JP2016114305A - エンジン駆動式空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風機に用いられる電動機の軸受に生じる電食を出来る限り低減することが可能な空気調和機を提供する。【解決手段】エンジン駆動式空気調和機は、冷媒回路上に設けられた熱交換器と、熱交換器へ空気を供給する複数の送風機であってその複数の送風機の各々がファン及びファンを駆動するための回転軸を軸受によって支持した電動機を有する複数の送風機と、電動機の各々への供給電力を生成するインバータ回路を作動させる制御装置であって複数の送風機による合計送風量が要求送風量を満たす状態を保ちながら電動機の全て又は一部の回転速度を増減させる電食低減制御を行うようにインバータ回路を作動可能な制御装置と、を備える。空気調和機は、必要に応じて電食低減制御を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン駆動式空気調和機の冷媒回路上に設けられた熱交換器と、熱交換器へ空気を供給する複数の送風機と、複数の送風機の各々が有する電動機の作動を制御する制御装置と、を備えたエンジン駆動式空気調和機に関する。
エンジン駆動式空気調和機(例えば、ガスヒートポンプエアコン)の冷媒回路には、一般に、冷媒と空気との間の熱交換を行う熱交換器(例えば、室内熱交換器および室外熱交換器)が設けられる。具体的には、これら熱交換器は、冷媒回路を流れる冷媒と、送風機によって熱交換器に供給される空気と、の間の熱交換を行う。送風機は、一般に、ファン(回転羽根)と、ファンを回転駆動するための電動機と、を有する。
近年、送風機による送風量を高精度かつ高効率に制御する観点等から、送風機に用いられる電動機として、インバータ回路を用いたPWM方式にて作動する電動機(例えば、永久磁石同期電動機)が主に採用されている。この種の電動機は、制御性および効率に優れるものの、回転軸(出力軸)の軸受における電食(軸受を構成する部材間に生じる放電により、それら部材が損傷する現象)を生じる場合がある。この電食は、軸受の機能低下および異音発生の原因となり、ひいては空気調和機の耐用期間を縮める原因ともなり得る。よって、電動機の軸受における電食は、出来る限り低減されることが望ましい。
例えば、従来の電動機の1つ(以下「従来電動機」という。)は、エアシャワーの空気供給源として用いられ、電動機の軸受(転がり軸受)の転動体(球)を絶縁性材料であるセラミックスによって形成している。これにより、従来電動機は、軸受の軌道輪(インナレース及びアウタレース)と転動体(セラミックス球)との間における放電を抑制し、軸受の電食を低減するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2000−121115号公報
(発明が解決しようとする課題)
電動機の軸受は、高速回転する回転軸を高い位置精度を保ちながら支持する必要がある。そのため、電動機の軸受を構成する材料として、一般に、硬度、疲労耐性および寸法安定性などに優れた軸受専用特殊鋼(軸受鋼)が用いられる。電動機の軸受に要求される上記特性を他の材料(例えば、従来電動機が採用するセラミックス)を用いて満たすことは、可能ではあるものの、一般に、素材製造および加工の困難さ等に起因して高い製造コストを要する。
特に、エンジン駆動式空気調和機の送風機に用いられる電動機は、大型のファンを回転駆動する必要があるため、一般に、従来電動機(エアシャワー用の電動機)に比べて大径の回転軸および大型の軸受を備える場合が多い。その結果、電動機の軸受を軸受鋼とは異なる材料(セラミックス等)で形成する場合、上記特性を満たすことが困難であるだけでなく、非常に高い製造コストを要することになる。よって、電動機の軸受に特殊な絶縁性材料などを用いることなく、電食を低減することが望ましい。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、エンジン駆動式空気調和機の送風機に用いられる電動機の軸受に生じる電食を、軸受に特殊な絶縁性材料などを用いることなく、出来る限り低減することが可能な空気調和機を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記課題を達成するための本発明のエンジン駆動式空気調和機は、
空気調和機の冷媒回路上に設けられた「熱交換器」と、
前記熱交換器へ空気を供給する複数の送風機であって、該複数の送風機の各々がファン及び前記ファンを駆動するための回転軸を軸受によって支持した電動機を有する「複数の送風機」と、
前記電動機の各々への供給電力を生成するインバータ回路を作動させる制御装置であって、“前記複数の送風機による合計送風量が要求送風量を満たす状態を保ちながら前記電動機の全て又は一部の回転速度を増減させる電食低減制御”を行うように、前記インバータ回路を作動可能な「制御装置」と、
を備える。
上記構成によれば、「複数の送風機」が「熱交換器へ空気を供給する」ように構成された空気調和機(換言すると、複数の送風機による合計送風量によって要求送風量を満たす空気調和機)において、「インバータ回路を作動させる制御装置」が、「複数の送風機による合計送風量が要求送風量を満たす状態を保ちながら前記電動機の全て又は一部の回転速度を増減させる電食低減制御」を実行可能となっている。
ここで、電動機の軸受に電食が生じる原因として、例えば、以下の事項が挙げられる。まず、軸受を構成する部材間(例えば、転がり軸受であれば、インナレースとローラの間、及び、アウタレースとローラの間)が潤滑油膜によって隔離されることにより、それら部材間に浮遊容量(寄生容量)が形成される。一方、インバータ回路による電動機のスイッチング等に起因し、電動機の回転子等に電荷が生じることが知られている。この電荷が、電動機の回転軸などを経由して軸受に移動し、上述した浮遊容量に蓄積される。そして、蓄積された電荷の量(換言すると、部材間の電位差)が潤滑油膜の厚さによって定まる絶縁破壊電圧を超えたとき、部材間を導通する放電が生じる。この放電の際に生じる熱などに起因し、電食が生じる。
一方、本発明の発明者が行った実験および考察などによれば、電動機の回転速度(電動機の回転軸の単位時間あたりの回転数)が一定の値Aに維持されている場合に比べ、電動機の回転速度が変動している場合(例えば、値A+B〜値A−Bの間を周期的に変動している場合)の場合の方が、電食が生じ難いことが明らかになった。この理由の一つとして、潤滑油の慣性などに起因し、前者の場合よりも後者の場合の方が、軸受の部材間に取り込まれる潤滑油の平均量(即ち、潤滑油膜の平均厚さ)が増大し、絶縁破壊電圧の平均値が高まることが考えられる。
よって、本発明の空気調和機は、「電食低減制御」を必要に応じて行うことにより、電動機の軸受の材料などを変更することなく、送風機としての機能を維持しながら(要求送風量を満たしながら)電食を低減することができる。
したがって、本発明の空気調和機は、エンジン駆動式空気調和機の送風機に用いられる電動機の軸受に生じる電食を、軸受に特殊な絶縁性材料などを用いることなく、出来る限り低減することができる。
ところで、上記「熱交換器」は、空気調和機の冷媒回路上に設けられる熱交換器であればよく、その種類は特に制限されない。例えば、熱交換器として、空気調和機の室外機に用いられる熱交換器、及び、室内機に用いられる熱交換器が挙げられる。
上記「電動機」は、インバータ回路を有する制御装置によって駆動される(例えば、PWM方式により駆動される)電動機であればよく、その種類は特に制限されない。例えば、電動機として、同期電動機(SPM及びIPM等)および誘導電動機が用いられ得る。
上記「要求送風量」は、送風機によって熱交換器に供給される空気の要求量であり、例えば、空気調和機の空調負荷、冷媒回路上の所定位置における冷媒の圧力、空気調和機が備えるコンプレッサの冷媒吐出圧、及び、同コンプレッサの圧縮機動力などに基づいて定められ得る。具体的には、例えば、要求送風量は、空気調和機の空調負荷が大きいほど多くなるように定められ得る。
上記「電食低減制御」における回転速度の増減手法は、送風機の数(電動機の数)、及び、電食低減制御を行なっていない期間中の回転速度などに基づいて定められればよく、特に制限されない。
例えば、電食低減制御における回転速度の増減手法の一例として、前記制御装置は、
前記複数の送風機の各々の送風量が同一であるように前記インバータ回路を作動させている場合において前記電食低減制御を開始するとき、
前記電動機の全ての回転速度を同一振幅且つ同一周期の波形状に増減させるように、前記インバータ回路を作動させる、ように構成され得る。
空気調和機の熱交換器に対して複数の送風機が設けられる場合、一般に、複数の送風機として、同一の送風機が採用される。同一の送風機が採用された場合、通常、それら送風機は「複数の送風機の各々の送風量が同一である」ように制御される。そのため、上記構成のように、電食低減制御において、「電動機の全て」の回転速度を「同一振幅且つ同一周期の波形状に増減させ」れば、全ての電動機の電食の度合いを同程度にすることができる。その結果、一部の電動機の電食の度合いが突出して悪化することが防がれ、複数の送風機全体としての耐用期間を伸ばすことができる。
上記「電食低減制御」を実行するタイミング及び実行時間の長さは、要求される電食低減の度合い等を考慮して定められればよく、特に制限されない。例えば、電食低減制御は、空気調和機の作動中に常に行われてもよく、各送風機の作動状態などを考慮したタイミング及び実行時間(換言すると、頻度)にて行われてもよい。
例えば、電食低減制御の実行頻度の一例として、制御装置は、
前記電食低減制御を行う頻度を前記合計送風量に基づいて定める、ように構成され得る。
上述したように、電動機の回転速度は、潤滑油膜の厚さに影響を及ぼすと共に、電食の生じ易さに影響を及ぼす。具体的には、発明者の実験等によれば、電動機の回転速度(即ち、送風機の送風量)が大きいほど、電食の度合い(例えば、単位時間あたりの放電回数)が高まることが明らかにになった。そこで、複数の送風機の合計送風量(即ち、複数の電動機の平均回転速度)に基づいて電食低減制御の頻度を定めれば、適切なタイミング及び実行時間にて電食低減制御を行うことができる。
本発明の実施形態に係るエンジン駆動式空気調和機を示す模式図である。 図1の空気調和機が有する室外熱交換器をより詳細に説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る空気調和機の制御装置が実行するルーチンを示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る空気調和機が有する室外熱交換器に設けられた送風機の電動機の回転速度と、時間経過と、の関係(通常運転中)を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る空気調和機が有する室外熱交換器に設けられた送風機の電動機の回転速度と、時間経過と、の関係(電食低減制御の実行中)を表す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る空気調和機が有する室外熱交換器に設けられた送風機の電動機の回転速度と、時間経過と、の関係(電食低減制御の実行中)を表す模式図である。
<装置の概要>
以下、本発明の実施形態に係る空気調和機(以下「実施調和機」という。)の概略構成を、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、実施調和機100の概略構成を表している。実施調和機100は、冷媒回路200、冷媒回路200を作動させるための駆動系300、及び、実施調和機100の作動を制御する電子制御装置400を備えている。
冷媒回路200は、駆動系300から出力される駆動力を用いて冷媒を圧縮するコンプレッサ201、コンプレッサ201から吐出された冷媒に混入した潤滑油を回収すると共に同潤滑油をコンプレッサ201に戻すオイルセパレータ202、オイルセパレータ202を通過した冷媒を実施調和機100の運転モード(冷房運転または暖房運転)に応じた方向に誘導する四方切換弁203、室外の空気と冷媒との間の熱交換を行う(例えば、冷房運転時に四方切換弁203から流出した冷媒が流入する)室外熱交換器204、室外熱交換器204に空気を送り込む2つの送風機205及び送風機206、冷媒を膨張させて圧力および温度を低下させる電子膨張弁207、室内の空気と冷媒との間の熱交換を行う室内熱交換器208、冷媒の気液分離を行う(上流側から流入した気液二相流の冷媒から気体冷媒のみを分離して下流側に流す)アキュムレータ209、及び、駆動系300の排熱を室外熱交換器204に供給するためのサブ熱交換器210、を有している。
より具体的には、室外熱交換器204は、図2に示すように、筐体204a、筐体204aの側面に取り付けられた熱交換器本体204b,204c、及び、筐体204aの外部側壁に設けられた送風機電源204d、を有している。更に、室外熱交換器204に取り付けられた送風機205は、ファン205a、ファン205aを駆動するための回転軸を支持する軸受205b、及び、軸受205bを介してファン205aを回転駆動する電動機205cを有している。同様に、送風機206は、ファン206a、ファン206aを駆動するための回転軸を支持する軸受206b、及び、軸受206bを介してファン206aを回転駆動する電動機206cを有している。
送風機電源204dは、インバータ回路(電動機205c用のインバータ回路、及び、電動機206c用のインバータ回路)を内蔵すると共に、外部電源(図示省略)に接続されている。送風機電源204dは、電子制御装置400の指示に従ってインバータ回路を作動させ、外部電源から供給された電力をPWM方式に従って変換した後、ワイヤハーネス204e,204fを通じて電動機205c及び電動機206cに供給する。これにより、送風機電源204d(換言すると、電子制御装置400)は、電動機205c及び電動機206cの各々を所望の回転速度にて作動させることができる。
電動機205c及び電動機206cが作動すると、ファン205a及びファン206aが回転する。これにより、図中の破線で示す空気流(Af1及びAf2)のように、筐体204aの外部から流入し、熱交換器本体204b,204cを通過した後、ファン205a,206aから放出される空気流が形成される。なお、図中では、送風機205,206と空気流(Af1及びAf2)が一対一に対応しているが、これは便宜上の表現に過ぎず、送風機205及び送風機206の一方のみが作動しても2つの熱交換器本体を通過する空気流が生じる。後述されるように、電動機205c及び電動機206cは、それら各々の送風量Af1,Af2の合計量(合計送風量)が要求送風量Areqを満たすように作動される。換言すると、要求送風量Areqは、2つの熱交換器本体204b,204cを通過する空気量の合計として定められる。
再び図1を参照すると、駆動系300は、都市ガス及びプロパンガス等のガスを燃料とするエンジン301、エンジン301の排ガスを排出する排気管302、排気管302を通過する排ガスの熱エネルギを回収する排ガス熱交換器303、排ガス熱交換器303の下流側の排気管に設けられたドレン排水器304、ドレン排水器304を通過した後の排ガスを消音して大気中へ放出する消音器305、ドレン排水器304から排出されるドレン水が通過するドレン排水管306、ドレン水を中和する中和処理器307、及び、排ガス熱交換器303とサブ熱交換器210とを接続する冷却水管308、を有している。なお、冷却水管308内を流れる冷却水により、エンジン排熱が冷媒回路200(具体的には、室外熱交換器204)に供給されることになる。
電子制御装置400は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とした電子回路である。電気制御装置400のCPUは、四方切換弁203、室外熱交換器204(具体的には、送風機電源204d)、電子膨張弁207、室内熱交換器208、及び、エンジン301等に指示信号を送信すると共に、室内熱交換器208等から出力される信号を受信するように構成されている。
以上が、実施調和機100の概要である。
<装置の作動>
図3を参照しながら、実施調和機の実際の作動を説明する。実施調和機において、電子制御装置400のCPU(以下、単に「CPU」という。)は、図3に示す「送風機制御」ルーチンを実行し、送風機205及び送風機206の合計送風量が要求送風量を満たすように、送風機205及び送風機206を制御する。更に、CPUは、必要に応じて、合計送風量が要求送風量を満たす状態を保ちながら送風機205及び送風機206の回転速度を増減させる「電食低減制御」を実行する。
具体的には、CPUは、所定時間が経過する毎に図3のルーチンを繰り返し実行する。CPUは、所定の時点にて本ルーチンの処理を開始すると、ステップ300からステップ305に進む。CPUは、ステップ305にて、現時点における実施調和機100の空調負荷Lを取得する。空調負荷Lは、例えば、室内熱交換器208が設けられた室内の目標温度と、その室内の実際の温度(図示しない温度センサ等によって取得され得る。)と、の差に基づき、取得される。
次いで、CPUは、ステップ310に進む。CPUは、ステップ310にて、空調負荷Lに基づき、現時点における室外熱交換器204の要求送風量Areqを決定する。具体的には、予め定められた「要求送風量Areqと、空調負荷Lと、の関係」(MapAreq)に現時点における空調負荷Lを適用することにより、要求送風量Areqが決定される。要求送風量Areqは、空調負荷Lが大きいほど要求送風量が増えるように決定される。
次いで、CPUは、ステップ315に進む。CPUは、ステップ315にて、要求送風量Areqに基づき、送風機205及び送風機206の各々の送風量を決定する。具体的には、予め定められた「送風機205の送風量Af1と、送風機206の送風量Af2と、要求送風量Areqと、の関係」(MapAf)に現時点における要求送風量Areqを適用することにより、送風機205の送風量Af1及び送風機206の送風量Af2が決定される。但し、送風量Af1及び送風量Af2は、それらの合計(合計送風量)が要求送風量Areqに一致するように決定される。
次いで、CPUは、ステップ320に進む。CPUは、ステップ320にて、PWM制御の考え方に従い、電動機205c,206cを作動させるための指示信号(信号波)を決定する。具体的には、CPUは、送風機205が送風量Af1の空気流を室外熱交換器204に供給するように、送風機205の電動機205cを制御するための信号波Es1を決定する。同様に、CPUは、ステップ320にて、送風機206が送風量Af2の空気流を室外熱交換器204に供給するように、送風機206の電動機206cを制御するための信号波Es2を決定する。
信号波Es1及び信号波Es2は、送風機電源204dのインバータ回路を作動させるための指示信号であり、例えば、所定の波長α及び周波数ωを用いて「Es=αsinωt」の形式にて記述され得る。なお、本例において、同インバータ回路におけるキャリア周波数(搬送波周波数)は、所定の固定値である。
具体的には、本例における信号波Es1,Es2は、「それら信号波によって送風機電源204dのインバータ回路が駆動されたとき、図4に示すように、電動機205c及び電動機206cが同一の一定回転速度Naにて回転する」ように決定される。なお、図4においては、便宜上、電動機205cの回転速度と電動機206cの回転速度とが若干相違するように記載されているが、両者は実際には同一の回転速度である。
再び図3を参照すると、CPUは、各信号波を決定した後、ステップ325に進む。CPUは、ステップ325にて、現時点において電食低減制御を実行するか否かを決定する。具体的には、CPUは、本ステップにて、送風機205及び送風機206の合計送風量(=Af1+Af2)、電食低減制御を前回実行してからの経過時間、及び、電動機205c及び電動機206cの回転速度の上限値および下限値などに基づき、電食低減制御を実行するか否かを決定する。
例えば、CPUは、現時点において電食低減制御を実行しないと判定した場合、CPUは、ステップ325にて「No」と判定し、ステップ330に進む。CPUは、ステップ330にて、送風機205に信号波Es1に基づく電力が供給されるように送風機電源204dに指示を与え、送風機206に信号波Es2に基づく電力が供給されるように送風機電源204dに指示を与える。送風機電源204dはこれら指示に基づいてインバータ回路(電動機205c用のインバータ回路、及び、電動機206c用のインバータ回路)を作動させ、送風機205及び送風機206に電力を供給する。その結果、図4に示すように、送風機205及び送風機206が一定の回転速度Naにて回転する。
これに対し、現時点において電食低減制御を実行すると判定した場合、CPUは、ステップ325にて「Yes」と判定し、ステップ335に進む。CPUは、ステップ335にて、信号波Es1及び信号波Es2を、電食低減制御を実行するための信号波に変換する。そして、CPUは、変換後の各信号波により、信号波Es1,Es2を更新(上書き)する。
具体的には、CPUは、所定の変換用関数FuncM1に信号波Es1を適用することにより信号波Es1を変換し、所定の変換用関数FuncM2に信号波Es2を適用することにより信号波Es2を変換する。変換用関数FuncM1は、図5に示すように、電動機205cの回転速度が時間経過に伴ってsin波状(振幅ΔN、周波数f)に増減するように、信号波Es1を変換する。更に、変換用関数FuncM2は、電動機206cの回転速度が時間経過に伴ってsin波状(振幅ΔN、周波数f)に増減するように、信号波Es2を変換する。更に、変換用関数FuncM1,変換用関数FuncM2は、これらsin波の位相が半波長だけ相違するように、信号波Es1及び信号波Es2を変換する。加えて、変換用関数FuncM1,変換用関数FuncM2は、送風機205及び送風機206の合計送風量が要求送風量Areqを満たす状態を維持するように、信号波Es1及び信号波Es2を変換する。
再び図3を参照すると、CPUは、信号波Es1,Es2を変換した後、ステップ330に進み、送風機205に信号波Es1(変換後)に基づく電力が供給されるように送風機電源204dに指示を与え、送風機206に信号波Es2(変換後)に基づく電力が供給されるように送風機電源204dに指示を与える。その結果、図5に示すように、電動機205c及び電動機206cの回転速度が、同一振幅ΔNかつ同一周期T/f(Tは定数)のsin波状に増減されることになる。
この回転速度の増減により、図4に示すように電動機205c及び電動機206cが作動する場合に比べ、軸受205b及び軸受206bに生じる電食の度合いが低減される。この理由の一つとして、潤滑油の慣性などに起因し、図4の場合よりも図5の場合の方が、軸受の部材間に取り込まれる潤滑油の平均量(即ち、潤滑油膜の平均厚さ)が増大し、絶縁破壊電圧の平均値が高まることが挙げられる。
その後、CPUは、ステップ395に進み、本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明したように、実施調和機は、必要に応じて、送風機205及び送風機206による合計送風量が要求送風量Areqを満たす状態を保ちながらそれら電動機の回転速度を増減させる電食低減制御(図5)を行うように、送風機電源204dのインバータ回路を作動させる。これにより、実施調和機100の送風機に用いられる電動機の軸受205b,206bに生じる電食を出来る限り低減することができる。
<他の態様>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、実施調和機は、2つの送風機205,206を用いて室外熱交換器204に要求送風量Areqの空気流を送風するようになっている。しかし、本発明の空気調和機は、3つ以上の送風機を用いて要求送風量を満たすように構成されてもよい。3つ以上の送風機を用いる場合、電子制御装置において、必ずしも全ての送風機の回転速度が増減される必要はなく、一部の送風機(但し、原理上、2つ以上の送風機)の回転速度のみが増減されるように構成されてもよい。
更に、実施調和機は、2つの電動機205c,206cの回転速度をsin波状に増減するように電食低減制御を実行するようになっている(図5参照)。しかし、本発明の空気調和機は、必ずしもsin波状に電動機205c,206cの回転速度を増減する必要はなく、例えば図6に示すように、三角波状に電動機の回転速度を増減してもよい。即ち、電子制御装置を実行する際の電動機の回転速度の増減態様は、特に制限されない。
100…エンジン駆動式空気調和機、200…冷媒回路、205,206…送風機、204…室外熱交換器、205a,206a…ファン、205b,206b…軸受、205c,206c…電動機、204d…送風機電源、400…電子制御装置

Claims (3)

  1. エンジン駆動式空気調和機の冷媒回路上に設けられた熱交換器と、
    前記熱交換器へ空気を供給する複数の送風機であって、該複数の送風機の各々がファン及び前記ファンを駆動するための回転軸を軸受によって支持した電動機を有する複数の送風機と、
    前記電動機の各々への供給電力を生成するインバータ回路を作動させる制御装置であって、前記複数の送風機による合計送風量が要求送風量を満たす状態を保ちながら前記電動機の全て又は一部の回転速度を増減させる電食低減制御を行うように、前記インバータ回路を作動可能な制御装置と、
    を備えたエンジン駆動式空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記制御装置が、
    前記複数の送風機の各々の送風量が同一であるように前記インバータ回路を作動させている場合において前記電食低減制御を開始するとき、
    前記電動機の全ての回転速度を同一振幅且つ同一周期の波形状に増減させるように、前記インバータ回路を作動させる、
    エンジン駆動式空気調和機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空気調和機において、
    前記制御装置が、
    前記電食低減制御を行う頻度を前記合計送風量に基づいて定める、
    エンジン駆動式空気調和機。

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