JP2016115641A - 車両用灯具 - Google Patents

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祥太 脇田
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貴志 芥川
佳百合 樹下
Kayuri Kinoshita
佳百合 樹下
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Abstract

【課題】ビームの車幅方向の広がりを車両本体によって阻害せずに、ビームの照射範囲を車幅方向に沿って広げる。【解決手段】前照灯4が、車幅方向に沿って配列された発光素子21〜32と、複数の発光素子21〜32の前に重なる開口部62と、開口部62をセル63〜66に区切るとともに発光素子21〜32をセル63〜66毎に組分けする隔壁67〜69とが設けられたセル構造体60と、開口部62の車幅方向外側の縁から前方に延出し、セル63に属する発光素子21〜24によって発せられた光を前方に反射する第一リフレクタ71と、開口部62の車幅方向内側の縁から前方に延出し、セル69に属した発光素子29〜32によって発せられた光を前方に反射する第二リフレクタ72と、投影レンズ90と、を備え、第二リフレクタ72が第一リフレクタ71よりも前に延出している。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用灯具に関する。特に、本発明は、車幅方向に沿って配列された複数の発光素子をセル毎に組分けして、セル毎に光を制御する技術に関する。
特許文献1〜3には、車両の前方の対向車の有無や対向車までの距離等に応じて、走行用ビームの配光を自動制御する技術が開示されている。具体的には、複数の発光素子が車幅方向に沿って配列されており、これら発光素子によって発せられた光が投影レンズによって前方へ投影されるが、車両の前方の対向車の有無や対向車までの距離等に応じて各発光素子の点灯・消灯が自動制御される。
特開2011−249080号公報 特開2013−120649号公報 特開2014−26741号公報
ところで、配光可変型の走行用ビームの照射範囲を車幅方向に沿って広げて、車道の脇の歩行者等を照明することが要望される。しかし、配光可変型の走行用ビームの照射範囲を車幅方向に沿って広げると、そのビームの広がりが車両本体によって阻害されることがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ビームの車幅方向の広がりを車両本体によって阻害せずに、ビームの照射範囲を車幅方向に沿って広げられるようにすることである。
以上の課題を解決するための請求項1の発明は、前方に向けられ、車幅方向に沿って配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子の前に重なる開口部と、その開口部を複数のセルに区切るとともに前記複数の発光素子を前記セル毎に組分けする隔壁とが設けられたセル構造体と、前記開口部の車幅方向外側の縁から前方に延出し、前記複数の発光素子のうち最も車幅方向外側のセルに属する発光素子によって発せられた光を前方に反射する第一リフレクタと、前記開口部の車幅方向内側の縁から前方に延出し、前記複数の発光素子のうち最も車幅方向内側のセルに属した発光素子によって発せられた光を前方に反射する第二リフレクタと、前記複数の発光素子、前記セル構造体、前記第一リフレクタ及び前記第二リフレクタの前に配置された投影レンズと、を備え、前記第二リフレクタが前記第一リフレクタよりも前に延出していることを特徴とする車両用灯具である。
請求項2の発明は、前記第一リフレクタと前記第二リフレクタの互いに相対する面には拡散反射面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具である。
請求項3の発明は、前記複数の発光素子のうち最も車幅方向内側のセルに属した発光素子の数と最も車幅方向外側のセルに属した発光素子の数は、それ以外のセルに属した発光素子の数よりも多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具である。
請求項4の発明は、前記複数の発光素子のうち各セルに属する発光素子の間隔は、隣り合うセルの隣り合う発光素子の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項5の発明は、前記複数の発光素子のうち各セルに属する発光素子の点灯・消灯が同期することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の車両用灯具である。
本発明によれば、第一リフレクタが開口部の車幅方向外側の縁から前方に延出しているので、複数の発光素子のうち最も車幅方向外側のセルに属する発光素子によって発せられた光と、その光の一部の第一リフレクタによる反射光とが投影レンズによって投影されると、その投影光の照射範囲が車幅方向内側へ広がった状態となる。
第二リフレクタが開口部の車幅方向内側の縁から前方に延出しているので、複数の発光素子のうち最も車幅方向内側のセルに属する発光素子によって発せられた光と、その光の一部の第二リフレクタによる反射光とが投影レンズによって投影されると、その投影光の照射範囲が車幅方向外側へ広がった状態となる。
第二リフレクタの反射光は車幅方向外側へ進行するので、第二リフレクタが第一リフレクタよりも前に延出していても、第二リフレクタの反射光が車両本体によって遮光されることがない。そのため、最も車幅方向内側のセルに属する発光素子によって発せられた光を車幅方向により広げることができる。
車両の正面図である。 左のヘッドランプの配光特性を示した図である。 右のヘッドランプの配光特性を示した図である。 走行用前照灯の分解斜視図である。 走行用前照灯の光源及びその近傍の正面図である。 図5に示すVI−VIに沿った面の矢視断面図である。 変形例の車両用灯具の水平断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、車両1の正面図である。以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」及び「下」は、特に断りのない限り、車両1を運転するドライバーの視点によって定められたものであり、特に「右」及び「左」は車両1の向きを基準としたものである。
車両1の前部の左右には、2つのヘッドランプ2,2が取り付けられている。
左のヘッドランプ2には、すれ違い用前照灯3と走行用前照灯(車両用灯具)4が設けられている。具体的には、中空を有するハウジング5内にすれ違い用前照灯3と走行用前照灯4が取り付けられ、ハウジング5の前面が開口し、光を素通しするアウターレンズ6がハウジング5の前端に取り付けられ、ハウジング5の前面開口がアウターレンズ6によって閉塞される。ハウジング5内においてすれ違い用前照灯3と走行用前照灯4が左右に並列されており、走行用前照灯4がすれ違い用前照灯3の車幅方向内側に配置されている。
右のヘッドランプ2についても左のヘッドランプ2と同様である。
なお、車幅方向とは左右方向のことをいう。また、左のヘッドランプ2の場合、車幅方向内側とは右側をいい、車幅方向外側とは左側をいう。右のヘッドランプ2の場合、車幅方向内側とは左側をいい、車幅方向外側とは右側をいう。
すれ違い用前照灯3はロービームを車両1の前方に向けて照射するものである。すれ違い用前照灯3によって照射されるロービームはすれ違い用の配光規格に適合したものである。そのロービームが上縁にカットオフを有する。そのため、車両1の前方において車両1に正対するスクリーンにロービームが照射されると、図2,図3に示すように明部B1がスクリーンに表れるとともに、明瞭なカットオフライン(明暗境界線)C1が明部B1の上縁に表れる。ここで、図2は左のヘッドランプ2のビームによってスクリーンに表れる配光パターン(明部の形状)を示したものであり、図3は右のヘッドランプ2のビームによってスクリーンに表れる配光パターン(明部の形状)を示したものである。図2,図3において、原点Oはヘッドランプ2の光軸とスクリーンの交点であり、H線はその光軸を含む水平面とスクリーンとの交線であり、V線はその光軸を含む鉛直面とスクリーンとの交線である。また、図2,図3において縦軸及び横軸はヘッドランプ2の光軸からの角度を表す。
走行用前照灯4は適応性のある走行ビーム(以下、ADB(Adaptive Driving Beam)という。)を車両1の前方へ照射するものである。ADBの配光は、車両1の前方の状況(先行車や対向車の有無、先行車や対向車までの距離等)に応じて変化するように自動制御される。例えば、車載カメラによって撮影された映像の信号が制御ユニットに入力され、制御ユニットがその映像信号に基づいてADBの配光を自動制御する。
ADBがスクリーンに照射されると、図2,図3に示すように明部B2〜B5が選択的にスクリーンに表れる。つまり、車両1の前方の状況(先行車や対向車の有無、先行車や対向車までの距離等)に応じて明部B2〜B5が表れたり、表れなかったりする。これら明部B2〜明部B5がH線に沿って左右に配列されている。明部B2〜明部B5のうち、明部B2が車幅方向最も内側に形成され、明部B3が明部B2に部分的に重なった状態で明部B2の車幅方向外側に形成され、明部B4が明部B3に部分的に重なった状態で明部B3の車幅方向外側に形成され、明部B5が明部B4に部分的に重なった状態で明部B4の車幅方向外側に形成される。明部B2の左右の縁にはカットオフラインC21,C22が形成され、明部B3の左右の縁にはカットオフラインC31,C32が形成され、明部B4の左右の縁にはカットオフラインC41,C42が形成され、明部B5の左右の縁にはカットオフラインC51,C52が形成される。これらカットオフラインC21,C22,C31,C32,C41,C42,C51,C52はカットオフラインC1よりも不明瞭である。また、カットオフラインC22,C31,C32,C41,C42,C51はカットオフラインC21,C52よりも明瞭である。
図4、図5及び図6を参照して、右の走行用前照灯4について詳細に説明する。図4は右の走行用前照灯4の分解斜視図であり、図5は右の走行用前照灯4の発光部及びその近傍の正面図であり、図6は図5に示すVI−VIに沿った面を矢印方向に向かって見て示した断面図である。
なお、左の走行用前照灯4と右の走行用前照灯4が鏡像の関係にあり、左の走行用前照灯4は右の走行用前照灯4を左右反転させた構造となる。そのため、左の走行用前照灯4の説明を省略する。
右の走行用前照灯4はアセンブリー(組立品)であり、この走行用前照灯4の構成部品はヒートシンク10、光源ユニット20、セル構造体60及び投影レンズ90である。光源ユニット20、セル構造体60及び投影レンズ90がヒートシンク10に組み付けられて、光源ユニット20、セル構造体60及び投影レンズ90がヒートシンク10に支持される。
ヒートシンク10の後面には複数のフィン11,11…が立てられた状態に設けられている。これらフィン11,11…はこれらの間に間隔をおいて車幅方向に沿って配列されている。
投影レンズ90がブラケット或いはレンズホルダ等を介してヒートシンク10に取り付けられ、投影レンズ90の後面がヒートシンク10の前面から前に離間する。投影レンズ90の焦点面が投影レンズ90の後方に設定されている。
ヒートシンク10の前面に台座部12が設けられ、この台座部12が投影レンズ90の後ろ側において投影レンズ90の後面に対向する。この台座部12がヒートシンク10の前面から隆起した状態に設けられている。但し、台座部12とその周囲の部分とが面一であってもよい。
この台座部12には、光源ユニット20及びセル構造体60が取り付けられる。
光源ユニット20が板状に設けられているともに、光を発する。具体的には、12個の発光素子21〜32が基板50の前面に表面実装されており、これら発光素子21〜32は車幅方向外側から内側に向かって発光素子21〜32の順に車幅方向に沿って配列されている。好ましくは、発光素子21〜32は水平面に沿って配列されている。発光素子21〜32は隣り合う2つが対になって、合計6組の光源対41〜46が構成される。これら発光素子21〜32は半導体発光素子(例えば、LED、有機LED)である。
基板50の前面が車両前方に向けられ、基板50の後面が台座部12に向けられ、基板50が台座部12に接した状態で台座部12に取り付けられている。そのため、発光素子21〜32が車両前方に向けられている。
また、ヒートシンク10の前面には、上から見て門型(U字型)の台座部19bが設けられている。台座部19bの内側には空間が形成され、その空間の上下が開口する。台座部19bの内側にハーネス(配線群)のコネクタ(例えば、給電コネクタ)が上下に通され、そのコネクタが光源ユニット20に接続されている。
発光素子21〜32は投影レンズ90の焦点面の後ろに配置されている。投影レンズ90の光軸Ax(投影レンズ90の設計上の中心軸)が発光素子24に交差し、発光素子21〜23が光軸Axよりも車幅方向外側に配置され、発光素子25〜32が光軸Axよりも車幅方向内側に配置されている。
発光素子21〜32は同じものであり、発光素子21〜32のサイズが互いに等しく、発光素子21〜32の発光色も同じである。しかし、発光素子21〜32が点灯する場合の発光素子21〜32の発光強度が異なる。具体的には、発光素子21〜32は投影レンズ90の光軸Axに近いものほど発光強度が高くなる。つまり、発光素子21〜32のうち発光素子24が最も発光強度が高く、発光素子23,22,21の順に発光強度が高く、発光素子25,26,27,28,29,30,31,32の順に発光強度が高い。発光素子21〜32は駆動電流が高いほど発光強度が高いので、発光素子21〜32のうち発光素子24が最も駆動電流が高く、発光素子23,22,21の順に駆動電流が高く、発光素子25,26,27,28,29,30,31,32の順に駆動電流が高い。
これら発光素子21〜32のうち、発光素子21〜24の点灯・消灯が同期し、発光素子25,26の点灯・消灯が同期し、発光素子27,28の点灯・消灯が同期し、発光素子29〜32の点灯・消灯が同期する。
発光素子21〜24が点灯すると、発光素子21〜24によって発せられた光が投影レンズ90によって前方に投影される。これにより、明部B2が形成される。
発光素子25,26が点灯すると、発光素子25,26によって発せられた光が投影レンズ90によって前方に投影される。これにより明部B3が形成され、
発光素子27,28が点灯すると、発光素子27,28によって発せられた光が投影レンズ90によって前方に投影される。これにより明部B4が形成される。
発光素子29〜32が点灯すると、発光素子29〜32によって発せられた光が投影レンズ90によって前方に投影される。これにより明部B5が形成される。
明部B1〜B5が同時に形成された場合、明部B1〜明部B5を合成した時の配光は走行用の配光規格に適合する。
各光源対41〜46を構成する2つの発光素子の間隔が0.1mmである。点灯・消灯が同期する発光素子25,26の間隔が0.1mmと狭いため、発光素子25,26ごとにホットスポット(最も明るい箇所)が表れることにより明部B3が斑になることを抑えることができる。発光素子27,28によって形成される明部B4についても同様である。
光源対41〜46のうち点灯・消灯が同期する隣り同士の間隔は、同期しない隣り同士の間隔よりも狭い。つまり、点灯・消灯が同期する光源対41と光源対42の間隔(発光素子22と発光素子23の間隔)は光源対42と光源対43の間隔(発光素子24と発光素子25の間隔)、光源対43と光源対44の間隔(発光素子26と発光素子27の間隔)、光源対44と光源対45との間隔(発光素子28と発光素子29の間隔)の何れよりも狭い。更に、点灯・消灯が同期する光源対45と光源対46の間隔(発光素子30と発光素子31の間隔)は、光源対42と光源対43の間隔、光源対43と光源対44の間隔、光源対44と光源対45との間隔の何れよりも狭い。具体的には、光源対41と光源対42の間隔が0.6mmであり、光源対42と光源対43の間隔が0.8mmであり、光源対43と光源対44の間隔が0.8mmであり、光源対44と光源対45の間隔が0.8mmであり、光源対45と光源対46の間隔が0.6mmである。
発光素子21〜32の配列が左右対称な配列である。そのため、右の走行用前照灯4の光源ユニット20を左の走行用前照灯4の光源ユニット20にも利用することができる。よって、右の走行用前照灯4と右の走行用前照灯4の部品の共通化を図ることができ、走行用前照灯4を大量生産する際のコストの削減を図ることができる。
明部B2,B5は車幅方向に配列された4つの発光素子の投影像であるのに対して、明部B3,B4はそれぞれ車幅方向に配列された2つの発光素子の投影像である。そのため、明部B2,B5の車幅方向の幅が明部B3,B4の車幅方向の幅よりも広い。
また、隣り合う発光素子の間の部分が発光していない領域であり、その非発光部が暗部として明部B2〜B5の中に表れる虞がある。しかし、本実施形態では、発光素子21〜32が投影レンズ90の焦点面の後ろに配置されているので、発光素子21〜32がぼけて、発光素子21〜32の隣り同士の間の非発光部が暗部として明部B2〜B5に表れない。
明部B2が4つの発光素子21〜24によって形成されたものであるから、明部B2が明るくなる。光源対41と光源対42の間隔(発光素子22と発光素子23の間隔)が0.6mmと狭いため、明部B2が斑になることを抑えることができる。
セル構造体60は発光素子21〜32によって発せられた光を制御するものであり、より具体的には反射器と遮光物(シェード)を兼ねたものである。セル構造体60について詳細に説明する。
セル構造体60のベース部61が板状に設けられている。このベース部61が光源ユニット20の基板50の前に重なられた状態で台座部12に取り付けられている。
ベース部61の下部に開口部62が形成され、開口部62がベース部61を前後に貫通する。開口部62が長方形状に形作られ、開口部62の長辺が車幅方向に対して平行であり、開口部62の短辺が上下方向に対して平行である。
開口部62が発光素子21〜32の配列の前に配置されており、正面から見て、発光素子21〜32が開口部62の内側に配置されている。
開口部62は3つの隔壁67〜69によって4つのセル63〜66に区画されている。隔壁67〜69の上端が開口部62の上縁に連結され、隔壁67〜69の下端が開口部62の下縁に連結され、隔壁67〜69が開口部62の上縁と下縁との間を上下に架け渡すように設けられている。隔壁67〜69は車幅方向外側から内側に向かって隔壁67〜69の順に左右に配列されている。そして、隔壁67がセル63とセル64を仕切り、隔壁68がセル64とセル65を仕切り、隔壁69がセル65とセル66を仕切る。隔壁67〜69が三角柱状に形作られ、隔壁67〜69の水平断面形状が鋭角三角形(より具体的には二等辺鋭角三角形)であり、隔壁67〜69の断面三角形の3つの内角のうち最も角度の小さい内角が前向きであり、その内角に相対する辺が後ろ向きである。より具体的には、隔壁67〜69の左右両側面は、二次曲線状の水平断面形状を有する自由曲面であることが好ましい。隔壁67〜69の左右両側面をこのような自由曲面にすることで、カットオフのぼけ具合を調整することができ、ひいては、隣接する明部B2〜B5の間に暗部が形成されないようにすることができる。
セル63〜66の前後が開口する。セル63〜66の前側開口(隔壁67〜69の前端)は投影レンズ90の焦点面に又はその近傍に配置されている。
隔壁67〜69の水平断面形状が鋭角三角形であるので、上下左右に沿った鉛直面におけるセル63〜66の面積は前から後ろに向かって二次曲線状に減少する。
隔壁67〜69の高さは、隔壁69、隔壁68、隔壁67の順、つまり、車幅方向内側から車幅方向外側に向かって徐々に低くなっている。これらの高さを調整することにより、明部B2〜B5のカットオフラインC22,C31,C32,C41,C42,C51の明瞭度合を調整することができる。
隔壁67〜69は以下のようにして発光素子21〜32をセル63〜66毎に組分けする。
正面から見て、発光素子21〜24がセル63の内側に配置され、発光素子25,26がセル64の内側に配置され、発光素子27,28がセル65の内側に配置され、発光素子29〜32がセル66の内側に配置されている。正面から見て、隔壁67が発光素子24と発光素子25の間に配置され、発光素子21〜24によって発せられる光と発光素子25,26によって発せられる光とが隔壁67によって分割(セパレート)される。また、隔壁68が発光素子26と発光素子27との間に配置され、発光素子25,26によって発せられる光と発光素子27,28によって発せられる光とが隔壁68によって分割される。隔壁69が発光素子28と発光素子29との間に配置され、発光素子27,28によって発せられる光と発光素子29〜32によって発せられる光とが隔壁69によって分割される。
セル構造体60をセパレータともいうが、発光素子21〜32を隔壁67〜69によって分離する(組分けする)ことを由来とする。
セル63〜66を囲う部分が遮光物である。
ここで、発光素子21〜24が点灯した場合、発光素子21〜24によって発せられた光の一部が隔壁67によって遮光されるので、明部B2の車幅方向外側の縁にカットオフラインC22が隔壁67によって形成される。
発光素子25,26が点灯した場合、発光素子25,26によって発せられた光の一部が隔壁67によって遮光されるので、明部B3の車幅方向内側の縁にカットオフラインC31が隔壁67によって形成される。発光素子25,26によって発せられた光の一部が隔壁68によって遮光されるので、明部B3の車幅方向外側の縁にカットオフラインC32が隔壁68によって形成される。
発光素子27,28が点灯した場合、発光素子27,28によって発せられた光の一部が隔壁68によって遮光されるので、明部B4の車幅方向内側の縁にカットオフラインC41が隔壁68によって形成される。発光素子27,28によって発せられた光の一部が隔壁69によって遮光されるので、明部B4の車幅方向外側の縁にカットオフラインC42が隔壁69によって形成される。
発光素子29〜32が点灯した場合、発光素子29〜32によって発せられた光の一部が隔壁69によって遮光されるので、明部B5の車幅方向内側の縁にカットオフラインC51が隔壁69によって形成される。
なお、光度の低下を防止するべく、セル63〜66の内面がメタライズされた鏡面(金属光沢面)であることが好ましい。
開口部62の車幅方向外側にはリフレクタ71が設けられ、開口部62の車幅方向内側にはリフレクタ72が設けられている。リフレクタ71は開口部62の車幅方向外側の縁から前方へ延出し、リフレクタ72は開口部62の車幅方向内側の縁から前方へ延出する。リフレクタ71,72の互いに対向する面には反射面71a,72aが形成されている。反射面71a,72aは凹面状に形作られている。この反射面71a,72aの形状は、例えば楕円面型の凹面や、放物面型の凹面、球面型の凹面など、凹面であれば特に限定はされないが、二次曲線状の水平断面形状を有する自由曲面型の凹面であることが好ましい。反射面71a,72aをこのような自由曲面型の凹面状に形成することで、カットオフのぼけ具合を調整することができ、ひいては、隣接する明部B2〜B5の間に暗部が形成されないようにすることができる。また、反射面71a,72aはメタライズされた拡散反射面(例えばシボ加工された面)である。なお、反射面71a,72aが鏡面反射面であってもよい。
リフレクタ71が光軸Axよりも車幅方向外側に配置され、リフレクタ72が光軸Axよりも車幅方向内側に配置されている。車幅方向内側のリフレクタ72の前後長が車幅方向外側のリフレクタ71の前後長よりも長く、リフレクタ72がリフレクタ71よりも前に延出する。
発光素子25,26によって発せられた光が隔壁67,68によって遮光されるので、その光はリフレクタ71,72の反射面71a,72aに殆ど入射しない。発光素子27,28によって発せられた光が隔壁68,69によって遮光されるので、その光はリフレクタ71,72の反射面71a,72aに殆ど入射しない。
発光素子21〜24によって発せられた光が隔壁67によって遮光されるので、その光はリフレクタ72の反射面72aに殆ど入射しない。しかし、発光素子21〜24によって発せられた光の一部はリフレクタ71の反射面71aに入射して、その反射面71aによって前方に反射される。反射面71aによって反射された光が投影レンズ90によって前方に投影される。リフレクタ71及び反射面71aが発光素子21〜24の車幅方向外側に配置されているので、発光素子21〜24によって形成される明部B2が車幅方向内側に広がって形成される。不明瞭なカットオフラインC21は、リフレクタ71の先端が投影レンズ90によって投影されたものであり、明部B2〜B5の車幅方向内側の終端に位置している。つまり、明部B2〜B5の車幅方向内側の終端に位置する当該カットオフラインC21が不明瞭であるため、ドライバーに違和感を与えない配光を形成することができる。
発光素子29〜32によって発せられた光が隔壁69によって遮光されるので、その光はリフレクタ71の反射面71aに殆ど入射しない。しかし、発光素子29〜32によって発せられた光の一部はリフレクタ72の反射面72aに入射して、その反射面72aによって前方に反射される。反射面72aによって反射された光が投影レンズ90によって前方に投影される。リフレクタ72及び反射面72aが発光素子29〜32の車幅方向内側に配置されているので、発光素子29〜32によって形成される明部B5が車幅方向外側に広がって形成される。不明瞭なカットオフラインC52は、リフレクタ72の先端が投影レンズ90によって投影されたものであり、明部B2〜B5の車幅方向外側の終端に位置している。つまり、明部B2〜B5の車幅方向外側の終端に位置する当該カットオフラインC52が不明瞭であるため、ドライバーに違和感を与えない配光を形成することができる。
明部B5の左右の広がりは明部B2の左右の広がりよりも大きい。これは、リフレクタ72の前後長がリフレクタ71の前後長よりも長いためである。また、リフレクタ72が前方へ長く延出していても、リフレクタ72の反射光が車両本体によって遮光されることがない。
〔変形例〕
以下、変形例について説明する。以下の変形例では、上述の実施の形態から変更した点について主に説明し、変更しない点についての説明を省略する。
図7に示すように、セル63が隔壁63cによってサブセル63a,63bに区分けされている。隔壁63cは開口部62の上縁と下縁との間を上下に架け渡すように設けられている。隔壁63cは光源対41と光源対42との間(発光素子22と発光素子23との間)の前に配置されている。正面から見て、発光素子21,22がサブセル63aの内側に配置され、発光素子23,24がサブセル63bの内側に隔壁67〜69は車幅方向外側から内側に配置されている。
隔壁63cによって雑光を抑制することができる。つまり、発光素子21〜24が点灯し、発光素子25〜32が消灯しているときには、発光素子21,22によって発せられた光が隔壁67の先端を超えてリフレクタ72に入射し、当該リフレクタ72で反射された光がグレアを生じ得る。そこで、隔壁63cを設けることにより、発光素子21,22からリフレクタ72へ向かう光を遮光し、グレアを防止することができる。
4 走行用前照灯(車両用灯具)
21〜32 発光素子
60 セル構造体
62 開口部
63〜66 セル
67〜69 隔壁
71 リフレクタ(第一リフレクタ)
71a 反射面(拡散反射面)
72 リフレクタ(第二リフレクタ)
72a 反射面(拡散反射面)
90 投影レンズ

Claims (5)

  1. 前方に向けられ、車幅方向に沿って配列された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の前に重なる開口部と、その開口部を複数のセルに区切るとともに前記複数の発光素子を前記セル毎に組分けする隔壁とが設けられたセル構造体と、
    前記開口部の車幅方向外側の縁から前方に延出し、前記複数の発光素子のうち最も車幅方向外側のセルに属する発光素子によって発せられた光を前方に反射する第一リフレクタと、
    前記開口部の車幅方向内側の縁から前方に延出し、前記複数の発光素子のうち最も車幅方向内側のセルに属した発光素子によって発せられた光を前方に反射する第二リフレクタと、
    前記複数の発光素子、前記セル構造体、前記第一リフレクタ及び前記第二リフレクタの前に配置された投影レンズと、を備え、
    前記第二リフレクタが前記第一リフレクタよりも前に延出している
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第一リフレクタと前記第二リフレクタの互いに相対する面には拡散反射面が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記複数の発光素子のうち最も車幅方向内側のセルに属した発光素子の数と最も車幅方向外側のセルに属した発光素子の数は、それ以外のセルに属した発光素子の数よりも多い
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記複数の発光素子のうち各セルに属する発光素子の間隔は、隣り合うセルの隣り合う発光素子の間隔よりも狭い
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記複数の発光素子のうち各セルに属する発光素子の点灯・消灯が同期する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の車両用灯具。
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