JP2016122887A - 無線基地局、無線デバイス、無線通信システム、及び、無線通信制御方法 - Google Patents

無線基地局、無線デバイス、無線通信システム、及び、無線通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上位ネットワークにおける処理の輻輳を抑制できるようにする。【解決手段】無線デバイスは、特定の信号系列を含む接続要求を無線基地局へ送信する。無線基地局は、前記信号系列の検出に応じて、無線デバイスとの間の前記接続要求に応じた接続処理が完了する前に、無線デバイスのためのアタッチ要求を上位ネットワークノードへ無線デバイスの代理で送信する。【選択図】図13

Description

本発明は、無線基地局、無線デバイス、無線通信システム、及び、無線通信制御方法に関する。
無線通信技術の1つとして、M2M(Machine to Machine)と呼ばれる技術がある。M2M技術とは、PC(Personal Computer)等の情報機器に限らず、自動車や家電、センサ等の「物」(又は「機械」)が自律的にネットワークに接続して通信する機能を有し、互いに人を介さずに情報交換を行ない、自動的にお互いの制御が可能な技術である。
通信機器の小型化により、様々な「物」や「機械」(「デバイス」と総称してよい。)に通信機器を搭載できるようになったことや、ネットワークインフラの発達により無線通信エリアが拡大されたこと等により、M2M技術が普及しつつある。M2M技術による通信サービスは、「MTC(Machine-Type Communication)サービス」と称されることがある。
特表2009−526491号公報 特開2005−12335号公報 特表2002−538744号公報 特表2010−541407号公報 特表2013−532930号公報 特開2009−77368号公報 国際公開第2013/046620号
「LTEリリース12−ネットワーク化社会に向かって次のステップを踏み出す」、エリクソンホワイトペーパー284 23−3189 Ujp、2013年1月、エリクソンジャパン 「M2M通信コアネットワーク基盤と輻輳対策技術」、NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル Vol.21 No.2、2013年7月、NTT DOCOMO 3GPP TS 36.211 Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation
MTCサービスをサポートする無線デバイス(「MTCデバイス」と称してよい。)が、或る無線基地局の無線エリアに多数設置されることがある。
多数のMTCデバイスが無線基地局を介して上位ネットワークとの通信を一斉に開始しようとすると、上位ネットワークにおいて通信(あるいは処理)の輻輳が生じるおそれがある。
1つの側面では、本発明の目的の1つは、上位ネットワークにおける処理の輻輳を抑制できるようにすることにある。
1つの側面において、無線アクセスネットワークにおける無線エリアを形成する無線基地局は、記憶部と、受信部と、処理部と、を備えてよい。記憶部は、前記無線アクセスネットワークへの無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶してよい。受信部は、前記無線エリアに位置する無線デバイスから特定の信号系列を含む接続要求を受信してよい。処理部は、前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからの前記アタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信してよい。
また、1つの側面において、無線デバイスは、無線アクセスネットワークにおける無線基地局が形成する無線エリアにおいて前記無線基地局に接続する。無線デバイスは、送信部と、処理部と、を備えてよい。送信部は、前記無線基地局へ接続要求を送信してよい。処理部は、前記接続要求に、特定の信号系列を設定してよい。前記信号系列は、前記無線アクセスネットワークへの前記無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶部に記憶した前記無線基地局が、前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからのアタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信することを可能にする信号系列であってよい。
更に、1つの側面において、無線通信システムは、上述した無線基地局と無線デバイスとを備えてよい。
また、1つの側面において、無線通信制御方法は、無線アクセスネットワークにおける無線基地局が形成する無線エリアに位置する無線デバイスが、特定の信号系列を含む接続要求を前記無線基地局へ送信してよい。前記無線基地局は、前記無線アクセスネットワークへの前記無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶部に記憶し、前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからのアタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信してよい。
1つの側面として、上位ネットワークにおける処理の輻輳を抑制できる。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて規定されるLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャの一例を示すブロック図である。 MTCサービスを適用したLTEアーキテクチャの一例を示すブロック図である。 MTCサービスを適用した無線通信システムの構成例を模式的に示す図である。 LTEアーキテクチャにおける通常のUEのRANへのアタッチ処理の一例を示すシーケンス図である。 MTCサービスを適用したLTEアーキテクチャでのアタッチ処理の一例を示すシーケンス図である。 アタッチ処理の詳細例を示すシーケンス図である。 一実施形態のMTCデバイス識別処理例を示すシーケンス図である。 物理ランダムアクセスチャネルの構成例を示す図である。 一実施形態の管理テーブル生成例を示すシーケンス図である。 一実施形態の管理テーブル生成例を示すシーケンス図である。 一実施形態の管理テーブルの一例を示す図である。 図11に例示する管理テーブルの更新例を示す図である。 一実施形態のアタッチ処理例を示すシーケンス図である。 一実施形態のアタッチ処理例を示すシーケンス図である。 一実施形態の変形例を示すシーケンス図である。 一実施形態の変形例を示すシーケンス図である。 一実施形態の無線基地局(eNB)の構成例を示すブロック図である。 一実施形態のMTCデバイスの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、3GPPにて規定されるLTEアーキテクチャの一例を示すブロック図である。「LTEアーキテクチャ」は、「無線通信システム」の一例である。
図1に示すLTEアーキテクチャは、例示的に、UE10、eNB20(RE21及びBS22)、S−GW30、P−GW40、MME50、及び、HSS60を備える。
UE10は、「User Equipment」の略称であり、例示的に、無線端末である。無線端末は、例えばeNBが提供する無線エリアにおいて当該eNBと無線通信が可能な通信機器の一例である。
「無線端末」は、「無線デバイス」、「無線装置」、あるいは「端末装置」等と称されてもよい。無線端末10は、その位置が変化しない固定端末であってもよいし、その位置が変化する移動端末(「移動機」と称してもよい。)であってもよい。非限定的な一例として、無線端末10は、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末等の移動可能なUEであってよい。
eNB20は、「enhanced Node B」の略称であり、無線基地局の一例である。eNB20は、無線機能部と、その他の基本機能部と、が一体的に備えられていてもよいし、図1に例示するように互いに分離されていてもよい。
無線機能部は、RE(Radio Equipment)21と称してよく、基本機能部は、BS(Base Station)22と称してよい。RE21は、例示的に、有線インタフェースによってBS22と通信可能に接続されてよい。有線インタフェースには、光インタフェースの一例であるCPRI(Common Public Radio Interface)を適用してよい。
RE21は、UE10との間の無線インタフェース(「Ub」と表記されることがある。)を提供する。別言すると、RE21は、UE10が無線によりRE21に接続して当該RE21との間で無線通信が可能な無線エリアを提供する。無線エリアは、BS22によっても提供されてよい。無線エリアがeNB20によって形成されることに変わりない。
「無線エリア」は、「セル」、「カバレッジエリア」あるいは「通信エリア」と称してもよい。「セル」は「セクタセル」に分割されてもよい。「セル」には、マクロセルやスモールセルが含まれてよい。
スモールセルは、マクロセルよりも電波到達範囲(カバレッジ)の小さいセルの一例である。スモールセルは、カバレッジエリアに応じて呼称が異なってよい。例えば、スモールセルは、「フェムトセル」、「ピコセル」、「マイクロセル」、「ナノセル」、「メトロセル」、「ホームセル」等と称されてもよい。
eNB20とUE10との間の無線通信は、「セルラー通信」と称してもよい。セルラー通信には、例示的に、LTE(Long Term Evolution)やLTE−Advancedに準拠した無線通信方式を適用してよい。代替的あるいは複合的に、RE(又はBS)とUEとの間の無線通信には、「Worldwide Interoperability for Microwave Access, (WiMAX)」(登録商標)等の他の方式に準拠した無線通信方式を適用してもよい。
eNB20(例えば、BS22)は、例示的に、S−GW30及びMME50と通信可能に接続されてよい。「S−GW」は、「Serving Gateway」の略称であり、MMEは、「Mobility Management Entity」の略称である。eNB20(BS22)と、S−GW30及びMME50と、の間は、それぞれ例えば、S1インタフェースと称されるインタフェースによって通信可能に接続されてよい。
S−GW30は、S5インタフェースと称されるインタフェースによってP−GW40と通信可能に接続されてよい。「P−GW」は、「Packet Data Network Gateway」の略称である。P−GW40は、インターネットやイントラネット等のパケットデータネットワーク(PDN)と通信可能に接続されてよい。
S−GW30及びP−GW40を介して、UE10とPDNとの間でユーザパケットの送受信が可能である。ユーザパケットは、ユーザデータの一例であり、ユーザプレーン信号と称してもよい。
例示的に、S−GW30は、ユーザプレーン信号を処理してよい。制御プレーン信号は、MME50が処理してよい。S−GW30は、S11インタフェースと称されるインタフェースによってMME50と通信可能に接続されてよい。
MME50は、例示的に、UE10の位置情報を管理する。S−GW30は、MME50で管理されている位置情報を基に、例えば、UE10の移動に伴うユーザプレーン信号のパス切り替え等の移動制御を実施してよい。移動制御には、UE10のハンドオーバに伴う制御が含まれてよい。
HSS60は、「Home Subscriber Server」の略称であり、例示的に、S6インタフェースと称されるインタフェースによってMME50と通信可能に接続されてよい。HSS60は、UE10(「加入者」と称してもよい。)向けに提供する通信サービスに応じた制御や、加入者データを処理するサーバの一例である。
S−GW30、P−GW40、MME50、及び、HSS60を含むネットワークは、「コアネットアーク」と称してよい。「コアネットワーク」は、eNB20に対する「上位ネットワーク」に相当すると捉えてよい。したがって、S−GW30、P−GW40、MME50、及び、HSS60は、「コアネットワーク」のエレメント(NE)あるいはエンティティに相当すると捉えてよい。
eNB20は、「コアネットワーク」に、有線インタフェースの一例である「S1インタフェース」によって接続されていると捉えてよい。eNB20は、無線インタフェースによって「コアネットワーク」と通信可能に接続されても構わない。
eNB20とコアネットワークとを含むネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)と称されてもよい。RANの一例は、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network, E-UTRAN」である。
RANは、3GPPが規定するLTEアーキテクチャによれば、大容量かつ小遅延のパケット通信に最適化される。一方、更なるLTEのRAN技術の展開として、3GPPでは、LTEアーキテクチャのMTC(Machine-Type Communication)サービスに対する機能強化や機能拡張が検討、議論されている。
MTCサービスは、M2M技術に基づく通信サービスの一例である。M2M技術を用いたMTCサービスの一例としては、各地に散在する自動販売機やエレベータの遠隔監視サービスや、車両等の移動体に通信機器を搭載して、渋滞情報や駐車場の空き状況等の情報提供をリアルタイムに行なうサービス等が挙げられる。
図2は、MTCサービスを適用したLTEアーキテクチャの一例を示すブロック図である。なお、図2のアーキテクチャは、例えば3GPPリリース12において規定されている。
図2と図1とを比較すると、図2に示すLTEアーキテクチャは、UE10に代替あるいは追加してMTCデバイス11を備え、かつ、コアネットワークにMTC−IWF70及びSCS80が追加されている点が図1のアーキテクチャと異なる。なお、「MTCデバイス」は、「M2Mデバイス」と称されてもよい。
MTCデバイス11は、例示的に、RANとの間の無線通信をサポートする無線通信機能を具備し、UE10と同様に、eNB20が提供する無線エリアにおいて当該eNB20と無線通信が可能な無線デバイスの一例である。
ただし、UE10とは異なって、MTCデバイス11による無線通信は、人(ユーザ)による操作が介在しない通信であってよい。例えば、MTCデバイス11による無線通信は、MTCデバイス11に備えられた、ユーザ操作がなくても自律的な動作が可能なアプリケーション(「プログラム」あるいは「ソフトウェア」と称してもよい。)による通信であってよい。
例えば、MTCデバイス11は、無線通信機能を具備したセンサデバイスやメータ(測定器)等であってよい。また、MTCデバイス11は、車両や航空機、船舶等の移動体(「乗り物」と称してもよい。)に取り付けられた無線機器であってよい。
車両等の「乗り物」に取り付けられて位置が可変のMTCデバイスは、「移動機」に相当すると捉えてよい。この場合、UEとMTCデバイスとは、「移動機」と総称してよい。
MTCデバイス11は、図2中に例示するように、実現するMTCサービスに応じたMTCアプリケーション(「プログラム」あるいは「ソフトウェア」と称してもよい。)110を具備してよい。
MTCアプリケーション110の実行に応じて、MTCデバイス11は、例えばMTCサービスに応じた情報提供等を無線通信によって実施してよい。MTCサービスにおける情報提供には、例示的に、MTCデバイス11がセンシングあるいは測定した情報等を、RANに設置されたSCS80宛に送信することが含まれてよい。MTCサービスに応じた通信は、定期あるいは不定期に実施されてよい。
「SCS」は、「Service Capability Server」の略称であり、例えばMTCサービスを提供するサーバである。そのため、SCS80は、MTCサーバ80と称してもよい。
SCS80には、例示的に、MTCデバイス11のMTCアプリケーション110と通信可能なMTCアプリケーションが実装されてよい。当該MTCアプリケーションによって、SCS80は、MTCデバイス11との間のMTCサービスに応じた通信を終端可能である。SCS80は、例示的に、P−GW40及びMTC−IWF70とそれぞれ通信可能に接続されてよい。
「MTC−IWF」は、「Machine Type Communication-Inter Working Function」の略称である。MTC−IWF70は、例示的に、SCS80とMME50との間の制御プレーン信号の送受信処理が可能である。
ところで、MTCデバイス11は、UE10とは異なり、大容量で高速なデータ通信は必要なく、比較的、低頻度で少ないデータ量の通信を行なうことが想定される。また、MTCデバイス11には、自動販売機やスマートメータのように外部からの給電により長時間の連続的な動作が可能なデバイスに限らず、小型化やコストの観点から、UE10と同様に限りある容量のバッテリで動作するデバイスも多く存在すると想定される。
なお、図3に、或るeNB20が形成する無線エリア200に、自動販売機やスマートメータ等のMTCデバイス11が設置された様子を模式的に示す。各MTCデバイス11は、無線エリア200においてeNB20と無線通信することが可能である。
バッテリ駆動によるMTCデバイスの動作時間を延ばす(別言すると、省電力化)という観点から、3GPPでは、MTCサービスにおけるデータ送受信間隔の延長(別言すると、データ送受信頻度の低減)等が議論されている。
例えば、MTCデバイス11は、通信が必要な時に限って起動(「ウェイクアップ」と称してよい。)して、通信が終了すれば停止あるいはスリープ状態に移行するデバイスであってよい。
また、MTCデバイス11の普及に応じて、1台のeNB20あたりにアクセスし得るMTCデバイス11が著しく増加することが想定されるため、MTCデバイス11のRANへの接続手順の見直し等についても3GPPで議論されている。
現在では人対人(別言すると、UE同士)の通信が主流であるが、今後は、MTCデバイス11に搭載されたMTCアプリケーション110が自律的に実行する通信が増えると想定される。
ここで、UE10を利用するユーザ(人)であれば、例えば、音声呼の発信に数回失敗すると、発信(別言するとRANへの接続)を断念すると想定される。しかし、MTCアプリケーション110の場合は、通信を規制する何らかの手段や方法が実施されない限り、RANへの接続を試行し続けてしまう。
また、MTCデバイス11の数が増えると、例えば、MTCデバイス11からSCS80宛のステータス報告や、MTCデバイス11の移動に伴う移動制御の頻度が大幅に増加するおそれがある。そのため、或る無線エリア200に多数存在するMTCデバイス11が、RANの共有リソースに対して同時に使用を要求する可能性がある。
例えば、同一無線エリア200において膨大な数の無線デバイス(MTCデバイス11及びUE10の双方を含んでよい)が一斉に接続処理を開始するケースが生じ得る。また、無線デバイスとeNB20との間のランダムアクセス手順において、複数の無線デバイスが輻輳状態となり、再送処理が頻発するケースも生じ得る。なお、「手順」は、「処理」、「シーケンス」、あるいは、「プロシージャ」等と称されてもよい。
更には、無線デバイスの処理負荷の増大に限らず、RANやコアネットワーク(以下「上位ネットワーク」と総称することがある。)のエレメント(「ノード」あるいは「エンティティ」と称してもよい。)における処理負荷が増大し輻輳が生じる可能性もある。
そこで、本実施形態では、LTEアーキテクチャのような無線通信システムへのMTCサービスの適用において、上位ネットワークにおける処理負荷の増大や輻輳の発生を抑制できるようにする。
例えば、同一無線エリア200において膨大な数のMTCデバイス11が一斉に接続処理を開始するようなイベントが発生する前に、複数のMTCデバイス11から上位ネットワークへのアタッチ要求を、eNB20が代理で上位ネットワークへ送信してよい。これにより、上位ネットワークにおける処理負荷の増大や輻輳状態の発生を回避あるいは抑制することができる。
ここで、上述した懸念事項をより具体的に説明するために、図4に、図1に例示したようなLTEアーキテクチャにおける通常のUE10のRANへのアタッチ処理(シーケンス)の一例を示す。また、図5に、図2に例示したようなMTCサービスを適用したLTEアーキテクチャでのアタッチ処理の一例を示す。
図4に例示するように、UE10は、電源投入時等のウェイクアップ時に、eNB20から送信される同期信号(SS)に基づいて、セルサーチ(「セル測定」と称してもよい。)を行ない、接続に適したセルを選択する(処理P11〜P13)。セル選択は、例示的に、同期信号のUE10での受信強度に基づいて行なわれてよく、受信強度が最大のセルを選択することであってよい。
その後、UE10は、選択したセルにおいて、eNB20が送信する報知情報を受信し、受信した報知情報に設定されている情報を抽出する(処理P14及びP15)。報知情報は、報知チャネル(Broadcast Channel)にて送信されてよい。
報知情報には、ダウンリンク(DL)のシステム帯域幅や、システムフレーム番号(SNB)、送信アンテナ数等を識別可能な情報が設定されてよい。当該報知情報は、MIB(Master Information Block)と称されてよい。
UE10は、抽出したMIBに基づいて、選択したセルを形成するeNB20との間で、例えば、ランダムアクセス(RA)手順及びRRC(Radio Resource Control)接続手順を実施して無線リンク(例えば、RRCコネクション)を確立する。なお、図4には、RA手順及びRRC接続手順の詳細については図示を省略している。
eNB20との間の無線リンクが確立すると、UE10は、アタッチ要求(リクエスト)を当該eNB20へ送信する(処理P16)。アタッチ要求は、UE10のRANへの登録(あるいは接続)を要求する信号の一例であり、UE10の加入者情報や端末情報等が含まれてよい。
アタッチ要求に含まれる情報を基に、以下に説明するように、UE10についてのセキュリティ処理や位置登録処理、セッション設定処理、RRC接続処理等が、eNB20に対する上位ネットワークノードにおいて遂行される。
ここでいう「上位ネットワークノード」は、既述のMME50や、S−GW30、P−GW40、及び、HSS60等である。なお、「セッション」は、「コネクション」あるいは「ベアラ」と称してもよい。
eNB20は、アタッチ要求を受信すると、受信したアタッチ要求を、当該アタッチ要求において指定されている宛先MME50へ送信する(処理P17)。MME50は、アタッチ要求を受信すると、認証情報に基づいて、アタッチ要求の送信元UE10に対する認証、秘匿処理、インテグリティ等のセキュリティ処理を実施する(処理P18)。なお、認証情報は、例示的に、加入者情報を管理するHSS60から取得してよい。
UE10に対するセキュリティ処理が正常に終了すれば、MME50は、HSS60に対して認証済みのUE10の位置登録(更新)要求(Update Location Request)を送信してよい(処理P19)。
HSS60は、MME50からUE10の位置登録要求を受信すると、例えば、当該要求に含まれている、UE10の位置情報によって当該UE10の位置情報を更新、登録して、位置登録応答(Update Location ACK)をMME50に返す(処理P20)。
MME50は、HSS60から位置登録応答を受信すると、S−GW30へセッション作成要求(Create Session Request)を送信する(処理P21)。
セッション作成要求を受信したS−GW30は、P−GW40と連携して、受信したセッション作成要求に応じたベアラのセッションをP−GW40との間に作成し、セッション作成応答(Create Session Response)をMME50に返信する(処理P22)。
当該セッション作成応答には、S−GW30及びP−GW40間に作成、設定されたベアラと接続する無線ベアラ(別言すると、RRC接続)を、eNB20がUE10との間で設定するための情報(「伝達情報」と称してよい。)が含まれてよい。
MME50は、セッション作成応答を受信すると、RRC接続設定のための伝達情報を、例えば初期コンテキストセットアップ要求(Initial Context Setup Request)にて、アタッチ要求の送信元eNB20へ送信する(処理P23)。当該初期コンテキストセットアップ要求と共に、アタッチ要求を正常に受け付けたことを示す信号(Attach Accept)がeNB20に送信されてよい。
eNB20は、MME50から初期コンテキストセットアップ要求を受信すると、当該要求に含まれる伝達情報に基づいて、アタッチ要求の送信元UE10との間にRRC接続を設定するためのRRCメッセージをUE10へ送信する(処理P24)。当該RRCメッセージは、RRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージと称してよい。
UE10は、eNB20からRRC接続再設定メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれるRRC接続の設定情報に基づいて、eNB20との間にRRC接続を設定して設定完了通知をRRCメッセージにてeNB20に送信する(処理P25)。当該設定完了通知を示すRRCメッセージは、「RRC Connection Reconfiguration Complete」メッセージと称してよい。
eNB20は、UE10からRRC接続の設定完了通知を受信すると、MME50へ初期コンテキストセットアップ応答(Initial Context Setup Response)を送信する(処理P26)。
一方、UE10は、RRC接続設定が完了すると、eNB20に対して初期直送(Direct Transfer)メッセージを送信して、初期直送手順を開始する(処理P27)。
「初期直送手順」は、例示的に、RRC接続のアップリンク(UL)でシグナリング接続(「制御プレーン接続」と称してもよい。)を確立するために実施され、UE10の上位レイヤによるULのユーザデータ送信要求に応じて実施されてよい。
初期直送メッセージを受信したeNB20は、UE10のRANへのアタッチ処理が完了したことを示すメッセージ(Attach Complete)をMME50に送信する(処理P28)。
その後、UE10は、確立したRRC接続にてULのユーザデータをeNB20へ送信する。当該ユーザデータは、作成済みのベアラのセッションを通じてP−GW40へ送信される(処理P29)。
また、PDNからUE10宛のユーザデータがあれば、当該ベアラのセッションを通じて、P−GW40からeNB20経由でダウンリンク(DL)のユーザデータがUE10へ送信される(処理P32)。
なお、例えばUE10の移動(例えばハンドオーバ等)に伴って、S−GW30とP−GW40との間のベアラに変更が生じることがある。その場合、MME50は、S−GW30及びP−GW40へ修正ベアラ要求(Modify Bearer Request)メッセージを送信してよい(処理P30)。
MME50から修正ベアラ要求メッセージを受信したS−GW30は、P−GW40と連携して、ベアラの修正を行ない、修正ベアラ応答メッセージをMME50に返信してよい(処理P31)。ベアラの修正によって、UE20は、移動中でもPDNとの通信を正常に継続できる。
次に、図5に、図2に例示したようなMTCサービスを適用したLTEアーキテクチャでのアタッチ処理の一例を示す。図5には、非限定的な一例として、2つのMTCデバイス11(#1及び#2)が、1つのeNB20に対してアタッチ要求を送信するケースを例示している。
MTCデバイス#1及び#2は、それぞれ、電源ON等によってウェイクアップされると、図4に例示したUE10のアタッチ処理と同様にして、セルサーチやセル選択、報知情報の抽出等の処理を実施した後、アタッチ要求をeNBへ送信する。
各アタッチ要求は、MME50へ送信される。MME50は、受信したアタッチ要求のそれぞれについて、HSS60やS−GW30、P−GW40、SCS80等の上位ノードに対する要求の送信や応答の受信を行なう。
例えば、MME50は、受信したアタッチ要求毎に、HSS60との間で位置登録要求の送信及び位置登録応答の受信を行ない、また、S−GW30、P−GW40及びSCS80との間でセッション作成要求の送信及びセッション作成応答の受信を行なう。
なお、図5において、処理P21a及び処理P22aは、P−GW40とSCS80との間でMTCデバイス11のMTCアプリケーション110に応じたセッションの作成要求及び作成応答が送受信されることを例示している。
ここで、例えば、定期的にSCS80と通信を行なうようなMTCデバイス11がeNB20の無線エリア200に多数存在することを想定する。この場合、多数のMTCデバイス11が一斉にウェイクアップすると、上位ネットワークノードに対して多数のアタッチ要求がeNB20経由で上位ノードへ送信されることになる。そのため、上位ネットワークノードに対する要求の輻輳や上位ネットワークノードにおける処理負荷の増大が生じるおそれがある。
例えば、(1)MME50に対するアタッチ要求の輻輳や、(2)HSS60に対する位置登録要求の輻輳、(3)MTCアプリケーションを有する特定のSCS80に対する接続(セッション作成)要求の輻輳等が生じ易くなる。また、MME50やHSS60、SCS80の処理負荷が増大し易くなる。
上記(1)のMME50に対するアタッチ要求の輻輳は、HSS60やSCS80に対する要求にも連鎖的に影響し得る。別言すると、上記(2)及び(3)の輻輳は、上記(1)の輻輳が原因で生じ易くなるともいえる。
そこで、本実施形態では、1つのeNB20に多数のMTCデバイス11が接続し得る状況において、MME50に対するアタッチ要求の輻輳対処方法について検討する。
まず、当該輻輳対処方法の説明に先立って、図6を参照して、MTCデバイス11についてのRA手順、RRC接続手順、及び、アタッチ処理の一例について説明する。なお、図6に例示するRA手順は、「競合(contention)ベース」と呼ばれるRA手順の一例である。ただし、「非競合(non-contention)ベース」のRA手順の適用が排除されるわけではない。
図6に例示するように、MTCデバイス11は、ウェイクアップ後、既述のUE10の場合と同様にセルサーチ、セル選択及び報知情報抽出の各処理を実施した後、アタッチ要求を送信する前に、RA手順及びRRC接続手順を実施する。
例えば、MTCデバイス11は、RA手順に処理を移行すると、予め用意されている複数のRAプリアンブルのいずれか1つをランダムに選択し、選択したRAプリアンブルをeNB20へ送信する(処理P51及びP52)。
eNB20は、MTCデバイス11が送信したRAプリアンブルを検出すると(別言すると、RAプリアンブルの受信に成功すると)、RA手順に処理を移行して、RAレスポンスをMTCデバイス11に返信する(処理P53及びP54)。
RAレスポンスをeNB20から受信したMTCデバイス11は、スケジュール送信(Schedule Transmission)メッセージをeNB20へ送信する(処理P55)。スケジュール送信メッセージには、送信元MTCデバイス11を識別可能な情報(例えば、識別子(ID))が含まれてよい。
eNB20は、スケジュール送信メッセージを受信してMTCデバイス11のIDの検出に成功したMTCデバイス11に対して、RAに成功したことを示す競合解決(Contention Resolution)メッセージを送信する(処理P56)。
競合解決メッセージを受信したMTCデバイス11は、RRC接続処理に処理を移行し、RRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージをeNB20へ送信する(処理P57及びP58)。
eNB20は、MTCデバイス11からRRC接続要求メッセージを受信すると、RRC接続設定のためのセル設定情報等を含むRRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージをMTCデバイス11に送信する(処理P59)。
MTCデバイス11は、RRC接続セットアップメッセージをeNB20から受信すると、セル設定情報等に基づいて、eNB20との間のRRC接続の設定を行なう。設定が完了すれば、MTCデバイス11は、RRC接続設定完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをeNB20へ送信する(処理P60)。当該RRC接続設定完了メッセージは、例示的に、ULの個別制御チャネル(DCCH)にて送信されてよい。
eNB20は、MTCデバイス11から例えばULのDCCHにてRRC接続設定完了メッセージを受信すると、DLのDCCHにて、確認応答(DCCH Data ACK)メッセージをMTCデバイス11へ送信してよい(処理P61)。
MTCデバイス11は、DLのDCCHの確認応答メッセージを受信すると、アタッチ処理に処理を移行し、MME50宛にULの情報を転送するUL情報転送(UL Information Transfer)メッセージをeNBへ送信してよい(処理P62及びP63)。当該UL情報転送メッセージが、既述のアタッチ要求に相当する。アタッチ要求は、NAS(None Access Stratum)メッセージと称されてもよい。
eNB20は、MTCデバイス11からアタッチ要求を受信すると、当該アタッチ要求において指定されている宛先MME50へ、受信したアタッチ要求(NASメッセージ)を送信(「転送」と称してもよい。)する(処理P64及びP65)。
以上の処理P62〜P65が、図4及び図5に例示したアタッチ処理P16及びP17に相当すると捉えてよい。
図6において、1つのeNB20の無線エリア200に存在する複数のMTCデバイス11が同じ時刻にウェイクアップすると、各MTCデバイス11がRRC接続要求及びMME50宛のアタッチ要求を当該eNB20へ同じタイミングで一斉に送信する。
ここで、ウェイクアップした各MTCデバイス11は、それぞれ同じSCS80(図2参照)と通信して同じMTCサービスを提供するデバイスであることがある。その場合、各MTCデバイス11が、アタッチ要求において指定する宛先MME50は、同じMME50であると想定される。
例えば図2において、SCS80にMTC−IWF70を介して接続されたMME50が、同じMTCサービスを提供する複数のMTCデバイス11にとっての共通の宛先MME50に相当すると考えられる。
そこで、本実施形態では、eNB20においてMTCデバイス11から受信したアタッチ要求のメッセージ内容を記憶(「保持」と称してもよい。)、管理しておく。そして、過去にアタッチ要求を送信したMTCデバイス11と同じMTCサービスを提供するMTCデバイス11からeNB20に接続の試行があると、eNB20が、MTCデバイス11の代理でMME50に送信する。別言すると、eNB20は、MTCデバイス11からのアタッチ要求の受信(検出)を待たずに、保持しているアタッチ要求をMME50へ送信する。
eNB20による当該アタッチ要求の送信(「代理送信」と称してもよい。)は、RRC接続処理が完了する前、例えば、RA手順の過程において実施されてよい。これにより、MME50へのアタッチ要求の送信タイミングの分散化を図ることができ、アタッチ要求の輻輳を回避あるいは抑制することができる。
上述したアタッチ要求の代理送信を実現するために、eNBは、接続を試行してきた無線デバイスがMTCデバイス11であるか否かを識別する機能を具備してよい。また、eNB20は、識別したMTCデバイス11の通信先が同じMME50である複数のMTCデバイス11をMTCデバイスグループとして管理する機能を具備してよい。
更に、eNB20は、MTCデバイス11から過去に受信したアタッチ要求のメッセージ内容を保持しておく機能を具備してよい。また、eNB20は、保持したメッセージ内容のアタッチ要求をMME20に送信する機能を具備してよい。
以下、上述したアタッチ要求の代理送信を実現する処理の一例について、図7〜図16を参照して説明する。なお、以下において、RA手順及びRRC接続手順は、いずれも、eNBに対する「接続要求手順(あるいは処理)」の1つに相当すると捉えてもよい。別言すると、RA手順とRRC接続手順とは、「接続要求手順」と総称してもよい。
(MTCデバイス識別処理)
まず、図7〜図9を参照して、eNB20によるMTCデバイス11の識別処理の一例について説明する。
図7に例示するように、eNB20は、自ノード20がMTCデバイス11の通信をサポートしておりMTC機能が有効である否かを判定する(処理P101)。
MTC機能が有効であれば(処理P101でYESの場合)、eNB20は、MTCサービスをサポートしていることを示す情報を無線エリア200に報知してよい(処理P102)。なお、MTC機能が有効でなければ(処理P101でYESの場合)、eNB20は、処理P102及びP103をスキップして、通常通り、同期信号及び報知情報の送信を行なってよい(処理P104及びP105)。
MTCサービスをサポートしていることを示す情報は、「MTCサポート情報」と称してよい。MTCサポート情報の無線エリア200への報知には、SIB(System Information Block)を用いてよい。
SIBには、複数の種別(type)が規定されており、例示的に、「type 1」のSIB(「SIB1」と表記してよい。)をMTCサポート情報の報知に用いてよい。例えば、eNBは、SIB1に含まれる、PLMN(Public Land Mobile Network)の識別子(PLMN−ID)を用いて、MTCサポート情報をセルへ報知してよい。
なお、SIBは、既述のMIBと同様に報知情報の一例であるが、MIBとは異なる物理チャネルにて送信されてよい。例えば、MIBは、PBCH(Physical Broadcast Channel)にて送信されてよく、SIBは、PDSCH(Physical Downlink Shard Channel)にて送信されてよい。
また、eNB20は、当該eNB20に接続を試行してくる無線デバイスがMTCデバイス11であるかUE10であるかを示す端末種別情報と、RAプリアンブル(「RAパターン」と称してもよい。)と、をリンク付けしてよい。eNB20は、当該リンク付けを例えばSIB1に反映してよい(処理P103)。
リンク付けは、端末種別情報に加えて、無線デバイスによる送信が「初回送信」か「継続送信」かを示す情報の別に実施してよい。例えば図8に示すように、RAプリアンブルとして、1セルあたりに0番〜63番の合計64種類のパターンが確保されていると仮定する。
なお、RAプリアンブルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)に対して「RACHルートシーケンス」によってシーケンス符号(例えば、Zadoff-Chu系列)を割り当てることで生成できる。
したがって、RAプリアンブルの上記パターン番号は、当該シーケンス符号のパターン番号に相当すると捉えてよい。「シーケンス符号のパターン番号」は、「シーケンス番号」と称してもよい。RAプリアンブルは、特定の信号系列を含む接続要求の一例である、と捉えてよい。
この場合、eNB20は、38〜63番のRAプリアンブルをMTCデバイス11が選択可能なRAプリアンブルにリンク付けしてよい。その他の0〜37番のパターンのRAプリアンブルについては、MTCデバイス11でない無線デバイスが選択可能なRAプリアンブルとしてリンク付けされてよい。なお、MTCデバイス11でない無線デバイスは、「非MTCデバイス」と称してよく、例えばUE10であってよい。
更に、eNB20は、MTCデバイス11が選択可能な38〜63番のRAプリアンブルのうち、38〜45番のRAプリアンブルを「初回送信」にリンク付けし、その他の46〜63番のRAプリアンブルを「継続送信」にリンク付けしてよい。
「継続送信」用のRAプリアンブルは、無線エリア200の一例であるセルの識別子(セルID)に関連付けて管理されてよい。別言すると、MTCデバイスは、「継続送信」の場合、セルIDは変わらないはずなので、セルIDに関連付けられたRAプリアンブルを固定的に選択してよい。
なお、上記のリンク付け(「割り当て」と称してもよい。)は、あくまでも一例であり、リンク付けするRAプリアンブルのシーケンス番号は必ずしも連番でなくてよい。eNBにアクセスしてきた端末が「初回送信」あるいは「継続送信」のMTCデバイスであることをeNBにおいて識別可能であれば、RAプリアンブルのリンク付けのルールは自由である。
例えば、MTCデバイス11が「初回送信」及び「継続送信」のそれぞれで選択可能なRAプリアンブルのシーケンス番号候補を、MTCデバイス11に予め設定しておいてもよい。eNB20は、非MTCデバイスに対して、MTCデバイスに割り当て済みのパターン番号以外のRAプリアンブルを優先して選択するように当該UE10に指示してよい。当該指示は、例えばSIBにて無線エリア200に報知されてよい。
RAプリアンブルのリンク付けが完了すると、eNB20は、無線エリア200への同期信号及び報知情報(MIB及びSIB)の送信を実施してよい(処理P104及びP105)。
MTCデバイス11は、eNB20の無線エリア200においてウェイクアップすると(処理P100)、eNB20が送信した同期信号及び報知情報を受信する(処理P106)。MTCデバイス11は、受信した報知情報から、MIB及びSIB(SIB1)を抽出する(処理P107及びP108)。
そして、MTCデバイス11は、抽出したSIB1からトラッキングエリアコード(TAC)及びPLMN−IDを抽出し、PLMN−IDがMTCサポート情報を示しているかを判定する(処理P109〜P111)。
判定の結果、PLMN−IDがMTCサポート情報を示していなければ(処理P111でNOの場合)、MTCデバイス11は、例えば、処理P105以降の処理に戻る。一方、PLMN−IDがMTCサポート情報を示していれば(処理P111でYESの場合)、MTCデバイス11は、SIB1から抽出したTACと、当該MTCデバイス11で保持しているTACと、を比較して一致するか否かを判定する(処理P112)。
判定の結果、TACが一致しなければ(処理P112でNOの場合)、MTCデバイス11は、過去に当該eNB20との間でRRC接続を確立しておらず、新規に当該eNB20に接続を試行する(別言すると、「初回送信」である)と判定する。
当該判定に応じて、MTCデバイス11は、MTCデバイス11の「初回送信」用に割り当てられたシーケンス符号の中からランダムに1つを選択する(処理P113)。
一方、TACが一致すれば(処理P112でYESの場合)、MTCデバイス11は、過去に当該eNB20との間でRRC接続を確立しており、eNB20への接続試行は「継続送信」であると判定する。
当該判定に応じて、MTCデバイス11は、SIBからセルIDを抽出し、「継続送信」用に割り当てられているシーケンス番号の中で、セルIDに関連付けられたシーケンス番号のシーケンス符号を選択する(処理P114及びP115)。既述の例であれば、MTCデバイス11は、46〜63番のシーケンス番号のうちのいずれかのシーケンス符号を選択する。
処理P113又は処理P115にてシーケンス符号が選択されると、MTCデバイスは、選択したシーケンス符号にてRAプリアンブルを生成し(処理P116)、生成したRAプリアンブルをeNB20へ送信する(処理P117)。
図9に例示するように、eNB20は、RAプリアンブルを受信すると(処理P121)、受信したRAプリアンブルの生成に用いられたシーケンス符号のパターンを検出する(処理P122)。
そして、eNB20は、検出したパターンが、MTCデバイス11の「初回送信」用に割り当てられているパターン(例えば既述の例で、38〜45番)のいずれかに該当するか否かを判定する(処理P123)。
判定の結果、シーケンス符号のパターンが「初回送信」用のパターンであれば(処理P123でYESの場合)、eNB20は、処理P124〜P126を実施する。処理P124〜P126は、セルIDとシーケンス符号のパターン番号とのリンク付けと、MTCデバイスへの通知メッセージの生成と、を行なう処理に相当する。
例えば、eNB20は、処理P124において、MTCサービス用のセルIDを払い出す。「MTC用のセルIDの払い出し」とは、例えば、eNB20においてセルIDとして選択可能なID群の中から、用途がデフォルトとして既に定められているIDを除いた未使用のIDを、MTCサービスに割り当てることであってよい。
また、処理P125において、eNB20は、MTCデバイス宛の通知メッセージに含める移動制御情報(Mobility Control Information, MCI)を生成する。
更に、処理P126において、eNB20は、「継続送信」用のシーケンス符号のパターン番号候補の中から未割当のパターン番号を選択し、選択したパターン番号を処理P124で払い出したセルIDにリンク付けする。処理P125及びP126の順序は、交換可能である。
そして、eNB20は、MCIと、「継続送信」用のシーケンス符号のパターン番号と「継続送信」用に払い出したセルIDとのリンク付けを示す情報と、をMTCデバイス11宛に送信するメッセージに設定する(処理P127)。
当該メッセージには、RRCメッセージを用いてよく、例示的に、RRCメッセージの一例であるRRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージを用いてよい。
一方、受信RAプリアンブルから検出したシーケンス符号のパターンが「初回送信」用のパターンでなければ(処理P123でNOの場合)、eNB20は、MTCデバイス11に対して、UE10に対するのと同様のRA手順を実施してよい。
例えば、eNB20は、受信したRAプリアンブルに対するRAレスポンスをMTCデバイス11に返信する(処理P128)。
RA応答をeNB20から受信したMTCデバイス11は、スケジュール送信メッセージをeNB20へ送信してよい(処理P129)。スケジュール送信メッセージには、送信元MTCデバイスの識別子(ID)が含まれてよい。
eNB20は、スケジュール送信メッセージを受信してMTCデバイス11のID検出に成功したMTCデバイス11に対して、RAに成功したことを示す競合解決メッセージを送信してよい(処理P130)。
競合解決メッセージを受信したMTCデバイス11は、RRC接続処理に処理を移行し、RRC接続要求メッセージをeNB20へ送信してよい(処理P131及びP132)。
eNB20は、MTCデバイス11からRRC接続要求メッセージを受信すると、RRC接続設定のためのセル設定情報等を含むRRC接続セットアップメッセージをMTCデバイス11に送信してよい(処理P133)。
MTCデバイス11のRAプリアンブルの送信が「初回送信」であった場合は、当該RRC接続セットアップメッセージに、処理P127で設定された情報が含まれることになる。
eNB20は、RRC接続セットアップメッセージの送信後、受信したRAプリアンブルの送信元MTCデバイス11の登録処理に処理を移行してよい。例えば、eNB20は、セルIDとシーケンス番号とのリンク付け(対応付け)情報を、メモリ等の記憶装置や記憶部、記憶媒体等に記憶してよい(処理P134)。
リンク付け情報の記憶の形態は、特に限定されないが、例示的に、テーブル形式(あるいはリスト形式)の管理テーブルMTであってよい。管理テーブルMTにおいて、シーケンス番号毎にセルIDが登録されてよい。
なお、MTCデバイス11の「初回送信」では、MTCデバイス11で設定される情報(例えば、RANにおいてMTCデバイス11を一意に識別可能な識別子等)をeNB20は入手できない。そのため、処理P134の段階では、管理テーブルMTによって管理される情報は、セルIDとシーケンス番号とのリンク付け情報に限られてよい。
RANにおいてMTCデバイス11を一意に識別可能な識別子の一例は、LTEで規定されるGUTI(Global Unique Temporary Identity)であってよい。GUTIは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)やTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)に相当する識別子であると捉えてもよい。
一方、MTCデバイス11は、RRC接続セットアップメッセージをeNB20から受信すると、セルID等のセル設定情報等に基づいて、eNB20との間のRRC接続の設定を行なう(処理P135)。
また、MTCデバイス11は、受信したRRC接続セットアップメッセージに、リンク付け情報が設定されていれば、当該リンク付け情報を基に、「継続送信」用のシーケンス符号の設定を行なってよい(処理P136)。既述の例であれば、38〜45番のパターン番号のうちのいずれか1つのパターン番号のシーケンス符号が、「継続送信」用に設定されてよい。
その後、MTCデバイス11は、RRC接続設定完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージを、eNB20へ送信する(処理P137)。当該RRC接続設定完了メッセージは、例示的に、ULのDCCHにて送信されてよい。
eNB20は、MTCデバイス11から例えばULのDCCHにてRRC接続設定完了メッセージを受信すると、DLのDCCHにて、確認応答(DCCH Data ACK)メッセージを、MTCデバイス11へ送信してよい(処理P138)。
以上のようにして、eNB20は、RAプリアンブルのパターンを基に、当該eNB20に接続を試行(又は接続要求)してくる無線デバイスが、MTCデバイスであるか否かを識別することができる。
(管理テーブルMT生成/更新/メッセージ保持処理)
次に、図10〜図12を参照して、eNB20における、上述した管理テーブルMTの生成及び更新処理と、MTCデバイス11から受信したアタッチ要求の内容(メッセージ)を保持する処理と、について説明する。
まず、図10に例示するように、eNB20は、RRC接続処理(処理P141〜P145)を経てアタッチ処理に移行したMTCデバイス11からアタッチ要求を受信する(処理P146及びP147)。
アタッチ要求の受信に応じて、eNB20は、当該アタッチ要求のメッセージ内容を確認して、指定されている宛先MME50へ、受信したアタッチ要求(NASメッセージ)を送信する(処理P148及びP149)。
処理P148において、eNB20は、GUTIや宛先MME情報等の、MTCデバイス11にて設定される情報を入手できる。eNB20は、入手したGUTIを基に管理テーブルMTを参照して、同一GUTIのエントリが管理テーブルMTに登録されているか否かを判定する(処理P150)。
判定の結果、GUTIのエントリが管理テーブルMTに無ければ(処理P150でNOの場合)、eNB20は、例えば図11に示すように、該当するリンク付け情報に、GUTIと宛先MME情報とを対応付けて管理テーブルMTに登録する(処理P151)。その際、管理テーブルMTには、GUTIを入手したアタッチ要求のeNB20での受信時刻を示す時刻情報が併せて管理テーブルMTに登録されてよい。
時刻情報は、例えば、セルIDによって識別されるMTCデバイス11(又はMTCデバイスグループ)が、アタッチ要求をどのようなタイミングや周期でeNB20に送信してくるかを学習、管理、あるいは予測するために用いられてよい。
また、時刻情報は、MTCデバイス11のRANからの離脱を検出、管理するために用いられてもよい。例えば、時刻情報を基に長時間にわたってアタッチ要求を受信していないMTCデバイス11は、RANから離脱している、と判定してよい。
一方、処理150において、管理テーブルMTにGUTIのエントリが既に管理テーブルMTに登録されていれば(処理P150でYESの場合)、eNB20は、該当GUTIのエントリを、受信したアタッチ要求から入手した情報によって更新する(処理P152)。
図12に管理テーブルMTの更新例を示す。図12には、非限定的な一例として、3つのGUTI(0001,0012及び0032)のエントリが登録済みで、セルID=4を払い出したMTCデバイスからアタッチ要求を受信した状況を例示している。
ここで、当該アタッチ要求に設定されたGUTI及び宛先MME情報が他のセルIDのエントリと重複することがある。図12の(1)の例では、GUTI及び宛先MME50に関して、登録済みのセルID=1のエントリと、新規登録したセルIDのエントリとが重複している。
この場合、図12の(2)に例示するように、eNB20は、セルID=4のエントリをセルID=1のエントリに集約(マージ)してよい。このとき、セルID=1のエントリに集約された、アタッチ要求の送信元MTCデバイス11は、集約先のセルID=1に対応するMTCデバイス11と共にMTCデバイスグループを形成する、と捉えてよい。
別言すると、管理テーブルMTにおいて、GUTI及び宛先MME情報が同じであるアタッチ要求を送信した送信元MTCデバイス11が、1つのグループとして管理される、と捉えてよい。
GUTI及び宛先MME情報が同じなら、eNB20は、宛先MME50に対して、過去に受信、保持したアタッチ要求を先出し的に代理送信してよい。そのため、管理テーブルMTにおいて、1つのMTCデバイスグループに、どのMTCデバイス11が属しているか、ということまでは識別可能でなくてよい。
管理テーブルMTの登録又は更新に応じて、eNB20は、管理テーブルMTのセルID及びGUTIとリンク付けて、MTCデバイス11から受信したアタッチ要求のメッセージ内容をメモリ等に保持しておく(処理P153)。
以上のようにして、eNB20は、eNB20にアタッチ要求を送信してくるMTCデバイス11を管理テーブルMTにて管理し、アタッチ要求の代理送信に備えて、代理送信の対象となり得るアタッチ要求のメッセージ内容を記憶しておく。
(登録完了後のアタッチ処理)
次に、図13及び図14を参照して、既述のように管理テーブルMTへの情報登録が済んでいるMTCデバイス11、別言すると、過去にアタッチ要求をeNB20に送信してきたMTCデバイス11の新規のアタッチ処理について説明する。
概要的な説明を行なえば、eNB20は、管理テーブルMTに基づいて、アタッチ要求の先出し対象(別言すると、代理送信対象)となるMTCデバイス11をグループとして管理しておく。
そして、eNB20は、代理送信対象のグループに対するRAプリアンブルのシーケンス符号のパターン番号を基に識別される、過去に受信して保持しているアタッチ要求のメッセージ内容を、対象となるMME50宛にMTCデバイス11の代理で送信する。
図13に例示するように、MTCデバイス11のウェイクアップ(処理P161)に応じて、当該MTCデバイス11は、eNB20との間でRA手順を開始して、RAプリアンブルをeNB20へ送信する(処理P162〜P164)。
eNB20は、RAプリアンブルを受信すると、受信したRAプリアンブルの生成に用いられたシーケンス符号のパターンを検出し、検出したパターンが「初回送信」用に割り当てられているパターンのいずれかに該当するか否かを判定する(処理P165)。
判定の結果、シーケンス符号のパターンが「初回送信」用のパターンであれば(処理P165でYESの場合)、eNB20は、例えば図10及び図11に例示した管理テーブルMTに対する登録処理を実施してよい。
一方、シーケンス符号のパターンが「継続送信」用のパターンであれば(処理P165でNOの場合)、eNB20は、管理テーブルMTを参照して当該シーケンス符号のパターン番号に対応するセルIDが登録されているか否かを判定する(処理P166及びP167)。
セルIDが登録されていれば(処理P167でYESの場合)、eNB20は、管理テーブルMTから当該セルIDに対応するGUTI及び宛先MME情報を読み出す(処理P168)。そして、eNB20は、読み出したGUTIに対応するアタッチ要求のメッセージ内容をメモリ等から読み出す(処理P169)。
eNB20は、読み出したメッセージ内容を、管理テーブルMTから読み出した宛先MME50へのアタッチ要求に設定し、当該アタッチ要求をMTCデバイス11の代理で宛先MME50へ送信する(処理P170)。
別言すると、eNB20は、「継続送信」を示す特定のシーケンス符号パターンのRAプリアンブルの受信検出に応じて、その後に予定されているMTCデバイス11からのアタッチ要求の受信を待たずに、記憶しているアタッチ要求を宛先MME50へ送信する。
MME50は、eNB20によって代理送信されたアタッチ要求を通常通りに正常に受け付けることで、図5に例示したように、S−GW30に対してセッション接続要求を送信できる。したがって、P−GW40やSCS80を含むコアネットワークと、MTCデバイス11との間のベアラを確立することができる。
また、eNB20によって代理送信されるアタッチ要求は、宛先MME50に変更が無く、かつ、GUTIが同一であるため、MME50によるHSS60に対する位置登録要求は生じない。したがって、HSS60に対する位置登録要求の輻輳を抑制あるいは回避できる。
なお、管理テーブルMTに該当セルIDが登録されていなかった場合(処理P167でNOの場合)、eNB20は、処理P168〜P170をスキップしてよい。
その後、eNB20は、RA手順に処理を移行し(処理P171)、図14に例示するように、MTCデバイス11との間で、RAレスポンスの送信、スケジュール送信メッセージの受信、及び、競合解決メッセージの送信を行なう(処理P181〜P183)。
競合解決メッセージを受信したMTCデバイス11は、RRC接続処理に処理を移行する(処理P184)。例えば、MTCデバイス11は、eNB20との間で、RRC接続要求メッセージの送信、RRC接続セットアップメッセージの受信、RRC接続設定完了メッセージの送信、及び、DCCHの確認応答メッセージの受信を行なう(処理P185〜P188)。
eNB20からのDCCHの確認応答メッセージの受信に応じて、MTCデバイス11は、アタッチ処理に処理を移行して、アタッチ要求をeNB20へ送信する(処理P189及びP190)。
eNB20は、アタッチ要求を受信すると、そのメッセージ内容を基に、図13の処理P170で代理送信済みのメッセージ内容及び宛先MME50と差異が無いか否かを、管理テーブルMTを参照して確認(照合)してよい。
差異が無ければ、当該アタッチ要求は宛先MME50へ送信せずに破棄してよい(処理P191)。これにより、MME50に対するアタッチ要求の輻輳を抑制あるいは回避できる。
一方、差異が有れば、eNB20は、通常通り、受信したアタッチ要求のメッセージ内容を宛先MME50へ送信してよい(処理P192)。また、図13及び図14中に点線矢印で例示するように、図13の処理P167でセルIDが管理テーブルMTに登録されていなかった場合(NOの場合)も、eNB20は、処理P190で受信したアタッチ要求のメッセージ内容を宛先MME50へ送信してよい(処理P192)。
以上のように、上述した実施形態によれば、過去に同じMME50宛のアタッチ要求を受信したMTCデバイス11をeNB20において識別、管理しておく。そして、管理しているMTCデバイス11から、再度、eNB20への接続試行(例えば、RA)があると、eNB20が、MME50へアタッチ要求を先出し的に代理送信する。
これにより、1つのeNB20に接続し得るMTCデバイス11の数が増えても、MME50に対するアタッチ要求の送信頻度を削減することができ、アタッチ要求の輻輳を抑制あるいは回避することが可能になる。その結果、RANの処理負荷を軽減することができる。
また、eNB20は、MME50へのアタッチ要求の代理送信を、MTCデバイス11との間のRA手順の終了前、別言すると、MTCデバイス11との間のRRC接続処理の開始又は完了前に実施してよい。
したがって、MME50は、MTCデバイス11と、S−GW30やP−GW40を経由したSCS80と、の間のセッション(コネクション)設定を、MTCデバイス11とeNB20との間のRRC接続処理を待たずに、早期に開始できる。よって、例えば、MTCデバイス11は、SCS80との間でMTCサービス(別言すると、MTCアプリケーション)に応じた通信を早期に開始できる。
以上のように、上述した実施形態によれば、MTCサービスを提供する複数のMTCデバイス11が、eNB20経由で上位ネットワークノードと通信するために、アタッチ要求を一斉に送信することによる輻輳状態を抑制あるいは回避できる。したがって、RANの負荷を軽減することができる。
(変形例)
次に、図15及び図16を参照して、上述した実施形態の変形例について説明する。本変形例では、アタッチ要求をMME50へ代理送信したeNB20が、その旨を無線エリア200に報知することで、MTCデバイス11がアタッチ処理をスキップして次処理を開始してよい例について説明する。
なお、図15及び図16では、複数(例示的に、2台)のMTCデバイス(#1及び#2)が、1つのeNB20に接続可能であり、eNB20において、各MTCデバイス11が同じセルIDによってグループ管理されている状況を想定する。
まず、図15に例示するように、MTCデバイス#1のウェイクアップ(処理P201)に応じて、当該MTCデバイス#1は、eNBとの間でRA手順を開始して、RAプリアンブルをeNB20へ送信する(処理P202〜P204)。
eNB20は、RAプリアンブルを受信すると(処理P205)、受信したRAプリアンブルの生成に用いられたシーケンス符号のパターンを検出する(処理P206)。
そして、eNB20は、管理テーブルMTを参照して、検出したシーケンス符号のパターン番号に対応するセルIDが登録されているか否かを判定する(処理P207及びP208)。
セルIDが登録されていれば(処理P208でYESの場合)、eNB20は、管理テーブルMTから当該セルIDに対応するGUTI及び宛先MME情報を読み出す(処理P209)。そして、eNB20は、読み出したGUTIに対応するアタッチ要求のメッセージ内容をメモリ等から読み出す(処理P210)。
eNBは、読み出したメッセージ内容を、管理テーブルMTから読み出した宛先MME情報が示す宛先MME50へのアタッチ要求に設定し、当該アタッチ要求をMTCデバイス11の代理で宛先MME50へ送信する(処理P211)。
MME50は、eNB20によって代理送信されたアタッチ要求を通常通りに正常に受け付けることで、図5に例示したように、S−GW30に対してセッション接続要求を送信してよい。したがって、P−GW40やSCS80を含むコアネットワークと、MTCデバイス11との間のベアラを確立することができる。
一方、eNB20は、MME50へのアタッチ要求の代理送信後に、RA手順に処理を移行してよい(処理P212)。また、eNB20は、処理P208において管理テーブルMTにセルIDが未登録の場合(NOの場合)も、処理P209〜P211をスキップして、RA手順に処理を移行してよい(処理P212)。
例えば図16に示すように、eNB20は、MTCデバイス#1との間で、RAレスポンスの送信、スケジュール送信メッセージの受信、及び、競合解決メッセージの送信を行なってよい(処理P213〜P215)。
競合解決メッセージを受信したMTCデバイス#1は、RRC接続処理に処理を移行してよい(処理P216)。例えば、MTCデバイス#1は、eNB20との間で、RRC接続要求メッセージの送信、RRC接続セットアップメッセージの受信、RRC接続設定完了メッセージの送信、及び、DCCHの確認応答メッセージの受信を行なってよい(処理P217〜P220)。
ここで、eNB20は、例えば、報知チャネルにて、eNB20がMME50へのアタッチ要求の代理送信を実施したことを示す情報を無線エリア200へ報知してよい(処理P221及びP222)。報知情報には、SIBを用いてよい。
MTCデバイス#1と同じMTCデバイスグループに属する他のMTCデバイス#2がウェイクアップすると、eNB20から報知チャネルの信号を受信して報知情報を抽出する(処理P223)。
MTCデバイス#2は、抽出した報知情報から、eNB20がアタッチ要求の代理送信を既に実施したことを認識できる。したがって、MTCデバイス#2はアタッチ処理をスキップして次処理に移行してよい(処理P224)。
このように、MTCデバイス#2は、アタッチ処理をスキップしてよいので、MTCデバイス#2の処理負荷の軽減を図ることができる。
一方、MTCデバイス#1は、処理P220においてDCCHの確認応答メッセージを受信してRRC接続処理が完了しているので、アタッチ処理に処理を移行して、アタッチ要求をeNB20へ送信してよい(処理P225及びP226)。
eNB20は、MTCデバイス#1からアタッチ要求を受信すると、図14の処理P191及びP192と同様の処理を実施してよい。例えば、eNB20は、管理テーブルMTを参照して、受信したアタッチ要求の内容及び宛先MME情報に差異が無いかを確認(照合)して、差異が無ければ、当該アタッチ要求は破棄してよい(処理P227)。これにより、MME50に対するアタッチ要求の輻輳を抑制あるいは回避できる。
(eNB及びMTCデバイスの構成例)
次に、図17及び図18を参照して、上述したeNB20及びMTCデバイス11の構成例について説明する。なお、図17が、eNB20の構成例を示すブロック図であり、図18が、MTCデバイス11の構成例を示すブロック図である。
(eNBの構成例)
図17に示すeNB20は、例示的に、図1に示したようにRE21とBS22とが分離された構成を有してよい。ただし、eNB20は、RE21とBS22とを一体的に備えた構成であってもよい。
RE21は、例示的に、アンテナ211、デュプレクサ212、ローノイズアンプ(LNA)213、ダウンコンバータ214、アップコンバータ215、及び、パワーアンプ(PA)216を備えてよい。更に、RE21は、変復調処理部217、制御部218、及び、EO/OEモジュール219を備えてよい。
一方、BS22は、例示的に、伝送路インタフェース(IF)221、タイミング制御部222、制御部223、ベースバンド処理部224、記憶部225、及び、EO/OEモジュール226を備えてよい。
RE21において、アンテナ211は、無線エリア200を形成する無線信号の送受信を行なう。
デュプレクサ212は、PA216からアンテナ211への無線送信信号と、アンテナ211からLNA213への無線受信信号と、を分離する。
LNA213は、デュプレクサ212から入力される無線受信信号を低雑音増幅してダウンコンバータ214へ出力する。
ダウンコンバータ214は、LNA213で増幅された無線受信信号をベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)して変復調処理部217に出力する。
アップコンバータ215は、変復調処理部217で変調された送信ベースバンド信号を無線送信信号に変換(アップコンバート)してPA216に出力する。
PA216は、アップコンバータ215からの無線送信信号を所定の送信電力に増幅する。PA216で増幅された無線送信信号は、デュプレクサ212を介してアンテナ211から空間へ送信される。
変復調処理部217は、EO/OE変換モジュール219から入力される送信データを変調して送信ベースバンド信号を生成してアップコンバータ215へ出力する。また、変復調処理部217は、ダウンコンバータ214から入力される受信ベースバンド信号を復調して受信データをEO/OE変換モジュール219へ出力する。
変復調処理部217による変調及び復調には、UE10やMTCデバイス11との間の無線通信方式に応じた変調方式及び復調方式を適用してよい。例えば、LTEやLTE−Advancedに準拠した通信方式であれば、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)等の直交変調及び直交復調方式を、変復調処理部217に適用してよい。
変復調処理部217には、BS22との間の光インタフェースの一例であるCPRIを通じて送受信される信号を処理(終端等)する機能が含まれてもよい。変復調処理部217は、例示的に、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現されてよい。
制御部218は、RE21の動作を統括的に制御する。当該制御には、変復調処理部217による変復調処理の制御やPA216の増幅率の制御等が含まれてよい。制御部218は、例示的に、演算能力を備えたプロセッサと、メモリ等の記憶部と、を用いて実現されてよい。
プロセッサの一例は、CPU(Central Processing Unit)であり、メモリの一例は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。ただし、適用可能なプロセッサ及びメモリの一例は、これらに限られない。
EO/OE変換モジュール219は、BS22のEO/OE変換モジュール226と例えば光ファイバにて接続されて、BS22のEO/OE変換モジュール226との間で光ファイバを通じて光信号の送受信を行なう。
例えば、EO/OE変換モジュール219は、BS22から受信した光信号を電気信号に光電(OE)変換し、また、BS22へ送信する電気信号を光信号に電光(EO)変換する。
BS22から受信して電気信号に変換された信号は、送信データを含んでよく、変復調処理部217に入力されてよい。BS22へ光信号に変換して送信する電気信号は、変復調処理部217から入力され、変復調処理部217で復調された受信データが含まれてよい。
一方、BS22において、伝送路インタフェース221は、例示的に、コアネットワークとの間で送受信される信号を処理する。伝送路インタフェース221には、例示的に、レイヤ2スイッチ(L2SW)やイーサネット(登録商標)の物理レイヤを処理するインタフェース等が含まれてよい。
タイミング制御部222は、例示的に、BS22全体の動作タイミングを制御する。例えば、タイミング制御部222は、ベースバンド処理部224及び制御部223の動作タイミングを制御してよい。
動作タイミングの制御は、例示的に、電圧制御発振器(VCXO)によって生成される基準クロック信号に基づいて実施されてよい。基準クロック信号は、BS22の位置情報に基づいて補正されても構わない。BS22の位置情報は、例示的に、GPS(Global Positioning System)モジュールによって取得されてよい。
ベースバンド処理部224は、例示的に、伝送路インタフェース221とRE21との間で送受信される信号のベースバンド処理を行なう。ベースバンド処理には、例示的に、デジタル変復調処理や、誤り訂正符号を用いた符号化及び復号化等が含まれてよい。
ベースバンド処理部224には、例示的に、MTCデバイス識別/メッセージ生成部2241が含まれてよい。MTCデバイス識別/メッセージ生成部2241は、記憶部225に記憶されたデータに基づいて、既述のMTCデバイス11の識別処理、並びに、既述のRA手順、RRC接続処理、及び、アタッチ処理等に用いられるメッセージの生成を行なうことが可能である。
そのため、記憶部225に記憶されるデータには、既述の管理テーブルMTや、MTCデバイス識別/メッセージ生成部2241が既述の処理を実施するために用いるデータやプログラム等が含まれてよい。記憶部225は、メモリであってよく、メモリの一例は、DRAMである。
なお、MTCデバイス識別/メッセージ生成部2241を含むベースバンド処理部224は、例示的に、FPGAやDSP(Digital Signal Processor)、DRAM等を用いて実現されてよい。
制御部223は、例示的に、BS22の全体的な動作を統括制御してよい。例えば、制御部223は、伝送路インタフェース221とベースバンド処理部224との間のデジタル信号の授受を制御してよい。
BS22のEO/OE変換モジュール226は、既述のとおりRE21のEO/OE変換モジュール219と例えば光ファイバにて接続されて、RE21のEO/OE変換モジュール219との間で光ファイバを通じて光信号の送受信を行なう。
例えば、EO/OE変換モジュール226は、RE21から受信した光信号を電気信号に光電(OE)変換し、また、RE21へ送信する電気信号を光信号に電光(EO)変換する。
RE21から受信して電気信号に変換された信号は、RE21の変復調処理部217で復調された受信データを含んでよく、例えばベースバンド処理部224に入力される。RE21へ光信号に変換して送信する電気信号は、ベースバンド処理部224から入力され、RE21の変復調処理部217で変調される送信データが含まれてよい。
(MTCデバイスの構成例)
図18に示すように、MTCデバイス11は、例示的に、アンテナ111、デュプレクサ112、LNA113、PA114、変復調処理部115、信号処理部116、制御部117、及び、MTCサービス処理部118を備えてよい。
アンテナ111は、例えば、eNB20との間で無線信号の送受信を行なう。
デュプレクサ112は、PA114からアンテナ111への無線送信信号と、アンテナ111からLNA113への無線受信信号と、を分離する。
LNA113は、デュプレクサ112から入力される無線受信信号を低雑音増幅して変復調処理部115へ出力する。
PA114は、変復調処理部115からの無線送信信号を所定の送信電力に増幅する。PA114で増幅された無線送信信号は、デュプレクサ112を介してアンテナ111から空間へ送信される。
変復調処理部115には、LNA113からの無線受信信号をベースバンド信号に変換するダウンコンバータ、及び、PA114への送信ベースバンド信号を無線送信信号に変換するアップコンバータが含まれてよい。
変復調処理部115は、信号処理部116から入力される送信データを変調し、変調信号を無線送信信号にアップコンバートしてPA114へ出力する。また、変復調処理部115は、LNA113から入力されてベースバンド信号にダウンコンバートした受信信号を復調して受信データを信号処理部116へ出力する。
変復調処理部115による変調及び復調には、eNB20との間の無線通信方式に応じた変調方式及び復調方式を適用してよい。例えば、LTEやLTE−Advancedに準拠した通信方式であれば、OFDM等の直交変調及び直交復調方式を変復調処理部115に適用してよい。変復調処理部115は、例示的に、FPGAを用いて実現されてよい。
信号処理部116は、例示的に、変復調処理部115への送信データ、及び、変復調処理部115からの受信データをデジタル信号処理する。信号処理部116に、ランダムアクセス(RA)処理部1161が含まれてよい。RA処理部1161によってeNB20との間で既述のRA手順を実行可能である。
RA処理部1161を含む信号処理部116は、例示的に、DSPやDRAMを用いて実現されてよい。
制御部117は、例示的に、MTCデバイス11の全体的な動作を統括制御してよい。当該制御には、信号処理部116によるデジタル信号処理の制御が含まれてよい。制御部117に、RRC/アタッチ処理部1171が含まれてよい。RRC/アタッチ処理部1171によって、eNB20との間で既述のRRC接続処理とアタッチ処理とを実行可能である。
MTCサービス処理部118は、MTCサービスに応じた処理を実施する。当該処理には、例示的に、MTCデバイス11のウェイクアップやスリープ動作、RANへのアタッチ処理後のSCS80との間のMTCサービスに応じた通信処理等が含まれてよい。
MTCサービスに応じた通信処理には、センサやメータ等によってセンシングあるいは計測された情報をSCS80へ送信することが含まれてよい。そのため、MTCサービス処理部118には、図示を省略したセンサやメータ等が含まれてよい。
10 無線デバイス(UE)
11 無線デバイス(MTCデバイス)
110 MTCアプリケーション
111 アンテナ
112 デュプレクサ
113 低雑音増幅器(LNA)
114 パワーアンプ(PA)
115 変復調処理部
116 信号処理部
117 制御部
118 MTCサービス処理部
20 無線基地局(eNB)
21 RE
211 アンテナ
212 デュプレクサ
213 ローノイズアンプ(LNA)
214 ダウンコンバータ
215 アップコンバータ
216 パワーアンプ(PA)
217 変復調処理部
218 制御部
219 EO/OEモジュール
22 BS
221 伝送路インタフェース
222 タイミング制御部
223 制御部
224 ベースバンド処理部
225 記憶部
226 EO/OEモジュール
30 S−GW
40 P−GW
50 MME
60 HSS
70 MTC−IWF
80 SCS(MTCサーバ)
MT 管理テーブル

Claims (10)

  1. 無線アクセスネットワークにおける無線エリアを形成する無線基地局であって、
    前記無線アクセスネットワークへの無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶する記憶部と、
    前記無線エリアに位置する無線デバイスから特定の信号系列を含む接続要求を受信する受信部と、
    前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからのアタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信する処理部と、を備えた、
    無線基地局。
  2. 前記記憶部は、
    前記信号系列を割り当てられた前記無線デバイスから過去に受信した前記上位ネットワークノード宛のアタッチ要求を記憶し、
    前記処理部は、
    前記信号系列の受信検出に応じて、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を読み出して前記上位ネットワークノードへ送信する、請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記信号系列は、前記無線デバイスが前記無線基地局との間のランダムアクセス手順で用いるランダムアクセスプリアンブルであり、
    前記ランダムアクセスプリアンブルには、前記無線デバイスがMTC(Machine-Type Communication)を行なうMTCデバイスであることを示すパターンが割り当てられ、
    前記処理部による前記アタッチ要求の読み出し及び送信は、前記パターンのランダムアクセスプリアンブルの検出に応じて実施される、請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記処理部は、
    前記MTCデバイスに割り当てる、前記ランダムアクセスプリアンブルのパターンを示す情報を、前記無線エリアに報知する、請求項3に記載の無線基地局。
  5. 前記無線エリアに、複数の前記MTCデバイスが位置しており、
    前記処理部は、
    前記複数のMTCデバイスから受信したアタッチ要求の宛先が同一の上位ネットワークノードであることを検出すると、前記複数のMTCデバイスに同じランダムアクセスプリアンブルを割り当ててグループ管理する、請求項3又は4に記載の無線基地局。
  6. 無線アクセスネットワークにおける無線基地局が形成する無線エリアにおいて前記無線基地局に接続する無線デバイスであって、
    前記無線基地局へ接続要求を送信する送信部と、
    前記接続要求に、特定の信号系列を設定する処理部と、を備え、
    前記信号系列は、前記無線アクセスネットワークへの前記無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶部に記憶した前記無線基地局が、前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからのアタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信することを可能にする
    を備えた、無線デバイス。
  7. 前記無線デバイスは、MTC(Machine-Type Communication)を行なうMTCデバイスであり、
    前記信号系列は、前記無線デバイスが前記無線基地局との間のランダムアクセス手順で用いるランダムアクセスプリアンブルであり、
    前記処理部は、
    前記無線デバイスが前記MTCデバイスであることを示すパターンのランダムアクセスプリアンブルを前記特定の信号系列として設定する、請求項6に記載の無線デバイス。
  8. 前記処理部は、
    前記無線基地局から報知される、前記無線デバイスが前記MTCデバイスであることを示す前記ランダムアクセスプリアンブルのパターン情報を受信する、請求項7に記載の無線デバイス。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線基地局と、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の無線デバイスと、
    を備えた、無線通信システム。
  10. 無線アクセスネットワークにおける無線基地局が形成する無線エリアに位置する無線デバイスが、特定の信号系列を含む接続要求を前記無線基地局へ送信し、
    前記無線基地局は、
    前記無線アクセスネットワークへの前記無線デバイスの登録を要求するアタッチ要求を記憶部に記憶し、
    前記信号系列の検出に応じて、前記信号系列の検出後に予定されている前記無線デバイスからのアタッチ要求を受信する前に、前記記憶部に記憶されたアタッチ要求を上位ネットワークノードへ送信する、
    無線通信制御方法。
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