JP2016126167A - 導光体、照明装置、及び画像形成装置 - Google Patents

導光体、照明装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながらも、導光体の内部における光の拡散状態を設計通りに安定的に再現可能とし、画像品質の劣化を低減する。
【解決手段】光透過性を有する棒状の導光体と、導光体の長手方向の端部に配置された光源とを備えている。導光体は、光源から端部を通じて導光体の内部に入射した光を拡散する拡散側部と、光を導光体の外部に出射する出射側部とを有し、拡散側部は、導光体の側面に長手方向に並べて形成された複数の反射溝57を有し、反射溝57の内壁は、第1角部57dで反射溝57の深さ方向に屈曲されると共に、第2角部57eで深さ方向に屈曲されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、導光体を用いた照明装置、画像形成装置、及び画像読取装置に関し、特に、導光体の内部に入射した光を拡散させる技術に関する。
画像形成装置においては、感光体(像担持体)の表面を均一に帯電させ、感光体表面を露光して、静電潜像を感光体表面に形成し、トナー(現像剤)により感光体表面の静電潜像を現像して、感光体表面にトナー像(可視像)を形成し、トナー像を感光体表面から記録紙(記録媒体)に転写し、記録紙上のトナー像を熱圧着により定着させる。
ここで、感光体表面に以前に形成された静電潜像の電位差が残ると、所謂ドラムゴーストが生じて、画像品質が劣化する。これを防ぐには、感光体表面を帯電させる帯電工程の前に感光体表面に光を照射して、感光体表面を除電することが有効であり、このための照明装置が設けられている。
例えば、照明装置として、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子からなる光源と、光透過性を有する棒状の導光体とを組み合わせ、光源の光を導光体に入射させて導光させ、光を導光体の側方に出射させるというライン光源を採用したものがある。
特許文献1には、そのような構成の照明装置が開示されている。ここでは、導光体の一側面に、断面形状が三角形の複数の反射溝を並べて形成して、各反射溝により導光体の内部の光を拡散し、上記一側面と対向する導光体の他側面から光を出射して、この光により原稿を照明している。
なお、特許文献1の照明装置は、原稿を照明するために用いられているが、感光体表面の除電にも適用可能である。
特開2003−295717号公報
ところで、導光体は、一般に、金型の空間に加熱溶融された合成樹脂(例えば、PMMA;Polymethly methacrylate、ABS;Acrylonitrile butadiene styrene等)を射出注入して成型される。
一方、導光体から出射された光により感光体表面を均一に照明するには、導光体の側面に形成された複数の反射溝により光を良好に拡散せねばならず、このため多数の微小な反射溝を設けたり、反射溝の内壁の傾斜角度を適宜調節したりしている。
しかしながら、微小な反射溝を金型で形成する場合、微小な反射溝を成型するための微小な凹凸が金型の内部に設けられるが、金型の内部ではその微小な凹凸の隅々に合成樹脂が充填されないことがあり、反射溝の成型不良が生じた。具体的には、反射溝の縁の角が円くなって、反射溝による光の拡散状態がばらついて不安定になった。
このような反射溝による光の拡散状態のばらつきが生じた場合は、反射溝の形状を、導光体の設計段階で光学シミュレーションを用いて適格に設定しても、光の拡散状態が設計通りとはならずに劣化し、その結果、導光体からの出射光が感光体表面に照射されても、感光体表面が均一に照明されず、感光体表面の除電にムラが生じて、画像品質が劣化した。
特許文献1に示される照明装置も、上記金型に合成樹脂が充填されないことによる反射溝の成型不良により、導光体からの出射光による原稿の照明にムラが生じて、画像読取装置により読み取られた原稿の画像に濃度ムラが生じ、記録紙に印刷された画像にもムラが生じ、画像品質の劣化を招くおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、簡易な構成でありながらも、導光体の内部における光の拡散状態を設計通りに安定的に再現することができ、画像品質の劣化を招くおそれを低減することを目的とする。
本発明の一局面にかかる導光体は、光透過性を有する棒状とされ、長手方向の端部に配置された光源から光が入射される導光体であって、
前記光源から前記端部を通じて前記導光体の内部に入射した光を拡散する拡散側部と、前記光を前記導光体の外部に出射する出射側部とを有し、
前記拡散側部は、前記導光体の前記長手方向に並べて形成された複数の反射溝を有し、
前記反射溝の内壁は、前記反射溝の谷部と縁部との間の第1角部で前記反射溝の深さ方向に屈曲されると共に、前記縁部の第2角部で前記深さ方向に屈曲されているものである。
また、本発明の一局面にかかる照明装置は、上記導光体と、
前記導光体の長手方向の端部に配置された光源とを備えるものである。
また、本発明の一局面にかかる画像形成装置は、上記照明装置と、
前記照明装置の導光体の出射側部から出射した光により除電される像担持体を有し、前記像担持体の表面に潜像を形成し、前記潜像を可視像に現像して、前記可視像を記録媒体に記録する画像形成部と、を備えたものである。
上記の本発明によれば、簡易な構成でありながらも、導光体の内部における光の拡散状態を設計通りに安定的に再現することができ、画像品質の劣化を招くことがない。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 図1の画像形成装置における画像読取装置の概略構成を示す内部側面図である。 図1の画像形成装置における画像形成ユニットに設けられた照明装置を概略的に示す斜視図である。 図3の照明装置を概略的に示す断面図である。 図3の照明装置における導光体の一部を拡大して示す斜視図である。 比較例の導光体の反射溝を示す断面図である。 図6の導光体の反射溝の成型不良を示す断面図である。 図3の照明装置における導光体の反射溝を拡大して示す断面図である。 図3の照明装置における導光体の反射溝を説明するために用いた図である。
以下、本発明の実施形態に係る導光体、照明装置、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構造を示す正面断面図である。本発明の一実施形態にかかる画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体2に、操作部47、画像形成部120、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び画像読取装置(ISU;Image scanner unit)5等を備えて構成されている。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や画像読取動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。
画像形成装置1が画像読取動作を行う場合、原稿給送部6により給送されてくる原稿、又は、コンタクトガラス(原稿載置ガラス)161に載置された原稿の画像を画像読取装置5が光学的に読み取り、画像データを生成する。画像読取装置5により生成された画像データは、内蔵HDD又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成装置1が画像形成動作を行う場合は、上記の画像読取動作により生成された画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターやスマートフォン等のユーザー端末装置から受信した画像データ、又は内蔵HDDに記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部120が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙Pにトナー像を形成する。
画像形成部120の画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkは、感光体ドラム122と、感光体ドラム122の表面に光を照射して、その表面を除電する照明装置と、感光体ドラム122の表面を均一に帯電させる帯電装置と、感光体ドラム122の表面を露光して、その表面に静電潜像を形成する露光装置(LSU;Laser scanning units)と、感光体ドラム122の表面にトナーを供給して、静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、1次転写ローラー126とをそれぞれ備えている。
カラー印刷を行う場合、画像形成部120のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkにおいては、感光体ドラム122の表面を一旦除電してから均一に帯電させ、感光体ドラム122の表面を露光して、その表面にカラーの色成分の画像に対応する静電潜像を形成し、感光体ドラム122の表面の静電潜像をその色成分のトナーにより現像して、感光体ドラム122上にトナー像を形成し、トナー像を1次転写ローラー126により、駆動ローラー125A及び従動ローラー125Bに張架されている中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム122の周面に当接した状態で駆動ローラー125Aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム122と同期しながら、駆動ローラー125Aと従動ローラー125Bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125上に転写される各色成分のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。2次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125Aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた記録紙Pに転写させる。この後、定着部13が、記録紙P上のトナー像を熱圧着により記録紙Pに定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙Pは、排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の給紙カセットを備える。制御部(不図示)は、操作者による指示で指定されたサイズの記録紙Pが収容された給紙カセットのピックアップローラー145を回転駆動させて、各給紙カセットに収容されている記録紙Pを上記ニップ部Nに向けて搬送させる。
次に、画像読取装置の構成を説明する。図2は画像読取装置5の概略構成を示す内部側面図である。
画像読取装置5は、図2に示すように光走査装置7及び撮像ユニット8を備えている。
光走査装置7は、第1光学系ユニット71と、第2光学系ユニット72とを備えている。第1光学系ユニット71は、照明装置10と、第1ミラー711とを備えている。照明装置10は原稿の読取面、すなわち上方に向かって光を照射すべく、コンタクトガラス161に対向してその下方に配置されている。
第1ミラー711は、コンタクトガラス161に載置された原稿を照明装置10が照射した光の画像読取面での反射光を受けて、水平方向に方向転換させる。第1ミラー711は、コンタクトガラス161の下方に配置されている。これら照明装置10及び第1ミラー711は、図示しない支持部材に取り付けられている。
第2光学系ユニット72は、第2ミラー721と、第3ミラー722とを備えている。第2ミラー721は、第1光学系ユニット71の第1ミラー711が反射させた光を受けて、さらに略垂直下方に方向転換させる。第3ミラー722は、第2ミラー721が反射させた光を、さらに略水平に方向転換させて、撮像ユニット8の方向に導く。これら第2ミラー721及び第3ミラー722は、図示しない支持部材に取り付けられている。
なお、第1光学系ユニット71及び第2光学系ユニット72に設けられた照明装置10及び上記各ミラーは、上記主走査方向にコンタクトガラス161と略同じ長さで延びる細長い形状とされている。
画像読取装置5の内部には、図中の矢印方向に光走査装置7の移動を案内する図略の移動用のレールが設けられている。これにより、第1光学系ユニット71及び第2光学系ユニット72を備えた光走査装置7は、コンタクトガラス161に載置された原稿の読取面全体の画像情報を読み取るべくコンタクトガラス161表面と平行に、副走査方向(主走査方向に直交する方向)、すなわち、図中の矢印方向に往復移動可能とされている。
撮像ユニット8は、画像読取装置5の内部下部に固定されている。撮像ユニット8は、光学部材である結像レンズ81と、受光素子を含むイメージセンサー82とを備えている。第2光学系ユニット72の第3ミラー722によって反射された、原稿の読取面からの反射光は結像レンズ81に入射する。結像レンズ81は、光路の下流側に設けられたイメージセンサー82の表面上に、当該反射光を結像させる。イメージセンサー82は、原稿カラーのそれぞれの色成分別に、受光素子で受光した光の光量に応じて該光量を示す信号を生成して、図略の制御部に出力する。制御部は、イメージセンサー82からの信号を入力すると、それぞれの色成分の画像を示す画像データを生成して画像形成装置1の画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkの露光装置に出力する。
画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkにおいては、画像データに応じて、露光装置により感光体ドラム122の表面が露光されて、その表面に原稿カラーの色成分の画像に対応する静電潜像が形成され、先に述べたような現像及び転写が行われる。
次に、画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkにおいて感光体ドラム122の表面を除電するための照明装置を説明する。
図3は、画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkに設けられた照明装置を概略的に示す斜視図である。また、図4は、照明装置を概略的に示す断面図であり、図5は、照明装置における導光体の一部を拡大して示す斜視図である。
図3乃至図5に示すように照明装置51は、光透過性を有する棒状の導光体52と、導光体52の長手方向の入射端部54に配置された光源53とを備えており、導光体52が感光体ドラム122と平行に配置されている。光源53の光は、導光体52の入射端部54から該導光体52の内部に入射して導光され、導光体52の出射側部55から感光体ドラム122の表面に照射される。これにより、感光体ドラム122の表面が除電されて、以前に形成された静電潜像が消去される。
導光体52は、感光体ドラム122と平行に配置されて、主走査方向に延びる。また、導光体52の長手方向は、光源53から出射された光の光軸方向に一致する。従って、導光体52の長手方向並びに光軸方向は、主走査方向に一致する。導光体52は、例えば光透過性を有する合成樹脂製(PMMA、ABS等)からなり、入射端部54と、出射側部55と、拡散側部(反射面)56とを有している。なお、導光体52は、例えば、加熱溶融された合成樹脂を金型に射出注入して成型される(所謂インジェクション成型)。
入射端部54は、光源53の出射光が入射する導光体52の端面であり、導光体52の長手方向における両側端面の少なくとも一方の端面が当該入射端部とされる。本実施形態では、両側端面の一方の端面のみが入射端部54とされる形態を説明する。
出射側部55は、導光体52の長手方向(主走査方向)に延びる導光体52の側面をなす。入射端部54から導光体52の内部に入射した光は、拡散側部56で拡散され、この拡散された光が出射側部55から導光体52の外部に出射される。
拡散側部56は、出射側部55と対向する導光体52の別の側面に設けられており、導光体52の長手方向(主走査方向)に延びる。拡散側部56は、当該長手方向に並べて形成された複数の反射溝57を有しており、それぞれの反射溝57が長手方向と交差する方向に延びる。拡散側部56は、入射端部54から導光体52の内部に入射した光を各反射溝57により拡散する。この拡散された光が出射側部55から感光体ドラム122の表面に照射される。反射溝57の深さ方向の高さ及び幅は、例えば20μ及び25μ程度である。
光源53は、例えばLEDからなり、導光体52の入射端部54の表面に取り付けられている。
ところで、導光体は、感光体ドラムの表面を照明して、感光体ドラムの表面を除電するためのものであるが、従来は、その表面の除電が必ずしも均一に行われずにムラが生じて、画像品質が劣化することがあった。
そこで、本願の発明者は、そのような除電のムラの原因を追究したところ、導光体による照明にムラがあって、この照明のムラが導光体の反射溝による光の拡散状態のばらつきのために生じることを見出し、更にはその原因の根本が反射溝の成型不良にあることを突き止めた。
すなわち、金型の内部には、反射溝を成型するための微小な凹凸が設けられるが、その微小な凹凸の隅々(角部等)に合成樹脂が充填されなければ、反射溝の成型不良となり、反射溝による光の拡散状態のばらつきが生じて、感光体ドラムの表面の照明にもムラが生じた。
図6は、比較例の導光体201の反射溝202を示す断面図である。この比較例の反射溝202の断面形状は、単なる三角形に設定されている。このため、反射溝202の内壁を広くして、光の拡散状態を良好にするには、反射溝202の対向する両縁の角部203、204の角度を小さくして、三角形の高さを高くする必要がある。ここでは、角度を135°以下に設定している。
しかしながら、このように反射溝202の対向する両縁の角部203、204の角度を135°以下に設定した場合は、図7に示すように角部203、204を成型するための金型205の内部の凹所206、207に合成樹脂が充填され難く、その凹所206、207の近傍に高さ1μ、幅15〜20μ程度の空隙が形成され、角部203、204が円くなって、反射溝202の傾斜面が狭くなり、反射溝202による反射光量が低減し、反射溝202による光の拡散状態がばらついて不安定となる。この結果、感光体ドラム122の表面の除電にムラが生じて、画像品質が劣化する。なお、図7では、説明の簡易化のために上記高さ及び幅の図示は上記数値通りには行っていない。
そこで、本願の発明者は、鋭意研究の結果、導光体52の反射溝57の断面形状を工夫して、反射溝57の成型不良を未然に防止することができるようにした。これにより、反射溝57による光の拡散状態を安定的に再現することができ、感光体ドラム122の表面を均一に除電して、画像品質の劣化を低減することができる。
なお、金型の内部に射出注入される合成樹脂の量を増大させたり、成型時間を長くしたりすることにより、反射溝の成型不良を軽減することも可能であるが、抜本的な解決策にはならない。
次に、本実施形態における導光体52の拡散側部56の反射溝57を詳しく説明する。図8は、1つの反射溝57を拡大して示す断面図である。
反射溝57は、導光体52の側面59に形成されたものであり、V字型の谷部57aと、第1縁部57bと、第2縁部57cとを有している。
谷部57aから第1縁部57bに至る一方の内壁は、谷部57aと第1縁部57bとの間の第1角部57dで反射溝57の深さ方向に屈曲されると共に、第1縁部57bの第2角部57eでも深さ方向に屈曲されており、谷部57aから第1角部57dまでが第1傾斜面57fとなり、第1角部57dから第2角部57eまでが第2傾斜面57gとなっている。第1傾斜面57f及び第2傾斜面57gは、導光体52の内部から外部への方向の光を反射して拡散するプリズム面となっている。
谷部57aから第2縁部57cに至る他方の内壁は、第2縁部57cの第3角部57hでのみ深さ方向に屈曲されて、平坦な第3傾斜面57iとなっており、第1傾斜面57f及び第2傾斜面57gと同様に、導光体52の内部から外部への方向の光を反射して拡散するプリズム面となっている。
このような構成の反射溝57では、谷部57aから第1角部57d及び第2角部57eを経由して第1縁部57bに至るので、つまり反射溝57の内壁を谷部57aから第1縁部57bまでに2つの角部で2回屈曲させているので、第1角部57dの角度及び第2角部57eの角度を大きく設定し(135°を超える角度)、反射溝57の高さ(深さ)を高くして、反射溝57の内壁(プリズム面)の広さを維持することができ、光の拡散状態が良好なものとなる。
また、第2縁部57cの第3角部57hは、その角度が小さくなり過ぎないように(135°を超える角度とされる)、第3傾斜面57iの傾斜が適宜調節される。
本実施形態では、例えば、第1角部57d、第2角部57e、及び第3角部57hのいずれの角度も135°を超える角度に設定され、より好ましくは15°を超える角度に設定されている。
ここで、先に述べたように導光体52は、加熱溶融された合成樹脂を金型に射出注入して成型されるが、この金型の内部には、反射溝57の隅々(角部等)を成型するための微小な凹凸が設けられるため、その微小な凹凸の隅々には合成樹脂が充填され難くなる傾向にある。
ところが、本実施形態では、第1角部57d、第2角部57e、及び第3角部57hのいずれの角度も135°を超える角度に設定されているため、これらの角部57d、57e、57hを成形するための金型の内部の凹所に合成樹脂が容易に充填されて、凹所に空隙が形成されず、これらの角部57d、57e、57hを良好に形成することができる。
このため、例えば、反射溝57の形状を、導光体52の設計段階で光学シミュレーションを用いて適格に設定すれば、この適格な反射溝57の形状を確実に再現して、反射溝57による反射光量が安定し、反射溝57による光の拡散状態を設計通りにすることができる。この結果、導光体52からの出射光により感光体ドラム122の表面を均一に照明して、感光体ドラム122の表面を良好に除電することができ、画像品質の劣化を未然に防止可能となる。
これに対して先に述べた比較例では、導光体201の反射溝202の対向する両縁の角部203、204の角度を135°以下を設定しているため、角部203、204を成型するための金型205の内部の凹所206、207に合成樹脂が充填され難く、その凹所206、207の近傍に高さ1μ、幅15〜20μ程度の空隙が形成されて、角部203、204が円くなり反射溝202による光の拡散状態がばらついて不安定となった。
なお、本発明の照明装置は、画像形成ユニットにおける感光体ドラムの表面の除電のためだけではなく、画像読取装置5における第1光学系ユニット71の照明装置10としても適用することができる。
すなわち、照明装置10に、光透過性を有する棒状の導光体52と、導光体52の長手方向の入射端部54に配設された光源53とを設けて、導光体52の長手方向を主走査方向に一致させた構成とし、光源53の光を導光体52の入射端部54に入射させて導光させ、導光体52の拡散側部56により光を拡散させて、導光体52の出射側部55から光を出射させ、この光を、コンタクトガラス161を通じて原稿に照射して、原稿を照明し、イメージセンサー82により原稿を読取る。この場合、導光体52からの出射光により原稿が均一に照明されるので、読み取られた原稿の画像に濃度ムラが生じたり、記録紙に印刷された画像にもムラが生じたりすることが低減される。
また、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
<変形例1>
変形例1では、図9に示すように反射溝57の深さ方向における第2傾斜面57gの高さをAとし、導光体52の長手方向における第2傾斜面57gの幅をBとすると、合成樹脂が注入される金型のゲートから遠い位置にある反射溝57ほど、第2傾斜面57gの高さAを高くし、第2傾斜面57gの幅Bを広くしている。
このようにするのは、金型の内部では、合成樹脂が注入されるゲートから離れる程、合成樹脂の充填圧が低下して、反射溝57の成型不良が生じ易くなるためである。実験により、合成樹脂が注入される金型のゲートから遠い位置にある反射溝57ほど、第2傾斜面57gの高さAを高くし、第2傾斜面57gの幅Bを広く設定すると、反射溝57の成型不良を防止できることが確認された。
なお、合成樹脂が注入されるゲートは、導光体52のバリ等に基づき確認することができる。
<変形例2>
変形例2では、合成樹脂が注入される金型のゲートから離れる程、反射溝57の第2角部57eの角度を大きくしている。
これは、金型の内部では、合成樹脂が注入されるゲートから離れる程、合成樹脂の充填圧が低下して、反射溝57の成型不良が生じ易くなるが、金型のゲートから離れる程、反射溝57の第2角部57eの角度を大きく設定すると、合成樹脂の充填圧が低下しても、第2角部57eを成型するための金型の内部の凹所に合成樹脂が確実に充填されて、反射溝57の成型不良を防止できるためである。
<変形例3>
変形例3では、反射溝57の第3傾斜面57iを合成樹脂が注入される金型のゲートの方向に向けると共に、反射溝57の第1傾斜面57f及び第2傾斜面57gをゲートとは反対の方向に向ける。
これは、第3傾斜面57iに係る第3角部57hの角度が、第1傾斜面57fに係る第1角部57dの角度及び第2傾斜面57gに係る第2角部57eの角度よりも小さいことから、第3角部57hの近傍で成型不良が生じやすくなる傾向にあるため、反射溝57の第3傾斜面57iを合成樹脂が注入される金型のゲートの方向に向けて、第3角部57hの近傍では合成樹脂の充填圧が第1角部57d及び第2角部57eの近傍よりも高くなるようにして、第3角部57hの近傍での成型不良を防止するためである。
<変形例4>
変形例4では、反射溝57の第3傾斜面57iの代わりに、第1傾斜面57f及び第2傾斜面57gを設ける。すなわち、反射溝57の互いに対向する両側の内壁のいずれにも、第1傾斜面57f及び第2傾斜面57gを設ける。この場合は、両側の内壁のいずれにおいても、第3角部57hよりも大きな角度の第1角部57d及び第2角部57eを設けることができ、反射溝57の成型不良がより生じ難くなる。
<変形例5>
変形例5では、反射溝57の内壁を3つ以上の上記同様の傾斜面で形成して、深さ方向に屈曲する3つ以上の上記同様の角部を設ける。これにより、各角部がより大きくなって、反射溝57の成型不良がより生じ難くなる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例の構成に限られるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
5 画像読取装置
10、51 照明装置
52 導光体
53 光源
54 入射端部
55 出射側部
56 拡散側部
57 反射溝
57a 谷部
57b 第1縁部
57c 第2縁部
57d 第1角部
57e 第2角部
57f 第1傾斜面
57g 第2傾斜面
57h 第3角部
57i 第3傾斜面
59 側面

Claims (7)

  1. 光透過性を有する棒状とされ、長手方向の端部に配置された光源から光が入射される導光体であって、
    前記光源から前記端部を通じて前記導光体の内部に入射した光を拡散する拡散側部と、前記光を前記導光体の外部に出射する出射側部とを有し、
    前記拡散側部は、前記導光体の前記長手方向に並べて形成された複数の反射溝を有し、
    前記反射溝の内壁は、前記反射溝の谷部と縁部との間の第1角部で前記反射溝の深さ方向に屈曲されると共に、前記縁部の第2角部で前記深さ方向に屈曲されている導光体。
  2. 前記反射溝の谷部は、V字型の断面形状を有しており、
    前記反射溝の内壁は、前記谷部から前記第1角部までの第1傾斜面、及び前記第1角部から前記第2角部までの第2傾斜面で形成されている請求項1に記載の導光体。
  3. 金型による合成樹脂の成形品であり、
    前記合成樹脂が注入される前記金型のゲートから離れる程、前記第2傾斜面の高さが高くされ、前記第2傾斜面の幅が広くされている請求項2に記載の導光体。
  4. 金型による合成樹脂の成形品であり、
    前記合成樹脂が注入される前記金型のゲートから離れる程、前記第2角部の角度が大きくされている請求項2に記載の導光体。
  5. 金型による合成樹脂の成形品であり、
    前記反射溝の対向する両側内壁の一方は、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面で形成され、前記両側内壁の他方は、前記反射溝の谷部から縁部までの第3傾斜面で形成されており、
    前記第3傾斜面が前記金型のゲートの側に向いている請求項2に記載の導光体。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の導光体と、
    前記導光体の長手方向の端部に配置された光源とを備える照明装置。
  7. 請求項6に記載の照明装置と、
    前記照明装置の導光体の出射側部から出射した光により除電される像担持体を有し、前記像担持体の表面に潜像を形成し、前記潜像を可視像に現像して、前記可視像を記録媒体に記録する画像形成部と、を備えた画像形成装置。
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