧に対する内周角がその長手方向に沿って周期的に変化するように設けられていることは必須ではない。例えば、部分筒部は、その弧に対する内周角がその長手方向に沿って不連続的に変化するように設けられていてもよい。また、例えば、部分筒部は、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った1か所でのみ変化するように設けられていてもよい。
このようなコルゲートチューブ20Dを採用する場合、第1コルゲートチューブの部分筒部の周方向縁部と、第2コルゲートチューブの部分筒部の周方向縁部とが対応するようにそれぞれの弧に対する内周角を変化させる。これにより、弧の変化に対応させるように第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブの部分筒部同士を合わせることで、第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブを位置決めしやすい。
次に、コルゲートチューブの別の変形例について説明する。図12は、コルゲートチューブの別の変形例を示す平面図である。
変形例に係るコルゲートチューブ20Eは、部分筒部28Eに周方向スリット29が形成されている点で、実施形態に係るコルゲートチューブ20とは異なる。
具体的には、周方向スリット29は、部分筒部28Eにその周方向縁部から周方向に沿って延びるように形成されている。また、ここでは、周方向スリット29は、部分筒部28Eのうち全筒部24と連なる側の長手方向端縁部に設けられている。また、ここでは、周方向スリット29は、コルゲートチューブ20Eの谷部22に設けられている。
なお、周方向スリット29の端部は、図12のように、円形の孔状等滑らかな内周面を有する孔状に形成されていることが好ましい。これによりコルゲートチューブ20Eが周方向スリット29から裂けてしまうことを抑制することができる。
周方向スリット29が設けられたコルゲートチューブ20Eを用いることによって、コルゲートチューブ20Eの全筒部24に対して部分筒部28Eを開きやすくなる。また、部分筒部28Eのうち分岐線に被せられている部分の周方向両端縁部同士が離れるような変形が生じにくくなる。特に、全筒部24に対して部分筒部28Eを大きく開きたい場合(例えば、90度よりも大きく開きたい場合)などに、周方向スリット29が設けられると効果的である。
次に、コルゲートチューブのさらに別の変形例について説明する。図13は、コルゲートチューブのさらに別の変形例を示す平面図である。
変形例に係るコルゲートチューブ20Fは、螺旋型コルゲートチューブ20Fとされている点で実施形態に係るコルゲートチューブ20とは異なる。ここで螺旋型コルゲートチューブ20Fとは、山部21F及び谷部22Fが螺旋状に連続するように形成されたコルゲートチューブを言う。これにより、コルゲートチューブ20Fの全筒部24F及び部分筒部28Fは螺旋状となっている。
このような螺旋型コルゲートチューブ20Fの製造方法を説明する前に、通常のコルゲートチューブの製造方法について説明する。ここで、通常のコルゲートチューブとは、全筒部のみから成り、それぞれ1つの閉環状に形成されている山部及び谷部がその長手方向に沿って連続するものを指すものとする。
通常のコルゲートチューブの製造方法の1つとして、以下のような方法がある。即ち、内周面に通常のコルゲートチューブの閉環状の山部と谷部とに対応した閉環状の溝と突起とが形成された筒状の金型の内部に、変形可能な温度を有する樹脂材料を筒状に押し出す。そして、筒状の樹脂材料をバキューム又はブロー等により、金型面に押し付ける。これにより、金型の溝の部分に閉環状の山部が形成されると共に、金型の突起の部分に閉環状の谷部が形成された通常のコルゲートチューブが形成される。
螺旋型コルゲートチューブ20Fは、上記金型の内周面に形成される溝及び突起を螺旋状にすることにより形成することができる。
そして、この螺旋型コルゲートチューブ20Fを上記第2実施形態に係るワイヤーハーネス10Aに適用する。つまり、上記第2実施形態において、第1コルゲートチューブ、第2コルゲートチューブ及び第3コルゲートチューブとして、山部21F及び谷部22Fが螺旋状に連続する螺旋型コルゲートチューブ20Fを用いる。これにより、第1コルゲートチューブ及び第2コルゲートチューブの部分筒部に対して第3コルゲートチューブの全筒部をねじるようにして被せることができる。このため、第1コルゲートチューブの部分筒部と第2コルゲートチューブの部分筒部とを容易に固定することができる。
なお、螺旋型コルゲートチューブ20Fにおいて、螺旋のピッチ、及び螺旋の数等は適宜設定されればよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10A,10B,10C ワイヤーハーネス
12,12B,12C 電線束
14 幹線部
16 枝線部
18 分岐線
118,118C 第1分岐線
218,218C 第2分岐線
318 第3分岐線
418 第4分岐線
20,20B,20D,20E,20F コルゲートチューブ
120,120B,120C 第1コルゲートチューブ
220 第2コルゲートチューブ
320 第3コルゲートチューブ
21,21F 山部
22,22F 谷部
24,124,224,324 全筒部
26,26D スリット
28,128,228 部分筒部
29 周方向スリット
JP 分岐位置

Claims (7)

  1. 複数の電線が幹線部のうち1つの分岐位置から少なくとも1本の枝線部が分岐する態様で束ねられることで、前記分岐位置から少なくとも3本の分岐線が延びている電線束と、
    前記分岐線を周方向に全周囲繞可能な全筒部と、前記全筒部の長手方向一方側端部に連なるように形成され、前記分岐線を周方向に一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部とを備え、山部と谷部とが長手方向に沿って交互に連続するように形成されている複数のコルゲートチューブと、
    を備え、
    前記複数のコルゲートチューブのうちの第1コルゲートチューブの全筒部が、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第1分岐線に被せられ、
    前記複数のコルゲートチューブのうちの第2コルゲートチューブの全筒部が、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第2分岐線に被せられ、
    前記第1コルゲートチューブの部分筒部と、前記第2コルゲートチューブの部分筒部とが内周面側を向き合わされるようにして、前記少なくとも3本の分岐線のうちの第3分岐線に被せられている、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記部分筒部は、その弧に対する内周角がその長手方向に沿った一部で異なる部分を含むように形成されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記部分筒部にその周方向縁部から周方向に沿って延びるように周方向スリットが形成されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第3分岐線の周囲に被せられている前記第1コルゲートチューブの前記部分筒部と前記第2コルゲートチューブの前記部分筒部との周囲に、第3コルゲートチューブが被せられている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項4に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1コルゲートチューブ、前記第2コルゲートチューブ及び前記第3コルゲートチューブは、前記山部及び前記谷部が螺旋状に連続する螺旋型コルゲートチューブである、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1コルゲートチューブの径と前記第2コルゲートチューブの径とが異なる、ワイヤーハーネス。
  7. 山部と谷部とが長手方向に沿って交互に連続するように形成され、
    線材を周方向に全周囲繞可能な全筒部と、
    前記全筒部の長手方向一方側端部に連なるように形成され、前記線材を周方向に一部囲繞可能な少なくとも1つの部分筒部と、
    を備える、コルゲートチューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022153837A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 住友電装株式会社 ワイヤハーネス

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