JP2016126032A - 色調整装置及び色調整プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】色変換用の3次元LUTを目標とする精度まで調整する。
【解決手段】色調整装置1は、表示装置2に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサー3の三刺激値と記憶部19に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する距離演算部17と、差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の調整色を調整色発生部10に設定する制御部16と、所定の条件を満たなかったと判断される度、目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する繰り返し係数演算部15と、繰り返し係数を目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する仮目標値演算部14と、仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を3次元LUT20に設定する変換部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】色調整装置1は、表示装置2に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサー3の三刺激値と記憶部19に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する距離演算部17と、差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の調整色を調整色発生部10に設定する制御部16と、所定の条件を満たなかったと判断される度、目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する繰り返し係数演算部15と、繰り返し係数を目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する仮目標値演算部14と、仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を3次元LUT20に設定する変換部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、色変換用の3次元ルックアップテーブルを調整する色調整装置及び色調整プログラムに関する。
従来、表示装置が有する色変換用の3次元ルックアップテーブル(以下、3次元LUT)を調整する色調整装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示される階調補正方法では、任意の入力階調での三刺激値の目標値と測定値との差分である三刺激値差分を算出し、算出した三刺激値差分をRGB値の差分であるRGB値差分に変換する。三刺激値からRGB値への変換には、最大入力階調時(白色時)の各色三刺激値の測定値から作成されるRGB変換行列式を用いることができる。
特許文献1では、三刺激値の目標値と測定値との差分である三刺激値差分を用いて3次元LUTの値を求めているが、現実的には、表示装置は理想的な特性を持っていない。そのため、このような理想的な計算方法では、目標とする精度が得られないのが現状である。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、色変換用の3次元LUTを目標とする精度まで調整することができる色調整装置及び色調整プログラムを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の実施形態における色調整装置は、色変換用の3次元ルックアップテーブルを調整する装置であって、目標とする三刺激値を記憶する記憶部と、調整色の画像を発生させる調整色発生部と、前記調整色発生部からの画像を映像信号として表示装置に出力する出力部と、前記表示装置に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサーの三刺激値と前記記憶部に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する距離演算部と、前記距離演算部により演算された差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の調整色を前記調整色発生部に設定する制御部と、前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記光学センサーの三刺激値と前記目標とする三刺激値とに基づいて前記目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する繰り返し係数演算部と、前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記繰り返し係数演算部により演算された繰り返し係数を前記目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する仮目標値演算部と、前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記仮目標値演算部により演算された仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を前記3次元ルックアップテーブルの調整色に対応した場所に設定する変換部とを備える。
また、前記繰り返し係数は、前記光学センサーにより繰り返し測定された三刺激値を前記目標とする三刺激値で割った値の平均値であってもよい。
更に、前記色調整装置は、三つのセンサーにより三刺激値を測定する光学センサーを備えてもよい。
更に、前記色調整装置は、色変換用の3次元ルックアップテーブルを有する表示装置を備えてもよい。
前記課題を解決するために、本発明の実施形態における色調整プログラムは、前記色調整装置が備える各処理部としてコンピュータを機能させるための色調整プログラムである。
本発明によれば、色変換用の3次元LUTを目標とする精度まで調整することができる色調整装置及び色調整プログラムを提供することが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための色調整装置を例示するものであり、装置の構成やデータの構成等は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(構成例)
図1は、本発明の実施形態における色調整装置1の構成図である。この図に示すように、色調整装置1には、表示装置2と光学センサー3が接続されている。
(構成例)
図1は、本発明の実施形態における色調整装置1の構成図である。この図に示すように、色調整装置1には、表示装置2と光学センサー3が接続されている。
表示装置2は、液晶表示装置やプロジェクタ等であり、色変換用の3次元LUT20と、液晶パネル等の表示部21とを備える。3次元LUT20は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)それぞれに対応したLUTを備える。これらの各LUTは、入力された映像信号より表現される入力階調と、その入力階調に対応する表示部21への入力レベル(出力値)とを関連づけている。3次元LUT20は、例えば、入力階調が8ビットで構成され、0から255の256階調それぞれに対応する256個のエントリに、8ビットで表現される出力階調(出力値)を格納している。このような階調特性は、逆ガンマ変換部13により設定可能に構成されている。
光学センサー3は、例えば、人間の目に対応する分光感度と略同一の感度を有する3つのセンサーを備え、三刺激値と称されるX、Y、Zの3つの値を測定する装置である。光学センサー3は、表示部21の表示面に対して着脱自在に構成されている。
色調整装置1は、3次元LUT20のパラメータを作成するパーソナル・コンピュータ(PC)等であり、調整色発生部10と、出力部11と、RGB変換部12と、逆ガンマ変換部13と、仮目標値演算部14と、繰り返し係数演算部15と、制御部16と、距離演算部17と、入力部18と、記憶部19とを備える。以下、RGB変換部12と逆ガンマ変換部13とを一括して「変換部」という場合がある。
記憶部19は、各種の情報を記憶するハードディスク等である。例えば、記憶部19は、目標とする三刺激値、ガンマ値、所定の条件を記憶している。目標とする三刺激値は、繰り返し係数演算部15に事前に設定しておく情報である。ガンマ値は、逆ガンマ変換部13に事前に設定しておく情報である。所定の条件は、制御部16において判断処理を実行する際に参照される情報である。
入力部18は、各種の情報を入力するためのキーボードやマウス等である。例えば、目標とする三刺激値、ガンマ値、所定の条件が入力部18から入力されると、これらの情報は、記憶部19に記憶されるようになっている。
調整色発生部10は、表示装置2に表示させる各種の画像を発生させる。例えば、調整色発生部10は、調整したい階調の色(調整色)である白、グレー、黒の画像や、変換行列式を算出するための赤、緑、青、白の画像を発生させる。
出力部11は、調整色発生部10からの画像を映像信号として表示装置2の3次元LUT20に出力するビデオカード等である。出力部11から出力される映像信号の形式は、アナログ信号形式、デジタル信号形式のいずれでもよい。
距離演算部17は、表示装置2に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサー3の三刺激値を最大輝度で正規化した値と、記憶部19に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する。以下、この差分のことを「距離」という場合がある。
制御部16は、各種の制御を行う。例えば、制御部16は、距離演算部17により演算された差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の階調の調整色を調整色発生部10に設定する。次の階調の調整色がなければ処理を終了する。一方、所定の条件を満たさなかったと判断した場合、光学センサー3の三刺激値を繰り返し係数演算部15へ出力する。その他、逆ガンマ変換部13へガンマ値を設定したり、RGB変換部12にRGB変換行列式を設定する等、各処理部を制御する。
繰り返し係数演算部15は、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、光学センサー3の三刺激値と目標とする三刺激値とに基づいて目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する。繰り返し係数は、例えば、光学センサー3により繰り返し測定された三刺激値を目標とする三刺激値で割った値の平均値である。初回の繰り返し係数は1.0となる。目標とする三刺激値は、0から1で正規化された値をとる。
仮目標値演算部14は、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、繰り返し係数演算部15により演算された繰り返し係数を目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する。
変換部は、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、仮目標値演算部14により演算された仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を3次元LUT20の調整色に対応した場所に設定する。具体的には、RGB変換部12は、仮目標値演算部14からの出力値(三刺激値)にRGB変換行列式を掛けた値を出力する。また、逆ガンマ変換部13は、RGB変換部12からの出力値を記憶部19に記憶されたガンマ値で累乗した値を出力する。逆ガンマ変換部13からの出力値は、USBケーブル等を介して表示装置2に伝達され、3次元LUT20の調整色に対応した場所に設定される。
このように、本実施形態では、表示装置2に赤、緑、青、白を表示させ、それぞれの色について光学センサー3で三刺激値を測定し、その三刺激値からRGB変換行列式を算出する。また、調整したい階調の色(白からグレー、黒)を表示装置2に表示させ、光学センサー3で三刺激値を測定する。
光学センサー3の三刺激値と目標とする三刺激値との差分が目標とする精度になるまで、繰り返し係数を用いて目標とする三刺激値を繰り返し補正しながら、3次元LUT20の設定値を繰り返し演算する。そして、三刺激値の差分が目標とする精度になったとき、その設定値を3次元LUT20の調整色に対応した場所に設定する。
繰り返し係数は、目標とする精度が得られるまで繰り返し演算するために必要な補正係数である。すなわち、目標とする三刺激値が固定値であれば、三刺激値差分を繰り返し演算しても、3次元LUT20に設定する値がほとんど変わらない。そのため、光学センサー3の三刺激値(測定値)もほとんど変わらないため、目標とする精度が得られない。
そこで、本実施形態では、繰り返し係数を用いて繰り返し演算する度に目標とする三刺激値を変化させるようにしている。これにより、目標とする精度が得られるまで3次元LUT20の設定値を繰り返し演算することができるため、3次元LUT20を目標とする精度まで調整することが可能である。
(三刺激値)
以下、三刺激値について更に詳しく説明する。
(三刺激値)
以下、三刺激値について更に詳しく説明する。
目は光を受けると、赤、緑、青の成分に分けて大脳に伝える。大脳は、これを総合判断して色を認知している。例えば、黒板の緑色は理想的な白に比べて、赤みに感じる成分が5.5、緑みに感じる成分が7.0、青みに感じる成分が7.2というように数値で表す。この表色手法はCIEの表色方法といい、国際規格(CIE/ISO)に制定されている。この三つの成分は、三刺激値XYZという心理物理量である。すなわち、色をXYZの三次元の座標値で表現する。一般的な測色器械は、物体からの反射光を分光して波長ごとの分光反射率を計測し、規格に定められている計算方法によって、三刺激値XYZに計算してアウトプットするようになっている。
(ルックアップテーブル)
以下、ルックアップテーブルについて更に詳しく説明する。
(ルックアップテーブル)
以下、ルックアップテーブルについて更に詳しく説明する。
ルックアップテーブルとは、複雑な計算処理を単純な配列の参照処理で置き換えて効率化を図るために作られた、配列や連想配列などのデータ構造のことをいう。例えば、大きな負担がかかる処理をコンピュータに行わせる場合、あらかじめ計算できるデータは先に計算しておき、その値を配列(ルックアップテーブル)に保存しておく。コンピュータは、その都度計算を行う代わりに配列から目的のデータを取り出すことによって計算の負担を軽減し、効率よく処理を行うことができる。
図2は、本発明の実施形態における3次元LUT20の一例を示す図である。図2(a)は、R(赤)に対応したLUTを示し、図2(b)は、G(緑)に対応したLUTを示し、図2(c)は、B(青)に対応したLUTを示している。
この図に示すように、3次元LUT20は、3つのLUTを備え、それぞれ赤、緑、青の入力に対応する。例えば、赤、緑、青それぞれに254が入力された場合、赤については239を出力し、緑については254を出力し、青については250を出力する。
3次元LUT20の構成はこれに限定されるものではない。例えば、RGBに対応した3次元LUT20に代えて、HLSに対応した3次元LUT20を採用することもできる。階調についても、256階調に限定されないのはもちろんである。
(動作例)
図3〜図5は、本発明の実施形態における色調整装置1が3次元LUT20を調整する動作を示すフローチャートである。
(動作例)
図3〜図5は、本発明の実施形態における色調整装置1が3次元LUT20を調整する動作を示すフローチャートである。
まず、赤色を調整色発生部10に設定し(S1)、表示部21に赤色の画像を表示させる。このとき、表示部21にセットされた光学センサー3の値を測定する(S2)。
同様に、緑色を調整色発生部10に設定し(S3)、表示部21に緑色の画像を表示させる。このとき、表示部21にセットされた光学センサー3の値を測定する(S4)。
同様に、青色を調整色発生部10に設定し(S5)、表示部21に青色の画像を表示させる。このとき、表示部21にセットされた光学センサー3の値を測定する(S6)。
同様に、白色を調整色発生部10に設定し(S7)、表示部21に白色の画像を表示させる。このとき、表示部21にセットされた光学センサー3の値を測定する(S8)。
次に、ステップS1からS8で測定した赤、緑、青、白の値からRGB変換行列式を求め、RGB変換部12に設定する(S9)。RGB変換行列式の求め方については後に詳しく説明する。
次に、最大輝度(白)を調整色発生部10に設定し(S10)、表示部21に最大輝度(白)の画像を表示させる。このとき、表示部21にセットされた光学センサー3の値を測定する(S11)。また、Yの値を最大輝度Ymaxとする(S11)。
次に、三刺激値それぞれの繰り返し係数Xn=1.0,Yn=1.0,Zn=1.0を繰り返し係数演算部15に設定する(S12)。繰り返し係数の演算式については後述する。初回の繰り返し係数は、既に説明した通り1.0となる。
次に、仮目標値演算部14は、目標の三刺激値Xt,Yt,Ztに繰り返し係数Xn,Yn,Znを掛けて仮目標値Xp,Yp,Zpとする(S13)。
次に、RGB変換部12は、仮目標値Xp,Yp,ZpとRGB変換行列M(m00…m22)からRp,Gp,Bpを求める(S14)。
Rg = (Rp/RGBMax) ^ 1/g
Gg = (Gp/RGBMax) ^ 1/g
Bg = (Bp/RGBMax) ^ 1/g
次に、光学センサー3で三刺激値X,Y,Zを測定する(S17)。
Gg = (Gp/RGBMax) ^ 1/g
Bg = (Bp/RGBMax) ^ 1/g
次に、光学センサー3で三刺激値X,Y,Zを測定する(S17)。
次に、距離演算部17は、Ymaxで光学センサー3の三刺激値X,Y,Zを正規化し、Xm,Ym,Zmとする(S18)。
Xm=X/Ymax
Ym=Y/Ymax
Zm=Z/Ymax
また、距離演算部17は、光学センサー3の三刺激値Xm,Ym,Zmと目標の三刺激値Xt,Yt,Ztから距離Eを算出する(S18)。
Ym=Y/Ymax
Zm=Z/Ymax
また、距離演算部17は、光学センサー3の三刺激値Xm,Ym,Zmと目標の三刺激値Xt,Yt,Ztから距離Eを算出する(S18)。
ここで、所定の条件を満たなかった場合(S19でNO)、繰り返し係数演算部15は、光学センサー3の三刺激値Xm,Ym,Zmを目標の三刺激値Xt,Yt,Ztで割った値の平均を求め、この平均値を補正係数Xn,Yn,Znとする(S20)。次式の「i」は、0〜Nで繰り返した数である。
一方、調整色が最大輝度でない場合(S21でNO)、次の調整色があるか否かを判断する(S23)。「次の調整色があるか否か」とは、「調整したい次の階調の色があるか否か」という意味である。制御部16は、次の調整色がある場合(S23でYES)、次の調整色を調整色発生部10に設定し(S24)、同様の処理を繰り返す(S13〜S23)。一方、次の調整色がない場合(S23でNO)、処理を終了する。
(RGB変換行列式の求め方)
既に説明した通り、ステップS1からS8で測定した赤、緑、青、白の値からRGB変換行列式を求める。以下、RGB変換行列式の求め方について詳細に説明する。
(RGB変換行列式の求め方)
既に説明した通り、ステップS1からS8で測定した赤、緑、青、白の値からRGB変換行列式を求める。以下、RGB変換行列式の求め方について詳細に説明する。
まず、行列を決める条件として、赤、緑、青、白のXYZ空間における座標が与えられているものとする。
W点 (Xn, Yn, Zn)
R点 (xr, yr, zr)
G点 (xg, yg, zg)
B点 (xb, yb, zb)
ただし、(xr,yr,zr)は、R点すなわち(R,G,B)=(1,0,0)の点のXYZ空間での座標(Xr,Yr,Zr)を割合で表したものである。すなわち、(1)式のように表すことができる。
xr = Xr/(Xr+Yr+Zr), yr = Yr/(Xr+Yr+Zr), zr = Zr/(Xr+Yr+Zr) = 1−xr−yr …(1)
G点,B点についても同様とする。
R点 (xr, yr, zr)
G点 (xg, yg, zg)
B点 (xb, yb, zb)
ただし、(xr,yr,zr)は、R点すなわち(R,G,B)=(1,0,0)の点のXYZ空間での座標(Xr,Yr,Zr)を割合で表したものである。すなわち、(1)式のように表すことができる。
xr = Xr/(Xr+Yr+Zr), yr = Yr/(Xr+Yr+Zr), zr = Zr/(Xr+Yr+Zr) = 1−xr−yr …(1)
G点,B点についても同様とする。
R点(R,G,B)=(1,0,0)をNで変換すると、(Xr,Yr,Zr)になることから、次の関係が成り立つ。
(Xr, Yr, Zr) = (Trxr, Tryr, Trzr)
同様に、Xg+Yg+Zg=Tg,Xb+Yb+Zb=Tbとおくと、
(Xg, Yg, Zg) = (Tgxg, Tgyg, Tgzg)
(Xb, Yb, Zb) = (Tbxb, Tbyb, Tbzb)
と表せるので、結局、変換行列Nは、(2)式のように書くことができる。
同様に、Xg+Yg+Zg=Tg,Xb+Yb+Zb=Tbとおくと、
(Xg, Yg, Zg) = (Tgxg, Tgyg, Tgzg)
(Xb, Yb, Zb) = (Tbxb, Tbyb, Tbzb)
と表せるので、結局、変換行列Nは、(2)式のように書くことができる。
図6は、本発明の実施形態における別の色調整装置1Aの構成図である。この図に示すように、色調整装置1Aは、更に、三つのセンサーにより三刺激値を測定する光学センサー3を備えてもよい。例えば、色調整装置1Aは、工場において表示装置2を検査する検査装置である。このような検査装置によれば、検査対象の表示装置2が備える3次元LUT20を目標とする精度まで調整することが可能である。
図7は、本発明の実施形態における更に別の色調整装置1Bの構成図である。この図に示すように、色調整装置1Bは、更に、色変換用の3次元LUT20を有する表示装置を備えてもよい。言い換えると、図7は、光学センサー3を備えた表示装置そのものに色調整装置を組み込んだ場合を示している。このような表示装置によれば、自身の3次元LUT20を目標とする精度まで調整することが可能である。
なお、上記の説明では、光学センサー3により繰り返し測定された三刺激値を目標とする三刺激値で割った値の平均値を繰り返し係数としているが、繰り返し係数の演算方法はこれに限定されるものではない。すなわち、光学センサー3の三刺激値と目標とする三刺激値との差分を変化させることが可能であれば、他の演算方法を採用してもよい。もっとも、上記のような平均値を繰り返し係数とすれば、繰り返し演算の負荷が抑えられるため、他の演算方法と比較して、色調整処理に必要な時間を短縮できる効果がある。
また、本発明は、色調整装置として実現することができるだけでなく、この色調整装置が備える特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるための色調整プログラムとして実現したり、それらの各処理部をステップとする色調整方法として実現したりすることも可能である。このような色調整プログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのはいうまでもない。
以上のように、本発明の実施形態における色調整装置1は、色変換用の3次元LUT20を調整する装置であって、目標とする三刺激値を記憶する記憶部19と、調整色の画像を発生させる調整色発生部10と、調整色発生部10からの画像を映像信号として表示装置2に出力する出力部11と、表示装置2に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサー3の三刺激値と記憶部19に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する距離演算部17と、距離演算部17により演算された差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の調整色を調整色発生部10に設定する制御部16と、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、光学センサー3の三刺激値と目標とする三刺激値とに基づいて目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する繰り返し係数演算部15と、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、繰り返し係数演算部15により演算された繰り返し係数を目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する仮目標値演算部14と、制御部16により所定の条件を満たなかったと判断される度、仮目標値演算部14により演算された仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を3次元LUT20の調整色に対応した場所に設定する変換部(RGB変換部12、逆ガンマ変換部13)とを備える。これにより、三刺激値の差分が所定の条件を満たすまで3次元LUT20の設定値を繰り返し演算することができるため、3次元LUT20を目標とする精度まで調整することが可能である。
また、繰り返し係数は、光学センサー3により繰り返し測定された三刺激値を目標とする三刺激値で割った値の平均値であってもよい。これにより、繰り返し演算の負荷が抑えられるため、他の演算方法と比較して、色調整処理に必要な時間を短縮できる効果がある。
更に、色調整装置1Aは、三つのセンサーにより三刺激値を測定する光学センサー3を備えてもよい。これにより、検査対象の表示装置2が備える3次元LUT20を目標とする精度まで調整する検査装置を提供することが可能である。
更に、色調整装置1Bは、色変換用の3次元LUT20を有する表示装置を備えてもよい。これにより、自身の3次元LUT20を目標とする精度まで調整することができる表示装置を提供することが可能である。
1 色調整装置
2 表示装置
3 光学センサー
10 調整色発生部
11 出力部
12 RGB変換部(変換部)
13 逆ガンマ変換部(変換部)
14 仮目標値演算部
15 繰り返し係数演算部
16 制御部
17 距離演算部
18 入力部
19 記憶部
20 3次元ルックアップテーブル
21 表示部
2 表示装置
3 光学センサー
10 調整色発生部
11 出力部
12 RGB変換部(変換部)
13 逆ガンマ変換部(変換部)
14 仮目標値演算部
15 繰り返し係数演算部
16 制御部
17 距離演算部
18 入力部
19 記憶部
20 3次元ルックアップテーブル
21 表示部
Claims (5)
- 色変換用の3次元ルックアップテーブルを調整する色調整装置であって、
目標とする三刺激値を記憶する記憶部と、
調整色の画像を発生させる調整色発生部と、
前記調整色発生部からの画像を映像信号として表示装置に出力する出力部と、
前記表示装置に調整色の画像を表示させた際に測定された光学センサーの三刺激値と前記記憶部に記憶された目標とする三刺激値との差分を演算する距離演算部と、
前記距離演算部により演算された差分が所定の条件を満たしたか否かを判断し、所定の条件を満たしたと判断した場合に次の調整色を前記調整色発生部に設定する制御部と、
前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記光学センサーの三刺激値と前記目標とする三刺激値とに基づいて前記目標とする三刺激値の補正係数である繰り返し係数を演算する繰り返し係数演算部と、
前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記繰り返し係数演算部により演算された繰り返し係数を前記目標とする三刺激値に掛けた値である仮目標値を演算する仮目標値演算部と、
前記制御部により所定の条件を満たなかったと判断される度、前記仮目標値演算部により演算された仮目標値に所定の変換処理を施して設定値を演算し、その設定値を前記3次元ルックアップテーブルの調整色に対応した場所に設定する変換部と
を備えることを特徴とする色調整装置。 - 前記繰り返し係数は、前記光学センサーにより繰り返し測定された三刺激値を前記目標とする三刺激値で割った値の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の色調整装置。
- 更に、三つのセンサーにより三刺激値を測定する光学センサーを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の色調整装置。
- 更に、色変換用の3次元ルックアップテーブルを有する表示装置を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の色調整装置。
- 請求項1に記載した各処理部としてコンピュータを機能させるための色調整プログラム。
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ID=56359303
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014264136A Pending JP2016126032A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 色調整装置及び色調整プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016126032A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109005617A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-12-14 | 上海北汇信息科技有限公司 | 一种基于车载rgb控制器的无极调光方法和装置 |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014264136A patent/JP2016126032A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109005617A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-12-14 | 上海北汇信息科技有限公司 | 一种基于车载rgb控制器的无极调光方法和装置 |
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