JP2016127568A - ドハティアンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を小型化できるドハティアンプを提供することである。【解決手段】ドハティアンプは、キャリアアンプと、ピークアンプと、第1〜第3のλ/4変成器と、を備える。キャリアアンプは、入力端子に接続される。第1のλ/4変成器は、キャリアアンプの出力端子に接続される、特性インピーダンスが第1のインピーダンスである。第2のλ/4変成器は、入力端子に接続される、特性インピーダンスが第1のインピーダンスである。ピークアンプは、第2のλ/4変成器の出力端子に接続される。第3のλ/4変成器は、第1のλ/4変成器の出力とピークアンプの出力とが合成される合成点に接続される、特性インピーダンスが第2のインピーダンスである。第1〜第3のλ/4変成器はいずれも、90°ハイブリッドカプラと、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、を有する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、ドハティアンプに関する。
従来、高効率に入力電力を増幅する電力増幅装置としては、キャリアアンプとピークアンプとを組み合わせたドハティアンプが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ドハティアンプにおいて、λ/4線路を用いるため、装置が大型化してしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、装置を小型化できるドハティアンプを提供することである。
本発明が解決しようとする課題は、装置を小型化できるドハティアンプを提供することである。
実施形態のドハティアンプは、キャリアアンプと、第1のλ/4変成器と、第2のλ/4変成器と、ピークアンプと、第3のλ/4変成器と、を備える。キャリアアンプは、入力端子に接続される。第1のλ/4変成器は、キャリアアンプの出力端子に接続される、特性インピーダンスが第1のインピーダンスである。第2のλ/4変成器は、入力端子に接続される、特性インピーダンスが第1のインピーダンスである。ピークアンプは、第2のλ/4変成器の出力端子に接続される。第3のλ/4変成器は、第1のλ/4変成器の出力とピークアンプの出力とが合成される合成点に接続される、特性インピーダンスが第2のインピーダンスである。第1のλ/4変成器、第2のλ/4変成器及び第3のλ/4変成器はいずれも、信号入力端子、信号出力端子、第1の反射端子、第2の反射端子を有する90°ハイブリッドカプラと、第1の反射端子に接続される第1のコンデンサと、第2の反射端子に接続される第2のコンデンサと、を有する。
まず、一般的なドハティアンプを用いた電力増幅装置での問題点について、図1を参照しつつ説明する。図1は、一般的なドハティアンプの構成、及び各部のインピーダンスを示す図である。
図1に示すドハティアンプ300は、入力端子1、キャリアアンプ4、ピークアンプ5、λ/4線路6、λ/4線路7、λ/4線路8、出力端子9を備えている。キャリアアンプ4は、入力整合回路41、増幅素子42、出力整合回路43を備えている。また、ピークアンプ5は、入力整合回路51、増幅素子52、出力整合回路53を備えている。
図1に示すドハティアンプ300は、入力端子1、キャリアアンプ4、ピークアンプ5、λ/4線路6、λ/4線路7、λ/4線路8、出力端子9を備えている。キャリアアンプ4は、入力整合回路41、増幅素子42、出力整合回路43を備えている。また、ピークアンプ5は、入力整合回路51、増幅素子52、出力整合回路53を備えている。
入力端子に入力される入力信号2は、分岐点3を介して、入力整合回路41に入力される。入力整合回路41は、入力信号2と増幅素子42の入力側との整合を取る回路である。増幅素子42は、A級からAB級ないしはB級にバイアスされるため、入力信号2の電力レベルにかかわらず、入力信号2の増幅を行って出力する。出力整合回路43は、増幅素子42の出力とキャリアアンプ4の出力との整合を取る回路である。λ/4線路6は、入力信号2が小電力レベルのとき、キャリアアンプ4の出力をインピーダンス変換する回路として働く。
分岐点3で分岐された入力信号2は、λ/4線路8により、位相を90度遅らされ、入力整合回路51に入力される。入力整合回路51は、位相が90度遅らされた入力信号2と増幅素子52の入力側との整合を取る回路である。増幅素子52はC級にバイアスされるため、入力信号2が小電力レベルのときは非動作状態となり、大電力レベルのときに動作状態となって入力信号2を増幅して出力する。出力整合回路53は、増幅素子52の出力とピークアンプ5の出力との整合を取る回路である。λ/4線路6の出力と、ピークアンプ5の出力とは、合成点11において合成される。λ/4線路7は、合成点11において合成された出力を、出力端子9に接続される負荷のインピーダンスに整合するため、インピーダンス変換する。インピーダンス変換された信号は、出力端子9から出力信号10として出力される。
図1を用いて、ドハティアンプの動作原理について説明する。
本実施例の形態において、出力端子9に接続される出力負荷のインピーダンスをインピーダンスZ0、λ/4線路6の特性インピーダンスをインピーダンスZ10、λ/4線路8の特性インピーダンスをインピーダンスZ11、さらに、λ/4線路7のインピーダンスをインピーダンスZ2とし、ドハティアンプの構成例として、たとえば、Z10=Z11=Z0、Z2=Z0/√2とする。
ここで入力信号が小信号レベルの場合、合成点11からピークアンプ5を見たインピーダンスZ5はオープンになるように回路を構成するため、小信号時にピークアンプはインピーダンス整合に寄与せず、出力整合回路43からλ/4線路6をみたインピーダンスZ4と前述したインピーダンスZ0は、Z4=2*Z0の関係となるため、飽和出力は下がるが電力効率は向上するという動きをする。また、入力信号が大信号レベルの場合、出力整合回路53からλ/4線路7をみたインピーダンスZ5と前述したインピーダンスZ4は、Z5=Z4=50Ωとなり、整合性が取れるため、キャリアアンプとピークアンプは合成されて出力される。尚、本実施の形態では、各インピーダンスを上記の値として説明したが、それらに限定されるものではない。
本実施例の形態において、出力端子9に接続される出力負荷のインピーダンスをインピーダンスZ0、λ/4線路6の特性インピーダンスをインピーダンスZ10、λ/4線路8の特性インピーダンスをインピーダンスZ11、さらに、λ/4線路7のインピーダンスをインピーダンスZ2とし、ドハティアンプの構成例として、たとえば、Z10=Z11=Z0、Z2=Z0/√2とする。
ここで入力信号が小信号レベルの場合、合成点11からピークアンプ5を見たインピーダンスZ5はオープンになるように回路を構成するため、小信号時にピークアンプはインピーダンス整合に寄与せず、出力整合回路43からλ/4線路6をみたインピーダンスZ4と前述したインピーダンスZ0は、Z4=2*Z0の関係となるため、飽和出力は下がるが電力効率は向上するという動きをする。また、入力信号が大信号レベルの場合、出力整合回路53からλ/4線路7をみたインピーダンスZ5と前述したインピーダンスZ4は、Z5=Z4=50Ωとなり、整合性が取れるため、キャリアアンプとピークアンプは合成されて出力される。尚、本実施の形態では、各インピーダンスを上記の値として説明したが、それらに限定されるものではない。
以上の構成を備えるドハティアンプ300では、その入出力電力の特性において、入力信号2の入力電力が所定の入力電力レベルより低いときはキャリアアンプ4のみによってリニアな電力増幅が行われる。一方、ドハティアンプ300では、その入出力電力の特性において、入力信号2の入力電力が所定の入力電力レベル以上になると、キャリアアンプ4に加えてピークアンプ5によるリニアな電力増幅動作が行われる。これにより、キャリアアンプ4の増幅特性が飽和してもドハティアンプ全体の電力増幅特性のリニア性を維持することができる。
図2は、ドハティアンプの電力効率を示す図である。図2では、横軸に出力信号10の出力電力レベルを、縦軸に電力効率を表している。また、図2において、入力信号2が小信号レベルの区間と大信号レベルの区間とを示している。
図2に示すように、出力電力レベルが飽和出力電力レベル31の場合、キャリアアンプ4とピークアンプ5とが飽和電力レベルで増幅する状態となる。この場合に電力効率30がピークとなる。一方、図1に示すドハティアンプ300では、出力信号10の出力電力レベルが飽和出力電力レベル31から所定レベルだけバックオフした出力レベル(この点を転換点32、出力電力レベルを平均出力電力レベル33とする)では、キャリアアンプ4のみが飽和電力レベルで増幅する状態となり、ピークアンプ5は増幅していない状態となる。この場合も電力効率30はピークとなる。このように、図1に示すドハティアンプ300では、電力効率がピークとなる出力電力レベルが2箇所あるため、電力効率が高い出力電力レベルの範囲を大きくできる。ここで、バックオフの定義は、ドハティアンプの飽和出力電力レベル31と平均出力電力レベル33との差である。
図2に示すように、出力電力レベルが飽和出力電力レベル31の場合、キャリアアンプ4とピークアンプ5とが飽和電力レベルで増幅する状態となる。この場合に電力効率30がピークとなる。一方、図1に示すドハティアンプ300では、出力信号10の出力電力レベルが飽和出力電力レベル31から所定レベルだけバックオフした出力レベル(この点を転換点32、出力電力レベルを平均出力電力レベル33とする)では、キャリアアンプ4のみが飽和電力レベルで増幅する状態となり、ピークアンプ5は増幅していない状態となる。この場合も電力効率30はピークとなる。このように、図1に示すドハティアンプ300では、電力効率がピークとなる出力電力レベルが2箇所あるため、電力効率が高い出力電力レベルの範囲を大きくできる。ここで、バックオフの定義は、ドハティアンプの飽和出力電力レベル31と平均出力電力レベル33との差である。
なお、図1を用いて説明したインピーダンスでは、入力信号2が小信号レベルの区間では、インピーダンスZ4=100Ω、入力信号2が大信号レベルの区間ではインピーダンスZ4=50Ω、インピーダンスZ5=50Ωとしており、この場合、平均出力電力レベル33と飽和出力電力レベル31との比は1:4となるため、バックオフは6dBで動作しているといえる。すなわち、地上デジタル放送用(UHF帯:470MHz〜860MHz)の送信機に用いるドハティアンプでは、転換点32を平均出力電力レベル33として動作することで、高い効率を得ることができる。このようにドハティアンプを用いることで電力増幅装置を高効率に用いることが可能となる。尚、本実施の形態においては、インピーダンスZ4=Z5=50Ωとして説明したが、それに限定されるものではない。
しかしながら、図1に示すドハティアンプ300では、λ/4変成器として、λ/4線路をλ/4線路6〜8のすべてに対して用いている。例えばλ/4線路をマイクロストリップで形成すると、線路長が無視できないほど長くなるため、ドハティアンプ自体が大型化してしまうという問題があった。
また、ドハティアンプの製造後、ドハティアンプが目標とした入力周波数(目標入力周波数)の電力効率を満足していない場合があり、目標入力周波数に対応する電力効率へと調整する必要がある。ドハティアンプが製造後に目標入力周波数を満足していない場合とは、例えば、図2に示す電力効率35になった場合をいう。電力効率35では、飽和出力電力レベル36と平均出力電力レベル38ともに電力効率30に比べて下がる。また、平均出力電力レベルにおける電力効率が転換点32に比べて転換点37へと下がってしまう。このような場合に、キャリアアンプ4とピークアンプ5とのインピーダンスを上述に様に巧く整合させて、ドハティアンプを目標入力周波数に対応する電力効率30へと調整するために、λ/4線路の線路長を手作業による銅箔のはんだ付けで、λ/4の長さを調整する必要がある。すなわち、ドハティアンプにλ/4線路を用いることにより、ドハティアンプの製造性が向上しないという問題もあった。
(第1の実施形態)
以下、上記問題を解決する実施形態のドハティアンプを、図3、及び図4を参照して説明する。図3は、第1の実施形態のドハティアンプの構成を示す図である。なお、図3において、図1に示すドハティアンプ300と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図4は、λ/4線路に置き換える回路を示す図である。
図3に示すように、実施形態のドハティアンプ100は、図1に示すドハティアンプ200におけるλ/4線路6、λ/4線路7、λ/4線路8を、インピーダンス変換回路16(第1のλ/4変成器)、インピーダンス変換回路17(第3のλ/4変成器)、インピーダンス変換回路18(第2のλ/4変成器)に置き換えた構成を備える。
以下、上記問題を解決する実施形態のドハティアンプを、図3、及び図4を参照して説明する。図3は、第1の実施形態のドハティアンプの構成を示す図である。なお、図3において、図1に示すドハティアンプ300と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図4は、λ/4線路に置き換える回路を示す図である。
図3に示すように、実施形態のドハティアンプ100は、図1に示すドハティアンプ200におけるλ/4線路6、λ/4線路7、λ/4線路8を、インピーダンス変換回路16(第1のλ/4変成器)、インピーダンス変換回路17(第3のλ/4変成器)、インピーダンス変換回路18(第2のλ/4変成器)に置き換えた構成を備える。
インピーダンス変換回路16は、入力信号2が小電力レベルのとき、キャリアアンプ4の出力をインピーダンス変換する回路として働く。インピーダンス変換回路16の特性インピーダンスは、λ/4線路6と同じく、インピーダンスZ1(第1のインピーダンス)である。
インピーダンス変換回路17は、合成点11において合成された出力を、出力端子9に接続される負荷のインピーダンスZ0に整合するため、インピーダンス変換する。インピーダンス変換回路17の特性インピーダンスは、λ/4線路7と同じく、インピーダンスZ2(第2のインピーダンス)である。
インピーダンス変換回路18は、分岐点3で分岐された入力信号2の位相を90度遅らし、入力整合回路51に出力する。インピーダンス変換回路18の特性インピーダンスは、λ/4線路8と同じく、インピーダンスZ1(第1のインピーダンス)である。
インピーダンス変換回路17は、合成点11において合成された出力を、出力端子9に接続される負荷のインピーダンスZ0に整合するため、インピーダンス変換する。インピーダンス変換回路17の特性インピーダンスは、λ/4線路7と同じく、インピーダンスZ2(第2のインピーダンス)である。
インピーダンス変換回路18は、分岐点3で分岐された入力信号2の位相を90度遅らし、入力整合回路51に出力する。インピーダンス変換回路18の特性インピーダンスは、λ/4線路8と同じく、インピーダンスZ1(第1のインピーダンス)である。
図4に示すように、一般的なドハティアンプ300では、λ/4線路6、λ/4線路7、λ/4線路8は、図4(a)に示すλ/4線路を用いていた。これに対して、実施形態のドハティアンプ100では、インピーダンス変換回路16、インピーダンス変換回路17、インピーダンス変換回路18のいずれも、図4(b)に示す90°ハイブリッドカプラ60、コンデンサ71(第1のコンデンサ)及びコンデンサ72(第2のコンデンサ)で構成されるλ/4変成器を用いる。
90°ハイブリッドカプラ60は、入力端子61(信号入力端子)と、出力端子62(信号出力端子)と、コンデンサ71に接続された端子63(第1の反射端子)と、コンデンサ72に接続された端子64(第2の反射端子)を備えて構成される。90°ハイブリッドカプラ60として、例えば、表面実装タイプのチップカプラ等が用いられる。
90°ハイブリッドカプラ60は、入力端子61(信号入力端子)と、出力端子62(信号出力端子)と、コンデンサ71に接続された端子63(第1の反射端子)と、コンデンサ72に接続された端子64(第2の反射端子)を備えて構成される。90°ハイブリッドカプラ60として、例えば、表面実装タイプのチップカプラ等が用いられる。
90°ハイブリッドカプラ60は、入力端子61から入った入力信号を分配し、端子63と端子64に出力する。端子63に接続されたコンデンサ71、及び端子64に接続されたコンデンサ72は、分配された入力信号を反射する。90°ハイブリッドカプラ60は、コンデンサ71、及びコンデンサ72により反射された信号により、入力端子61から入った入力信号をインピーダンス変換した出力信号を出力端子62から出力する。λ/4変成器の特性インピーダンスZ1,Z2は、90°ハイブリッドカプラ60の性能に応じて定まる値である。また、λ/4変成器の位相は、コンデンサ71、及びコンデンサ72(コンデンサ71の値、及びコンデンサ72の値を等しくした状態)を変化させることにより調整することができる。
図3に戻って、実施形態のドハティアンプ100では、λ/4変成器として、90°ハイブリッドカプラ、及び2つのコンデンサで構成されるλ/4変成器を用いる。そのため、マイクロストリップ線路を用いたドハティアンプに比べて、ドハティアンプを小型化することができる。
また、ドハティアンプの製造後、ドハティアンプが目標とした入力周波数(目標入力周波数)の電力効率を満足していない場合があり、目標入力周波数に対応する電力効率となるように、λ/4変成器の特性インピーダンスZ1,Z2の調整する必要がある。この際、ドハティアンプがλ/4線路を用いる場合、λ/4線路の線路長を手作業による銅箔のはんだ付けで変更する必要があった。これに対して、本実施形態のドハティアンプでは、λ/4変成器を構成する90°ハイブリッドカプラ、及び2つのコンデンサを面実装タイプとすれば、手作業による銅箔のはんだ付けが不要となり、λ/4変成器の持つインピーダンスZ1,Z2を調整することができる。そのため、ドハティアンプの製造性を向上することができる。
さらに、コンデンサがセラミックコンデンサなどの可変コンデンサでない場合は、容量値の異なるコンデンサをはんだ付けする必要があった。本実施形態のドハティアンプでは、λ/4変成器を構成する2つのコンデンサをトリマコンデンサ(可変コンデンサ)とすることで、はんだ付けを行うことなく容量値を変更することにより、λ/4変成器の持つ位相を調整することができる。そのため、ドハティアンプの製造性をさらに向上することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、入力信号2が広帯域に変化する場合のドハティアンプ100に用いるλ/4変成器について説明する。
図5は、第2の実施形態におけるλ/4変成器を示す図である。なお、図5において、図4に示すλ/4変成器と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すλ/4変成器は、図4に示すλ/4変成器に加えて、コイル73(第1のコイル)、及びコイル74(第2のコイル)を備えている。コイル73は、コンデンサ71に並列接続される。コイル74は、コンデンサ72に並列接続される。
コイルを設けたことにより、ドハティアンプ100の入力信号2が広帯域に変化し、目標入力周波数の範囲が広くなる場合において、λ/4変成器の持つインピーダンスZ1,Z2を調整することができる。ドハティアンプ100が製造後に目標入力周波数の電力効率を満足していない場合であっても、2つのコンデンサの値を調整することにより、λ/4変成器の持つインピーダンスZ1,Z2を調整することができる。そのため、広帯域に変化する入力信号2の周波数それぞれに応じた目標入力周波数の電力効率に調整することが可能になる。
第2の実施形態では、入力信号2が広帯域に変化する場合のドハティアンプ100に用いるλ/4変成器について説明する。
図5は、第2の実施形態におけるλ/4変成器を示す図である。なお、図5において、図4に示すλ/4変成器と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すλ/4変成器は、図4に示すλ/4変成器に加えて、コイル73(第1のコイル)、及びコイル74(第2のコイル)を備えている。コイル73は、コンデンサ71に並列接続される。コイル74は、コンデンサ72に並列接続される。
コイルを設けたことにより、ドハティアンプ100の入力信号2が広帯域に変化し、目標入力周波数の範囲が広くなる場合において、λ/4変成器の持つインピーダンスZ1,Z2を調整することができる。ドハティアンプ100が製造後に目標入力周波数の電力効率を満足していない場合であっても、2つのコンデンサの値を調整することにより、λ/4変成器の持つインピーダンスZ1,Z2を調整することができる。そのため、広帯域に変化する入力信号2の周波数それぞれに応じた目標入力周波数の電力効率に調整することが可能になる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のドハティアンプによれば、第1のλ/4変成器、第2のλ/4変成器及び第3のλ/4変成器はいずれも、信号入力端子、信号出力端子、第1の反射端子、第2の反射端子を有する90°ハイブリッドカプラと、第1の反射端子に接続される第1のコンデンサと、第2の反射端子に接続される第2のコンデンサと、を有するので、装置を小型化できるドハティアンプを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100,200,300…ドハティアンプ、1…入力端子、2…入力信号、3…分岐点、4…キャリアアンプ、5…ピークアンプ、41,51…入力整合回路、42,52…増幅素子、43,53…出力整合回路、6,7,8…λ/4線路、9…出力端子、10…出力信号、16,17,18…インピーダンス変換回路、21…中央演算処理部、22…出力モニタ回路、23,24…電圧調整回路
Claims (4)
- 入力端子に接続されるキャリアアンプと、
前記キャリアアンプの出力端子に接続される、特性インピーダンスが第1のインピーダンスである第1のλ/4変成器と、
前記入力端子に接続される、特性インピーダンスが前記第1のインピーダンスである第2のλ/4変成器と、
前記第2のλ/4変成器の出力端子に接続されるピークアンプと、
前記第1のλ/4変成器の出力と前記ピークアンプの出力とが合成される合成点に接続される、特性インピーダンスが第2のインピーダンスである第3のλ/4変成器と、を備えたドハティアンプであって、
前記第1のλ/4変成器、前記第2のλ/4変成器及び前記第3のλ/4変成器はいずれも、
信号入力端子、信号出力端子、第1の反射端子、第2の反射端子を有する90°ハイブリッドカプラと、
前記第1の反射端子に接続される第1のコンデンサと、
前記第2の反射端子に接続される第2のコンデンサと、
を有する、
ドハティアンプ。 - 前記第3のλ/4変成器の入力は、前記合成点に直接的に接続される、
請求項1に記載のドハティアンプ。 - 前記第2のインピーダンスを自乗した値は、前記合成点からみた前記第3のλ/4変成器のインピーダンスに、前記第3のλ/4変成器の出力負荷のインピーダンスを乗じた値である、
請求項1に記載のドハティアンプ。 - 前記第1のλ/4変成器、前記第2のλ/4変成器及び前記第3のλ/4変成器は、
さらに
前記第1のコンデンサに並列接続される第1のコイルと、
前記第2のコンデンサに並列接続される第2のコイルと、を有する、
請求項1に記載のドハティアンプ。
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CN111416578A (zh) * | 2020-05-20 | 2020-07-14 | 优镓科技(北京)有限公司 | 基于低Q输出网络的宽带集成Doherty功率放大器 |
CN115833768A (zh) * | 2023-02-23 | 2023-03-21 | 深圳飞骧科技股份有限公司 | 电压合成式Doherty功率放大器 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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