以下、本発明の実施の形態における写真シール遊戯システムの一例について説明する。
写真シール遊戯システム(コンテンツ提供システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、画像提供サーバ(コンテンツ提供装置の一例)と、写真シール作成装置でプレイを行うユーザが所有する携帯端末装置とで構成されている。画像提供サーバは、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影されたコンテンツを、写真シール作成装置から取得する。そして、取得したコンテンツを、プレイを行ったユーザに対して提供する。ユーザは、例えば携帯端末装置を利用して画像提供サーバからコンテンツの提供を受けることができる。ユーザに提供されるコンテンツとしては、例えば、プレイにより得られた複数の画像(画像データ)、それを用いて作成された複数の画像、及びそれらの画像を用いて生成された動画コンテンツ等がある。
写真シール作成装置は、ユーザをカメラを用いて撮影して得た撮影画像を用いて、ユーザに提供するシールを出力するほか、種々の機能を実行する。写真シール作成装置は、撮影画像を用いて、ユーザに提供するための動画コンテンツを生成し、生成した動画コンテンツを画像提供サーバに送信する。これにより、画像提供サーバにより、その動画コンテンツがユーザに提供される。このとき、画像提供サーバにおいて動画コンテンツに音声データが組み合わされて提供されるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態において、ユーザに対して、写真シール作成装置で撮影された画像又はそれに基づく画像を用いて生成された動画コンテンツが提供される。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
写真シール作成装置1は、画像提供サーバ(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(利用者)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
画像提供サーバ601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603と、記憶部605と、装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、音声データ606や、制御プログラム607や、ユーザに提供される画像やそれに関する情報等を管理する管理データベース608などが記憶されている。管理データベース608には、例えば、画像データを管理する画像データのデータベースや、その情報を管理する画像情報データベースや、動画コンテンツを管理するデータベースなどが含まれる。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。
携帯端末701は、例えば、いわゆるスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。携帯端末701は、いわゆるフィーチャーフォンであってもよい。
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像等をサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像等を記憶する。サーバ601は、画像等を、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像等を、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像等を取得可能である。
[写真シール作成装置1の概略構成]
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の一方の側面に配置されている。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内が表示されるとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。
図1に示されるように、写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU(図示せず)、メモリ(図示せず)、画像処理部503、記憶部(例えばフラッシュメモリやHDDなど)505、及び通信部(ネットワーク801に接続するためのPHS通信モジュールなど)509などで構成された制御部501を有している。また、写真シール作成装置1には、シールを出力するプリンタ571が設けられている。
記憶部505には、テンプレート情報506や、制御プログラム507や、IDストックデータベース508などが含まれている。テンプレート情報506は、後述のような動画生成処理において用いられるテンプレートに関する種々の情報である。IDストックデータベース508には、その写真シール作成装置1で行われるプレイについて付与可能なプレイIDが、所定数(例えば100)だけ記憶されている。プレイIDは、写真シール遊戯システム901において行われるプレイを一意に特定する識別符号である。プレイIDは、サーバ601において管理されており、各写真シール作成装置1に対して、利用可能なプレイIDが、サーバ601から発行される。IDストックデータベース508に所定数の利用可能なプレイIDが管理されていることにより、一時的に写真シール作成装置1とサーバ601とが通信を行えないときでも、写真シール作成装置1で行われるプレイにプレイIDを付与することができる。
写真シール作成装置1は、制御部501が記憶部505に記憶されている制御プログラム507に基づいて実行する制御動作に基づいて、種々の機能を実行する。なお、写真シール作成装置1は、撮影コーナー側に設けられたPCと落書きコーナー側に設けられたPCとが連携してこのような制御部501の動作が行われるように構成されていてもよい。
図4は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作や、入力操作を行う。例えば、ユーザは、プレイの結果として得られるシールや画像の雰囲気・風合い等に関連する、プレイコースの選択(コース選択)を行う。また、ユーザは、任意の名前等の入力を行う。入力された事項は、プレイにおいて、落書き編集におけるいわゆるスタンプや、得られる動画コンテンツの内容に反映される。
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像が作成される。
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。なお、各編集受付部580a,580bにつき、左右に並んだ2人のユーザが同時に落書き操作等を行うことができる。
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる一連の主なプレイは終了する。
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で、5組のユーザが、写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。また、コース選択や名前等の入力は、撮影コーナー内などで行われるようにしてもよい。
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
写真シール作成装置1がサーバ601や携帯端末701と連携して動作を行うことで、写真シール遊戯システム901が次のように動作する。
図5は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
プレイを実行するためにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。図5に示されるように、ステップS50において、写真シール作成装置1は、そのプレイに、IDストックデータベース508において利用可能であるプレイIDを1つ付与する。
ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、図4において説明した、外部モニタ受付(S1)、撮影(S2)、及び落書き受付(S3)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
編集が終了すると、ユーザは、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスを入力する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、特に取得したい画像を選択する操作を、写真シール作成装置1に対して行う。
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影画像に基づく送信画像データや送信動画データ等のコンテンツと、メールアドレス(ユーザ情報の一例)とを互いに関連付けて、サーバ601に送信する。このとき、写真シール作成装置1は、送信コンテンツについて、属性情報を合わせて送信する。属性情報としては、例えば、その送信コンテンツについて、画像IDや、シールIDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報や、その他プレイに関する情報などが送信される。
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了した用紙(シート;シール)が排出される。
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
ステップS57において、サーバ601は、提供準備を行う。すなわち、サーバ601は、受信したデータに基づいて携帯端末機用の画像データ等を生成し、その画像データ等をユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。このとき、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。なお、取得ページの生成や取得用URLの生成はこのタイミングで行われなくてもよい。
ステップS58において、サーバ601は、携帯端末701へ、提供する画像や動画コンテンツについての取得用情報を通知する。通知先となる携帯端末701は、写真シール作成装置1に入力されたメールアドレスに対応するものである。通知は、例えば、電子メールを用いた方法や、プッシュ通知による方法などで行われる。
ステップS59において、ユーザの携帯端末701は、取得用情報を受信する。
ステップS60において、ユーザは、携帯端末701を操作し、サーバ601にアクセスする。アクセスは、取得用情報を用いて行うことができる。例えば、取得用URLが通知されたとき、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得用URLにアクセスできる。また、例えば、プッシュ通知によりシールID等が通知されたとき、その情報に基づいて、サーバ601にアクセスできる。
ステップS61において、サーバ601は、携帯端末701からのアクセスに応じた画像保管処理を行う。
ステップS62において、サーバ601は、画像保管処理を行った画像について、携帯端末701からのアクセスに応じて、画像データやその他のデータを携帯端末701に送信する。
ステップS63において、携帯端末701は、サーバ601から送信されたデータを受信し、画像データやその他のデータを取得する。また、取得したデータに基づいて、表示部713に所定の態様で表示を行う。表示は、携帯端末701の制御プログラム707に基づく動作に応じて行われる。これにより、ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像や動画コンテンツ等を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
なお、写真シール作成装置1は、出力するシールに、プレイに関する属性情報に対応する識別符号を印字する。具体的には、例えば、識別符号として、シールIDが印字される。シールIDは、例えば、所定の桁数(例えば、16桁)の数字の文字列であって、プレイIDと関連付けて決定される。シールは、左右2人のユーザに1枚ずつ出力される。すなわち、シールIDは、1回のプレイにつき2つが生成される。一方のシールIDは左側のユーザに対応し、他方のシールIDは、右側のユーザに対応するものである。シールIDは、プレイと、そのプレイを行った2人のユーザのうち一方とを一意に特定する識別符号である。
ユーザは、上述のようにしてサーバ601から通知された取得用情報を用いるのに代えて、シールに印字されたシールIDを用いて、携帯端末701からサーバ601にアクセスすることで、画像を取得することもできる。この場合、上述のステップS61からステップS63の処理が、同様にして行われる。
図6は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。図7は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
図6に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影画像に対して、外部モニタで選択したプレイコースや背景画像、撮影コーナーで選択した目の写りや明るさ等に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
ここで、画像データが転送されると、後述の動画コンテンツの選択に備えて、そのプレビュー表示用のプレビューコンテンツのデータ(プレビューデータ)の生成が開始される。プレビューデータの生成には比較的時間がかかるため、落書き編集が行われている間にも、バックグラウンドで生成が行われる。これにより、ユーザをプレビューデータの生成のためだけに待機させるということがなくなり、ユーザに充実した魅力的なプレイ体験を提供できる。
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影画像に基づく画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われた「ペン」と呼ばれる落書きや、所定の図柄や、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄をタッチペン583により指定した位置に配置した「スタンプ」と呼ばれる落書きなどを行うことができる。これらの落書きが行われると、落書きが含まれる編集画像が作成される。この編集画像と、当初落書き編集画面に表示されていた画像とを合成して、落書きあり画像が生成される。なお、画像について落書きが行われなかった場合には、落書きを含まない編集画像と元の画像とが合成され、落書きなし画像が生成される。
ステップS135において、動画コンテンツ選択が行われる。このとき、後述するように、動画コンテンツ選択画面が表示され、ユーザの選択操作が受け付けられる。なお、並行して、シートデザイン選択用のプレビュー画面の表示準備や、落書き編集の結果に基づいたサーバ601への送信データの生成などが実行される。
ステップS136において、分割数選択説明画面が表示され、シートデザイン選択に移る旨が案内される。なお、並行して、動画コンテンツの選択結果に基づいて、動画コンテンツの生成処理などが実行される。
ステップS137において、シートデザイン選択が受け付けられる。ここでは、例えば、ユーザに対し、シート当たりに印刷する画像の数の選択が受け付けられる。シートデザイン選択は、例えば、選択されたプレイコースに応じて行われる。
図7に示されるように、ステップS138において、送信画像選択処理が行われる。本実施の形態において、基本のプレイ時には、ユーザの携帯端末701に、例えばプレイによって作成された撮影画像又はそれに基づく画像のうち1枚の画像を取得させることができる。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。
図8は、送信画像選択画面の一例を示す図である。
制御部501は、送信画像選択画面が表示された状態で、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。図8に示されるように、送信画像選択画面51は、そのプレイで撮影により得られた画像であって、落書き結果が反映された画像のサムネイル画像53a〜53fを含んでいる。送信画像選択画面51が表示されているとき、ユーザが希望する画像を選択すると、当該画像の送信時に、ユーザにより選択された旨の情報が合わせてサーバ601に送信される。
図7に戻って、ステップS140において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、ステップS138で選択された選択画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた画像の中から、少なくとも選択画像を取得できる。
なお、ステップS140のアドレス入力画面において、非接触通信(NFC通信など)で送信することを選択できるようにしてもよい。これが選択されたとき、ステップS141において、非接触通信操作画面が表示される。制御部501は、非接触通信装置585を制御し、選択された画像を取得可能にするURLなどの情報を、非接触通信装置585にかざされた携帯端末701に送信できる。非接触通信操作画面には、ユーザが行うべき動作の説明などが含まれる。非接触通信操作画面は、携帯端末701への通信が成功するか、例えば「アドレス入力に戻る」ボタンが操作されるまで、表示されるようにすればよい。
ステップS140で入力が完了すると、ステップS142において、制御部501は、印刷部(プリンタ)571が空いているか(使用中でないか)を判断する。
ステップS142で印刷部571が空いていなければ、ステップS143において、制御部501は、印刷部571が空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
ステップS142で印刷部571が空いていれば、ステップS144において、プリントが行われる。制御部501は、印刷すべき画像データを生成し、印刷部571に転送する。これにより、印刷部571によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部571に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。このとき、メンテナンスを行うための連絡先などが表示される。
ステップS145において、編集モニタ581には、落書きコーナー終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
[落書き編集に関する説明]
本実施の形態において、落書き編集は、次のような落書き編集画面(通常落書き画面)を表示して行われる。
図9は、落書き編集画面の一例を示す図である。
図9に示されるように、落書き編集画面300は、同時に2人のユーザが落書き編集操作(「通常らくがき」と表現することもある)を行えるように構成されているものである。すなわち、落書き編集画面300は、大まかに、左右の2つの編集画面301(301a,301b)に分かれている。各編集画面には、後述する残り時間表示319や、一部の表示(日付や名前を変更するための表示)を除き、同様の機能を示すアイコンや画像等が配置されている。なお、以降の編集画面の説明は、左側の1人のユーザ用に割り当てられている領域LHを参照して行うことがあり、編集画面301a,301bを特に区別せず、それぞれを総称して編集画面301という。
編集画面301には、落書き対象画像311、サムネイル部313、パレット315、簡単落書き設定ボタン316、コマンドアイコン317(317a,317bなど)、及び残り時間表示319などが含まれている。サムネイル部313には、撮影された写真に基づく画像として、撮影コーナーから送られた画像又はそれに落書きを加えた後の画像がサムネイル表示される。落書き対象画像311には、サムネイル部313のうち編集対象として選択された画像が表示される。ユーザは、落書き編集画面300に表示されている画像について、パレット315などを操作し、画像上への文字や図形の配置(具体的には、線や文字の書き込みや所定のスタンプ画像や枠画像などの貼り付けなど。いわゆる「落書き」。)を行うことができる。また、ユーザは、簡単落書き設定ボタン316を操作することで、顔判別処理などにより自動的に文字や図形を配置させ、その画像についての落書きを行うこともできる。コマンドアイコン317としては、編集終了ボタン317aや、アンドゥ・リドゥボタン317bなど、種々の動作を実行させるためのボタンが表示されており、これらを用いてユーザが直感的な操作を行うことができる。残り時間表示319には、例えば、ユーザに落書き編集を行うことが許可されている時間のうち、既に経過した時間を除く残り時間が秒数で表示される。ユーザは、表示されている時間内に、落書き編集を行う必要がある。なお、編集終了ボタン317aは、それが操作されると落書き編集画面300から遷移する動画コンテンツ選択画面の表示用意が完了してから(プレビューコンテンツのデータの生成が完了してから)出現するようにしてもよい。
なお、落書き編集画面300において、シール紙に反映される画像以外のおまけ画像の作成(「おまけらくがき」と表現することもある)を行うことができるように構成されていてもよい。この場合、その作成を行うために操作される作成ボタンが表示されるようにすればよい。
[動画コンテンツの生成機能に関する説明]
ここで、本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイにおいて、動画コンテンツが生成される。生成された動画コンテンツは、サーバ601を通じて、ユーザに提供される。例えば、ユーザは、提供された動画コンテンツを携帯端末701の表示部713に表示させて再生したり、携帯端末701の記憶部705内に保存したりすることができる。
ユーザに提供される動画コンテンツは、予め用意されたテンプレートに基づいて生成される。テンプレートは、生成する動画の仕様を設定するものである。すなわち、テンプレートにより、動画に含められる背景画像、前景画像及び撮影背景等のテンプレート画像と、それらのテンプレート画像及び撮影画像等の配置位置と、配置タイミング等とが定められる。本実施の形態において、ユーザが選択可能なテンプレートが、予め、複数種類用意されている。テンプレートに関する情報は、テンプレート情報506として、記憶部505に記憶されている。ユーザは、複数の互いに異なるテンプレートのうち実際に動画コンテンツの生成に用いるものを、動画コンテンツ選択画面において選択し、指定することができる。
なお、選択可能なテンプレートは、プレイが行われる年月日や季節、時間帯等に応じて、自動的に変更されるようにしてもよい。例えば、秋にプレイが行われたときには、秋や冬をテーマとしたテンプレートが選択可能となり、春にプレイが行われたときには、春や夏をテーマとしたテンプレートが選択可能になるようにしてもよい。また、選択可能なテンプレートは、プレイコースやプレイするユーザの人数等、プレイの状況に応じて変更されるようにしてもよい。これに限られず、そのプレイが行われている状況に応じて、選択可能なテンプレートが変化するように構成されていてもよい。これにより、ユーザにとって写真シール作成装置1を利用したプレイがより魅力的なものとなる。
動画コンテンツは、動画コンテンツ選択画面においてなされたユーザによる選択操作の受付結果と、その選択操作に対応するテンプレートとに基づいて、生成される。具体的には、生成は、プレイにおいて得られた複数の画像と、選択されたテンプレートのテンプレート画像とを利用して行われる。
図10は、本実施の形態において生成される動画コンテンツの一例を示す図である。
図10において、フレームF1からフレームF10は、動画コンテンツの各フレームの代表的なものを再生時刻順に並べて示したものである。図に示されている動画コンテンツに対応するテンプレートは、いわゆるバレンタインデーをテーマとして用意され、写真シール作成装置1に予め記憶されているものである。動画コンテンツの再生時間は、例えば、15秒程度であるが、これに限られるものではない。動画コンテンツは、正方形のサイズであるが、これに限られるものではない。
図10において、符号B1は、テンプレート画像に相当する部分を示す(以下、この部分をテンプレート部分B1ということがある。)。また、符号B2は、そのプレイで得られた複数の画像に相当する部分を示す(以下、この部分を撮影画像部分B2ということがある。)。
プレイにより得られた複数の画像のそれぞれは、例えば、撮影画像か撮影画像に基づく画像である。本実施の形態においては、落書きなし画像のうち撮影背景がない(人物を除く背景領域が透明とされている)画像が用いられる。すなわち、撮影画像について、落書き編集が行われる直前までに行われる所定の画像処理(ぼかし、シャープネス、色調、目等のパーツの大きさ変更など)が反映された画像(撮影画像に基づく画像の一例)が、動画コンテンツの生成に用いられる。
図11は、図10において撮影画像部分B2に斜線領域を付した図である。
図11に示されるように、動画コンテンツにおいて、撮影画像部分B2は、所定のタイミング(再生開始からの経過時間;再生位置)において、動画コンテンツの画角内の所定の位置に、所定の大きさ、角度で表示され、それ以外の部分には、テンプレート部分B1が表示される。撮影画像部分B2としては、動画コンテンツ用の撮影背景を撮影画像(又はそれに基づく画像;以下注記する場合を除いて同じ)に合成したものが用いられたり、撮影画像から撮影背景を除いたままの画像が用いられたりする。
図11に示される例において、フレームF2,F3,F4,F5,F6,F7,F8,F10のそれぞれに、撮影画像部分B2が含まれている。フレームF1,F9のそれぞれには、テンプレート部分B1のみが含まれている。フレームF2とフレームF3とに含まれる撮影画像部分B2は同一の撮影画像(撮影背景付きのアップ画像)であり、フレームF4に含まれる撮像画像部分B2はそれとは異なる撮影画像(撮影背景付きのアップ画像)である。また、フレームF5からフレームF8までに含まれる撮影画像部分B2は同一の撮影画像(撮影背景なしの全身画像)であり、フレームF10に含まれる撮像画像部分B2はそれとは異なる撮影画像(撮影背景なしの全身画像)である。フレームF2からF4までは、画面全体が左にスクロールするような表示態様の区間であり、再生開始から時間の経過に伴って、動画コンテンツの画角内での撮影画像の位置が変化し(F2からF3)、さらにスクロールすることにより別の撮影画像が表示されるようになる(F4)。フレームF5からフレームF8までは、テンプレート部分B1は左へのスクロールが続く一方で、撮影画像部分B2は、画角内での位置は中央のまま固定されながら、その大きさや角度が変化するという表示態様の区間である。撮影画像部分B2は、中央の小さく表示された状態(F5)から、徐々に大きくなり、かつ、表示角度が左右に変化し揺動するようにして表示される(F6,F7)。その後、揺動しながら徐々に小さくなるように表示される(F8)。フレームF9でいったん撮影画像部分B2の表示がなくなってから、フレームF10でさらに別の撮影画像F10が中央に表示される。
すなわち、動画コンテンツにおいて、1つの撮影画像部分B2は、動画コンテンツの画角内での位置、大きさ、及び角度のそれぞれが、テンプレートに従って、刻刻と変化する(再生位置毎に変化する)ようにして表示される。したがって、テンプレート部分B1も、テンプレートに従って刻刻と表示内容が変化する。これにより、動画コンテンツは、静止画である撮影画像を用いたものでありながら、テンプレートの制作意図に応じた動きのあるものとなっている。動画コンテンツは、単なる写真のスライドショーとは異なり、テンプレート毎に独特な印象を与えるものとなっている。なお、撮影画像部分B2の位置、大きさ、及び角度のうち少なくとも1つが変化するように設定されていてもよい。
ここで、本実施の形態において、動画コンテンツ選択画面において、複数のテンプレートのうち、採用候補のテンプレートに対応する動画コンテンツについて、生成イメージを示すプレビューコンテンツの表示(プレビュー表示)が制御部501により行われる。ユーザは、動画コンテンツ選択画面が表示されている状態で、プレビュー表示を確認したうえで、複数のテンプレートのうち1つを選択する操作を行うことができる。制御部501は、ユーザによる選択操作を受け付けると、選択されたテンプレートに従って、ユーザに提供するための動画コンテンツを生成する。
図12は、動画コンテンツ選択画面の一例を示す図である。
図12に示されるように、動画コンテンツ選択画面(プレビュー画面の一例)201は、プレビュー表示領域203と、決定ボタン209と、テンプレート表示領域210と、シークバー221とを含んでいる。
プレビュー表示領域203は、採用候補のテンプレートについてのプレビュー表示が行われる領域である。すなわち、テンプレート表示領域210においてユーザにより選択されたテンプレートに対応するプレビューコンテンツが表示される。
テンプレート表示領域210には、ユーザが選択可能な複数のテンプレートが示される。本実施の形態において、ユーザは7つのテンプレートから1つを選択可能である。テンプレート表示領域210には、それぞれのテンプレートに対応するプレビューコンテンツが縮小して表示されるサムネイル表示211−217が含まれる。図12においては、サムネイル表示211については、それが選択中である旨の枠表示が行われている。サムネイル表示211は、選択中であって、プレビュー表示領域203でプレビュー表示が行われているテンプレートに対応する。また、それ以外のテンプレート表示に対応するサムネイル表示212−217については、選択されていない旨を示す再生可能マークがオーバーレイされた状態で表示されている。なお、サムネイル表示217は、所定の期間にのみ選択可能になるものとして予め設定されたテンプレートに対応するものであり、その旨を示す表示(例えば、「期間限定」という表示)が、サムネイル表示217に併せて表示されている。
なお、各サムネイル表示211−217において、プレビューコンテンツは、実際にユーザに提供される動画コンテンツの再生時よりも速い再生速度(例えば、2倍速)で表示される。なお、選択されてプレビュー表示領域203でプレビュー表示が行われるプレビューコンテンツの再生速度は、実際の再生時の速度と同じである。これにより、ユーザは、テンプレート表示領域210を確認し、速やかに、そのテンプレートを選択したときに得られる動画コンテンツのイメージを把握することができる。そして、プレビュー表示領域203に、選択候補のテンプレートに対応するプレビューコンテンツを表示させて、それを確認しながらそのテンプレートを選択するか否かを十分に検討できる。なお、サムネイル表示211−217において、動画コンテンツのダイジェスト表示が表示されるようにしてもよい。ここでダイジェスト表示とは、例えば、動画コンテンツの特徴的な部分のみを表示したり、動画コンテンツのうち数フレームだけを順番に表示したりするなどし、動画コンテンツを通常の再生速度で表示するよりも短い時間で、動画コンテンツの全体を大まかに表示するものをいう。なお、各サムネイル表示211−217において、プレビューコンテンツは、実際にユーザに提供される動画コンテンツの再生時と同じ再生速度で表示されるようにしてもよい。プレビューコンテンツは、時間の経過と共に表示内容が変化するものであってもよいし、静止画であってもよい。
シークバー221は、プレビュー表示領域203におけるプレビュー表示の再生位置をスライダ223で表示するものである。また、シークバー221は、ユーザにより再生位置の指定操作を行うことができるように構成されたインターフェースである。ユーザは、シークバー221中のスライダ223の位置を変化させることで、その変化後のスライダ223の位置に対応する再生位置におけるプレビュー表示が行われるように指定することができる。本実施の形態において、シークバー221には、テンプレート表示領域210で選択されたテンプレートに対応するプレビューコンテンツの画像が、1秒間隔で表示されている。これにより、ユーザは、プレビュー表示領域203に表示させたい再生位置を直感的に指定することができる。なお、シークバー221やスライダ223の表示態様はこれに限られない。画像の表示はなくてもよい。また、普段は画像の表示が行われず、ユーザがスライダ223を操作しようとするときに、そのスライダ223の位置に対応する再生位置におけるプレビューコンテンツの画像が、スライダ223の近傍などに表示されるようにしてもよい。
決定ボタン209は、プレビュー表示領域203に表示中のプレビューコンテンツに対応するテンプレートを採用することを決定するためのボタンである。すなわち、決定ボタン209が操作されると、そのときにテンプレート表示領域210で選択されているテンプレートが、ユーザに提供される動画コンテンツの生成に用いられることが決定される。決定ボタン209が操作されたとき、採用されたテンプレートに基づいた、ユーザに提供される動画コンテンツの生成が開始される。
なお、決定ボタン209は、当初は画面上に表れず、次に行われるシートデザイン選択を行うためのデータの準備が完了したことを条件に、画面上に出現するようにしてもよい。これにより、ユーザに無駄な待ち時間が発生することを防止することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
本実施の形態において、プレビュー表示を行うためのプレビューデータは、例えば、無圧縮のAVI形式、480×480サイズ、毎秒15フレームの15秒間の動画であり、ユーザに提供される動画コンテンツ(H.264で圧縮されたMP4形式、640×640サイズ、毎秒30フレームの15秒間の動画)よりも容易に生成可能なものとなっている。なお、プレビューデータや動画コンテンツの形式等はこれに限られるものではなく、適宜選択することができる。
最終的にサーバ601を経由してユーザに提供される動画コンテンツは、テンプレートに対応して予め用意された音声データを含むものである。そのため、動画コンテンツ選択画面201のプレビュー表示領域203でプレビュー表示が行われるとき、その再生位置に応じて、音声データの再生も行われる。これにより、ユーザは、実際にユーザに提供される動画コンテンツについて、映像面と音声面との両面から確認できる。
なお、プレビュー表示を行うためのプレビューデータは、落書き編集が受け付けられているときに、バックグラウンドで生成される。これにより、ユーザに待ち時間を感じさせることなく、充実したプレビュー表示を行うことができる。また、1回のプレイ時間が長くなることを防ぎ、写真シール作成装置1が単位時間当たりに提供可能なプレイ数を維持することができる。
動画コンテンツや、そのプレビューデータは、動画生成処理によって生成される。動画生成処理は、画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送されたとき(落書き編集が開始されるとき)に、プレビューデータを生成するために行われる。また、動画生成処理は、動画コンテンツ選択画面201で採用するテンプレートが決定されたときに、ユーザに提供される動画コンテンツ(サーバ601への送信用の動画コンテンツ)を生成するために行われる。動画生成処理は、写真シール作成装置1において、制御部501が制御プログラム507を実行することにより行われる。動画生成処理の実行に際しては、制御部501は、決定されたテンプレートに従って、種々の設定ファイルを生成し、記憶部505に記憶させる。制御部501は、その設定ファイルに基づいて処理を実行する。
図13は、動画生成処理を示すフローチャートである。
図13に示されるように、ステップS301において、プリセット画像生成処理が行われる。これにより、プリセット画像が生成される。プリセット画像は、動画のフレームの土台となる画像にそのフレームの人物画像を貼り付けた、動画に含められる撮影画像部分を含む画像である。
ステップS302において、フレーム画像生成処理が行われる。これにより、フレーム画像が生成される。フレーム画像は、動画の1フレーム毎の画像である。フレーム画像の生成においては、テンプレートに従って、プリセット画像が用いられる。
ステップS303において、無圧縮動画変換処理が行われる。無圧縮動画変換処理では、フレーム画像生成処理で生成された複数枚のフレーム画像が、1つの無圧縮動画に変換される。本実施の形態において、1つの動画コンテンツやそのプレビューデータを生成するとき、それを構成する複数の無圧縮動画が、無圧縮動画変換処理により生成される。
ステップS304において、無圧縮動画結合処理が行われる。無圧縮動画結合処理は、無圧縮動画変換処理で生成された複数の無圧縮動画を1つの無圧縮動画に結合するための処理である。これにより、送信用の動画コンテンツやそのプレビューデータに対応する、無圧縮動画が生成される。
ステップS305では、この動画生成処理が、送信用動画の生成のために行われているものであるか否かが確認される。すなわち、プレビューデータの生成を行う場面であれば(NO)、ステップS307に進む。他方、送信用の動画コンテンツを生成する場面であれば(YES)、ステップS306に進む。
ステップS306では、ステップS304で生成された無圧縮動画が、所定のコーデック(例えば、H.264規格に対応したコーデック)でエンコードされる。これにより、送信用の圧縮された動画コンテンツが生成される。
ステップS307では、生成された動画が出力される。すなわち、送信用の動画コンテンツの生成を行う場面であれば、その動画コンテンツが出力される。他方、プレビューデータの生成を行う場面であれば、そのプレビューデータが出力される。これにより、一連の処理が終了する。
図14は、プリセット画像生成処理を示すフローチャートである。図15は、プリセット画像生成処理における画像の処理内容の一例を説明する図である。
図14に示されるように、ステップS311において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Preset.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、プリセット画像を生成する対象となる対象フレーム毎に、処理内容を定めた定義が記載されている。プリセット画像生成処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
ステップS312において、設定ファイル中の定義の検索が行われる。定義があれば次に進み、定義がなければ、すなわち全部の対象フレームについての処理が行われれば、プリセット画像生成処理が終了する。
ステップS313以降の処理は、各対象フレームについて行われる。ステップS313において、土台となる画像が読み込まれる(例えば、図15におけるS381)。土台となる画像は、例えば、生成する動画のサイズと同サイズの画像である。
ステップS314において、貼り付ける画像があるか否かが判断される。貼り付ける画像としては、例えば、撮影背景なしの撮影画像である(例えば、図15におけるS382)。なお、撮影画像としては、送信用の動画コンテンツの生成時には、送信用画像が用いられ、プレビューデータの生成時には、それより小さな画像が用いられるようにすればよい。
ステップS314において貼り付ける画像があれば、ステップS315において、貼り付ける画像の加工があるか否か(画像を加工することが定義づけされているか否か)が確認される。加工がある場合には、ステップS316において、貼り付ける画像の加工が、貼り付け前に行われる。加工態様としては様々なものがあるが、設定されている定義に従って加工が行われればよい(例えば、図15におけるS384)。
その後、ステップS317において、貼り付ける画像が土台となる画像に貼り付けられる。加工がない場合には、図15においてS383で示されるように、土台となる画像が撮影画像の撮影背景となるような画像が生成される。他方、加工がある場合には、図15においてS385で示されるように、加工後の撮影画像の撮影背景として土台となる画像が合成された画像が生成される。
ステップS317の処理が行われると、再びステップS314において、さらに貼り付ける画像があるか否かが確認される。
ステップS314において貼り付ける画像がなければ、ステップS318において、貼り付け後画像又は貼り付けの必要がない土台となる画像について、加工があるか否か(画像を加工することが定義づけされているか否か)が確認される。加工がある場合には、ステップS319において、画像の加工が行われる。例えば、図15においてS383で示されるような貼り付け後画像がある場合において、それを定義づけに従って丸型状に切り取る加工が行われた場合には、S386で示されるような画像が生成される。また、図15においてS385で示されるような貼り付け後画像がある場合において、それを定義づけに従って丸型状に切り取る加工が行われた場合には、S387で示されるような画像が生成される。
その後、ステップS320において、処理が行われた画像がプリセット画像として出力される。出力が行われると、次の定義について、ステップS312からの処理が繰り返される。
図16は、フレーム画像生成処理を示すフローチャートである。図17は、フレーム画像生成処理における画像の処理内容の一例を説明する図である。
図16に示されるように、ステップS331において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Frame.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、フレーム毎に、処理内容を定めた定義が記載されている。フレーム画像生成処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
ステップS332において、設定ファイル中の定義の検索が行われる。定義があれば次に進み、定義がなければ、すなわち全部のフレームについての処理が行われれば、フレーム画像生成処理が終了する。
ステップS333以降の処理は、各フレームについて行われる。ステップS333において、そのフレームの背景画像が読み込まれる(図17におけるS391)。
ステップS334において、貼り付ける画像があるか否かが判断される。貼り付ける画像としては、例えば、そのフレームについて生成されたプリセット画像や、前景画像などがある(図17におけるS392,S394)。なお、前景画像や背景画像として、ユーザが入力した名前等に応じてプレイ毎に画像を生成し、その画像を貼り付けるようにしてもよい。これにより、独自性が高い動画コンテンツを容易に生成することができる。
ステップS334において貼り付ける画像があれば、ステップS335において、貼り付ける画像の加工があるか否かが確認される。加工がある場合には、ステップS336において、貼り付ける画像の加工が、貼り付け前に行われる。加工態様としては様々なものがあるが、設定されている定義に従って加工が行われればよい。
その後、ステップS337において、貼り付ける画像が土台となる画像に貼り付けられる。ステップS337の処理が行われると、再びステップS334において、さらに貼り付ける画像があるか否かが確認され、ある場合には同様の処理が行われる。
図17に示されるように、プリセット画像と前景画像が貼り付ける画像として定義づけられている場合には、次のようになる。すなわち、背景画像に対して、プリセット画像が貼り付けられる(S393)。そして、プリセット画像の貼り付け後の画像に対して、前景画像が貼り付けられる(S395)。このようにして、フレーム画像が生成される。
図16に戻って、ステップS334において貼り付ける画像がなければ、ステップS338において、処理が行われた画像がフレーム画像として出力される。出力が行われると、次の定義について、ステップS332からの処理が繰り返される。
ここで、プリセット画像生成処理やフレーム画像生成処理において、土台となる画像のデザインや、背景画像又は前景画像や、動画の演出効果等については、各フレームを構成するデザインに合う撮影画像を用いるのが好ましい。
具体的には、各フレームについて、はめ込まれる個々の撮影画像毎に、何回目に撮影された撮影画像を用いるかについての情報が、予め、Preset.txtやFrame.txtなどの設定ファイルにおいて定義されている。
一般に、1回のプレイについて、撮影は6回行われる。そのため、6枚の撮影画像を動画中にバランスよく配分するのが好ましい。また、6回の撮影中、アップ画像の撮影(アップ撮影)が先に行われ、次に全身画像の撮影(全身撮影)が行われることが多い。アップ画像や全身画像の撮影枚数を利用者が自由に選択できる場合、アップ画像の枚数と全身画像の枚数とが可変となる。先に行われる撮影はアップ撮影である確率が高く、後の撮影になるほど全身撮影である確率が高い。このような撮影の順番を考慮して、各フレームにはめ込む撮影画像を設定するのが好ましい。
例えば、大まかに、動画中の撮影画像を含むフレームとして、6つのフレームを想定する。これを、動画の再生時に表れる順に、フレームf1,f2,f3,f4,f5,f6と呼ぶ。各フレームf1−f6には、撮影画像が1つずつはめ込まれる。フレームf1,f3はアップ画像用のデザイン、フレームf2,f6は全身画像用のデザイン、フレームf4,f5はアップ画像と全身画像とのいずれでもよいデザインである場合を想定する。なお、フレームf2,f6は、撮影画像のうち人物だけを切り抜いた人物画像が合うデザインである。
まず、フレームf2に対して、全身画像である確率が最も高い、最後に撮影された6ショット目の撮影画像を用いるように設定する。次に、フレームf6に対して、その撮影よりひとつ前の5ショット目の撮影画像を用いるように設定する。
特に、フレームf2,f6のような人物画像が合うデザインの場合は、アップ画像を用いれば、腰のあたりで人物が切れてしまう。このような場合は、全身撮影画像があてはめられるように、優先的に設定するのが好ましい。
次に、フレームf1に対して、アップ画像である確率が高い、最初に撮影された1ショット目の撮影画像を用いるように設定する。そして、フレームf3に対して、1ショット目に次いでアップ画像である確率が高い2ショット目の撮影画像を用いるように設定する。
アップ画像、全身画像のいずれのデザインでも適合するフレームf4,f5については、ここまでで用いられていない、3ショット目の撮影画像、4ショット目の撮影画像をそれぞれ用いるよう設定する。
すなわち、フレームf1に対して1ショット目の撮影画像、フレームf2に対して6ショット目の撮影画像、フレームf3に対して2ショット目の撮影画像、フレームf4に対して3ショット目の撮影画像、フレームf5に対して4ショット目の撮影画像、フレームf6に対して5ショット目の撮影画像を用いるように設定されている。
なお、1つのフレームに複数の撮影画像を用いる場合は、はめ込む位置毎に何ショット目の撮影画像をはめ込むかが設定されている。
なお、このような設定が、予め設定ファイル内で定義されていなくてもよい。例えば、各フレームに、アップ画像用、全身画像用、及びアップ・全身画像両用など、多種のデザインを設定しておき、動画作成処理において、何ショット目の撮影画像を用いるかを決定し、その撮影画像に適したデザインを利用できるようにしてもよい。
図18は、無圧縮動画変換処理を示すフローチャートである。
図18に示されるように、ステップS341において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Convert.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、変換処理を行うまとまり毎に、処理内容を定めた定義が記載されている。無圧縮動画変換処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
ステップS342において、設定ファイル中の定義の検索が行われる。定義があれば次に進み、定義がなければ、すなわち全部の動画についての処理が行われれば、無圧縮動画変換処理が終了する。
ステップS343において、設定ファイルで指定されている複数の画像が、動画に変換される。すなわち、個別のフレーム画像が順にまとめられ、無圧縮動画が生成される。
ステップS344において、生成された無圧縮動画が出力される。出力が行われると、次の定義について、ステップS342からの処理が繰り返される。
ここで、本実施の形態において、1つの動画コンテンツを生成するために、複数の無圧縮動画が生成される。すなわち、次の無圧縮動画結合処理により、これらの複数の無圧縮動画が結合され、1つの無圧縮の動画コンテンツが生成される。
図19は、無圧縮動画結合処理を示すフローチャートである。
図19に示されるように、ステップS351において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Combine.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、無圧縮動画の結合方法を定めた定義が記載されている。無圧縮動画結合処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
ステップS352において、設定ファイル中の定義の検索が行われる。定義があれば次に進み、定義がなければ、無圧縮動画結合処理が終了する。
ステップS353において、設定ファイルで指定されている複数の無圧縮動画が、指定された順序で結合される。すなわち、個別の無圧縮動画が順にまとめられ、無圧縮の1つの動画コンテンツが生成される。
ステップS354において、生成された動画コンテンツが出力される。出力が行われると、ステップS352の処理が行われる。
図13に示されるように、ステップS354で出力された動画コンテンツは、プレビューデータの生成時には(ステップS305でNO)、それがプレビューデータとして利用される。他方、送信用の動画コンテンツの生成時には(ステップS305でYES)、出力された動画コンテンツについてのエンコードが行われ(ステップS306)、送信用の動画コンテンツが生成される。
ここで、本実施の形態において、動画コンテンツのうち、撮影画像部分が含まれない区間については、予め、その区間についての無圧縮動画(以下、所定区間動画という。)が用意されている。所定区間動画は、各テンプレートについて予め用意されている。所定区間動画は、プレイの内容によって変化しない区間の無圧縮動画である。そして、プリセット画像生成処理、フレーム画像生成処理、及び無圧縮動画変換処理は、撮影画像部分が含まれる区間についてのみ行われ、その区間についての無圧縮動画(以下、生成区間動画という。)が、プレイ毎に生成される。
図20は、動画コンテンツの構成例を説明する図である。
図20において、4つの所定区間動画P1,P2,P3,P4が斜線を付して示されている。また、3つの生成区間動画G1,G2,G3は、白色で示されている。
図20に示される例では、所定区間動画P1で動画コンテンツの再生が開始され、所定区間動画P4で動画コンテンツの再生が終了する。所定区間動画P1と所定区間動画P2との間に生成区間動画G1が配置される。所定区間動画P2と所定区間動画P3との間に生成区間動画G2が配置される。所定区間動画P3と所定区間動画P4との間に生成区間動画G3が配置される。これらの4つの所定区間動画P1,P2,P3,P4と3つの生成区間動画G1,G2,G3とが、このようにテンプレートに対応する順序で結合されることで、所定区間動画P1から所定区間動画P4まで続く1つの動画コンテンツが生成される。
各プレイにおいて生成される生成区間動画G1−G3の再生時間を合計した時間は、動画コンテンツの全体の再生時間よりも、所定区間動画P1−P4の再生時間を合計した時間の分だけ短くなる。したがって、動画生成処理における処理量を少なくすることができ、写真シール作成装置1の処理負担を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、音声データは、サーバ601において付与される。すなわち、写真シール作成装置1において上述の動画生成処理で生成された動画コンテンツやプレビューデータは、それ単体としては音声を含まないものである。プレビューデータの動画コンテンツについては、動画コンテンツ選択画面201において音声と併せてプレビュー表示される。送信用の動画コンテンツについては、音声がない状態でサーバ601に送信され、サーバ601において、ユーザに提供されるまでに、音声データと結合される。これにより、サーバ601に送信する動画データのサイズを小さくすることができ、送信時間を短縮することができる。
[サーバ601への情報送信に関する説明]
本実施の形態において、写真シール作成装置1からサーバ601に画像や動画等のコンテンツが送信されるとき、写真が動画よりも優先して送信される。これにより、比較的サイズが大きく、送信に失敗する可能性のある動画については後回しにされ、先に確実に画像データをサーバ601に送信することができ、ユーザに対して、確実にかつ速やかに画像データを提供することができる。
図21は、写真シール作成装置1からの情報送信時における写真シール遊戯システム901の動作の流れを示すシーケンス図である。
図21に示されるように、ステップS601において、ユーザが写真シール作成装置1でプレイを行う。
ステップS602において、写真シール作成装置1は、まず、画像データとその情報をサーバ601に送信する。
サーバ601は、写真シール作成装置1からデータが送信されると、データ受信処理を行い、管理データベース608にデータを登録する。すなわち、ステップS603において、画像情報データベースに画像情報を登録する。
ステップS604において、サーバ601は、画像データベースに画像データを登録する。
ステップS605において、サーバ601は、写真シール作成装置1に、受信が完了した旨のレスポンスコードを送信する。ここで、もし受信が失敗した場合などには、その旨のレスポンスコードが送信される。このような場合、写真シール作成装置1は、そのレスポンスコードに応じて、送信のリトライなどを行う。
画像に関する情報の登録が終了すると、ステップS606において、サーバ601は、ユーザに対して通知を行う。ユーザは、通知に基づいて携帯端末701等からサーバ601にアクセスすることで、携帯端末701等に画像を取得できる。
画像の送信が完了すると、ステップS611において、写真シール作成装置1は、動画コンテンツのデータとその情報をサーバ601に送信する。このとき、例えば、選択されたテンプレートなどの情報が、動画コンテンツのデータに併せて送信される。
サーバ601は、写真シール作成装置1からデータが送信されると、データ受信処理を行い、管理データベース608にデータを登録する。すなわち、ステップS612において、動画情報データベースに動画情報を登録する。
ステップS613において、サーバ601は、動画データベースに動画コンテンツのデータを登録する。
動画に関する情報の登録が終了すると、ステップS614において、サーバ601は、写真シール作成装置1に、受信が完了した旨のレスポンスコードを送信する。ここで、もし受信が失敗した場合などには、その旨のレスポンスコードが送信される。このような場合、写真シール作成装置1は、そのレスポンスコードに応じて、送信のリトライなどを行う。
以上で、サーバ601に対する情報の送信は終了する。その後、ユーザは、通知に基づいて携帯端末701からサーバ601にアクセスすることで、画像と同様に、動画データの提供を受けることができる。
すなわち、ステップS621において、携帯端末701からサーバ601に取得要求が送信される。
ステップS622において、サーバ601は、取得要求に基づいて、音声データを動画コンテンツに結合する処理を行う。このとき、サーバ601は、動画情報を参照して、生成に使用されたテンプレートに対応する音声データを読み出し、動画コンテンツに結合する。なお、音声データは、各種のものが予めサーバ601に記憶されている。取得要求があったときに、音声データが動画コンテンツに結合されるので、サーバ601に動画コンテンツが送信されたときにこの処理が行われる場合よりも、サーバ601の処理負担を軽減することができる。
ステップS623において、サーバ601は、携帯端末701に対して、動画コンテンツのデータを提供する。これにより、携帯端末701で動画コンテンツを再生することができるようになる。
なお、サーバ601において音声データを動画コンテンツに結合する処理は、サーバ601に動画コンテンツが送信されたとき(動画データが登録されたとき(S613))など、前もって行われるようにしてもよい。
また、サーバ601が画像データを受信するタイミングと、動画データを受信するタイミングとの時間差が大きくなる場合も考えられる。このような場合には、動画コンテンツを提供可能となってから、その旨の通知がサーバ601から携帯端末701に送信されるようにしてもよい。
図22は、写真シール作成装置1が行う通信処理を示すフローチャートである。
写真シール作成装置1は、次のようにサーバ601との通信処理を行う。なお、通信処理は、所定の実行間隔で、繰り返し実行される。
写真シール作成装置1は、送信写真ストックデータベースと、送信動画ストックデータベースとを有している。それぞれ、サーバ601に送信されるべき写真データや動画データが記憶される。
図22に示されるように、ステップS361において、IDストックデータベース508における利用可能なIDのストック数が最大(例えば、100)であるか否かが確認される。
ステップS361において最大でなければ、ステップS362において、ID取得処理が行われる。すなわち、写真シール作成装置1は、サーバ601と通信し、サーバ601からIDを1つ取得する。取得されたIDは、IDストックデータベース508に登録される。IDの取得は、IDのストック数が最大に達するまで繰り返し行われる。
ステップS363において、送信写真ストックデータベースのストック数がゼロであるか否かが確認される。
ステップS363においてゼロでなければ、ステップS364において、サーバ601に対して、送信写真ストックデータベースの写真データ(送信写真ファイル)が1つ送信される。送信が完了すると、送信写真ストックデータベースからその写真データが削除される。
ステップS365において、送信写真ストックデータベースのストック数がゼロであるか否かが確認される。ゼロではない場合には、次回の通信処理において、再びステップS364の動作が行われる。すなわち、送信写真ストックデータベースのストック数がゼロになるまで、ストックされている画像データの送信が行われる。
ステップS366において、送信動画ストックデータベースのストック数がゼロであるか否かが確認される。
ステップS366においてゼロでなければ、ステップS367において、サーバ601に対して、送信動画ストックデータベースの動画データ(送信動画ファイル)が1つ送信される。送信が完了すると、送信動画ストックデータベースからその動画データが削除される。
このように、写真が動画よりも優先してサーバ601に送信されるので、通信環境が比較的不安定である場合であっても、画像データをサーバ601に送信できる可能性が高くなる。
[動画コンテンツの提供画面に関する説明]
本実施の形態において、動画の提供は、携帯端末701からサーバ601にアクセスすることで携帯端末701に表示される動画提供画面を通じて行われる。動画提供画面は、携帯端末701で動作するアプリケーション(アプリ)の画面として表示される。動画提供画面は、画像の提供を行うための提供画面から画面遷移することで表示される。なお、動画提供画面は、携帯端末701で動作するウェブブラウザの画面として表示されるようにしてもよい。
図23は、ユーザがウェブブラウザにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す図である。
本実施の形態において、ユーザが無料会員であるか有料会員であるかに応じて、そのユーザが取得できる画像の枚数は異なる。具体的には、例えば、有料会員であるユーザは、1つのプレイで得られたすべての画像を取得できる。他方、無料会員であるユーザは、1つのプレイについて、選択画像のみを取得できる。メール通知が行われたときにおいてウェブブラウザを用いて画像の提供を受ける携帯端末701の表示画面は、次のようになる。
図23に示されるように、画像がサーバ601に送信されると、ステップS401において、ユーザにより入力されたメールアドレスあてに、「プリ画Getメール」と呼ぶ電子メールがサーバ601から送信される。この電子メールには、ユーザが携帯端末701でアクセスして画像を取得できる旨の情報と、取得するためのアクセス先情報61とが含まれる。アクセス先情報61は、例えばサーバ601により提供される画像提供用の提供画面のウェブページを示すURLである。
上述の電子メールを受け取ったユーザがアクセス先情報61により示される場所にアクセスすると、ステップS402において、ポップアップ表示が行われる。ポップアップ表示は、ユーザが取得できる動画コンテンツが存在している旨を示すものである。ポップアップ表示が行われると、ユーザは、それを見て、動画コンテンツを取得できることに気付きやすくなる。なお、動画コンテンツは比較的データサイズが大きいため、サーバ601における提供期間を比較的短く設定することがある。このような場合において、ポップアップ表示により、ユーザに速やかに動画コンテンツの提供を受けるように促すことができる。ユーザが意図せず動画コンテンツの提供期間を徒過してしまうことを防止でき、ユーザの満足度を向上させることができる。なお、ポップアップ表示上のボタン等を操作することで、後述する動画提供案内画面に遷移するようにしてもよい。
サーバ601にユーザが無料会員として認識されている状態では、ステップS403の提供画面に遷移する。提供画面には、ユーザに提供される選択画像63のサムネイル表示と、動画コンテンツの提供を案内する案内表示65aとが含まれる。選択画像63のサムネイル表示は、選択画像63を取得するための第2提供画面へのハイパーリンクを兼ねている。ユーザにより選択画像63が操作されると、第2提供画面に遷移する。第2提供画面において、ユーザは、所定の操作を行うことで、選択画像63を携帯端末701に保存することができる。
他方、サーバ601にユーザが有料会員として認識されている状態では、ステップS404の提供画面に遷移する。このとき、提供画面には、ユーザに提供される複数の画像63aのサムネイル表示と、動画コンテンツに関する案内表示65aとが含まれる。ユーザは、サムネイル表示を操作することで、同様に、その画像63aについての第2提供画面に遷移し、画像63aを携帯端末701に保存することができる。
案内表示65aには、例えば、動画コンテンツが特別に提供されている旨の表示と、動画コンテンツの特徴的な場面のサムネイル表示と、提供される期間についての表示とが含まれる。案内表示65aが操作されると、動画提供案内画面に遷移する。なお、サムネイル表示は、撮影画像が含まれていないフレーム部分をサムネイル画像として予めサーバ601に記憶しておき、そのサムネイル画像が用いられて行われるようにしてもよい。この場合、サーバ601に送信された動画情報を参照して、生成に使用されたテンプレートに対応するサムネイル画像を表示することができる。これにより、各動画コンテンツについて特徴的な場面を切り出す処理をする必要がなく、サーバ601に大きな処理負担をかけることなく表示を行うことができる。
図24は、動画提供案内画面の一例を示す図である。
動画提供案内画面は、提供画面に続いて、携帯端末701で動作するウェブブラウザを用いて表示される。
図24に示されるように、ステップS411において、動画提供案内画面が表示される。動画提供案内画面には、動画コンテンツ67を示すサムネイル表示と、アプリ案内ボタン68と、シェアボタン69とが含まれている。ユーザは、動画コンテンツ67を示すサムネイル表示を操作することで、ステップS412に示されるように、動画コンテンツを再生させることができる。動画コンテンツの再生は、動画再生画面に移って行われてもよいし、動画提供案内画面内で行われてもよい。シェアボタン69が操作されると、所定のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)において動画コンテンツ67をシェアする(動画コンテンツ67の存在を知らしめる内容の投稿を行う)ための画面に遷移する。なお、シェアボタン69は設けられていなくてもよい。
ここで、携帯端末701がウェブブラウザから携帯端末701への動画コンテンツ67のダウンロード保存機能を有していない場合においては、ユーザは、専用のアプリを利用して動画コンテンツ67を携帯端末701に保存することができる。この場合、ユーザは、アプリを直接起動してもよいし、アプリ案内ボタン68を操作するようにしてもよい。他方、携帯端末701がウェブブラウザから携帯端末701への動画コンテンツ67のダウンロード保存機能を有している場合においては、動画提供案内画面において、所定の操作を行うことで、動画コンテンツ67を携帯端末701に保存することができる。
アプリ案内ボタン68が操作されると、ステップS413に示されるような確認画面が表示される。確認画面は、ポップアップ表示であるが、これに限られるものではない。確認画面では、ユーザがアプリを携帯端末701で起動可能な状態にしているか否か尋ねる文言が表示される。また、ユーザに、その答えについての「はい」か「いいえ」のボタン押下が要求される。
「はい」が押下されると、ステップS414において、携帯端末701は、アプリが実際に起動可能か否か(ダウンロード済みであるか否か)を確認する。起動可能であれば、ステップS415において、アプリを起動する。その後、図25のステップS423に進む。
他方、実際にはアプリが起動可能ではない場合には、ステップS416において、その旨をユーザに知らせる注意画面が表示される。注意画面には、アプリをダウンロードするためのボタンが表示される。
注意画面においてアプリをダウンロードするためのボタンが操作されたとき、又は確認画面で「いいえ」が押下操作されたとき、ステップS417において、アプリをダウンロードするための画面に遷移する。これにより、ユーザは、アプリをダウンロードする操作をスムーズに行うことができる。
図25は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第1の図である。
以下に説明するアプリの画面の具体例は、あくまで一例であり、画面のデザインやプッシュ通知の態様、及びプッシュ通知が行われる画面などは、携帯端末701のOSや、アプリの仕様、ユーザによる機能設定の態様等に応じて、適宜変更されるものである。プッシュ通知は、例えば、予め携帯端末701のアプリの情報が登録されたプッシュ送信サーバから、サーバ601からの送信依頼に基づいて送信される。
図25に示されるように、ステップS421において、携帯端末701が待ち受け画面101であるときに、プッシュ通知が行われると、待ち受け画面101にプッシュ通知103a,103bが表示される。ここでは、1件目のプッシュ通知103aが行われた状態で、続けて、1件目とは異なるプレイに対応する2件目のプッシュ通知103bが行われた場合を想定する。プッシュ通知103aとその後のプッシュ通知103bとは、互いに異なるシールID(ここでは、説明の簡略化のため、2つのシールIDをそれぞれ「ID1」、「ID2」として説明する)に対応するものである。
なお、待ち受け画面101には、プッシュ通知やその他時刻などの情報表示の他、解除スライダ105が表示される。解除スライダ105は、携帯端末701のOSによって、待ち受け画面101の表示状態を解除し、携帯端末701のホーム画面を表示させたうえで種々の操作を行うことができるようにするためのものである。解除スライダ105が操作されると、後述するホーム画面に画面が遷移する。
プッシュ通知103aについてユーザによる所定の操作(例えば、画面上を横にスライドさせるようなタッチ動作)が加えられると、ステップS422において、プッシュ通知103aに対応してアプリが起動する。このとき、プッシュ通知103aに対応するパラメータとして、1件目のプレイに対応するシールID「ID1」の情報が、携帯端末701のOSからアプリに渡される。
ここで、1件目のプレイが動画コンテンツの提供を受けられるものであるとき、アプリの起動に伴って、動画コンテンツが提供されていることを示すポップアップ表示が表示される。ポップアップ表示は、ウェブブラウザ上においての閲覧時に表示されるものと同様にして行われればよい。これにより、ユーザに効果的に注意を促すことができる。
ステップS423において、アプリが起動されると、シールID「ID1」に基づいて、それに対応する取得画面141aが表示される。なお、上述の図24のステップS415でアプリが起動されたときには、直接、それに対応する取得画面141aなどが表示される。
取得画面141aには、例えば、シールID「ID1」について提供される画像のサムネイル表示と、動画コンテンツのサムネイル表示144と、保存ボタン145とが含まれる。ユーザは、サムネイル表示された画像や動画コンテンツの中から携帯端末701に保存したいものを選択して、保存ボタン145を操作する。これにより、携帯端末701のアプリは、サムネイル表示された選択画像に対応する大きなサイズの画像や動画コンテンツをサーバ601から受信し、携帯端末701に保存する。
他方、プッシュ通知103bについてユーザによる所定の操作が加えられると、ステップS424において、プッシュ通知103bに対応してアプリが起動する。このとき、プッシュ通知103bに対応するパラメータとして、2件目のプレイに対応するシールID「ID2」の情報が、携帯端末701のOSからアプリに渡される。
ステップS425において、アプリが起動されると、シールID「ID2」に基づいて、それに対応する取得画面141bが表示される。
取得画面141bには、例えば、シールID「ID2」について提供される画像のサムネイル表示と、保存ボタン145とが含まれる。ユーザは、サムネイル表示された画像の中から携帯端末701に保存したいものを選択して、保存ボタン145を操作することで、その大きなサイズの画像を携帯端末701に保存させることができる。
なお、図25において、取得画面141a,141bとして、ユーザが有料会員である場合に表示されるものの例が示されている。すなわち、この場合、それぞれのプレイで生成された例えば6枚の画像のすべてを取得可能である。これに対し、ユーザが無料会員であって選択された1枚の画像のみが取得可能であるときには、取得画面141a,141bにおいて、他の画像の表示態様を変更して表示したり(例えばグレイスケール表示や淡濃度表示にするなど)、取得可能な画像と他の画像との大きさを変更して表示したりするようにしてもよい。
なお、取得画面141aにおいて、動画コンテンツのサムネイル表示144についての所定の操作(例えば、長押し操作など)が行われた場合には、その動画コンテンツの閲覧画面が表示される。
図26は、アプリの動画コンテンツの閲覧画面の一例を示す図である。
図26に示されるように、ステップS427において、動画コンテンツを拡大して示す閲覧画面が表示される。閲覧画面には、保存ボタン145が表示されている。保存ボタン145が操作されると、動画コンテンツが携帯端末701に保存される。
閲覧画面において、拡大して示された動画コンテンツを押下する操作が行われると、ステップS428において、動画コンテンツが再生される。再生は、再生画面に遷移して行われてもよいし、閲覧画面において行われてもよい。
図27は、アプリにより画像の提供を受ける場合の携帯端末701の表示画面の遷移の例を示す第2の図である。
待ち受け画面101が表示されている状態で、解除スライダ105が操作されると、ステップS431において、ホーム画面111が表示される。ホーム画面111には、それぞれ種々の機能やアプリに対応するアイコンが並べて表示されており、画像取得アプリのアイコン113も、同様にホーム画面111に表示されている。ユーザは、アイコン113を操作することで、アプリを起動させることができる。なお、アイコン113に沿えて、バッジ115が表示される場合がある。バッジ115は、例えば、そのユーザについて未閲覧の画像があるプレイの数を示すものである。
アイコン113が操作されると、ステップS432において、アプリが起動される。アプリが起動されると、未閲覧の画像がある場合には、その画像についての取得画面が表示される。また、未閲覧の画像がない場合には、ユーザによるシールIDの特定操作が受け付けられ、その操作に応じたシールIDについての取得画面が表示される。これにより、画像や動画コンテンツの取得が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザがテンプレートを選択する操作を行うだけで、特徴があり斬新に感じられる動画コンテンツが自動的に生成され、ユーザに提供される。したがって、プレイを行ったユーザの満足度が向上し、写真シール作成装置1を用いたプレイの魅力が増大する。
動画コンテンツは、撮影画像部分の位置、大きさ、角度が刻刻と変化する独特の態様のものであり、さらに、テンプレート画像を用いて、テンプレートに従って生成される。したがって、常に、見栄えのする独特な動画コンテンツが生成されるので、さらに、プレイを行ったユーザの満足度が向上する。
動画コンテンツの生成は、容易な操作に基づいて、バックグラウンドでの処理を活用して行われるので、落書き編集などの基本的な操作を行う時間は十分に確保することができる。したがって、ユーザは、充実したプレイを楽しむことができ、高い満足感を得ることができる。
動画コンテンツには、撮影画像が利用される。そのため、すべての撮影と、それに対する画像処理とが行われてからでなければ、動画コンテンツの生成を開始することができない。また、撮影後に、落書き編集画面300に表示するための撮影画像に対する画像処理を行うため、CPUなどの演算パワーや、演算時間が必要である。また、落書き編集操作が行われているとき、操作の入力に併せて、編集画面の描画をなめらかに行う必要がある。すなわち、動画コンテンツの生成は、撮影終了後の限られた時間内で、これらの処理の負担にならないようにして行われなければならない。
本実施の形態において、動画コンテンツよりも比較的軽量なプレビューコンテンツを用いて、プレビュー表示が行われる。したがって、上述のような問題点を解消しつつ、動画コンテンツを生成させることができる。
[動画コンテンツの生成機能の変型例の説明]
以下、上述の実施の形態の一変型例に係る、動画コンテンツの生成機能について説明する。
プレビューコンテンツは、可能な限り軽量で容易に取り扱うことができるものであることが好ましい。これにより、テンプレートの選択時には、軽量なデータを用いて快適にプレイを行うことができるようにすることができる。また、生成に用いられるテンプレートが決定されたら、提供用のクオリティの高い動画コンテンツを生成することができる。
本変型例においては、各テンプレートに対応するプレビューコンテンツとして、静止画が生成される。そして、静止画を用いて、動画コンテンツのダイジェスト表示が行われる。
また、本変型例において、音声データは、写真シール作成装置1において、サーバ601へ送信されるまでに動画コンテンツに含められるようにしてもよい。これにより、サーバ601において動画コンテンツについてのエンコード処理等を行う必要がなくなり、サーバ601の負荷を低減させることができる。
図28は、本実施の形態の一変型例に係る動画コンテンツ選択画面の一例を示す図である。
図28に示されるように、動画コンテンツ選択画面201の画面構成は、上述の実施の形態におけるそれと同一である。
本変型例において、プレビュー表示領域203と、テンプレート表示領域210とには、予め生成された画像を用いた表示が行われる。具体的には、例えば、サムネイル表示211に対応するテンプレートについて、サムネイル表示211とプレビュー表示領域203とのそれぞれには、プレビュー用画像211aを用いた表示が行われる。他のテンプレートについても、同様にして表示される。なお、図28において、説明のため、プレビュー用画像211aは、実際には表示されない部分も含めて、その全体が表示されている。
プレビュー用画像211aは、プレビュー用画像生成処理により生成される。プレビュー用画像211aは、例えば、1フレーム(コマ)分の画像を、1秒当たり15コマ、15秒間分の合計225コマだけ並べて構成されている。各コマの画像は、220×220サイズの正方形の画像である。プレビュー用画像211aは、例えば、横15コマ×タテ15コマを並べた、正方形状であるが、縦横比はこれに限られるものではない。
なお、シークバー221の画像は、1秒当たり1コマの画像を15秒間分横に並べて構成された画像である。スライダ223がある位置のシークバー221の画像にほぼ対応する画像が、動画コンテンツのそのタイミングでの画像に対応する。
サムネイル表示211やプレビュー表示領域203に表示される画像は、プレビュー用画像211aのうち1コマ分を除いてクリッピング処理を行った部分画像である。プレビュー用画像211aのうち部分画像となるコマを時間の経過に伴い変化させることで、動画が再生しているように見せることができる。具体的には、次の通りである。すなわち、図28には、1コマ目の部分画像が表示されている。所定時間毎(15分の1秒毎)に、表示される部分画像の位置の座標が、1コマ分ずつ、図において右方向に変化する。一番右側のコマ(15コマ目)まで表示されると、次は一段下がって、左端から順に表示される。
本変型例において、プレビュー表示領域203の大きさよりもプレビュー用画像211aの1コマ分の部分画像の大きさのほうが小さい。そのため、プレビュー用画像211aには、部分画像を拡大した画像が表示される。
なお、サムネイル表示211の大きさとプレビュー用画像211aの1コマ分の部分画像の大きさとが異なっていてもよい。このとき、サムネイル表示211の表示時に、部分画像を拡縮して表示するようにすればよい。
図29は、本変型例に係る動画生成処理を示すフローチャートである。
図29において、ステップS701,S702,S703の処理は、上述の実施の形態におけるステップS301,S302,S305の処理とそれぞれ同様にして行われる。ステップS703において、送信用の動画コンテンツを生成する場面であれば(YES)、ステップS704に進む。他方、プレビューデータの生成を行う場面であれば(NO)、ステップS705に進む。
ステップS704においては、送信用動画生成処理が行われる。
図30は、送信用動画生成処理の一例を示すフローチャートである。
図30に示されるように、ステップS741において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Movie.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、読み込まれるファイルのそれぞれの入力パスや、生成したファイルの出力パスなどの情報が定義されている。送信用動画生成処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
すなわち、ステップS742において、音声ファイルが読み込まれる。音声ファイルは、例えばリニアPCM形式の音声データである。なお、音声ファイルは、選択されたテンプレートに対応するものが用いられる。すなわち、読み込まれる音声ファイルは、選択されたテンプレートと、設定ファイルとに基づいて決定される。例えば、設定ファイルにテンプレートと音声ファイルとの対応関係が定義されており、選択されたテンプレートに対応する音声ファイルが特定されるようにしてもよい。また、選択されたテンプレートに基づいて、そのテンプレートに対応する設定ファイルが読み込まれることで、その設定ファイルに定義された音声ファイルが特定されるようにしてもよい。
ステップS743において、生成された複数のフレーム画像が読み込まれる。
ステップS744において、設定ファイルに定義されている出力パラメータが読み込まれる。出力パラメータとしては、例えば、出力する動画コンテンツに関する、動画のサイズ、動画のフレームレート、ビットレート及び再生時間等が定義されている。また、出力する動画コンテンツに関する、音声の圧縮形式、チャンネル数及びサンプルレート等が定義されている。
ステップS745において、読み出された情報に基づいて、エンコードが実行される。これにより、動画コンテンツが生成される。
ステップS746において、設定ファイルで定義された出力先に、生成された動画コンテンツが出力される。ステップS746の処理が終了すると、送信用動画生成処理が終了する。
図31は、プレビュー画像生成処理の一例を示すフローチャートである。
図31に示されるように、ステップS751において、設定ファイルが読み込まれる。設定ファイルは、例えば、Preview.txtと呼ばれるテキストファイルである。設定ファイルには、読み込まれるファイルの入力パスや、生成するプレビュー画像の大きさ等の設定値や、生成したファイルの出力パスなどの情報が定義されている。プレビュー画像生成処理は、設定ファイルにより定義された内容に沿って行われる。
すなわち、ステップS752において、プレビュー用画像が生成され、出力される。プレビュー用画像は、上述のように、例えば、所定の大きさの1コマの画像を、所定の数だけ並べることにより生成される。設定ファイルで定義された時間間隔で画像が並ぶように、生成されたフレーム画像から抽出した画像が並べられる。このとき、各フレーム画像を、設定ファイルで定義された大きさに変換する処理も行われる。本変型例では、例えば、縦15コマ、横15コマの画像を並べて、プレビュー用画像が生成される。
ステップS753において、シークバー221を表示するためのシークバー用画像が生成され、出力される。シークバー用画像は、所定の大きさの1コマの画像を、所定の数だけ一行に並べることにより生成される。設定ファイルで定義された時間間隔で画像が並ぶように、生成されたフレーム画像から抽出した画像が並べられる。このとき、各フレーム画像を、設定ファイルで定義された大きさに変換する処理も行われる。本変型例では、例えば、横15コマの画像を一行に並べて、シークバー用画像が生成される。
ステップS753の処理が終了すると、プレビュー画像生成処理が終了する。
このように、本変形例においても、上述の実施の形態と同様の効果が得られる。
本変型例においては、静止画であるプレビュー用画像211aを用いてプレビュー表示が行われる。また、プレビュー用画像211aの大きさは、比較的小さくすることができる。また、1枚のプレビュー用画像211aを用いて、サムネイル表示211とプレビュー表示領域203との両方に表示を行う。
したがって、以下のような効果が得られる。すなわち、動画コンテンツ選択画面201を表示する際に必要なシステム負荷を低減させることができる。具体的には、例えば、動画コンテンツ選択画面201を表示する際の画像表示用メモリ等の使用率を低くすることができる。また、プレビュー画像生成処理の処理負担も低減することができる。したがって、同時に行われる他の処理に与える影響は小さい。簡素なハードウェア構成を用いて、快適なプレイ体験をユーザに提供することができる。
なお、プレビュー表示領域203に表示する場合のプレビュー用画像211aの拡大率は、整数倍にするのが好ましい。これにより、比較的綺麗にプレビュー表示を行うことができる。
[その他]
写真シール作成装置やそれを用いたコンテンツ提供システムは、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール作成装置やコンテンツ提供システムであっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。
動画コンテンツは、音声データを有しない無音のものであってもよい。
プレビューコンテンツは、上述のようなものに限られない。例えば、提供される動画コンテンツよりも解像度が小さいものであったり、フレーム数が少ないものであってもよい。また、間引きしたような動画であったり、静止画により擬似的な動画を構成する「パラパラ漫画」であったり、静止画であってたりしてもよい。プレビューコンテンツは、複数のテンプレートからひとつのテンプレートを選択させるために、最低限、それを利用した動画コンテンツの表現の違いがわかる程度に構成されたものであればよい。
動画コンテンツのテンプレートは、プレイ時に1つのみに限定されるようにしてもよい。この場合、プレビュー表示が行われず、撮影画像やそれに基づく画像を使用して自動的に生成され、サーバに送信されるようにしてもよい。
動画コンテンツのテンプレートは、ユーザが任意に指定できるものであってもよい。撮影画像又はそれに基づく画像のうち、動画コンテンツに利用する特定の画像をユーザが指定できるようにしてもよい。動画コンテンツに用いられるテンプレート画像に加えて、ユーザが生成したスタンプ画像を動画内に含ませることができるようにしてもよい。
本発明は、写真シール作成装置に限られず、撮像した写真を用いて画像等のコンテンツをユーザに提供する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置に広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、カメラにより撮影して得た複数の撮影画像を用いて、ユーザに提供するコンテンツを生成する写真撮影遊戯装置は、ユーザからテンプレートの選択を受け付ける受付手段と、選択を受け付けたテンプレートに従って、テンプレートに対応するテンプレート画像と、複数の撮影画像のうち一の撮影画像又は複数の撮影画像のうち一の撮影画像に基づく画像とを、複数のフレームのそれぞれに配置して動画コンテンツを生成する生成手段とを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、カメラにより撮影して得た複数の撮影画像を用いて、ユーザに提供するコンテンツを生成する写真撮影遊戯装置の制御プログラムは、ユーザからテンプレートの選択を受け付ける受付ステップと、選択を受け付けたテンプレートに従って、テンプレートに対応するテンプレート画像と、複数の撮影画像のうち一の撮影画像又は複数の撮影画像のうち一の撮影画像に基づく複数の画像を、複数のフレームのそれぞれに配置して動画コンテンツを生成する生成ステップとをコンピュータに実行させる。