JP2016127200A - 太陽電池用反射シート及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用反射シート及び太陽電池モジュール Download PDF

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孝展 寺澤
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大輔 前田
剛明 藤野
Takaaki Fujino
剛明 藤野
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Abstract

【課題】本発明は、太陽電池モジュールに用いることで、当該太陽電池モジュールの光の利用効率を向上させることができ、且つ、太陽電池モジュールの裏面が優れた絶縁抵抗効率を示すことができる太陽電池用反射シートを提供する。【解決手段】太陽電池素子の裏面に直接接するように配置される太陽電池用反射シートであって、(1)前記太陽電池用反射シートは、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であり、(2)裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着するための接着層を有する、ことを特徴とする太陽電池用反射シート。【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池素子の裏面に直接接するように配置される太陽電池用反射シートに関する。
近年、太陽光がクリーンなエネルギー源として広く注目され、この太陽光を直接電力に変換する装置、すなわち、太陽電池の開発が盛んに行われている。
太陽電池に用いられる従来の太陽電池モジュールの構成を図4に示す。図4に示すように、従来の太陽電池モジュール10は、受光面A側からガラス板11、受光面側封止樹脂層12、太陽電池素子13、裏面側封止樹脂層14、太陽電池裏面保護シート15により構成されている。
従来の太陽電池モジュール10では、太陽電池の発電効率向上のために、入射した光をできるだけ効率良く太陽電池素子13に集光することが求められる。このため、受光面側封止樹脂層2はできるだけ高い透過性を有し、入射した光を吸収したり反射したりすることなく光を透過することが望ましい。
また、裏面側封止樹脂層14に二酸化チタン等の白色着色剤を配合し、白色化させることで、受光面A側から入射して太陽電池素子13の間を通過する光や太陽電池素子13を透過する光を反射することで、光の利用効率を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、上述の方法によれば、光の利用効率を向上させるために白色着色剤を含有する構成とすることで、裏面側封止樹脂層14の絶縁抵抗効率が低下するという問題がある。このため、光の利用効率を向上させるために、裏面側封止樹脂層14に反射性を付与するのに十分な含有量の白色着色剤を添加することができず、反射性が十分とならないという問題がある。
従って、太陽電池モジュールの光の利用効率を向上させ、且つ、太陽電池モジュールの裏面が優れた絶縁抵抗効率を示す手段の開発が望まれている。
特開平6-177412号公報 特開2005-050928号公報 特開2014-3118号公報
本発明は、太陽電池モジュールに用いることで、当該太陽電池モジュールの光の利用効率を向上させることができ、且つ、太陽電池モジュールの裏面が優れた絶縁抵抗効率を示すことができる太陽電池用反射シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を進めた結果、太陽電池素子の裏面に直接接するように配置される太陽電池用反射シートにおいて、当該太陽電池用反射シートが400nm〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であり、且つ、太陽電池素子の裏面と接する面とは反対側の面に、裏面側封止樹脂層又は太陽電池裏面保護シートと接着するための接着層を有する構成とすることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の太陽電池用反射シート及び太陽電池モジュールに関する。
1.太陽電池素子の裏面に直接接するように配置される太陽電池用反射シートであって、
(1)前記太陽電池用反射シートは、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であり、
(2)裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着するための接着層を有する、
ことを特徴とする太陽電池用反射シート。
2.前記太陽電池用反射シートは、太陽電池素子の裏面に接する側から順に第1樹脂層と第2樹脂層とが積層されており、前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層がポリオレフィン系樹脂を含む、項1に記載の太陽電池用反射シート。
3.前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とは、接着剤層を介して積層され、又は共押し出し成形により積層されている、項2に記載の太陽電池用反射シート。
4.前記第1樹脂層は、更に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィンから選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする、項2又は3に記載の太陽電池用反射シート。
5.前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層から選択される少なくとも一層が白色顔料を含有する、項2〜4のいずれかに記載の太陽電池用反射シート。
6.項1〜5のいずれかに記載の太陽電池用反射シートを、太陽電池素子の裏面に直接接するように備えた太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池用反射シートは、太陽電池モジュールに用いることで、当該太陽電池モジュールの光の利用効率を向上させることができ、且つ、太陽電池モジュールの裏面が優れた絶縁抵抗効率を示すことができる。
本発明の反射シートを用いた太陽電池モジュールの構成の一例を示す模式図である。 本発明の反射シートの層構成の一例を示す模式図である。 本発明の反射シートの層構成の一例を示す模式図である。 従来の太陽電池モジュールの構成を示す模式図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
1.太陽電池用反射シート
本発明の太陽電池用反射シートは、太陽電池素子の裏面に直接接するように配置され、(1)上記太陽電池用反射シートは、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であり、(2)裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着するための接着層を有することを特徴とする。
図1に本発明の反射シートを用いた、本発明の太陽電池モジュールの構成の一例を示す。図1において、太陽電池モジュール1は、受光面A側から順にガラス板2、受光面側封止樹脂層3、太陽電池素子4、太陽電池用反射シート5、裏面側封止樹脂層6、太陽電池裏面保護シート7により構成されている。
図1に例示するような本発明の太陽電池モジュール1に用いられる本発明の太陽電池用反射シート(以下、単に「反射シート」とも示す。)5は、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であるので、本発明の反射シート5を太陽電池素子4の裏面に直接接するように備えた太陽電池モジュール1が、優れた光の利用効率を示す。400〜800nmの可視光領域の波長の光は、太陽電池素子の発電に寄与する光の吸収帯(波長範囲)である400〜1200nmの範囲の中でも、特にエネルギー密度が高く、発電に有利に作用する。このため、本発明の反射シート5の400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であると、本発明の反射シート5を太陽電池素子4の裏面に直接接するように備えた太陽電池モジュール1が、特に光の利用効率に優れる。
また、本発明の反射シート5を用いて太陽電池モジュール1を形成すると、本発明の反射シート5により光の利用効率が向上するので、裏面側封止樹脂層6又は太陽電池裏面保護シート7に白色顔料を含有させる必要がない。このため、裏面側封止樹脂層6又は太陽電池裏面保護シート7が白色顔料を含有することにより生じる太陽電池モジュール1の絶縁抵抗効率の低下を抑制することができる。
図2に本発明の反射シートの層構成の一例を示す。図2に示す本発明の反射シート5は、反射層51及び接着層52が積層されている。
本発明の反射シートは、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上である。平均反射率が80%未満であると、光が反射シートを透過して、太陽電池モジュールの光の利用効率が低下する。平均反射率は、85%以上が好ましい。また、400〜800nmの波長の光の平均反射率の上限は特に限定されないが、通常95%程度である。
本発明の反射シートは、400〜1200nmの波長の光の平均反射率が75%以上であることが好ましい。反射シートの400〜1200nmの波長の光の平均反射率が75%以上であると、当該反射シートを備える太陽電池モジュールが、優れた光の利用効率を示す。また、400〜1200nmの波長の光の平均反射率の上限は特に限定されないが、通常95%程度である。
なお、本明細書において、平均反射率は、日本分光株式会社製「V-570」(製品名)を用いて、測定する波長の範囲を設定して反射率を測定し、波長1nmごとの反射率測定値を平均して求められる値である。
本発明の反射シートの反射層を形成する樹脂としては、400〜800nmの波長の光の平均反射率を80%以上とすることができれば特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。
上記反射層を形成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン(高密度ポリエチレン(HDLP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE))、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂;エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;アイオノマー;変性ポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物;ポリビニルアルコール;ポリカーボネート系樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレンデトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;アセタール系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂等が挙げられる。中でも、太陽電池の封止材として広く用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)との良好な接着性及び発電素子裏面との良好な接着性を確保できることから、アイオノマー、変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、又は(メタ)アクリル系樹脂が好ましく、これらの樹脂を含有するポリエチレン系樹脂であることも好ましい。
上記反射層は、上記樹脂のフィルム又はシートを用いることができる。上記樹脂のフィルム又はシートは、一軸または二軸方向に延伸されているものを用いてもよい。
上記反射層は、白色顔料を含有していてもよい。白色顔料としては特に限定されないが、酸化チタン、硫酸バリウム等が挙げられる。
白色顔料は、分散剤により表面処理が施されていてもよい。白色顔料に表面処理を施すと、分散性や反射率を向上させることができる点で好ましい。分散剤としては、ステアリン酸等の脂肪酸、多価アルコールであるポリオール等を用いることができる。表面処理の方法については特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。
反射層中の白色顔料の含有量は、反射層を100質量%として、5〜60質量%であることが好ましい。白色顔料の含有量が多過ぎると製膜できないおそれがあり、少な過ぎると反射シートの反射性が十分でなく、太陽電池モジュールの光の利用効率が低下するおそれがある。
反射層が単層である場合、反射層の厚みは30〜500μmであることが好ましい。反射層の厚みが30μmより薄い場合、反射シートの反射性が十分でなく、太陽電池モジュールの光の利用効率が低下するおそれがあり、500μmより厚い場合、太陽電池モジュールを調製する際の加工性に劣るおそれがある。
反射層が単層である場合、反射層の製膜方法としては特に限定されず、従来公知の方法により製膜することができる。このような製膜方法としては、例えば、Tダイ成形やインフレーション成形が挙げられる。また、本発明の反射シートは、図1の裏面側封止樹脂層6と共に、共押出し成形やラミネート法により多層フィルムとして形成されてもよい。
上記反射層は、多層構造であってもよく、例えば、図3に示すように2層構造であってもよい。図3に本発明の反射シートの層構成の一例を示す。図3に示す本発明の反射シート5は、反射層51及び接着層52が積層されており、反射層51が、太陽電池素子の裏面に接する側から順に第1樹脂層511、第2樹脂層512が積層されている。
第1樹脂層を形成する樹脂としては、上記反射層を形成する樹脂として挙げた樹脂と同一の樹脂を用いることができる。上記第1樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂を含むことが好ましい。また、上記第1樹脂層は、ポリオレフィン樹脂を含み、更に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィンから選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、上記第1樹脂層が直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を含み、更に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィン樹脂から選択される少なくとも1種を含むことがより好ましい。
第1樹脂層がポリオレフィン樹脂を含み、更に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィンから選択される少なくとも1種を含む場合、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィンから選択される少なくとも1種の含有量は、ポリオレフィン樹脂と、上記アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィンから選択される少なくとも1種との合計を100質量%として、5質量%以上が好ましい。これらの樹脂を5質量%以上含有することにより、太陽電池素子の裏面と、本発明の反射シートとの接着性をより向上させることができる。
第1樹脂層は、上述の白色顔料を含有することが好ましい。第1樹脂層中の白色顔料の含有量は、第1樹脂層を100質量%として、5〜60質量%であることが好ましい。白色顔料の含有量が多過ぎると製膜できないおそれがあり、少な過ぎると反射シートの反射性が十分でなく、太陽電池モジュールの光の利用効率が低下するおそれがある。
第1樹脂層の厚みは30〜500μmであることが好ましい。第1樹脂層の厚みが30μmより薄い場合、反射シートの反射性が十分でなく、太陽電池モジュールの光の利用効率が低下するおそれがあり、第1樹脂層の厚みが500μmより厚い場合、太陽電池モジュールを調製する際の加工性に劣るおそれがある。
第1樹脂層は、複数の層が積層された多層構造となっていてもよい。このような多層構造としては、第1樹脂層が、太陽電池素子の裏面に接する側から順に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、又はエチレン−メタクリル酸メチル共重合体のいずれかを含む層、及びポリエチレン系樹脂層が積層されている構成が好ましい。このような構成とすることによりアイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、又はエチレン−メタクリル酸メチル共重合体のいずれかを含む層により、太陽電池素子の裏面と、本発明の反射シートとの接着性を向上させることができる。
第1樹脂層を、太陽電池素子の裏面に接する側から順にアイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、又はエチレン−メタクリル酸メチル共重合体のいずれかを含む層、及びポリエチレン系樹脂層が積層されている構成とする場合、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、又はエチレン−メタクリル酸メチル共重合体のいずれかを含む層と、ポリエチレン系樹脂層とは、直接接触するように積層することが好ましい。このような構成とすることにより、層間の接着性に優れる。
第2樹脂層を形成する樹脂としては、上記反射層を形成する樹脂として挙げた樹脂と同一の樹脂を用いることができる。中でも、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)が好ましい。
第2樹脂層の厚みは25〜250μmであることが好ましい。第2樹脂層の厚みが25μmより薄い場合、ハンドリング性を損なうおそれがあり、250μmより厚い場合、コシがありすぎてモジュール加工時にセル割れ等の不具合が発生するおそれがある。
上記第1樹脂層と第2樹脂層とを積層する積層方法としては特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリエステルポリオール系接着剤、ポリエステルポリウレタンポリオール系接着剤等により形成される接着剤層を用いたドライラミネート法;共押出し法;押出しコート法;アンカーコート剤を用いた熱ラミネート法等による方法を採用できる。中でも、芳香族イソシアネート及び脂肪族イソシアネートの少なくとも1種を含むウレタン系接着剤を用いたドライラミネート法を好適に採用することができる。
上記反射層を形成する各層の層間に十分な接着力があれば、特に接着剤を用いなくてもよい。例えば共押し出しや熱圧着により各層の接着を行ってもよい。
本発明の反射シートを形成する上記反射層には、白色顔料以外の公知の紫外線吸収剤、水分吸収剤(乾燥剤)、酸素吸収剤、酸化防止剤等、公知の添加剤が含まれていてもよい。更に、公知の熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、老化防止剤、つや消し剤、滑剤、結晶核剤、機械物性改良剤等を含んでいてもよい。
本発明の反射シートは、裏面側封止樹脂層又は太陽電池裏面保護シートと接着するための接着層を有する。
接着層を形成する樹脂としては、裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着することができれば特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。
このような樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタン系接着剤等のウレタン系樹脂、ポリエーテルウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステルポリオール系樹脂、ポリエステルポリウレタンポリオール系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、接着層には酸化チタン等の白色顔料が含まれていてもよい。
接着層の厚みは特に限定されないが、2〜15μmが好ましく、3〜10μmがより好ましい。
上記接着層が、400〜800nmの波長の光の平均反射率として、80%以上の平均反射率を示す場合は、本発明の反射シートは、接着層単層で形成されていてもよい。すなわち、本発明の反射シートの層構成は、裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着するための接着層を少なくとも有していればよい。接着層の400〜800nmの波長の光の平均反射率を80%以上に調整する方法としては、接着層に含まれる白色顔料の含有量を適宜調整する方法が挙げられる。本発明の反射シートが接着層単層で形成される場合、白色顔料の含有量は、接着層を100質量%として5〜60質量%程度が好ましい。
本発明の反射シートが接着層単層で形成される場合は、接着層を形成する樹脂としては、上述の反射層を形成する樹脂の中で、接着性を示すものを用いてもよい。当該樹脂としては、例えば、ポリエチレン(高密度ポリエチレン(HDLP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE))、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂;エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニリデン系樹脂;アイオノマー;変性ポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物;ポリビニルアルコール;ポリカーボネート系樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレンデトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂;アセタール系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂等が挙げられる。中でも、太陽電池の封止材として広く用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)との良好な接着性及び発電素子裏面との良好な接着性を確保できることから、アイオノマー、変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、又は(メタ)アクリル系樹脂が好ましく、これらの樹脂を含有するポリエチレン系樹脂であることも好ましい。
本発明の反射シートが接着層単層で形成される場合、接着層の厚みは特に限定されないが、50〜600μmが好ましく、250〜500μmがより好ましい。
2.太陽電池モジュール
本発明は、上記太陽電池用反射シートを、太陽電池素子の裏面に直接接するように備えた太陽電池モジュールでもある。上記太陽電池モジュールとしては、上記太陽電池用反射シートを、太陽電池素子の裏面に直接接するように備えていれば、他の構成は特に限定されず、従来公知の構成とすることができ、例えば、図1に示す構成とすることができる。
本発明の反射シート以外のガラス板、受光面側封止樹脂層、太陽電池素子、裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート等は特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
LLDPEに、酸化チタンを25wt%、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)を10wt%の含有量となるよう添加して、インフレーション成型により製膜することにより、第1樹脂層としての厚さ120μmの白色LLDPEフィルムを調製した。
第2樹脂層として、厚さ125μmの透明PETフィルム(東洋紡製E5200)を用意し、ドライラミネート用接着剤を塗布し、第1の樹脂層とドライラミネート法により接着させた。
接着層として、厚さ50μmの透明ポリエチレンフィルムを用意した。第2樹脂層の、第1樹脂層が積層されている面とは反対側の面にドライラミネート用接着剤を塗布し、その上に接着層をドライラミネート法により接着させることで、反射シートを作製した。
得られた反射シートを用いて、ガラス/封止材/シリコン半導体基板/反射シート/封止材/バックシートの順に積層し、真空ラミネータにより4セル太陽電池モジュールを作製した。なお、ガラスは285mm角のものを用いた。
実施例2
第1樹脂層として、酸化チタン含有量25wt%の白色LLDPE層(厚さ100μm)とエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)層(厚さ20μm)との積層体を2種共押出フィルムとして製膜した。
第2樹脂層として、厚みが125μmの透明PETフィルム(東洋紡製E5200)を用意し、ドライラミネート用接着剤を塗布し、第1樹脂層の白色LLDPE層側とドライラミネート法により接着させた。
接着層として、厚さ50μmの白色ポリエチレンフィルムを用意した。第2樹脂層の、第1樹脂層が積層されている面とは反対側の面にドライラミネート用接着剤を塗布し、接着層をドライラミネート法により接着させることで、反射シートを作製した。
上記以外は実施例1と同様にして、4セル太陽電池モジュールを作製した。
実施例3
第1樹脂層として、酸化チタン含有量25wt%、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)含有量10wt%の白色LLDPE層(厚さ120μm)と、接着層として透明LLDPE層(厚さ240μm)とを2種共押出フィルムとして製膜した。
この層厚み360μmの共押し出しフィルムを反射シートとして、ガラス/封止材/シリコン半導体基板/反射シート/バックシートの順に積層し、真空ラミネータにより4セル太陽電池モジュールを作製した。なお、ガラスは285mm角のものを用いた。
実施例4
接着層として、酸化チタン含有量8.3wt%、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)含有量10wt%、の白色LLDPE(厚さ360μm)を単層押出フィルムとして製膜した。
この360μmのフィルムを反射シートとして、ガラス/封止材/シリコン半導体基板/反射シート/バックシートの順に積層し、真空ラミネータにより4セル太陽電池モジュールを作製した。なお、ガラスは285mm角のものを用いた。
比較例1
反射シートを用いず、ガラス/封止材/シリコン半導体基板/封止材/バックシートの順に積層し、真空ラミネータにより4セル太陽電池モジュールを作製した。なお、ガラスは285mm角とした。
実施例及び比較例で作製した太陽電池モジュールを用いて、以下の評価を行った。
(平均反射率)
太陽電池モジュールのガラス面から見て発電素子に隠れず反射シートが確認できる部分の平均反射率を、日本分光株式会社製「V-570」(製品名)を用いて測定した。測定は、波長400〜800nmの範囲、及び400〜1200nmの範囲について行った。なお、表1に示す値は、波長400〜800nmの間の反射率の平均値、及び、波長400〜1200nmの間の反射率の平均値である。また、太陽電池モジュールを用いて反射率を測定しているが、上述のように測定を反射シートが確認できる部分について行っているので、当該測定値は反射シートの反射率と同じである。
(Isc変化率)
得られた太陽電池モジュールについて、ソーラーシミュレータ(岩崎電気製PXSS4K-1P)を用いてモジュール化前の短絡電流(Isc)を測定した。また、予め、モジュール化前に使用するシリコン半導体基盤のみの短絡電流も測定した。測定されたIscの値を用いて、以下の式によりIsc変化値及びIsc変化率を算出した。
(Isc変化値) = (モジュール化後Isc)−(モジュール化前Isc)
(Isc変化率) = [(Isc変化値) / (モジュール化前Isc)] × 100 [%]
結果を表1に示す。
Figure 2016127200
1…太陽電池モジュール、2…ガラス板、3…受光面側封止樹脂層、4…太陽電池素子、5…反射シート、51…反射層、511…第1樹脂層、512…第2樹脂層、513…第3樹脂層、52…接着層、6…裏面側封止樹脂層、7…太陽電池裏面保護シート、10…従来の太陽電池モジュール、11…ガラス板、12…受光面側封止樹脂層、13…太陽電池素子、14…裏面側封止樹脂層、15…太陽電池裏面保護シート、A…受光面

Claims (6)

  1. 太陽電池素子の裏面に直接接するように配置される太陽電池用反射シートであって、
    (1)前記太陽電池用反射シートは、400〜800nmの波長の光の平均反射率が80%以上であり、
    (2)裏面側封止樹脂層、太陽電池裏面保護シート、又はガラス層と接着するための接着層を有する、
    ことを特徴とする太陽電池用反射シート。
  2. 前記太陽電池用反射シートは、太陽電池素子の裏面に接する側から順に第1樹脂層と第2樹脂層とが積層されており、前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層がポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1に記載の太陽電池用反射シート。
  3. 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とは、接着剤層を介して積層され、又は共押し出し成形により積層されている、請求項2に記載の太陽電池用反射シート。
  4. 前記第1樹脂層は、更に、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及び変性ポリオレフィン樹脂から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする、請求項2又は3に記載の太陽電池用反射シート。
  5. 前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層から選択される少なくとも一層が白色顔料を含有する、請求項2〜4のいずれかに記載の太陽電池用反射シート。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池用反射シートを、太陽電池素子の裏面に直接接するように備えた太陽電池モジュール。
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