JPH0227896A - 動電型電気音響交換器 - Google Patents

動電型電気音響交換器

Info

Publication number
JPH0227896A
JPH0227896A JP17622488A JP17622488A JPH0227896A JP H0227896 A JPH0227896 A JP H0227896A JP 17622488 A JP17622488 A JP 17622488A JP 17622488 A JP17622488 A JP 17622488A JP H0227896 A JPH0227896 A JP H0227896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field magnet
magnetic
voice coil
length
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17622488A
Other languages
English (en)
Inventor
Osami Miyao
宮尾 修美
Manabu Shiraki
学 白木
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shicoh Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shicoh Engineering Co Ltd filed Critical Shicoh Engineering Co Ltd
Priority to JP17622488A priority Critical patent/JPH0227896A/ja
Publication of JPH0227896A publication Critical patent/JPH0227896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の産業上の利用分野] 本発明は、スピーカ、マイクロフォン、イヤフォン等の
動電型電気音響交換器(動電型電気音響装置)に関し、
その特徴とするところは、振動力発生用コイルが固定さ
れていて、界磁マグネットが移動する構造になっており
、可動体の重量を軽く出来、その結果、応答速度を向上
させてその振動を音響あるいは電流に変換する効率を高
め。
精度の良い低音の音響も容易に発生でき、リード線を引
きずらずに済むようにして長寿命のものが期待でき、構
造を簡単にして安価に量産できるようにした。効率の良
い電気音響交換器となっていることにある。
[技術背景とその問題点コ 動電型電気音響交換器7例えば、スピーカーは、ボイス
コイルを磁界内に移動自在に配置させて音声電流を流す
と、ボイスコイルが電流変化につれて振動するようにし
たものである。この場合、コイルで振動体を動かして音
波を再現するスピーカをダイナミック・スピーカという
。そしてコイルを円錐(コーン)状の紙等に直結して音
波を放射するものをダイナミック・コーン・スピーカと
いう、またボイスコイルで小さな振動体を動かし、その
前面にホーン(いうなればラッパ)をつけて効率良く音
波を放射するようにしたものをダイナミック・ホーン・
スピーカという。
これらの動電型電気音響交換器は、何れも同じような原
理構造なので、以下においてダイナミック・コーン・ス
ピーカについて説明することとする。
従来の多くのダイナミック・コーン・スピーカ1は、第
6図に示すように構成されている。
即ち、センターボール(中心磁極)2を備えたヨークプ
レート3に円筒状のフェライトマグネットからなる永久
磁石4.同じく円筒状の上部ヨークプレート5を配置し
、これらを接着剤等によって固定して界磁部6を構成し
て固定側を構成している。ここで示す界磁部6は、外磁
型と呼ばれるものであるが、ヨークを用い、このヨーク
の内部の中央に柱状の永久磁石とセンターボールを組み
込んだ内磁型と呼ばれるものであっても良い。
この界磁部6には、コーン状のフレーム7が結合され、
このフレーム7の周縁部には、ガスケット(矢紙)8と
共にコーン状の振動体9の周縁部が接着剤などによって
結合されている。この振動体9の中央部には円筒状に形
成されたボイスコイル10をL#I!振動体9の下部に
巻装した紙や薄プラスチック等で形成されたコイルボビ
ン11が結合されている。
このコイルボビン11の中間部は、ボイスコイル10を
磁極−中央に保持し、i勤に適宜なダンピング(制動)
をかけるためのダンパー12により支持し、ボイスコイ
ル10を界磁部6の磁気空隙13内に正しく位置させる
ようにしている。また、上記振動体9の中央部上面には
、空気中の塵埃が環状の磁気空隙13内に侵入しないよ
うに防塵布などのダストキャップ14を取り付けている
このような従来のスピーカ1によると、ボイスコイル1
0がリード線を引きずって振動するため、長時間の使用
によっては、リード線が切断したり、リード線の半田外
れが生じたりして、破損する惧れがあり、また寿命が短
くなる欠点があった。
また、ボイスコイル10の図示しないリード線は、その
両端子を磁気空隙13を通してその上部から引き出し、
振動体9(またはフレーム7であってもよい〉に導いて
、その位置に半田付けしているため、 ■ 磁気空隙1
3内にボイスコイル10のリード線の両端子を通すため
に、厚みの制限されたボイスコイル10を用いることに
より、リード線の厚み分だけ磁気空隙13内の磁束密度
を高めることができず、効率の悪いものになっていた。
 ■ 磁気空隙13内にボイスコイル10のリード線の
両端子を通すため、及びこのリード線の両端子を振動体
9等に半田付けしなければならないため、量産性が優れ
ず、高価なものになっていた。 ■ また振動体9は、
昨今の薄膜プラスチックで形成した場合には、これにリ
ード線の端子を半田付けすると、その時の熱により穴が
明き、不良率が多くなり、望ましい薄膜プラスチックで
振動体9を形成できず、安価に量産できなかった。 ■
 また磁気空隙13内にボイスコイル10のリード線の
両端子を通しているため、ボイスコイル10の振動時に
リード線が固定側と接触する慣れがあり、かなり精度良
く製作しなければならないものにあっては不良率も非常
に多いものとなっていた。
また従来のスピーカ1の場合、ボイスコイル10が振動
する方式である為、 ■ ボイスコイル10を構成する
導線は、その比重(銅の比重は、約7)が重いために負
荷が大きく、応答速度が遅く1幅広い範囲に渡って、よ
り精度良く音声信号を取り出すことができない欠点があ
った。特にダイナミックな低音を取り出すのに十分なも
のになっていなかった。 ■ またボイスコイル10を
形成するための導線が非常に重い事による上記■の欠点
が少しでもなくなるように、すなわち、ボイスコイル1
0の重量が重くならないように且つ磁気空隙13を広く
して当該磁気空隙13における磁束密度を低下させない
ようにするために、導線が重ならないように密接して1
列に密巻き(または、整列巻きといわれる)に巻線形成
しなければならない、このように1列に密巻きされたボ
イスコイル10の巻線製造は、非常に精度を要して大変
なため、不良率も高く、非常に高価になる欠点を持って
いた。 ■ 上記■及び■の欠点の生ずる原因の1つは
、従来のスピーカ1等では、規格によって、ボイスコイ
ル10の抵抗値が1例えば、8Ω等のように定められて
いることによる。しかし、その抵抗値に合わせてボイス
コイル10を製造することは非常にやっかいで、量産性
に優れない欠点をもっていた。
また、上記のようにボイスコイル10は、1列に密巻き
して形成しなければならないため、導線を多数ターン巻
線形成できず、ボイスコイル10を振動させるための大
きな駆動力を発生させることができず、低音の場合には
、精度良く音声信号を出すことができなかった。また、
特に、低音を精度良く出そうとすると、非常に高精度に
なり。
安価に精度の良い低音を出すことのできるスピーカ等を
形成することが出来なかった。
なお、ボイスコイル10を振動させるための駆動力Tは
T=t−I t:導線のターン数 I:電流 で与えられるが、従来では、上記理由により導線の巻線
ターン数tを大きな値にすることが出来ないため、上記
のように大きな駆動力を得ることができないばかりか、
電流Iの値も大きくなり、効率の悪いスピーカ1になる
欠点があった。
また、上記スピーカ1によると、界磁部(磁気回路)6
は、第6図から明らかなように大きく且つ重量のある永
久磁石4を使用しなければならず1重量の重い物になる
欠点があるほが、大きな永久磁石を使用しなければなら
ない事から、非常に高価になる欠点があった。
また、上記のように大きな永久磁石4を用いているため
に、永久磁石4を露出して装着しなければならないため
、永久磁石4の磁束のがなり多くが漏洩するため、すな
わち、かかる大きな漏洩磁束が、高密度実装化傾向にあ
る各種の音響機器などに悪い影響を与える惧れがあった
また、上記のように大きな永久磁石4を露出して装着し
なければならないため、永久磁石4の磁束のかなり多く
が漏洩するので、効率の悪いスピーカ1となり、大きく
且つ重量の重い永久磁石を使用しなければならず、ある
いは1強い磁力を構成できる高価な永久磁石材を多量に
使用しなければならず、大きく且つ重量が重く、而も高
価なスピーカ1になる欠点を助長していた。
[本発明の課題] 本発明の課題は、従来の動電型電気音響交換器の概念を
全く変えて、ボイスコイルは動かさないで、界磁マグネ
ットを動かすようにすることで。
ボイスコイルがリード線を引きずって振動することによ
るリード線の切断や半田外れによる破損を無くし長寿命
で信頼性の高い動電型電気音響交換器を得ることを課題
に成されたものである。
特にこのような課題を達成出来るように構成した動電型
電気音響交換器において、後記する課題を達成しつつも
、小型に構成して尚且つ高性能の低音の音響信号待る目
的で、振動子を構成する界磁マグネットが、その可動ス
トロ〜り内の何れの位置にあってもほぼ均一磁束がボイ
スコイルに与えられるようにすることで、常に一定の比
率に基づいた大きさの振動力が得られるようにすること
で、性能の良い音響信号が得られるようにすることを課
題になされたものである。
上記課題を満足して尚且つ、以下に示す課題を解決する
ことにある。
またリード線を磁気空隙13に通さないで済むようにし
、しかもリード線の両端子を振動体等に半田付けする厄
介な工程を省略し、量産性に優れたものにし、安価に製
造できるようにすることを課頌に成されたものである。
また本発明の他の前提課題では、ボイスコイルを動かさ
ない構成にすることで、リード線が固定側と摺動接触す
る事をなくシ、シかも界磁マグネットとしてボイスコイ
ルを形成する導線よりも比重の小さなマグネット材(例
えば、比重4〜6のもの)を用いて構成し、これを動か
すようにすることで、振動子の重量を軽くシ、応答速度
を速<シ、広い範囲に渡って、より精度良く音声信号を
取り出すことができるようにし、特にダイナミックな低
音を取り出すのことが出来るものを安価に構成できるよ
うにすることを課題に成されたものである。
すなわち、界磁マグネットを動かす方式にしたので、か
かる界磁マグネットが大きな負荷にならないようにする
と共に2強い磁力を発生させることができ、かかる強い
磁力を発生させることができるマグネット材を使用して
も、界磁マグネットが小さくて重量が軽くなるようにし
て、界磁マグネットを安価に構成できるようにすること
を課題になされたものである。
このように界磁マグネットとしてコイルを形成する導線
よりも比重の小さなマグネット材(例えば、比重4〜6
のもの)を用いて構成したとしても1強い磁束を得るこ
とができる径方向異方性の希土類系あるいはネオジュー
ム・鉄・ボロン系の適宜なマグネット材を用いることで
本発明の課題を達成可能にしている。
またボイスコイルを動かさないで済む構成にすることに
より、非常に製造の厄介な導線が重ならないよう#I:
密接して1列に巻線する密巻き巻線方法(整列巻きとも
いう)を採用しないで済むガラ巻きを採用できるように
して9巻線製造を極めて容易にし、不良率を減らし当該
ボイスコイルを安価且つ容易に量産できるようにするこ
とで、不良率の少ない一定品質の動電型電気音響交換器
を安価に量産できるようにすることを課題に成されたも
のである。
もちろん1本発明では、従来のスピーカのボイスコイル
をそのまま用いても良いことは言うまでもない。
また、ある種の仕様によって極度に大きな振動力を得る
目的の場合には、多数ターン巻線したボイスコイルを収
納できる十分なスペースを構成できる構造にすると共に
、ボイスコイルは、1列に密巻き巻線形成しないで済む
ようにして、導線を多数ターン巻線形成したボイスコイ
ルを用いて。
当該界磁マグネットを振動させるための大きな振動力を
発生させることができるようにして、低音の場合にも、
精度良い音声信号を取り出すことができるようにするこ
とを課題に成されたものである。
このようにすることによって、界磁マグネットを振動さ
せるための大きな駆動力T T=t−I t:導線の巻線ターン数 ■:電流 において、導線の巻線ターン数tを大きな値に成るよう
に形成することで、大きな駆動力Tを得ることができる
ようにし、また電流Iの値も小さくできるようにするこ
とで、効率の良いスピーカ等の動電型電気音響交換器が
得られるようにすることを課題になされたものである。
更にまた。磁気回路構成を簡単にすることで。
界磁マグネットの漏洩磁束を極めて小さくすることによ
り、外部機器に界磁マグネットの漏洩磁束片よる悪影響
を与えないように構成し、また′磁気回路を小さく構成
できるようにして1重量が軽く、小型のスピーカを安価
且つ容易に構成できるようにすることを課題に成された
ものである。
[本発明の課題達成手段」 かかる本発明の課題は、磁気回路の筒状磁気空隙内に筒
状に形成したボイスコイルを固定して設け、該ボイスコ
イルと径方向の磁気空隙を介して内外面が異極に着磁さ
れた筒状の単極の界磁マグネットを当該磁気空隙内にお
いてその軸方向に移動自在に設け、該界磁マグネットは
その軸方向の長さしを L≦m+x+α α=αa+αb m<L>x、α>αa、αb 但し1m:ボイスコイルの軸方向の長さX:界磁マグネ
ットの振動距離の長さ α:界磁マグネットの軸方向の端部に おける磁束分布のだれにより、磁気 分布の変動を小さく押さえるため に、余分に界磁マグネットを長くす るなめの長さ αa:ミニ界磁マグネット力向の上端 部における磁束分布のだれによ り、磁気分布の変動を小さく押さ えるために、余分に界磁マグネッ トの上端部を長くするための長さ αb=界磁マグネットの軸方向の下端 部における磁束分布のだれによ り、磁気分布の変動を小さく押さ えるために、余分に界磁マグネッ トの下端部を長くするための長さ に設定形成することによって達成される。
[本発明の実施例コ [本発明の第1実施例コ 第1図は本発明のダイナミック・コーン・スピーカ15
の一部を欠切省略した分解斜視図、第2図は同縦断面図
、第3図は界磁マグネット21とボイスコイル22との
軸方向の長さのと関係説明図である。第1図乃至第3図
を参照して、以下に1本発明の第1実施例を説明する。
本発明の第1実施例を示すダイナミック・コーン・スピ
ーカ15は、磁性体1例えば、プラスチック粉入り磁性
体のモールド成形手段により。
センターポール(中心磁極)16.ヨークプレート17
及びフレーム18を一体形成することで。
界磁部となる固定子19を形成している。センターボー
ル16は、カップ型のヨークプレート17の底面中央部
17aにその上方に向かって円柱状に延びて一体形成さ
れ、その外周16aとヨークプレート17の内周面17
bとの間に1円筒状の磁気空隙20を形成している。そ
して。
カップ型のヨークプレート17の外周17cの上端部に
コーン状のフレーム18を一体形成している。フレーム
18の上端周縁部には1図示しないガスゲットと共にコ
ーン状の振動体21の周縁部が接着剤などによって結合
されている。この振動体21の下端中央部には厚みが約
1mm以下(この厚みは、スピーカ15の仕様や大きさ
などによって異なるが、小型のスピーカ15などでは。
0.5mFn位で十分に足りる)の円筒状に形成された
界磁マグネット22が結合され、磁気空隙20内におい
て、その軸線方向に往復振動ができるようになっている
。円筒状の界磁マグネット22は、放射方向(径方向)
異方性のネオジュム・ボロン・鉄系または希土類系の樹
脂マグネット等の適宜なマグネットによって構成された
円筒状のものを用いることで1本発明の趣旨を十分に満
足できるものを容易に形成できる。
尚、異方性マグネットは1強制的にスピン配向を行った
磁石のことで、一般には、マグネット材が固まる前に2
強力な磁場を与えることで、製作できる。
ここに、最適な界磁マグネット22を形成するマグネッ
ト材としては、形成される界磁マグネット22が、後記
するボイスコイル23の比重よりも軽く1強い磁束密度
が得られ、しかも加工あるいは形成が極めて容易な物が
望ましい。
この為1本発明者が選択して試作した界磁マグネット2
2は、マグネットとして強力な磁力が得られ、しかも極
めて厚みの薄いものを容易に得ることができるように1
例えば比重が4〜6くらいの放射方向(径方向)異方性
に配向されたネオジューム・ボロン・鉄系樹脂マグネッ
トを用い。
これを射出或は圧縮成形手段によって円筒状に形成した
ものを用いている。
そして界磁マグネット22は、放射方向異方性となって
いて1着磁方向が規制されているために内外周で互いに
異極となるように単極に着磁されたものとなっており、
この実施例では、内周がN極に、外周がS極に着磁形成
された単極のものとなっている。
界磁マグネット22の中間部は、当該界磁マグネット2
2f!:磁極中央部に保持し、振動に適宜なダンピング
(制動)をかけるための図示しないダンパーにより支持
し、界磁マグネット22を界磁部の磁気空隙20内に正
しく位置させるようにしている。
また、上記振動体21の中央部上面には、空気中の塵埃
が磁気空隙20内に侵入しないように防塵布などのダス
トキャップ24を取り付けている。ヨークプレート17
の内周面17bには、導線を適宜ターン数はどガラ巻線
して円筒状に形成したボイスコイル23を接着剤を用い
て固定し。
該ボイスコイル23のリード線25をヨークプレート1
7の下方部に設けた透孔26から引き出して外部回路に
導いている。
このような構造のスーカ15において1本発明の重要な
課題は、fi動子を構成する界磁マグネット22が、そ
の可動ストローク内の何れの位置にあってもほぼ均一な
磁束がボイスコイル23に与えられるようにすることで
、常に一定の比率に基づいた大きさの振動力が得られる
ようにすることで、性能の良い音響信号を得る必要があ
る。
ここに、上記磁気回路を持つダイナミック・コーン・ス
ピーカ15においては、界磁マグネット22とボイスコ
イル23の軸方向の長さを適当に形成したのでは、界磁
マグネット22の軸方向の上下両端部において、当該界
磁マグネット22の上下軸方向の端部における磁束分布
のだれによって、磁気空隙20内における界磁マグネッ
ト22の位置によっては、所定の音響信号に基づいて界
磁マグネット22を振動させようとしても。
かかる界磁マグネット22の振動力や振動応答性に大き
な影響が与えられる。
この結果、界磁マグネット22の磁気空隙20内におけ
る軸方向の可動ストローク内の何れの位置にあっても一
定の比率に基づいた均一な大きさで振動できるようにし
て性能の良い音響信号を得ることができるようにするこ
とが望ましい。
このために、このスピーカ15では、第3図に示すよう
に磁気回路において、界磁マグネット22の軸方向の長
さと、ボイスコイル23軸方向の長さを、以下に定める
条件にて形成している。
尚、ここに示す実施例の法則は、他の実施例の場合にも
共通して採用できるので、この実施例に記載の法則は、
必要に応じて他の実施例においても、当然考慮されるの
で、以下の他の実施例では、このことを特に詳細に説明
しない。
すなわち、この実施例に記載のスピーカ15では、界磁
マグネット21の軸方向の長さをLを。
L≦m+x+α α=α a+αb m>L>x、α>αa、αb 但し2m:ボイスコイル23の軸方向の長さX:界磁マ
グネット22の振動距離の 長さ α:界磁マグネット22の軸方向の端 部における磁束分布のだれにより。
磁気分布の変動を小さく押さえるな めに、余分に界磁マグネット22を 長くするための長さ αa:α:界磁マグネット22方向の 上端部における磁束分布のだれに より、磁気分布の変動を小さく押 さえるために、余分に界磁マグ ネット22の上端部を長くするた めの長さ αb=界磁マグネット22の軸方向の 下端部における磁束分布のだれに より、磁気分布の変動を小さく押 さえるために、余分に界磁マグ ネット22の下端部を長くするた めの長さ に設定することで、ボイスコイル23は磁気空隙20内
において界磁マグネット22から受ける磁束分布をほぼ
均一にできる。
この結果、ボイスコイル23に通電することで得られる
振動力は、界磁マグネット22の可動ストローク内にお
いて磁束分布がほぼ均一であるため、一定の比率に基づ
いた大きさになるため、性能の良い音響信号を得ること
ができるスピーカ15を形成できる。
[発明の第2実施例] 第4図は本発明のダイナミック・コーン・スピーカ15
′の主要部の分解斜視図、第5図は同縦断面図である。
第4図及び第5図を参照して。
以下に2本発明の第2実施例を説明する。なお。
第1実施例と共通する箇所には、同一符号を符してその
説明を省略すると共に、対応する箇所には、ダラシを符
すこととする。
本発明の第2実施例を示すダイナミック・コーン・スピ
ーカ15′は、鉄板などの磁性体をプレス手段などによ
り、縦断面カップ型のセンターボール16°、ヨークプ
レート17′及びフレーム18゛を一体形成することで
、界磁部となる固定子19′を形成している。センター
ボール16”は、軽量化及びコストの低減化を図るため
にカップ型のヨークプレート17°の底面中央部に内部
が空胴となるようにプレス手段によりカップ型に一体形
成されてその上部に延びている。センターボール16°
の外周とヨークプレート17′の内周面との間に1円筒
状の磁気空隙20°を形成している。そして、カップ型
のヨーク17°の外周の上端部にコーン状のフレーム1
8′を一体形成している。フレーム18′には、プレス
手段により透孔27を形成している6またフレーム18
′の上端周縁部には2図示しないガスゲットと共にコー
ン状の振動体21′の周縁部を螺子等で結合するために
透孔28を持つフランジ29を形成している。なお、符
号30は蛇腹部を示す、たちのとなっている。このスピ
ーカ15゛の他の部分の構成は、第1実施例で示したと
同じなので、その説明を省略する。なお符号26°は、
透孔を示す。
[発明の作用] 本発明において、その作用原理は、全て同じなので、第
1実施例を参照して説明すると、スピル力1において、
ボイスコイル23に音響信号に基づいた大きさの交番電
流を流すと、フレミングの左手の法則に従って、磁気空
隙20の軸線方向に沿って往復振動する力を発生するの
で、界磁マグネット22は磁気空隙20内をその軸線方
向に沿って往復振動する。このため、界磁マグネット2
2に固定された振動体21が振動して、適宜な波長の且
つ大きさの音響信号音を発生させることができる。
[発明の効果] 本発明は上記構成から明らかなように、界磁マグネット
の軸方向の長さLを L≦m十x+α α=αa+αb m>L>x、a>aa、ab 但し9m:ボイスコイルの軸方向の長さX:界磁マグネ
ットの振動距離の長さ α:界磁マグネットの軸方向の端部に おける磁束分布のだれにより、磁気 分布の変動を小さく押さえるため に、余分に界磁マグネットを長くす るための長さ αa:α:界磁マグネット方向の上端 部における磁束分布のだれによ り、磁気分布の変動を小さく押さ えるために、余分に界磁マグネッ トの上端部を長くするための長さ αb=界磁マグネットの軸方向の下端 部における磁束分布のだれによ リ、磁気分布の変動を小さく押さ えるために、余分に界磁マグネッ トの下端部を長くするための長さ に設定しているので、ボイスコイルは磁気空隙内におい
て界磁マグネットから受ける磁束分布をほぼ均一にでき
る。
この結果、ボイスコイルに通電することで得られる振動
力は、界磁マグネットの可動ストローク内において磁束
分布がほぼ均一であるため、一定の比率に基づいた大き
さになり、性能の良い音響信号を得ることができる効果
がある。
又従来のような製造が厄介で効果になるボイスコイルを
用いないで済むことと、当該ボイスコイルは動かさは動
かさないで、界磁マグネットが動くようになっているた
め、リード線を引きずって振動することによるリード線
の切断や半田外れによる破損がなくなり信頼性の高く且
つ長寿命の動電型電気音響交換器を得ることができる。
またボイスコイルのリード線の両端子を振動体等に半田
付けする厄介な工程を省略できるため。
量産性に優れ、安価に製造できる効果がある。また振動
体には、リード線の端子を半田付けしないで済むので、
望ましい薄膜プラスチック等の材質のものを用いて振動
体を安価且つ容易に量産できる効果がある。
また界磁マグネット(例えば、比重4〜6)は、ボイス
コイルを形成する導線(比重的7)よりも比重が軽くし
かも磁力を強くできる放射方向異方性のネオジューム・
ボロン・鉄系や希土類系等の樹脂マグネット材で構成し
ているため、界磁マグネットは強い磁力を発生できて尚
且つマグネット材の使用量が少なくて済むので、振動子
の重量が軽くなり、応答速度が速くなり広い範囲に渡っ
て、より精度良く音声信号を取り出すことができるため
、従来において困難であった。特にダイナミックな低音
を取り出すのことが出来る効率の良好なものを安価に構
成できる効果がある。
また、界磁マグネットは、小型で非常に重量を軽量にで
きるので、磁気回路を非常に簡単に構成でき、当該界磁
マグネットの磁路を十分に閏じることができ、界磁マグ
ネットによる漏洩磁束がスピーカの外部装置に悪影響を
与えることがない効果がある。
また界磁マグネットは、少ない漏洩磁束しか発生しない
ように磁気回路を構成できるため、フェライトマグネッ
トに比較するとダラム当たりのコストの高いネオジュー
ム・ボロン・鉄系や希土類系などの樹脂マグネット等を
用いたとしても、界磁マグネットは非常に厚みが薄く重
量が軽くて済む為、当該界磁マグネットを構成するマグ
ネット材の使用量が少ないため、逆に界磁マグネットを
安価に形成できる効果がある。
また界磁マグネットを含めた磁気回路を簡単。
小型且つ軽量に形成できるため、結果としてスピーカな
どの動電型電気音響交換器を小型且つ軽量に形成できる
効果がある。
更にまた十分なスペースが取れることと、ボイスコイル
を動かさないで済むため、非常に製造の厄介な導線が重
ならないように密接して1列に巻線する密巻き巻線方法
を採用しないで済むガラ巻きを採用できるため1巻線製
造を極めて容易にし、不良率を減らし当該ボイスコイル
を安価且つ容易に量産できる効果がある。
更にまた。厚みが薄くても強い磁力を発生できる(特に
昨今の技術はこれを可能にしている)マグネット材で界
磁マグネットを形成すると共に多数ターン巻線したボイ
スコイルを用いることができるので、導線を多数ターン
巻線形成したボイスコイルを用いて、当該界磁マグネッ
トを振動させるための大きな駆動力を発生させるること
ができるようにして、低音の場合にも、精度良い音声信
号を取り出すことができる効果がある。
すなわち、界磁マグネットを振動させるための大きな駆
動力T T=t−1 t:導線の巻線ターン数 ■=電流 において、導線のターン数tを大きな値にできるので、
大きな駆動力Tを得ることができ、また電流■の値も小
さくできるので、効率の良いスピー力等の動電型電気音
響交換器を得ることができる効果がある。
なお9本発明の実施例では、主にスピーカについて説明
したが、構造原理の共通するマイクロフォン等の動電型
電気音響交換器にも本発明は当然適用があるものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例のダイナミック・コーン・
スピーカの一部を欠切省略した分解斜視図、第2図は同
縦断面図、第3図は同スピーカにおいて界磁マグネット
とボイスコイルの軸方向の長さの関係を説明するための
説明図、第4図は本発明の第2実施例のダイナミック・
コーン・スピーカの主要部の分解斜視図、第5図は同縁
断面図、第6図は従来のダイナミック・コーン・スピー
カの縦断面図である。 [符号の説明] 1・・・ダイナミック・コーン・スピーカ。 2・・・センターボール(中心磁極)。 3・・・センターボール、4・・・永久磁石。 5・・・上部ヨークプレート、6・・・界磁部。 7・・・フレーム。 8・・・ガスケット(矢紙)、9・・・振動体。 10・・・ボイスコイル。 11・・・コイルボビン、12・・・ダンパー13・・
・磁気空隙。 14・・・ダストキャップ。 15.15’  ・・・ダイナミック・コーン・スピー
カ、16.16’  ・・・センターボール。 16a・・・外周、17.17” ・・・ヨークプレー
ト、17a・・・底面部、17b・・・内周面、17C
・・・外周、18.18° ・・・フレーム、19.1
9’  ・・・固定子、20・環状磁気空隙、21.2
1’  ・・・振動体。 22・・・界磁マグネット、23・・・ボイスコイル、
24・・・ダストキャップ、25・リード線。 26.26’ 、27.28・・・透孔。 29・・・フランジ、30・・・蛇腹部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁気回路の筒状磁気空隙内に筒状に形成したボイ
    スコイルを固定して設け、該ボイスコイルと径方向の磁
    気空隙を介して内外面が異極に着磁された筒状の単極の
    界磁マグネットを当該磁気空隙内においてその軸方向に
    移動自在に設け、該界磁マグネットはその軸方向の長さ
    Lを L≦m+x+α α=αa+αb m>L>x、α>αa、αb 但し、m:ボイスコイルの軸方向の長さ x:界磁マグネットの振動距離の長さ α:界磁マグネットの軸方向の端部における磁束分布の
    だれにより、磁気分布の変動を小さく押さえるために、
    余分に界磁マグネットを長くするための長さ αa:界磁マグネットの軸方向の上端部における磁束分
    布のだれにより、磁気分布の変動を小さく押さえるため
    に、余分に界磁マグネットの上端部を長くするための長
    さ αb:界磁マグネットの軸方向の下端部における磁束分
    布のだれにより、磁気分布の変動を小さく押さえるため
    に、余分に界磁マグネットの下端部を長くするための長
    さ に設定形成してなる、動電型電気音響交換器。
JP17622488A 1988-07-16 1988-07-16 動電型電気音響交換器 Pending JPH0227896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17622488A JPH0227896A (ja) 1988-07-16 1988-07-16 動電型電気音響交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17622488A JPH0227896A (ja) 1988-07-16 1988-07-16 動電型電気音響交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0227896A true JPH0227896A (ja) 1990-01-30

Family

ID=16009799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17622488A Pending JPH0227896A (ja) 1988-07-16 1988-07-16 動電型電気音響交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0227896A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6389148B1 (en) * 1998-11-19 2002-05-14 Microtech Corporation Electric-acoustic transducer having moving magnet and transducing method thereof
WO2024029066A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 丸子警報器株式会社 スピーカーホーン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6389148B1 (en) * 1998-11-19 2002-05-14 Microtech Corporation Electric-acoustic transducer having moving magnet and transducing method thereof
WO2024029066A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 丸子警報器株式会社 スピーカーホーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4720868A (en) Dynamic transducer device
US7706563B2 (en) Concentric radial ring motor
EP1434463A2 (en) Electroacoustic transducer and electronic apparatus with such a transducer
CN209787376U (zh) 磁感应耳机喇叭及耳机
US5764784A (en) Electroacoustic transducer
US7676053B2 (en) Electrodynamic loudspeaker
JPH08140185A (ja) 電気音響変換装置
JPH0227896A (ja) 動電型電気音響交換器
CN211720735U (zh) 一种骨传导振动喇叭
JPH0227897A (ja) 動電型電気音響交換器
KR19990041872A (ko) 이중 보이스코일을 가지는 스피커 구조
JP2000333293A (ja) スピーカ
US2922849A (en) Compound electric speaker
JPH01258589A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH0256199A (ja) 動電型電気音響交換器
US2494918A (en) Inductively energized electro-dynamic loud-speaker
JPH01258590A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH01258595A (ja) スピーカ
JPH01258591A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH0227898A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH0227900A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH01258599A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH01258592A (ja) スピーカ
JPH0217799A (ja) 動電型電気音響交換器
JPH01258600A (ja) 動電型電気音響交換器