JP2016113871A - オープンシールド機用ジャッキの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のように状況に応じた使用ジャッキの選択をしなくても安定した掘進が可能となり、各ポンプに装備されているインバータ回路による流量調整機能を使用することで各ブロックのジャッキスピードを調整することができ、シールド機の方向修正や曲線施工に対して有効である。【解決手段】個々にインバータ回路23を内蔵した流量調整可能なポンプ24a、24b、24c、24dを仕様は同一のものとして複数用意し、オープンシールド機1に装備された推進ジャッキ2をブロックごとに各ブロックにおいて使用するジャッキ台数を等しくし、グループ化した個々のブロックに対して前述のポンプ24a、24b、24c、24dを1台ずつ割り当て、また、ポンプの吐出ライン25を相互に連結し連結配管上にバルブ32を設け、バルブ32の開閉によりブロックごとの単独運転と、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、市街地に上下水道、地下道などの地下構造物を施工するオープンシールド機の推進ジャッキの制御方法に関するものである。
オープンシールド機によるオープンシールド工法は開削工法(オープンカット工法)とシールド工法の長所を生かした合理性に富む工法であり、このオープンシールド工法で使用するオープンシールド機1の概略は図5に示すような左右の側壁板1aと、これら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、後面および上面を開口したもので、前記側壁板1aと底板1bの先端を刃口11として形成し、また、側壁板1aの中央または後端近くに推進(シールド)ジャッキ2を後方に向けて上下に並べて配設する。図中3は隔壁を示す。
かかるオープンシールド機1を使用して施工するオープンシールド工法は、図示は省略するが、発進坑内にこのオープンシールド機1を設置して、オープンシールド機1の推進(シールド)ジャッキ2を伸長して発進坑内の反力壁に反力をとってオープンシールド機1を前進させ、地下構造物を形成する第1番目のコンクリート函体4を上方から吊り下ろし、オープンシールド機1のテール部1c内で縮めた推進(シールド)ジャッキ2の後方にセットする。推進(シールド)ジャッキ2と反力壁との間にはストラットを配設して適宜間隔調整をする。
また、発進坑は土留壁で構成し、オープンシールド機1を発進させるには、この土留壁を一部鏡切りするが、必要に応じて薬液注入などで発進坑の前方部分に地盤改良を施しておくこともある。
ショベルなどの掘削機9でオープンシールド機1の前面または上面から土砂を掘削しかつ排土する。この排土工程と同時またはその後に推進(シールド)ジャッキ2を伸長してオープンシールド機1を前進させる。この前進工程の場合、コンクリート函体4の前にはボックス鋼材または型鋼を用いた枠体よりなる押角8を配設し、オープンシールド機1は後方にセットされたコンクリート函体4から反力をとる。
そして前記第1番目のコンクリート函体4の前に第2番目のコンクリート函体4をオープンシールド機1のテール部1c内に吊り下ろす。以下、同様の排土工程、前進工程、コンクリート函体4のセット工程を適宜繰返して、順次コンクリート函体4をオープンシールド機1の前進に伴い縦列に地中に残置し、さらにこのコンクリート函体4の上面に埋戻土5を入れる。
なお、コンクリート函体4をオープンシールド機1のテール部1c内に吊り下ろす際には、コンクリートブロックなどによる高さ調整材7をコンクリート函体4下に配設し、このテール部1c内でコンクリート函体4の左右および下部の空隙にグラウト材6を充填する。
このようにしてオープンシールド機1が到達坑まで到達したならば、これを撤去して工事を完了する。
このようなオープンシールド工法では、前記のごとくコンクリート函体4をオープンシールド機1の前進に伴い地中に残置し、コンクリート函体4は、オープンシールド機1のテール部1c内に吊り下ろされ、オープンシールド機1の前進とともにこのテール部1cから出て地中に残されていくものであり、オープンシールド機1はこのように地中に残置したコンクリート函体4に反力をとって前進する。
コンクリート函体4は鉄筋コンクリート製のもので、図6に示すように左側板4a、右側板4bと上床板4cと下床板4dとからなるもので、前後面が開口10として開放されている。
ところで、先端の刃口11を備えた部分から後端のコンクリート函体4を吊り下ろすテール部1cまでが一体に形成されているオープンシールド機1では、機体全体が同時に同方向に進行するため、曲線施工が困難であった。そこで、オープンシールド機1の機体を前後方向に複数に分割するものが提案されており、例えば図3にも示すように刃口11を先端に有するフロント部1d、推進(シールド)ジャッキ2が配設されているジャッキ部1e、コンクリート函体4が吊り下ろされるテール部1cの3つに分割し、さらに刃口11を有するフロント部1dおよびジャッキ部1eを上下左右方向に複数に分割するものがある(例えば下記特許文献1参照)。
特開2002−168089号公報
そして、かかるタイプのオープンシールド機1では、例えば、先端のフロント部1dには左右両側に位置する分割体に、先端に土留板を設けた山留め(スライド)ジャッキ12を縦横に配設するとともに、フロント部1dとジャッキ部1eとに跨らせて例えばピンジャッキで構成する修正ジャッキ14を配設する。さらに、ジャッキ部1eにはテール部1cの方向に向けて推進(シールド)ジャッキ2を配設し、これによりフロント部1d、ジャッキ部1e、テール部1cはそれぞれ独自に方向変換可能な中折れ構造となる。
そして、オープンシールド機1を推進するには、フロント部1dに配設した山留め(スライド)ジャッキ12を手動操作で伸長してフロント部1dを前進させた後、山留め(スライド)ジャッキ12を収縮させてジャッキ部1eを前進させるとともに推進(シールド)ジャッキ2を伸長し、次に推進(シールド)ジャッキ2を収縮させてテール部1cを前進させ、前進方向は修正ジャッキ14で修正する。
曲線施工の場合は、施工曲線に対応させて分割されたフロント部1dを分割体毎にストロークを異ならせて前進させ、これに追随するように前後に分割されたジャッキ部1e、ジャッキ部1eおよびテール部1cを方向修正しながら推進(シールド)ジャッキ2で前進させる。この場合、修正する方向はフロント部1dやテール部1cをそれぞれ例えば4点でレベル測量し、この測量結果から前進方向を修正し決定している。
前記各種のジャッキは1個以上の操作盤が接続され分流器を介して油圧ポンプに接続され、これにより作動する。このため、操作に手間を要するだけでなく、使用する油圧ホースの数も多くなり、構造も複雑となる。特に大断面での油圧機器の接続は、油圧ホース・油量も比例して大きくなるため、油圧操作・油圧機器の据付、撤去に膨大な労力と時間を要することになる。
また、掘進も現場でレベル測量しながら前進方向を修正して行っているため、修正には時間と手間を要し作業性がよくないのみならず、コンクリート函体を設計どおりに据え付けるにはシールド機の測量管理が重要になるが、コンクリート函体が大断面のものになると、それに比例してシールド機も大型のものとなるため、かかる大型のシールド機の推進方向を正確にするには従来の方法では不十分であった。
これに対して下記特許文献は、コンクリート函体が大断面のものになっても、ジャッキを作動する油圧機器の設備構成が複雑になることを防止し、操作性を向上させることができ、また、シールド機の掘進方向の微調整制御も可能として大断面のコンクリート函体であっても設計どおりの据付が可能となるものとして先に出願人が提案したものである。
特開2005−180010号公報
この特許文献2は、図3に示すように、フロント部に配設した山留めジャッキ12、シールド機を前進させる推進ジャッキ2や前進方向を修正する修正ジャッキ14などの各種ジャッキを備えるオープンシールド機の油圧回路において、前記多数のジャッキのうち、同じ内容の操作がされる複数のジャッキの操作部をひとつの操作盤に統合させ、同じ内容の操作がされる複数のジャッキに接続される油圧ホースを共用のもので構成したものである。
オープンシールド機1の油圧回路は、オープンシールド機1に備えられている複数の推進ジャッキ2をマニホールド2aを介してまとめて一つの操作盤2bに接続し、同様にして複数の修正ジャッキ14をマニホールド14aを介して操作盤14bに接続し、複数の山留めジッャキ12をマニホールド12aを介して操作盤12bに接続し、複数の牽引ジャッキ15をマニホールド15aを介して操作盤15bに接続し、複数の底盤ジャッキ16をマニホールド16aを介して操作盤16bに接続した。
そして、前記操作盤2b、14b、12b、15b、16bがインバータを備えるモータ17に並列に接続されるとともに、油圧ポンプ18に並列に接続される。インバータは油圧回路に接続されるジャッキの数量が多数の場合でも、油量不足にならず油量調整が行えるよう機能するものである。
このようにしてオープンシールド機1に配備されている多種類、複数のジャッキは同じ内容の操作がされるものの複数を一つのマニホールドでまとめて一つの操作盤に接続した。
さらに、山留めジャッキ12の油圧回路については、推進ジャッキ2を伸長させるとき山留めジャッキ12を切羽圧力で戻すためのリリーフ弁21を設けた。
さらにオープンシールド機1の姿勢制御方法として、図4に示すようにフロント部1dおよびテール部1cに傾斜計19、20を設置し、この傾斜計19、20からの出力に基づいて制御装置で修正方法をリアルタイムに算出し、この修正方法で、油圧回路に接続される修正ジャッキ14により前進方向を修正するように構成した。
オープンシールド機1の前進方法は、フロント部1d、ジャッキ部1eおよびテール部1cを別個に前進させる場合は、まず切羽の掘削を行いながら山留め(スライド)ジャッキ12を伸長する。このとき、山留めジャッキ12は後方のジャッキ部1eとテール部1cの自重と土圧による摩擦抵抗を反力として伸長する。
次に山留めジャッキ12を収縮させてフロント部1dを山留めジャッキ12のストローク分だけ前進させるとともに修正ジャッキ14を収縮してジャッキ部1eを前進させ、同時に推進ジャッキ2を伸長し、次に推進ジャッキ2を収縮させてテール部1cを前進させる。この場合、山留めジャッキ12の戻しは、リリーフ弁21を開放し推進ジャッキ2を伸長することによって、山留めジャッキ12の圧力は切羽の地山により推進と同時に戻るまたは地山に貫入するから、山留めジャッキ12を戻すための作業を簡略化できるとともに切羽の崩壊も防止できる。
この場合、複数の山留めジャッキ12の伸長は、図3に示すように、操作盤12bからの操作で使用する山留めジャッキ12が接続されているマニホールド12aを開いて使用する山留めジャッキ12のレバーを押し側に入れ、操作盤12bの元レバーをオンロードにする。これにより山留めジャッキ12が作動し元圧ゲージが振れる。よって、山留めジャッキ12が伸長すれば、これを停止、元レバーをニュートラルに戻す。
前記のように、ジャッキ部1eをフロント部1dの方向に前進させるには、修正ジャッキ14を収縮することでジャッキ部1eをフロント部1dの方向に前進させる。この場合、施工場所が曲線のときは、曲線に対応させて複数の山留めジャッキ12毎に伸長ストロークを変え、フロント部1dの分割体ごとに前進ストロークを異ならせているが、フロント部1dとジャッキ部1eとを接続している修正ジャッキ14もフロント部1dの前進ストロークに対応して伸長する。このようにして先端のフロント部1dが曲線に対応しながら前進する。
この修正ジャッキ14による方向修正は、図4に示すようにフロント部1dに取り付けた傾斜計19とテール部1cに取り付けた傾斜計20からの測定値を制御装置(ホストコンピュータ)にリアルタイムで取り込んで、オープンシールド機1の実際の位置と基本線とのズレを演算し、ズレを修正する適切な方法をこの制御装置で算出し、オープンシールド機1に搭載の制御装置に出力してこの制御装置からの制御信号によって操作盤やジャッキを自動的に作動させ、方向修正する。
または、制御装置(ホストコンピュータ)からの指示に従い、オープンシールド機1を操作する現場のオペレータが操作盤を操作して手動で方向修正する。
これにより、オープンシールド機1の姿勢が遠隔地でも分かり、的確な修正方法を容易に得ることができ、また、従来は勘に頼っていた修正を傾斜計19、20からのデータに基づいて正確に算出でき、シールド機の制御経験のない者でも微調整制御が可能となり、シールド機操作用の専門のオペレータが不要となる。
そして、前記したジャッキ操作はインバータを備えるモータ17で行うことで、多量のジャッキ操作を行う場合の油量の調整ができ、油量不足を防止でき、多量の油量を消費する場合でもジャッキ伸長と収縮の作業が行える。
フロント部1d、ジャッキ部1eおよびテール部1cを同時に前進させる場合は、修正ジャッキ14はジャッキ部1e及びテール部1cの方向修正のみを行い、ジャッキ部1eとテール部1cとの前進は推進ジャッキ2のみで行う。
この特許文献2によれば、各ジャッキを接続する伸長側と収縮側の油圧ホースをマニホールドにて集中的な配管を行い操作盤に接続することによって、マニホールドごとの操作、使用する油圧ホースの数を減少できる。
また、山留めジャッキの圧力は切羽の地山により推進と同時に戻るまたは地山に貫入するから、山留めジャッキを戻すための作業を簡略化できるとともに切羽の崩壊も防止できる。
掘進抵抗は切羽への貫入抵抗うや周面の摩擦力により発生するが、その時々の掘削状況、シールド機の姿勢、施工条件などによって都度変化し一律ではないため局部的に推進力の強弱を付ける必要がある。
また、シールド機の方向修正を行う場合など上下または左右でジャッキストロークの差を付ける必要がある。従来の油圧系統は単一のポンプから吐出される作動油を分流器、操作盤を介してジャッキに分配していた為、ジャッキ単体で推力を調整したりスピードを変えることは困難であった。
本発明の目的は前記従来例を解消し、従来のように状況に応じた使用ジャッキの選択をしなくても安定した掘進が可能となり、各ポンプに装備されているインバータ回路による流量調整機能を使用することで各ブロックのジャッキスピードを調整することができ、シールド機の方向修正や曲線施工に対して有効であるオープンシールド機用ジャッキの制御方法を提供することにある。
本発明は前記従来例の不都合を解消するため、個々にインバータ回路を内蔵した流量調整可能なポンプを仕様は同一のものとして複数用意し、シールド機に装備された推進ジャッキをブロックごとに各ブロックにおいて使用するジャッキ台数を等しくし、グループ化した個々のブロックに対して前述のポンプを1台ずつ割り当て、また、ポンプの吐出ラインを相互に連結し連結配管上にバルブを設け、バルブの開閉によりブロックごとの単独運転と、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能とすることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、個々にインバータ回路に内蔵した流量調整可能なポンプを複数用意するが、この(油圧)ポンプの仕様は同一であるため、各ブロックにおいて使用するジャッキ台数を等しくすればジャッキのスピードは各ブロック間で等しくなる。
そして、ポンプの吐出ラインの連結配管上のバルブを閉じた状態では各ブロックごとに独立した油圧系統となるため、シールド機の各部に発生する掘進抵抗に応じてブロック単位で必要なジャッキ推力が発生するようになり、従来のように状況に応じた使用ジャッキの選択をしなくても安定した掘進が可能となる。
さらに、各ポンプに装備されているインバータ回路による流量調整機能を使用することで各ブロックのジャッキスピードを調整することができ、シールド機の方向修正や曲線施工に対して有効である。
以上述べたように本発明のオープンシールド機用ジャッキの制御方法は、従来のように状況に応じた使用ジャッキの選択をしなくても安定した掘進が可能となり、各ポンプに装備されているインバータ回路による流量調整機能を使用することで各ブロックのジャッキスピードを調整することができ、シールド機の方向修正や曲線施工に対して有効である。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオープンシールド機用ジャッキの制御方法を示す油圧回路図、図2はシールド機の縦断側面で、前記従来例を示す図3、図4と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
先にオープンシールド機1について説明すると、刃口11を先端に有するフロント部1d、推進(シールド)ジャッキ2が配設されているジャッキ部1e、コンクリート函体4が吊り下ろされるテール部1cの3つに分割し、さらに刃口11を有するフロント部1dおよびジャッキ部1eを上下左右方向に複数に分割する。
そして、かかるタイプのオープンシールド機1では、例えば、先端のフロント部1dには左右両側に位置する分割体に、先端に土留板を設けた山留め(スライド)ジャッキ12を縦横に配設するとともに、フロント部1dとジャッキ部1eとに跨らせて例えばピンジャッキで構成する修正ジャッキ14を配設する。さらに、ジャッキ部1eにはテール部1cの方向に向けて推進(シールド)ジャッキ2を配設し、これによりフロント部1d、ジャッキ部1e、テール部1cはそれぞれ独自に方向変換可能な中折れ構造となる。
なお、タイプによっては、3分割ではなく、フロント部とテール部の2分割の場合もあり得る。
オープンシールド機1の油圧回路は、オープンシールド機1に備えられている複数の推進ジャッキ2をブロックごと(ジャッキブロックA、B、C、D)に各ブロックA、B、C、Dにおいて使用するジャッキ台数を等しくし(図示の例では4台)、ブロック毎に設ける操作盤22b−1、操作盤22b−2、操作盤22b−3、操作盤22b−4に接続した。
これら複数の推進ジャッキ2は、個々にインバータ回路23を内蔵した流量調整可能なポンプ24a、24b、24c、24dで操作盤22b−1、操作盤22b−2、操作盤22b−3、操作盤22b−4を介して駆動されるが、ポンプ24a、24b、24c、24dは仕様は同一のものとして前記ブロックの数(本実施形態では4個)だけ複数用意した。すなわち、グループ化した個々のブロックに対してポンプ24a、24b、24c、24dを1台ずつ割り当てる。
また、ポンプ24a、24b、24c、24dの吐出ライン25を相互に連結する連結配管26上にバルブ32を設け、このバルブ32の開閉によりブロックごとの単独運転と、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能とする。
図中28はPC(パソコン)で、変換器29、30、31が接続され、このうち変換器30はインバータ回路23を内蔵した流量調整可能なポンプ24a、24b、24c、24dを制御するものとして、ポンプモーターを駆動制御するこのインバータ回路23に制御信号を送る。
また、ポンプ24a、24b、24c、24dの吐出ライン25にそれぞれ圧力計27を接続し、その検知信号を変換器29を介してPC28に取り込む。
図示は省略するが、前記バルブ32の開閉制御信号もPC28から変換器を介して送信するようにしてもよい。
変換器31は、各ジャッキにストローク検知センサを設けた場合などに、そのストロークデータをPC28に取り込むためのものである。
以上は推進(シールド)ジャッキ2の制御について説明したが、山留め(スライド)ジャッキ12や修正ジャッキ14についても、オープンシールド機1に配備されている多種類、複数のジャッキは同じ内容の操作がされるものの複数を一つのマニホールドでまとめて一つの操作盤に接続する。
次に動作について説明する。オープンシールド機1を使用するオープンシールド工法は、工法の全体の概要としては前記図5に示すとおりで詳細説明は省略する。
ポンプ24a、24b、24c、24dは仕様は同一であるため、各ジャッキブロックA、B、C、Dにおいて使用するジャッキ台数を4個と等しくしたので、複数の推進ジャッキ2のスピードは各ブロック間で等しくなる。
バルブ32をすべて開いた状態では、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能となる。
また、バルブ32を閉じた状態では各ジャッキブロックA、B、C、Dごとに独立した油圧系統となる。
その結果、シールド機の各部に発生する掘進抵抗に応じてブロック単位で必要なジャッキ推力が発生するようになり、これを圧力計27で検知してインバータ制御すれば、従来のように状況に応じた使用ジャッキの選択をしなくても安定した掘進が可能となる。
PC(パソコン)28には、推進ジャッキ2の仕様、使用台数に関連する数値が作動する掘進抵抗などが入力され、予め入力しておいた推進ジャッキ2の仕様と使用台数を基にした適正推進力である適正設定値と前記圧力計27で計測される実際の推進力とを比較する手段が形成されている。
このようにして、各ポンプ24a、24b、24c、24dに装備されているインバータ回路23による流量調整機能を使用することで各ジャッキブロックA、B、C、Dのジャッキスピードを調整することができ、シールド機の方向修正や曲線施工に対して有効である。
なお、各種センサを併用し各ポンプの吐出圧や各ジャッキのストロークデータをPC28に取り込むことで、掘進の状況をモニターできる。
また同様にPC28から各ポンプの吐出量をコントロールすることも可能である。
1 オープンシールド機 1a 側壁板
1b 底板 1c テール部
1d フロント部 1e ジャッキ部
2 推進ジャッキ 3 隔壁
4 コンクリート函体 4a 左側板
4b 右側板 4c 上床板
4d 下床板 5 埋戻土
6 グラウト材 7 高さ調整材
8 押角 9 掘削機
10 開口 11 刃口
12 山留めジャッキ 14 修正ジャッキ
15 牽引ジャッキ 16 底盤ジャッキ
17 モータ 18 油圧ポンプ
19、20 傾斜計 21 リリーフ弁
22、22b−1、22b−2、22b−3、22b−4…操作盤
23…インバータ回路
24a、24b、24c、24d…ポンプ
25…吐出ライン 26…連結配管
27…圧力計 28…PC
29、30、31…変換器 32…バルブ
1b 底板 1c テール部
1d フロント部 1e ジャッキ部
2 推進ジャッキ 3 隔壁
4 コンクリート函体 4a 左側板
4b 右側板 4c 上床板
4d 下床板 5 埋戻土
6 グラウト材 7 高さ調整材
8 押角 9 掘削機
10 開口 11 刃口
12 山留めジャッキ 14 修正ジャッキ
15 牽引ジャッキ 16 底盤ジャッキ
17 モータ 18 油圧ポンプ
19、20 傾斜計 21 リリーフ弁
22、22b−1、22b−2、22b−3、22b−4…操作盤
23…インバータ回路
24a、24b、24c、24d…ポンプ
25…吐出ライン 26…連結配管
27…圧力計 28…PC
29、30、31…変換器 32…バルブ
本発明は前記従来例の不都合を解消するため、個々にインバータ回路を内蔵した流量調整可能なポンプを仕様は同一のものとして複数用意し、シールド機に装備された推進ジャッキを上下左右4つのブロックごとに各ブロックにおいて使用するジャッキ台数を等しくし、グループ化した個々のブロックに対して前述のポンプを1台ずつ割り当て、また、ポンプの吐出ラインを相互に連結し連結配管上にバルブを設け、バルブの開閉によりブロックごとの単独運転と、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能とすることを要旨とするものである。
Claims (1)
- 個々にインバータ回路を内蔵した流量調整可能なポンプを仕様は同一のものとして複数用意し、
シールド機に装備された推進ジャッキをブロックごとに各ブロックにおいて使用するジャッキ台数を等しくし、
グループ化した個々のブロックに対して前述のポンプを1台ずつ割り当て、
また、ポンプの吐出ラインを相互に連結し連結配管上にバルブを設け、
バルブの開閉によりブロックごとの単独運転と、全てのポンプからの吐出油を合流させた連結運転を可能とすることを特徴としたオープンシールド機用ジャッキの制御方法。
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JP2014255929A JP2016113871A (ja) | 2014-12-18 | 2014-12-18 | オープンシールド機用ジャッキの制御方法 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160406 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161004 |