JP2016118011A - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】設備機器からの排水が流入する第一流路と、他の設備機器からの排水が流入する第二流路を備えた排水トラップについて、装置の全高を押さえつつ、第二流路に第一流路側からの排水等が逆流することを防ぐ逆流防止機能を向上させた排水トラップを提供する。【解決手段】排水トラップ1の防臭筒9は、設備機器としての洗濯機からの排水が流入する第一流路11と、他の設備機器としての防水パン200からの排水が流入する第二流路13を有しており、第二流路13は屈曲部14を介して第一流路11に対し略水平方向より合流する。又、第二流路13の端部であって、第一流路11と第二流路13の境界には逆止め弁15が配置されており、逆止め弁15が第二流路13に対して略水平方向より当接することで、第二流路13内を排水が流れていない状態において、第二流路13を閉塞する。【選択図】図1

Description

本発明は、設備機器からの排水を排出すると共に、下流からの臭気、害虫が屋内へと逆流することを防ぐトラップ機能を形成する、排水トラップに関するものである。
洗濯機や浴槽等の設備機器は、その使用により排水を排出するが、当該排水を排出する排水配管を単に下水側へと繋ぐと、下流側からの臭気や害虫が屋内へと逆流してしまう。そこで、排水トラップと呼ばれる、トラップ機能を有する装置を設けることにより、当該問題を解決している。
排水トラップは内部に排水を貯留可能な封水部を有しており、封水部において貯留された排水によって排水流路を満水(水封)状態にすることで、下流側から屋内に臭気や害虫が侵入することを防ぐトラップ機能を形成する。
ここで、上記排水トラップは、洗濯機が設備機器である場合、他の設備機器として洗濯機の故障や設備不良により漏水が生じた際等において室内が水浸しになることを防ぐ受け皿としての洗濯機防水パンからの排水が流入する構造となっている。又、浴槽が設備機器の場合には、上記排水トラップは、他の設備機器として浴槽が載置されている浴槽防水パンや浴室の排水を受ける洗い場防水パン等からの排水が流入する構造となっている。即ち、上記排水トラップは設備機器からの排水が流入する第一流路と、他の設備機器からの排水が流入する第二流路を有している。
特許文献1に記載の排水トラップは、設備機器としての洗濯機及び他の設備機器としての防水パンからの排水が流入し、トラップ本体、フランジ部材、封水椀、防臭筒、泡止めパイプ、目皿から構成されている。
トラップ本体は有底略円筒状且つ上部に開口を有する箱体であって、側面より排出口が開口している。フランジ部材は上端に外向きの鍔状部分を有する筒状であるとともに、外周に設けられた雄螺子によって前記トラップ本体の内周に設けられた雌螺子に螺合されている。
封水椀はトラップ本体内部に配置された椀状部材であって、設備機器から排出された排水を内部に貯留可能となっている。
防臭筒は前記フランジ部材に取り付けられた、内部に排水流路を形成する筒状部材であって、その下端が封水椀の内部に挿入されている。
泡止めパイプは防臭筒内部に配置された、内部に排水流路を形成する筒状部材である。又、泡止めパイプはその下端において内部を通過する排水を防臭筒外周と封水椀内周によって形成される排水流路へと誘導するガイド部を有し、当該ガイド部は防臭筒下端よりも下方に位置するように配置されている。
目皿は前記フランジ部材に取り付けられた円形の部材であって、防水パン上に生じた排水を排水トラップ内に排出するが、所定よりも大きなゴミの流出を防ぐ網状の捕集部を有している。
上記構成から成る特許文献1に記載の排水トラップは、設備機器としての洗濯機からの排水を排出する第一流路と、他の設備機器としての防水パンからの排水を排出する第二流路を形成している。
洗濯機からの排水が生じた際、当該排水は全て泡止めパイプを通じてトラップ本体内に流入し、ガイド部により防臭筒外周と封水椀内周によって形成される排水流路へと誘導される。そして、封水椀を溢れた排水はトラップ本体側方に開口する排出口より、更に下流側の配管へと排出される。従って、第一流路を通過する排水が防臭筒内周と泡止めパイプ外周によって形成される流路を通過することはほとんどない。
一方、防水パン上に排水が生じた場合、当該排水は目皿を通過してトラップ本体に流入する。当該排水は防臭筒内周と泡止めパイプ外周によって形成された排水流路を降下し、封水椀底面において流路を反転させ、封水椀を溢れた排水がトラップ本体側方に開口する排出口より、更に下流側の配管へと排出される。
即ち、上記排水トラップは、洗濯機より排出された排水を泡止めパイプによって防臭筒の外側に誘導することによって、当該排水が防水パンより逆流することを防ぐ構造となっている。
しかし、上記排水トラップに対し、洗濯機から多量の排水が生じた場合や、洗濯機からの排水中に多量の泡が混入していた場合等において、当該排水が泡止めパイプのガイド部の隙間より第二流路へと逆流してしまい、防水パン上に溢れ出てしまうという問題があった。
特許文献2には、他の設備機器としての防水パンからの排水流路である第二流路にフロート式逆止め弁を設けた排水トラップが記載されている。フロート式逆止め弁はフロートと呼ばれる、水よりも比重の低い弁体を利用し、下流側からの流体が生じた際には弁体が排水によって浮上し、第二流路を閉塞することで逆流を防止することができる逆止め弁である。しかし、設備機器としての洗濯機から排出される排水は洗剤によって泡立てられた、泡混じりの排水であることが多い。当該泡混じりの排水は内部に空気を含んでいることから体積当たりの質量が小さく、従って比重も低くなることからフロート式逆止め弁が正常に作動しないことが多く、排水の逆流を確実に防ぐことは困難であった。
又、特許文献2に記載の排水トラップにおいては、前記フロート式逆止め弁が目皿に設けられていることから、排水トラップは最低でも防臭筒の高さ幅に加えてフロート式逆止め弁の浮上する幅が必要となり、装置全体の全高が大きくなってしまっていた。尚、防臭筒と封水部によって形成される封水部分は、規格等により所定以上の高さが必要であるため、単に防臭筒を短くすることによって全高を下げることは難しい。
特開2008−196169号公報 特開2001−200565号公報
本発明は上記問題に鑑み、装置の全高を押さえつつ、第一流路側からの排水等の逆流を防ぐ逆流防止機能を向上させた排水トラップの提供を課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、
排水が流入する排水口と、
排水口から下方に延出された、下方に開口を備えた筒状の防臭筒と、
内部に防臭筒の下端を収納すると共に、排水を貯留して封水を形成する封水部と、
封水部を溢れた排水を下流側へと排出する排出口を有する排水トラップであって、
防臭筒は、設備機器からの排水が流入する第一流路と、
他の設備機器からの排水が流入する第二流路と、
第二流路に配置された、第一流路側からの排水等の逆流を防止する逆止め弁を備え、
第二流路は、防臭筒内部において前記第一流路に合流することを特徴とする排水トラップである。
請求項2に記載の本発明は、前記第二流路が、防臭筒内において流路を屈曲させて、略水平方向より第一流路と合流することを特徴とする請求項1に記載の排水トラップである。
尚、上記「略水平方向」とは、傾斜の全く無い状態を指すものではなく、数度程度の傾斜角を有しているものを含む。
請求項3に記載の本発明は、前記逆止め弁が、その一端が回動可能に防臭筒内に固定されたスイング式逆止め弁であって、第二流路に対して略水平方向より当接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水トラップである。
請求項4に記載の本発明は、前記逆止め弁が、上流側からの排水の流入が無い場合において第二流路の閉塞を維持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水トラップである。
請求項5に記載の本発明は、前記防臭筒が、下方に進むにつれて傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水トラップである。
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の排水トラップにおいて、
内部に流路を形成する筒状のケーシング体を有し、当該ケーシング体が防臭筒に取り付けられることによって第二流路を形成することを特徴とする排水トラップである。
請求項1に記載の本発明によれば、第二流路が第一流路側からの排水の逆流を防止する逆止め弁を備えているため、第一流路から多量の排水があった際や、泡混じりの排水があった際に、当該排水が第二流路を逆流することを防ぐ。
又、従来の排水トラップにおいては目皿に逆止め弁を設けていたことから、防臭筒の高さに加えて、逆止め弁の高さ幅が必要になっていたが、本発明においては防臭筒内に逆止め弁を配置したことにより、装置の全高を抑えることができる。
更に、第二流路は防臭筒内部において第一流路と合流することから、第一流路と第二流路が共通の封水を使用してトラップ機能を構成することが可能になるため、どちらか一方の流路が封水切れに成ってしまうことを防ぐことができる。
請求項2及び請求項3に記載の本発明によれば、略水平方向より第一流路と合流することから、当該合流箇所における流路面積を大きく確保することができるため、好適な排水流量を維持することができる。
請求項4に記載の本発明によれば、泡混じりの排水等、水よりも比重の低い流体によって排水流路が満たされた場合でも、好適に逆流を防ぐことができる。尚、上記「水よりも比重の低い」とは、実際には水よりも比重が低くはないが、空気等を多く含むことによって体積当たりの質量が水よりも低くなった流体を含むものである。
請求項5に記載の本発明によれば、防臭筒が下方に進むにつれて傾斜していることにより、防臭筒内部において第二流路が第一流路に合流する構造の防臭筒をインジェクション成形にて成形することが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、ケーシング体を外すことによって逆止め弁や第二流路等の清掃が可能となり、メンテナンス性が向上する。
本発明の排水トラップを示す断面図である。 排水トラップの構成を示す分解斜視図である。 防臭筒の構成を示す分解斜視図である。 第一流路の排水の流れを示す参考図である。 第二流路の排水の流れを示す参考図である。 第二実施形態に係る本発明の排水トラップを示す断面図である。 排水トラップの構成を示す分解斜視図である。 防臭筒の構成を示す分解斜視図である。 第一流路の排水の流れを示す参考図である。 第二流路の排水の流れを示す参考図である。 排水トラップの施工状態を示す参考図である。
以下、図面を参照しながら本発明の排水トラップ1を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
以下に、本発明の第一実施形態について図1乃至図5、及び図11を用いて説明する。
図11に示すように、本実施形態に係る排水トラップ1は、設備機器としての洗濯機100が載置された、他の設備機器としての防水パン200の開口に取り付けられている。
防水パン200は平面視略正方形であって、その四隅に洗濯機100を載置するための台座部を備えるとともに、外周が防水壁部におって覆われた受け皿状であり、底面において円形の排水トラップ1取り付け孔が開口している。尚、当該取り付け孔は防水パン200の最も低い位置に開口しており、図1に示す施工完了時において、防水パン200上に生じた排水等は全て排水トラップ1に流入するように形成されている。
排水トラップ1は図1乃至図3に示すように、トラップ本体2、フランジ部材4、封水椀7、防臭筒9、目皿22、排水エルボ23より構成され、前記洗濯機100からの排水を排出する第一流路11と、防水パン200からの排水を排出する第二流路13を有している。
トラップ本体2は有底略円筒状であって、その上面及び側面に開口が形成された箱状である。トラップ本体2の上面に形成された開口はその内周において雌螺子部が螺刻されており、パッキンP及び防水パン200を介して後述するフランジ部材4と螺合されている。トラップ本体2の側面に形成された開口は、トラップ本体2内部に流入した排水を更に下流側の配管へと排出する排出口3であって、当該排出口3は筒状に延設されて更に下流側の配管が接着されている。
フランジ部材4は円筒状であって、その上端に形成された外向きの鍔状部分と、当該鍔状部分下端より下方に延設された筒状部分より成る。筒状部分外周には雄螺子部が螺刻され、パッキンP及び防水パン200を介して前記トラップ本体2と螺合されているとともに、筒状部分内周には中程において内側に延出された内向きの段部5及び突起部6が形成されている。尚、鍔状部分の外周は防水パン200の取り付け孔よりも大径であるが、筒状部外周は取り付け孔よりも小径に形成されている。そして、前記段部5には後述する封水椀7が載置され、突起部6には後述する防臭筒9が係合されている。
封水椀7は有底筒状且つその上方が開口された椀状であって、側面上部において、周方向に複数の切り欠き8が形成されている。切り欠き8は略長方形であって、封水椀7はその底部から切り欠き8下端まで排水(封水)を貯留することができる。
防臭筒9は内部に排水流路を形成する円筒状の部材であって、その下端は前記封水椀7の底面から切り欠き8の間に配置され、その側壁は下方へ進むにつれて排出口3側へ向けて垂直方向に対して約8度傾斜している。即ち、防臭筒9は下方に進むにつれ、垂直方向に対して傾斜している。又、防臭筒9は第一流入口10、第一流路11、第二流入口12、第二流路13、逆止め弁15、弁蓋18、取付部20から構成されている。尚、逆止め弁15は防臭筒9内部に設けられた弁座16と弁体17によって構成されている。
第一流入口10は第一流路11の流入口であって、防臭筒9の上面且つ第二流入口12よりも上方にて開口し、洗濯機100と連結する排水エルボ23が取り付けられている。従って、洗濯機100からの排出された排水は全て第一流入口10より第一流路11内に流入する。
第一流路11は第一流入口10から流入した排水が流れる排水流路であり、排出口3へ向けて垂直方向に対して約8度傾斜している。又、第一流路11は防臭筒9内において、後述する第二流路13が略水平方向より合流するとともに、当該合流箇所に弁体17が取り付けられている。
第二流入口12は第二流路13の流入口であって、防臭筒9の上面において開口し、防水パン200上に流路を開放している。従って、防水パン200上に生じた排水は全て第二流入口12より第二流路13内に流入する。
第二流路13は第二流入口12から流入した排水が流れる排水流路であり、排出口3へ向けて垂直方向に対して約8度傾斜した後、屈曲部14を介して、防臭筒9の内部において略水平方向より第一流路11と合流している。又、第二流路13はその端部であって、第一流路11との合流部分において、弁体17が当接する弁座16を有し、当該弁座16に弁体17が当接することで流路が閉塞されている。ここで、当該弁座16は断面視略垂直となっており、上記弁体17は弁座16に対して略水平方向より当接する。尚、弁座16について「断面視略垂直」と記載しているが、実際には図1に示す弁座16の断面は垂直方向に対して約6度傾斜しており、弁座16は傾斜面となっている。従って、「弁体17は弁座16に対して略水平方向より当接」と記載しているが、実際には弁体17は約6度傾斜した状態で弁座16と当接しており、弁体17は第二流路13に上流側から排水が流入していない時には自重によって第二流路13を閉塞している。
弁体17は略長方形の板体であって、水よりも比重の高い素材より成り、その上端が第一流路11と第二流路13との境界において配置されており、弁蓋18によって回動自在に固定されている。又、弁体17は周囲に亘って凸部が形成されており、当該凸部によって前記弁座16と当接している。
弁蓋18は下方に弁押さえ19を有する板状であって、弁体17が防臭筒9内に配置された後、弁押さえ19によって防臭筒9の上方から前記弁体17を回動自在に固定する部材である。尚、弁蓋18は弁体17が配置された後に防臭筒9に溶着されている。
取付部20は防臭筒9の上端外周に設けられ、前記フランジ部材4の突起部6と係合する溝部21及びパッキンより成る。溝部21は取付部20の周囲に4箇所、周方向において90度毎に形成され、取付部20の下端から上方に向けて傾斜している。尚、溝部21の天地方向の幅は突起部6の天地方向の幅よりもやや大きく形成されており、突起部6が溝部21内を摺動可能である。又、施工完了状態において、突起部6は溝部21の端部に位置する。
排水エルボ23は側面視略L字状の配管であって、上流側において洗濯機100と連結されたジャバラ状の可撓管(図示せず)と連結し、その下端が前記第一流入口10に挿入されている。
目皿22は防臭筒9の上方であって、第二流入口12の上方に載置された略半円状の部材あって、防水パン200上に生じた排水を排水トラップ1内に排出するが、配管を詰まらせる恐れのある大きなゴミの流出を防ぐ網状の捕集部を有している。
上記排水トラップ1は第一流路11及び第二流路13内を排水が流れていない状態(無排水時)において、弁体17はその自重によって第二流路13を閉塞している。又、この時、弁体17はその外周に設けられた凸部によって弁座16と当接している。
上記排水トラップ1に対し、洗濯機100より排水が生じた際の排水の流れを、図4を用いて説明する。尚、図4においては洗濯機100より生じた排水の流れの一部を2点鎖線で示している。
まず、洗濯機100より生じた排水は可撓管、排水エルボ23を通じて、第一流入口10より防臭筒9内の第一流路11へと流入する。
ここで、第一流路11へと流入した排水は防臭筒9の下方へ向けて流れるが、排水の一部は弁体17を第二流路13側へと付勢する。従って、第一流路11内に排水が流れている間、第二流路13は無排水時よりも強固に閉塞されており、洗濯機100より多量の排水があった際等においても第二流路13へと排水の逆流が生じない。
そして、防臭筒9下端まで到着した排水は封水椀7の底面にてその流れを反転させ、防臭筒9の外周と封水椀7の内周によって形成された排水流路を上昇する。そして、封水椀7の側面に設けられた切り欠き8まで達した排水は封水椀7の外側へと溢れ出て、トラップ本体2の排出口3より下水側へ向けて排出される。
次に、図5を用いて防水パン200上に排水が生じた際の排水の流れを説明する。尚、図5においては防水パン200上に生じた排水の流れの一部を2点鎖線で示している。
まず、防水パン200上に排水が生じた際、当該排水は防水パン200上を流れ、目皿22及び第二流入口12を通じて第二流路13へと流入する。この時、所定よりも大きなゴミ・埃等は目皿22の捕集部によって捕捉され、第二流路13へは侵入しない。
次に、第二流路13内へと流入した排水は第二流路13の屈曲部14によってその流れ方向を約90度屈曲させ、弁体17に当接する。この時、弁体17に対して弁座16から離間する方向に水圧が加わるため、その上端を軸として回動し、第二流路13を開放する。
そして、弁体17を回動させた排水は略水平方向より第一流路11へと流入し、防臭筒9の下方へ向けて流れる。
以降の流れは前記第一流路11を流れる排水の流れと同様に、防臭筒9の外周と封水椀7の内周によって形成された排水流路を通り、切り欠き8、排出口3より下水側へ向けて排出される。
防水パン200からの排水が終了した際には、逆止め弁15は弁体17が自重により回動し、弁座16に当接することによって再び第二流路13を閉塞する。
尚、洗濯機100又は防水パン200からの排水が終了した際、トラップ本体2内部に流入した排水の一部は封水椀7内部に貯留され、防臭筒9内周の排水流路の一部と、防臭筒9外周と封水椀7内周によって形成される排水流路を満水(水封)状態にすることによってトラップ機能を形成する。
上記本発明の排水トラップ1においては、第二流路13が第一流路11側からの逆流を防止する逆止め弁15(弁座16、弁体17)を備えているため、第一流路11から多量の排水があった際や、泡混じりの排水があった際に、当該排水が第二流路13へと逆流してしまうことがない。当該逆止め弁15は無排水時において第二流路13が閉塞される構造であるから、泡混じりの排水など、水よりも比重の低い流体によって排水流路が満たされた場合であっても好適に逆流を防ぐことができる。尚、「水よりも比重の低い」とは、実際には水よりも比重が低くはないが、空気等を多く含むことによって体積当たりの質量が水よりも低くなった流体を含むものである。
又、第二流路13の弁座16に対して弁体17が略水平方向より当接することから、開弁時の排水流路が広く、好適な排水流量を確保することが可能となる。更に、防臭筒9内に逆止め弁15を設けているため、装置の全高を抑えることができる。
そして、第二流路13は防臭筒9内部において略水平方向より第一流路11と合流することから、第一流路11と第二流路13が共通の封水を使用してトラップ機能を構成することが可能になるため、どちらか一方の流路が封水切れとなることを防ぐことができる。
又、防臭筒9は下方へ進むにつれて垂直方向に対して約8度傾斜しており、且つ弁座16が防臭筒9と同じ方向へと約6度傾斜した構成となっている。従って、第一流路11と第二流路13との境界をパーティングラインとして成形を行うことによって、防臭筒9をインジェクション成形にて一体成形することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態に係る排水トラップ1について図6乃至図11を用いて説明する。尚、第二実施形態に係る排水トラップ1は防臭筒9、目皿22のみが前記第一実施形態に係る排水トラップ1と異なるため、当該箇所のみ説明を行う。
図6乃至図8に示すように、防臭筒9は内部に排水流路を形成する円筒状の部材であって、その下端は前記封水椀7の底面から切り欠き8の間に配置され、その側壁は垂下している。又、防臭筒9は第一流入口10、第一流路11、第二流入口12、第二流路13、逆止め弁15、取付部20、ケーシング体24から構成されている。又、逆止め弁15は防臭筒9内部に挿入されたケーシング体24に設けられた弁座16と弁体17によって構成されている。
第一流入口10は第一流路11の流入口であって、防臭筒9の上面且つ第二流入口12よりも上方にて開口し、洗濯機100と連結する排水エルボ23が取り付けられている。従って、洗濯機100からの排出された排水は全て第一流入口10より第一流路11内に流入する。
第一流路11は第一流入口10から流入した排水が流れる排水流路であり、側壁が垂下している。又、第一流路11は防臭筒9内において、後述する第二流路13が略水平方向より合流するとともに、当該合流箇所に弁体17が取り付けられている。
第二流入口12は第二流路13の流入口であって、防臭筒9の上面において開口し、防水パン200上に流路を開放している。従って、防水パン200上に生じた排水は全て第二流入口12より第二流路13内に流入する。又、第二流入口12には内部にケーシング体24が挿入されており、防水パン200上に生じた排水は全て第二流入口12よりケーシング体24に流入する。
ケーシング体24は平面視略半円状の筒体であって、内部に第二流路13となる排水流路を構成し、排出口3へ向けて垂直方向に対して約8度傾斜した後、屈曲部14を介して、防臭筒9の内部において略水平方向より第一流路11と合流している。又、ケーシング体24はその側面であって、第一流路11との合流部分において、弁体17が当接する弁座16を有し、当該弁座16に弁体17が当接することによって流路が閉塞されている。ここで、当該弁座16は断面視略垂直となっており、上記弁体17は弁座16に対して略水平方向より当接する。尚、弁座16について「断面視略垂直」と記載しているが、実際には図1に示す弁座16の断面は垂直方向に対して約6度傾斜しており、弁座16は傾斜面となっている。従って、「弁体17は弁座16に対して略水平方向より当接」と記載しているが、実際には弁体17は約6度傾斜した状態で弁座16に当接しており、弁体17は第二流路13に上流側から排水が流入していない時には自重によって第二流路13を閉塞している。
弁体17は略長円形の板体であって、水よりも比重の高い素材より成り、その上端がケーシング体24側面において回動自在に固定されている。又、弁体17は周囲に亘って凸部が形成されており、当該凸部によって前記弁座16と当接している。
取付部20は防臭筒9の上端外周に設けられ、前記フランジ部材4の突起部6と係合する溝部21及びパッキンより成る。溝部21は取付部20の周囲に4箇所、周方向において90度毎に形成され、取付部20の下端から上方に向けて傾斜している。尚、溝部21の天地方向の幅は突起部6の天地方向の幅よりもやや大きく形成されており、突起部6が溝部21内を摺動可能である。又、施工完了状態において、突起部6は溝部21の端部に位置する。
目皿22は防臭筒9の上方であって、第二流入口12の上方に載置された略半円状の部材あって、防水パン200上に生じた排水を排水トラップ1内に排出するが、配管を詰まらせる恐れのある大きなゴミの流出を防ぐ網状の捕集部を有している。
上記排水トラップ1に対し、洗濯機100より排水が生じた際の排水の流れを、図9を用いて説明する。尚、図9においては洗濯機100より生じた排水の流れの一部を2点鎖線で示している。
まず、洗濯機100より生じた排水は可撓管、排水エルボ23を通じて、第一流入口10より防臭筒9内の第一流路11へと流入する。
ここで、第一流路11へと流入した排水は防臭筒9の下方へ向けて流れるが、排水の一部は弁体17を第二流路13側へと付勢する。従って、第一流路11内に排水が流れている間、第二流路13は無排水時よりも強固に閉塞されており、洗濯機100より多量の排水があった際等においても第二流路13へと排水の逆流が生じない。
そして、防臭筒9下端まで到着した排水は封水椀7の底面にてその流れを反転させ、防臭筒9の外周と封水椀7の内周によって形成された排水流路を上昇する。そして、封水椀7の側面に設けられた切り欠き8まで達した排水は封水椀7の外側へと溢れ出て、トラップ本体2の排出口3より下水側へ向けて排出される。
次に、図10を用いて防水パン200上に排水が生じた際の排水の流れを説明する。尚、図10においては防水パン200上に生じた排水の流れの一部を2点鎖線で示している。
まず、防水パン200上に排水が生じた際、当該排水は防水パン200上を流れ、目皿22及び第二流入口12を通じてケーシング体24内に形成された第二流路13へと流入する。この時、所定よりも大きなゴミ・埃等は目皿22の捕集部によって捕捉され、第二流路13へは侵入しない。
次に、第二流路13内へと流入した排水は第二流路13の屈曲部14によってその流れ方向を約90度屈曲させ、弁体17に当接する。この時、弁体17に対して弁座16から離間する方向に水圧が加わるため、その上端を軸として回動し、第二流路13を開放する。
そして、弁体17を回動させた排水は略水平方向より第一流路11へと流入し、防臭筒9の下方へ向けて流れる。
以降の流れは前記第一流路11を流れる排水の流れと同様に、防臭筒9の外周と封水椀7の内周によって形成された排水流路を通り、切り欠き8、排出口3より下水側へ向けて排出される。
防水パン200からの排水が終了した際には、逆止め弁15は弁体17が自重により回動し、弁座16に当接することによって再び第二流路13を閉塞する。
尚、洗濯機100又は防水パン200からの排水が終了した際、トラップ本体2内部に流入した排水の一部は封水椀7内部に貯留され、防臭筒9内周の排水流路の一部と、防臭筒9外周と封水椀7内周によって形成される排水流路を満水(水封)状態にすることによってトラップ機能を形成する。
上記本発明の排水トラップ1においては、第二流路13が第一流路11側からの逆流を防止する逆止め弁15(弁座16、弁体17)を備えているため、第一流路11から多量の排水があった際や、泡混じりの排水があった際に、当該排水が第二流路13へと逆流してしまうことがない。当該逆止め弁15は無排水時において第二流路13が閉塞される構造であるから、泡混じりの排水など、水よりも比重の低い流体によって排水流路が満たされた場合であっても好適に逆流を防ぐことができる。尚、「水よりも比重の低い」とは、実際には水よりも比重が低くはないが、空気等を多く含むことによって体積当たりの質量が水よりも低くなった流体を含むものである。
又、第二流路13の弁座16に対して弁体17が略水平方向より当接することから、開弁時の排水流路が広く、好適な排水流量を確保することが可能となる。更に、防臭筒9内に逆止め弁15を設けているため、装置の全高を抑えることができる。
そして、第二流路13は防臭筒9内部において略水平方向より第一流路11と合流することから、第一流路11と第二流路13が共通の封水を使用してトラップ機能を構成することが可能になるため、どちらか一方の流路が封水切れとなることを防ぐことができる。
又、防臭筒9はケーシング体24を内部に有しており、当該ケーシング体24は防臭筒9に対して着脱可能となっている。従って、ケーシング体24を防臭筒9より取り外すことによって、防臭筒9を取り外すことなく逆止め弁15等の清掃を行うことが可能となっている。
本発明の排水トラップ1は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態において、排水トラップ1は設備機器としての洗濯機と、他の設備機器としての防水パン200に取り付けられていたが、当該設備機器は浴槽等の槽体であって、他の設備機器が浴槽パンや洗い場パンであっても良い。又、所謂ダブルシンクと呼ばれる2つのシンクを有する設備に対して取り付けられ、設備機器が一方のシンクであって、他の設備機器が他方のシンクであっても良い。
1 排水トラップ
2 トラップ本体
3 排出口
4 フランジ部材
5 段部
6 突起部
7 封水椀
8 切り欠き
9 防臭筒
10 第一流入口
11 第一流路
12 第二流入口
13 第二流路
14 屈曲部
15 逆止め弁
16 弁座
17 弁体
18 弁蓋
19 弁押さえ
20 取付部
21 溝部
22 目皿
23 排水エルボ
24 ケーシング体
P パッキン
100 洗濯機
200 防水パン

Claims (6)

  1. 排水が流入する排水口と、
    排水口から下方に延出された、下方に開口を備えた筒状の防臭筒と、
    内部に防臭筒の下端を収納すると共に、排水を貯留して封水を形成する封水部と、
    封水部を溢れた排水を下流側へと排出する排出口を有する排水トラップであって、
    防臭筒は、設備機器からの排水が流入する第一流路と、
    他の設備機器からの排水が流入する第二流路と、
    第二流路に配置された、第一流路側からの排水等の逆流を防止する逆止め弁を備え、
    第二流路は、防臭筒内部において前記第一流路に合流することを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記第二流路が、防臭筒内において流路を屈曲させて、略水平方向より第一流路と合流することを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記逆止め弁が、その一端が回動可能に防臭筒内に固定されたスイング式逆止め弁であって、第二流路に対して略水平方向より当接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水トラップ。
  4. 前記逆止め弁が、上流側からの排水の流入が無い場合において第二流路の閉塞を維持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水トラップ。
  5. 前記防臭筒が、下方に進むにつれて傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水トラップ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の排水トラップにおいて、
    内部に流路を形成する筒状のケーシング体を有し、当該ケーシング体が防臭筒に取り付けられることによって第二流路を形成することを特徴とする排水トラップ。
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