JP2016117562A - よじれないバンドと巻取り装置 - Google Patents

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Toshinari Takahashi
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横山貴士
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Abstract

【課題】引き出してもよじれないので、使用する際の作業負荷を軽減し、特殊な巻き構造を付与することで量産化を図り、コストの低減を達成する。【解決手段】バンドは、巻取り始端を法線方向に突き出し、始端の一方側と他方側へ交互に移行しながら、同じ回転数ずつ振り分けて巻取った構造で成り、巻取り外周面から出ている巻取り始端引き出す構造に構成した。更に、外周面を覆うパッキングフィルム4について、横ミシン目6を設けたものや、横ミシン目に関連した舌片切込を設けたものを提案する。また、特殊な巻き構造を付与しながら、係るバンドを生産するための巻取り装置を提供する【選択図】図3

Description

本発明は、農業用ビニールハウスやビニールトンネルに於いて、フィルムやシートのばたつきを押えるために使用される農業用ハウスバンド、PPバンドなどと称される梱包用バンド、通信用ケーブルや光ファイバー線、ならびに結束紐などの紐類、総じて長い線材料を巻き取った形態のものに関する。
尚、巻き取られた形態でなるものには、外周面側から使用していくものと、内周面側から使用していくものがあるが、本発明のよじれないバンドは後者に属す。また、本願では、上記した線材料を総称してバンド線、巻き取った状態のものをバンドと称す。
一般的に、本願バンドの典型例は、ドーナツ形状に巻き取られ、その中心部に紙管などの芯材はなく中空であり、必要に応じて十文字結束やシュリンクフィルムなどで覆われて流通している。
本発明は、係るバンドが有する従来品の欠点を払拭するべく開発されたもので、特別な巻取り構造を付与することで、従来品の欠点を払拭したよじれないバンドを提供する。
また、前記特別な巻取り構造を付与することができる巻取り装置について提案する。
長いものを巻いたもの、それを解くとねじれてくることはよく知られている。それを解決する関連技術として、8の字巻きが公知である。電線などを8の字を描くように重ねて巻取っておけば、その一端をして引き出す時、よじれが累積してこないというものである。そして係る巻き方を具現化するための技術として、例示した技術文献が存在する。
これらは、主として巻取り装置に関する。回転する巻取りドラムに対して1回転毎に大きく左右にトラバースしながら巻き、巻き終えると、ドラムを分割して左右に分かれた巻き束をして8の字を描くような形態で取出す。こうすることで、解く際によじれてこない線材の巻き構造が形成される。
特開2009-274869号公報 特開平8-208115号公報
図15で例示したように、従来からある典型的なバンド21は、巻き始め端22を内周面側に、巻き終り端23を外周面側にして、100〜500m、長いものなら1,000mなど非常に長い単位でドーナツ形状に巻取られた形態を成している。そして、図16に例示したように、バンド線が解けてこないようにシュリンクフィルムなどの包材24で覆い、結束バンド25で結束されている。
これら従来からあるバンドでは、図16に図示したように、内周面側から引き出して使用する際、次々とよじれ(ねじれ)が生じてくる。このよじれはまったく不用であり、特別な回転台を使用するか、解消する方向へねじり返す手作業で対応せざるを得ない。経験すれば容易に理解できるが、その手間は非常に大きな負担になっている。
そこで、本発明は、引き出しても引き出してもよじれてこない巻き構造を有する新規なよじれないバンドを開発した。加えて、バンド線の引出し端を容易に取り出せるパッキングフィルムに係る構成についても提案する。さらに、本発明バンドを生産するための巻取り装置についても提案する。
尚、引き出してもよじれてこない8の字巻に関して述べるなら、8の字形態の物品は取扱いが不便であり、係る知見をして現実的な物品に適応させる研究を重ね、その結果、好ましい巻き構造を具現化するに成功し、係る専用装置も開発するに及んだものである。
本発明は、バンド線をドーナツ形状に巻取った形態で成るバンドに於いて、巻取り始端を法線方向に突き出し、該始端の一方側と他方側へ交互に移行しながら同じ回転数ずつ振り分けて巻取った構造で成り、巻取り外周面から出ている前記巻取り始端をして引き出す構造に構成したことを特徴とするバンドを提供する。
また、外周面にある巻取り始端を取出す開口部を形成し易くすべく外周面を覆うパッキング包材に、円周方向に延在する横ミシン目を形成して構成したバンドを提供する。更に、該横ミシン目に関連する縦ミシン目を形成したもの、舌片切込を形成したものなどを提案する。
更に、上記バンドを生産するための装置として、バンド線を巻き取る巻取りドラムを備え、前記巻取りドラムの巻取り入口側に前記バンド線を巻取り案内する案内ヘッド備え、巻取り終了後に巻き束を前記巻取りドラムから取外す構造を有する巻取り装置に於いて、前記巻取りドラムの巻取り面から法線方向へ突出して法線棒を備えたこと、前記法線棒の先端部にバンド線の巻き始め端を係止するための係止部を形成したこと、巻き束を巻取りドラムから取外す際に前記巻き始め端の係止を解いて前記法線棒を巻取り面から没するかまたは取外す構造にしたこと、更に前記案内ヘッドまたは巻取りドラムをして前記法線棒の一方側で所定回数だけ巻取ると他方側へ移行して同じ回数だけ巻取り、一方側から他方側へ、他方側から一方側へと往復移動するべく制御機構を備えたことを特徴とする巻取り装置を提案する。
また、巻取りドラム上の法線棒が位置する点の軌跡は円を成し、バンド線を一方側から他方側へ移行すると前記した円の上を通過するが、前記した円の中心に対して、前記法線棒が位置する点と前記通過点とで形成される角度に関し、常に一定にならずに分散させるべく案内ヘッドまたは巻取りドラムに係る制御機構を構成したことを特徴とする巻取り装置を提案する。
更に、一方側ならびに他方側の巻取り回数を常に同数またはほぼ同数とするが、必要に応じて前記ルールを逸脱するべく制御機構を構成したことを特徴とする巻取り装置を提案する。
本発明のよじれないバンドは巻取り始端をして引き出して使用するに、出しても出してもよじれてこない効果を奏する。より詳しく述べるなら、少しのよじれが発生しても、すぐに逆よじれが生起されてくるので、結果的に解消されて累積することがない。
従って、農業分野や梱包分野、通信線や光ファイバー線を配線する分野、更に一般用途に於いても、従来品とは比較にならないほど作業手間が大幅に軽減される。
また、パッキングフィルムに形成するミシン目や舌片切込に係る構成により、初回使用の際に、バンド線の取出し端となる前記巻取り始端を、格別の道具を必要とせずに手作業で取出せることができる。
更に、本願に係る巻取り装置は、上記効果を発揮するための特殊な巻き構造を高速かつ安定的に付与することができ、係るバンドの量生産化を可能にし、製造コストを低減するに貢献する。また、係る特殊巻きは巻き形状に偏りが伴う傾向があり、その偏りを分散化にして全体的により均整のとれた形状に巻き取れる巻取り装置を提案する。
は本願バンドを説明するための説明図 は本願バンドのパッキング状態を説明するための説明図 は本願バンドの使用状態について説明するための説明図 は本願バンドの取出し端について説明するための説明図 パッキングフィルムに形成したミシン目の形成例を説明するための説明図 はバンド線の巻取り開始時の状態を説明するための説明図 はバンド線の巻取り中の状態を説明するための説明図 は本願実施例装置を説明するための説明図 は本願実施例装置を説明するための説明図 は本願実施例装置を説明するための説明図 は本願実施例装置を説明するための説明図 は実施例装置の法線棒を説明するための説明図 は法線棒の他の実施例を説明するための説明図 は実施例装置の制御機構について説明するための説明図 は従来品のバンドを説明するための説明図 は従来品の問題点を説明するための説明図
図1乃至図3に基づいて本発明の実施例について説明する。
図中、1はバンドを指し、2はバンド線の取出し端、3は巻き終り端である。前記取出し端2は後述する巻き工程との関連からすれば、バンド線を巻き始める巻き始め端でもあり、注目すべきは、ドーナツ形状を成す束の中程から法線方向に突き出している構成である。尚、前記取出し端2は巻き束の内周面から延在して外周面から露出している。
次に、図2についてであるが、本実施例では、図1の巻き束が十文字状に結束バンド5で結束され、その外周面がパッキングフィルム4で覆われている。尚、結束バンド5による結束が不要なら無しにし、また必要ならパッキングフィルム4で先に覆い、次いで結束バンド5で結束されることもある。更に、パッキングフィルム4についても、斯様な外包装を省いて、結束バンド5だけで束締めを終え、流通に供する変更例もある。
いずれにしても、少なくともバンド線の巻き終り端から解けてこないようにする必要がある。テープやラベルで止たり、前記したような外包装を施すのが常道であるが、防塵防汚の視点からも、好ましいのは図示した通り、外周面を覆うシュリンク包装である。そして、該シュリンク包装では取出し端2が目視できる透明フィルムを使用し、また、その場所だけ手で切り裂いて取出し口8が形成できるような加工を施しておくのが実用的である。 例えば、図2ならびに図3に於いて、図中、6はフィルム4の円周方向に形成した横ミシン目である。また、7は横ミシン目6間を結ぶように形成した縦ミシン目である。そして、これらをして取出し口8が簡単に作れるように構成されている。即ち、取出し端2がある場所を見つけて、そこのミシン目を手で裂くことで取出し口8を形成する。尚、図示した取出し端2は、使用の最初はバンド線の巻き始め端であるが、次回の使用の際は継続するバンド線の先端であることは言うまでもない。
また、図4に於ける取出し端2は、折り曲げられてパッキングフィルム内に収納された場合の例を図示したものである。もともと突き出した状態にある取出し端2は、いろんな形態で収納することができる。パッキングフィルムで包装しない場合、包装する場合、十文字結束する場合、しない場合など、どのような組合せで実施例を構成するにしても、取出し端2をして簡単に取出せるような形態で納めるのが肝要である。
次に、斯様な視点から工夫したパッキングフィルムについて図5に基づいて説明する。図中、6は前記した横ミシン目、7は縦ミシン目である。また、9は舌片形状を成した舌片切込を指している。そして、(a)は15〜50mm程度の間隔を隔てた2本の横ミシン目をパッキングフィルム4に形成した例、(b)は更に20〜50mm程度毎に縦ミシン目7を付加して形成した例、(c)は縦ミシン目に代えて舌片切込9を形成した例、更に(d)は1本の横ミシン目に舌片切込9を関連づけて形成した例を図示している。こうした舌片切込9などは、指で摘んでミシン目を引き裂くに役立ち、必要に応じて形成すればよく、ミシン目6ならびに7の構成と同様に、これもまた作業負荷の軽減に効果的を発揮する。
次に、本発明バンドの巻き取構造について、図6ならびに図7に基づいて説明する。
図6は巻き始めの状態を図示している。図7は巻き途中の状態を図示している。図中、12は矢印11の方向に回転する巻取りドラム13の回転軸を指している。尚、図6に於ける巻取りドラム13については、理解を容易にするために点線表示した。
そして、巻取りドラム13の回転に従って、後述するような手順でバンド線10を巻取り、本願バンドの巻き構造を形成する。尚、巻き終えた後は、常道通り、巻き束をドラム13から取出すことは言うまでもない。
一方、図示したバンド線10の巻き始め端2は、巻取りドラム13の周面に突き立てられた法線棒(図示せず)の先端で保持させている。図では巻き始め端2を少し折り曲げた状態で保持する例に従って図示したが、必ずしも折り曲げる必要はなく、また、巻き付けを完了して法線棒を撤去する際に、その先端から取り外す。
次に、より具体的に本願巻取り装置について、図8乃至図12に基づいて説明する。
図中、32で指すのは左側回転軸33に固定された左ドラム、34で指すのは右側回転軸35に固定された右ドラムである。そして、図からも明らかなように、これらドラムには端部の巻きを整えるための鍔が備えられ、巻取り中は左右合体し、巻き束の取り出し時には分離する構成になっている。また、図8は巻取り開始前、図9は巻取り開始時、図10は巻取り途中、図11は巻取り完了後の巻き束取り出し時を図示したものである。
ここで注目すべきは30で指す法線棒の構成である。該法線棒30は巻取りドラムの巻取り面から法線方向へ突出して備えられる。例えば、図12ならびに図13で例示したが、その先端部には、バンド線の巻き始め端を係止するための係止部を備えている。図12の(a)に於けるスリット30aが係止部の形成例であるが、(b)で図示したように、前記スリット内にバンド線10の巻き始め端2を差し入れて係止する。また、図13の(a)に図示した法線棒31は、棒材を折曲して構成した例であって、(b)で図示した通り、係止部31aならびに31cにかけて捲回することで、バンド線10の巻き始め端2を係止する。その他、図示は略したが、ネジ止め構造で成る係止部、キャップのようなものを覆い被せて成る係止部、バンド線を巻きつけて成る係止部など、線材料の材質や形状に応じて設計すれば足りる。
尚、図12に於けるスリット30b、ならびに図13に於けるちょん掛部31bは、バンド線10を法線棒30,31の根元付近で案内するためのガイド部であり、巻き始めを好ましい姿態に整えるために、望ましくは、斯様な構成を法線棒に付設する。勿論、法線棒30,31とは別に、必要に応じて、巻取りドラム側に付設することも可能である。
いずれにしても、前記した法線棒30はバンド線10の巻き始め端2を巻取りドラムから離隔した状態を維持したまま、後述する案内ヘッド36の案内に従ってバンド線10の巻き取りが進行する。そして、終り終わると、図11で図示したように、法線棒30の係止部で留められていた巻き始め端2は解かれ、法線棒30は撤去される。また、左右の巻取りドラムが分割され、巻き束が取出される。その結果、巻き始め端2は、巻き束の中央部から法線方向へ飛び出したような形態になる。尚、図では法線棒30をして外方に撤去するような図示をしているが、必要なら、巻取りドラム32,34の巻取り面から没する方向へ取外すように構成することもできる。勿論、巻取り面に対して出没自在に移動できるようなメカ構造で構成することも可能である。
次に、図14についてであるが、図中、17は巻取りドラムに於ける回転軸の原点マークを指す。また、図中、15は原点マークから次の原点マークまでの1回転を示す。更に、図中、16は前記原点マークの位置に関連して設置した前記法線棒の位置を指す。従って、該法線棒の位置16は、図面、左から右へと1回転毎に図示した原点マーク17に対応して図示している。
また、図中、14はバンド線10をトラバース案内する際の振幅を指す。即ち、案内ヘッド36が制御機構に制御されて図面左右方向へ移動する幅方向の寸法を指している。但し、本図は、他で図示した巻取り幅に合致するのではなく、後述する説明の理解を容易にするためにモデル化して図示している。
次は、図面の上下方向へ移行しながら左から右へと流れ表示した線図について説明する。この線図は、巻取り時にバンド線10を案内ヘッド36で案内しながら巻取り進行することをモデル化して線図化したものである。具体的に説明すると、案内ヘッド36の案内に従って、図面左端の法線棒の位置16から巻き取り始め、巻取りの進行とともに、先ず法線棒10の下側(図9なら左側)へ案内し、次いで2回転目の直前に法線棒の位置16を越えて上方(図10なら右側)へ案内し、さらに3.6回転目あたりで法線棒位置16を越えて図面下方(図10なら左側)に案内し、・・・以下、同様にしてバンド線10の案内を繰り返して巻取りすることを表現している。
尚、線図で上下に変動せずに停留している箇所は同じ位置を維持したまま巻き取ることを表現している。また、図示した範囲内では斯様な停留箇所が上側下側とも2箇所設定しているが、これは理解を容易にするためにモデル化して例示しているだけで、実際的には、巻取り形状を如何に設定するかに依存し、停留させたりアナログ的に徐々に変動させたりして、好ましく制御するものである。勿論、この制御は、トラバース軸37に関連して設けた案内ヘッド36の制御機構によって成されるが、メカ機構は多種多様に公知であり、好ましいものを採用すればよい。また、例示したものは、案内ガイド36で巻取り案内するものであるが、巻取りドラム側、あるいは両方側に制御機構を設けて、巻取り制御することもできる。
そして、ここで注目すべきは、法線棒位置16を境にして下側と上側へ、巻取りドラムの巻取り回転に関連して、それぞれのサイドへ頻繁に、交互に移行しながら巻き構造が形成されていくことである。例えば、巻取り回数が1回毎、2回毎、3回毎、4回毎、5回毎、6回毎、7回毎、8回毎、など所定回数毎に下側と上側へ、交互に移行しながら巻き取っていくことである。
次に注目すべきは、サイドを変えるタイミングについてである。本実施例の場合、大雑把にいうなら2回転ごとということであるが、より細密にトラバース案内することで、よりバランスのいい巻き構造が形成できる。例えば、きっちり2回転毎というならバンド線が巻取りドラムの特定した箇所で交差することを繰り返す。すると交差する箇所が一箇所集中になって、巻き姿がバランスを欠いてしまう。
より詳しく述べると次の通りである。
先ず、巻取りドラム上の法線棒が位置する点16の軌跡は、該ドラムの回転軸上に置く点を中心として円を成す。また、バンド線10を一方側から他方側へ移行すると、前記した円の上方を通る軌跡ができる。その軌跡と前記した円が、法線側から見て交差する前記円上の点を交差点とする。そこで、前記した円の中心に対して、前記法線棒が位置する点16と該通過点とで形成される角度、即ち、交差角度に関して注目する。例えば、前記したきっちり2回転毎に交差する例では、その交差角度は常に同じになる。よって、一定にならずに分散させるべく案内ヘッドまたは巻取りドラムに係る制御機構を構成すると、分散的になって、本発明バンドの欠点である偏り感が軽減される。
この交差角度という概念は、図14に於いて、18で指示している。より分散的であるようにするには、平均値がそうであっても毎回値を所定のルールに則ってプラス側とマイナス側に分散した巻き構造を提案するものである。
次に、係る制御機構の詳細について説明する。これはバンド線10の幅ならびに巻取り幅に関連する要素であるが、図面で例示したようなドーナツ形状に巻き取ることを指向するなら、巻取り径の大なる箇所への案内より小なる箇所への案内を優先するというロジックで制御機構を構成するとよい。尚、ラグビーボール形状やサッカーボール形状、あるいはテニスボール形状で成るドーナツ形状を成す実施例を提供することも可能であり、その場合はそれに応じたロジックに従った制御機構をして、設定した巻き構造を形成する。尚、巻き形状に関わらず、基本的な構成要件を具備してさえおれば、ねじれてこないという効果は維持されることは言うまでもない。
次に、法線棒の両側へ移行して振り分ける回転数について付記する。
例えば、図14に係る実施例の場合、平均2回転ごとに移行する線図を例示したが、必ずしも一貫して2回転を維持する必要はない。巻き始めから巻き終りまでを、何層かに分け、層が変わる時点で、突如、3回とか、4回に変更してもよい。切替わる場所で生じる差は、散在的であり、多くの部分で同数乃至ほぼ同数という構成が維持されれば足りる。要は、必ずしも厳格一致である必要はなく、用途的にも許容される範囲は広い。
また、図1に注目すれば、外周面のバンド線は、見た目にも、図15の従来品に近い状態で巻かれている。一方、図7ならびに図10で図示した巻取り途中のものは、バンド線が傾斜して交差している箇所が目立つ。即ち、図1の実施例では、巻取り終盤部分は巻取り形状や見た目を優先することで、上下(左右)巻取り回数一致の原則を逸脱して構成することもあることを図示表現している。即ち、巻取り形状や他の要素を優先する場合に、必要に応じて前記した原則を逸脱して構成される実施例もあることを明記しておく。例えば、交互3回巻きを維持してきた後、一方側だけ10回巻きし、再び交互3回に戻す場合などもそうであるが、巻取り途中や終盤にこうした原則逸脱箇所の介在も許容する。尚、このような実施例では、使用途中にねじりが解消されない部分が出てくるが、係る利用分野からして容認されることが多い。
以上の通り、本発明に係るバンドは、例示すれば、農業用ハウスバンド、梱包用バンド、通信ケーブルや光ファイバー線、あるいは結束用途の結束紐、その他一般用使用される紐類などであって、引き出してもねじれてこない画期的なものである。従って、従来品の欠点を払拭し、手作業中心の農業分野、梱包分野、配線工事分野、結束分野などで、その効果は絶賛され、作業負担の軽減ならびに各分野の発展に貢献すること確実である。
また、斯様なバンドを機械生産することができ、量産や自動化によってコストの低減を図る装置は、本願バンドの生産販売に関係する分野で利用されること確実である。
1・・・本願ハウスバンド、2・・・取出し端、3・・・巻き終り端、4・・・パッキングフィルム、5・・・結束バンド、6・・・横ミシン目、7・・・縦ミシン、8・・・取出し口、9・・・舌片切込、10・・・バンド線、11・・・矢印、12・・・回転軸、13・・・巻取りドラム、14・・・振幅、15・・・ドラム1回転、16・・・法線棒、17・・・原点マーク、18・・・交差寸法、20・・・よじれ、21・・・従来のバンド、22・・・取出し端、23・・・巻取り終端、30・・・法線棒、31・・・法線棒、32・・・左ドラム、33・・・左側回転軸、34・・・右ドラム、35・・・右側回転軸、36・・・案内ヘッド、37・・・トラバース軸・・・である。




















Claims (6)

  1. 長いバンド線をドーナツ形状に巻取ったバンドであって、巻取り始端を法線方向に突き出し、該始端の一方側と他方側へ交互に移行しながら同じ回転数ずつ振り分けて巻取った構造で成り、巻取り外周面から出ている前記巻取り始端をして引き出す構造に構成したことを特徴とするよじれないバンド。
  2. 外周面から出ている巻取り始端を取出す開口部を形成すべく外周面を覆うパッキングフィルムに、円周方向に延在する横ミシン目を1乃至複数本形成して構成したことを特徴とする請求項1に記載したよじれないバンド。
  3. 該横ミシン目に関連する縦ミシン目または舌片切込を形成して成ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のよじれないバンド。
  4. バンド線を巻き取る巻取りドラムを備え、前記巻取りドラムの巻取り入口側に前記バンド線を巻取り案内する案内ヘッド備え、巻取り終了後に巻き束を前記巻取りドラムから取外す構造を有する巻取り装置に於いて、
    前記巻取りドラムの巻取り面から法線方向へ突出して法線棒を備えたこと、前記法線棒の先端部にバンド線の巻き始め端を係止するための係止部を形成したこと、巻き束を巻取りドラムから取外す際に前記巻き始め端の係止を解いて前記法線棒を巻取り面から没するかまたは取外す構造にしたこと、更に前記案内ヘッドまたは巻取りドラムをして前記法線棒の一方側で所定回数だけ巻取ると他方側へ移行して同じ回数だけ巻取り、一方側から他方側へ、他方側から一方側へと往復移動するべく制御機構を備えたことを特徴とする巻取り装置。
  5. 巻取りドラム上の法線棒が位置する点の軌跡は円を成す。バンド線を一方側から他方側へ移行すると前記した円の上を通過する。前記した円の中心に対して、前記法線棒が位置する点と前記通過点とで形成される交差角度に関し、常に一定にならずに分散させるべく案内ヘッドまたは巻取りドラムに係る制御機構を構成したことを特徴とする請求項4に記載した巻取り装置。
  6. 一方側ならびに他方側の巻取り回数を常に同数またはほぼ同数とするが、必要に応じて前記ルールを逸脱するべく制御機構を構成したことを特徴とする請求項4または請求項5のいずれか一項に記載の巻取り装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018048022A (ja) * 2017-03-06 2018-03-29 大川三基株式会社 電線巻取装置、電線巻取装置の制御方法、および巻取電線

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