JP2016127347A - スイッチ装置 - Google Patents

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政俊 鈴木
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政俊 鈴木
修一 大江
Shuichi Oe
修一 大江
栄 岡崎
Sakae Okazaki
栄 岡崎
勝 米持
Masaru Yonemochi
勝 米持
建太 野村
Kenta Nomura
建太 野村
杉山 雄一
Yuichi Sugiyama
雄一 杉山
友樹 谷畑
Tomoki TANIHATA
友樹 谷畑
優宏 鈴木
Masahiro Suzuki
優宏 鈴木
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Abstract

【課題】突入電流の増大を抑制しつつ、スイッチング素子のオン及びオフの期間を一定にする場合と比べて、スイッチング素子からの出力電圧の立ち上がり時間を短くする。【解決手段】電源10と負荷14とは、スイッチング素子12を介して接続されている。これにより、スイッチング素子12を介して電源10から負荷14に電圧が供給される。制御部16は、スイッチング素子12のオン及びオフを繰り返す。これにより、スイッチング素子12からの出力電圧が制御される。制御部16は、スイッチング素子12のオン期間の長さを時間軸に沿って変える。【選択図】図1

Description

本発明はスイッチ装置に関する。
省エネの要求に対応するために、ユーザの操作状況や装置の動作状況に応じて、装置内のモジュールやインターフェース等の電源を個別的にオフする場合がある。例えば、装置に設置されている無線LANモジュールが使用されていない場合、その電源をオフにすることにより、省エネ効果を高めている。
一方で、電源をオンにした時、接続されている負荷に応じて突入電流が発生する。負荷が大きい場合には突入電流が大きくなる。この場合、電力供給側の電圧が降下してしまい、他のモジュールや部品の動作に不具合が発生することがある。例えば、USB(Universal Serial Bus)等のようにホットプラグ(活線挿抜)に対応したインターフェースを備える機器においては、比較的大容量のコンデンサが実装されている。電源をオンにした時には、そのコンデンサに電流が流れ込み、電力供給側の電圧が低下するという問題が生じ得る。これに対処するために、負荷や電源の供給能力に応じて電源スイッチ(例えばFETスイッチ)に抵抗が追加されることがある。または、ホットプラグに非対応のインターフェースが用いられる場合がある。この場合、大容量のコンデンサを機器に実装せずに済むため、突入電流が大きくなることが回避される。
なお、特許文献1には、電源回路において、FETスイッチを一定時間断続的にスイッチングする方法が開示されている。この方法によると、電源から負荷に対して電流が徐々に供給されるので、突入電流が減少する。
特開平7−30394号公報
上記のように、スイッチのオン及びオフを繰り返した場合、スイッチからの出力電圧が基準値に達するまでに要する時間が増大するという問題が生じ得る。
本発明の目的は、突入電流の増大を抑制しつつ、スイッチング素子のオン及びオフの期間を一定にする場合と比べて、スイッチング素子からの出力電圧の立ち上がり時間を短くすることである。
請求項1に係る発明は、電源と負荷とを接続し、前記電源から供給される電圧を前記負荷に供給するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン及びオフを繰り返すことにより前記スイッチング素子からの出力電圧を制御し、前記スイッチング素子のオン期間の長さを時間軸に沿って変える制御手段と、を含むスイッチ装置である。
請求項2に係る発明は、前記スイッチング素子のオン期間は複数のオン期間を有し、前記複数のオン期間のうちの1つである第1オン期間の長さは、前記第1オン期間よりも後の第2オン期間の長さよりも長い、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置である。
請求項3に係る発明は、前記第1オン期間は最初のオン期間である、ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置である。
請求項4に係る発明は、前記第1オン期間は、前記スイッチング素子のオン抵抗と、前記負荷の静電容量と、前記負荷に発生する突入電流の許容値と、に基づいて決定される、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のスイッチ装置である。
請求項5に係る発明は、前記出力電圧が基準電圧値になった場合、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態を維持する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ装置である。
請求項6に係る発明は、オン及びオフの繰り返し数が基準数になった場合、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態を維持する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ装置である。
請求項1−4に係る発明によると、突入電流の増大を抑制しつつ、スイッチング素子のオン及びオフの期間を一定にする場合と比べて、スイッチング素子からの出力電圧の立ち上がり時間が短くなる。
請求項5,6に係る発明によると、無駄なスイッチング動作の発生が防止される。
本発明の実施形態に係るスイッチ装置の一例を示す図である。 本実施形態に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例を示すグラフである。 スイッチ装置の等価回路を示す図である。 実施例に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例を示すグラフである。 図4に示されているグラフの拡大図である。 変形例1に係る制御信号を示すグラフである。 変形例2に係る制御信号を示すグラフである。 変形例3に係る制御信号を示すグラフである。 比較例1に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例を示すグラフである。 比較例1に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例を示すグラフである。 比較例2に係る出力電圧及び突入電流の一例を示すグラフである。
図1には、本実施形態に係るスイッチ装置の一例が示されている。電源10と負荷14とは、スイッチング素子12を介して接続されている。これにより、スイッチング素子12を介して電源10から負荷14に電圧が供給される。スイッチング素子12は、例えば、FET(Field effect transistor)等の半導体スイッチが用いられる。もちろん、その他のスイッチング素子が用いられてもよい。負荷14は機器内に設置されているモジュール等である。機器は、例えばプリンタやスキャナ等の画像形成装置であってもよし、その他の装置であってもよい。
制御部16は、スイッチング素子12のスイッチング動作(オン及びオフ)を制御する。これにより、スイッチング素子12からの出力電圧(負荷14に供給される電圧)が制御される。
制御部16は波形生成部18を含む。波形生成部18は、スイッチング素子12のスイッチング動作を制御するための制御信号を生成する。制御信号がスイッチング素子12に供給され、制御信号に従ってスイッチング素子12のスイッチング動作が制御される。この制御信号は、一例としてパルス列を含む信号である。パルス列は、複数のパルスを含む信号である。このパルス列に従ってスイッチング動作を制御することにより、スイッチング素子12のオン及びオフが繰り返される。本実施形態では、負荷14に対して電圧を供給する場合、制御部16は、パルス列に従ってスイッチング素子12のスイッチング動作を制御し、その後、スイッチング素子12のオン状態を維持する。これにより、電源10から負荷14に対して電圧が徐々に供給され、その後、電源10から負荷14に対して電圧が継続的に供給される。
電圧検出部20は、スイッチング素子12からの出力電圧を検出する。検出値は制御部16に出力される。なお、電圧検出部20は用いられなくてもよい。
図2には、本実施形態に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例が示されている。各グラフの横軸は時間である。時点tは、負荷14への電圧供給開始時点である。
制御信号Pは、波形生成部18によって生成された信号である。この制御信号Pに従ってスイッチング素子12のスイッチング動作が制御される。出力電圧Vは、スイッチング素子12から出力される電圧を示している。突入電流Iは、負荷14に発生する突入電流を示している。以下、各グラフの詳細について説明する。
制御信号Pはパルス列を含む。パルス列は、一例としてパルスP1及び複数のパルスP2を含む。パルスP1は、電圧供給開始時点t後における最初のオン期間を示す信号(初期パルス)である。パルスP1のパルス幅(オン期間)は期間τである。パルスP2は、パルスP1によるオン期間の後のオン期間を示す信号である。パルスP2のパルス幅(オン期間)は期間τである。本実施形態では、期間τは期間τよりも長い。すなわち、最初のオン期間(期間τ)は相対的に長く、その後のオン期間(期間τ)は相対的に短い。
期間τは、パルスP1に従ってスイッチング素子12がオンされた場合に、突入電流Iが許容電流I以下となるように決定される。例えば、期間τは、突入電流Iが許容電流Iと等しくなるように、又は、突入電流Iが許容電流Iよりも僅かに小さくなるように決定される。許容電流Iは予め決定された値であり、例えば、負荷14に応じて決定される。具体的には、期間τは、スイッチング素子12のオン抵抗(抵抗値R)と出力負荷(静電容量C)と負荷14の許容電流Iとによって決定される。もちろん、期間τは、他の値が用いられてもよい。
制御信号Pによってスイッチング動作が制御されることにより、電圧供給開始時点t後においては、まず、パルスP1に従ってスイッチング素子12がオンされる。期間τが経過すると、スイッチング素子12がオフされる。予め決定されたオフ期間が経過した後、パルスP2に従ってスイッチング素子12がオンされる。期間τが経過すると、スイッチング素子12がオフされる。その後、パルスP2に従って、スイッチング素子12のオン及びオフが繰り返される。
パルスP1に従ってスイッチング素子12がオンされると、出力電圧Vは、時点tから徐々に増大していく。時点tは、電圧供給開始時点tから僅かに時間が経過した時点である。さらに、複数のパルスP2に従ってスイッチング素子12のオン及びオフが繰り返されると、出力電圧Vは、時点tで基準電圧Vに到達する。時点t以降においては、出力電圧Vは基準電圧Vに維持される。これにより、負荷14に対して基準電圧Vが供給されることになる。
本実施形態においては、電圧供給開始時点tから予め決定されたパルス制御期間中、制御部16は、パルスP1,P2を含むパルス列に従ってスイッチング素子12のスイッチング動作を制御する。つまり、パルス制御期間中においては、パルスP1に従ってスイッチング動作が制御された後は、パルスP2に従った制御が継続される。これにより、パルス制御期間中においては、スイッチング素子12のオン及びオフが繰り返される。その結果、電源10から負荷14に対して電圧が徐々に供給される。パルス制御期間が経過した後は、制御部16は、スイッチング素子12のオン状態を維持する。これにより、電源10から負荷14に対して基準電圧Vが継続的に供給される。パルス制御期間は、例えば、突入電流Iが許容電流Iを超えないことを前提として、その期間中に出力電圧Vが基準電圧Vに到達するように決定される。例えば、負荷14に応じてパルス制御期間が決定されてもよい。
別の例として、パルス列に含まれるパルスの数は、予め決定された数であってもよい。この場合、制御部16は、電圧供給開始時点t以降においては、予め決定された数のパルスを含むパルス列に従ってスイッチング素子12のスイッチング動作を制御する。つまり、パルスP1に従ってスイッチング動作が制御された後は、予め決定された数のパルスP2に従ってスイッチング動作が制御される。そのパルス列による制御が終了した後、制御部16は、スイッチング素子12のオン状態を維持する。パルス数は、例えば、突入電流Iが許容電流Iを超えないことを前提として、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するように決定される。例えば、負荷14に応じてパルス数が決定されてもよい。
さらに別の例として、制御部16は、電圧検出部20の検出値に基づいて、パルス列による制御を停止し、スイッチング素子12のオン状態を維持してもよい。具体的には、制御部16は、電圧供給開始時点t以降において、パルス列に従ってスイッチング素子12のスイッチング動作を制御する。そして、電圧検出部20の検出値(出力電圧V)が予め決定された閾値(例えば基準電圧V)になった場合、制御部16は、パルス列によるスイッチング動作を停止し、スイッチング素子12のオン状態を維持する。
次に、パルスP1の期間τの算出方法について説明する。図3には、スイッチ装置の等価回路が示されている。符号22は、スイッチング素子12のオン抵抗Rを示している。符号24は、出力負荷(静電容量C)を示している。スイッチ装置をRCの等価回路として評価した場合、期間τは、その等価回路の微分方程式によって算出される。
例えば、突入電流Iは、以下の式(1)によって表現される。
Figure 2016127347
これにより、期間τは、以下の式(2)によって表現される。
Figure 2016127347
上記の式(2)中の突入電流Iとして許容電流Iを用いることにより、突入電流Iが許容電流I以下になる期間τ(例えば最大の期間τ)が求められる。
例えば、C=45μF、R=44mΩ、V=3.3Vとし、突入電流Iを0.5A以下に抑えようとした場合、期間τは10μsとなる。
図4には、実施例に係るグラフ(制御信号P、出力電圧V及び突入電流I)が示されている。このグラフは実験結果を示すグラフである。なお、このグラフは模式的に表現されている。横軸は時間である。この実施例では、パルスP1に従ってスイッチング動作が制御され、その後、パルスP2(図4中、線で示されているパルス)に従ってスイッチング動作が制御されている。
図5には、これらのグラフの拡大図が示されている。パルスP1に従ってスイッチング動作の制御が開始されると、出力電圧Vが増加し始める。例えば、期間τが経過した時点で、つまり、電圧供給開始時点tから10μsが経過した時点で、出力電圧Vが増加し始める。また、突入電流Iの最大値は約0.47Aであり、許容電流I(0.5A)以下となった。
以上のように、本実施形態においては、最初のパルスP1の期間τが、他のパルスP2の期間τよりも長い。これにより、その長い期間τにおいて、電源10から負荷14に対して電圧が供給し続けられることになる。その結果、パルスP2(パルス幅が短いパルス)のみによってスイッチング動作を制御する場合と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点(出力電圧Vが増加し始める時点)が早まり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。パルスP1を用いることにより、パルスP1を用いない場合と比べて出力電圧Vの立ち上がりが早まるため、パルスP1は、出力電圧Vの立ち上がり(増加開始)に寄与するパルスであるともいえる。
また、期間τは、突入電流Iが許容電流Iよりも大きくならないように決定される。これにより、突入電流Iが許容電流I以下に抑制されつつ、出力電圧Vの立ち上がり時点が早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。
なお、パルスP1の期間τを長くするほど、出力電圧Vの立ち上がり時点は早くなる。しかし、時間τを長くするほど、突入電流Iが大きくなって許容電流Iよりも大きくなりやすくなる。これに対処するために、期間τを短くすると、出力電圧Vの立ち上がり時点が遅くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が長くなる。本実施形態によると、これらの問題が回避される。
次に、変形例1について説明する。図6には、変形例1に係る制御信号Pが示されている。上記の実施形態に係るパルス列(図2に示されているパルス列)は、パルスP1,P2によって構成されている。変形例1に係るパルス列は、例えば、パルスP1,P2,P3によって構成されている。パルスP3のパルス幅(オン期間)は期間τである。期間τは、期間τよりも短く、期間τよりも長い(τ>τ>τ)。
変形例1においては、パルス幅が徐々に狭くなるように、複数のパルスが配列されている。具体的には、パルスP1,P3,P2の順番で、各パルスが配列されている。これにより、電圧供給開始時点t後において、パルスP1に従ってスイッチング素子12がオンされる。期間τが経過すると、スイッチング素子12がオフされる。オフ期間後、パルスP3に従ってスイッチング素子12がオンされる、期間τが経過した後、スイッチング素子12がオフされる。その後、パルスP2に従って、スイッチング素子12のオン及びオフが繰り返される。その後、上記の実施形態による処理と同様に、スイッチング素子12のオン状態が維持される。
変形例1においても、パルスP2のみによってスイッチング動作を制御する場合と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点が早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。また、突入電流Iが許容電流I以下に抑制される。なお、パルスP3は、2つのパルスP2の間に配置されてもよいし、パルスP2の後に配置されてもよい。
次に、変形例2について説明する。図7には、変形例2に係る制御信号Pが示されている。上記の実施形態においては、パルスP1が最初のパルスとして用いられている。変形例2では、最初のパルスとしてパルスP2が用いられ、2番目のパルスとしてパルスP1が用いられている。
パルスP1が最初のパルスとして用いられない場合であっても、パルスP2のみによってスイッチング動作を制御する場合と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点が早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。また、突入電流Iが許容電流I以下に抑制される。
なお、パルス列において、パルスP1の前に複数のパルスP2が配置されてもよい。パルスP1の前に配置されたパルスP2の数が増えるほど、パルスP1に従った制御の開始時点が遅くなるため、出力電圧Vの立ち上がり時点が遅くなる。この場合において、変形例2に係るパルス列(パルスP1の前に複数のパルスP2が配置されたパルス列)を用いた場合における立ち上がり時点が、パルスP2のみのパルス列を用いた場合における立ち上がり時点よりも早くなるように、パルスP1,P2の配置位置を決定する。これにより、パルスP1の前に複数のパルスP2が配置された場合であっても、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでの時間が短縮される。
次に、変形例3について説明する。図8には、変形例3に係る制御信号Pが示されている。変形例3においては、パルスP1は用いられず、パルスP4が用いられる。パルスP4のパルス幅(オン期間)は期間τである。期間τは、一例として、パルスP1の期間τの半分の期間である。期間τは、期間τよりも長い期間である。
変形例3においては、2つのパルスP4の後に複数のパルスP2が配置されている。これにより、電圧供給開始時点t後において、パルスP4に従ってスイッチング素子12がオンされる。期間τ(期間τの半分の期間)が経過すると、スイッチング素子12がオフされる。オフ期間後、パルスP4に従ってスイッチング素子12がオンされる。期間τが経過した後、スイッチング素子12がオフされる。その後、パルスP2に従って、スイッチング素子12のオン及びオフが繰り返される。その後、上記の実施形態による処理と同様に、スイッチング素子12のオン状態が維持される。
変形例3においては、パルスP1が2つのパルスP4に分割されたことになる。この場合、期間τよりも長い期間τにおいて、電源10から負荷14に対して電圧が供給し続けられ、オフ期間を間にして、さらに期間τにおいて、電源10から負荷14に対して電圧が供給し続けられる。このようにスイッチング動作を制御した場合であっても、パルスP2のみによってスイッチング動作を制御する場合と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点が早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。また、突入電流Iが許容電流I以下に抑制される。なお、2つのパルスP4の間に、1又は複数のパルスP2が配置されていてもよい。
次に、比較例1について説明する。図9には、比較例1に係る制御信号、出力電圧及び突入電流の一例が示されている。各グラフの横軸は時間である。
比較例1に係る制御信号Pは、複数のパルスPaを含む。各パルスPaのパルス幅(オン期間)は一定であり、その幅は期間τである。期間τは、例えば、突入電流Iが許容電流Iよりも大きくならないように決定されている。ここでは、期間τは、パルスP2の期間τと等しいものとする。
比較例1に係る制御信号Pによってスイッチング動作が制御されることにより、スイッチング素子12は一定の時間間隔でオン及びオフを繰り返す。これにより、電源10から負荷14に電圧が徐々に供給されるので、突入電流Iは許容電流I以下となる。しかし、その分、出力電圧Vの立ち当り時点は遅くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が長くなる。比較例1においては、時点tで出力電圧Vの増加が始まり、時点tで出力電圧が基準電圧Vに到達する。これに対して、本実施形態では、出力電圧Vの立ち上がり段階において、他のパルスよりもパルス幅が長いパルスP1が用いられている。すなわち、パルスP1の期間τは、比較例1に係るパルスPaの期間τよりも長い。従って、本実施形態によると、比較例1と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点tが早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間(時点t,tの間)が短縮される。つまり、本実施形態の方が、比較例1よりも、出力電圧Vの増大の傾きが大きくなる。
図10には、比較例1に係るグラフ(制御信号P、出力電圧V及び突入電流I)が示されている。このグラフは実験結果を示すグラフである。なお、このグラフは模式的に表現されている。横軸は時間である。この比較例1では、パルスPaに従ってスイッチング動作が制御されている。
電圧供給開始時点tにてスイッチング動作が開始しているが、開始直後においては、出力電圧Vは立ち上がらない(出力電圧Vの増加が開始しない)。ある程度、スイッチング動作が行われた後になって、出力電圧Vが増加し始める。この増加開始時点は、本実施形態における増加開始時点よりも遅い。本実施形態では、パルスP1に従った制御が実行されているため、増加開始時点が早くなる。なお、比較例1においては、突入電流Iは許容電流I以下となる。
次に、比較例2について説明する。比較例2では、スイッチング素子12のオン及びオフは繰り返されない。電圧供給開始時点tにてスイッチング素子12がオンされ、そのオン状態が維持される。
図11には、比較例2に係るグラフ(出力電圧V及び突入電流I)が示されている。このグラフは実験結果を示すグラフである。なお、このグラフは模式的に表現されている。横軸は時間である。
比較例2では、スイッチング素子12がオンされると、突入電流Iが急激に増大する。過大な突入電流Iが発生し、その突入電流Iは許容電流I以上になることがある。
本実施形態及び変形例によると、比較例1と比べて、出力電圧Vの立ち上がり時点が早くなり、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮される。また、突入電流Iの急激な増大が防止され、突入電流Iが許容電流I以下となる。このように、比較例2の問題も回避される。
また、本実施形態及び変形例によると、比較例1と比べて、出力電圧Vが基準電圧Vに到達するまでに要する時間が短縮されるので、制御部16がパルス列を出力する期間が短縮される。つまり、制御部16がスイッチング動作を制御する期間が短縮される。これにより、制御部16の負荷が軽減される。例えば、負荷14を含む機器のモードが節電モードから通常モードに復帰する場合、機器の初期化が制御部16によって実行されることがある。この場合、制御部16の負荷が増大すると想定される。本実施形態によれば、比較例1と比べて、スイッチング素子12の制御期間が短縮されるので、節電モードからの復帰時における制御部16の負荷が軽減される。
本実施形態に係る制御部16は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、制御部16は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部16の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。または、制御部16は、例えばプロセッサや電子回路等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、制御部16は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 電源、12 スイッチング素子、14 負荷、16 制御部、18 波形生成部、20 電源検出部。

Claims (6)

  1. 電源と負荷とを接続し、前記電源から供給される電圧を前記負荷に供給するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオン及びオフを繰り返すことにより前記スイッチング素子からの出力電圧を制御し、前記スイッチング素子のオン期間の長さを時間軸に沿って変える制御手段と、
    を含むスイッチ装置。
  2. 前記スイッチング素子のオン期間は複数のオン期間を有し、前記複数のオン期間のうちの1つである第1オン期間の長さは、前記第1オン期間よりも後の第2オン期間の長さよりも長い、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記第1オン期間は最初のオン期間である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記第1オン期間は、前記スイッチング素子のオン抵抗と、前記負荷の静電容量と、前記負荷に発生する突入電流の許容値と、に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のスイッチ装置。
  5. 前記出力電圧が基準電圧値になった場合、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態を維持する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
  6. オン及びオフの繰り返し数が基準数になった場合、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオン状態を維持する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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