JP2016122733A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】インターコネクタを覆う封止材の弾性の影響によってインターコネクタに歪が発生するという課題に対し、インターコネクタの歪を低減し、インターコネクタの断線を抑制して、長期的な出力低下を抑制する太陽電池モジュールを得ることを目的とする。【解決手段】本発明の太陽電池モジュールは、表面側電極と裏面側電極を有する複数の太陽電池セルと、太陽電池セルの表面側電極と、隣接する太陽電池セルの裏面側電極とを接続する屈曲部を有するインターコネクタと、インターコネクタの屈曲部を覆う第2の封止材22と、複数の太陽電池セルおよびインターコネクタの表裏面全面を覆い、第2の封止材22よりも弾性率の高い材料で構成された第1の封止材23と、表面側を覆う表面カバー材13とを備えたことを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールは、ガラス、太陽電池セル、太陽電池セルの間を電気的に接続する金属導線であるインターコネクタ、封止材、裏面カバー材等で構成されている。
ガラスや太陽電池セルとインターコネクタとの間には、それら材料間で大きな線膨張係数差があり、温度変化の繰り返しがあった場合には、隣接する太陽電池セルの間のインターコネクタに繰り返し歪みが発生し、インターコネクタにクラックが入り、時間経過に伴って電気抵抗が増加したり断線したりするという問題があった。電気抵抗の増加や断線が発生することにより、太陽電池モジュールの出力が低下するという問題があった。
特許文献1では、インターコネクタに熱膨張による歪みを防止するための歪み緩衝部を設けることで、インターコネクタの断線等の故障の発生を防止する技術が開示されている。
特開2001−352089号
しかしながら、従来の技術では、インターコネクタを覆う封止材の弾性の影響によってインターコネクタに歪が発生するという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インターコネクタの歪を低減し、インターコネクタの断線を抑制して、長期的な出力低下を抑制する太陽電池モジュールを得ることを目的とする。
本発明の太陽電池モジュールは、表面側電極と裏面側電極を有する複数の太陽電池セルと、太陽電池セルの表面側電極と隣接する太陽電池セルの裏面側電極とを接続する屈曲部を有するインターコネクタと、インターコネクタの屈曲部を覆う第2の封止材と、複数の太陽電池セルおよびインターコネクタの表裏面全面を覆い、第2の封止材よりも弾性率の高い材料で構成された第1の封止材と、表面側を覆う表面カバー材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、封止材の弾性によるインターコネクタへの影響を低減し、インターコネクタに発生する歪を抑制することで、インターコネクタの断線を抑制し、太陽電池モジュールの長期的な出力低下を抑制する効果がある。
本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールに適用する太陽電池セルの、裏面側から見た概略構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールに適用する太陽電池セルの、表面側から見た概略構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1のストリングの概略構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1のインターコネクタ接続工程を説明する斜視図。 本発明の実施の形態1の太陽電池アレイの概略構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1の太陽電池パネルの分解斜視図。 本発明の実施の形態1の太陽電池パネルのラミネート前の平面図。 本発明の実施の形態1の太陽電池パネルのラミネート前の分解断面図。 本発明の実施の形態1の太陽電池パネルのラミネート後の断面図。 本発明の実施の形態1の太陽電池パネルの断面図。 本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールの斜視図。 本発明の実施の形態2の太陽電池パネルの分解斜視図。 本発明の実施の形態2の太陽電池パネルのラミネート前の平面図。 本発明の実施の形態2の太陽電池パネルのラミネート前の分解断面図。 本発明の実施の形態2の太陽電池パネルのラミネート後の断面図。 本発明の実施の形態2の太陽電池パネルの断面図。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールについて、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールに適用される太陽電池セルの概略構成を示す斜視図であって、裏面側から見た状態を示す。太陽電池セル1は、P型シリコン基板に対して、光の集光率を高めるために受光面側であるセル表面にテクスチャエッチングにより凹凸形状を形成し、N型拡散層を形成し、その上に反射防止膜であるシリコン窒化膜を成膜したものである。
太陽電池セル1の裏面には、Alを含む裏面側集電電極2及びAgを含む裏面側接合電極3が形成されている。裏面側集電電極2は、開放電圧及び短絡電流を向上させるための裏面電界層を形成するとともに、裏面側の電流を集めるために設けられる電極であり、太陽電池セル1の裏面のほぼ全域を覆うように形成される。
0
また、裏面側接合電極3は、インターコネクタ4と電気的に接合するために設けられる電極である。裏面側接合電極3は、インターコネクタ4を接合する方向に沿って設けられている。裏面側集電電極2及び裏面側接合電極3は、金属粒子を有する導電性塗料を所望の範囲に塗布して焼成することで形成される。裏面側接合電極3は、インターコネクタ4は、接合する方向に沿って太陽電池セル1のほぼ全長に渡って設けられる。なお、裏面側接合電極3は、図1に示すように、インターコネクタ4を接合する方向に沿って太陽電池セル1のほぼ全長に渡って飛び石状に設けても良い。
図2は、本発明の実施の形態1の太陽電池モジュールに適用される太陽電池セルの概略構成を示す斜視図であって、表面側から見た状態を示す。
太陽電池セル1の受光面である表面側には、光−電子変換により発生した光電流を集める表面側集電電極32である複数のグリッド電極と、インターコネクタを接合する表面側接合電極31であるバス電極とが形成されている。表面側集電電極32は、光電流を集めるための電極であり、太陽光が太陽電池セル1の内部に到達するのを妨げないようにしながら光電流を集めるために、細い直線状の電極を多数本並行に並べて形成される。
また、表面側接合電極31は、表面側集電電極32と直行する方向に設けられる。表面側接合電極31は、インターコネクタ4と電気的に接合するために設けられる電極である。表面側接合電極31及び表面側集電電極32は、金属粒子を有する導電性塗料を所望の範囲に塗布して焼成することで形成される。
図3は、本発明の実施の形態1のストリング5の概略構成を示す斜視図であって、裏面側から見た状態を示す。図3に示すように、複数の太陽電池セル1がインターコネクタ4で直列に接合されて、ストリング5が形成される。
図1、図2、図3に示すように、インターコネクタ4は、太陽電池セル1の裏面に形成された裏面側接合電極3に裏面側領域4aが半田接合され、隣接する太陽電池セル1の受光面に形成された表面側接合電極31に表面側領域4bが半田接合される。このように、隣接する太陽電池セル1同士がインターコネクタ4によって連結されることでストリング5が形成される。
ここで、インターコネクタ4は、太陽電池セル1の表面側接合電極31と、隣接する太陽電池セル1の裏面側接合電極3とを接続するために、屈曲部33を有する。
インターコネクタ4は、金属導体を半田層で覆ったものが使用される。インターコネクタ4は、太陽電池セル1の連結方向に延び、断面が長方形の形状で構成されている。なお、インターコネクタ4の断面形状は、長方形に限られるわけでは無く、円形や三角形であっても良い。
図4は、本発明の実施の形態1の接合電極とインターコネクタとを電気的に接合するインターコネクタ接合工程を示すものである。図3に示すように、太陽電池セル1の裏面側接合電極3にインターコネクタ4の裏面側領域4aを重ね、表面側接合電極31にインターコネクタ4の表面側領域4bを重ねた状態で、ヒートツール6で加熱することで、インターコネクタ4と裏面側接合電極3との電気的接合およびインターコネクタ4と表面側接合電極31との電気的接合が同時に確保できる。
なお、インターコネクタ接合工程では、裏面側の接合工程と表面側の接合工程を分けて、2回の工程で実施しても構わない。
図5は、本発明の実施の形態1の太陽電池アレイ8の概略構成を示す斜視図である。太陽電池アレイ8は、並列に配置した複数のストリング5を横タブ線9を用いて直列に接合し、電力取り出し用の出力タブ線10を設置することで形成される。
ここで、ストリング5を構成する太陽電池のセル数や、並列に配置するストリングの列数は任意に選択することが出来る。例えば図5、10は5×8の配置である。図6は3×3の配置である。図7、8、9ではストリング5がセル数4で構成されている。
図6は、本発明の実施の形態1の太陽電池パネル17のラミネート前の分解斜視図である。上側が表面側である。太陽電池パネル17は、太陽電池アレイ8の受光面側を第1の表封止材12、表面カバー材13で覆い、裏面側を第2の裏封止材21、第1の裏封止材14、裏面カバー材15で覆うことで形成される。
第2の裏封止材21は第2の封止材料で構成される。第1の表封止材12と第1の裏封止材14は同じ第1の封止材料で構成される。第2の封止材料の弾性率は、第1の封止材料の弾性率よりも低い弾性率を有する。即ち、第2の封止材料は、第1の封止材料よりも変形しやすい材料であり、柔らかい材料である。
封止材料としては、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)が代表的である。
図7は、本発明の実施の形態1の太陽電池パネルのラミネート前の平面図であり、表面側から見た平面図である。表面カバー材13と封止材はほぼ透明な材料で構成されているので、太陽電池アレイ8は透過して視認できる。表面カバー材13は太陽電池アレイ8よりも広い面積を覆う。第1の表封止材12、第1の裏封止材14、裏面カバー材15は表面カバー材13よりも広い面積を覆う。第2の裏封止材21は、隣り合う太陽電池セルの間隔と同程度の横方向長さを有し、隣り合う太陽電池セル間(21b、21c)と、ストリングの横方向の両端部(21a、21d)とに配置される。また、第2の裏封止材21は、縦方向の両側および横方向の両側で表面カバー材13よりも内側に端部を有する。第2の裏封止材21も透明な材料が使用される場合が多いが、図7では構成をわかりやすくするために第2の裏封止材21に斜線を引いてその構成範囲を示している。
図8は太陽電池パネル17のラミネート前の、ストリング5に平行な横方向の分解断面図である。ストリング5に平行な方向を横方向と呼ぶ。下側が表面側である。太陽電池パネル17は、表面側から、表面カバー材13、第1の表封止材12、太陽電池アレイ8、第2の裏封止材21、第1の裏封止材14、裏面カバー材15の順に積層されて形成される。
第1の表封止材12、第1の裏封止材14、裏面カバー材15は、表面カバー材13より縦方向長さが長く形成され、横方向の両側で表面カバー材よりも外側まで延びる。
一方、第2の裏封止材は、隣り合う太陽電池セルの間隔と同程度の横方向長さを有し、ストリングの横方向の両端部と、隣り合う太陽電池セル間に配置される。
また、ストリングに直角な方向である縦方向では、大きさの関係は以下の様になる。
第1の表封止材12、第1の裏封止材14、裏面カバー材15は、表面カバー材13より縦方向長さが長く形成され、縦方向の両側で表面カバー材13よりも外側まで延びる。
一方、第2の裏封止材21は、表面カバー材13より縦方向長さが短く形成され、縦方向の両側で表面カバー材13よりも内側に端部を有する。
ここで、太陽電池パネル17をラミネートするラミネート工程について説明する。ラミネート工程では、図8のように積層した太陽電池パネルの構成材料を、ラミネート装置のラミネート台に載置し、上面全面をラミネートシートで覆い、ラミネート台とラミネートシートの間を真空ポンプで真空状態することで、大気圧で全体を加圧する。この状態で、ラミネート部全体を加熱する。
封止材料として用いるEVAやシリコン樹脂やフッ素樹脂は、室温では固形化されたゲル状となっている。太陽電池パネル17のラミネートは、以下のようにして行う。
図8のように積層した太陽電池パネルの構成材料を減圧下で100〜200℃に加熱し、加熱により封止材料を流動化させる。減圧下にあることにより、封止材料は脱泡され、気泡が無い状態となる。続く冷却工程において、封止材料が硬化することで、太陽電池パネルの構成材料が接着合成(ラミネート)される。
このように加熱・加圧することにより、太陽電池アレイ8、表面カバー材13、裏面カバー材15が封止材料により接着される。
封止材料の中には、シランカップリング剤が含有されている。シランカップリング剤は、無機物である表面カバー材13と有機物である封止材料とを接着する機能を持つ。表面カバー材13は、全体の強度を保つとともに、表面側を太陽光を透過させながらカバーする機能を有し、ガラス等が用いられる。裏面カバー材15は、裏面側を覆って絶縁性や耐湿性等を向上させる機能を有し、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルム等が用いられる。
図9は太陽電池パネル17のラミネート後の、ストリングに平行な横方向の断面図である。下側が表面側である。
太陽電池アレイ8のストリングのインターコネクタの屈曲部33が第2の封止材21に覆われ、その周囲が第1の封止材23に覆われている。さらにその表面側に表面カバー材13が、裏面側に裏面カバー材15が接着されている。
第2の封止材22は、第2の裏封止材21が加熱により流動化して冷却後に固化したものである。ラミネート工程は減圧下で行うため、図9のように隣り合う太陽電池セルの間の空間に流動化した第2の裏封止材21が流れ込み、インターコネクタの屈曲部33が第2の封止材22に覆われる。第1の封止材23は、第1の表封止材12と第1の裏封止材14が加熱により流動化して冷却後に一体化したものである。
第2の封止材22は、インターコネクタの屈曲部33を、隣り合う太陽電池セル1の間隔に相当する横幅で覆う。また、第1の封止材23は、ラミネート後の状態では表面カバー材13の端部より外側に端部を有し、第1の封止材23の端部は表面カバー材13より垂れ下がって、ラミネート台24に接している。
図10は、ラミネート後の太陽電池パネル17について、表面カバー材13の外形よりも外側にはみ出た第1の封止材23と裏面カバー材15の余剰部分を切り落とした状態を示す。
図11は太陽電池モジュール11の斜視図である。太陽電池モジュール11は、太陽電池パネル17の周囲を補強用のフレーム16で囲んで形成される。
本発明の実施の形態1では、隣接する太陽電池セルの裏面側電極とを屈曲部を有するインターコネクタで接続する太陽電池モジュールにおいて、インターコネクタの屈曲部を覆う第2の封止材の弾性率を、太陽電池セルおよびインターコネクタの表裏面全面を覆う第1の封止材の弾性率よりも低い材料で構成することにより、太陽電池モジュールの温度変化に伴ってインターコネクタ4の屈曲部33に集中する歪みを抑制し、インターコネクタ4の断線を防止し、太陽電池モジュールの長期的な信頼性を向上させることができる。
また、太陽電池セルおよびインターコネクタの表裏面全面を覆う第1の封止材の弾性率は、第2の封止材よりも高い材料で構成することにより、ラミネート工程での封止材のラミネート装置への貼り付きを防止することができる。
一般的に、太陽電池モジュールは、太陽電池セル1、表面カバー材13、第1の封止材23、第2の封止材22、裏面カバー材15、インターコネクタ4等の、熱膨張係数の異なる構成要素で構成されている。従って、太陽電池モジュール11の温度が気温の影響や動作時の発熱の影響などで温度変化すると、各構成要素には温度変化に伴う体積変化の差異により応力が発生する。特に、太陽電池モジュール11の構成要素の中で、図1、図3のA部で示したインターコネクタ4の屈曲部33に歪が集中し、太陽電池モジュールの使用時に繰り返し発生する応力によって、屈曲部33が最初に破壊することが知られている。
太陽電池モジュールの各構成材料がインターコネクタ4の屈曲部33の歪に与える影響は複雑である。筆者らは、太陽電池モジュールの温度変化により発生する応力を模擬したシミュレーションにより、封止材の弾性率が低くなるほど屈曲部33の歪が小さくなることを見出した。これは、インターコネクタの屈曲部33に応力がかかった時に、封止材の弾性率が低いとインターコネクタが変形して歪を緩和するのに対し、封止材の弾性率が高いとインターコネクタが変形できないので、屈曲部33に歪が集中するためと考えられる。
即ち、封止材の弾性率を低くする事により、屈曲部33の歪を抑制することが出来る。
一方、封止材の弾性率は、太陽電池モジュールのラミネート工程にも影響を与える。図9は、ラミネート装置のラミネート台24上で、ラミネート後に発生する封止材の形状変化を示している。表面カバー材13の端部より外側にはみ出した第1の封止材23は、ラミネート工程により表面カバー材13より垂れ下がって、ラミネート台24に接する。
ここで、弾性率の低い封止材を用いると、封止材が柔らかくて変形しやすいので、表面カバー材13の端部より外側へのはみ出し量が多くなる。また、封止材が柔らかくて変形しやすいので、ラミネート台24の微小な凹凸に合わせて変形するため、封止材がラミネート台24に貼り付きやすくなる。即ち、ラミネート台24に対する封止材の接着力が大きくなる。
また、弾性率の低い封止材を用いると、封止材が柔らかくて変形しやすいので、裏面カバー材の端部より外側にはみ出して、ラミネート装置のラミネートシートにも貼り付きやすくなる。
ここで、第1の封止材23と第2の封止材22について、弾性率の具体例を示す。第1の封止材23は、弾性率が−20℃で113MPa、25℃で24MPa、90℃で1.8MPaを示す材料が用いられる。一方、第2の封止材22は、弾性率が−20℃で91MPa、25℃で13MPa、90℃で1.2MPaを示す材料が用いられる。ラミネート時の温度は90℃程度である。弾性率が1.5MPa以下になると、封止材が柔らかくなりすぎて、貼り付きやすくなって製造上問題になる。即ち、この第2の封止材22のみを用いると、ラミネート時に貼り付きが発生する。
本発明の実施の形態1は、封止材の弾性率について、上記2つの相反する課題を同時に解決することを目的とする。即ち、太陽電池アレイ8のインターコネクタ4の屈曲部33を弾性率の低い第2の封止材22で覆うことにより、屈曲部33の歪を抑制して温度変化による断線を抑制するとともに、その周囲を弾性率の高い第1の封止材23で覆うことにより、ラミネート工程での封止材のラミネート装置への貼り付きを防止することができる。
また、本発明の実施の形態1では、第2の封止材22は、インターコネクタ4の屈曲部33を、隣り合う太陽電池セル1の間隔に相当する横幅で覆う。このように構成することで、第2の封止材22の使用量を必要かつ十分な量とすることができるので、インターコネクタ4の屈曲部33の歪を抑制するとともに、第2の封止材22にかかるコストを最小限に抑制することができる。
本発明の実施の形態1では、太陽電池セル1の表面側電極と、隣接する太陽電池セル1の裏面側電極とを屈曲部33を有するインターコネクタ4で接続する太陽電池モジュールにおいて、インターコネクタ4の屈曲部33を覆う第2の封止材22の弾性率を、太陽電池セル1およびインターコネクタ4の表裏面全面を覆う第1の封止材23の弾性率よりも低い材料で構成することにより、太陽電池モジュール11の温度変化に伴ってインターコネクタ4の屈曲部33に集中する歪みを抑制し、インターコネクタ4の断線を防止し、太陽電池モジュール11の長期的な出力低下を抑制し、長期的な信頼性を向上させることができる。
また、太陽電池セル1およびインターコネクタ4の表裏面全面を覆う第1の封止材23の弾性率を、第2の封止材22よりも高い材料で構成することにより、ラミネート工程での封止材のラミネート装置への貼り付きを防止することができる。
実施の形態2.
以下に、本発明の実施の形態2の太陽電池モジュールについて、図面に基づいて詳細に説明する。
太陽電池セルの構成や、太陽電池モジュールの概略構成は実施の形態1と同じである。本発明の実施の形態2は、第2の封止材43の構成のみが実施の形態1と異なる。
図12は、太陽電池パネル17のラミネート前の分解斜視図である。上側が表面側である。太陽電池パネル17は、太陽電池アレイ8の受光面側を第2の表封止材41、第1の表封止材12、表面カバー材13で覆い、太陽電池アレイ8の裏面側を第2の裏封止材42、第1の裏封止材14、裏面カバー材15で覆うことで形成される。
第1の表封止材12と第1の裏封止材14は同じ第1の封止材料で構成される。第2の表封止材41と第2の裏封止材42は同じ第2の封止材料で構成される。第2の封止材料の弾性率は、第1の封止材料の弾性率よりも低い弾性率を有する。即ち、第2の封止材料は、第1の封止材料よりも柔らかい材料である。
図13は、本発明の実施の形態2の太陽電池パネル17のラミネート前の平面図であり、表面側から見た平面図である。表面カバー材13と封止材はほぼ透明な材料で構成されているので、太陽電池アレイ8は透過して視認できる。表面カバー材13は太陽電池アレイ8よりも広い面積を覆う。12 第1の表封止材12、第1の裏封止材14、裏面カバー材15は表面カバー材13よりも広い面積を覆う。第2の表封止材41、第2の裏封止材41は、縦方向、横方向共に、太陽電池アレイ8よりも大きく、表面カバー材よりも小さい大きさで攻勢される。第2の表封止材41、第2の裏封止材42は、表面カバー材よりも内側に端部を有する。第2の裏封止材42も透明な材料が使用される場合が多いが、図13では構成をわかりやすくするために第2の裏封止材42に斜線を引いてその構成範囲を示している。
図14は太陽電池パネル17のラミネート前の、ストリング5に平行な横方向の分解断面図である。ストリング5に平行な方向を横方向と呼ぶ。下側が表面側である。太陽電池パネル17は、表面側から、表面カバー材13、第1の表封止材12、第2の表封止材41、太陽電池アレイ8、第2の裏封止材42、第1の裏封止材14、裏面カバー材15の順に積層されて形成される。
第1の表封止材12、第1の裏封止材14、裏面カバー材15は、表面カバー材13より縦方向長さが長く形成され、横方向の両側で表面カバー材よりも外側まで延びる。
一方、第2の表封止材41、第2の裏封止材42は、表面カバー材13より横方向長さが短く形成され、横方向の両側で表面カバー材よりも内側に端部を有する。
この、大きさの関係は、ストリング5に垂直な方向でも同様である。ストリング5に垂直な方向を縦方向と呼ぶ。
図15は太陽電池パネル17のラミネート後の、ストリング5に平行な横方向の断面図である。下側が表面側である。
太陽電池アレイ8は第2の封止材43に覆われ、その周囲が第1の封止材23に覆われている。さらにその表面側に表面カバー材13が、裏面側に裏面カバー材15が接着されている。
第2の封止材43は、第2の表封止材41と第2の裏封止材42が加熱により流動化して冷却後に一体化したものである。第1の封止材23は、第1の表封止材12と第1の裏封止材14が加熱により流動化して冷却後に一体化したものである。
第2の封止材43は、表面カバー材13の端部より内側に端部を有する。一方、第1の封止材23は、表面カバー材13の端部より外側に端部を有し、第1の封止材23の端部は表面カバー材13より垂れ下がって、ラミネート台24に接している。
図16は、ラミネート後の太陽電池パネル17について、表面カバー材13の外形よりも外側にはみ出た第1の封止材23と裏面カバー材15の余剰部分を切り落とした状態を示す。
このように形成された太陽電池パネル17の周囲を補強用のフレーム16で囲んで、図11のような太陽電池モジュール11が形成される。
本発明の実施の形態2は、本発明の実施の形態1と同様に、封止材の弾性率について、2つの相反する課題を同時に解決することを目的とする。即ち、太陽電池アレイ8のインターコネクタ4の屈曲部33を弾性率の低い第2の封止材43で覆うことにより、屈曲部33の歪を抑制して温度変化による断線を抑制するとともに、その周囲を弾性率の高い第1の封止材23で覆うことにより、ラミネート工程での封止材のラミネート装置への貼り付きを防止することができる。
また、本発明の実施の形態2では、第2の封止材43は、太陽電池セル1およびインターコネクタ4の表裏面全面を覆う。このように構成することで、太陽電池セル1を弾性率が低く柔らかい第2の封止材43で覆うことができるので、ラミネート工程で太陽電池セル1の表裏面に局所的にかかる力を低減することができ、ラミネート工程での太陽電池セル1の破損を抑制することができる。
本発明の実施の形態2では、隣接する太陽電池セル1の裏面側電極とを屈曲部33を有するインターコネクタ4で接続する太陽電池モジュール11において、インターコネクタ4の屈曲部33を覆う第2の封止材43の弾性率を、太陽電池セル1およびインターコネクタ4の表裏面全面を覆う第1の封止材23の弾性率よりも低い材料で構成することにより、太陽電池モジュール11の温度変化に伴ってインターコネクタ4の屈曲部33に集中する歪みを抑制し、インターコネクタ4の断線を防止し、太陽電池モジュール11の長期的な出力低下を抑制し、長期的な信頼性を向上させることができる。
また、太陽電池セル1およびインターコネクタ4の表裏面全面を覆う第1の封止材23の弾性率を、第2の封止材43よりも高い材料で構成することにより、ラミネート工程での封止材のラミネート装置への貼り付きを防止することができる。
1 太陽電池セル
2 裏面側集電電極
3 裏面側接合電極
4 インターコネクタ
4a 裏面側領域
4b 表面側領域
5 ストリング
6 ヒートツール
8 太陽電池アレイ
9 横タブ線
10 出力タブ線
11 太陽電池モジュール
12 第1の表封止材
13 表面カバー材
14 第1の裏封止材
15 裏面カバー材
16 フレーム
17 太陽電池パネル
21 第2の裏封止材
22 第2の封止材
23 第1の封止材
24 ラミネート台
31 表面側接合電極
32 表面側接合電極
33 屈曲部
41 第2の表封止材
42 第2の裏封止材
43 第2の封止材

Claims (4)

  1. 表面側電極と裏面側電極とを有する複数の太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの前記表面側電極と隣接する前記太陽電池セルの前記裏面側電極とを接続する屈曲部を有するインターコネクタと、
    前記インターコネクタの屈曲部を覆う第2の封止材と、
    前記複数の太陽電池セルおよび前記インターコネクタの表裏面全面を覆い、前記第2の封止材よりも弾性率の高い材料で構成された第1の封止材と、
    表面側を覆う表面カバー材と
    を備えたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記第1の封止材が、前記表面カバー材の全面を覆うことを特徴とする
    請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2の封止材が、隣り合う前記太陽電池セルの間隔に相当する幅で前記屈曲部を覆うとともに、前記表面カバー材よりも内側に端部を有することを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第2の封止材が、前記複数の太陽電池セルおよびインターコネクタの表裏面全面を覆うとともに、前記表面カバー材よりも内側に端部を有することを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114050195A (zh) * 2021-10-13 2022-02-15 北京博瑞原子空间能源科技有限公司 一种柔性cic电池及其制备方法与应用

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