JP2016122999A - 可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ - Google Patents

可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】高い生産性と均一な品質を得ることが可能であり、クロストークも効果的に低減し得る可動コイル型ステレオピックアップカートリッジを提供すること。
【解決手段】カンチレバー14に取り付けられたスタイラス15の振動に応答して振動する左右一対のコイル17A,17Bを含む振動部13と、磁石3と一対のヨーク4,5を含み磁路を形成する磁気回路2とが備えられる。前記一対のヨーク間の間隙に配置されるコイル17A,17Bは、真円形状の平面コイルであり、前記一対のヨーク4,5には、前記コイルを間にした対向する面にV字状の切欠き19がそれぞれ形成され、前記V字状切欠きの交差角度θは、前記一対のコイルより得られる左右の出力信号のチャンネルセパレーションが、20db以上となる角度に設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、45−45方式のステレオレコードから信号を抽出する可動コイル型ピックアップカートリッジに関し、特に単純な形状の発電コイルを利用することで、高い生産性と均一な品質を得ることが可能であると共に、左右の出力信号間のクロストークを低減し得る可動コイル型ステレオピックアップカートリッジに関する。
この種の可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ(以下、単にMCカートリッジとも言う。)は、大きく分けて鉄芯型と空芯型が提案されている。
前者の鉄芯型のMCカートリッジは、代表的なものとしてオルトフォンタイプと呼ばれるものが存在し、これはアーマチュアと称される発電コイルの巻き芯に強磁性体が用いられている。したがって信号の発電効率が良好であるという特質を有しており、MCカートリッジの大半に鉄芯型が採用されている。
一方、後者の空芯型のMCカートリッジは、信号の発電効率が低いという技術的な課題を有するものの、再生信号は前記した鉄芯型に採用される強磁性体による磁気歪み(ヒステリシス歪み)の影響を受けることはない。
したがって、再生音の音色にクセのない、より率直な再生音を得ることができると言われており、マニアの間においては根強い人気がある。
前記した可動コイル型ピックアップカートリッジの発電メカニズムは、周知のとおりスタイラスによりレコード信号を拾い、カンチレバーを介して磁気回路中の発電コイルを振動させることにより、発電コイルの両端部に信号電圧を出力させる。
しかしながら、カンチレバーを介して発電をするために、カンチレバーのたわみやモーメントによる歪みを生じさせて音質を損なうという技術的な課題を有している。しかも、発電コイルはカンチレバーの根元部分に配置されているために、発電コイルの振幅動作はレコードに刻まれた音溝の振幅よりもさらに小さく、したがって発電効率はきわめて小さいものとなる。
そこで、カンチレバーの途中に発電コイルを配置するなどして、空芯型のMCカートリッジでありながら、音質を損なうことなく発電効率も向上させたMCカートリッジの提案がなされており、これは次に示す特許文献1〜4などに開示されている。
米国特許第4374433号公報 特開昭52−10105号公報 特開昭51−14002号公報 実開昭51−34406号公報
ところで、この種のMCカートリッジは、信号発生源となる発電コイルのインピーダンスは極力低く、かつ高出力を得られることが望ましく、この条件が整うことにより、広いダイナミックレンジ、ハイ・トランジェント、低歪み、高S/Nなどの各要件を備えることができると言われている。
これに対して前記した特許文献1に開示されたMCカートリッジは、その発電コイルとして、それぞれ8角形状に形成されたプリントコイルによる構成が採用されている。これによると発電コイルとしての実効質量は小さくできるものの、信号源となる発電コイルのインピーダンスが大きく、結果としてMCカートリッジとしての前項に記載した要件を整えることは難しいものとなる。
また、前記した特許文献2に開示されたMCカートリッジは、カンチレバーに連結されたパンタグラフ状に成形されたアーマチュアの対向する両端部に、角を丸めた3角形状(いわゆるおむすび型)の左右の発電コイルをそれぞれ取り付けた構成が採用されている。
これによると、パンタグラフ状のアーマチュアの繊細なメカニズムと、いわゆるおむすび型の発電コイルの製作が難しく、高い生産性と均一な品質のMCカートリッジを得ることが困難となる。
さらに、前記した特許文献3および4に開示されたMCカートリッジは、一方のチャンネルの発電コイルに交差するようにして、他方のチャンネルの発電コイルを互いに井桁状に重畳して巻回した構成が採用されている。
これによると、四辺形状の巻き枠を利用して、発電コイルを互いに井桁状に重畳して巻回するために、左右の発電コイルの巻回操作が複雑で容易ではない。したがって同様に、高い生産性と均一な品質のMCカートリッジを得ることが困難である。
この発明は、前記した各特許文献に開示された従来の可動コイル型ステレオピックアップカートリッジの技術的な問題点に着目してなされたものであり、単純な形状の発電コイルを利用することで高い生産性と均一な品質を得ることが可能な可動コイル型ステレオピックアップカートリッジを得ようとするものである。
加えて、発電コイルのインピーダンスが極力低く、高出力を得ることができるように構成すると共に、左右チャンネル間のクロストークも効果的に低減し得る可動コイル型ステレオピックアップカートリッジを提供することを課題とするものである。
前記した課題を達成するためになされたこの発明に係る可動コイル型ステレオピックアップカートリッジは、カンチレバーと、前記カンチレバーに取り付けられたスタイラスと、前記カンチレバーに取り付けられ前記スタイラスの振動に応答して振動する左右一対のコイルとを含む振動部と、磁石と一対のヨークを含み磁路を形成する磁気回路とを備えた可動コイル型ステレオピックアップカートリッジであって、前記一対のヨーク間に間隙が形成され、この間隙に前記コイルが配置されると共に、前記磁路は前記間隙を通過し、前記コイルは真円形状の平面コイルであり、前記一対のヨークには、前記コイルを間にした対向する面にV字状の切欠きがそれぞれ形成され、前記V字状切欠きの交差角度θは、前記一対のコイルより得られる左右の出力信号のチャンネルセパレーションが、20dB以上となる角度に設定されていることを特徴とする。
この場合、好ましい形態においては前記左右一対の平面コイルは、前記スタイラスの直上におけるカンチレバーの前端部に取り付けられた非磁性体により構成されたコイル支持体の面に沿って配置される。
加えて、真円形状の左右一対の平面コイルの各中心と、前記カンチレバーの軸芯とにおいて二等辺三角形が形成されるように、前記コイルが前記コイル支持体に配置されることが望ましい。
そして、前記左右一対の平面コイルは、接着剤を付着させた被覆導線を利用し、これを円形状に巻き固めて形成することができる自己融着線を好適に利用することができる。
前記した構成のMCカートリッジによると、発電コイルとして機能する左右一対の真円形状の平面コイルは、対向する面にV字状の切欠きがそれぞれ形成された一対のヨーク間に配置される。そして、左右一対の平面コイルは、前記スタイラスの直上におけるカンチレバーの前端部に取り付けられたコイル支持体の面に沿って配置されることで、コイル振幅を大きく採ることができる。
左右一対の真円形状の平面コイルは、例えば銅線にエナメル被覆が施されると共に、接着剤がオーバコートされた自己融着線を利用することにより、比較的容易に成形することができるので、単純な真円形状の発電コイルを利用することで高い生産性と均一な品質を得ることができる。これによりインピーダンスが低く、高出力を得ることができるMCカートリッジを提供することが可能となる。
さらに、一対のヨークの対向する面にはV字状の切欠きが形成されると共に、このV字状の交差角度を、90度以下の最適値に設定することで、漏洩磁束を考慮した磁束の仮想角度を実質的に90度となるように設定することができる。これにより左右チャンネル間のクロストークも効果的に低減し得るMCカートリッジを提供することが可能となる。この交差角度は63度以上80度以下の範囲に設定するのが望ましく、さらに望ましくは66度以上70度以下の範囲に設定するのが望ましい。
この発明に係るMCカートリッジの全体構成について一部を透視状態で示した正面図である。 磁気回路と左右一対のコイル等を含む振動部の拡大図である。 図2におけるA−A線より矢印方向に見た一部断面図である。 ヨークに形成されたV字状の切欠きの交差角度とクロストーク(チャンネルセパレーション)との関係を示した特性図である。
この発明に係るMCカートリッジについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する各図においては、それぞれ同一部分を同一符号で示しているが、紙面の都合により一部の図面においては代表的な部分に符号を付けて、その詳細な構成は他の図面に付けた符号を引用して説明する場合もある。
図1に全体構成で示したとおり、このMCカートリッジはその要素を大きくわけると、振動部と磁気回路およびこれらを支持するケーシングとにより構成されている。
すなわち、ケーシング1の前端部には、磁気回路2を構成する角柱状の磁石3と、この磁石3の磁極に対向して磁石3を挟むように配置された一対のヨーク4,5とが、これらを貫通するボルト6によって取り付けられている。そして図1に示されているように、前記磁気回路2はケーシング1の前端面における傾斜角度に対応して、若干下向きとなるようにケーシング1の前面側に取り付けられている。
また、磁気回路2を構成する前記一対のヨーク4,5の下端部は、図2に示したように、互いに内側に近接するように折り曲げ形成されており、また一対のヨーク4,5の下端部の内側は、対向するようにせり出して肉厚部4a,5aが形成されている。
そして、ヨーク4,5の下端部と肉厚部4a,5aとの間には、平行面による間隙(磁気ギャップとも言う。)7が形成されている。これにより、磁石3を挟む一対のヨーク4,5と、前記磁気ギャップ7とにより磁路が形成されている。
なお、一対のヨーク4,5の内側に向かってせり出した肉厚部4a,5aは、前記磁気ギャップ7の磁束密度をより高めるように機能するものとなる。
図1に示すように前記ケーシング1の下側面と、ケーシング1の底面に取り付けられた底面カバー1aとの間には、空間部が形成されている。そしてこの空間部にはケーシング1に取り付けられた支持具9によって、図示せぬダンパー等を含み円柱状に形成されたホルダー10が取り付けられている。
なお、前記ホルダー10は、その前端部が若干下向きとなるように前記支持具9に取り付けられており、このホルダー10の中央部に取り付けられた止めネジ11は、後述するカンチレバーの抜け止めの機能を果たす。
前記ホルダー10は、このホルダー10の前端部に取り付けられたカンチレバー14を含む振動部13を揺動可能に支持するものであり、カンチレバー14の前端部には、下向きにスタイラス15が取り付けられている。
そして、図2にも示されているように、スタイラス15の直上におけるカンチレバー14の前端部には、樹脂フィルムなどの非磁性体により形成されたコイル支持体16が、カンチレバー14の軸方向に直交するように、例えばエポキシ樹脂などの接着剤を利用して取り付けられている。
このコイル支持体16には真円形状に巻回された一対の平面コイル17A,17Bが配置され、コイル支持体16に配置された一対の平面コイル17A,17Bは前記磁気ギャップ7内に位置するように構成されている。
なお、図2に符号31で示す線は、カンチレバー14の前端部に取り付けられたスタイラス15がトレースするレコード盤の音溝を示している。
図3は、コイル支持体16に配置された左右一対のコイル17A,17Bと、ヨーク4,5による磁気ギャップ7に対向するようにして、それぞれのヨークに形成されたV字状切欠きとの好ましい位置関係を示している。
左右一対のコイル17A,17Bは、例えば接着剤を付着させた被覆導線(エナメル線)を真円形状に巻き固めて形成されている。
これには、好ましくはφ20μm程度の高純度銅線が用いられ、例えば円柱状の治具を利用してφ0.9mmで7ターン程度巻回することでコイル状に成形する。
そして被覆導線にオーバコートされた接着剤を、熱または溶剤により活性化することで、コイル状の被覆導線は自己融着により固まり、平面状のコイル17A,17Bを成形することができる。
真円形状に巻回された平面状コイル17A,17Bは、図3に仮想線(一点鎖線)で示したように、平面状コイル17A,17Bの各中心と、前記カンチレバーの軸芯とにおいて二等辺三角形が形成されるように、前記コイル支持体16を介して、カンチレバー14の前端部に取り付けられる。
なお、前記各コイル17A,17Bの各引き出し線18は、図2に示すようにカンチレバー14の長手方向に沿って接着剤により固着され、ケーシング1の後端部に取り付けられた端子ピン20a,20bに接続されている。
前記した構成の平面コイル17A,17Bによると、それぞれのインピーダンスは3Ω程度と、きわめて低い数値のものを得ることができる。
加えて、平面コイル17A,17Bが配置されたコイル支持体16は、スタイラス15の直上におけるカンチレバー14の前端部に取り付けられるので、コイル17A,17Bによる発電効率は高く、その出力電圧値は0.15〜0.25mV/5cmの特性を得ることができる。
なお、前記したコイル17A,17Bを構成する素材としては、前記した銅線以外にアルミニウム線、金線、銀線などを利用することができる。
一方、前記したコイル17A,17Bを間にした一対のヨーク4,5の対向する面、すなわち磁気ギャップ7におけるヨーク4,5の対向する面には、それぞれV字状の切欠き19が形成されている。
なお、図3においては一方のヨーク5に形成されたV字状の切欠きを符号19で示しているが、他方のヨーク4おいても対向する位置に、同様のV字状の切欠きが形成されている。
ヨーク4,5に形成されたV字状切欠き19に対して、予め定められた針圧が加わった状態における前記一対のコイル17A,17Bの位置関係は、好ましくは図3に示した状態になされる。
すなわちコイル17A,17Bは、対向するヨーク4,5の間に位置して磁束に交差する部分(磁束を切る部分)と、V字状の切欠き19によって磁束を切らない部分が存在するように位置される。
この場合、V字状の切欠き19に沿って漏洩磁束が発生するため、好ましくは真円形状のコイル17A,17Bの中心が、図3に示したようにV字状の切欠き19の若干外側に位置するように設定される。
この状態において、スタイラスが15がレコード盤の音溝をトレースし、コイル17A,17Bが矢印X方向およびY方向に振動する。これによりコイル17A,17Bが、磁束を横切ることにより生ずる起電力が左右の出力信号として取り出される。
ところで前記した構成によると、ヨーク4,5に形成されたV字状切欠き19に沿って漏洩磁束が発生し、その漏洩磁束の磁束密度はV字状切欠きの頂部付近が高く、V字状切欠きの裾野付近は低くなることが知られている。
したがって、V字状切欠き19の交差角度θを、例えば90度に設定した場合には、前記した漏洩磁束の不均衡な分布により、漏洩磁束による等磁束密度線(磁束の仮想角度)は実質的に90度よりも拡がり、これがクロストークを発生させる原因となる。
すなわち、図3においてコイル支持体16が例えば矢印X方向に振動変位した場合には、コイル17Aには起電力が発生すべきではないところ、コイル17AにおけるV字状切欠き19の頂部付近と裾野付近においては、横切る磁束密度に差が生じ、これがクロストークとなる。
同様に、コイル支持体16が例えば矢印Y方向に振動変位した場合には、コイル17Bには起電力が発生すべきではないところ、コイル17BにおけるV字状切欠き19の頂部付近と裾野付近においては、横切る磁束密度に差が生じ、これがクロストークとなる。
したがって、ヨーク4,5に形成されるV字状切欠き19の交差角度θを90度以下となるように設定して、V字状切欠き19に沿って生ずる漏洩磁束による等磁束密度線が実質的に90度となるようにすることで、クロストークの少ないMCカートリッジを得ることができる。
図4は、ヨーク4,5に形成されるV字状切欠き19の交差角度に対するクロストーク特性を示したものであり、横軸はV字状切欠き19の交差角度θを示し、縦軸はクロストーク特性に代わる1kHzの信号出力のチャンネルセパレーションの値を示している。
この図4に示すようにV字状切欠き19の交差角度θが、66度〜70度付近が最良のクロストーク特性(チャンネルセパレーションが27dB以上)を得ることができる。
そして、チャンネルセパレーションが20dB以上となるV字状切欠き19の交差角度θは63度〜80度であり、この範囲がMCカートリッジとして実用上において好適に採用し得るものであると言うことができる。
以上のとおり、この発明に係るMCカートリッジによると、単純な真円形状の発電コイルを利用することで、高い生産性と均一な品質を得ることができ、インピーダンスが低く高出力を得ることができるMCカートリッジを提供することが可能となる。
そして、対向する各ヨークに形成されるV字状切欠きの交差角度θを、63度〜80度の範囲に設定することで、クロストーク特性に優れたMCカートリッジを提供することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの作用効果を得ることができる。
1 ケーシング
2 磁気回路
3 磁石
4,5 ヨーク
6 ボルト
7 間隙(磁気ギャップ)
9 支持具
10 ホルダー
11 支軸
13 振動部
14 カンチレバー
15 スタイラス
16 コイル支持体
17A,17B コイル
19 V字状切欠き
31 音溝

Claims (6)

  1. カンチレバーと、前記カンチレバーに取り付けられたスタイラスと、前記カンチレバーに取り付けられ前記スタイラスの振動に応答して振動する左右一対のコイルとを含む振動部と、磁石と一対のヨークを含み磁路を形成する磁気回路と、
    を備えた可動コイル型ステレオピックアップカートリッジであって、
    前記一対のヨーク間に間隙が形成され、この間隙に前記コイルが配置されると共に、前記磁路は前記間隙を通過し、
    前記コイルは真円形状の平面コイルであり、
    前記一対のヨークには、前記コイルを間にした対向する面にV字状の切欠きがそれぞれ形成され、
    前記V字状切欠きの交差角度θは、前記一対のコイルより得られる左右の出力信号のチャンネルセパレーションが、20db以上となる角度に設定されていることを特徴とする可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
  2. 前記左右一対の平面コイルは、前記スタイラスの直上におけるカンチレバーの前端部に取り付けられた非磁性体により形成されたコイル支持体の面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載された可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
  3. 真円形状の左右一対の平面コイルの各中心と、前記カンチレバーの軸芯とにおいて二等辺三角形が形成されるように、前記平面コイルが前記コイル支持体に配置されていることを特徴とする請求項2に記載された可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
  4. 前記左右一対の平面コイルは、接着剤を付着させた被覆導線を円形状に巻き固めて形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
  5. 前記交差角度θは、63度以上80度以下の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
  6. 前記交差角度θは、66度以上70度以下の範囲にあることを特徴とする請求項5に記載された可動コイル型ステレオピックアップカートリッジ。
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