JP2016117569A - 定量供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などの粘性土砂を被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる定量供給装置を提供する。【解決手段】 本発明は、粘性土砂を被供給物として連続的に定量供給する定量供給装置110であって、被供給物が搬入されるケーシング111と、該ケーシング111の下方に掻き出し刃114A,114Bが設けられた一対の回転ロール112A,112Bと、を備え、一対の回転ロール112A,112Bの上方に収容される被供給物を対面隙間Xの上側から下側に供給することで連続的に下流側に定量供給すると共に、前記一対の回転ロール112A,112Bの円筒状の外周に付着した被供給物を剥ぎ落とすスクレーパ116A,116Bが備えられたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、粘性土、繊維質土砂、泥炭、草根混入土砂などの粘性土砂を含む被供給物を連続して定量供給するための技術に関する。
従来より、粘性土を対象とした供給装置は種々提案されているが、例えば、特許文献1に記載されているような装置がある。
このものは、図10(A)、(B)に示すように、供給制御機211により土砂等の処理対象物を連続的に定量供給して下流工程の処理機械31(回転駆動されるインパクタ49と処理対象物を衝突させて処理対象物を破砕する装置)にて処理対象物を所定サイズに破砕し、これに生石灰などを所定比率で混合して処理対象物を浄化して土質改良するなどの処理を行うように構成されている。
ここで、定量供給装置である供給制御機211は、対面配置されるドラム(円筒)状の一対の回転体(ローラ214A、214B)を相互に対向する方向に回転させ、この一対の回転体(ローラ214A、214B)の上方のホッパ37に供給される土砂等の処理対象物を、該一対の回転体(ローラ214A、214B)の対面隙間を通過させることで連続的に一定量の処理対象物を下流工程に供給(排出)することができるように構成されている。
特開2012−120956号公報
上述したような特許文献1に記載の供給制御機211によれば、バックホウ等からホッパ37に間欠的に処理対象物を供給すると、処理対象物は一対の回転体(ローラ214A、214B)の対面隙間を通過することで、連続的に(間欠的でなく)所定の一定量に調量されて下流側に供給され、以って下流工程において処理対象物と他の材料(土質改良材など)とを所望の混合比率で安定して混合することなどが可能である。
しかしながら、処理対象物が粘性土などの付着し易い物質である場合には、供給制御機211の粘性土が触れる部分に粘性土が付着してしまうことがあり、かかる場合には連続的な定量供給ができなくなったり供給自体が困難になるなどの処理対象物の供給不良(排出不良)が生じることが確認された。
また、供給制御機211の上部に取り付けられるホッパ37内などにおいて一対の回転体(ローラ214A、214B)付近の処理対象物は下流側への排出されるが、表面側は粘着力や繊維質の存在等の影響によりアーチ状に残り内側に空洞ができる現象(アーチアクション)が生じ(図9(A)参照)、前記対面隙間へ処理対象物が良好に供給されなくなり、これによって処理対象物を連続的に定量供給することができなくなったり供給自体が困難になるなどの処理対象物の供給不良(排出不良)が生じることも確認された。
また、処理対象物が繊維質、草根混入土砂などの場合には、一対の回転体(ローラ214A、214B)への巻き付きにより、処理対象物の供給不良(排出不良)が生じることも確認された。
このような処理対象物の供給不良(排出不良)が生じると、例えば、土砂(土質)改良分野では、母材となる処理対象物(粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂など)と、改良(改質)材と、を連続的に所定の混合比で混合させることが難しく、改良(改質)材の添加量(混合比)のバラツキが生じ、所望の改良(改質)効果を得ることができず、施工能力の低下を招くことになる。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などの粘性土砂を被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる定量供給装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る定量供給装置は、
粘性土砂を含む被供給物を連続的に定量供給する定量供給装置であって、
被供給物が搬入されるケーシングと、
該ケーシングの下方に回転軸が対面隙間を持って並列に設けられる一対の円筒状の回転ロールであって、双方が上側から対面隙間に向かって下向きに回転駆動されると共に、円筒状の外周に所定に突き出して掻き出し刃が設けられた一対の回転ロールと、
を備え、
ケーシング内の一対の回転ロールの上方に収容される被供給物を前記対面隙間の上側から下側に供給することで連続的に下流側に定量供給すると共に、
前記一対の回転ロールの円筒状の外周に付着した被供給物を剥ぎ落とすスクレーパが備えられたことを特徴とする。
本発明において、ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転ロールの回転軸と略平行な方向に延在してケーシング内を仕切る仕切板を設け、前記対面隙間の存在する側に被供給物を搬入することを特徴とすることができる。
本発明において、前記仕切板が、鉛直方向から見たときに一方の回転ロールの回転軸と略一致した位置にセットされることを特徴とすることができる。
本発明において、ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転ロールの回転軸と略直交する方向に延在してケーシング内を仕切る横仕切板を設けたことを特徴とすることができる。
本発明において、ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転羽根駆動軸に一体的に取り付けられて回転される回転羽根を設けたことを特徴とすることができる。
本発明において、前記回転羽根駆動軸が、前記一対の回転ロールの回転軸と略直交する方向に配設されることを特徴とすることができる。
本発明によれば、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などの粘性土砂を被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる定量供給装置を提供することができる。
(A)は本発明に係る一実施の形態の定量供給システムの全体構成の一例を示す正面図であり、(B)は(A)の側面図であり、(C)は(A)の平面図である。 (A)は同上実施の形態に係る定量供給システムに利用される定量供給装置の断面図(図1(C)のP−P矢視図)であり、(B)はA部を拡大して示した図である。 同上実施の形態に係る定量供給装置の側方断面図(図2(A)のQ−Q矢視図)である。 同上実施の形態に係る定量供給装置の平面図である。 同上実施の形態に係る定量供給装置の底面図である。 同上実施の形態に係る定量供給装置に回転ロールの軸方向(図中左右方向)に延びる仕切板を設置した場合の一例を示す平面図である。 同上実施の形態に係る定量供給装置に回転ロールの軸方向と直交する方向(図中上下方向)に延びる横仕切板を設置した場合の一例を示す平面図である。 図7のR−R断面図である。 (A)は定量供給装置において発生するアーチアクションの説明をする断面図であり、(B)は回転羽根を設けたことによる作用効果を説明するための断面図である。 (A)は従来の定量供給装置の一例を示す断面図であり、(B)は(A)の平面図である。
以下に、本発明の一実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
ここでは、粘性土、繊維質土砂(例えば、泥炭や水分を多量に抱えたピートモスなど)、草根混入土砂、或いはこれらの混合物を「粘性土砂」と称し、粘性土砂を含む被供給物を定量供給する場合を対象とする。
本実施の形態に係る定量供給システム100は、図1(A)〜(C)に示すように、バックホウなどにより「粘性土砂」(被供給物)が断続的に投入されるホッパ101と、ホッパ101内に収容されている被供給物を連続的にある一定量(所定量)で下流側に供給(排出、搬出)する定量供給装置110と、定量供給装置110から連続的に定量供給される被供給物を下流工程の処理装置(図示せず)に搬送するベルトコンベア等の搬送装置120と、を含んで構成されている。
なお、処理装置としては、例えば、搬送装置120から搬送(供給)される被供給物を処理対象物とし、これを細粒化装置(回転式破砕混合機)にて小さいサイズに破砕し、所定の混合比率で改良(改質)材を添加して土質改良処理を施す装置などとすることができる。
また、処理装置の他の一例としては、搬送装置120から搬送(供給)される被供給物を処理対象物とし、これを細粒化装置(回転式破砕混合機)にて小さいサイズに破砕し、所定の混合比率で生石灰などの発熱させるための物質などを混合し、処理対象物を加熱昇温させて揮発性物質を揮発させることで浄化する装置などとすることなどができる。
なお、本発明おいて、揮発性物質は、揮発性有機化合物(アセトアルデヒド、アセトン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエンなどの揮発性化学物質、ガソリンなどの揮発油、トルエン、トリクロロエチレンなどの有機溶剤など)、水銀や砒素などの揮発性金属および金属化合物、アンモニア、硫化水素などの揮発性無機化合物を含むものとすることができる。
ここで、本実施の形態に係る定量供給装置110は、以下のように構成されている。
すなわち、図1(A)〜図1(C)、図2(A)に示すように、定量供給装置110には、ホッパ101の下方に配設されて被供給物が搬入されるケーシング111と、このケーシング111の下方に配設されている一対の回転ロール112A,112Bと、が備えられている。
一対の回転ロール112A,112Bは、図1〜図5等に示すように、回転軸115A,115B廻りに回転可能に並設(並列に配設)され、図1(C)、図4、図5等に示すように、相互独立の電動モータ113A,113Bにより減速機(チェーン機構)等を介して回転駆動されるように構成されている。但し、歯車機構、チェーン、ベルト等を用いて一対の回転ロール112A,112Bを回転連結し、共通の駆動源(電動モータ)により回転駆動させる構成とすることもできる。
一対の回転ロール112A,112Bは、図2(A)に示したように、一対の回転ロール112A,112Bの上側の被供給物を、一対の回転ロール112A,112Bの対面隙間X(図1(C),図5等も参照)から下側に排出するように、各回転ロール112A,112Bは、それぞれが回転軸115A,115Bより上側にある掻き出し刃114A,114Bが上側から対面隙間Xに向かって下向きに回転駆動されるようになっている。具体的には、図2(A)において、回転ロール112Aは右方向(時計廻り)に回転され、回転ロール112Bは左方向(反時計廻り)に回転されるようになっている。
このように、並行に配設された一対の回転ロール112A,112Bのそれぞれを上側から対面隙間Xに向けて下向きに回転させることで、上方にある被供給物を、対面隙間Xを通過させて下方に送ることができることになる。
一対の回転ロール112A,112Bは、回転軸115A,115Bを中心軸とする円筒状(ドラム状)の回転体として構成されるが、その周囲には、掻き出し刃114A,114Bは平鋼の板状要素であり半径方向(回転軸115A,115Bに対して略直交する方向)に凸状に取り付けられている(図2(A),図3、図4、図5等)。なお、回転ロール112A,112Bは鋼板を円筒状に巻いた中空状のものを利用することができ、騒音等の低減等のために外周面にゴム等を貼着或いはコーティング等したものを利用することができる。
回転ロール112A、112Bの外周に取り付けられている掻き出し刃114A、114Bは、周方向に複数(図2(A)では8箇所)設けられていると共に、回転軸115A,115Bに沿った方向(回転中心軸方向)に複数箇所設けられている(図3では6箇所ある列と7箇所ある列が交互に存在している)。
なお、図4、図5等に示すように、回転ロール112Aの外周に取り付けられている掻き出し刃114Aと、回転ロール112Bの外周に取り付けられている掻き出し刃114Bと、は、対面隙間において相互に衝突しないように、相互に所定間隔を以って互い違いに配設されている。
ただし、回転ロール112A、112Bの外周に取り付けられる掻き出し刃114A、114Bの数、取り付けピッチ、レイアウトなどは、被供給物の状態(性状)などに応じて適宜に変更可能である。
このような構成の定量供給装置110によれば、バックホウ等により断続的にホッパ101延いてはケーシング111に投入された被供給物は、対面配置された一対の回転ロール112A、112Bの外周に設けられた掻き出し刃114A,114Bが回転することによって、所定サイズに解砕されつつ、対面隙間Xへと順に移動される。
対面隙間Xは、図2(A)に示したように、その間隔が回転軸115A,115Bの軸間距離を変更することで適宜の値に調整可能に構成されていて、この対面隙間Xを所定に調整することで、対面隙間Xを通過して下方へ連続的に供給(排出)される(落下する)被供給物の単位時間当たりの量を調整することができる構成となっている。
なお、回転ロール112A、112Bの回転速度を調整することによっても、対面隙間Xを通過して下方へ連続的に排出される(落下する)被供給物の単位時間当たりの量を調整することができる
このような構成の本実施の形態に係る定量供給装置110によれば、被供給物を連続的に下流側(下流工程など)へ定量供給することができる。
しかしながら、被供給物が粘性土などの付着し易い物質である場合には、一対の回転ロール112A、112Bの外周部分に粘性土が付着してしまうことがあり、かかる場合には前記対面隙間Xが閉塞してしまうなどして、被供給物を連続的に定量供給することができなくなったり供給自体が困難になるなどの供給不良が生じるおそれがある。
また、被供給物が繊維質土砂(泥炭、ピートモスなど)、草根混入土砂などの場合には、一対の回転ロール112A、112Bへの巻き付き等により対面隙間Xが閉塞してしまい、被供給物を連続的に定量供給することができなくなったり供給自体が困難になるなどの供給不良が生じるおそれがある。
このため、本実施の形態では、図2(A)や図2(B)に拡大して示したように、回転ロール112A(112B)の下端付近において外周面に付着した被供給物を剥ぎ落とすスクレーパ116A(116B)を備えて構成した。
スクレーパ116A(116B)は、図2(A)、図2(B)、図6に示すように、例えば鋼板により形成され、ケーシング111に固定され、回転ロール112A(112B)の回転軸115A(115B)と略直交する方向から回転ロール112A(112B)の外周下端へ向けて(接線方向に)延在するように構成されている。
このようなスクレーパ116A(116B)を備えた定量供給装置110によれば、図2(B)に示したように、回転ロール112A(112B)の外周に付着したり巻き付いている被供給物に対して楔のように作用し、付着等している被供給物を剥ぎ落とすことができるため、対面隙間Xを閉塞させることなく良好な隙間に長時間に亘って維持することができ、以って被供給物の種類や性状等にかかわらず長時間に亘って安定して連続的に定量供給することができる。
なお、ここでは、スクレーパ116A(116B)を鋼板として説明したが、これに限定されるものではなく、ゴム、プラスチックなどの樹脂製その他の素材とすることも可能である。
スクレーパ116A(116B)と、回転ロール112A(112B)の外周と、の間には、両者間に異物等が噛み込んで固着等が生じ難くするために所定隙間を持たせることができるが、スクレーパ116A(116B)が弾性を有するような場合には、軽く接触させた構成とすることもできる。
ところで、本実施の形態においては、ケーシング111内の被供給物が収容される部分、すなわち、ケーシング111内の一対の回転ロール112A、112Bの上方空間に、仕切板200が設けられている。
この仕切板200は、図2(A)や図6等に示すように、ケーシング111内の被供給物が収容される空間を、回転ロール112Bの回転軸115Bと略平行で略鉛直な方向に延びる平面にて仕切るように配設されている。仕切板200の位置は、図2(A)のように、鉛直方向から見たときに回転軸115Bと略一致した位置にセットされている。
そして、図2(A)に示したように、かかる仕切板200により仕切られた空間のうち、ケーシング111の対面隙間Xが存在する側に、被供給物がホッパ101より供給されて収容されるようになっている。
このような仕切板200を設けない場合、回転ロール112A、112Bを上側から対面隙間Xへ向けて相互に接近する方向に回転させると(図2(A)において、回転ロール112Aは右方向(時計廻り)に回転させ、回転ロール112Bは左方向(反時計廻り)に回転させると)、条件によっては、被供給物を対面隙間Xの上側から下側へ良好に送り出すことができない場合があることが確認された。これは、一対の回転ロール112A、112Bの回転が、対面隙間Xに関して対称となるため、回転ロール112Aがその回転運動により移動させる被供給物と、回転ロール112Bがその回転運動により移動させる被供給物と、が略同量となって相殺し合ってしまうためと考えられる。
しかしながら、仕切板200を設けると、図2(A)に示すように、回転ロール112A側の方が被供給物と接触する部分が多く、そのため回転運動により移動される被供給物の方が多くなる一方で、回転ロール112B側は仕切板200の存在により、被供給物と接触する部分が少ないため、その回転運動により移動される被供給物が、回転ロール112A側より少なくなる。このため、回転ロール112Aがその回転運動により移動させる被供給物と、回転ロール112Bがその回転運動により移動させる被供給物と、がアンバランスとなるため、全量が相殺し合ってしまうことがなく、被供給物を対面隙間Xの上側から下側へ良好に送り出すことができることになる。
言い換えると、回転ロール112Aが被供給物を対面隙間Xに運搬する機能を奏し、回転ロール112Aと相俟って回転ロール112Bが被供給物を対面隙間Xから下側に押し出す機能を奏することで、被供給物を対面隙間Xの上側から下側へ良好に送り出すことができるものと考えられる。
ただし、仕切板200の位置は、図2(A)のように回転軸115Bと略一致した位置に限定されるものではなく、適宜に変更可能な構成とすることができるものである。
なお、仕切板200は回転ロール112A、112Bの回転軸115A,115Bと略平行な方向に配置されるが、図7、図8に示すように、回転ロール112A、112Bの回転軸115A,115Bと略直交する方向に仕切板(横仕切板)201を設けることもできる。
かかる仕切板(横仕切板)201を設けることで、回転ロール112A、112Bの回転軸115A,115Bの軸方向における対面隙間Xの長さを変更することができるため、被供給物が通過する対面隙間Xの面積(通過面積、開口面積)を変更することができ、以って対面隙間Xの上側から下側への被供給物の供給量(排出量、送り出し量)を所望に調整することができる。なお、仕切板(横仕切板)201の位置は、図7、図8に例示した位置に限定されるものではなく、適宜に変更可能な構成とすることができるものである。
すなわち、本実施の形態によれば、対面隙間Xの上側から下側への被供給物の供給量(排出量、送り出し量)を、回転ロール112A、112Bの回転速度の調整と、前述した対面隙間Xの大きさ(幅寸法、すなわち対面隙間Xの面積)の調整と、仕切板200の位置調整(前記アンバランスの調整)と、仕切板(横仕切板)201の位置調整(対面隙間Xの長さ、すなわち対面隙間Xの面積の調整)と、によって、容易に、かつ広い範囲で調整可能である。
また、本実施の形態では、以下のようなおそれも解決することができるように構成されている。
すなわち、被供給物が粘性土などである場合、更に、粘性土に繊維質、草根などが混入しているような場合には、一対の回転ロール112A、112Bの上方においてアーチアクションが生じ(図9(A)参照)、対面隙間Xへ被供給物が良好に供給されなくなり、被供給物を連続的に定量供給することができなくなったり供給自体が困難になるなどの供給不良が生じるおそれがある。
このため、本実施の形態では、一対の回転ロール112A、112Bの上方においてアーチアクションが生じ難いように、或いは生じたとしても直ぐにアーチ部分を下方へ落下させることができるように、ケーシング111内に、回転羽根駆動軸(回転羽根駆動シャフト)301A、301Bに一体的に取り付けられて回転される回転羽根300A,300Bを配設するようにした。
回転羽根駆動軸301A(301B)延いてはこれと一体回転する回転羽根300A(300B)は、駆動モータ302A(302B)により回転駆動されるように構成されている。
回転羽根300A、300Bは、回転羽根駆動軸301A、301Bの回転中心軸に対して略直交方向(半径方向)に所定量突出するように板状要素により構成されている。なお、回転羽根300A、300Bは、回転羽根駆動軸301A、301Bの軸方向に対して複数箇所設けることができる。
回転羽根駆動軸301A、301Bの回転中心軸は、図2(A)、図3、図4等に示すように、回転ロール112A、112Bの回転中心軸に対して、略平行で略直交する方向に配設されている。
このように、ケーシング111内の回転ロール112A、112Bの上方に回転羽根駆動軸301A、301Bを設け、これらに一体的に取り付けられて回転される回転羽根300A,300Bを回転させる構成とすると、図9(A)、図9(B)に示すように、アーチアクションが発生しようとしても、回転羽根300A,300Bの回転動作がアーチ部分を切り裂いて下方へ移動(落下)させると共に、対面隙間Xの上方に配設されている回転羽根300A,300Bの回転動作が落下したアーチ部分を下方へ押し込む作用を奏するため、従来のように対面隙間Xへ被供給物が供給されなくなるといった事態が回避され、対面隙間Xへ被供給物を良好に供給することができ、以って粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などを被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる。
特に、本実施の形態のように、回転羽根300A,300Bをケーシング111の内壁付近に配設すると、アーチアクションにより生じるアーチ部分の基端部を切断することで落下させることができると共に、ケーシング111の中央付近に設けた回転羽根300A,300Bによって、落下したアーチ部分(粘性土砂)を下方へ押し込むことができるため、一対の回転ロール112A,112Bの回転運動に巻き込まれた粘性土砂が他の土砂を取り込みながら所定隙間Xへ移動するため、粘性土砂を被供給物とする場合でも、安定した効率の良い定量供給が実現可能である。
なお、本実施の形態では、回転羽根駆動軸301Aの回転方向と、回転羽根駆動軸301Bの回転方向と、は、図3に示すように、両方が上方から両者の間に向かって下方に回転する方向(回転羽根駆動軸301Aは図3において右方向(時計廻り)、回転羽根駆動軸301Bは図3において左方向(反時計廻り))に設定されている。
但し、これに限定されるものではなく、一方が上方から両者の間に向かって下向きに回転し、他方が下方から両者の間に向かって上方に回転するようにすることも可能である。
また、ここでは、回転羽根駆動軸を301A、301Bの2軸としたが、これに限定されるものではなく、回転羽根駆動軸を1軸或いは3軸以上で構成することもできる。
更に、本実施の形態では、回転羽根駆動軸301A、301Bを、回転ロール112A、112Bの回転軸115A,115Bと略直交する方向に延在するように配設したが、これに限定するものではなく、回転羽根駆動軸を回転軸(115A,115B)と略平行な方向或いは交差する方向(傾斜方向)に配設することも可能である。
以上で説明したように、本実施の形態に係る定量供給装置110によれば、スクレーパ116A(116B)を備えて構成したので、回転ロール112A(112B)の外周に付着したり巻き付いている被供給物に対して楔のように作用し、付着等している被供給物を剥ぎ落とすことができるため、対面隙間Xを閉塞させることなく良好な隙間に長時間に亘って維持することができ、以って被供給物の種類や性状等にかかわらず長時間に亘って安定して連続的に定量供給することができる。
また、本実施の形態に係る定量供給装置110によれば、仕切板200を設けて構成したので、回転ロール112A側の方が被供給物と接触する部分が多く、そのため回転運動により移動される被供給物の方が多くなる一方で、回転ロール112B側は仕切板200の存在により、被供給物と接触する部分が少ないため、その回転運動により移動される被供給物が、回転ロール112A側より少なくなるので、回転ロール112Aがその回転運動により移動させる被供給物と、回転ロール112Bがその回転運動により移動させる被供給物と、がアンバランスとなるため、全量が相殺し合ってしまうことがなく、被供給物を対面隙間Xの上側から下側へ良好に送り出すことができ、以って被供給物の種類や性状、量等にかかわらず長時間に亘って安定して連続的に定量供給することができることに貢献可能である。
また、本実施の形態に係る定量供給装置110によれば、仕切板(横仕切板)201を設けて構成すると共に、対面隙間Xの幅を変更可能な構成としたので、回転ロール112A、112Bの回転軸115A,115Bの軸方向における対面隙間Xの長さや幅(すなわち、開口面積)を変更することができるため、被供給物が通過する対面隙間Xの面積を変更することができ、以って対面隙間Xの上側から下側への被供給物の供給量(排出量、送り出し量)を、少量から大量までの広い範囲で、所望に調整することができる。実際に、例えば、30m/h〜150m/hの範囲で調整可能であることが確認できている。
また、本実施の形態に係る定量供給装置110によれば、ケーシング111内の回転ロール112A、112Bの上方に回転羽根駆動軸301A、301Bを設け、これらに一体的に取り付けられて回転される回転羽根300A,300Bを回転させる構成としたので、図9(A)、図9(B)に示したように、アーチアクションが発生しようとしても、回転羽根300A,300Bの回転動作がアーチ部分を切り裂いて下方へ移動(落下)させると共に、対面隙間Xの上方に配設されている回転羽根300A,300Bの回転動作が落下したアーチ部分を下方へ押し込む作用を奏するため、対面隙間Xへ被供給物を良好に供給することができ、以って粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などを被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、比較的簡単かつ低コストな構成でありながら、粘性土、繊維質土砂、草根混入土砂などを被供給物とする場合であっても、被供給物を連続的に安定して定量供給することができる定量供給装置を提供することができる。
そして、本実施の形態に係る定量供給装置によれば、粘性土砂の供給不良を改善することができ、これにより連続した安定供給が可能となり、以って処理システム全体としての作業効率(施工能力、処理能力)の改善に貢献することができる。
また、本実施の形態に係る定量供給装置によれば、粘性土砂を被供給物として容易に扱うことができるため、また、一対の回転ロールの外周に取り付けられた掻き出し刃114A,114Bが回転することによって被供給物を所定サイズに解砕することができるので、建設工事等で発生する残土の浄化処理などを比較的効率良く行うことができ、以って残土の有効利用に貢献可能である。
更に、本実施の形態に係る定量供給装置によれば、一対の回転ロールの外周に取り付けられた掻き出し刃114A,114Bが回転することによって、繊維質土砂(泥炭)の繊維が切断され繊維質土砂(泥炭)の解し効果を高めることができ、改良材(改質材)の混合等の均一化を促進することができるなど、繊維質土砂(泥炭)を利用した農業分野での幅広い活用においても大きく貢献可能である。
以上で説明した本発明に係る実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
100 定量供給システム
101 ホッパ
110 定量供給装置
111 ケーシング
112A、112B 回転ロール
115A、115B 回転軸
113A、113B 電動モータ
114A、114B 掻き出し刃
116A、116B スクレーパ
120 搬送装置
200 仕切板
201 仕切板(横仕切板)
300A、300B 回転羽根
301A、301B 回転羽根駆動軸(回転羽根駆動シャフト)
302A、302B 駆動モータ
X 対面隙間

Claims (6)

  1. 粘性土砂を含む被供給物を連続的に定量供給する定量供給装置であって、
    被供給物が搬入されるケーシングと、
    該ケーシングの下方に回転軸が対面隙間を持って並列に設けられる一対の円筒状の回転ロールであって、双方が上側から対面隙間に向かって下向きに回転駆動されると共に、円筒状の外周に所定に突き出して掻き出し刃が設けられた一対の回転ロールと、
    を備え、
    ケーシング内の一対の回転ロールの上方に収容される被供給物を前記対面隙間の上側から下側に供給することで連続的に下流側に定量供給すると共に、
    前記一対の回転ロールの円筒状の外周に付着した被供給物を剥ぎ落とすスクレーパが備えられたことを特徴とする定量供給装置。
  2. ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転ロールの回転軸と略平行な方向に延在してケーシング内を仕切る仕切板を設け、前記対面隙間の存在する側に被供給物を搬入することを特徴とする請求項1に記載の定量供給装置。
  3. 前記仕切板が、鉛直方向から見たときに一方の回転ロールの回転軸と略一致した位置にセットされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定量供給装置。
  4. ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転ロールの回転軸と略直交する方向に延在してケーシング内を仕切る横仕切板を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の定量供給装置。
  5. ケーシング内の一対の回転ロールの上方に、回転羽根駆動軸に一体的に取り付けられて回転される回転羽根を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の定量供給装置。
  6. 前記回転羽根駆動軸が、前記一対の回転ロールの回転軸と略直交する方向に配設されることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の定量供給装置。
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JP2005238079A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Netsukoo Kk 土質改良機の回転式破砕装置

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