JP2016225105A - シールド導電路 - Google Patents

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英夫 直野
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武史 相澤
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Abstract

【課題】低コストなシールド手段を提供する。【解決手段】シールド導電路Aは、導電路本体10と、導電路本体10の外周に沿うように配索された第1シールド線14と、第1シールド線14と接触した状態で導電路本体10の外周に沿うように配索された第2シールド線17と、第1シールド線14と第2シールド線17を導電路本体10の外周側へ押圧する筒状の締付部材18とを備え、第1シールド線14が、概ね波形をなすように成形されており、第2シールド線17が、波の山部15と谷部6において第1シールド線14と交差するように接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド導電路に関するものである。
特許文献1には、編組線を用いて被覆電線をシールドする技術が開示されている。編組線は複数本の金属細線を筒状に編み込んだものであり、編組線で被覆電線を包囲することにより、ノイズキャンセル効果が得られる。
特開2014−160576号公報
編組線は可撓性を有しているため、被覆電線を屈曲して配索する経路におけるシールド手段として好適である。しかし、編組線は、複数本の金属細線同士を接触させるために密に編み込む必要があるため、製造コストが高い。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コストなシールド手段を提供することを目的とする。
第1の発明のシールド導電路は、
導電路本体と、
前記導電路本体の外周に沿うように配索された第1シールド線と、
前記第1シールド線と接触した状態で前記導電路本体の外周に沿うように配索された第2シールド線と、
前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備え、
前記第1シールド線が、概ね波形をなすように成形されており、
前記第2シールド線が、波の山部と谷部において前記第1シールド線と交差するように接触しているところに特徴を有する。
第2の発明のシールド導電路は、
導電路本体と、
前記導電路本体の外周に沿って螺旋状に配索された第1シールド線と、
前記第1シールド線とは逆捻れの向きで前記導電路本体の外周に沿って螺旋状に配索され、前記第1シールド線に対して交差した状態で接触する第2シールド線と、
前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備えているところに特徴を有する。
第3の発明のシールド導電路は、
導電路本体と、
前記導電路本体の外周に沿うように配索された第1シールド線と、
前記導電路本体の外周に沿って配索され、前記第1シールド線に対し交差した状態で接触する第2シールド線と、
前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備え、
前記第1シールド線の断面形状が概ね方形をなしており、
前記第1シールド線が、前記導電路本体と前記第2シールド線との間で挟まれるように配索されているところに特徴を有する。
第1の発明によれば、第1シールド線と第2シールド線を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、概ね波形に成形された第1シールド線の山部と谷部に第2シールド線が接触するので、両シールド線が線接触状態となる。これにより、両シールド線が点接触する場合に比べると、接触面積が大きくなって接触抵抗が低く抑えられるので、シールド性能が高い。
第2の発明によれば、第1シールド線と第2シールド線を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、第1シールド線と第2シールド線の螺旋の向きが互いに逆捻れとなっているので、両シールド線の接触箇所が多くなり、高いシールド性能が得られる。
第3の発明によれば、第1シールド線と第2シールド線を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、概ね方形断面の第1シールド線が、導電路本体と第2シールド線との間で挟まれているので、第1シールド線と第2シールド線との交差部分では、第1シールド線がその2つの角縁部において第2シールド線と接触することになる。これにより、第1シールド線が円形断面である場合に比べると、第1シールド線と第2シールド線との接触箇所が増えるので、シールド性能が高い。
実施例1のシールド導電路の側面図 図1のX−X線断面図 実施例2のシールド導電路の側面図 図1のY−Y線断面図 実施例3のシールド導電路の側面図 図1のZ−Z線断面図
(a)第1の発明のシールド導電路は、前記第1シールド線が、前記導電路本体と並行するように配索され、前記第2シールド線が、前記導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされていてもよい。この構成によれば、低周波帯域のノイズは第1シールド線によってキャンセルすることができる。また、第2シールド線のノイズ電流は、第1シールド線を通ることによってアース側へ流れ易くなっているので、高周波帯域のノイズは第2シールド線によってキャンセルすることができる。
(b)第1の発明のシールド導電路は、(a)において、前記第1シールド線が、前記第2シールド線に対し螺旋の内側と外側を横切る経路で配索されていてもよい。この構成によれば、第1シールド線と第2シールド線が導電路本体から径方向へ遠ざかるように変位することを抑制できる。
(c)第2の発明のシールド導電路は、前記第1シールド線と前記第2シールド線が概ね波形をなすように湾曲した形状に成形され、前記第1シールド線の波の山部と谷部が、夫々、前記第2シールド線の波の谷部と山部に接触していてもよい。この構成によれば、第1シールド線と第2シールド線の接触箇所では、波の山部と谷部とが嵌合するので、両シールド線の螺旋ピッチが安定する。
(d)第3の発明のシールド導電路は、前記第1シールド線が、前記導電路本体と並行するように配索され、前記第2シールド線が、前記導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされていてもよい。この構成によれば、低周波帯域のノイズは第1シールド線によってキャンセルすることができる。また、第2シールド線のノイズ電流は、第1シールド線を通ることによってアース側へ流れ易くなっているので、高周波帯域のノイズは第2シールド線によってキャンセルすることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について図1〜図2を参照して説明する。本実施例1のシールド導電路Aは、導電路本体10と、導電路本体10を包囲することでシールド機能を発揮するシールド部材13と、シールド部材13を包囲する締付部材18とを備えて構成されている。
導電路本体10は、円形断面の導体11を円筒形の絶縁被覆12で包囲した1本の被覆電線によって構成されている。導体11を流れる電流のノイズはシールド部材13によってキャンセルされるようになっている。締付部材18は、熱収縮チューブ、粘着テープを巻き付けたもの等によって構成されている。締付部材18は、シールド部材13を導電路本体10の外周に密着させるように径方向内側へ押圧するとともに、後述するシールド部材13を構成する第1シールド線14と第2シールド線17とを密着させる機能を有する。
シールド部材13は、4本の第1シールド線14と、1本の第2シールド線17とから構成されている。4本の第1シールド線14は、いずれも円形断面の金属製の線材からなり、4本の第1シールド線14の外径は、全て同一の寸法である。4本の第1シールド線14は、導電路本体10の外周に沿うように、且つ導電路本体10の軸線とほぼ平行をなすように配索されている。また、4本の第1シールド線14は、周方向においてほぼ90°の均一ピッチで配されている。4本の第1シールド線14の両端部は、端子金具やシールドケース等のアース部材(図示省略)を介して接地されている。
導電路本体10に沿って配索する前の第1シールド線14は、まず直線状に成形され、その後、一定波長の略波形をなすようにプレス成形されている。このプレス成形により、第1シールド線14には、長さ方向において複数の山部15と谷部16が交互に且つ一定ピッチで並ぶように形成されている。4本の第1シールド線14の波の波長は、全て、同一である。各第1シールド線14は、その山部15を導電路本体10の外周に対して離間させるとともに、谷部16を導電路本体10の外周に接触させるように配索されている。そして、導電路本体10の軸線方向において、4本の第1シールド線14の波の位相(山部15と谷部16の位置)は、1/4波長単位で互いにずれている。
第2シールド線17は、円形断面の金属製の線材からなる。第2シールド線17の外径は第1シールド線14の外径と同一寸法である。第2シールド線17は、導電路本体10の外周に一定ピッチの螺旋状に巻き付けられている。第2シールド線17の両端部は、第1シールド線14と同様、図示しないアース部材を介して接地されている。
上記のように第1シールド線14が導電路本体10と並行するように配索されているのに対し、第2シールド線17は導電路本体10を螺旋状に包囲するように配索されている。そして、第2シールド線17は、第1シールド線14に対し、その波の山部15及び谷部16において交差するように接触している。各第1シールド線14は、夫々、第2シールド線17に対しその螺旋の内側と外側を横切っている。
即ち、第1シールド線14の山部15は、螺旋の外側において第1シールド線14に対し交差するように接触する。つまり、第1シールド線14の山部15は、締付部材18の締付け作用により、導電路本体10の外周との間で第2シールド線17を径方向に挟み付けている。また、第1シールド線14の谷部16は、螺旋の内側において第1シールド線14に対し交差するように接触する。つまり、第1シールド線14の谷部16は、締付部材18の締付け作用により、第2シールド線17と導電路本体10との間で径方向に挟み付けられている。そして、締付部材18の締付け作用により、第1シールド線14と第2シールド線17が、導通可能に接続されている。
第1シールド線14は、導電路本体10の軸線に沿うように配索されているので、導電路本体10に重畳する低周波帯域のノイズをキャンセルする。第1シールド線14のノイズ電流はアースに落とされる。また、第2シールド線17は、導電路本体10の外周に沿って螺旋状に配索されているので、導電路本体10に重畳する高周波のノイズをキャンセルする。
第2シールド線17のノイズ電流も、第1シールド線14と同様、アースされるのであるが、第2シールド線17は、コイル状をなしていてインダクタンスが高い。そのため、ノイズ電流の流れが不良となり、高周波帯域におけるノイズキャンセル効果の低下が懸念される。しかし、本実施例1では、第1シールド線14が、第2シールド線17に対し複数箇所で導通可能に接触しているので、第2シールド線17のノイズ電流が、第1シールド線14を通ってアースされる。これにより、高周波帯域においても良好なノイズキャンセル効果が得られる。
上述のように本実施例1のシールド導電路Aは、導電路本体10と、導電路本体10の外周に沿うように配索された第1シールド線14と、第1シールド線14と接触した状態で導電路本体10の外周に沿うように配索された第2シールド線17と、第1シールド線14と第2シールド線17を導電路本体10の外周側へ押圧する筒状の締付部材18とを備えている。このシールド導電路Aによれば、第1シールド線と第2シールド線を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、締付部材18は、第2シールド線17と第1シールド線14を、導電路本体10の外周側へ向けて径方向内向きに押圧しているので、締付部材18の押圧作用により、第2シールド線17と第1シールド線14を確実に接触させることができる。
また、シールド導電路Aは、第1シールド線14が、導電路本体10と並行するように配索され、第2シールド線17が、導電路本体10の外周に沿って螺旋巻きされている。この構成によれば、低周波帯域のノイズは第1シールド線14によってキャンセルすることができる。また、第2シールド線17のノイズ電流は、第1シールド線14を通ることによってアース側へ流れ易くなる。つまり、第1シールド線14は、ドレイン線としての機能を兼ね備えている。この第1シールド線14によるドレイン機能により、第2シールド線17は、高周波帯域において良好なノイズキャンセル効果を発揮することができる。したがって、本実施例1のシールド導電路Aによれば、低周波と高周波の両帯域において十分なノイズキャンセル効果が得られる。
また、第1シールド線14が、概ね波形をなすように成形されており、第2シールド線14が、波の山部15と谷部16において第1シールド線14と交差するように接触している。この構成によれば、第1シールド線14と第2シールド線17との接触領域では、山部15と谷部16が、第2シールド線17の外周面に沿うように湾曲変形するので、第2シールド線17の外周面に対し線接触する。したがって、点接触する場合に比べると、第1シールド線14と第2シールド線17の接触面積が広く確保され、両シールド線14,17間の接触抵抗が低く抑えられている。これにより、第2シールド線17のノイズ電流が第1シールド線14へ流れ易くなっているので、シールド性能に優れている。
また、第1シールド線14が、第2シールド線17に対し螺旋の内側と外側を横切る経路で配索されている。この構成によれば、第2シールド線17と第1シールド線14が導電路本体10から径方向へ遠ざかるように変位することを抑制できる。
また、第1シールド線14が概ね波形をなすように湾曲した形状に成形されており、第2シールド線17が、波の山部15と谷部16において第1シールド線14と接触している。この構成によれば、第2シールド線17が第1シールド線14の波の山部15と谷部16に嵌合することによって位置決めされるので、第2シールド線17の螺旋ピッチが一定となるように安定する。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2について図3〜図4を参照して説明する。本実施例2のシールド導電路Bは、導電路本体10と、導電路本体10を包囲することでシールド機能を発揮するシールド部材20と、シールド部材20を包囲する締付部材18とを備えて構成されている。
導電路本体10は、円形断面の導体11を円筒形の絶縁被覆12で包囲した1本の被覆電線によって構成されている。導体11を流れる電流のノイズはシールド部材13によってキャンセルされるようになっている。締付部材18は、熱収縮チューブ、粘着テープを巻き付けたもの等によって構成されている。締付部材18は、シールド部材13を導電路本体10の外周に密着させるように径方向内側へ押圧するとともに、後述するシールド部材20を構成する第1シールド線21と第2シールド線24とを密着させる機能を有する。
シールド部材20は、1本の第1シールド線21と、1本の第2シールド線24とから構成されている。第1シールド線21は円形断面の金属製の線材からなる。第1シールド線21は、導電路本体10の外周に一定ピッチの螺旋状に巻き付けられ、第1シールド線21の両端部は、端子金具やシールドケース等のアース部材(図示省略)を介して接地されている。
導電路本体10に巻き付けられる前の第1シールド線21は、まず直線状に成形され、その後、一定波長の略波形をなすようにプレス成形されている。このプレス成形により、第1シールド線21には、長さ方向において複数の山部22と谷部23が交互に且つ一定ピッチで並ぶように形成されている。第1シールド線21は、その山部22を導電路本体10の外周に対して離間させるとともに、谷部23を導電路本体10の外周に接触させるように配索されている。
第2シールド線24も、第1シールド線21と同様、円形断面の金属製の線材からなる。第2シールド線24の外径は第1シールド線21の外径と同一寸法である。第2シールド線24は、導電路本体10の外周に一定ピッチの螺旋状に巻き付けられている。第2シールド線24の螺旋の向きは、第1シールド線21とは逆向き(逆捻れ)となっている。但し、第2シールド線24の螺旋のピッチは第1シールド線21と同じピッチに設定されている。また、第2シールド線24の両端部は、第1シールド線21と同様、図示しないアース部材を介して接地されている。
導電路本体10に巻き付けられる前の第2シールド線24は、まず直線状に成形され、その後、一定波長の略波形をなすようにプレス成形されている。このプレス成形により、第2シールド線24には、長さ方向において複数の山部25と谷部26が交互に且つ一定ピッチで並ぶように形成されている。第2シールド線24は、その山部25を導電路本体10の外周に対して離間させるとともに、谷部26を導電路本体10の外周に接触させるように配索されている。
また、螺旋状に導電路本体10に巻き付けられた第1シールド線21と第2シールド線24は、螺旋の捻れ方向が逆になっている。そのため、第1シールド線21と第2シールド線24は複数箇所において交差している。そして、第1シールド線21は、第2シールド線24に対しその螺旋の内側と外側を横切っている。そして、締付部材18の締付け作用により、第1シールド線21と第2シールド線24が、導通可能に接続されている。
即ち、第1シールド線21と第2シールド線24の交差部分では、第1シールド線21の山部22と第2シールド線24の谷部26が接触する形態と、第1シールド線21の谷部23と第2シールド線24の山部25が接触する形態とのいずれかとなる。第1シールド線21の山部22と第2シールド線24の谷部26が接触して交差する部分では、締付部材18の締付け作用により、第2シールド線24が第1シールド線21と導電路本体10の外周との間で径方向に挟み付けられる。また、第1シールド線21の谷部23と第2シールド線24の山部25が接触して交差する部分では、締付部材18の締付け作用により、第1シールド線21が第2シールド線24と導電路本体10の外周との間で径方向に挟み付けられる。
上記のように第1シールド線21と第2シールド線24は、導電路本体10の外周に螺旋状に巻き付けられて互いに接触した状態となっている。そして、この第1シールド線21と第2シールド線24は、導電路本体10の軸線に沿うように配索されているので、導電路本体10に重畳するノイズをキャンセルする。そして、第1シールド線21及び第2シールド線24のノイズ電流はアースに落とされる。
上述のように本実施例2のシールド導電路Bは、導電路本体10と、導電路本体10の外周に沿うように配索された第1シールド線21と、第1シールド線21と接触した状態で導電路本体10の外周に沿うように配索された第2シールド線24と、第1シールド線21と第2シールド線24を導電路本体10の外周側へ押圧する筒状の締付部材18とを備えている。このシールド導電路Bによれば、第1シールド線21と第2シールド線24を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、締付部材18は、第2シールド線24と第1シールド線21を、導電路本体10の外周側へ向けて径方向内向きに押圧しているので、締付部材18の押圧作用により、第2シールド線24と第1シールド線21を確実に接触させることができる。
また、シールド導電路Bは、第1シールド線21と第2シールド線24の双方が、概ね波形をなすように湾曲した形状に成形されており、第1シールド線21の波の山部22と谷部23が、夫々、第2シールド線24の波の谷部26と山部25に接触している。この構成によれば、第1シールド線21と第2シールド線24の接触箇所では、波の山部22,25と谷部23,26とが嵌合するので、両シールド線21,24の螺旋ピッチが安定する。
また、第1シールド線21と第2シールド線24との接触領域では、第1シールド線21の山部22と第2シールド線24の谷部26が両シールド線21,24の外周面に沿って線接触し、第1シールド線21の谷部23と第2シールド線24の山部25が両シールド線21,24の外周面に沿って線接触する。したがって、点接触する場合に比べると、第1シールド線21と第2シールド線24の接触面積が広く確保され、両シールド線21,24の接触抵抗が低く抑えられている。また、第1シールド線21が、第2シールド線24に対し螺旋の内側と外側を横切る経路で配索されていることにより、第2シールド線24と第1シールド線21が導電路本体10から径方向へ遠ざかるように変位することを抑制できる。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3について図5〜図6を参照して説明する。本実施例3のシールド導電路Cは、導電路本体10と、導電路本体10を包囲することでシールド機能を発揮するシールド部材30と、シールド部材30を包囲する締付部材18とを備えて構成されている。
導電路本体10は、円形断面の導体11を円筒形の絶縁被覆12で包囲した1本の被覆電線によって構成されている。導体11を流れる電流のノイズはシールド部材30によってキャンセルされるようになっている。締付部材18は、熱収縮チューブ、粘着テープを巻き付けたもの等によって構成されている。締付部材18は、シールド部材30を導電路本体10の外周に密着させるように径方向内側へ押圧するとともに、後述するシールド部材30を構成する第1シールド線31と第2シールド線33とを密着させる機能を有する。
シールド部材30は、4本の第1シールド線31と、1本の第2シールド線33とから構成されている。4本の第1シールド線31は、いずれも長方形断面の金属製の線材からなる。4本の第1シールド線31の断面寸法(幅寸法及び厚さ寸法)は、全て同一の寸法である。4本の第1シールド線31は、導電路本体10の外周に沿うように、且つ導電路本体10の軸線とほぼ平行をなすように配索されている。また、4本の第1シールド線31は、周方向においてほぼ90°の均一ピッチで配されている。
4本の第1シールド線31の両端部は、端子金具やシールドケース等のアース部材(図示省略)を介して接地されている。第2シールド線33は、円形断面の金属製の線材からなる。第2シールド線33は、導電路本体10の外周に一定ピッチの螺旋状に巻き付けられている。第2シールド線33の両端部は、第1シールド線31と同様、図示しないアース部材を介して接地されている。
第1シールド線31が導電路本体10と並行するように配索されているのに対し、第2シールド線33は導電路本体10を螺旋状に包囲するように配索されているので、第1シールド線31と第2シールド線33は、複数箇所において交差するように接触している。4本の第1シールド線31は、いずれも、第2シールド線33に対しその螺旋の内側を横切っている。第1シールド線31と第2シールド線33が交差して接触する部分では、締付部材18の締付け作用により、第2シールド線33が導電路本体10の外周との間で第1シールド線31を径方向に挟み付けている。これにより、第1シールド線31と第2シールド線33が導通可能に接続されている。
また、第1シールド線31の断面形状が長方形であるのに対し、第1シールド線31と第2シールド線33の接触部分(交差部分)では、第2シールド線33が湾曲した状態で第1シールド線31に対し径方向外側から当接している。したがって、第1シールド線31は、その外周側の2つの角縁部32において第2シールド線33に当接することになる。つまり、第1シールド線31と第2シールド線33との交差部分では、第1シールド線31と第2シールド線33が2箇所で接触する。
第1シールド線31は、導電路本体10の軸線に沿うように配索されているので、導電路本体10に重畳する低周波帯域のノイズをキャンセルする。第1シールド線31のノイズ電流はアースに落とされる。また、第2シールド線33は、導電路本体10の外周に沿って螺旋状に配索されているので、導電路本体10に重畳する高周波のノイズをキャンセルする。
第2シールド線33のノイズ電流も、第1シールド線31と同様、アースされるのであるが、第2シールド線33は、コイル状をなしていてインダクタンスが高い。そのため、ノイズ電流の流れが不良となり、高周波帯域におけるノイズキャンセル効果の低下が懸念される。しかし、本実施例1では、第1シールド線31が、第2シールド線33に対し複数箇所で導通可能に接触しているので、第2シールド線33のノイズ電流が、第1シールド線31を通ってアースされる。これにより、高周波帯域においても良好なノイズキャンセル効果が得られる。
上述のように本実施例3のシールド導電路Cは、導電路本体10と、導電路本体10の外周に沿うように配索された第1シールド線31と、導電路本体10の外周に沿って湾曲状に配索され、第1シールド線31に対し交差した状態で接触する第2シールド線33と、第1シールド線31と第2シールド線33を導電路本体10の外周側へ押圧する筒状の締付部材18とを備えている。このシールド導電路Cによれば、第1シールド線31と第2シールド線33を編み込まなくても、締付部材によって両シールド線を接触させることができるので、製造コストを抑えることができる。また、締付部材18は、第2シールド線33と第1シールド線31を、導電路本体10の外周側へ向けて径方向内向きに押圧しているので、締付部材18の押圧作用により、第2シールド線33と第1シールド線31を確実に接触させることができる。
また、第1シールド線31の断面形状が概ね方形をなしており、第1シールド線31が、導電路本体10と第2シールド線33との間で導電路本体10の径方向に挟まれるように配索されている。このように、概ね方形断面の第1シールド線31が、導電路本体と湾曲した第2シールド線33との間で挟まれているので、第1シールド線31と第2シールド線33との交差部分では、第1シールド線31がその2つの角縁部32において第2シールド線33と接触することになる。これにより、第1シールド線が円形断面である場合に比べると、第1シールド線31と第2シールド線33との接触箇所が増えるので、シールド性能に優れている。
また、シールド導電路Cは、第1シールド線31が導電路本体10と並行するように配索され、第2シールド線33が、導電路本体10の外周に沿って螺旋巻きされている。この構成によれば、低周波帯域のノイズは第1シールド線31によってキャンセルすることができる。また、第2シールド線33のノイズ電流は、第1シールド線31を通ることによってアース側へ流れ易くなる。つまり、第1シールド線31は、ドレイン線としての機能を兼ね備えている。この第1シールド線31によるドレイン機能により、第2シールド線33は、高周波帯域において良好なノイズキャンセル効果を発揮することができる。したがって、本実施例1のシールド導電路Cによれば、低周波と高周波の両帯域において十分なノイズキャンセル効果が得られる。また、第1シールド線31が、第2シールド線33に対し螺旋の内側を横切る経路で配索されている。この構成によれば、第1シールド線31が導電路本体10から径方向へ遠ざかるように変位することを抑制できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、第1シールド線が第2シールド線に対し螺旋の内側と外側を横切るように配索されているが、これに限らず、第1シールド線が第2シールド線に対し螺旋の内側のみを横切るように配索されていてもよく、第1シールド線が第2シールド線に対し螺旋の外側のみを横切るように配索されていてもよい。
(2)上記実施例1,3では、第1シールド線が導電路本体と並行するように配索され、第2シールド線が導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされているが、これに限らず、第1シールド線が導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされ、第2シールド線が導電路本体と並行するように配索されていてもよく、第1シールド線と第2シールド線が導電路本体の導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされていてもよい。
(3)上記実施例1,3では、4本の第1シールド線を設けたが、第1シールド線の本数は3本以下でも、5本以上でもよい。
(4)上記実施例1,3では、第2シールド線を1本としたが、複数本の第2シールド線を設けてもよい。
(5)上記実施例2では、第1シールド線と第2シールド線を位置決めする手段として第1シールド線と第2シールド線の両方が波形に成形されているが、これに限らず、第1シールド線と第2シールド線のいずれか一方のシールド線のみを波形に成形し、他方のシールド線は、一方のシールド線の波の谷部に嵌合するように導電路本体に巻き付けてもよい。
(6)上記実施例2では、第1シールド線と第2シールド線を位置決めする手段として第1シールド線と第2シールド線の両方を波形に成形したが、これに限らず、第1シールド線と第2シールド線のうち少なくとも一方に所定ピッチで小径部を形成し、この小径部に他方のシールド線を嵌合させてもよい。
(7)上記実施例2では、第1シールド線と第2シールド線を波形に成形したが、第1シールド線と第2シールド線の両方を軸線が直線状をなすように成形し、これを導電路本体に螺旋状に巻き付けてもよい。
(8)上記実施例2では、第1シールド線と第2シールド線を、夫々、1本ずつ設けたが、第1シールド線と第2シールド線のうち少なくとも一方を複数設けてもよい。
(9)上記実施例1〜3では、導電路本体を1本の被覆電線で構成したが、導電路本体は、複数本の被覆電線を束ねたワイヤーハーネスであってもよい。
A,B,C…シールド導電路
10…導電路本体
14,21,31…第1シールド線
15,22…第1シールド線の波の山部
16,23…第1シールド線の波の谷部
17,24,33…第2シールド線
18…締付部材
25…第2シールド線の波の山部
26…第2シールド線の波の谷部

Claims (7)

  1. 導電路本体と、
    前記導電路本体の外周に沿うように配索された第1シールド線と、
    前記第1シールド線と接触した状態で前記導電路本体の外周に沿うように配索された第2シールド線と、
    前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備え、
    前記第1シールド線が、概ね波形をなすように成形されており、
    前記第2シールド線が、波の山部と谷部において前記第1シールド線と交差するように接触していることを特徴とするシールド導電路。
  2. 前記第1シールド線が、前記導電路本体と並行するように配索され、
    前記第2シールド線が、前記導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされていることを特徴とする請求項1記載のシールド導電路。
  3. 前記第1シールド線が、前記第2シールド線に対し螺旋の内側と外側を横切る経路で配索されていることを特徴とする請求項2記載のシールド導電路。
  4. 導電路本体と、
    前記導電路本体の外周に沿って螺旋状に配索された第1シールド線と、
    前記第1シールド線とは逆捻れの向きで前記導電路本体の外周に沿って螺旋状に配索され、前記第1シールド線に対して交差した状態で接触する第2シールド線と、
    前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備えていることを特徴とするシールド導電路。
  5. 前記第1シールド線と前記第2シールド線が概ね波形をなすように湾曲した形状に成形され、
    前記第1シールド線の波の山部と谷部が、夫々、前記第2シールド線の波の谷部と山部に接触していることを特徴とする請求項4記載のシールド導電路。
  6. 導電路本体と、
    前記導電路本体の外周に沿うように配索された第1シールド線と、
    前記導電路本体の外周に沿って配索され、前記第1シールド線に対し交差した状態で接触する第2シールド線と、
    前記第1シールド線と前記第2シールド線を前記導電路本体の外周側へ押圧する筒状の締付部材とを備え、
    前記第1シールド線の断面形状が概ね方形をなしており、
    前記第1シールド線が、前記導電路本体と前記第2シールド線との間で挟まれるように配索されていることを特徴とするシールド導電路。
  7. 前記第1シールド線が、前記導電路本体と並行するように配索され、
    前記第2シールド線が、前記導電路本体の外周に沿って螺旋巻きされていることを特徴とする請求項6記載のシールド導電路。
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