JP2016122003A - 欠陥検出回路及びフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレキシブル・プローブ・チップ中のフレキシブル基板上の電気的パス中の電気的な不連続を検出する。
【解決手段】フレキシブル・プローブ・チップ用の欠陥検出回路には、フレキシブル基板202上に導電性欠陥検出トレース210があり、これは、欠陥検出トレース210中に電気的不連続が存在するか判定できる欠陥検出部240に接続される。欠陥検出部240には、不連続が検出され、よって、フレキシブル・プローブ・チップ200をユーザのDUTに半田付けすべきではないとユーザに指示するためのライトのような欠陥インジケータもあって良い。欠陥検出部240は、欠陥検出トレースのインピーダンスが変化したかどうか調査するか、又は、欠陥検出トレース210の第1ノード220から他方の端部である第2ノード230までの電圧の低下を調査することによって、欠陥検出トレース210中に不連続があるかを判定しても良い。
【選択図】図2
【解決手段】フレキシブル・プローブ・チップ用の欠陥検出回路には、フレキシブル基板202上に導電性欠陥検出トレース210があり、これは、欠陥検出トレース210中に電気的不連続が存在するか判定できる欠陥検出部240に接続される。欠陥検出部240には、不連続が検出され、よって、フレキシブル・プローブ・チップ200をユーザのDUTに半田付けすべきではないとユーザに指示するためのライトのような欠陥インジケータもあって良い。欠陥検出部240は、欠陥検出トレースのインピーダンスが変化したかどうか調査するか、又は、欠陥検出トレース210の第1ノード220から他方の端部である第2ノード230までの電圧の低下を調査することによって、欠陥検出トレース210中に不連続があるかを判定しても良い。
【選択図】図2
Description
本発明は、試験測定装置のプローブ用のプローブ・チップに関し、特に、フレキシブル回路が組み込まれたプローブ・チップに関する。
テクトロニクス社が製造及び販売するMSO/DPO70000シリーズ・オシロスコープのいずれかのような試験測定装置のユーザは、被試験デバイス(DUT)を測定装置の入力端子にプローブで接続する。検査されるDUT回路の物理的なサイズが減少し、回路中の検査される電気部品の密度が増加しているので、ユーザにとって、物理的にプローブ・チップを接続するために受け入れ可能な回路上のスペースを見つけるのが益々困難になっている。加えて、信号データ・レートが絶えず増加し、回路中の動作信号電圧レベルが低くなっていく全般的な傾向によって、プローブの設計者には、著しい技術的な困難が生じている。帯域幅、ノイズ耐性及び感度のような性能の要求に合致させるため、テクトロニクス社が製造及び販売するP7600シリーズ・プローブのようなプローブは、典型的には、DUTからの測定された信号を伝達する高性能同軸ケーブルを組み込んだプローブ・チップを使用している。しかし、このタイプの高性能同軸ケーブルは比較的高価で、これによって、このタイプの従来のケーブルを用いたプローブ・チップ(以下、「同軸ベース・プローブ・チップ」)の購入価格が高くなる。
同軸ベース・プローブ・チップの利用の代替の1つには、測定された信号を伝達するフレキシブル回路を組み込んだプローブ・チップ(以下、「フレックス回路プローブ・チップ」又は「フレキシブル・プローブ・チップ」)を代わりに利用するものがある。同軸ベース・プローブ・チップではなくて、フレキシブル・プローブ・チップを利用する利点は、プローブ・チップのコスト低減に加えて、ユーザが、かれらのDUT上にプローブ・チップを配置するのが一層自由になることである。フレックス回路プローブ・チップによって、ユーザは、従来の同軸ベース・プローブ・チップで通常必要となる垂直の空き領域をふさぐであろう回路上の部品の周辺で、プローブ・チップを曲げることが可能となる。しかし、フレキシブル回路の生来の柔軟性は、この利用において、損失の原因にもなり得る。この屈曲のため、フレックス回路プローブ・チップは、通常の使用中は持ちこたえるが、フレックス回路プローブ・チップは、利用可能な寿命が限られ、ついには摩滅するであろう。フレックス回路プローブ・チップの寿命は、屈曲の過酷さと、それが受ける屈曲サイクルの回数に依存する。
フレックス回路プローブ・チップは、同軸ベース・プローブ・チップに比較して、コストが著しく低いため、フレックス回路プローブ・チップの限られた寿命は、耐用期間のプローブ・コスト全体の観点からは、ユーザにとって大きな問題ではないかもしれない。なぜなら、フレックス回路プローブ・チップは、基本的に「摩滅」アイテムとなっていて、これは、定期的で予防的なメンテナンス・インターバルでユーザが交換でき、また、従来の同軸ベース・プローブ・チップ1個のコスト未満で、フレックス回路プローブ・チップをいくつか購入できるためである。
「差動プローブ」の製品紹介サイト、テクトロニクス、[online]、[2015年12月22日検索]、インターネット<http://jp.tek.com/differential-probe-low-voltage>
しかし、フレックス回路プローブ・チップに残る潜在的な問題は、プローブ・チップをDUTに取り付ける工程に関係している。DUTとプローブ・チップ間に良好な電気的接触を形成し、測定される信号の忠実性を良好に維持するため、ユーザは、典型的には、適切な位置にプローブ・チップを半田付けすることによって、プローブ・チップを彼らの回路に取り付ける。ユーザの回路の密度が絶えず増加し、これら回路中に使用される部品のサイズが絶えず小さくなっていくため、適切な位置にプローブ・チップを半田付けするには、高いスキルと、正確さと、辛抱強さとを要求される困難な作業となり得る。ユーザは、プローブ・チップを適切な位置に半田付けするのに、数時間、又は、数日さえ費やすことがあり得る。ユーザの時間と努力のこの潜在的に猛烈な投資のため、フレックス回路プローブ・チップを適切な位置に半田付けするのに時間を費やし、実際に信号を測定しようとした後になって初めて、プローブ・チップが既に摩滅しており、もはや機能していないことを発見するというのでは、ユーザにとって、極めて問題である。
本発明の実施形態は、従来のこれら及び他の制約を解決しようとするものである。
フレキシブル・プローブ・チップ用の欠陥検出回路は、フレキシブル基板上に1つ以上の導電性欠陥検出トレースを含む。これら欠陥検出トレースは、欠陥検出トレース中に電気的な不連続があるか判定(determine:判断、決定)できる欠陥検出部に接続される。欠陥検出部は、不連続が検出されたことをユーザに示すライトのような欠陥インジケータを有しても良い。欠陥検出部は、例えば、欠陥検出トレースのインピーダンスが変化したかどうかを調べるか、又は、欠陥検出トレースの一端から他端までの電圧の落ち込み(ドロップ)を調べることによって、欠陥検出トレースに不連続があることを判定しても良い。
本発明の概念1は、試験測定装置用のプローブに接続可能なフレキシブル・プローブ・チップ用の欠陥検出回路であって、この欠陥検出回路は、
フレキシブル基板と
第1端点及び第2端点を有する電気的パスとして、そのフレキシブル基板上に配置される少なくとも1つの導電性トレースと、
上記第1端点及び上記第2端点間に電気的に結合され、上記電気的パス中の電気的不連続を検出するよう構成される欠陥検出部と
を具えている。
フレキシブル基板と
第1端点及び第2端点を有する電気的パスとして、そのフレキシブル基板上に配置される少なくとも1つの導電性トレースと、
上記第1端点及び上記第2端点間に電気的に結合され、上記電気的パス中の電気的不連続を検出するよう構成される欠陥検出部と
を具えている。
本発明の概念2は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記フレキシブル基板は、フレックス回路を更に有している。
本発明の概念3は、上記概念2の欠陥検出回路であって、このとき、上記フレックス回路は、単一の導電層を有している。
本発明の概念4は、上記概念2の欠陥検出回路であって、このとき、上記フレックス回路は、最上部(top)導電層及び底部(bottom)導電層を有する多層フレックス回路から構成される。
本発明の概念5は、上記概念4の欠陥検出回路であって、このとき、少なくとも1つの上記導電性トレースは、
上記最上部導電層上に配置された第1トレースと、
上記底部導電層上に配置された第2トレースと、
上記第1トレース及び上記トレース間に電気的に結合される少なくとも1つのビア(via)と
を有している。
上記最上部導電層上に配置された第1トレースと、
上記底部導電層上に配置された第2トレースと、
上記第1トレース及び上記トレース間に電気的に結合される少なくとも1つのビア(via)と
を有している。
本発明の概念6は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥検出部は、上記フレキシブル基板上に配置される。
本発明の概念7は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥検出部は、上記プローブ中に配置される。
本発明の概念8は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥検出部は、上記試験測定装置中に配置される。
本発明の概念9は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥検出部は、マイクロプロセッサを有している。
本発明の概念10は、上記概念1の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥検出部は、ユーザへの上記電気的不連続の指示を生成するよう構成される欠陥インジケータを有している。
本発明の概念11は、上記概念10の欠陥検出回路であって、このとき、上記指示は、視覚的指示を含む。
本発明の概念12は、上記概念11の欠陥検出回路であって、このとき、上記欠陥インジケータは、発光ダイオードを有する。
本発明の概念13は、上記概念11の欠陥検出回路であって、このとき、上記視覚的指示は、上記試験測定装置の表示スクリーン上に表示されるメッセージを含む。
本発明の概念14は、上記概念10の欠陥検出回路であって、このとき、上記指示は、聴覚的指示を含む。
本発明の概念15は、上記概念10の欠陥検出回路であって、このとき、上記指示は、触覚型(haptic)指示を含む。
本発明の概念16は、試験測定装置用のフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥を検出する方法であって、この方法は、
上記フレキシブル・プローブ・チップの一部分を横断する電気的パス中の物理的不連続を検出する処理を具えている。
上記フレキシブル・プローブ・チップの一部分を横断する電気的パス中の物理的不連続を検出する処理を具えている。
本発明の概念17は、上記概念16の方法であって、このとき、物理的不連続を検出する処理は、上記電気的パスのインピーダンスが、選択可能な範囲外にあることを検出する処理を有している。
本発明の概念18は、上記概念16の方法であって、このとき、物理的不連続を検出する処理は、
上記電気的パスの第1ノードに第1電圧を加える処理と、
上記電気的パスの第2ノードにおいて第2電圧を測定する処理と、
上記第2電圧を上記第1電圧に対して比較する処理と、
上記第2電圧と上記第1電圧間の差が、選択可能なしきい値を超えるか判定する処理と
を有している。
上記電気的パスの第1ノードに第1電圧を加える処理と、
上記電気的パスの第2ノードにおいて第2電圧を測定する処理と、
上記第2電圧を上記第1電圧に対して比較する処理と、
上記第2電圧と上記第1電圧間の差が、選択可能なしきい値を超えるか判定する処理と
を有している。
本発明の概念19は、上記概念16の方法であって、
検出された上記物理的不連続をユーザに警告する処理を更に具えている。
検出された上記物理的不連続をユーザに警告する処理を更に具えている。
本発明の概念20は、上記概念19の方法であって、このとき、検出された上記物理的不連続をユーザに警告する処理は、発光ダイオードの状態を変化させる処理を有している。
図1は、DUT上の信号を検査するための典型的なシステムを描いている。オシロスコープのような試験測定装置100は、プローブ110に接続される。プローブ110には、フレキシブル・プローブ・チップ130に接続されるプローブ・チップ・コネクタ120がある。フレキシブル・プローブ・チップ130は、典型的には、被試験回路の一部分上の適切な場所に半田付されることによって、DUT140に接続される。試験測定装置100は、プローブ110とフレキシブル・プローブ・チップ130に電力と制御信号を供給しても良い。フレキシブル・プローブ・チップ130とプローブ110は、DUT上の検査される信号を、分析のために、試験測定装置100へ伝達する。
図2は、本発明の実施形態によるフレキシブル・プローブ・チップ200へ接続できるプローブ・チップ・コネクタ270の斜視図である。フレキシブル・プローブ・チップ200は、非導電性のフレキシブル基板202をベースとしている。導電性トレース210が、フレキシブル基板202上に形成される。フレキシブル基板202及び導電性トレース210は、既知の材料及びプロセスを用いて製造されるフレキシブル回路で良い。例えば、導電性トレース210は、銅、銅合金、銀又は他の導電性材料から生成しても良く、また、フレキシブル基板202は、ポリエステル、又は、好ましくは、カプトン(登録商標)のようなポリイミドの如きフレキシブル・プラスチックの一種から生成しても良い。絶縁材料の層(図示せず)を、導電性トレース210を覆うように貼り付けても良い。フレキシブル・プローブ・チップ200をDUTに半田付けするための導電性装着ポイント250や、信号調整回路260のような付加的な回路も、フレキシブル基板202上に配置して良い。フレキシブル・プローブ・チップ200は、DUT上のプローブされた信号を、導電性装着ポイント250から信号調整回路260を介してプローブ・チップ・コネクタ270へと伝達するよう構成される追加の導電性トレース(図示せず)を有していても良い。フレキシブル・プローブ・チップ200は、プローブ・チップ・コネクタ270からフレキシブル・プローブ・チップ200上の種々の電気部品へ電力と制御信号を伝達するよう構成される別の導電性トレース(図示せず)も有していて良い。
導電性トレース、つまり、欠陥検出トレース210は、第1端点、つまりノード220と、第2端点、つまりノード230との間の電気的パスを提供する。トレースは、例えば、50〜100オームの範囲の、そして、より好ましくは、75〜80オームの間のインピーダンスで形成されると良い。図2に描かれた実施形態では、欠陥検出トレース210は、フレキシブル・プローブ・チップ200の長さにほぼ沿って通り、長く伸びた「U」型を形成している。欠陥検出部240は、端点220、230間に電気的に結合される。欠陥検出部240は、欠陥検出トレース210で形成される電気的パス中の電気的連続性を検出又は測定するよう構成又は設定される。
通常の使用中、ユーザは、フレキシブル・プローブ・チップ200を繰り返し屈曲させるであろう。フレキシブル基板202の生来の薄さ(典型的には、12マイクロメータから125マイクロメータ)のために、この屈曲は、概して、フレキシブル・プローブ・チップ200の長手軸(longitudinal axis)と直角な軸の周りを回る。そこで、本発明のいくつかの実施形態では、欠陥検出トレース210がこの屈曲の軸を横断し、よって、フレキシブル・プローブ・チップ200が曲げられたときに、物理的変形にさらされる。繰り返し又は激しい屈曲の後、欠陥検出トレース210は、ついには電気的な不連続が現れるだろう。即ち、欠陥検出トレース210は、オープン(電気的パスの切断)が現れるか、もし完全なオープンでないなら、少なくとも測定可能なインピーダンスの変化が現れる可能性が高い。いくつかの実施形態では、欠陥検出トレース210が、数十から数百の間の屈曲サイクルの後に不連続を発現するように形成される。
欠陥検出部240は、欠陥検出トレース210中の任意の1ポイント又は複数ポイントにおいて不連続があるかどうか検出する。いくつかの実施形態では、欠陥検出トレース210のインピーダンスが許容範囲外かどうか、欠陥検出部240が判定することによって不連続を検出する。別の実施形態では、第1端点220に電圧を印加し、第2端点230で電圧を測定し、測定された電圧を印加した電圧に対して比較し、これら電圧間の差が選択可能なしきい値を超えたかどうか判定することによって、欠陥検出部240が不連続を検出する。いくつかの実施形態では、欠陥検出部240が、マイクロプロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、ディスクリート回路、又はこれらの任意の組み合わせを含んでも良い。
欠陥検出部240は、実現手段によって、異なる検出方法を利用しても良い。いくつかの実施形態では、欠陥検出部240が、欠陥検出トレース210のDC抵抗を求めても良い。こうした実施形態は、回りくどくなく、比較的実現が容易である。別の実施形態では、ACインダクタンスを求めても良い。こうした実施形態では、欠陥検出トレースの一端がACグラウンドに短絡される。第3の実施形態では、欠陥検出部240が、欠陥検出トレース210のAC静電容量を求めても良い。こうした実施形態では、欠陥検出トレースの一端をオープン回路として残しておく。AC静電容量の方法は、実現するのに他のものよりも多くの回路を必要とするが、欠陥又は不連続が生じた欠陥検出トレース上の位置を大凡検出できるという機能を含む。最後に、欠陥検出部240が、時間領域反射率測定法(TDR)を利用しても良い。こうした技術を利用することで、欠陥検出部は、欠陥又は不連続の位置を正確に求めることができるのに加えて、欠陥の酷さも概算できる。しかし、TDRシステムは、ハードウェア及びソフトウェアのコストの点から、実現するのが比較的高価なことがある。
いくつかの実施形態では、欠陥検出部240が欠陥検出トレース210で形成される電気的パス中に不連続又は他の欠陥を検出すると、欠陥検出部240が欠陥の指示をユーザに提供するように更に構成される。ユーザに提供されるこの指示は、ライトのような視覚的指示、ビーッという音のような聴覚的指示又は振動のような触覚型指示としても良い。いくつかの実施形態によれば、不連続が検出されたとき、欠陥検出部240は、フレキシブル・プローブ・チップ200上に配置されたもののような発光ダイオード(LED)の状態の状態を変更することによって、ユーザにその欠陥を警告する。例えば、欠陥検出部240は、LEDをオンにするか、又は、LEDの色を、例えば、緑から赤に変化させ、欠陥が存在することを指示するようにしても良い。別の実施形態では、欠陥検出部240が、欠陥検出信号をフレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ270に供給するよう構成されても良い。こうした欠陥検出信号は、続いて、装着されたプローブを介して、装着された試験測定装置へと伝達され、欠陥指示として、試験測定装置の表示スクリーン上に表示されるメッセージを生成するのに利用されるようにしても良い。
欠陥検出トレースは、無数の形状で形成されて良い。図3A〜3Cは、フレキシブル・プローブ・チップ300、302、304が異なるパスで形成された欠陥検出トレース310、312、314をそれぞれ有するフレキシブル・プローブ・チップ300、302、304を描いている。フレキシブル・プローブ・チップ300、302、304のそれぞれにおいて、欠陥検出トレース310、312、314は、それぞれ端点320、330の間に形成される。欠陥検出部340も、端点320、330の間に結合される。図3Aの欠陥検出トレース310は、概して、長く伸びたループから形成される。図3Bの欠陥検出トレース312は、概して、いくつかの蛇行ループから形成される。図3Cの欠陥検出トレース314は、くし形である。もちろん、他のレイアウト及び形状の欠陥検出トレースが可能である。好ましくは、欠陥検出トレースは、典型的な使用中に、最も大きな変形を受けそうなフレキシブル・プローブ・チップの領域を横断して構成される。例えば、欠陥検出トレース310、312、314は、最も屈曲しそうなフレキシブル・プローブ・チップ300、302、304の領域を横断している。これによって、欠陥検出トレースに、検出可能な電気的な不連続を一層発現し易くできる。
欠陥検出トレースは、多層フレックス回路中のようなフレキシブル基板の1つよりも多い層上に形成されても良い。図4は、本発明の実施形態による多層フレキシブル・プローブ・チップ400の断面図の一部を示している。フレキシブル・プローブ・チップ400において、中央導電層414は、非導電性フレキシブル基板層416、418の間で薄い層を形成している。最上部(top)導電層410には、導電性トレース450、452があり、底部(bottom)導電層412には、導電性トレース460がある。図4に描かれた実施形態では、最上部及び底部導電層410、412は、それぞれ非導電性層422、424で覆われている。最上部(top)層上の導電性トレース450は、導電性ビア(VIA)470によって、底部(bottom)層上の導電性トレース460に接続されている。このようにして、導電性トレース450、452、460と、導電性ビア470、480とは、全体として、第1端点、つまり、ノード420と、第2端点、つまり、ノード430との間の電気的パスを形成する。もちろん、欠陥検出トレース450、452、460は、多層フレックス回路の任意の導電層上に任意の形状で形成されて良く、異なる層上に異なるパスをとって良い。
次に、欠陥検出部440は、端点420、430の間に結合されて良く、これらは、いくつかの実施形態では、電気デバイスを実装(mount)するのに適したパッドでも良い。欠陥検出部440は、単一の電気部品としても良いし、又は、複数部品の組み合わせとしても良く、そして、端点420、430に直接的又は間接的に結合されても良い。欠陥検出部440は、導電性トレース450、452、460と導電性ビア470、480とによって形成されるループのような電気的パス中における切断又はインピーダンス変化のような不連続を検出するよう構成又は設定される。
好ましい実施形態では、中央導電層414が、ユーザのDUTから装着されたプローブ(図示せず)へとプローブされた信号を伝達する導電性トレース(図示せず)を含んでも良い。多層フレキシブル回路においては、最も外側の層が、フレキシブル回路の屈曲による変形の最大量を受ける傾向にあるだろう。従って、フレキシブル・プローブ・チップ400の内部導電層414上にプローブされた信号のトレースを配置し、最外部の導電層410、412上に欠陥検出トレース(導電性トレース450、452、460)を設けることによって、欠陥検出部440によって検出された任意の不連続が、概して、フレキシブル・プローブ・チップ400が間もなく危うくなり、使用すべきでなくなるという早期の警戒をユーザに提供することになろう。
上述の実施形態において、欠陥検出部は、物理的にフレキシブル・プローブ・チップ自身に設けられている。しかし、別の実施形態では、物理的に、装着されるプローブ、又は、装着される試験測定装置に設けられても良い。図5Aは、プローブ510が、プローブ・コネクタ552を介して試験測定装置550に接続可能な実施形態を示す。フレキシブル・プローブ・チップ500は、プローブ510に接続可能であり、2つの端点504、506間に形成された欠陥検出トレース502を有している。欠陥検出部540は、物理的にプローブ510中に設けられ、そして、フレキシブル・プローブ・チップ500が、プローブ510の一部分であるフレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ512に接続されたときに、端点504、506間に結合される。このようにして、フレキシブル・プローブ・チップ500がフレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ512に接続されたときに、欠陥検出部は、欠陥検出トレース502中に不連続又は欠陥状態があるかどうか判定(determine)できる。
同様に、図5Bは、もう1つ別の実施形態を示し、これにおいて、フレキシブル・プローブ・チップ500は、フレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ512を介してプローブ511に接続可能な端点504、506間に欠陥検出トレース502を有する。プローブ511は、プローブ・コネクタ553を介して、試験測定装置551に接続可能である。欠陥検出部540は、物理的に試験測定装置551中に設けられ、フレキシブル・プローブ・チップ500、プローブ511及び試験測定装置551が共に接続されたときに、端点502、504間に結合される。
説明の都合上、本発明の具体的な実施形態を図示し、説明してきたが、本発明の要旨と範囲から離れることなく、種々の変更を行うことができる。従って、本発明は、添付の請求項によるようなものを除いて、限定されるべきではない。
100 試験測定装置
110 プローブ
120 プローブ・チップ・コネクタ
130 フレキシブル・プローブ・チップ
140 DUT
200 フレキシブル・プローブ・チップ
202 非導電性フレキシブル基板
210 導電性トレース
220 第1端点(ノード)
230 第2端点(ノード)
240 欠陥検出部
250 導電性装着ポイント
260 信号調整回路
270 プローブ・チップ・コネクタ
300 フレキシブル・プローブ・チップ
302 フレキシブル・プローブ・チップ
304 フレキシブル・プローブ・チップ
310 欠陥検出トレース
312 欠陥検出トレース
314 欠陥検出トレース
320 第1端点(ノード)
330 第2端点(ノード)
340 欠陥検出部
400 多層フレキシブル・プローブ・チップ
410 最上部導電性層
412 底部導電性層
414 中央導電性層
416 非導電性フレキシブル基板 層
418 非導電性フレキシブル基板 層
420 第1端点(ノード)
422 非導電性層
424 非導電性層
430 第2端点(ノード)
440 欠陥検出部
450 欠陥検出トレース
452 欠陥検出トレース
460 欠陥検出トレース
470 導電性ビア
480 導電性ビア
500 フレキシブル・プローブ・チップ
502 欠陥検出トレース
504 端点(ノード)
506 端点(ノード)
510 プローブ
511 プローブ
512 フレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ
540 欠陥検出部
550 試験測定装置
551 試験測定装置
552 プローブ・コネクタ
553 プローブ・コネクタ
110 プローブ
120 プローブ・チップ・コネクタ
130 フレキシブル・プローブ・チップ
140 DUT
200 フレキシブル・プローブ・チップ
202 非導電性フレキシブル基板
210 導電性トレース
220 第1端点(ノード)
230 第2端点(ノード)
240 欠陥検出部
250 導電性装着ポイント
260 信号調整回路
270 プローブ・チップ・コネクタ
300 フレキシブル・プローブ・チップ
302 フレキシブル・プローブ・チップ
304 フレキシブル・プローブ・チップ
310 欠陥検出トレース
312 欠陥検出トレース
314 欠陥検出トレース
320 第1端点(ノード)
330 第2端点(ノード)
340 欠陥検出部
400 多層フレキシブル・プローブ・チップ
410 最上部導電性層
412 底部導電性層
414 中央導電性層
416 非導電性フレキシブル基板 層
418 非導電性フレキシブル基板 層
420 第1端点(ノード)
422 非導電性層
424 非導電性層
430 第2端点(ノード)
440 欠陥検出部
450 欠陥検出トレース
452 欠陥検出トレース
460 欠陥検出トレース
470 導電性ビア
480 導電性ビア
500 フレキシブル・プローブ・チップ
502 欠陥検出トレース
504 端点(ノード)
506 端点(ノード)
510 プローブ
511 プローブ
512 フレキシブル・プローブ・チップ・コネクタ
540 欠陥検出部
550 試験測定装置
551 試験測定装置
552 プローブ・コネクタ
553 プローブ・コネクタ
Claims (3)
- 試験測定装置用のプローブに接続可能なフレキシブル・プローブ・チップ用の欠陥検出回路であって、
フレキシブル基板と
第1端点及び第2端点を有する電気的パスとして、そのフレキシブル基板上に配置される少なくとも1つの導電性トレースと、
上記第1端点及び上記第2端点間に電気的に結合され、上記電気的パス中の電気的不連続を検出するよう構成される欠陥検出部と
を具える欠陥検出回路。 - 試験測定装置用のフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥を検出する方法であって、
上記フレキシブル・プローブ・チップの一部分を横断する電気的パス中の物理的不連続を検出する処理を具えるフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥検出方法。 - 請求項2によるフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥検出方法であって、物理的不連続を検出する処理が、
上記電気的パスの第1ノードに第1電圧を加える処理と、
上記電気的パスの第2ノードにおいて第2電圧を測定する処理と、
上記第2電圧を上記第1電圧に対して比較する処理と、
上記第2電圧と上記第1電圧間の差が、選択可能なしきい値を超えるか判定する処理と
を有するフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥検出方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US14/579227 | 2014-12-22 | ||
US14/579,227 US20160178665A1 (en) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | Fault detection for a flexible probe tip |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016122003A true JP2016122003A (ja) | 2016-07-07 |
Family
ID=54936913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015250604A Pending JP2016122003A (ja) | 2014-12-22 | 2015-12-22 | 欠陥検出回路及びフレキシブル・プローブ・チップ中の潜在的な欠陥検出方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20160178665A1 (ja) |
EP (1) | EP3037828A1 (ja) |
JP (1) | JP2016122003A (ja) |
CN (1) | CN105717407A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016217563A1 (de) * | 2016-09-14 | 2018-03-15 | Feinmetall Gmbh | Kontaktstift, insbesondere Federkontaktstift |
US10886588B2 (en) | 2018-09-26 | 2021-01-05 | Keysight Technologies, Inc. | High dynamic range probe using pole-zero cancellation |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10024801A1 (de) * | 1999-08-10 | 2001-06-07 | Hewlett Packard Co | Verbindererfassungssystem und -verfahren |
US6930497B2 (en) * | 2001-12-19 | 2005-08-16 | Chung Shan Institute Of Science And Technology Armaments Bureau, M.N.D. | Flexible multi-layered probe for measuring a signal from an object |
US20090085591A1 (en) * | 2007-10-01 | 2009-04-02 | Samtec Inc. | Probe tip including a flexible circuit board |
-
2014
- 2014-12-22 US US14/579,227 patent/US20160178665A1/en not_active Abandoned
-
2015
- 2015-12-21 CN CN201510960070.6A patent/CN105717407A/zh active Pending
- 2015-12-22 JP JP2015250604A patent/JP2016122003A/ja active Pending
- 2015-12-22 EP EP15201907.1A patent/EP3037828A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20160178665A1 (en) | 2016-06-23 |
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