JP2016115224A - リモコンおよびこれを備えた電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作頻度の高い運転設定項目を自動的にショートカットメニューに設定できるリモコン及びこれを備えた電気機器を提供する。【解決手段】リモコンの出荷時に、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに操作回数が設定された運転設定項目が表示されるように設定する。この状態で使用者がリモコン20の使用を開始し、最初に第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目より他の運転設定項目の操作回数が多くなれば、「タイマー設定」と当該運転設定項目とが入れ替わる。具体的には、各運転設定項目や詳細運転設定項目の操作回数を記憶部に記憶しており、制御部は、第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目より操作回数が多いものが現れれば、第3ショートカットメニュー23cに表示する運転設定項目を入れ替える。【選択図】図5

Description

本発明は、操作性を向上させたリモコンおよびこれを備えた電気機器に関する。
近年、リモコンによって遠隔操作される電気機器は、高機能化により様々な設定を行う必要がある。例えば、電気機器の一種である空気調和機では、従来から搭載されている運転開始/停止キーや運転モード選択キー、風量調節キー等といった運転設定項目に加えて、集塵フィルタの自動清掃、マイナスイオンやオゾンを使用した室内機内部の脱臭・清掃等といった新機能に関する設定項目を持つものがある。
上記のような高機能化された空気調和機を操作するリモコンには、搭載された機能についての設定を行うための操作キーを設ける必要がある。しかし、操作キーに加えて運転状況や設定情報を表示する表示部を設ける必要があるリモコンでは、操作キーを設けるスペースに限界があり、全ての運転設定項目や新機能に対応する操作キーを設けることができない。
そこで、リモコンに設ける操作キーの数を減らすために、運転設定項目をメニュー化して階層構造に構築する方法がよく用いられる。このような方法を用いたリモコンには、ドットマトリクスタイプの液晶パネルによって表示を自由に変えることができる表示部が備えられており、設定が必要な運転設定項目のメニューをこの表示部に表示させ、その中から一つの運転設定項目を選択すれば下の階層に進んで選択した運転設定項目のより詳細な設定メニューが表示部に表示される、というように選択をする度により下の階層へと操作を進めていくこととなる。
上記のような運転設定項目をメニュー化して階層構造に構築してなるリモコンでは、ある運転設定項目の設定を行う際に、最上層の設定メニューでの選択から順次下の階層へと進めていくことになるので、運転設定項目によっては操作手順が多くなる。そして、当該運転設定項目が設定変更を頻繁に行う運転設定項目つまり操作頻度の高い運転設定項目である場合は、設定変更が必要となる度に同じ操作を行うこととなり、使用者にとって煩わしいものとなる。
以上のような問題を解決するものとして、使用者が設定操作を行う際に手間のかかる運転設定項目や操作頻度の高い運転設定項目についてショートカットメニューを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、ショートカットメニューであるお好みメニューを表示部の基本画面に表示するファクシミリ装置が提案されており、このお好みメニューに使用者の操作頻度が高い運転設定項目が割り付けられている。使用者は、お好みメニューに割り付けられている運転設定項目についての設定を行うときは、このお好みメニューを選択することで少ない操作回数で当該運転設定項目の設定操作を実行できるようになっている。
特開平4−339454号公報
特許文献1に記載されているショートカットメニューを使用するためには、操作頻度の高い運転設定項目をお好みメニューに割り付ける登録操作を行う必要がある。このような登録操作は、定められた手順に従って使用者が自ら行う必要があるので、初めて登録操作を行う使用者にとってはこの登録操作を行うことが大きな負担となっていた。また、使用者が電気機器にショートカットメニューがあることを知らない場合があり、ショートカットメニューを知らない使用者は操作頻度の高い運転設定項目について設定を行う度に煩わしい操作を繰り返しているという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、操作頻度の高い運転設定項目を自動的にショートカットメニューに設定することができるリモコンを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するものであって、本発明のリモコンは、電気機器本体を運転操作するものであって、表示部と操作部と制御部とを有し、表示部は、電気機器本体の運転状態と、電気機器本体の複数の運転設定項目メニューと、特定の運転設定項目を割り付ける少なくとも1つのショートカットメニューを表示し、操作部は、各運転設定項目の表示、選択および決定を行う複数のキーを有する。そして、制御部は、運転設定項目毎に操作部による操作回数を記憶し、操作回数が多いものを少なくとも1つ表示部にショートカットメニューとして表示する。
本発明のリモコンは、電気機器本体の運転設定項目毎に操作された回数を記憶し、操作回数の多い運転設定項目を自動でショートカットメニューとして自動的に表示する。従って、煩わしいショートカットメニューの登録操作が必要なく、かつ、操作頻度の高い運転設定項目についての設定を行う度に煩わしい操作を繰り返すということも防ぐことができる。
本発明の実施形態における、空気調和機の概略図である。 本発明の実施形態における、リモコンの説明図である。 本発明の実施形態における、リモコンの構成ブロック図である。 リモコンで運転設定項目の設定を行う際の表示部を表す図面である。 第3ショートカットメニューが入れ替わったときの表示部を表す図面である。 本発明の実施形態における、リモコンの制御部がショートカットメニューに表示する運転設定項目を決定する際の処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における、リモコンの制御部がショートカットメニューに表示する運転設定項目を決定する際の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るリモコンおよびこれを備えた電気機器の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、電気機器の一種であり、冷媒配管で接続された室内機および室外機と、室内機を運転操作できるリモコンを有する空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
まず、本発明に係る空気調和機1の概略構成について説明する。図1に示すように、空気調和機1は、室内に配置され横長の略直方体形状を有する室内機10(本発明の電気機器本体に相当)と、屋外に配置され室内機10と2本の冷媒配管40で接続される室外機30と、室内機10を運転操作できるリモコン20を有している。空気調和機1が運転を開始すると、冷媒配管40を介して室内機10と室外機30の間で冷媒が循環し、室内機10において室内空気が冷媒により加熱あるいは冷却される。これにより、室内の暖房あるいは冷房が行われる。
次に、リモコン20について説明する。リモコン20は、図3に示すように、使用者の操作を受け付ける操作部22と、運転情報や使用者がリモコン20を操作する際のメニュー画面等を表示する表示部23と、リモコン20の制御に関わるプログラムやデータ等を記憶する記憶部24と、室内機10に使用者が操作部22を操作して指示した運転内容に応じた信号を送信する送信部25と、時間を計測する計時部26と、使用者の操作に応じた室内機10への運転指示や表示部23に表示する画像データの表示制御を行う制御部21とを備えている。
図2に示すように、リモコン20は樹脂材で略直方体形状に形成された筐体を有し、この筐体の表面には、操作部22や表示部23が備えられている。表示部23は、リモコン20の筐体表面上側に配置されており、ドットマトリクスタイプの液晶パネルで構成されている。表示部23には、後述する階層構造に構築された運転設定項目の設定手順に応じた設定画面が表示されるようになっているため、設定画面もこれに合わせて階層構造を有している。
尚、図2では、表示部23に階層構造を有する設定画面の一つであり最上層の画面であるトップ画面23dが表示されている場合を図示している。このトップ画面23dには、室内機10の現在の運転モード、現在の設定温度、現在の時刻、後述する第1ショートカットメニュー23a、第2ショートカットメニュー23b、および第3ショートカットメニュー23cが表示される。
操作部22は、リモコン20の筐体表面下側に配置されており、リモコン20の表示部23に表示される項目の選択に使用するカーソルキー22b、選択した項目を決定する決定キー22a、階層構造を有する設定画面の一つであり後述する運転設定項目メニュー画面23eを表示部23に表示させるためのメニューキー22c、空気調和機1の運転あるいは停止を指示する運転/停止キー22dが配置されている。
次に、図4を用いて、リモコン20を操作して空気調和機1に設けられている運転設定項目を設定する方法を、表示部23に表示される各階層での設定画面とともに説明する。尚、以下の説明では、使用者がリモコン20を操作して空気調和機1の電流カット(空気調和機1で使用する電流の上限値を定める)設定を行う場合を例に挙げて説明する。
使用者がリモコン20の操作部22を操作していないとき、表示部23には図4の画面aに示すトップ画面23dが表示されている。前述したように、トップ画面23dには、現在の運転モード(画面aでは冷房)、現在の設定温度(画面aでは28℃)、現在の時刻(画面aでは午後7:00)、第1ショートカットメニュー23a、第2ショートカットメニュー23b、および第3ショートカットメニュー23cが表示される。
第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cは、リモコン20の工場出荷時に製造者が定めた3つの運転設定項目が表示されるように設定されており、ここでは、第1ショートカットメニュー23aには「風向」、第2ショートカットメニュー23bには「風量」、第3ショートカットメニュー23cには「タイマー設定」が表示されるように設定されている。
使用者がリモコン20のメニューキー22cを押下すると、表示部23の表示が画面aのトップ画面23dから階層が1段階下の画面bの運転設定項目メニュー画面23eに切り替わる。
運転設定項目メニュー画面23eには、トップ画面23dと同じく現在の時刻を表示するとともに、室内機10に搭載されている各運転設定項目について設定するための運転設定項目が表示される。本実施形態のリモコン20では、図4の画面bに示すように、「ハイパワー」(空気調和機1の運転開始時に、一定時間能力を高めて運転する)、「運転モード」(冷房/暖房を選択する)、「風向」(室内機10の風向板の向きや動きを設定する)、「風量」(室内機10から吹き出される空気量を設定する)、「内部清掃」(室内機10内部の自動清掃を設定する)、「フィルタおそうじ」(室内機10の集塵フィルタの自動清掃を設定する)、「タイマー設定」(室内機10のタイマー運転を設定する)、および「機能設定」(上記以外の空調運転に関する様々な運転設定項目を設定)といった運転設定項目が表示されている。
表示部23に画面bに示す運転設定項目メニュー画面23eが表示されたときは、左上に表示される「ハイパワー」メニューが選択されるよう、リモコン20の工場出荷時に設定されている。尚、選択された運転設定項目は、図4に示すように、黒塗り/白抜き文字で表示部23に表示される。使用者は、カーソルキー22bを操作して設定したい運転設定項目を選択し、決定キー22aを押下する。ここでは、機能設定メニューの下層に構築されている「電流カット」メニューを設定するので、使用者は、図4の画面cに示すように、カーソルキー22bを操作して「機能設定」メニューを選択し、決定キー22aを押下する。
使用者がカーソルキー22bを操作して「機能設定」メニューを選択し、決定キー22aを押下すると、表示部23の表示が画面cの運転設定項目メニュー画面23eから階層が1段階下の画面dの詳細運転設定項目メニュー画面23fに切り替わる。
詳細運転設定項目メニュー画面23fには、トップ画面23dや運転設定項目メニュー画面23eと同じく現在の時刻を表示するとともに、「機能設定」メニューの下層に構築されている詳細運転設定項目が表示される。図4の画面dには、本実施形態のリモコン20に搭載されている詳細運転設定項目の一部を示しており、例えば、「除湿モード」(空気調和機1が除霜運転を行うときの除霜運転モードを選択)、「自動パワフル」(空調運転開始時等、室温と設定温度の差が大きいときに一定時間自動でハイパワー運転とする))、「省エネファン」(室内機10の送風ファン回転数の上限値を設定する)、「電流カット」(他の電気機器と空気調和機1を併用しているときに契約電流を超えないように、空気調和装置1の最大電流を制限する)といった詳細運転設定項目が表示されている。尚、詳細運転設定項目メニュー画面23fの下方には、表示部23に詳細運転設定項目メニュー画面23fが表示されるのに合わせて、選択されている詳細運転設定項目を簡潔に説明する説明画面23gが表示される。
表示部23に画面dに示す詳細運転設定項目メニュー画面23fが表示されたときは、一番上に表示される「除湿モード」メニューが選択されるよう、リモコン20の工場出荷時に設定されている。このとき、説明画面23gには、選択されている「除湿モード」メニューの説明が表示される。使用者は、カーソルキー22bを操作して設定したい詳細運転設定項目を選択し、決定キー22aを押下する。ここでは、使用者は、図4の画面eに示すように、カーソルキー22bを操作して詳細運転設定項目メニュー画面23fの一番下に表示されている「電流カット」メニューを選択し、決定キー22aを押下する。このとき、説明画面23gには、「電流カット」メニューの説明が表示されている。
使用者がカーソルキー22bを操作して「電流カット」メニューを選択し、決定キー22aを押下すると、表示部23の表示が画面eの詳細運転設定項目メニュー画面23fから階層が1段階下の画面fの選択画面23hに切り替わる。
選択画面23hには、これまでに説明した各画面と同じく現在の時刻を表示するとともに、「電流カット」メニューの選択肢が表示される。ここでは、図4の画面fに示すように、電流カットの程度を表す「大」、「中」、「小」が表示される。使用者は、所望する電流カットの程度を選択(図4の画面fでは「大」)し、決定キーを押下する。このとき、選択画面23hの下方には、詳細運転設定項目メニュー画面23fと同様に説明画面23gが表示されており、説明画面23gには選択した電流カットの程度についての説明が表示される。
以上の操作により、使用者による電流カットの設定が完了する。リモコン20の制御部21は、操作部22のカーソルキー22bや決定キー22aが操作されて「電流カット」メニューの程度「大」が選択されたことを認識し、室内機10や室外機30で使用する電流の上限値が1/2となるように制御する。
以上説明したように、使用者がリモコン20の操作部22を操作して「電流カット」に関する設定を行うときは、図4の示す表示部23の画面aから画面fに至るまでに、複数回の操作部23の操作と画面の切り替えが必要となるため操作手順が多くなって操作が煩雑になる。そして、使用者がこの「電流カット」に関する設定を頻繁に行う場合は、「電流カット」に関する設定が必要となる度に上述した操作手順を踏むこととなり、使用者にとって煩わしいものとなる。
そこで、本発明のリモコン20では、各運転設定項目や詳細運転設定項目の操作回数に応じて、トップ画面23dに表示される第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cの表示を入れ替える。ここで、操作回数とは、表示部23に各運転設定項目や詳細運転設定項目を表示させた回数や、カーソルキー22bを操作して各運転設定項目や詳細運転設定項目を選択した回数ではなく、前述した「電流カット」の設定変更のように、各運転設定項目や詳細運転設定項目について新たな設定や設定変更した場合をカウントするものである。
前述したように、表示部23に表示されるトップ画面23dには、リモコン20の工場出荷時に製造者が定めた運転設定項目が各ショートカットメニューに表示されるように設定されており、ここでは、第1ショートカットメニュー23aには「風向」、第2ショートカットメニュー23bには「風量」、第3ショートカットメニュー23cには「タイマー設定」が表示されるように設定されている。
そして、第1ショートカットメニュー23aに表示される運転設定項目は操作回数が一番多いもの、第2ショートカットメニュー23bに表示される運転設定項目は操作回数が二番目に多いもの、第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目は操作回数が三番目に多いものとされ、最初に第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目には、例えば、「風向」:20回、「風量」:10回、「タイマー設定」:5回というように、操作回数が予め重み付けされて割り当てられている。
以上説明したように、リモコン20の出荷時に、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに操作回数が予め割り当てられて運転設定項目が表示されるように設定されている。この状態で使用者がリモコン20の使用を開始し、第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目(ここでは「タイマー設定」。操作回数が一番少ないもの)より他の運転設定項目の操作回数が多くなれば、「タイマー設定」と当該運転設定項目とが入れ替わる。
具体的には、リモコン20の制御部21がカウントした各運転設定項目や詳細運転設定項目の操作回数が記憶部24に記憶されており、制御部21は、第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目あるいは詳細運転設定項目より操作回数が多いものが現れれば、当該運転設定項目あるいは詳細運転設定項目と現在第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目あるいは詳細運転設定項目を入れ替える。
例えば、前述した「電流カット」の操作回数が「タイマー設定」の操作回数を超えた場合、第3ショートカットメニュー23cに表示されるものが、工場出荷時は図5の画面aに示す「タイマー設定」から、図5の画面gに示す第3ショートカットメニュー23c1のように「電流カット」に入れ替えられる。
以上のように、図5の画面aに示す第3ショートカットメニュー23c:「タイマー設定」メニューから、図5の画面gに示す第3ショートカットメニュー23c1:「電流カット」メニューに表示が入れ替えられた後に、使用者が「電流カット」に関する設定を変更したいときは、図4の画面aに示すトップ画面23dおいてカーソルキー22bを操作して第3ショートカットメニュー23c1を選択し決定キー22aを押下する。そうすれば、表示部23に図4に示す選択画面23hが表示される、つまり、図4の画面b〜画面eに至るまでの操作が不要となり、簡便な操作で「電流カット」に関する設定が行える。
ここで、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目あるいは詳細運転設定項目は、操作回数の順位が変わってもその表示場所を変更しない。例えば、これまでは、操作回数が一番多く第1ショートカットメニュー23aに表示されていた「風向」メニューが、第2ショートカットメニュー23bに表示されていた「風量」メニューの操作回数より少なくなったときでも、そのまま第1ショートカットメニュー23aには「風向」メニューを、第2ショートカットメニュー23bには「風量」メニューを、それぞれ表示し続ける。これは、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目を操作回数に応じて頻繁に入れ替えると、各ショートカットメニューの表示位置が頻繁に変わることで、使用者が各ショートカットメニューを操作する際に戸惑いが生じて操作性が低下することを防ぐためである。
従って、使用者がリモコン20の操作を開始して、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の操作回数を超える運転設定項目あるいは詳細運転設定項目が初めて現れたときは、上述したように第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目が変更されるが、これ以降は上記に限らない。例えば、第1ショートカットメニュー23aに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目が、第1ショートカットメニュー23aに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目のうちで一番操作回数が少なくなっている場合は、第1ショートカットメニュー23aに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目が変更されることとなる。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、上述した第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の入れ替えを行うときの、制御部21が行う処理について説明する。図6のフローチャートにおいて、STは処理のステップを表しこれに続く数字はステップ番号を表している。尚、以下の説明では、運転設定項目と詳細運転設定項目を合わせて「運転設定項目」と記載する。
制御部21は、リモコン20で設定が行える各運転設定項目について操作回数をカウントする(ST1)。制御部21は、各運転設定項目についての新たな設定や設定変更のためにリモコン20の操作部22が操作される度に、操作された運転設定項目に対応付けてその操作回数を記憶部24に記憶している。
次に、制御部21は、記憶部24にアクセスし、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目のうち、操作回数が一番少ないものを抽出する(ST2)。
次に、制御部21は、ST2で抽出した第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目のうち操作回数が一番少ないものより操作回数が多いものが、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示されていない運転設定項目の中にあるか否かを判断する(ST3)。
操作回数が多い運転設定項目がなければ(ST3−No)、制御部21は、ST1に処理を戻す。操作回数が多い運転設定項目があれば(ST3−Yes)、制御部21は、当該運転設定項目を第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目のうち操作回数が一番少ないものと入れ替えて(ST4)、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示する。尚、操作回数が一番少ないものが複数(例えば、第1ショートカットメニュー23aに表示されている運転設定項目の操作回数が一番多く、第2ショートカットメニュー23bと第3ショートカットメニュー23cに表示されている運転設定項目の操作回数が次に多くかつ同じである場合は、後に当該操作回数となった方のショートカットメニューの表示と入れ替えればよい。
ST4の処理を終えた制御部21は、ST1に処理を戻す。
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、リモコン20の構成や、図4を用いて説明した各運転設定項目の設定方法およびその際のリモコン20の操作方法については、第1の実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。第1の実施形態と異なるのは、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の入れ替え方法である。
第1の実施形態では、リモコン20が操作される度に、操作された運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の操作回数をカウントし、運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の中で一番操作回数が少ないものを超えるものがあれば、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目を入れ替えていた。
これに対し、第2の実施形態では、一定期間(例えば、1週間)における各運転設定項目あるいは各詳細運転設定項目の操作回数を集計し、一番操作回数の多いものから順に3つの運転設定項目あるいは詳細運転設定項目を第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示するよう、トップ画面23dを更新する。尚、トップ画面23dを更新時期は、空気調和機1を設置した後リモコン20を初めて使用した時点を起点としてもよく、使用者が定める時点(例えば、毎週月曜日のPM9:00)に更新するようにしてもよい。
具体的には、制御部21は、1週間の間に各運転設定項目あるいは各詳細運転設定項目の操作回数を集計して記憶部24に記憶する。そして、1週間経過後に記憶部24から集計結果を読み出し、その結果が例えば「風向」運転設定項目の操作回数が一番多く、その次に操作回数の多いのが「風量」運転設定項目、次に多いのが「電流カット」運転設定項目である場合は、表示部23に表示するトップ画面23dを図5に示す画面gのように更新する。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、第2の実施形態における、第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示される運転設定項目あるいは詳細運転設定項目の入れ替えを行うときの、制御部21が行う処理について説明する。図7のフローチャートにおいて、STは処理のステップを表しこれに続く数字はステップ番号を表している。尚、以下の説明では、運転設定項目と詳細運転設定項目を合わせて「運転設定項目」と記載する場合がある。
制御部21は、計時部26を用いてタイマー計測を開始する(ST21)。次に、制御部21は、リモコン20で設定が行える各運転設定項目についての操作回数をカウントする(ST2)。制御部21は、リモコン20が操作される度に、操作された運転設定項目に対応付けてその操作回数を記憶部24に記憶している。
次に、制御部21は、ST21でタイマー計測を開始してから一定期間経過したか否かを判断する(ST23)。一定期間が経過していなければ(ST23−No)、制御部21は、ST22に処理を戻し各運転設定項目の操作回数のカウントを継続する。
一定期間が経過していれば(ST23−Yes)、制御部21は、記憶部24にアクセスし操作回数の多い上位3つの運転設定項目を第1ショートカットメニュー23a〜第3ショートカットメニュー23cに表示する(ST24)。
ST24の処理を終えた制御部21は、タイマーをリセットし(ST25)、ST21に処理を戻す。
以上説明した通り、本発明のリモコンは、電気機器本体の運転設定項目毎に操作された回数を記憶し、操作回数の多い運転設定項目を自動でショートカットメニューとして自動的に表示する。従って、煩わしいショートカットメニューの登録操作が必要なく、かつ、操作頻度の高い運転設定項目についての設定を行う度に煩わしい操作を繰り返すということも防ぐことができる。
1 空気調和機
10 室内機
20 リモコン
21 制御部
22 操作部
22a 決定キー
22b カーソルキー
22c メニューキー
22d 運転/停止キー
23 表示部
23a 第1ショートカットメニュー
23b 第2ショートカットメニュー
23c 第3ショートカットメニュー
23d トップ画面
23e 運転設定項目メニュー画面
23f 詳細運転設定項目メニュー画面
23g 説明画面
23h 選択画面
24 記憶部
25 送信部
26 計時部
30 室外機

Claims (4)

  1. 電気機器本体を運転操作するリモコン装置であって、
    前記リモコンは、表示部と、操作部と、制御部とを有し、
    前記表示部は、前記電気機器本体の運転状態と、前記電気機器本体の複数の運転設定項目メニューと、特定の運転設定項目を割り付ける少なくとも1つのショートカットメニューを表示し、
    前記操作部は、前記各運転設定項目の表示、選択および決定を行う複数のキーを有し、
    前記制御部は、前記運転設定項目毎に操作部による操作回数を記憶し、操作回数が多いものを前記表示部に前記ショートカットメニューとして表示する、
    ことを特徴とするリモコン。
  2. 前記制御部は、前記表示部に複数のショートカットメニューが表示される場合、同複数のショートカットメニューに対応する各運転設定項目のうち操作回数が一番少ないものと、現在前記複数のショートカットメニューに表示されていない運転設定項目のうち操作回数が一番多いものとを入れ替えること、
    を特徴とする請求項1に記載のリモコン。
  3. 前記複数のショートカットメニューに現在表示されている運転設定項目のうち、一の運転設定項目の操作回数と他の運転設定項目の操作回数との大小関係が入れ替わっても、現在の前記表示部における前記各ショートカットメニューの表示位置を維持すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のリモコン。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載のリモコンを備えた電気機器。
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