JP2016121559A - 気体圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮工程の後期や吐出工程におけるベーンの背圧空間の一時的な減圧によるベーンのチャタリング発生を防止する。
【解決手段】中間圧供給溝67との連通を終えたベーン溝75の背圧空間77は、次に、高圧供給溝69のうちロータ23の回転方向Xにおける上流側の第1供給部69aに連通し、第1供給部69aからの高圧の供給を受ける。その後、この背圧空間77は、回転方向Xの下流側の第2供給部69bに連通先を移行し、第2供給部69bからの高圧の供給を受ける。そして、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行するときの、背圧空間77と第1供給部69aや第2供給部69bとの連通断面積S1,S3の合計の断面積を、第1供給部69aや第2供給部69bに対する高圧の油Oの供給経路における最小通路断面積以上確保する。
【選択図】図3

Description

本発明は、所謂、ベーンロータリー型の気体圧縮機に関する。
特許文献1に示すように、従来より気体圧縮機は種々提案されている。
図9は、従来の気体圧縮機内に配置される圧縮ブロックを示している。
この圧縮ブロックは、シリンダブロック100と、シリンダブロック100の左右に配置される一対のサイドブロック101とを有する。シリンダブロック100と一対のサイドブロック101の内部には、シリンダ室105が形成されている。シリンダブロック100には、吸入口110と2つの吐出口108が設けられている。
シリンダ室105には、ロータ102が回転自在に配置されている。ロータ102には、間隔を置いて複数のベーン溝106が形成されている。各ベーン溝106には、ロータ102の外周面より出没自在にベーン103が配置されている。ベーン溝106のベーン103より背面側には、背圧空間107(107A、107B、107C)が形成されている。背圧空間107は、ロータ102の両側面に開口している。
各サイドブロック101のシリンダ室105側の壁面には、背圧空間107の回転軌跡上に中間圧供給溝113と高圧供給溝114が形成されている。中間圧供給溝113には、吸入した冷媒よりも高く、吐出した冷媒よりも低い圧力である中間圧が供給される。高圧供給溝114には、吐出した冷媒と同等の圧力である高圧が供給される。
シリンダ室105には、2つのベーン103に囲まれて圧縮室105a,105b,105cが形成される。ロータ102の回転時には、圧縮室105a,105b,105cは、吸入工程と圧縮工程と吐出工程を行い、この一連の工程を繰り返す。
吸入工程では、圧縮室105a,105b,105cの容積が徐々に大きくなって吸入口110より冷媒を吸入する。圧縮工程では、圧縮室105a,105b,105cの容積が徐々に小さくなって冷媒を圧縮する。吐出工程では、圧縮室105a,105b,105cの容積が徐々に小さくなるとともに冷媒圧が所定圧以上になると、開閉弁109が開いて冷媒を吐出口108より吐出する。
このような一連の工程において、各ベーン103には、圧縮室105a,105b,105cの冷媒圧力が各ベーン103をベーン溝106へ収納する方向(以下「収納方向」)に押圧するが、背圧空間107に作用する背圧によって各ベーン103の先端がシリンダ室105の内壁を摺動し、圧縮室105a,105b,105cが冷媒を確実に圧縮することができるようになっている。
ここで、収納方向の圧力が小さい吸入工程や圧縮工程の初期では、中間圧供給溝113からの中間圧を背圧として作用させる。また、ベーン103の収納方向への圧力が大きい圧縮工程の後期や吐出工程では、高圧供給溝114からの高圧を背圧として作用させる。このように、ベーン103に作用させる背圧をベーン103の収納方向への圧力に応じて変更することによって、ベーン103の摺動抵抗を極力小さくし低燃費化を図っている。
特開2013−194549号公報
ところで、前記従来例では、背圧空間107が中間圧供給溝113から高圧供給溝114に連通状態を移行する際に、先行する回転下流の背圧空間107が高圧供給溝114に既に連通している。このため、追従する回転上流の背圧空間107が高圧供給溝114への連通状態に移行し終えると、2つの背圧空間107が同時に高圧供給溝114に連通する状態となる。
このとき、圧力が中間圧である回転上流の背圧空間107と高圧供給溝114を介して連通した回転下流の背圧空間107の圧力が、図10のPに示すように、高圧よりも一時的に低下する。回転下流側のベーン103には、圧縮工程の後期や吐出工程の圧縮室105の冷媒の圧力がベーン103の収納方向に作用しているため、ベーン103がベーン溝106に一時的に収納されてチャタリングが発生する可能性がある。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、例えば、圧縮工程の後期や吐出工程におけるベーンの背圧空間の一時的な減圧によるベーンのチャタリング発生を防止する等の目的で工夫を施すのに当たり、気体圧縮機としての動作性能を維持することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した本発明の気体圧縮機は、
冷媒が圧縮されるシリンダ室を内部に有する筒状のシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの側部に取り付けられ、該側部における前記シリンダ室の開口を封止するサイドブロックと、
前記シリンダ室内で回転し、前記シリンダ室の内周面に対向する外周面に開口する複数のベーン溝を回転方向に間隔をおいて複数有するロータと、
前記各ベーン溝にそれぞれ収納されて前記外周面から出没し、前記シリンダ室の内周面に摺接して該内周面と前記ロータの外周面との間を複数の圧縮室に仕切る複数のベーンと、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の溝底の背圧空間に連通して、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室の冷媒圧力より大きい中間圧を前記背圧空間に供給する中間圧供給部と、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の前記背圧空間に、前記中間圧供給部との連通を終えた後に連通して、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室の冷媒圧力及び前記中間圧より大きい高圧を前記背圧空間に供給する高圧供給部とを備えており、
前記高圧供給部は、前記回転方向において複数の互いに独立した供給部に分割されており、
前記回転方向において隣り合う上流側の供給部と下流側の供給部とは、前記背圧空間が前記上流側の供給部と前記下流側の供給部とに跨がって連通する際に、各供給部との連通断面積の合計が、各供給部にそれぞれ高圧を供給する高圧供給通路の最小通路断面積以上となる間隔を、前記回転方向に有している、
ことを特徴とする。
また、請求項2に記載した本発明の気体圧縮機は、請求項1に記載した本発明の気体圧縮機において、前記上流側の供給部及び前記下流側の供給部のうち少なくとも一方は、前記回転方向において隣り合う2つ以上の前記ベーン溝の前記背圧空間が同時に連通しない形状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、中間圧供給部との連通を終えたベーン溝の背圧空間が、ロータの回転方向における高圧供給部の最上流側に位置する供給部に連通し、その供給部から高圧が供給される。その後、背圧空間は、この供給部との連通を終えて、回転方向下流側に隣り合う次の供給部と連通するようになる。
そして、ロータの回転方向において隣り合う高圧供給部の上流側の供給部から下流側の供給部に背圧空間の連通先が移行する際に、背圧空間は常に、上流側の供給部と下流側の供給部との少なくとも一方に連通する状態を維持する。
しかも、背圧空間の連通先が高圧供給部の上流側の供給部から下流側の供給部に移行する際に、その背圧空間の連通先である両供給部の一方又は両方と連通する部分の断面積、即ち、連通断面積として、各供給部に高圧を供給する高圧供給通路の最小通路断面積以上の面積が、常に確保される。
このため、背圧空間の連通先が高圧供給部の上流側の供給部から下流側の供給部に移行する際に、ロータの回転に伴いベーンがベーン溝の背圧空間側に没入し背圧空間の体積が減少した場合の背圧空間内の高圧の退避経路を、移行前や移行後の上流側や下流側のどちらか一方の供給部のみに背圧空間が連通している状態と同等以上の断面積で確保することができる。
よって、背圧空間の連通先が高圧供給部の上流側の供給部から下流側の供給部に移行する際に、背圧空間内の高圧の退避経路の断面積不足で背圧空間の圧力が一時的に上昇して、シリンダ室の内周面に対するベーンの押し付け力が必要以上に増え、両者間の摺動抵抗が増大することが防止される。
したがって、圧縮工程の後期や吐出工程におけるベーンの背圧空間の一時的な増圧によりシリンダ室の内周面に対するベーンの摺動抵抗が増えるのを防止することができる。これにより、ロータの回転に必要な動力が増えるのを防ぎ、気体圧縮機としての動作性能を維持することができる。
本発明の一実施形態に係るベーンロータリー式の気体圧縮機の全体構成を示す断面図である。 図1の気体圧縮機のA−A矢視図である。 図1の気体圧縮機のB−B矢視図である。 図3に示す圧縮ブロックの要部を拡大して示す説明図である。 図3の高圧供給溝の第1供給部と第2供給部とをベーン溝の背圧空間がどちらにも連通しない間隔に離して配置した場合の仮想例を示す説明図である。 図5の圧縮室の圧力及びベーン溝のベーンの背圧空間の圧力のロータの回転角度に応じた変化を示すグラフである。 図3の高圧供給溝の第1供給部と第2供給部とベーン溝の背圧空間との連通断面積を示す説明図である。 図3の圧縮室の圧力及びベーン溝のベーンの背圧空間の圧力のロータの回転角度に応じた変化を示すグラフである。 従来の気体圧縮機の圧縮ブロックの内部を示す説明図である。 図9の圧縮室の圧力及びベーン溝のベーンの背圧空間の圧力のロータの回転角度に応じた変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る気体圧縮機1は、略円筒状のハウジング2と、ハウジング2内に収容される圧縮部3と、圧縮部3に駆動力を伝達するモータ部4と、ハウジング2に固定され、モータ部4の駆動を制御するインバータ部5とを備えている。
ハウジング2は、図示しない吸入ポートが形成されるフロントヘッド7と、開口をフロントヘッド7に閉塞される有底筒状のリアケース9とからなっている。
リアケース9の内壁13には圧縮部3が固定されている。圧縮部3は、ハウジング2内を区画するようにして一方側に吸入室11が形成され、他方側に吐出室15とが形成されている。また、リアケース9の外周には、吐出室15と冷凍サイクルとを連通する図示しない吐出ポートが形成されている。また、吐出室15の下方には、圧縮部3の潤滑性を保つための油Oが貯留する油溜まり17が形成されている。
圧縮部3は、シリンダ室33を形成する圧縮ブロック19と、圧縮ブロック19に固定される油分離器21と、シリンダ室33内に回転自在に収容されるロータ23と、ロータ23から出没してシリンダ室33を仕切るベーン25(図3参照)と、ロータ23と一体に固定されて駆動力を伝達する駆動軸27とを備えている。
圧縮ブロック19は、シリンダブロック29と、一対のサイドブロック31と、シリンダブロック29の内周に形成されるシリンダ室33とからなっている。
図3に示すようにシリンダブロック29は、内部に歪んだ楕円形状のシリンダ室33を有している。このシリンダ室33の開口は、シリンダブロック29の両端を一対のサイドブロック31によって狭持することにより閉塞される。
図3、図4に示すようにロータ23は、1箇所がシリンダ室33の内壁に接するように配置され、シリンダ室33の中心(重心)よりずれた位置を回転中心にして配置されており、ロータ23の外周面に開口するベーン溝75と、ベーン25の背面側の背圧空間77とを備えている。
シリンダ室33は、ロータ23の複数のベーン溝75から出没する複数のベーン25によって、ロータ23の回転方向Xに複数に仕切られる。これにより、シリンダ室33の内周面33dとロータ23の外周面23aとの間に複数の圧縮室33a,33b,33cが形成される。
また、シリンダブロック29は、シリンダ室33内に冷媒を吸入する吸入孔39と、シリンダ室33内で圧縮した冷媒を吐出する吐出孔35と、吐出孔35を開閉する開閉弁37と、サイドブロック31の油供給路と連通するシリンダ側油供給路41とを備えている。
図1に示すように、一対のサイドブロック31は、フロントサイドブロック31aとリアサイドブロック31bとからなっており、リアサイドブロック31bには油分離器21が固定されている。
フロントサイドブロック31aは、シリンダブロック29に当接するフロント側端面43と、吸入孔39と連通し、吸入室11から冷媒を吸入する図示しない吸入孔と、駆動軸27を回転自在に支持するフロント側軸受47と、シリンダ側油供給路41と連通するフロント側油供給路49とを備えている。
フロント側端面43には、圧力供給溝が設けられており、圧力供給溝は、吸入した冷媒よりも高く、吐出する冷媒の圧力よりも低い中間の圧力(中間圧)を背圧空間77へ供給する中間圧供給溝51と、リアサイドブロック31b側の高圧供給溝69に対向する位置に設けられる高圧供給溝53とを備えている。
また、フロント側軸受47には、環状のフロント側環状溝55が形成されており、フロント側油供給路49の一端側に連通して設けられている。なお、フロント側油供給路49の他端側は、シリンダ側油供給路41と連通している。
図2に示すように、リアサイドブロック31bは、シリンダブロック29に当接するリア側端面57と、吐出室15の下方に貯留する油Oを吸入する油供給穴59と、駆動軸27を回転自在に支持するリア側軸受63と、シリンダ側油供給路41と連通するリア側油供給路59bとを備えている。
リア側端面57は、シリンダ室33内で圧縮した冷媒を吐出する吐出穴61と、吸入した冷媒の圧力(吸入圧)よりも高く、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)よりも低い中間圧の油を背圧空間77へ供給する中間圧供給溝67(請求項中の中間圧供給部に相当)と、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)である高圧の油を背圧空間77へ供給する高圧供給溝69(請求項中の高圧供給部に相当)とを備えている。
高圧供給溝69は、ロータ23の回転方向Xにおいて、互いに独立した第1供給部69a(上流側の供給部に相当)及び第2供給部69b(下流側の供給部に相当)に分割されている。第1供給部69a及び第2供給部69bには、高圧供給通路71a,71bがそれぞれ開口しており、各高圧供給通路71a,71bは、一端側がリア側環状溝73に連通し、他端側が第1供給部69a及び第2供給部69bにそれぞれ連通している。
なお、高圧供給溝69に対向するフロントサイドブロック31aの高圧供給溝53も、第1供給部69a及び第2供給部69bと同様の2つの供給部(図示せず)に分割されている。
ロータ23に形成された背圧空間77(図3、図4参照)は、ロータ23が回転することにより、圧縮前半位置では、中間圧供給溝51,67と連通し、圧縮後半位置では、高圧供給溝53,69と連通する。
図4に示す状態では、ロータ23の回転により吸入工程から圧縮工程にかけて移動した圧縮室33bと、ロータ23の回転方向Xにおける圧縮室33bの下流側に位置し圧縮工程から吐出工程にかけて移動した圧縮室33aとを仕切るベーン25Bのベーン溝75の背圧空間77Bが、中間圧供給溝67との連通を終えている。そして、背圧空間77Bは、ロータ23の回転方向Xにおける上流側に位置する第1供給部69aにこれから連通する。
この状態では、ロータ23の回転方向Xにおけるベーン25Bの下流側を先行するベーン25Aのベーン溝75の背圧空間77Aは、第1供給部69aとの連通を既に終えて、回転方向Xの下流側に位置する第2供給部69bと連通している。
そして、第1供給部69aと第2供給部69bとはいずれも、ロータ23の回転方向Xにおいて、先行するベーン25Aの背圧空間77Aとベーン25Aに追従する次のベーン25Bの背圧空間77Bとが、同時に連通することがない形状に形成されている。この関係は、ロータ23の回転方向Xにおいて前後するベーン25B,25Cの背圧空間77B,77Cや、ベーン25C,25Aの背圧空間77C,77Aにも該当する。
なお、ロータ23の回転方向Xにおける中間圧供給溝67と第1供給部69aとの距離や第2供給部69bと中間圧供給溝67との距離は、ロータ23の回転方向Xにおける背圧空間77の幅よりも幅広に設定されている。ロータ23の回転方向Xにおける第1供給部69aと第2供給部69bとの距離も、ロータ23の回転方向Xにおける背圧空間77の幅よりも幅広に設定されている。
図1に示すように、油供給穴59は、リア側油供給路59aと連通して形成されており、リア側油供給路59aから分岐してリア側油供給路59bが形成されている。このリア側油供給路59bは、シリンダ側油供給路41に連通している。
リア側軸受63には、環状のリア側環状溝73が形成されており、リア側連通路65と連通している。リア側連通路65は、一端側がリア側環状溝73と連通し、他端側が高圧供給溝69に開口している。
油分離器21は、リアサイドブロック31bに固定され、シリンダ室33内で圧縮された冷媒が油分離器21に流入し、冷媒と油Oとを分離させている。
駆動軸27は、一方側をロータ23に固定されるとともに、各サイドブロック31a,31bの軸受47,63によって回転自在に支持されている。また、駆動軸27の他方側には、モータ部4が固定されている。
モータ部4は、リアケース9の内壁13に固定されるステータ79と、ステータ79の内周側に回転自在に配置され、磁力によって回転するモータロータ81とを備えている。磁力によってモータロータ81が回転することで、圧縮部3へ回転駆動力を伝達している。
ここで、ロータ23の回転方向Xにおける高圧供給溝69の第1供給部69aと第2供給部69bとの間隔について説明する。まず、図5に示すように、ロータ23の回転方向Xにおける高圧供給溝69の第1供給部69aと第2供給部69bとの間隔が、中間圧供給溝67と第1供給部69aや第2供給部69bとの距離と同じく、ロータ23の回転方向Xにおける背圧空間77の幅よりも幅広であると仮定する。
この場合には、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行する際に、背圧空間77が第1供給部69aと第2供給部69bとのどちらとも連通していない状態が発生する。
このとき、第1供給部69aと第2供給部69bとの間に背圧空間77が位置するベーン溝75に収容されたベーン25は、ベーン25によって仕切られた圧縮室33a,33b,33cが圧縮工程の後期から吐出工程にいることから、ベーン溝75に没入する方向の力をシリンダ室33の内周面33dから受けている。即ち、背圧空間77が第1供給部69aと第2供給部69bとの間に位置する時に、背圧空間77の体積は減少中の状況にある。
ところが、この位置では背圧空間77が第1供給部69aと第2供給部69bとのどちらとも連通していないので、背圧空間77の減少した体積分の高圧は、背圧空間77以外のどこにも退避することができない。このため、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行する際の、背圧空間77が第1供給部69aと第2供給部69bとのどちらとも連通していないときに、図6のP1に示すように、背圧空間77の圧力が一時的に上昇する。
このような背圧空間77の圧力上昇が生じると、シリンダ室33の内周面33dからベーン溝75に没入する方向の力を受けているベーン25が、上昇した背圧空間77の圧力でベーン溝75から突出しようとする。すると、シリンダ室33の内周面33dに対するベーン25の押し付け力が必要以上に増えて、ベーン25とシリンダ室33の内周面33dとの摺動抵抗が増大してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の気体圧縮機1では、図7に示すように、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行するときに、背圧空間77と第1供給部69aとの連通断面積S1と、背圧空間77と第2供給部69bとの連通断面積S3とを合計した断面積を、一定以上確保するようにしている。
具体的には、背圧空間77が第1供給部69aや第2供給部69bに連通しているときは、第1供給部69aや第2供給部69bに高圧の油Oを供給する高圧供給通路71a,71bやそれに連なるリア側連通路65、リア側環状溝73、リア側油供給路59a及び油供給穴59に、背圧空間77の高圧を退避させることができる。
これと同等以上の高圧退避経路を確保するために、本実施形態の気体圧縮機1では、上述した連通断面積S1,S3の合計が、高圧供給通路71a,71bから油供給穴59に至る、第1供給部69aや第2供給部69bに対する高圧の油Oの供給経路における最小通路断面積以上となるような間隔を、ロータ23の回転方向Xにおいて第1供給部69aと第2供給部69bとの間に持たせている。
次に、気体圧縮機1の動作について説明する。
まず、図1に示すインバータ部5の制御によって、モータ部4のステータ79に巻き掛けられたコイルに電流が流れる。コイルに電流が流れることにより磁力が発生し、ステータ79の内周に配置されたモータロータ81が回転する。
モータロータ81が回転することにより、一端側にモータロータ81が固定された駆動軸27が回転し、他端側の駆動軸27に固定されたロータ23も回転する。
ロータ23の回転とともに、吸入室11に冷媒が流入し、吸入室11からフロントサイドブロック31aの吸入孔(不図示)を介してシリンダ室33へ冷媒が吸入される(吸入工程)。シリンダ室33へ吸入した冷媒は、複数のベーン25によってシリンダ室33内に圧縮室33a,33b,33cが形成され、ロータ23が回転することによって圧縮室33a,33b,33c内の冷媒を圧縮している(圧縮工程)。
シリンダ室33内で圧縮された冷媒は、開閉弁37を押し開けて吐出孔35から吐出し(吐出工程)、吐出穴61から油分離器21を介して吐出室15へ吐出される。また、吐出穴61から吐出した冷媒は、油分離器21によって冷媒と油Oとに分離され、冷媒は、図示しない吐出ポートから図示しない冷凍サイクルに吐出し、油Oは、吐出室15の下方に貯留される。
吐出室15の下方に貯留した油は、リアサイドブロック31bの油供給穴59からリア側油供給路59aを通りリア側軸受63へ供給される。
リア側軸受63へ供給された高圧の油は、駆動軸27との間で絞られることによって、吸入した冷媒の圧力(吸入圧)よりも高く、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)よりも低い中間圧となり、中間圧となった油Oは駆動軸27とリアサイドブロック31bとの間の隙間を通って中間圧供給溝67へ供給される。
中間圧供給溝67へ供給された中間圧の油Oは、図3に示すように、冷媒の吸入工程から圧縮工程の範囲にかけて、背圧空間77に中間圧を供給し、ベーン溝75からベーン25が突出するようにベーン25の背面に中間圧を供給している。
また、リア側軸受63へ供給された高圧の油Oは、リア側連通路65を介してリア側端面57に開口する高圧供給通路71a,71bから高圧供給溝69の第1供給部69a及び第2供給部69bへ供給される。
第1供給部69a及び第2供給部69bへ供給された高圧の油Oは、図3に示すように、冷媒の圧縮工程から吐出工程の範囲にかけて、背圧空間77に高圧を供給し、ベーン溝75からベーン25が突出するようにベーン25の背面に高圧を供給している。また、第1供給部69a及び第2供給部69bは、背圧空間77を介してフロントサイドブロック31a側の高圧供給溝53の対応する不図示の各供給部と連通し、高圧供給溝53の各供給部からも背圧空間77へ高圧が供給されている。
また、高圧の油Oは、油供給穴59からリア側油供給路59aに流入し、リア側油供給路59aから分岐してリア側油供給路59bを通り、シリンダ側油供給路41を介してフロント側油供給路49からフロント側軸受47へ供給される。
フロント側軸受47に供給された高圧の油Oは、駆動軸27との間で絞られることで中間圧となり、中間圧となった油Oは駆動軸27とフロントサイドブロック31aとの間の隙間を通って中間圧供給溝51へ供給される。
フロントサイドブロック31a及びリアサイドブロック31bの高圧供給溝53,69から供給された高圧の油Oは、ロータ23の回転後半位置においてロータ23の背圧空間77へ供給され、ベーン溝75からベーン25を突出させる背圧を付与している。
本実施形態の気体圧縮機1によれば、中間圧供給溝67との連通を終えたベーン溝75の背圧空間77が高圧供給溝69の第1供給部69aに連通し、第1供給部69aから高圧が供給される。
その後、この背圧空間77は、回転方向Xの上流側に位置する次のベーン溝75の背圧空間77が第1供給部69aに連通するよりも前に第1供給部69aとの連通を終えて、第1供給部69aとは独立した回転方向Xの下流側に位置する第2供給部69bと連通して再び高圧が供給されるようになる。
このため、中間圧供給溝67との連通を終えた背圧空間77が高圧供給溝69の第1供給部69aに連通する時点で、その背圧空間77の回転方向Xにおける下流側に隣り合う先行の背圧空間77は、第1供給部69aに同時に連通することがない。
2つの背圧空間77が第1供給部69aに同時に連通しないようにすることで、先行する背圧空間77の圧力が、追従する次の背圧空間77の高圧に上がる前の中間圧により一時的に高圧から下げられるのを防ぐことができる。これにより、圧縮工程の前期におけるベーン25の背圧空間77の一時的な減圧によりベーン25がシリンダ室33の内周面33dに対して接離を繰り返すチャタリングの発生を防止することができる。
また、背圧空間77は、回転方向Xの上流側に位置する次のベーン溝75の背圧空間77が第2供給部69bに連通するよりも前に第2供給部69bとの連通を終える。このため、高圧供給溝69の第1供給部69aとの連通を終えた背圧空間77が高圧供給溝69の第2供給部69bに連通する時点で、その背圧空間77の回転方向Xにおける下流側に隣り合う先行の背圧空間77は、第2供給部69bに同時に連通することがない。
2つの背圧空間77が第2供給部69bに同時に連通しないようにすることで、図10のグラフ中のPで示したように、先行する背圧空間77の圧力が、追従する次の背圧空間77の中間圧から高圧に上がる途中の圧力により一時的に高圧から下げられるのを、図8のグラフに示すように防ぐことができる。これにより、圧縮工程の後期や吐出工程におけるベーン25の背圧空間77の一時的な減圧によりベーン25がシリンダ室33の内周面33dに対して接離を繰り返すチャタリングの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態の気体圧縮機1によれば、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行するときの、背圧空間77と第1供給部69aや第2供給部69bとの連通断面積S1,S3の合計を、第1供給部69aや第2供給部69bに対する高圧の油Oの供給経路における最小通路断面積以上としている。
このため、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行する際に、背圧空間77の高圧の退避先を、背圧空間77が第1供給部69aと第2供給部69bとのどちらか一方だけに連通しているときと同等以上の断面積で確保することができる。
よって、図6のグラフ中のP1に示したように、背圧空間77の連通先が第1供給部69aから第2供給部69bに移行する際に、背圧空間77内の高圧の退避経路の断面積不足で背圧空間77の圧力が一時的に上昇するのを、図8のグラフに示すように防ぐことができる。
これにより、背圧空間77の一時的な圧力上昇でシリンダ室33の内周面33dに対するベーン25の押し付け力が必要以上に増えて、両者間の摺動抵抗が増大してしまうことが防止される。したがって、圧縮工程の後期や吐出工程における背圧空間77の一時的な増圧によりシリンダ室33の内周面33dに対するベーン25の摺動抵抗が増えてロータ23の回転に必要な動力が増えるのを防止し、気体圧縮機1としての動作性能を維持することができる。
なお、高圧供給溝69の第2供給部69bは、ロータ23の回転方向Xにおいて隣り合う2つの背圧空間77が同時に連通することがない範囲で、回転方向Xにおいてできるだけ大きい寸法の形状とすることが望ましい。そうすることにより、第1供給部69aとの連通により中間圧から高圧に向けて圧力を増加させた背圧空間77を、圧縮室33a,33b,33cの圧縮工程の早い段階から第2供給部69bに連通させて高圧に安定させることができる。
これにより、圧縮室33a,33b,33cの吐出工程を早い段階で開始させることができ、吐出孔35の開閉弁37を早い段階で開弁させて、圧縮室33a,33b,33c内の高圧冷媒を効率よく十分に吐出させ、冷媒圧縮効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1供給部69aと第2供給部69bとをいずれも、ロータ23の回転方向Xにおいて隣り合うベーン25A,25B(25B,25C、25C,25A)の背圧空間77A,77B(77B,77C、77C,77A)が同時に連通しない形状とした。しかし、第1供給部69aと第2供給部69bとのどちらか一方だけを、回転方向Xにおいて隣り合う2つのベーン25A,25B(25B,25C、25C,25A)の背圧空間77A,77B(77B,77C、77C,77A)が同時に連通しない形状に形成してもよい。
さらに、本実施形態では、高圧供給溝69が回転方向Xにおいて2つの互いに独立した第1供給部69a及び第2供給部69bに分割されているものとした。しかし、高圧供給溝69が回転方向Xにおいて3つ以上の供給部に分割されている場合にも、本発明は適用可能である。その場合、回転方向Xにおいて隣り合う2つの供給部を背圧空間77が跨いで移動する際の、上流側の供給部や下流側の供給部と背圧空間77との連通断面積に、本発明の関係が適用されることになる。
また、本実施形態では、ベーン25の背圧空間77が上流側のベーン25の背圧空間77と同じ供給部に連通するのを防止するために、高圧供給溝69を回転方向Xにおいて第1供給部69aと第2供給部69bとに分割する場合を例に取って説明した。しかし、本発明は、何らかの事情で高圧供給溝69を回転方向Xにおいて複数に分割する気体圧縮機に広く適用可能である。
1 気体圧縮機
2 ハウジング
3 圧縮部
4 モータ部
5 インバータ部
7 フロントヘッド
9 リアケース
11 吸入室
13 内壁
15,108 吐出室
19 圧縮ブロック
21 油分離器
23,102 ロータ
23a 外周面
25(25A,25B,25C),103 ベーン
27 駆動軸
29,100 シリンダブロック
31,101 サイドブロック
31a フロントサイドブロック
31b リアサイドブロック
33,105 シリンダ室
33a,33b,33c,105a,105b,105c 圧縮室
33d 内周面
35 吐出孔
37,109 開閉弁
39 吸入孔
41 シリンダ側油供給路
43 フロント側端面
47 フロント側軸受
49 フロント側油供給路
51,113 中間圧供給溝
53,114 高圧供給溝
55 フロント側環状溝
57 リア側端面
59 油供給穴
59a リア側油供給路
59b リア側油供給路
61 吐出穴
63 リア側軸受
65 リア側連通路
67 中間圧供給溝(中間圧供給部)
69 高圧供給溝(高圧供給部)
69a 第1供給部(上流側の供給部)
69b 第2供給部(下流側の供給部)
71a,71b 高圧供給通路
73 リア側環状溝
75,106 ベーン溝
77(77A,77B,77C),107 背圧空間
79 ステータ
81 モータロータ
110 吸入口
O 油
X 回転方向
上記目的を達成するために、請求項1に記載した本発明の気体圧縮機は、
冷媒が圧縮されるシリンダ室を内部に有する筒状のシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの側部に取り付けられ、該側部における前記シリンダ室の開口を封止するサイドブロックと、
前記シリンダ室内で回転し、前記シリンダ室の内周面に対向する外周面に開口する複数のベーン溝を回転方向に間隔をおいて複数有するロータと、
前記各ベーン溝にそれぞれ収納されて前記外周面から出没し、前記シリンダ室の内周面に摺接して該内周面と前記ロータの外周面との間を複数の圧縮室に仕切る複数のベーンと、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の溝底の背圧空間に連通して、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室の冷媒圧力より大きい中間圧を前記背圧空間に供給する中間圧供給部と、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の前記背圧空間に、前記中間圧供給部との連通を終えた後に連通して、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室の冷媒圧力及び前記中間圧より大きい高圧を前記背圧空間に供給する高圧供給部とを備えており、
前記高圧供給部は、前記回転方向において複数の互いに独立した供給部に分割されており、
前記回転方向において隣り合う上流側の供給部と下流側の供給部とは、前記背圧空間が前記上流側の供給部と前記下流側の供給部とに跨がって連通する際に、各供給部との連通断面積の合計が、各供給部にそれぞれ高圧を供給する高圧供給通路の最小通路断面積以上となる間隔を、前記回転方向に有しており
前記上流側の供給部及び前記下流側の供給部のうち少なくとも一方は、前記回転方向において隣り合う2つ以上の前記ベーン溝の前記背圧空間が同時に連通しない形状に形成されている、
ことを特徴とする。

Claims (2)

  1. 冷媒が圧縮されるシリンダ室(33)を内部に有する筒状のシリンダブロック(29)と、
    前記シリンダブロック(29)の側部に取り付けられ、該側部における前記シリンダ室(33)の開口を封止するサイドブロック(31a,31b)と、
    前記シリンダ室(33)内で回転し、前記シリンダ室(33)の内周面(33d)に対向する外周面(23a)に開口する複数のベーン溝(75)を回転方向(X)に間隔をおいて複数有するロータ(23)と、
    前記各ベーン溝(75)にそれぞれ収納されて前記外周面(23a)から出没し、前記シリンダ室(33)の内周面(33d)に摺接して該内周面(33d)と前記ロータ(23)の外周面(23a)との間を複数の圧縮室(33a,33b,33c)に仕切る複数のベーン(25)と、
    前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成され、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の溝底の背圧空間(77)に連通して、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)の冷媒圧力より大きい中間圧を前記背圧空間(77)に供給する中間圧供給部(67)と、
    前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成され、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の前記背圧空間(77)に、前記中間圧供給部(67)との連通を終えた後に連通して、圧縮工程から吐出工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)の冷媒圧力及び前記中間圧より大きい高圧を前記背圧空間(77)に供給する高圧供給部(69)とを備えており、
    前記高圧供給部(69)は、前記回転方向(X)において複数の互いに独立した供給部(69a,69b)に分割されており、
    前記回転方向(X)において隣り合う上流側の供給部(69a)と下流側の供給部(69b)とは、前記背圧空間(77)が前記上流側の供給部(69a)と前記下流側の供給部(69b)とに跨がって連通する際に、各供給部(69a,69b)との連通断面積の合計が、各供給部(69a,69b)にそれぞれ高圧を供給する高圧供給通路(71a,71b)の最小通路断面積以上となる間隔を、前記回転方向(X)に有している、
    ことを特徴とする気体圧縮機(1)。
  2. 前記上流側の供給部(69a)及び前記下流側の供給部(69b)のうち少なくとも一方は、前記回転方向(X)において隣り合う2つ以上の前記ベーン溝(75)の前記背圧空間(77)が同時に連通しない形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の気体圧縮機(1)。
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