JP2016205202A - 気体圧縮機 - Google Patents

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津田 昌宏
Masahiro Tsuda
昌宏 津田
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Abstract

【課題】圧縮工程の後期や吐出工程におけるベーンの背圧空間の一時的な減圧によるベーンのチャタリング発生を防止する。
【解決手段】中間圧供給溝67との連通を終えたベーン溝75の背圧空間77が、そのベーン溝75のベーン25で仕切られた圧縮室33a,33b,33cの冷媒圧力が最高圧に達するまで、第1高圧供給部69aに連通し第1高圧供給部69aから高圧が供給される。その後、この背圧空間77は、回転方向Xの上流側のベーン溝75の背圧空間77が第1高圧供給部69aに連通するよりも前に第1高圧供給部69aとの連通を終え、回転方向Xの下流側の第2高圧供給部69bと連通して再び高圧が供給される。即ち、中間圧供給溝67との連通を終えた背圧空間77が高圧供給溝69の第1高圧供給部69aに連通する時点で、その背圧空間77の回転方向Xにおける下流側に隣り合う先行の背圧空間77は、第1高圧供給部69aに同時に連通しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、所謂、ベーンロータリー型の気体圧縮機に関する。
従来より、車両用エアコン装置等に用いられるベーンロータリー型の気体圧縮機が知られている。ベーンロータリー型の気体圧縮機は、シリンダ室を有するシリンダブロックと、シリンダ室内に回転可能に配置されたロータと、ロータの回転方向に間隔をおいた複数の周面箇所からロータの径方向に対して傾斜した方向にそれぞれ形成されたベーン溝に収容した複数のベーンとを有している。
各ベーンは、ベーン溝から突出する方向に付勢され、ロータの回転中にシリンダ室の内周面をベーンの先端面が摺動する。ベーンに対する付勢力は、例えば、ベーン溝におけるベーンの背後の空間に導入した冷凍機油の圧力によって付与される。
ロータ外周面とシリンダ室内周面との間隔は、ロータの回転角度によって増減する。詳しくは、シリンダ室を楕円等の正円以外の形状としたり、シリンダ室の中心をロータの回転中心から偏心させる等して、正円形状としたロータの外周面とシリンダ室の内周面との間隔がロータの回転角度によって増減するようにしている。この間隔は、シリンダ室への冷媒の吸入口付近でゼロとなり、ロータの回転が進むにつれて増加した後、冷媒の吐出口に向けてロータが回転するにつれて減少する。
上述したロータ外周面とシリンダ室内周面との隙間の空間は、ロータの隣り合う2つのベーンにより仕切られ、その内側に閉塞された圧縮室が形成される。この圧縮室の容積は、ロータの回転によりベーンが吸入口を通過してロータ外周面とシリンダ室内周面との間隔が増加する間は増え、その後、ロータの回転によりベーンが吐出口に近づくにつれてロータ外周面とシリンダ室内周面との間隔が減少する間は減る。
そして、ロータの回転に伴い圧縮室の容積が増加する間は、圧縮室に連通する吸入口から冷媒が圧縮室に吸入される。また、ロータの回転方向における下流側の次のベーンが吸入口を通過し圧縮室が吸入口から遮断された後は、ロータの回転に伴い圧縮室の容積が減少するのに伴って、圧縮室内の冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、ロータの回転方向における上流側のベーンが吐出口を通過し圧縮室と連通された時点で、シリンダ室から吐出口を経て圧縮機の外部に吐出される。
ところで、上述したベーンロータリー型の気体圧縮機では、ベーン溝から突出する方向に付勢されたベーンの先端面に、圧縮室の冷媒圧力が反力として作用する。この反力は、ベーン先端面のシリンダ室内周面への接触箇所を境にしたロータの回転方向における上流側の部分と下流側の部分とに、ベーンよりも上流側の圧縮室の冷媒と下流側の圧縮室の冷媒とからそれぞれ加わる圧力を合わせたものとなる。
この反力は、ベーンが吐出口に近づいてロータの回転方向におけるベーンよりも下流側の圧縮室の冷媒圧力が最高圧となる頃にピークを迎える。
一方、ベーン溝におけるベーンの背後の空間には、気体圧縮機の吐出室から冷凍機油が導入されるが、その圧力は、導入経路における圧力損失によって吐出圧よりも低い中圧程度に下がっている。このため、ベーンが吐出口に近づくような回転角度にロータが進んでベーンの先端面に作用する反力がピークを迎えると、ベーンの背後の空間に導入した冷媒や冷凍機油の圧力(中圧)では反力に対抗できなくなり、ベーンによる圧縮室の閉塞度が十分に確保されなくなる可能性がある。
そこで、中圧の冷媒や冷凍機油を導入したベーンの背後の空間を、ベーンが吐出口に近づくロータの回転角度領域では冷媒や冷凍機油の導入経路から遮断してベーンの背後空間を密閉させるようにした提案が行われている。
この提案によれば、ベーンが吐出口に近づくような回転角度にロータが進むにつれてベーンがベーン溝に没入し、密閉されたベーンの背後空間の容積が減少し、背後空間の冷凍機油が液圧縮される。このため、ベーンが吐出口に近づくような回転角度にロータが進んだ際にも、ベーンに作用する反力に対抗できる付勢力を、液圧縮された冷凍機油によってベーンの背後空間に発生させることができる(例えば、特許文献1)。
特開2014−141962号公報
ところで、圧縮室の冷媒からベーンに作用する反力は、ベーンが吐出口に到達して圧縮室の冷媒が吐出口からシリンダ室の外に吐出され始める直前がピークとなる。この時点で、ベーンに作用する反力を超える付勢力をベーンに付与するためには、ベーンが吐出口に達するまでにロータの回転に伴いベーン溝の背後空間の冷凍機油が圧縮されて圧力が増加するペースを考慮して、ベーンの背後空間を冷凍機油の導入経路から遮断するタイミングを早い段階に設定する必要がある。
このため、ベーンの背後空間を冷凍機油の導入経路から遮断した直後の、ベーンがまだ吐出口に近づいていない段階では、ベーンの背後空間の冷凍機油によりベーンに付与される付勢力が、圧縮室の冷媒からベーンに作用する反力を過剰に上回り、ロータの回転トルクを必要以上に高めてしまう可能性がある。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ベーン溝から突出する方向に付勢されたベーンに圧縮室の冷媒から作用する反力に対抗できる付勢力を、ロータの回転トルクを必要以上に高めることなくベーンに付与することができるベーンロータリー型の気体圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の気体圧縮機は、
冷媒が圧縮されるシリンダ室を内部に有する筒状のシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの側部に取り付けられ、該側部における前記シリンダ室の開口を封止するサイドブロックと、
前記シリンダ室内で回転し、前記シリンダ室の内周面に対向する外周面に開口する複数のベーン溝を回転方向に間隔をおいて複数有するロータと、
前記各ベーン溝にそれぞれ収納されて前記外周面から出没し、前記シリンダ室の内周面に摺接して該内周面と前記ロータの外周面との間を複数の圧縮室に仕切る複数のベーンと、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の溝底の背圧空間に連通して、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室の冷媒圧力より大きく前記シリンダ室からの圧縮冷媒が吐出される吐出室の圧力よりも低い中間圧を前記背圧空間に供給する中間圧供給部と、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、圧縮工程の前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の前記背圧空間に連通して、前記吐出室の圧力を前記背圧空間に供給する第1高圧供給部と、
前記サイドブロックの少なくとも一方に形成され、吐出工程の前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の前記背圧空間に連通して、前記吐出室の圧力を前記背圧空間に供給する第2高圧供給部と、
前記回転方向における前記第1高圧供給部及び前記第2高圧供給部の間に配置され、前記圧縮工程から前記吐出工程にかけての前記圧縮室を仕切る前記ベーンを収容した前記ベーン溝の前記背圧空間を、前記第1高圧供給部及び前記第2高圧供給部から遮断する閉じ込み部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中間圧供給部と連通して中間圧が導入されたベーン溝の背圧空間は、そのベーン溝に収納されたベーンによって仕切られた圧縮室が圧縮工程にあるときに、第1高圧供給部に連通する。この連通により、背圧空間には吐出室の圧力が導入される。その後、背圧空間は、ロータの回転により圧縮室が圧縮工程から吐出工程にかけて移動する間、閉じ込み部によって第1高圧供給部から遮断される。
したがって、閉じ込め部により第1高圧供給部から遮断された背圧空間に閉じ込められる圧力は、中間圧供給部により供給される中間圧でなくそれよりも高い吐出室の圧力となる。そして、背圧空間に閉じ込まれた吐出室の圧力は、ロータの回転に伴いベーンがベーン溝に没入して背圧空間の容積が減少するのに伴って増加し、圧縮室が吐出工程に到達する頃には、圧縮室の冷媒からベーンに作用する反力のピークを超える圧力に達する。
このため、ベーンに作用する反力のピークよりも高い圧力に背圧空間の圧力を増加させるために背圧空間の圧力を閉じ込めるタイミングを、背圧空間に中間圧を閉じ込める場合に比べて遅らせることができる。よって、圧縮室がまだ吸入工程から吐出工程に遷移したばかりの、圧縮室の冷媒からベーンに作用する反力がまだピークを迎えていない時点で、ベーンの背圧空間が無用に閉じ込められて背圧空間の圧力がロータの回転に伴い早々に増加されることが回避される。
これにより、ベーン溝から突出する方向に付勢されたベーンに圧縮室の冷媒から作用する反力に対抗できる付勢力を、ロータの回転トルクを必要以上に高めることなくベーンに付与することができる。
なお、ロータの回転により圧縮室が吐出工程に移動すると、背圧空間が第2高圧供給部に連通して背圧空間の圧力が吐出室の圧力に下げられる。このため、圧縮室の冷媒が吐出口から吐出室に吐出される時点となっても背圧空間の圧力が無用に吐出室の圧力以上に維持されることはない。
本発明の一実施形態に係るベーンロータリー式の気体圧縮機の全体構成を示す断面図である。 図1の気体圧縮機のI−I矢視図である。 図1の気体圧縮機のII−II矢視図である。 図2の圧縮室の圧力及びベーン溝のベーンの背圧空間の圧力とベーンに作用する背圧から反力を差し引いた荷重差とのロータの回転角度に応じた変化を示すグラフである。 ベーン溝のベーンの背圧空間において中間圧を閉じ込み圧縮して圧力を増加させる場合の気体圧縮機の圧縮部の内部を示す説明図である。 図5の圧縮室の圧力及びベーン溝のベーンの背圧空間の圧力とベーンに作用する背圧から反力を差し引いた荷重差とのロータの回転角度に応じた変化を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係るベーンロータリー式の気体圧縮機の圧縮部の内部を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る気体圧縮機1は、略円筒状のハウジング2と、ハウジング2内に収容される圧縮部3と、圧縮部3に駆動力を伝達するモータ部4と、ハウジング2に固定され、モータ部4の駆動を制御するインバータ部5とを備えている。
ハウジング2は、図示しない吸入ポートが形成されるフロントヘッド7と、開口をフロントヘッド7に閉塞される有底筒状のリアケース9とからなっている。
リアケース9の内壁13には圧縮部3が固定されている。圧縮部3は、ハウジング2内を区画するようにして一方側に吸入室11が形成され、他方側に吐出室15とが形成されている。また、リアケース9の外周には、吐出室15と冷凍サイクルとを連通する図示しない吐出ポートが形成されている。また、吐出室15の下方には、圧縮部3の潤滑性を保つための油O(請求項中の冷凍機油に相当)が貯留する油溜まり17が形成されている。
圧縮部3は、シリンダ室33を形成する圧縮ブロック19と、圧縮ブロック19に固定される油分離器21と、シリンダ室33内に回転自在に収容されるロータ23と、ロータ23から出没してシリンダ室33を仕切るベーン25(図2参照)と、ロータ23と一体に固定されて駆動力を伝達する駆動軸27とを備えている。
圧縮ブロック19は、シリンダブロック29と、一対のサイドブロック31と、シリンダブロック29の内周に形成されるシリンダ室33とからなっている。
図2に示すようにシリンダブロック29は、内部に歪んだ楕円形状のシリンダ室33を有している。このシリンダ室33の開口は、シリンダブロック29の両端を一対のサイドブロック31によって狭持することにより閉塞される。
ロータ23は、1箇所がシリンダ室33の内壁に接するように配置され、シリンダ室33の中心(重心)よりずれた位置を回転中心にして配置されており、ロータ23の外周面に開口するベーン溝75と、ベーン25の背面側の背圧空間77とを備えている。
シリンダ室33は、ロータ23の複数のベーン溝75から出没する複数のベーン25によって、ロータ23の回転方向Xに複数に仕切られる。これにより、シリンダ室33の内周面33dとロータ23の外周面23aとの間に複数の圧縮室33a,33b,33cが形成される。
また、シリンダブロック29は、シリンダブロック29を貫通する吸入通路39と、シリンダ室33内で圧縮した冷媒を吐出する吐出孔35と、吐出孔35を開閉する開閉弁37と、サイドブロック31の油供給路と連通するシリンダ側油供給路41とを備えている。
図1に示すように、一対のサイドブロック31は、フロントサイドブロック31aとリアサイドブロック31bとからなっており、リアサイドブロック31bには油分離器21が固定されている。
フロントサイドブロック31aは、シリンダブロック29に当接するフロント側端面43と、吸入通路39と連通し、吸入室11から冷媒をシリンダ室33に吸入する図示しない吸入孔と、駆動軸27を回転自在に支持するフロント側軸受47と、シリンダ側油供給路41と連通するフロント側油供給路49とを備えている。
フロント側端面43には、圧力供給溝が設けられており、圧力供給溝は、吸入した冷媒よりも高く、吐出する冷媒の圧力よりも低い中間の圧力(中間圧)を背圧空間77へ供給する中間圧供給溝51と、リアサイドブロック31b側の後述する第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bに対向する位置にそれぞれ設けられる高圧供給溝53とを備えている。
また、フロント側軸受47には、環状のフロント側環状溝55が形成されており、フロント側油供給路49の一端側に連通して設けられている。なお、フロント側油供給路49の他端側は、シリンダ側油供給路41と連通している。
図3に示すように、リアサイドブロック31bは、シリンダブロック29に当接するリア側端面57と、吐出室15の下方に貯留する油Oを吸入する油供給穴59と、駆動軸27を回転自在に支持するリア側軸受63と、シリンダ側油供給路41と連通するリア側油供給路59bとを備えている。
リア側端面57は、吸入室11から吸入した吸入通路39内の冷媒をシリンダ室333内に導く連通溝40と、シリンダ室33内で圧縮した冷媒を吐出する吐出穴61と、吸入した冷媒の圧力(吸入圧)よりも高く、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)よりも低い中間圧の油Oを背圧空間77へ供給する中間圧供給溝67(請求項中の中間圧供給部に相当)と、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)である高圧の油Oを背圧空間77へ供給する第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bとを備えている。
第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bは、ロータ23の回転方向Xにおいて間隔をおいて配置されており、この間隔により、背圧空間77を第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bの双方から遮断する閉じ込み部69cが構成されている。第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bには、高圧供給通路71a,71bがそれぞれ開口しており、各高圧供給通路71a,71bは、一端側がリア側環状溝73に連通し、他端側が第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bにそれぞれ連通している。
なお、第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bにそれぞれ対向するフロントサイドブロック31aの2つの高圧供給溝53も、ロータ23の回転方向Xにおいて間隔をおいて配置されている。
図1に示すように、油供給穴59は、リア側油供給路59aと連通して形成されており、リア側油供給路59aから分岐してリア側油供給路59bが形成されている。このリア側油供給路59bは、シリンダ側油供給路41に連通している。
リア側軸受63には、環状のリア側環状溝73が形成されており、リア側連通路65と連通している。リア側連通路65は、一端側がリア側環状溝73と連通し、他端側が第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bにそれぞれ開口している。
油分離器21は、リアサイドブロック31bに固定され、シリンダ室33内で圧縮された冷媒が油分離器21に流入し、冷媒と油Oとを分離させている。
駆動軸27は、一方側をロータ23に固定されるとともに、各サイドブロック31a,31bの軸受47,63によって回転自在に支持されている。また、駆動軸27の他方側には、モータ部4が固定されている。
モータ部4は、リアケース9の内壁13に固定されるステータ79と、ステータ79の内周側に回転自在に配置され、磁力によって回転するモータロータ81とを備えている。磁力によってモータロータ81が回転することで、圧縮部3へ回転駆動力を伝達している。
次に、気体圧縮機1の動作について説明する。
まず、図1に示すインバータ部5の制御によって、モータ部4のステータ79に巻き掛けられたコイルに電流が流れる。コイルに電流が流れることにより磁力が発生し、ステータ79の内周に配置されたモータロータ81が回転する。
モータロータ81が回転することにより、一端側にモータロータ81が固定された駆動軸27が回転し、他端側の駆動軸27に固定されたロータ23も回転する。
ロータ23の回転とともに、吸入室11に冷媒が流入し、吸入室11からフロントサイドブロック31aの吸入孔(不図示)を介してシリンダ室33へ冷媒が吸入される(吸入工程)。シリンダ室33へ吸入した冷媒は、複数のベーン25によってシリンダ室33内に圧縮室33a,33b,33cが形成され、ロータ23が回転することによって圧縮室33a,33b,33c内の冷媒を圧縮している(圧縮工程)。
シリンダ室33内で圧縮された冷媒は、開閉弁37を押し開けて吐出孔35から吐出し(吐出工程)、吐出穴61から油分離器21を介して吐出室15へ吐出される。また、吐出穴61から吐出した冷媒は、油分離器21によって冷媒と油Oとに分離され、冷媒は、図示しない吐出ポートから図示しない冷凍サイクルに吐出し、油Oは、吐出室15の下方に貯留される。
吐出室15の下方に貯留した油Oは、リアサイドブロック31bの油供給穴59からリア側油供給路59aを通りリア側軸受63へ供給される。
リア側軸受63へ供給された高圧の油Oは、駆動軸27との間で絞られることによって、吸入した冷媒の圧力(吸入圧)よりも高く、吐出した冷媒の圧力(吐出圧)よりも低い中間圧となり、中間圧となった油Oは駆動軸27とリアサイドブロック31bとの間の隙間を通って中間圧供給溝67へ供給される。
また、リア側軸受63へ供給された高圧の油Oは、リア側連通路65を介してリア側端面57に開口する高圧供給通路71a,71bから第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bへ供給される。さらに、背圧空間77を介して第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bと連通するフロントサイドブロック31a側の各高圧供給溝53にも、高圧の油Oが供給される。
また、高圧の油Oは、油供給穴59からリア側油供給路59aに流入し、リア側油供給路59aから分岐してリア側油供給路59bを通り、シリンダ側油供給路41を介してフロント側油供給路49からフロント側軸受47へ供給される。
フロント側軸受47に供給された高圧の油Oは、駆動軸27との間で絞られることで中間圧となり、中間圧となった油Oは駆動軸27とフロントサイドブロック31aとの間の隙間を通って中間圧供給溝51へ供給される。
以上のように構成された本実施形態の気体圧縮機1では、図2に示すように、隣り合う2つの圧縮室33a,33b、33b,33c、33c,33aを仕切るベーン25が、ロータ23の回転により吸入工程から圧縮工程の前半にかけて移動する間、ベーン溝75の背圧空間77は中間圧供給溝51,67と連通する。したがって、この区間の背圧空間77の圧力は、中間圧供給溝51,67から導入される油Oと同じ中間圧となる。
また、ベーン25がロータ23の回転により圧縮工程の中間位置にある際に、背圧空間77は第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53と短期間連通する。この連通により背圧空間77の圧力は、第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53から導入される油Oと同じ吐出圧となる。
さらに、ベーン25がロータ23の回転により圧縮工程の中間位置を過ぎ吐出位置に向けて移動する間、背圧空間77は閉じ込み部69cによって第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bの双方から遮断される。この区間では、ロータ23の回転に伴い外周面23aとシリンダ室33の内周面33dとの間隔が減少するため、ベーン25がロータ23の回転に伴ってベーン溝75に没入していく。
したがって、この区間では、ロータ23の回転に伴い背圧空間77の容積が減少し、第1高圧供給溝69aから背圧空間77に導入された吐出圧の油Oが液圧縮されて、背圧空間77の圧力が吐出圧を超える圧力に増加する。
その後、ベーン25がロータ23の回転により吐出孔35の位置に達すると、背圧空間77は第2高圧供給溝69b及びこれに対向する高圧供給溝53と連通する。したがって、吐出圧を超える圧力に増加した背圧空間77の圧力は、第2高圧供給溝69b及びこれに対向する高圧供給溝53が連通する吐出室15の油Oの吐出圧に減少する。
以上に説明したベーン25の位置に対応するロータ23の回転角度と背圧空間77の圧力との関係を、図4のグラフ中に実線で示す。図4に示すように、背圧空間77の圧力は、背圧空間77が中間圧供給溝51,67から遮断された後、第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53と連通するまでのわずかな期間にも、ベーン25のベーン溝への没入による容積減少に伴い中間圧から微増する。但し、この微増では背圧空間77の圧力は吐出圧に達しない。
ところで、背圧空間77の圧力は、ベーン25をベーン溝75から突出する方向に付勢する付勢力として働く。この付勢力は常に、ロータ23の回転方向Xにおけるベーン25の前後に位置する圧縮室33a,33b、33b,33c、33c,33aの冷媒圧力によりベーン25の先端面に加わる反力以上である必要がある。
ベーン25の先端面に加わる反力は、図4のグラフ中に一点鎖線で示すベーン25よりもロータ23の回転方向Xにおける上流側の圧縮室の冷媒圧力(ベーン前側圧力)と、同じく二点鎖線で示すベーン25よりもロータ23の回転方向Xにおける下流側の圧縮室の冷媒圧力(ベーン後側圧力)とを合わせたものとなる。
ベーン前側圧力は、ベーン25の先端面におけるシリンダ室33の内周面33dへの接触箇所を境にして、ロータ23の回転方向Xにおける上流側の部分に加わる。一方、ベーン後側圧力は、ベーン25の先端面における上述した接触箇所を境にして、ロータ23の回転方向Xにおける下流側の部分に加わる。
ベーン25の先端面におけるシリンダ室33の内周面33dへの接触箇所は、ロータ23の回転角度によって変動するので、図4のベーン前側圧力やベーン後側圧力のグラフから、ベーン25の先端面に加わる反力を想定するのは容易ではない。
しかし、本実施形態の気体圧縮機1では、この反力を上述した背圧空間77の圧力(ベーン25の突出方向への付勢力)から差し引いた荷重差が、図4中の破線で示すように、常時ゼロ以上の値となるようにしている。即ち、背圧空間77の圧力を、常に、ベーン25の先端面に加わる反力以上の圧力に維持している。
そして、本実施形態の気体圧縮機1では、背圧空間77の油Oを閉じ込み部69cで液圧縮する前に、背圧空間77を第1高圧供給溝69aに連通させて吐出圧の油Oを背圧空間77に導入する構成としたので、閉じ込み部69cにおける油Oの液圧縮が吐出圧からスタートする。このため、背圧空間77の冷凍機油Oの圧力を短時間で吐出圧以上に増加させることができる。
仮に、図5の説明図に示すように、リアサイドブロック31bのリア側端面57に第1高圧供給溝69aを設けない場合は、中間圧供給溝67と連通している間に背圧空間77に導入された中間圧の冷凍機油Oを、中間圧供給溝67から背圧空間77が遮断された後に、ロータ23の回転に伴う背圧空間77の容積減少で液圧縮して、背圧空間77の圧力を吐出圧以上に増加させる必要がある。
その場合は、閉じ込まれた背圧空間77の冷凍機油Oを、吐出圧よりも低い中間圧から、ベーン25の前後の圧縮室33a,33b、33b,33c、33c,33aの冷媒からベーン25の先端面に加わる反力のピーク以上の圧力まで増加させる必要があるので、背圧空間77の容積減少による冷凍機油Oの液圧縮をより早い段階で始める必要がある。
そこで、図5に示すように、ロータ23の回転方向Xにおける中間圧供給溝67の終端位置を、図2及び図3に示す本実施形態の気体圧縮機1の中間圧供給溝67の終端位置よりも始端側に近い箇所にずらして、背圧空間77を閉じ込み部69cにより中間圧供給溝67から遮断して閉じ込み状態とするタイミングを早めることが考えられる。
そのようにすれば、ベーン25がまだ吸入工程から圧縮工程に移行する位置にあり吐出孔35に近づいていない段階から、背圧空間77の冷凍機油Oが液圧縮され始める。このため、ベーン25が吐出孔35に近づく頃には、背圧空間77の冷凍機油Oによるベーン25の付勢力を、ベーン25の先端面に加わる反力のピーク以上の圧力まで増加させることができる。
そのようにした場合のベーン25の位置に対応するロータ23の回転角度と背圧空間77の圧力との関係を、図6のグラフ中に実線で示す。なお、ベーン前側圧力やベーン後側圧力のロータ23の回転角度に対する変化は、図6のグラフ中に一点鎖線及び二点鎖線でそれぞれ示すように、図4に示す本実施形態の気体圧縮機1の場合と同じである。
この場合にも、ベーン25の先端面に加わる反力を背圧空間77の圧力(ベーン25の突出方向への付勢力)から差し引いた荷重差が、図6中の破線で示すように、常時ゼロ以上の値となるようにする。
ところで、背圧空間77が高圧供給溝69から遮断されるタイミングを早めると、図6に示すように、背圧空間77が中間圧供給溝67から遮断された直後の段階から、背圧空間77の冷凍機油Oが加圧されてベーン25の付勢力が増加する。一方、この段階では、ベーン前側圧力やベーン後側圧力が吐出圧又はそれ以下の圧力に留まっている。
このため、背圧空間77が高圧供給溝69から遮断されるタイミングを早めると、背圧空間77の冷凍機油Oによりベーン25に付与される付勢力が、ベーン25に作用する反力がまだ高くない段階で増加されて反力を過剰に上回り、ベーン25とシリンダ室33の内周面33dとの摺動抵抗によりロータ23の回転トルクを必要以上に高めてしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態の気体圧縮機1では、中間圧の冷凍機油Oを導入した中間圧供給溝67から背圧空間77を遮断した後、ベーン25が圧縮工程の中間位置にある際に、背圧空間77を第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53と短期間連通させて、背圧空間77の圧力を吐出圧に増加させるようにした。
このため、背圧空間77を閉じ込み部69cにより第1高圧供給溝69a及び第2高圧供給溝69bの双方から遮断して閉じ込み状態とするタイミングが、図6に示すように、中間圧供給溝67から導入した遮断して中間圧の冷凍機油Oを加圧するために背圧空間77を中間圧供給溝67から遮断するタイミングよりも遅らせて、ベーン25が吐出孔35に達するタイミング側に近付けることができる。
よって、ベーン25がある程度吐出孔35に近づいて、ベーン25により仕切られた圧縮室33a,33b,33cの冷媒が吐出圧に近い圧力まで圧縮されている状態で、背圧空間77を閉じ込み部69cにより第1高圧供給溝69aから遮断することになる。
したがって、閉じ込まれた背圧空間77の冷凍機油Oの圧力が増加してベーン25に付与される突出方向への付勢力が大きくなっても、ベーン25の前後の圧縮室33a,33b、33b,33c、33c,33aの冷媒からベーン25の先端面に加わる反力を過剰に上回ることがなくなる。
これにより、背圧空間77の冷凍機油Oによりベーン25に付与される付勢力がベーン25を過剰に突出方向に付勢し、ベーン25とシリンダ室33の内周面33dとの摺動抵抗によりロータ23の回転トルクが必要以上に高まるのを抑制しつつ、前後の圧縮室33a,33b、33b,33c、33c,33aの冷媒からベーン25に作用する反力に対抗できる付勢力を、背圧空間77からベーン25に付与することができる。
なお、上述した実施形態では、閉じ込み部69cを挟んで第1高圧供給溝69aと第2高圧供給溝69bとをロータ23の回転方向Xに間隔をおいて配置した。しかし、本発明の他の実施形態に係る気体圧縮機の圧縮部3の内部を示す図7の説明図に示すように、ロータ23の回転に伴う背圧空間77の移動軌跡上から外れた箇所で第1高圧供給溝69aと第2高圧供給溝69bとを連絡通路69dで接続してもよい。
その場合、第2高圧供給溝69bの高圧供給通路71bを省略し、第1高圧供給溝69aの高圧供給通路71aから第1高圧供給溝69a及び連絡通路69dを介して第2高圧供給溝69bに吐出圧の冷凍機油Oを導入するように構成してもよい。
そのように構成することで、高圧供給通路71bをリアサイドブロック31bに形成する手間を省くことができる。また、リア側環状溝73の吐出圧の冷凍機油Oが全て第1高圧供給溝69aに供給されるので、リア側環状溝73を高圧供給通路71bにより第2高圧供給溝69bに接続するのに比べて、背圧空間77が第1高圧供給溝69aに連通した際に、背圧空間77に吐出圧の冷凍機油Oが導入される速度が高まる。よって、背圧空間77の圧力を中間圧から吐出圧に迅速に増加させることができる。
また、第1高圧供給溝69aと第2高圧供給溝69bとを連絡通路69dで接続する場合、第1高圧供給溝69aの高圧供給通路71aを省略し、第2高圧供給溝69bの高圧供給通路71bから第2高圧供給溝69b及び連絡通路69dを介して第1高圧供給溝69aに吐出圧の冷凍機油Oを導入するように構成してもよい。
そのように構成した場合は、高圧供給通路71aをリアサイドブロック31bに形成する手間を省くことができる。また、第2高圧供給溝69aが第1高圧供給溝69aを経由せずにリア側環状溝73に直結されるので、図7に示すように第1高圧供給溝69aだけを高圧供給通路71aによりリア側環状溝73に接続するのに比べて、背圧空間77が第2高圧供給溝69bに連通した際に、吐出圧以上に加圧された背圧空間77の冷凍機油Oが圧力差でリア側環状溝73に逃がされる速度が高まる。よって、背圧空間77の圧力を吐出圧以上の圧力から吐出圧に迅速に減少させることができる。
さらに、上述した実施形態では、ベーン溝75の背圧空間77が、中間圧供給溝67から遮断された後に、第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53と連通するように、中間圧供給溝67と第1高圧供給溝69aとが相対的に配置されているものとした。しかし、背圧空間77の中間圧供給溝67からの遮断と第1高圧供給溝69a及びこれに対向する高圧供給溝53への連通開始とがオーバーラップするように、中間圧供給溝67と第1高圧供給溝69aとが相対的に配置されていてもよい。
以上に、本発明をモータ部4により圧縮部3のロータ23を回転させる電動式の気体圧縮機1に適用した場合の実施形態を説明した。しかし、本発明は、例えば、車両に搭載されてエンジンの動力によりロータが回転されるベーンロータリー型の気体圧縮機等、電動式以外のベーンロータリー型の気体圧縮機にも広く適用可能である。
また、本発明の適用対象は、実施形態で説明したようなシリンダ室を楕円形状としたベーンロータリー式の気体圧縮機に限定されない。例えば、シリンダ室を正円以外の形状としたベーンロータリー式の気体圧縮機や、ロータの回転中心をシリンダ室の中心から偏心させたベーンロータリー式の気体圧縮機にも、本発明は適用可能である。
本発明は、所謂、ベーンロータリー型の気体圧縮機において利用することができる。
1 気体圧縮機
2 ハウジング
3 圧縮部
4 モータ部
5 インバータ部
7 フロントヘッド
9 リアケース
11 吸入室
13 内壁
15 吐出室
19 圧縮ブロック
21 油分離器
23 ロータ
23a 外周面
25 ベーン
27 駆動軸
29 シリンダブロック
31 サイドブロック
31a フロントサイドブロック
31b リアサイドブロック
33 シリンダ室
33a,33b,33c 圧縮室
33d 内周面
35 吐出孔
37 開閉弁
39 吸入孔
41 シリンダ側油供給路
43 フロント側端面
47 フロント側軸受
49 フロント側油供給路
51 中間圧供給溝
53 高圧供給溝
55 フロント側環状溝
57 リア側端面
59 油供給穴
59a,59b リア側油供給路
61 吐出穴
63 リア側軸受
65 リア側連通路
67 中間圧供給溝(中間圧供給部)
69 高圧供給溝(高圧供給部)
69a 第1高圧供給溝(第1高圧供給部)
69b 第2高圧供給溝(第2高圧供給部)
69c 閉じ込み部
69d 連絡通路
71a,71b 高圧供給通路
73 リア側環状溝
75 ベーン溝
77 背圧空間
79 ステータ
81 モータロータ
O 油
X 回転方向

Claims (3)

  1. 冷媒が圧縮されるシリンダ室(33)を内部に有する筒状のシリンダブロック(29)と、
    前記シリンダブロック(29)の側部に取り付けられ、該側部における前記シリンダ室(33)の開口を封止するサイドブロック(31a,31b)と、
    前記シリンダ室(33)内で回転し、前記シリンダ室(33)の内周面(33d)に対向する外周面(23a)に開口する複数のベーン溝(75)を回転方向(X)に間隔をおいて複数有するロータ(23)と、
    前記各ベーン溝(75)にそれぞれ収納されて前記外周面(23a)から出没し、前記シリンダ室(33)の内周面(33d)に摺接して該内周面(33d)と前記ロータ(23)の外周面(23a)との間を複数の圧縮室(33a,33b,33c)に仕切る複数のベーン(25)と、
    前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成され、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の溝底の背圧空間(77)に連通して、吸入工程から圧縮工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)の冷媒圧力より大きく前記シリンダ室(33)からの圧縮冷媒が吐出される吐出室(15)の圧力よりも低い中間圧を前記背圧空間(77)に供給する中間圧供給部(67)と、
    前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成され、圧縮工程の前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の前記背圧空間(77)に連通して、前記吐出室(15)の圧力を前記背圧空間(77)に供給する第1高圧供給部(69a)と、
    前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成され、吐出工程の前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の前記背圧空間(77)に連通して、前記吐出室(15)の圧力を前記背圧空間(77)に供給する第2高圧供給部(69b)と、
    前記回転方向(X)における前記第1高圧供給部(69a)及び前記第2高圧供給部(69b)の間に配置され、前記圧縮工程から前記吐出工程にかけての前記圧縮室(33a,33b,33c)を仕切る前記ベーン(25)を収容した前記ベーン溝(75)の前記背圧空間(77)を、前記第1高圧供給部(69a)及び前記第2高圧供給部(69b)から遮断する閉じ込み部(69c)と、
    を備えることを特徴とする気体圧縮機(1)。
  2. 前記第1高圧供給部(69a)及び前記第2高圧供給部(69b)は、これらが形成された前記サイドブロック(31a,31b)の少なくとも一方に形成されて前記背圧空間(77)と連通しない連絡通路(69d)によって接続されていることを特徴とする請求項1記載の気体圧縮機(1)。
  3. 前記第1高圧供給部(69a)及び前記第2高圧供給部(69b)のうちいずれか一方のみに前記吐出室(15)の冷媒圧力が導入され、該一方から前記第1高圧供給部(69a)及び前記第2高圧供給部(69b)のうちいずれか他方に前記連絡通路(69d)を介して前記吐出室(15)の冷媒圧力が導入されることを特徴とする請求項2記載の気体圧縮機(1)。
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