JP2016122563A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタの挿入力の低減を図りつつ、余分な作業を必要とすることなく単一のコネクタとして取り扱うことができて、コネクタ自体の大型化も回避することができる、新規な構造のコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタハウジング14に複数のキャビティ24が貫設されており、複数のキャビティ24内に電線端末に設けられた複数の端子金具26がそれぞれ収容配置されてなるコネクタ10において、コネクタハウジング14が少なくとも2つの分割体20,22によって構成されており、分割体20,22がキャビティ24の貫設方向に相互にスライド変位可能にスライド機構36,38を介して合体されている一方、2つの分割体20,22を、スライド方向で相互に離隔した第1ポジション52とスライド方向で相互に同位置となる第2ポジション54とに選択的に位置決め保持する保持機構40,42を備えているようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、コネクタハウジングに貫設された複数のキャビティに対して、電線端末に設けられた複数の端子金具がそれぞれ収容配置されてなるコネクタに関するものである。
従来から、自動車の電装系に用いられるワイヤハーネス等の端末には、コネクタハウジングに貫設された複数のキャビティに対して電線端末に設けられた複数の端子金具がそれぞれ収容配置されてなるコネクタが設けられており、電装系における機器間の接続が容易に為されるようになっている。
ところで、近年の車載電装品等の増加に伴い、多数の端子金具を有する所謂多極コネクタの使用も増加しつつある。このように、コネクタが有する端子金具の数が増加すると、かかるコネクタを相手側コネクタに接続する際に嵌合する端子数も増加し、コネクタの組み付けに際して要求される挿入力が大きくなる。その結果、作業者に過度の負担がかかると共に、十分な嵌合が為されずに半嵌合状態となるおそれもあった。
そこで、例えば特開平6−215830号公報(特許文献1)において、コネクタの一部を分割コネクタとし、コネクタ本体のハウジングに設けたスライド用ガイド孔に、分割コネクタのハウジングをスライド移行可能に挿通配置したものが提案されている。かかる構造によれば、相手側コネクタへの嵌合タイミングを、分割コネクタとコネクタ本体とで多段階に分割することができ、嵌合力の低減を図ることができる。
しかしながら、コネクタ本体のスライド用ガイド孔に分割コネクタを組み付ける構成では、コネクタを相手側コネクタに接続する際に、作業者が分割コネクタをスライド用ガイド孔に挿入装着する作業が煩雑となり作業性の悪化を招いていた。
また、コネクタ本体のハウジングに設けられたスライド用ガイド孔に対して、別体の分割コネクタのハウジングを組み付ける構成であることから、コネクタ本体のハウジングの大型化、ひいてはコネクタ自体の大型化が避けられず車両の省スペース化、小型化の要求に上手く対応できない場合があった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、コネクタの挿入力の低減を図りつつ、余分な作業を必要とすることなく単一のコネクタとして取り扱うことができて、コネクタ自体の大型化も回避することができる、新規な構造のコネクタを提供することにある。
本発明の第一の態様は、コネクタハウジングに複数のキャビティが貫設されており、該複数のキャビティ内に電線端末に設けられた複数の端子金具がそれぞれ収容配置されてなるコネクタにおいて、前記コネクタハウジングが少なくとも2つの分割体によって構成されており、該分割体が前記キャビティの貫設方向に相互にスライド変位可能にスライド機構を介して合体されている一方、前記2つの分割体を、スライド方向で相互に離隔した第1ポジションと前記スライド方向で相互に同位置となる第2ポジションとに選択的に位置決め保持する保持機構を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、コネクタハウジングを構成する少なくとも2つの分割体が、キャビティの貫設方向に相互にスライド変位可能にスライド機構を介して合体されていることから、単一のコネクタとして取り扱うことができる。それ故、コネクタを相手側コネクタへ装着する際には、従来の分割式のコネクタのようにコネクタ本体に分割コネクタを組み付ける作業が不要となり、取扱いが容易となる。
また、コネクタハウジングを構成する少なくとも2つの分割体が合体されており、保持機構により、相互に離隔した第1ポジションと相互に同位置となる第2ポジションに選択的に位置決め保持することができる。従って、2つの分割体を第1ポジションに位置決め保持した状態で、相手側コネクタへ組み付け作業を行うと、作業者は単一のコネクタとして一括で相手側コネクタへの組み付けを行いつつ、一部の端子金具を相手側の端子と嵌合させて挿入力の低減を図ることができる。続いて、保持機構による位置決め保持位置を第1ポジションから第2ポジションへ変更することで、残りの端子金具を相手側端子と嵌合させることができ、段階的な端子の嵌合による挿入力の低減を図ることができる。要するに、本態様では、コネクタの嵌合作業を、単一のコネクタのごとき簡素な取扱と、段階的な端子の嵌合を両立して為すことができるのである。
しかも、コネクタハウジングが少なくとも2つの分割体に分割されて合体されているに過ぎず、従来構造のようにコネクタ本体のハウジングの内部に分割コネクタのハウジングを挿通収容する空間を設ける必要がない。従って、コネクタ自体の大型化を回避しつつコンパクトな外形形状を維持することができる。
なお、コネクタハウジングを構成する分割体は、少なくとも2つあればよく、3つ以上であってもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記2つの分割体が相互に摺接する一対の摺接面の一方には、他方に向かって突出して前記スライド方向に延出するスライドリブが設けられている一方、前記一対の摺接面の他方には、前記スライド方向に延出して前記スライドリブがスライド自在に収容嵌合されるスライド溝が設けられており、前記スライドリブと前記スライド溝を含んで前記スライド機構が構成されているものである。
本態様によれば、2つの分割体を相互にスライド変位可能にしつつ合体させるスライド機構を、2つの分割体の摺接面間に設けることができ、コネクタ自体の一層のコンパクト化を図りつつ2つの分割体をスライド変位可能に合体させることができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記スライドリブと前記スライド溝の一方に嵌合突起が設けられており、前記スライドリブと前記スライド溝の他方に前記嵌合突起が嵌合される2つの嵌合凹部がスライド方向の前方と後方に離隔して設けられており、前記嵌合突起が前記後方に位置する前記嵌合凹部に嵌合した際に前記2つの分割体が前記第1ポジションに位置決め保持される一方、前記嵌合突起が前記前方に位置する前記嵌合凹部に嵌合した際に前記2つの分割体が前記第2ポジションに位置決め保持されるようになっており、前記嵌合突起と前記嵌合凹部を含んで前記保持機構が構成されているものである。
本態様によれば、スライドリブとスライド溝の一方に嵌合突起を設け、他方にスライド方向で離隔して嵌合突起が嵌合される2つの嵌合凹部を設ける簡単且つコンパクトな構造で、2つの分割体を第1ポジションと第2ポジションに選択的に位置決め保持する保持機構を構成することができる。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に記載のものにおいて、前記スライドリブと前記スライド溝の一方に前記嵌合突起がスライド方向の前方と後方に離隔して2つ設けられており、前記第1ポジションでは前記前方に位置する前記嵌合突起のみが前記後方に位置する嵌合凹部に嵌合し、前記第2ポジションでは2つの前記嵌合突起が2つの前記嵌合凹部にそれぞれ嵌合するものである。
本態様によれば、嵌合突起を2つ設けて、第1ポジションでは1つの嵌合突起が後方に位置する嵌合凹部に嵌合し、第2ポジションでは2つの嵌合突起が前方と後方に位置する2つの嵌合凹部にそれぞれ嵌合する。これにより、コネクタの全端子が相手方の端子と完全嵌合する第1ポジションを強固に保持して、コネクタと相手側コネクタとの接続安定性の保持を有利に図ることができる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、 前記2つの分割体のうち、少なくとも前記第1ポジションにおいて前記スライド方向で後方に位置する前記分割体には、前記分割体に把持突起が突設されているものである。
本態様によれば、少なくともスライド方向で後方に位置する分割体に把持突起が突設されていることから、分割体が第1ポジションで位置決め保持されたコネクタを相手側コネクタに装着した後、第1ポジションから第2ポジションへの変更を把持突起を押圧することでより容易且つスムーズに行うことができ、組み付け作業性の一層の向上を図ることができる。
なお、把持突起は、少なくとも第1ポジションでスライド方向で後方に位置する分割体に設けられていればよいが、全ての分割体に設けられていてもよく、これにより分割体の取り扱いが一層容易となりコネクタの組み付け作業性のさらなる向上を図ることができる。
本発明によれば、コネクタハウジングを構成する少なくとも2つの分割体が、キャビティの貫設方向に相互にスライド変位可能にスライド機構を介して合体されていることから、単一のコネクタとして取り扱うことができる。しかも、分割体が合体されており、保持機構により相互に離隔した第1ポジションと相互に同位置となる第2ポジションに選択的に位置決め保持できる。これにより、2つの分割体を第1ポジションに位置決め保持した状態で、相手側コネクタへ組み付け作業を行うことにより、先ず、一部の端子金具を相手側コネクタの端子と嵌合させることができる。続いて、保持機構による位置決め保持位置を第1ポジションから第2ポジションへ変更することで、残りの端子金具を相手側コネクタの端子と嵌合させることができ、段階的な端子の嵌合による挿入力することができる。加えて、コネクタハウジングが少なくとも2つの分割体に分割されて合体されているに過ぎず、従来構造の如きコネクタ本体のハウジングの内部に分割コネクタのハウジングを挿通収容する空間を設ける必要がないことから、コンパクトな外形形状を維持できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜6に、本発明の一実施形態としてのコネクタ10を示す。図1〜3に示されているように、コネクタ10は、複数の電線12と、複数の電線12の端末に設けられたコネクタハウジング14を含んで構成されている。そして、コネクタ10の前方側(図2中、左側)より、各種車載電装品と図示しない電線によって接続された相手側コネクタ16のコネクタハウジング18が嵌合されるようになっている(図3参照)。なお、理解を容易とするため、図1〜2では、複数の電線12について仮想線で示している一方、複数の電線12のうち1本の電線12については後述する電線端末に設けられた端子金具26を含めて仮想線で示している。また、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
コネクタハウジング14は、2つの分割体20,22によって構成されている。2つの分割体20,22はいずれも略ブロック形状とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。2つの分割体20,22の内部には、複数(一方の分割体20が4つ、他方の分割体22が2つ)のキャビティ24が貫通形成されている。具体的には、複数のキャビティ24は、2つの分割体20,22の前方及び後方に向かって開口する貫通孔により構成されている。そして、2つの分割体20,22に設けられた複数のキャビティ24にはそれぞれ、電線12の電線端末に設けられた端子金具26が後方側から挿入され、キャビティ24内の所定の位置に配設されるようになっている。ここで、端子金具26は、図1〜2に示されているように、一端側(図1〜2中、右側)において電線12の芯線28に加締め接続されている一方、他端側(図1〜2中、左側)には前後方向に開口する略角筒状の接続部30が設けられている。
2つの分割体20,22は、図1〜2に示されているように、キャビティ24の貫設方向(図1中、前後方向)に相互にスライド変位可能に後述するスライド機構を介して合体されている。具体的には、2つの分割体20,22の相互に摺接する一対の摺接面32,34には、スライド方向(図1〜3中、前後方向)に延出するスライド溝36とスライドリブ38が設けられており、スライド溝36とスライドリブ38を含んでスライド機構が構成されている。より詳細には、一方の分割体20の摺接面32には、略台形断面形状で前後方向の全長に亘って延び出すスライド溝36が設けられており、スライド溝36にはスライド方向(図1〜3中、前後方向)の前方と後方に離隔して側面視で略円形状の2つの嵌合凹部40が設けられている(図5参照)。一方、他方の分割体22の摺接面34には、略逆台形断面形状で前後方向の全長に亘って延び出すと共に対向する一方の分割体20の摺接面32に向かって突出するスライドリブ38が設けられている。スライドリブ38のスライド方向の前方には、嵌合凹部40に嵌合される略ドーム状の嵌合突起42が、一方の分割体20の摺接面32に向かって突設されている(図4,6参照)。そして、スライドリブ38がスライド溝36に収容嵌合されることにより、2つの分割体20,22が前後方向に対してスライド自在とされている。なお、この2つの分割体20,22は、後述する保持機構40,42により、2つの分割体20,22がスライド方向で相互に離隔した位置に位置決め保持された第1ポジション52(図1(a)参照)と、2つの分割体20,22がスライド方向で相互に同位置となる位置に位置決め保持された第2ポジション54(図1(b)参照)とに選択的に位置決め保持されるようになっている。
加えて、2つの分割体20,22の後面44の4辺の周縁部のうち一対の摺接面32,34に連接しない3辺の周縁部には、図1〜3に示されているように、周縁部の外方に向かって延出する略矩形平板状の把持突起46が設けられている。
相手側コネクタ16のコネクタハウジング18は略ブロック形状とされており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。相手側コネクタ16のコネクタハウジング18はコネクタ10のコネクタハウジング14に比べて大きく形成されている。相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の先端側(図2中、手前側)に開口形成された装着孔48に対してコネクタ10のコネクタハウジング14が収容嵌合されるようになっている。
また、図2〜3に示されているように、相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の奥壁50(図2中、奥側)には、図示しない複数のキャビティが貫通形成されている。具体的には、複数のキャビティは、コネクタハウジング18の奥壁50をコネクタ挿抜方向両側に開口する貫通孔により構成されている。そして、かかる複数のキャビティには、図示しない電線の電線端末に設けられた図示しないコネクタ端子が図2中の奥方から挿入され、複数のキャビティ内の所定の位置に配設されるようになっている。そして、コネクタ10と相手側コネクタ16が嵌合されることにより、端子金具26とコネクタ端子が相互に連結されて、かかるコネクタ10,16に電線を介して接続された各種車載電装品が相互に電気的に接続されるようになっている。
上述の如き構造とされたコネクタ10が、図2〜3に示されているように、相手側コネクタ16に嵌合される。より詳細には、先ず、図2に示されているように、スライドリブ38をスライド溝36に収容嵌合されることにより前後方向に対してスライド自在とされた2つの分割体20,22を、スライド方向で相互に離隔した第1ポジション52に位置決め保持する。ここで、第1ポジション52とは、嵌合突起42が後方に位置する嵌合凹部40に嵌合されることにより、2つの分割体20,22がスライド方向で相互に離隔した位置に位置決め保持されたポジションを言う。
次に、第1ポジション52に位置決め保持された2つの分割体20,22を、相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合する。これにより、一方の分割体20に配設された端子金具26が相手側コネクタ16に配設されたコネクタ端子と連結される。続いて、他方の分割体22を装着孔48に向かって押し込むことにより、他方の分割体22も相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合される。この結果、2つの分割体20,22は、スライド方向で相互に同位置となる第2ポジション54に位置決め保持される。ここで、第2ポジション54とは、嵌合突起42が前方に位置する嵌合凹部40に嵌合されることにより、2つの分割体20,22がスライド方向で相互に同位置となる位置に位置決め保持されたポジションを言う。このように、2つの分割体20,22を第1ポジション52と第2ポジション54とに選択的に位置決め保持する保持機構が、嵌合凹部40と嵌合突起42を含んで構成されているのである。この結果、他方の分割体22に設けられた端子金具26が相手側コネクタ16のコネクタ端子と連結されることにより、コネクタ10と相手側コネクタ16が嵌合されるようになっている。
上述の如き構造の本実施形態のコネクタ10によれば、コネクタハウジング14を構成する2つの分割体20,22が、スライド機構36,38を介して合体されている。しかも、2つの嵌合凹部40と嵌合突起42によって2つの分割体20,22を第1ポジション52と第2ポジション54とに選択的に位置決め保持できるようになっていることから、単一のコネクタとして取り扱うことができる。それ故、コネクタ10を相手側コネクタ16へ装着する際に、従来の分割式のコネクタの如きコネクタ本体に複数の分割コネクタをそれぞれ組み付けるといった作業が不要となることから、取扱いが容易とできる。
また、コネクタ10を相手側コネクタ16へ装着する際に、先ず、2つの分割体20,22が、スライド方向で相互に離隔した第1ポジション52に位置決め保持した状態で、相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合される。これにより、一方の分割体20に設けられた端子金具26のみが相手側コネクタ16のコネクタ端子と連結されることから、挿入力の低減を図ることができる。続いて、かかる状態で、他方の分割体22を装着孔48に向かって押し込むことにより、他方の分割体22も相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合される。これにより、他方の分割体22に設けられた端子金具26のみが相手側コネクタ16のコネクタ端子と連結されることから、挿入力の低減を図ることができる。かかる状態で、2つの分割体20,22は、スライド方向で相互に同位置となる第2ポジション54に位置決め保持されている。
以上のように、本実施形態では、コネクタ10,16の嵌合作業を、単一のコネクタのごとき簡素な取扱と、段階的な嵌合による挿入力の低減を両立して為すことができるのである。さらに、本実施形態では、ココネクタ10のコネクタハウジング14が2つに分割されて合体されているに過ぎないことから、従来構造のようにコネクタ本体のハウジングの内部に分割コネクタのハウジングを挿通収容する空間を設ける必要がない。それ故、コネクタ10自体の大型化を回避しつつコンパクトな外形形状を維持することができる。
また、本実施形態では、2つの分割体20,22を相互にスライド変位可能にしつつ合体させるスライド機構と、2つの分割体を第1ポジション52と第2ポジション54に選択的に位置決め保持する保持機構が、2つの分割体の一対の摺接面32,34間に設けられている。それ故、コネクタ10自体のコンパクト化を図りつつ、2つの分割体をスライド変位可能に合体させると共に2つのポジション52,54、に選択的に位置決め保持することができる。
加えて、2つの分割体20,22に把持突起46が突設されている。これにより、コネクタ10を相手側コネクタ16へ装着する際に、先ず、第1ポジション52に位置決め保持した2つの分割体20,22を、相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合する作業を、把持突起46を押圧することでより容易且つスムーズに行うことができる。さらに、かかる状態で、他方の分割体22の把持突起46を装着孔48に向かって押圧することにより、他方の分割体22を相手側コネクタ16のコネクタハウジング18の装着孔48に収容嵌合する作業をも、容易且つスムーズに行うことができるようになっている。
次に、図7を用いて、本発明の他方の分割体22の他の態様について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。本実施形態は、上記実施形態に比べて、他方の分割体56の嵌合突起42がスライド方向(図7中、左右方向)の前方と後方に離隔して2つ設けられている点に関して、上記実施形態と異なる実施形態を示すものである。
より詳細には、第1ポジション52では前方(図7中、左方)に位置する嵌合突起42のみが後方(図5中、左方)に位置する嵌合凹部40に嵌合し、第2ポジション54では2つの嵌合突起42が2つの嵌合凹部40にそれぞれ嵌合するのである。これにより、コネクタ10の全端子金具26が相手側コネクタ16のコネクタ端子と完全嵌合する第2ポジション54を強固に保持して、コネクタ10と相手側コネクタ16との接続安定性の保持を有利に図ることができるのである。
続いて、図8〜9を用いて、本発明の2つの分割体20,22の別の態様について詳述するが、図1〜6に示す上述の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上述の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。本実施形態は、上述の実施形態に比べて、一方の分割体58のスライド溝60の形状と他方の分割体62のスライドリブ64の形状が異なっている点に関して、上述の実施形態と異なる実施形態を示すものである。
より詳細には、一方の分割体58のスライド溝60が、一方の分割体58の前端部から後方に向かって延び出すと共に、中間部分から上方に向かって上端部まで延び出すように形成されている(図8参照)。一方、他方の分割体62のスライドリブ64は、中間部分において側面視で略矩形状に形成されている(図9参照)。すなわち、本実施形態では、第1ポジション52が、他方の分割体62のスライドリブ64を一方の分割体58のスライド溝60に上方から挿し入れて構成するようになっている点が上述の実施形態と異なっている。以上のように、本実施形態においても、コネクタハウジング14が2つの分割体58,62によって構成されていると共に、スライド機構60,64と保持機構40,42を備えて構成されていることは上述の実施形態と変わらないことから、上述の実施形態と同様の効果を得ることができるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、コネクタハウジング14を構成する分割体20,22は2つであったが、3つ以上であってもよい。また、上記実施形態では、把持突起46は、2つの分割体20,22に設けられていたが、少なくとも第1ポジション52でスライド方向で後方に位置する他方の分割体22に設けられていればよい。これにより、分割体20,22の取り扱いが一層容易となりコネクタ10の組み付け作業性のさらなる向上を図ることができる。
上記実施形態では、一方の分割体20の摺接面32にスライド溝36が設けられる一方、他方の分割体22の摺接面34にスライドリブ38が設けられていたが、逆でもよい。また、スライド溝36に嵌合凹部40が設けられる一方、スライドリブ38に嵌合突起42が設けられていたが、これも逆でもよい。また、スライド溝36,スライドリブ38,嵌合凹部40,嵌合突起42や把持突起46の形状は例示のものに限定されず、同一の機能を奏し得るものであれば、任意の形状が採用可能である。
10:コネクタ、14:コネクタハウジング、20,58:一方の分割体、22,56,62:他方の分割体、24:キャビティ、26:端子金具、32:摺接面、34:摺接面、36,60:スライド溝(スライド機構)、38,64:スライドリブ(スライド機構)、40:嵌合凹部(保持機構)、42:嵌合突起(保持機構)、46:把持突起、52:第1ポジション、54:第2ポジション
Claims (5)
- コネクタハウジングに複数のキャビティが貫設されており、該複数のキャビティ内に電線端末に設けられた複数の端子金具がそれぞれ収容配置されてなるコネクタにおいて、
前記コネクタハウジングが少なくとも2つの分割体によって構成されており、該分割体が前記キャビティの貫設方向に相互にスライド変位可能にスライド機構を介して合体されている一方、
前記2つの分割体を、スライド方向で相互に離隔した第1ポジションと前記スライド方向で相互に同位置となる第2ポジションとに選択的に位置決め保持する保持機構を備えていることを特徴とするコネクタ。 - 前記2つの分割体が相互に摺接する一対の摺接面の一方には、他方に向かって突出して前記スライド方向に延出するスライドリブが設けられている一方、前記一対の摺接面の他方には、前記スライド方向に延出して前記スライドリブがスライド自在に収容嵌合されるスライド溝が設けられており、前記スライドリブと前記スライド溝を含んで前記スライド機構が構成されている請求項1に記載のコネクタ。
- 前記スライドリブと前記スライド溝の一方に嵌合突起が設けられており、前記スライドリブと前記スライド溝の他方に前記嵌合突起が嵌合される2つの嵌合凹部がスライド方向の前方と後方に離隔して設けられており、前記嵌合突起が前記後方に位置する前記嵌合凹部に嵌合した際に前記2つの分割体が前記第1ポジションに位置決め保持される一方、前記嵌合突起が前記前方に位置する前記嵌合凹部に嵌合した際に前記2つの分割体が前記第2ポジションに位置決め保持されるようになっており、前記嵌合突起と前記嵌合凹部を含んで前記保持機構が構成されている請求項2に記載のコネクタ。
- 前記スライドリブと前記スライド溝の一方に前記嵌合突起がスライド方向の前方と後方に離隔して2つ設けられており、前記第1ポジションでは前記前方に位置する前記嵌合突起のみが前記後方に位置する嵌合凹部に嵌合し、前記第2ポジションでは2つの前記嵌合突起が2つの前記嵌合凹部にそれぞれ嵌合する請求項3に記載のコネクタ。
- 前記2つの分割体のうち、少なくとも前記第1ポジションにおいて前記スライド方向で後方に位置する前記分割体には、前記分割体に把持突起が突設されている請求項1〜4の何れか1項に記載のコネクタ。
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