分野
本発明は、通信に関する。
背景
以下の背景技術の説明は、洞察、発見、理解、もしくは開示、または本発明の前には関連技術で知られていなかったが本発明により提供される開示との関連事項を含み得る。本発明のそうした寄与は一部、下記で具体的に指摘され得るが、その一方で、本発明のかかる寄与の他のものはその文脈から明白となろう。
トラフィック負荷の増大により、期待されるスループットを処理するためにより多くのセルおよびより大きな容量が必要となるであろう。スモールセルおよび異種ネットワーク(HetNet:heterogeneous network)はより大きな容量を提供するために導入される。異種ネットワークとは、開放的な戸外環境からオフィスビル、家庭、および地下部分まで多岐にわたる多様なワイヤレスカバレッジ区域がある環境でワイヤレスカバレッジを提供するために、マクロセル、ピコセル、及び/又はフェムトセルなど複数種類のアクセスノードをワイヤレスネットワーク内で使用したものであると言われることが多い。
デュアルコネクティビティ(サイト間キャリアアグリゲーション)、すなわち、サイトとサイトとの間でのキャリアアグリゲーションは、理想的なバックホールネットワークを有しないHetNetのための魅力的な解決策である。デュアルコネクティビティは、モビリティ管理がマクロレイヤに維持されることを可能にする一方で、追加のユーザプレーン容量を提供するべくスモールセルをアグリゲートし、そうしてスループットを増大させる。
5Gシステムに関する最近の議論の一部として、UEの重要な能力の1つは、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)接続のため、異なるノードから複数の無線インターフェース(RI:Radio−interface)接続を有することである。単一のUEに対する複数の無線インターフェース接続は、拡大したスループット、さらに種々のタイプの無線インターフェースノードがある展開におけるモビリティロバストネスを可能にする。これは、ユーザ毎の拡大したスループットを達成するためにLTE UEが独立した2つのスケジューラによりサービス提供されるLTEデュアルコネクティビティの拡張と考えることができる。1つの違いは、マルチリンク接続性に関与するノードが、異なるL1/L2特性を有し得ることであろう。なぜなら、これら無線インターフェースそれぞれの動作周波数が、かなり異なる波長にあり得るからである。よって、無線インターフェースは、ワイドエリア(6GHz未満)、cmW(6〜30GHz)、およびmmW(30GHz超)とされ得るであろう。
摘要
本発明の一側面によれば、次のような装置が提供される。この装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視することと、
前記セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択することと、
を遂行させると共に、
プライマリセル接続が存在しなければ、
・ プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、ただし、前記プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える、前記実行することと、
・ 前記プライマリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルの無線接続設定情報を得ることと、
・ 前記プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行すること
を遂行させ、
プライマリセル接続が存在すれば、
・ 前記プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、
を遂行させ、
さらに前記装置に、
前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得ることと、
前記セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行することと、
を遂行させるよう構成される。
本発明の一側面によれば、次のような装置が提供される。この装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得ることと、
前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを実行すること、及び/又は少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得ることと、
前記知らせを前記得ることに応じて、前記セカンダリセルとともに前記ユーザデバイスのリソース設定を実行することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを前記リソース設定に基づき実行することと、
を遂行させるよう構成される。
本発明の一側面によれば、次のような装置が提供される。この装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスを得ることと、
前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせをプライマリセルに送信することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのリソース設定を前記プライマリセルとともに実行することと、
を遂行させるよう構成される。
本発明のさらに別の側面によれば、次のような方法が提供される。この方法は、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視することと、
前記セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択することと、
を含み、
プライマリセル接続が存在しなければ、
・ ププライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、ただし、前記プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える、前記実行することと、
・ 前記プライマリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルの無線接続設定情報を得ることと、
・ 前記プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行すること
を行い、
プライマリセル接続が存在すれば、
前記プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、
を行う。さらに前記方法は、
前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得ることと、
前記セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行することと、
を含む。
本発明のさらに別の側面によれば、次のような方法が提供される。この方法は、
ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得ることと、
前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを実行すること、及び/又は少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得ることと、
前記知らせを前記得ることに応じて、前記セカンダリセルとともに前記ユーザデバイスのリソース設定を実行することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを前記リソース設定に基づき実行することと、
を含む。
本発明のさらに別の側面によれば、次のような方法が提供される。この方法は、
ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスを得ることと、
前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせをプライマリセルに送信することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのリソース設定を前記プライマリセルとともに実行することと、
を含む。
本発明のさらに別の側面によれば、次のような装置が提供される。この装置は、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視する手段と、
セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択する手段と、
を備える。
また前記装置は、プライマリセル接続が存在しなければ、プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行する手段であって、プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える前記手段と、プライマリセルに対するシステムアクセスへの応答においてプライマリセルの無線接続設定情報を得る手段と、プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行する手段を備える。
また前記装置は、プライマリセル接続が存在すれば、プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行する手段を備える。
更に前記装置は、前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得る手段と、セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行する手段とを備える。
本発明のさらに別の側面によれば、ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得る手段と、システムアクセスへの応答においてプライマリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップを実行する及び/又は少なくとも1つのセカンダリセルに対するユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得る手段と、知らせを得ることに応じて、セカンダリセルとともにユーザデバイスのリソース設定を実行する手段と、セカンダリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップをリソース設定に基づき実行する手段とを備える装置が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスを得る手段と、ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせをプライマリセルに送信する手段と、セカンダリセルに対するユーザデバイスのリソース設定をプライマリセルとともに実行する手段とを備える装置が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、プロセスの実行を制御するためのプログラムコード部分を備えるコンピュータプログラムが提供される。このプロセスは、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視することと、
前記セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択することと、
を含み、
プライマリセル接続が存在しなければ、
・ プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、ただし、前記プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える、前記実行することと、
・ 前記プライマリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルの無線接続設定情報を得ることと、
・ 前記プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行すること
を行い、
プライマリセル接続が存在すれば、
・ 前記プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること
を行い、さらに前記プロセスは、
前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得ること、および
前記セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行すること
を含む。
本発明のさらに別の側面によれば、プロセスの実行を制御するためのプログラムコード部分を備えたコンピュータプログラムが提供される。このプロセスは、
ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得ることと、
前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを実行すること、及び/又は、少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得ることと、
前記知らせを前記得ることに応じて、前記セカンダリセルとともに前記ユーザデバイスのリソース設定を実行することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを前記リソース設定に基づき実行することと、
を含む。
本発明のさらに別の側面によれば、プロセスの実行を制御するためのプログラムコード部分を備えたコンピュータプログラムが提供される。このプロセスは、
ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスを得ることと、
前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせをプライマリセルに送信することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのリソース設定を前記プライマリセルとともに実行することと、
を含む。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一部の実施形態について単なる例として記載する。
システムの例を示す。
図1の通信デバイスで使用される装置の例を示す。
図1のアクセスノードで使用される装置の例を示す。
シグナリング図である。
フローチャートである。
別のフローチャートである。
さらに別のフローチャートである。
いくつかの実施形態の説明
以下の実施形態は例でしかない。本明細書は、いくつかの場所で、「或る(an)」、「1つの(one)」、または「いくつかの(some)」実施形態に言及し得るが、これは必ずしも、そのような参照それぞれが同じ実施形態(単数または複数)に対するものであることも、特徴が単一の実施形態のみに該当するものであることも意味するものではない。異なる実施形態の単一の特徴同士を組み合わせて他の実施形態を提供することもできる。さらに、「備える(comprising)」および「含む(including)」という語は、記載される実施形態を言及された当該の特徴のみからなるよう限定するものではないと理解されるべきであり、かかる実施形態はさらに、具体的に言及されていない特徴、構造、ユニット、モジュールなどをも含み得る。
各実施形態は、ユーザ端末など任意のユーザデバイス、ならびに任意のネットワーク構成要素、リレーノード、サーバ、ノード、対応するコンポーネント、及び/又は任意の通信システム、または必要な機能性をサポートする種々の通信システムの任意の組み合わせに適用可能である。通信システムは、ワイヤレス通信システム、または固定ネットワークとワイヤレスネットワークとの両方を利用する通信システムとされ得る。使用されるプロトコル、通信システムの仕様、サーバおよびユーザ端末などの装置は、特にワイヤレス通信では急速に発達する。そのような発達は、実施形態に対し追加の変更を必要とし得る。したがって、すべての語および表現が広く解釈されるべきであり、それらは、実施形態の限定ではなく例示を目的とする。
以下では、種々の例示的実施形態が、実施形態を応用可能なアクセスアーキテクチャの例としてロングタームエボリューションアドバンスト(LTEアドバンスト、LTE−A(LTE Advanced))に基づく無線アクセスアーキテクチャを使用して記載されるが、実施形態はかかるアーキテクチャに限定されない。当業者には当然のことながら、実施形態はさらに、パラメータおよび手順を適宜調節することによって、適切な手段を有する他の種類の通信ネットワークにも応用され得る。適切なシステムの他の選択肢を数例挙げると、5G、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:universal mobile telecommunications system)無線アクセスネットワーク(UTRANまたはE−UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE(long term evolution)、E−UTRAと同じ)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN(wireless local area network)またはWiFi)、WiMAX(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、パーソナル通信サービス(PCS:personal communications service)、ZigBee(登録商標)、WCDMA(登録商標)、超広帯域(UWB:ultra−wideband)技術を使用するシステム、センサネットワーク、モバイルアドホックネットワーク(MANET:mobile ad−hoc network)、およびインターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS:Internet Protocol multimedia subsystem)、またはその任意の組み合わせがある。
図1は、一部の構成要素および機能エンティティのみを示す簡素化されたシステムアーキテクチャの例を示し、すべて論理ユニットであり、その実装は図と異なってもよい。図1に示される接続は、論理接続であり、実際の物理接続は異なってもよい。当業者には当然のことながら、システムは典型的に、図1に示されているもの以外の機能および構造も備える。
なお、実施形態は例として与えられたシステムに制限されず、当業者はこの解決策を必要な特性を備えた他の通信システムに応用できる。適切な通信システムの別の例は、5Gコンセプトである。5Gは、多入力多出力(MIMO:multiple input−multiple output)アンテナ、より小さな局と協調動作するマクロサイトを含めLTE(いわゆるスモールセルコンセプト)よりもはるかに多くの基地局またはノードを使用する可能性が高く、おそらくさらに、より優れたカバレッジおよび向上したデータ転送速度のために様々な無線技術を採用する。5Gは、特定の使用事例及び/又はスペクトルにそれぞれが最適化された2つ以上の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)からなる可能性が高い。5Gモバイル通信は、ビデオストリーミング、拡張現実、種々のデータ共有方法、ならびに車両の安全、種々のセンサ、およびリアルタイム制御を含む様々な形態のマシンタイプアプリケーションを含む、より広い範囲の使用事例および関連アプリケーションを有するであろう。
当然のことながら、将来のネットワークはほぼ確実に、ネットワーク機能仮想化(NFV:network functions virtualization)を利用することになる。これは、サービスを提供するために動作上接続またはリンクされ得る「ビルディングブロック」またはエンティティへとネットワークノード機能を仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャのコンセプトである。仮想化ネットワーク機能(VNF:virtualized network function)は、カスタムハードウェアではなく標準または汎用型のサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つ以上の仮想マシンを備え得る。クラウドコンピューティングまたはデータストレージも利用され得る。無線通信では、これは、リモートラジオヘッドに動作上結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいてノードの動作が少なくとも部分的に実行されることを意味し得る。さらに、ノードの動作が複数のサーバ、ノード、またはホスト間に分散されることも可能である。さらに、当然のことながら、コアネットワーク動作と基地局動作との労力分散は、LTEのそれと異なってもよいし、存在さえしなくてもよい。おそらく使用されるであろう他のいくつかの技術発展は、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN:Software−Defined Networking)、ビッグデータ、およびオールIPであり、これらは、ネットワークが構築および管理される形を変化させ得る。
図1は、重なり合うカバレッジエリア4、6を備えた2つのeNodeB(eNB)2a、2bのみを示すが、セルラネットワークは典型的に、広い地理的エリアにわたってほぼ連続的なカバレッジを提供する無数のアクセスポイントを備える。図1では各eNB2に対し1つのみのセルが示されているが、単一のeNB2が2つ以上のセルを同時に動作させてもよい。2つのeNB2a、2bはeNB間X2インターフェースを介して通信し、エボルブドパケットコア(EPC:evolved packet core)ネットワークとはS1インターフェースを介して通信してもよい。セルラ無線アクセスネットワークは、典型的には、リソース管理エンティティなどの他の構成要素も含むが、それらは簡潔さのために図1に示されない。
通信システムはさらに、公衆交換電話網またはインターネットなどの他のネットワークと通信できる。通信ネットワークはさらに、クラウドサービスの使用をサポートできることもある。当然のことながら、(e)NodeBまたはそれらの機能性は、かかる使用に適した任意のノード、ホスト、サーバ、またはアクセスポイントなどのエンティティを使用して実装され得る。
通信システムはさらに、異なる事業者のネットワークが例えばスペクトル共有で協働するための設備を提供する、中央制御エンティティなどを備えてもよい。
図2は、ワイヤレスインターフェースを介して図1の少なくともeNB2と通信するために使用され得るユーザ機器8の例の概略図を示す。ユーザ機器(UE:user equipment)8は、電話をかけたり受けたりするなどの様々なタスクのため、データネットワークとの間でデータを送受信するため、および例えばマルチメディアまたは他のコンテンツなどを体験するために使用されてもよい。
ユーザデバイス(UE、ユーザ機器、ユーザ端末、端末デバイスなどとも呼ばれる)は、エアインターフェースのリソースが割り当ておよび付与される装置の1つのタイプを示すものであるので、ユーザデバイスに関して本願明細書に記載された任意の特徴は、リレーノードなどの関連する装置を用いて実装されてもよい。そのようなリレーノードの例は、基地局に対するレイヤ3リレー(セルフバックホールリレー)である。
ユーザデバイスとは、典型的には、サブスクライバ識別モジュール(SIM:subscriber identification module)有りまたは無しで動作するワイヤレスモバイル通信デバイスを含む携帯可能なコンピューティングデバイスを指し、次に限定されるものではないが、移動局(携帯電話)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ハンドセット、ワイヤレスモデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイスなど)、ラップトップ及び/又はタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ゲーム機、ノードブック、ならびにマルチメディアデバイスといったタイプのデバイスを含む。当然のことながら、ユーザデバイスはさらに、ほぼ排他的なアップリンク専用デバイスであってもよく、その例として、画像またはビデオクリップをネットワークにロードするカメラまたはビデオカメラがある。ユーザデバイスはさらに、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)ネットワークにおいて動作する能力を有するデバイスであってもよい。IoTネットワークとは、人と人または人とコンピュータのやり取りを必要とせずにネットワーク上でデータを転送できる能力が物に提供されるシナリオである。
ユーザデバイス(または一部の実施形態では、レイヤ3リレーノード)は、ユーザ機器の機能性の1つ以上を実行するよう構成される。ユーザデバイスは、名称または装置をほんの数例挙げると、サブスクライバユニット、移動局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、またはユーザ機器(UE)とも呼ばれることもある。
UE8は、UE8の適切な無線インターフェース構成を介して通信してもよい。インターフェースの構成は、例えば無線部および関連するアンテナ構成205によって提供されてもよい。アンテナ構成は、UE8の内部または外部に配置されてもよく、マルチレイヤ伝送方式で動作できる複数のアンテナを含んでもよい。
UE8には、それが実行するよう設計されるタスクにおいて使用される、少なくとも1つのデータ処理エンティティ203および少なくとも1つのメモリまたはデータストレージエンティティ217が設けられてもよい。データプロセッサ203およびメモリ217は、適切な回路基板上及び/又はチップセット内に設けられてもよい。
ユーザは、キーパッド201、音声コマンド、タッチセンシティブ画面またはパッド、その組み合わせなどの適切なユーザインターフェースによってUE8の動作を制御してもよい。ディスプレイ215、スピーカ、およびマイクロフォンも設けられてもよい。さらにUE8は、他のデバイスへの、及び/又は例えばハンズフリー機器などの外部付属品をそれに接続するための、適切なコネクタ(有線または無線いずれか)を備えてもよい。
図2は、ユーザインターフェースを含むUEの例を示すが、UEは、マシンタイプコミュニケーション(MTC:machine type communications)のために設計されたデバイスなど、ユーザインターフェースを一切もたない通信デバイスともすることもできる。
当然のことながら、図1においてユーザデバイスは、明瞭性のためだけに2つのアンテナを含むように示されている。当然、受信及び/又は送信アンテナの数は、最新の実装に応じて様々であってよい。
さらに、装置は単一のエンティティとして示されているが、種々のユニット、プロセッサ、及び/又はメモリユニット(すべて図1に示されない)が実装されてもよい。
図3は、図1のeNB2にて使用される装置の例を示す。装置は、無線周波数信号を送受信するよう構成された無線周波数アンテナアレイ301と、アンテナアレイ301により送受信された無線周波数信号のインターフェースとなるよう構成された無線周波数インターフェース回路303と、データプロセッサ306とを備える。無線周波数インターフェース回路303は、トランシーバとしても知られていることもある。装置はさらに、インターフェース309を備え、これを介して装置は、コアネットワーク10および他のeNB2などの他の1つ以上のネットワークノードとの間で情報を送受信できる。データプロセッサ306は、無線周波数インターフェース回路303からの信号を処理し、ワイヤレス通信リンクを介してUE8に情報を伝達するのに適したRF信号を生成するよう無線周波数インターフェース回路303を制御し、さらにインターフェース309を介して他のネットワークノードと情報をやり取りするよう構成される。メモリ307は、データプロセッサ306により使用されるデータ、パラメータ、および命令を記憶するために使用される。
当業者には当然のことながら、示されたシステムは、無線アクセスシステムの一部の例でしかなく、実際にはシステムは複数の(e)NodeBを備えてもよく、ユーザデバイスは複数の無線セルにアクセスできてもよく、システムは物理レイヤリレーノードまたはその他ネットワーク構成要素などの他の装置も備えてもよい。NodeBまたはeNodeBの少なくとも1つは、Home(e)nodeBであってもよい。さらに、無線通信システムの或る地理的エリアに、異なる種類の複数の無線セルならびに複数の無線セルが設けられてもよい。無線セルは、通常は最大数十キロメートルの直径を有する大きなセルであるマクロセル(またはアンブレラセル)であってもよく、またはマイクロ、フェムト、もしくはピコセルなどのより小さなセルであってもよい。図1の(e)NodeBは、任意の種類の当該セルを提供し得る。セルラ無線システムは、いくつかの種類のセルを含むマルチレイヤネットワークとして実装されてもよい。典型的には、マルチレイヤネットワークでは、1つのnodeBが1つの種類のセルを単数または複数提供するので、かかるネットワーク構造を提供するには複数の(e)NodeBが必要である。
最近、通信システムの展開および性能を改善する必要性を満たすために、「プラグアンドプレイ」(e)NodeBのコンセプトが導入された。典型的には、「プラグアンドプレイ」(e)Node Bを使用できるネットワークは、Home(e)NodeB(H(e)nodeB)に加えて、home node Bゲートウェイ、すなわちHNB−GW(home node B gateway)(図1には示していない)を含む。HNBゲートウェイ(HNB−GW)は、典型的には事業者のネットワークに設置されており、多数のHNBからのトラフィックをコアネットワークへとアグリゲートしなおすことができる。
以下では、マルチ接続動作に適した実施形態がさらに詳しく開示される。5Gでは、基礎をなすワイドエリアレイヤ(マクロノードが発生させる)は、スモールセルレイヤ(単数または複数)の種々のセルのスケジューリングを調整するためにデバイスの接続を下方誘導することで、調整レイヤとしての機能を果たす可能性を有することになっている。ワイドエリアレイヤは、シグナリング接続レイヤとしての機能も果たして、ユーザプレーンがスモールセルにハンドオーバされている間、制御プレーンの接続性を維持することができる。
当然のことながら、5Gでは、オーバーヘッドチャネルなしでデータオフロード用セカンダリノードとしての機能をノードが果たすことが可能である。このような展開のためには、セカンダリ、すなわち追加の容量増大用の無線接続が、アンブレラノードまたはワイドエリアノードとして動作するマクロノードを介して確立されなければならない。これは、マルチRAT接続にも当てはまるかもしれない。マクロノードまたはセルはプライマリセルと呼ばれることもあり、追加のセルはセカンダリセルと呼ばれることもある。1つのユーザデバイスにつき1つ以上のセカンダリセル接続があり得る。したがって、マルチ接続性またはマルチ接続動作とは、ユーザデバイスがプライマリセルへの接続と各(1つ以上の)セカンダリセルへの接続とを同時に有することを意味し得る。
1つの実施形態が図5によって示されている。この実施形態はユーザデバイスによって実行されてもよい。
ブロック500において、セカンダリセル候補の少なくとも1つが監視される。
セルの監視は、セルを提供するノードにより送信(ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャスト)されるビーコン信号を測定することにより実行されてもよい。測定されるパラメータは、信号対雑音比、信号対雑音干渉比、サービス品質、ビット誤り率などであってもよい。監視は、ユーザデバイスが実行する通常の監視として実行されてもよいし、監視は、マルチ接続性動作モードを確立するために特にトリガされてもよい。測定及び/又は監視は、アイドルモード測定及び/又は監視の一部として実行されてもよい。
当然のことながら、セルの監視はさらに、セルのシステム情報を獲得する選択肢をユーザデバイスに提供する。システム情報は、システムアクセス手順おいて使用されてもよい。システム情報は、チャネル帯域幅、キャリア周波数、タイミング基準、ネットワーク識別情報、及び/又はユーザデバイスがランダムアクセス手順を開始するのを助けるランダムアクセスチャネル設定(プリアンブル情報、フレームおよびサブフレーム番号に関する送信時間、ならびに送信電力など)を備えてもよい。システム情報は、具体的には無線システムに応じ様々であってもよい。システム情報を獲得するために、ユーザデバイスは、プライマリ無線インターフェースにおける受信の中断を回避するべく別の無線インターフェースの受信器を使用してもよい。
当然のことながら、監視は、ユーザデバイスのアイドルモード動作の一部であってもよいので、プライマリセル接続のための監視により得られた情報がセカンダリセル選択のために記憶および使用されてもよい。セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視することは、セカンダリセル接続のためスモールセルのビーコン信号を特にリッスンすることにより実行されてもよいし、エリア内のすべてのセルがマクロセルまたはスモールセルの区別なく監視される場合、一般の監視の一部であってもよい。
一実施形態において、ユーザデバイスがプライマリセルに接続されているとき、セカンダリセルのシステム情報は専用シグナリングを使用して渡されてもよい。
ブロック502において、セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つがセカンダリセルとして選択される。
ユーザデバイスは、サービングプライマリセルへの無線インターフェース接続を有する。セキュリティキー交換およびモビリティ情報などの非アクセス層(NAS:non−access stratum)機能性はプライマリセルにより提供される。すべてのセカンダリベアラは追加の送信リソースと理解される。したがって、マルチ接続性とは、プライマリセル無線インターフェース接続および1つ以上のセカンダリセル無線インターフェース接続を含むものであると考えられる。プライマリセルは、必要な制御を処理するマスタセルとして動作すると考えられる。
セカンダリセルは、例えばユーザデバイスが適切な形で検知できまたは受信を実行できるすべてのスモールセルの中からなど、候補の中から選択される。選択は、測定された信号対雑音比、信号対雑音干渉比、サービス品質、ビット誤り率、サポートされるサービス、ユーザデバイスのモビリティ特性など、1つの基準または複数の基準に基づいてもよい。さらに、または別の選択肢として、ネットワークがセカンダリセルの選択方法に関する具体的なルールをブロードキャスト/ユニキャストしてもよい(サービス別、能力別、モビリティプロファイル別など(モビリティプロファイルは、例えばモビリティパターン、すなわちユーザデバイスが現在速く移動しているかゆっくり移動しているか、または静止しているかに基づいてもよく、履歴情報も使用されてもよい))。
1つの選択肢では、プライマリセル接続が存在しなければ(ブロック504いいえ)、プライマリセルおよび少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスが実行され、プライマリセルおよび少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える(ブロック506)。プライマリセルの無線接続設定情報がプライマリセルに対するシステムアクセスへの応答において得られ(ブロック508)、プライマリセルに対する無線接続セットアップが無線接続設定情報に基づき実行される(ブロック510)。プライマリセルの無線接続設定情報はプライマリセルから受信されてもよい。別の選択肢では、プライマリセル接続が存在すれば(ブロック504はい)プライマリ接続を確立する必要はない。したがって、少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスが、プライマリセル接続に使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して実行される(ブロック512)。当然のことながら、プライマリセルへの接続が既に存在すれば、この段階での再確立は、例えば劣悪な無線品質などそれをすべき特定の理由がない限り行われない。
システムアクセス(プライマリおよびセカンダリ両方)は、LTEのランダムアクセス手順と似た形で、または無線セルにアクセスするのに適した任意の形で実行され得る。具体的な手順のステップおよび搬送される情報は様々であり得る。当然のことながら、プライマリセルと少なくとも1つのセカンダリセルとは異なる無線アクセス技術を利用してもよく、これは2つ以上のセカンダリセルが関与する場合の各セカンダリセルにも当てはまる。
システムアクセスアイデンティティは、LTEの競合解決アイデンティティ、またはセルへのアクセスをリクエストするユーザデバイスの識別の基礎になり得る対応する無線アクセスもしくはランダムアクセスアイデンティティ(競合解決アイデンティティのタイプのもの)であってもよい。マルチ接続性の場合、1つのユーザデバイスのシステムアクセスアイデンティティは、プライマリであれセカンダリであれ、すべての接続について同じである。このことは、マルチ接続性動作の接続の制御を簡素化する。システムアクセスは、プライマリセルを提供するマスタノードをセカンダリノードが識別できる基礎となる追加の識別子をも備えてもよい。追加の識別子は、セカンダリセルが1つのみのマスタセルに接続されている場合は必要ないかもしれない。
無線接続設定は、レイヤ2および物理レイヤの設定を指定する無線ベアラを含んでもよい。設定は、全般的に、無線インターフェースを介したデータ送信に必要なリソースを設定することを意味する。厳密な情報は、具体的には無線システムに応じ様々であってもよい。
次に、上述した両方の選択肢において、ブロック514で、少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスへの応答において、少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報が得られる。
少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続設定情報はプライマリセルから受信されてもよい。
無線接続設定は、レイヤ2および物理レイヤの設定を指定する無線ベアラを含んでもよい。設定は、全般的に、無線インターフェースを介したデータ送信に必要なリソースを設定することを意味する。厳密な情報は、具体的には無線システムに応じ様々であってもよい。
ブロック516において、セカンダリセルに対する無線接続セットアップが実行される。無線接続セットアップは無線接続設定情報に基づいて実行される。
別の実施形態が図6によって示される。この実施形態は、マスタノードまたはマクロセルであってもよいプライマリセルにより実行されるのに適している。
ブロック600において、ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスが得られる。
システムアクセスは、LTEのランダムアクセス手順と似た形で、または無線セルにアクセスするのに適した任意の形で実行され得る。具体的な手順のステップおよび搬送される情報は様々であり得る。
ブロック602において、システムアクセスへの応答においてプライマリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップが実行され、かつ/または少なくとも1つのセカンダリセルに対するユーザデバイスのシステムアクセスの知らせが該少なくとも1つのセカンダリセルから得られる。当然のことながら、プライマリセルへの接続が既に存在すれば、この段階での再確立は、例えば劣悪な無線品質などそれをすべき特定の理由がない限り行われない。
無線接続セットアップは、LTEのそれと類似の形で実行されても、別の無線システムで使用される他の何らかの形で実行されてもよい。5Gは特定の使用事例及び/又はスペクトルにそれぞれが最適化された2つ以上の無線アクセス技術(RAT)からなる可能性が高いので、当然のことながら、プライマリセルおよび少なくとも1つのセカンダリセルは、異なる無線アクセス技術を使用してもよい。
プライマリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップの実行、および少なくとも1つのセカンダリセルに対するユーザデバイスのシステムアクセスの知らせの取得は独立した形でなされる。つまりプライマリセルは、知らせを待ってから無線接続セットアップを実行するのではない。
一実施形態においてプライマリセルは、そのカバレッジエリア内の、セカンダリセルとなり得るものにシステム情報の一部としてランダムアクセスチャネル割り当てを送信する。割り当ては、セカンダリセル特有で、問題となっているセカンダリノードの物理セル識別子を使用して識別されてもよい。当然のことながら、プライマリノードは、セカンダリセルの候補セルを事前に設定または準備する必要はなく、物理セルアイデンティティ(PCI:physical cell identity)により識別される一般的なランダムアクセスチャネルパラメータのマッピングを提供すれば十分である。この情報に基づき、ユーザデバイスは、例えば競合ベースのRACH手順などによりセカンダリセルにアクセスしてもよい。
一実施形態において、ユーザデバイスがプライマリセルに接続されているとき、セカンダリセルのシステム情報は、専用シグナリングを使用して、例えば一般的なセカンダリ接続情報(特定のセカンダリセルに指定されない)としてまたはセカンダリセル特有情報として、渡されてもよい。専用シグナリングは、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト型のシグナリングとしてもよい。
一実施形態では、ユーザデバイスがどのようにしてセカンダリセルを選択すべきかに関する特定のルール(サービス別、能力別、モビリティプロファイル別など)はブロードキャスト/ユニキャストされる。
ブロック604において、知らせを得ることに応じて、セカンダリセルとともにユーザデバイスのリソース設定が実行される。
ユーザデバイスのセカンダリセル接続のためのリソース設定は、セカンダリセルと協働して実行され、プライマリセルにマルチ接続性動作を制御する選択肢を提供する。例えばベアラ割り当ては、セカンダリノードにより行われてプライマリノードに通知されてもよく、またはその逆でもよい。ベアラはさらに、両ノードのリソース予約および干渉状況を考慮に入れてネゴシエートされてもよい。知らせは、割り当て手順に対するトリガとしての機能を果たす。
ブロック606において、セカンダリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップがリソース設定に基づき実行される。
無線接続セットアップは、LTEのRRC接続再設定メッセージを使用して実行されても、無線アクセス技術に応じた任意の適切な形で実行されてもよい。
さらに別の実施形態が図7によって示される。この実施形態は、スモールセルであってもよいセカンダリセルによる実行に適している。
ブロック700において、ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスが得られる。
システムアクセスは、LTEのランダムアクセス手順と似た形で、または無線セルにアクセスするのに適した任意の形で実行され得る。具体的な手順のステップおよび搬送される情報は様々であり得る。システムアクセスは、典型的にはシステムアクセスアイデンティティを備える。システムアクセスアイデンティティは、LTEの競合解決アイデンティティ、またはセルへのアクセスをリクエストするユーザデバイスの識別の基礎になり得る対応する無線アクセスもしくはランダムアクセスアイデンティティであってもよい。システムアクセスは、マスタノードをセカンダリノードが識別できる基礎となる追加の識別子などのプライマリセルに関する情報を備えてもよい。
ブロック702において、ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせがプライマリセルに送信される。
システムアクセスの知らせは、アクセスしているユーザデバイスのシステムアクセスアイデンティティを備えるメッセージであってもよい。メッセージはさらに、セカンダリセルアイデンティティを備えてもよい。システムアクセスの知らせは、セカンダリセルリソース設定に対するトリガとしての機能を果たしてもよい。
ブロック704において、セカンダリセルに対するユーザデバイスのリソース設定がプライマリセルとともに実行される。
ユーザデバイスのセカンダリセル接続のためのリソース設定は、セカンダリセルと協働して実行され、プライマリセルにマルチ接続性動作を制御する選択肢を提供する。例えばベアラ割り当ては、セカンダリノードにより行われてプライマリノードに通知されてもよく、またはその逆でもよい。ベアラはさらに、両ノードのリソース予約および干渉状況を考慮に入れてネゴシエートされてもよい。知らせは、割り当て手順に対するトリガとしての機能を果たす。
以下の説明は、図2および4によって示されたマルチ接続性確立(マルチ接続動作)のより詳細な例に関する。当然のことながら、これは例として示されるのみであり、実施形態の適用範囲を限定するものと理解されてはならない。図4では、種々の装置の動作がともに示されることで、ユーザデバイス、プライマリセル、およびセカンダリセルの動作に関するシステム図が提供される。図4の例は、適用可能な無線アクセス技術の例であるLTEに基づく。
この例では、UE8は、コアネットワーク10との間で送受信すべきデータがない(無線リソース制御)RRC IDLEモードで開始する。UE8は、いずれのeNB2にも接続されていないが、RRC IDLEモードで、参照信号測定結果および選択ルール/周波数レイヤ優先順位情報に基づきUE8により選択された1つ以上のセルにキャンプオンしている。UE8から送信すべきデータがあるか、またはUE8がUE8への送信準備ができたデータを認識するに至ると、UE8は、選択ルール/周波数レイヤ優先順位情報に基づきUE8により選択された別々のアクセスノード2a、2bが動作させる2つのセルを介して無線接続を開始する。上述した選択ルール/周波数レイヤ優先順位情報は、ネットワークの1つ以上のセルを介してブロードキャストされてもよく、例えばサービス別、能力別、またはモビリティプロファイル別などであってもよい。無線接続のためにUE8により選択された2つのセルは、等しいまたは異なる優先順位レベルを有し得る。
この例では、UE8により選択された2つのセルは、マクロeNB2aが動作させるマクロセルと、スモールセルeNB2bが動作させるより小さな非マクロセルとを含む。
セルを介した無線接続の開始は、UE8が個々のセルを介して競合ベースのランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)リクエスト(RACH Msg1)を送信することで開始する。UE8は、個々のセルを介してブロードキャストされたセルのシステム情報において(または後述の通り2つのセルのうち他方によりブロードキャストされたセルのシステム情報において)識別された無線リソースを介してRACH Msg1を送信する。RACH Msg1は、個々のセルのブロードキャストされたシステム情報に含まれたRACH設定の一部を形成するプリアンブルインデックスのグループからUE8により選択されたプリアンブルインデックスを識別する。
eNB2は、それが動作させるセルを介してRACH Msg1を検出すると、所定のリソースウィンドウ内でランダムアクセスレスポンス(RAR:random access response)メッセージ(RACH Msg2)を送信する。RACH Msg2は、少なくとも、RACH Msg1に含まれたRAプリアンブル、タイミング調整情報、後述される後のRACHメッセージ(RACH Msg3)のためのアップリンク(UL:uplink)リソースについての情報(初期ULグラント)、および一時無線ネットワーク識別子(一時セル無線ネットワーク一時識別子:一時C−RNTI(Temporary Cell Radio Network Temporary Identifier))を含む。
UE8は、上述の無線リソースウィンドウにおいて、UE8によりそのRACH Msg1に含められたものと同じプリアンブルインデックスを含むRACH Msg2がないか確認する。かかるRACH Msg2をUE8が検出すれば、UE8は、RRC(無線リソース制御)接続リクエストメッセージ(RACH Msg3)を生成し、RACH Msg2において識別されたULグラント無線リソースを介しRACH Msg2に含まれたタイミング調整情報を使用してRACH Msg3を送信する。RACH Msg3は、競合ベースのランダムアクセス手順においてシグナリング無線ベアラ(SRB0)を使用する最初のRACHメッセージである。RACH Msg3は、少なくとも、RACH−Msg2において識別されたC−RNTI、競合解決識別子、およびスモールセルの場合はUEが第2の無線接続を並行して開始しているマクロセルの識別情報を含む。競合解決識別子は、UE8にて生成されたランダムな値(またはUE8がコアネットワークに以前接続したことがたまたまあればUE8により以前に使用された(一時モバイルサブスクライバアイデンティティ(TMSI:temporary mobile subscriber identity)などの)UE識別子)であってもよい。競合解決識別子は、さらに後述するとおり、2つ以上のUEが同じRACH Msg2に応答した場合に衝突を解決するためのツールとして含められる。
eNB2は、RRC接続セットアップメッセージ(RACH Msg4)を用いてRACH Msg3に応答し、これは少なくとも、RACH Msg3に含まれた競合解決識別子、およびUE8とeNB2との間でセルを介して転送される後のメッセージのための追加のシグナリング無線ベアラ(SRB1)の設定詳細を含む。
2つ(またはそれ以上)のUEが偶然、同じプリアンブルをもつRACHリクエストメッセージ(RACH Msg1)を同じRACH無線リソースを介して同時送信した場合、eNB2は、いずれのRACHリクエストメッセージも無事に検出しないことも、または一方のRACHリクエストメッセージのみを無事に検出することもある。両方のUEが、eNBにより応答として送信されたRACH Msg2を検出することもあり、両方がRACH Msg3を送信することもあるが、RACH Msg2に含まれたタイミング調整情報は、一方のUE(すなわちそのRACH Msg1がeNB2により無事に検出されたUE)に対してのみ正確であることになる。そのような衝突が発生した場合、UEは、当該UEによりRACH Msg3に含められた競合解決識別子を含むRACH Msg4を検出して初めて成功を知る。
上述のとおり、UE8は、異なるeNB2a、2bが動作させる2つのセルに対して並行して、両セルに対し同じ競合解決識別子を使用してランダムアクセス手順(図4のステップ400および402)を実行する。さらに、上述のとおりUE8は、競合ベースのランダムアクセス手順を介したマクロセルeNB2aとの無線接続の並行した開始の知らせをスモールセルに対するRACH Msg3に含める。マクロセルのRACH Msg4後、UE8とマクロeNB2aとがRRC設定メッセージをやり取りする(図4のステップ404)のとほぼ同時に、スモールセルeNB2bは、eNB間X2インターフェースを介して、スモールセルにおけるUE8のランダムアクセス手順が無事に完了したことをマクロセルeNB2aに通知する(ステップ406)。
マクロセルeNB2aは、マスタeNB(MeNB:master eNB)の役割を負い、コアネットワーク10から(S1インターフェースを介して)UE8とコアネットワーク10とのデータの転送のためのEPS(Evolved Packet System:エボルブドパケットシステム)ベアラ設定情報を獲得する(図4のステップ408)。MeNB2aでのこのEPSベアラ設定情報の受信がトリガとなって、eNB間X2インターフェースを介して、MeNB2aからもう一方のeNB2b(セカンダリeNB(SeNB:secondary eNB))へ、EPSベアラのためのUE8とSeNB2bとの間の無線ベアラの設定情報のリクエストが送信される(図4のステップ410)。リクエストメッセージは、上述のRACH Msg3において使用された競合解決識別子によってUE8を識別する。SeNB2bは、リクエストされた設定情報をMeNB2aに送信することにより応答する(図4のステップ410)。SeNB2bによってMeNB2aに送信される設定情報は、RACHリソース情報を含む必要はない。その理由は、スモールセルに対してランダムアクセス手順が既に完了されており、既に、UE8とSeNB2bとの間に同期されたRRC接続が存在するからである。
MeNB2aは、SeNB2bから受信されたスモールセル無線ベアラ設定情報を、RRC接続再設定(RCR:RRC Connection Reconfiguration)メッセージにおいてUE8に送信する(図4のステップ412)。
UE8は、MeNB2aから受信された設定情報を使用して、両同時無線接続(すなわちMeNB2aとの無線接続およびSeNB2bとの無線接続)を介してUE8とコアネットワーク10との間でデータを転送する(ステップ414)ため両同時無線接続に向けUE8自体を設定する。このユーザプレーン動作が開始できるようになる前にさらなるRACH手順は必要とされない。
上述のとおり、UE8は、一方のeNBとの1つの無線接続のセットアップをまず完了するのを待たずに、両eNB2a、2bとの無線接続を開始する。上述の技術の1つの変形において、UE8は、MeNB2aとのRRC接続のセットアップをまず完了するのを待たずにさらに続行して設定情報をSRB1を介してSeNB2bとやり取りしてもよい(さらなるシグナリング無線ベアラSRB2を設定するための情報など)。または、MeNB2aとのRRC接続のセットアップをまず完了するのを待たずにまたさらに続行して、非アクセス層(NAS)メッセージ(セキュリティおよび認証に関する)をSeNB2bおよびSRB2を介してやり取りしてもよい。
上述の例では、UE8はIDLEモードで両セルにキャンプオンしており、各セルによりブロードキャストされるシステム情報から個々の競合ベースのRACH設定情報を得る。1つの変形では、一方のセルによりブロードキャストされるシステム情報が、両セルの必要な競合ベースのRACH設定情報を含み、UEは1つのセルを介して両セルにつき必要な競合ベースのRACH設定情報をすべて得る。そのような変形では、第2セルのシステム情報は第2セルの物理セル識別子(PCI)に対しタグ付けされてもよい。第1セルを介してブロードキャストされる第2セルのシステム情報は、第2セルのシステム情報全体を含んでもよく、または、第2セルのシステム情報の一部のみを含んで、残りは専用シグナリングもしくは第1セルを介して受信されるデータの一部として帯域内シグナリングを介して取得可能であってもよい。
別の変形において、第2セルは、物理セル識別子(PCI)がどう競合ベースのランダムアクセスのためのRACHリソースにマッピングされるかについての情報をUE8が以前に受信および記憶したセルグループの中の1つである。第2セルのPCIを検出すると、UEは、第2セルの検出されたPCIを、UEに記憶されているマッピング情報に基づき第2セルのRACHリソースにマッピングする。前記セルグループ内で、2つ以上のセルが同じPCIおよび競合ベースのRACHリソースを共有することもある。
より一般的には、UE8は、無線アクセスネットワークによるブロードキャストにおいて検出するシステム情報に基づきRACH設定情報を記憶および更新してもよい。
UE8が、2つ以上の同時無線接続を介したコアネットワークとのデータの送受信のみに限定されないことにも注意されたい。UEは、単一の無線接続を介したコアネットワークとのデータの送受信に切り替えることもできてもよい。
図4〜7において上述されたステップ/項目、シグナリングメッセージ、および関連機能は、絶対的な時系列順ではなく、一部のステップ/項目は、同時にまたは所与のものと異なる順序で実行されてもよい。ステップ/項目とステップ/項目との間で、またはステップ/項目の中で、他の機能がさらに実行されてもよく、示されたメッセージとメッセージとの間で、他のシグナリングメッセージが送信されてもよい。いくつかのステップ/項目、またはステップ/項目の一部は、省略されることも可能であり、対応するステップ/項目またはステップ/項目の一部により置き換えられることも可能である。
当然のことながら、本願明細書において、搬送、ブロードキャスト、シグナリング送信、及び/又は受信は、データの搬送、ブロードキャスト、送信及び/又は受信を準備すること、搬送、ブロードキャスト、シグナリング、送信、及び/又は受信されるメッセージを準備すること、または物理的な送信及び/又は受信自体などを、個々の場合に応じて意味し得る。同じ原則が送信および受信という用語にも適用され得る。
或る実施形態は、ユーザデバイスとされてもよい装置、または図5(及び/又は図4)に関連して上述されたプロセスを実行できる任意の適切な装置を提供する。
当然のことながら、装置は、図5によって説明された実施形態による動作を実行できる制御ユニット、1つ以上のプロセッサ、またはその他エンティティを含んでもよく、その他それと通信していてもよい。当然のことながら、図5のフローチャートの各ブロックおよびその任意の組み合わせは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、1つ以上のプロセッサ、及び/又は回路などの様々な手段またはそれらの組み合わせにより実装されてもよい。
図2は、図5に関連する実施形態による装置の簡略化されたブロック図を示す。装置8は、図5による実施形態の機能を実行するための設備を制御ユニット203内に含む(例えば1つ以上のプロセッサを含む)。この設備は、さらに詳しく後述するとおり、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組み合わせであってもよい。受信および送信に必要な部品/ユニット/モジュールは、装置に含まれてもよく、またはそれらは、装置の外部に位置して装置が動作上それらに結合されてもよい。装置はさらに、1つ以上の内蔵または外付けメモリユニットを含んでも、それに結合されてもよい。
本願が開示する装置例は、少なくとも1つのプロセッサ203と、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ217とを含んでもよい。前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視することと、
前記セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択することと、
を遂行させると共に、
プライマリセル接続が存在しなければ、
・ プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、ただし、前記プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える、前記実行することと、
・ 前記プライマリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルの無線接続設定情報を得ることと、
・ 前記プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行すること
を遂行させ、
プライマリセル接続が存在すれば、
・ 前記プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行すること、
を遂行させ、
さらに前記装置に、
前記少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記システムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得ることと、
前記セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行することと、
を遂行させるよう構成される。
データプロセッサ203およびメモリ217は、適切な回路基板上及び/又はチップセット内に設けられてもよい。
本願が開示する別の装置例は、
ユーザデバイスによって、セカンダリセル候補の少なくとも1つを監視する手段203と、
セカンダリセル候補の少なくとも1つのうち少なくとも1つをセカンダリセルとして選択する手段203と、
を備える。
また前記装置は、プライマリセル接続が存在しなければ、プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行する手段203であって、プライマリセルおよび前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスは、同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを備える前記手段と、プライマリセルに対するシステムアクセスへの応答においてプライマリセルの無線接続設定情報を得る手段203と、プライマリセルに対する無線接続セットアップを実行する手段203を備える。
また前記装置は、プライマリセル接続が存在すれば、プライマリセル接続において使用されたものと同じユーザデバイスシステムアクセスアイデンティティを使用して前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスを実行する手段203を備えてもよい。
更に前記装置は、前記少なくとも1つのセカンダリセルに対するシステムアクセスへの応答において前記少なくとも1つのセカンダリセルの無線接続セットアップ設定情報を得る手段203と、セカンダリセルに対する無線接続セットアップを実行する手段203とを備えてもよい。
或る実施形態は、任意のノード(eNodeBなど)、ホスト、サーバ、もしくはユーザデバイス(スモールセルはユーザデバイスが発生させ得る)とされ得る装置、または図6及び/又は7に関連して上述されたプロセスを実行できる任意の適切な装置を提供する。
当然のことながら、装置は、図6及び/又は7によって説明された実施形態による動作を実行できる制御ユニット、1つ以上のプロセッサ、またはその他エンティティを含んでもよく、その他それと通信していてもよい。当然のことながら、図6及び/又は7のフローチャートの各ブロックおよびその任意の組み合わせは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、1つ以上のプロセッサ、及び/又は回路などの様々な手段またはそれらの組み合わせにより実装されてもよい。
図3は、図6及び/又は7(及び/又は図4)に関連する実施形態による装置の簡略化されたブロック図を示す。装置2は、図6及び/又は7による実施形態の機能を実行するための設備を制御ユニット306内に含む(例えば1つ以上のプロセッサを含む)。この設備は、さらに詳しく後述するとおり、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組み合わせであってもよい。受信および送信に必要な部品/ユニット/モジュールは、装置に含まれてもよく、またはそれらは、装置の外部に位置して装置が動作上それらに結合されてもよい。装置はさらに、1つ以上の内蔵または外付けメモリユニットを含んでも、それに結合されてもよい。
本願が開示する別の装置例は、少なくとも1つのプロセッサ306と、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ307とを含んでもよい。前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得ることと、
前記システムアクセスへの応答において前記プライマリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを実行すること、及び/又は少なくとも1つのセカンダリセルに対する前記ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得ることと、
前記知らせを前記得ることに応じて、前記セカンダリセルとともに前記ユーザデバイスのリソース設定を実行することと、
前記セカンダリセルに対する前記ユーザデバイスの無線接続セットアップを前記リソース設定に基づき実行することと、
を遂行させるよう構成される。
メモリ307およびデータプロセッサ306は、適切な回路基板上及び/又はチップセット内に設けられてもよい。
本願が開示する別の装置例は、ユーザデバイスからプライマリセルに対するシステムアクセスを得る手段306と、システムアクセスへの応答においてプライマリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップを実行する及び/又は少なくとも1つのセカンダリセルに対するユーザデバイスのシステムアクセスの知らせを前記少なくとも1つのセカンダリセルから得る手段306と、知らせを得ることに応じて、セカンダリセルとともにユーザデバイスのリソース設定を実行する手段306と、セカンダリセルに対するユーザデバイスの無線接続セットアップをリソース設定に基づき実行する手段306とを備えてもよい。
またこの装置例は、ユーザデバイスからセカンダリセルへのシステムアクセスを得る手段306と、ユーザデバイスのシステムアクセスの知らせをプライマリセルに送信する手段306と、セカンダリセルに対するユーザデバイスのリソース設定をプライマリセルとともに実行する手段306とを備えてもよい。
装置は、一般に、実施形態の機能を実行するよう設計され少なくとも1つのメモリユニット(またはサービス)および典型的には様々なインターフェースに動作上結合された、少なくとも1つのプロセッサ、コントローラ、またはユニットもしくはモジュールを含んでもよい。さらにメモリユニットは、揮発性及び/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。メモリユニットは、プロセッサが図5、6、及び/又は7に関連して上述した実施形態による動作を実行するためのコンピュータプログラムコード及び/又はオペレーティングシステム、情報、データ、コンテンツなどを記憶してもよい。メモリユニットはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ、ハードドライブなどであってもよい。メモリユニットは、少なくとも部分的に取り外し可能であってもよく、かつ/または切断可能なように装置に動作上結合されてもよい。メモリは、現在の技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、半導体ベースの技術、フラッシュメモリ、磁気及び/又は光学メモリデバイスなど、任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装され得る。メモリは、固定でも取り外し可能でもよい。
装置は、少なくとも1つの演算プロセッサにより実行される算術演算としてまたはプログラム(追加または更新されるソフトウェアルーチンを含む)として構成された少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニットまたはエンティティであっても、それを含んでも、またはそれに関連してもよい。プログラムは、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれ、ソフトウェアルーチン、アプレット、およびマクロを含み、任意の装置読み取り可能データストレージ媒体に記憶されてもよく、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含む。データストレージ媒体は非一時的な媒体であってもよい。さらに、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品は装置にロードされてもよい。コンピュータプログラム製品は、プログラムが、例えば1つ以上のプロセッサによって、場合によっては内蔵もしくは外付けメモリも利用して実行されると、図5を用いて上述した実施形態またはその組み合わせのいずれかを実行するよう構成された1つ以上のコンピュータ実行可能なコンポーネントを備えてもよい。1つ以上のコンピュータ実行可能なコンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部であってもよい。コンピュータプログラムは、プログラミング言語または低水準プログラミング言語によりコーディングされてもよい。
或る実施形態の機能性を実装するために必要な変更および設定は、ルーチンとして実行されてもよく、これは、追加または更新されたソフトウェアルーチン、応用回路(ASIC)、及び/又はプログラマブル回路として実装されてもよい。さらに、ソフトウェアルーチンが装置にダウンロードされてもよい。ノードデバイスなどの装置または対応するコンポーネントは、シングルチップコンピュータ要素などのコンピュータもしくはマイクロプロセッサとして、または算術演算に使用されるストレージ容量を提供するメモリおよび算術演算を実行するための演算プロセッサを少なくとも含むチップセットとして構成されてもよい。
実施形態は、電子装置にロードされると上述のように装置を設定するプログラム命令を備えた配布媒体上に具現化されたコンピュータプログラムを提供する。配布媒体は非一時的な媒体であってもよい。
コンピュータプログラムは、ソースコードの形式、オブジェクトコードの形式、または何らかの中間的形式であってもよく、プログラムを保持できる任意のエンティティまたはデバイスであってもよい何らかの種類の保持体、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。そのような保持体には、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電気及び/又は電気搬送波信号、電気通信信号、およびソフトウェア配布パッケージが含まれる。必要な処理能力に依存して、コンピュータプログラムは、単一の電子的なデジタルコンピュータにおいて実行されてもよく、いくつかのコンピュータ間に分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読ストレージ媒体は非一時的な媒体であってもよい。
本願明細書に記載された様々な技術は、サイバーフィジカルシステム(CPS:cyber−physical system)(物理的エンティティを制御する連携型計算要素のシステム)にも応用され得る。CPSは、種々の位置にある物理的な物体に組み込まれた相互接続された莫大な量のICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラなど)の実装および利用を可能にし得る。モバイルサイバーフィジカルシステムでは、当該フィジカルシステムが本質的なモビリティを有するが、これはサイバーフィジカルシステムのサブカテゴリである。モバイルフィジカルシステムの例としては、人または動物により運ばれるモバイルロボティクスおよび電子装置が挙げられる。
本願明細書に記載された技術は様々な手段により実装され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ以上のデバイス)、ファームウェア(1つ以上のデバイス)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、またはその組み合わせに実装されてもよい。ハードウェア実装の場合、装置は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:digital signal processing device)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable logic device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、デジタル拡張回路、本願明細書に記載された機能を実行するよう設計された他の電子ユニット、またはその組み合わせの中に実装されてもよい。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、本願明細書に記載された機能を実行する少なくとも1つのチップセットのモジュール(例えばプロシージャ、関数など)を用いて実装が実行されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されてプロセッサにより実行されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの中またはプロセッサ外部に実装されてもよい。後者の場合、メモリユニットは、当技術分野で周知の様々な手段を介してプロセッサに通信結合されてもよい。さらに、本願明細書に記載されるシステムのコンポーネントは、それに関して記載された様々な側面などの達成を促進するために、配列しなおされかつ/または追加コンポーネントにより補足されてもよく、さらにそれらは、当業者には当然のことながら、所与の図面に記載されたのと寸分違わない構成に限定されるものではない。
当業者には当然ことながら、技術が進歩するのに伴い、発明概念は様々な形で実装され得る。本発明およびその実施形態は、上述の例に限定されず、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々であり得る。